元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」一「キミと一緒に、抱き合って」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
151 :
通りで、あの人見知りの咲が、彼にはあんなに馴れ馴れしいものだと。
まるで、周囲に見せ付けるような態度は「そういうこと」かと、久には頷いた。
「じゃ、咲があんなに懐いているのも?」
「まぁ……そういうことだろうね」
「ふーん……じゃあ、咲のあーんなことやそーんなことも?」
「……知りたいか?」
「ええ、勿論」
「ふっ。それじゃあ――」
××才まで××してた、とか。
小さい頃は本当にベッタリで××だった、とか。
将来のお嫁さんに――みたいなベタなネタまで、心のメモ帳に書き留めながら。
――本当、人生って不公平よね。
どうして自分じゃなくて、咲なんだろう。
そんなことを妬んでも、ひっくり返しようがないというのに。
「なるほどなるほど……本当、先生って何でも知ってるのね」
「いやあ、それほどでも」
久は、笑顔の裏に泥の様な感情を押し留めた。
152 :
ヒエッ
154 = 57 :
さて後はまことゆーきだな
155 = 1 :
×久には頷いた
○久は頷いた
>>148
面白そうですね
久保コーチの出現条件もそれにしようかな
キャラ安価下3でー
156 :
まこ
157 :
咲
158 = 78 :
久まこ
159 :
まこ
160 = 69 :
ゆーき
161 = 137 :
>>158
二人同時はよかったけ?
162 :
追いついたー
だが一年生二人が早速堕ちてた、分けg(ry
163 = 1 :
雀壮、ルーフトップの経営は別に苦しいわけではない。
しかし今後も生き残っていくためには、また新たな戦略を打つ必要があるだろう。
そう考えて部員たちに意見を求めたまこだが、出て来たアイディアは実用化するには厳しいものばかりで。
こうなれば大人を頼ろうと、久が提案したのだが――
「……あぁ。これは、そういうことか」
「すみません……」
「てへっ」
生徒たちに来て欲しい場所がある、と言われてみれば、行先は『あの清澄のレジェンドに会える!』との垂れ幕がかかっている雀壮。
「……いやまぁ、言ってくれれば協力はするけど。無断でこういうことするのは病めてくれ」
「はい……すみません」
「……ごめんなさい」
「……まあでも折角だし、今日はここで――」
話の途中に、背後からドアの開く音。
メイド服を着たまこが、いらっしゃいませと顔を向けると――
「おや……これは、これは」
現役にしてルーフトップ常連のプロ雀士。
藤田靖子が、驚いた顔をして京太郎を見ていた。
164 :
病めてくれwww
165 = 38 :
ついに字まで病み始めてしまったww
カツ丼さんとは因縁なにかあるんだろうか
166 = 146 :
これは誤字じゃないですね
167 = 41 :
ルーフトップで京太郎と握手!
168 :
残りの好感度次第ではカツ丼がオアシスに…
169 :
「お久しぶりです」
「久しぶりですね」
軽く頭を下げてくる靖子に、京太郎も会釈を返す。
二人のやり取りを見て、久が目を丸くした。
「ヤスコ、知り合いなの?」
「昔に世話になったのさ……『色々と』な」
靖子が舌舐めずりを見せる。
実に久しぶりに見せるその動作に、京太郎はこの後の展開を予想した。
「どうです? ここで、一つ」
トンと、人差し指で雀卓を叩く。
その行為が意味することは、一つしかない。
「プロ二人の対局、これはいい宣伝になるわね」
「しかしのぅ……」
チラリと、まこが申し訳なさそうな目線を向けて来る。
京太郎は、苦笑して頷いた。
「……それじゃ、打とうか」
対局結果判定
直下判定 京太郎 コンマ+50
判定下二 靖子
判定下三 まこ -25
判定下四 久 -25
170 = 94 :
ヌッ
171 :
せや!
172 = 114 :
こい
175 = 97 :
はい
176 = 146 :
低目…ってもう勝ち確でワロタ
177 = 57 :
はい
ってか京ちゃん藤田さんより強いのか
178 = 38 :
生徒の前だし、花を持たせてくれたのかもしれないけど
当たり前のことながら元トッププロの京太郎、強いな
179 = 78 :
ぞろ目はどうなるんだろ?
180 = 43 :
藤田さんの能力的にまくる条件を満さない打ち方をされればオカルト抜きの地力だけの勝負になるだろ。
181 = 168 :
京太郎つええ
182 = 43 :
どの程度ブランクがあるのか測り、次が本番。一線を退いた元トッププロに対してこれだと現役の立場が…(某アラフォーを見て)…京太郎だからこの程度の差で済んでいるのかも知れない。
183 :
京太郎がトップで靖子が2位、久が3位でまこが4位。
プロが点数を高くとり、学生がそれに続くという、ある意味で順当な結果となった。
大差を着けて敗北したというのにも関わらず、靖子は嬉しそうにくつくつと喉を震わせた。
「相変わらず――お強い」
「……」
無表情で河を見つめる京太郎と、心底楽しそうに頬を吊り上げる靖子。
対して学生2人組みは、グッタリと椅子に体重を預けていた。
「けっこー自信あったのに……」
「思いっきりやられたのう」
眼鏡をズラして、近いイメージを探っても、すぐに別のモノに塗り替えられてしまう。
これがプロの戦いか――と、まこは世間の広さを知って溜息を吐いた。
「まぁ……でもコレで、良い宣伝になるんじゃない?」
「あっ」
「すっかり忘れとったの」
184 = 38 :
学生組はプロ相手にぼっこぼこにやられたしそりゃ疲れるww
185 :
その日の夕方。
ルーフトップのブログを書きながら、まこは――
まこ判定直下
1~30 ……しかし、本当に疲れた
31~60 ……しかし、本当に面白かった
61~98 ……しかし、本当に――
ゾロ目 ???
186 = 57 :
はい
187 = 94 :
ふい
188 :
やはり聖人か
189 = 1 :
眼鏡を外し、眉間の辺りをマッサージしながら、まこはどっと溜息を吐いた。
今日一日で大分疲れたような気がする。
時間で言えば大したことはないが、非常に精神を削られる試合だった。
「ふぅ……」
しかし、本当に面白かった。
まるで良いところの見せられない対局だったが……それでも、多くのことを教えられた。
靖子も今回のことをブログに書いてくれるというし、これは良い宣伝になっただろう――
久保コーチ判定直下
いくのん判定下二
190 = 43 :
須賀ァ
191 = 114 :
あ
192 :
「……」
靖子のブログにアップされている写真。
真剣な表情をして卓に向かうその姿は非常に見覚えがあり――そして、それは貴子が世界で一番に愛していた男の顔だ。
「……」
この雀壮の名前は知っている。
靖子の口からもよく聞く名前だ。
「……あぁ」
行こうと思えば、車で直ぐに。
だというのに――貴子は今一歩、決心が付かずにいた。
193 :
成功か失敗か
194 :
どーせ病むんだから関係ない
195 = 64 :
通常コンマだと
コーチが中
いくのんが大判定だが
196 :
病む過程が大事なんだよ(迫真)
197 = 1 :
「そっかぁ……京ちゃん、今はそんなとこにおるんかぁ」
カチカチとマウスを操作する郁乃は、画面の中の京太郎の顔を食い入るように見詰める。
久しく見ていなかった彼の雀士としての表情に、吐息が零れる。
「長野……ちょっと、遠いかぁ……京ちゃんにも待ってて言われとるし……」
「でも、やっぱり……」
「京ちゃん、かっこええなぁ……♪」
やがて、部屋の明かりが消えるが――声が途切れたのは、そのずっと後からだった。
198 = 43 :
ただ、池田ァが決勝で咲さんにトラウマ級の地獄を見せられる事は確定した。
199 :
久の判定はやらんの?
みんなの評価 : ★★★×4
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