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元スレ上条「イギリス清教女子寮の管理人さん」
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――夜
@女子寮・食堂
オルソラ「霊装の運搬、でございますか?」
上条「だから明日の昼飯とか、全部オルソラに任せっきりになっちまうけど……」
オルソラ「大丈夫でございます。このオルソラにどんと任せなさい、なのでございますよ」
上条「ははぁ、どうか宜しくお願いいたしますオルソラ様!」
オルソラ「ふふふ♪」
上条「ほら、オルソラの分」
オルソラ「ありがとうございます♪」
オルソラ「貴方様のいれる紅茶はいつもおいしいので、すっかり虜なのでございますよ」
上条「褒めすぎだって。俺はオルソラのいれてくれた方が美味いと思うけどな……まだまだ勝てねえよ」
オルソラ「えっへん、でございます」
上条「ははは」
上条「ふぅ……」
オルソラ「落ち着きますね」
上条「そうだな」
オルソラ「~~~♪」
上条「…………」
上条「なぁ、オルソラ」
オルソラ「なんでございますか」
上条「その、いっつもオルソラばっかに任せちゃってるけど………嫌、じゃないか?」
オルソラ「?何の事でございましょう?」
上条「明日のことだよ。それもひっくるめて色々と」
オルソラ「別に気にしていないのでございますよ」
上条「でも、俺が用事出来る度に、必ずと言っていいほど頼るのはオルソラだろ」
オルソラ「そうでございますね」
上条「それをいっつも快く引き受けてくれるのはありがてーけど、オルソラにも自分の仕事有るし……そっちの仕事は俺に手伝えることが無い……」
上条「迷惑のかけっぱなしだよなぁ、と思いましてね?」
オルソラ「貴方様……」
上条「その上、そのお礼も満足にしてやれてなくて……」
上条「そうこうする内に、また他の用事で頼んで負債が溜まって………あれ、よく考えたら俺って相当なダメ男なんじゃ……」
オルソラ「そんなことないのでございます」
上条「え?」
オルソラ「貴方様は私に頼ることを、そしてその返礼が出来ていないことを引け目に感じている様でございますが」
オルソラ「そんなこと、気にしないでほしいのでございますよ」
上条「でも……」
オルソラ「嬉しいのです」
オルソラ「寮にいる他の誰でもなく、この私を頼ってくださることが」
オルソラ「そのことを気に掛けて、悩んでくださることが」
オルソラ「貴方様がそうして私を思ってくださることが、何よりの喜びで――」
オルソラ「そして――何よりの“お礼”なのでございます」
上条「オルソラ……」
オルソラ「……なんて言ってしまいましたけれど」
ぎゅっ
上条「!?」
オルソラ「お礼と言うならば、二人で過ごす時間を大切にして頂けると、もっともっと嬉しいのでございますよ♪」
上条(む、胸が押し付けられて……や、柔らかい感触が!?///)
オルソラ「最近お互いに忙しくて、ゆっくりと出来なくなっていますでしょう?」
上条「そ、そそそうだな!」
オルソラ「それはちょっと寂しいのでございます……」
上条(ちょっ、その上目遣い可愛すg……そげぶそげぶ)
オルソラ「ですから、もう少しだけこうしてゆっくりとした気分に浸りたいのでございます」にっこり
上条(そうしたいのは山々だけれども、心臓のビートがマッハでそれどころではー!?)
上条「は、はは……まぁ、そんなことで良ければ何時でも言ってくれよ」
上条(あんまりやられると上条さんの内なる獣が首をもたげそうになるから勘弁だけど……)
オルソラ「もう、『そんなこと』なんて言わないでくださいまし」ぷく~
上条「へ?」
オルソラ「貴方様だからこそ、私はお願いしたのでございますよ?」
上条「わ、悪い」
オルソラ「むぅ」じ~
上条(え、俺いま何か変な事言った?)
オルソラ「むぅ~」じ~~~
上条(分からん……それにしても怒った顔も可愛……そげぶそげぶ!)
@神裂の部屋
神裂「…………」正座
《堕天使エロメイド》ででーん
神裂「あの時、気が動転して咄嗟に掴んで持って来てしまいましたが……」
神裂(改めて見ても、何て卑猥な衣装ですかこれは)
神裂(こんな物を着るなんてとても正気の沙汰とは―――って、これでは天に唾を吐くようなものですね)
“『何でさっき、あの衣装を着ていたんですか?』”
神裂「ぐっ……」
神裂(よりにもよって、あの場面を天草式の人間に見られるとは……神裂火織一生の不覚!!)
神裂「取り敢えず、この衣装は明日の朝早くにでも元あった場所に戻してきてしまえば問題ないはずです」
神裂「あの二人には見られてしまったのは痛いですが……」
神裂(突然の事で、お互い混乱していましたし、真意まで気づかれてはいないでしょう)
神裂(……というか、いないであろうことを祈ります)
“『あの霊装級のメイドコスでねーちんが精一杯ご奉仕すれば、その「献身性」と「エロス」で、年上属性スキーのカミやん泣いて喜ぶに違いないにゃー!!』”
神裂「…………」
神裂「献身性と……え、エロス……///」
神裂「ゴホンッ!!」
神裂「と、とにかく!この計画は中止です」
神裂(第一、明日は一般市街を移動するのですから、どのみちこんな衣装を着れるはずがない……迂闊でした)
神裂「まったく、またあの男に一杯食わされるところだった……」
ガサガサッ
神裂「……さて。何か飲んで、さっさと寝ますか」
がちゃっ
神裂「食堂は……と、まだ灯りが付いている?」
神裂(こんな時間にまだ誰か起きていたとは―――まさか)
神裂「もしかして当麻///」きゅんっ
神裂「……な、何を考えているのですか私は!///明日に備えて早く寝なければいけn」ぶんぶんぶんぶん
<むぅ~~
<だ、だから悪かったって……
神裂「……ん?」
神裂(この声は当麻と……オルソラ?)
神裂「二人で一体何を……」
がちゃ……
オルソラ「貴方様のそういう所は是非とも治していただきたいのでございますよ」ぎゅっ
上条「な、治すから……だから、その」
オルソラ「なんでございますか?」じ~~
上条「顔が、顔が近すぎるんじゃありませんかオルソラさん?」
オルソラ「そんな事ないのでございますよ」ずいっ
上条「そんなことあると思いまーす!!今明らかに近づいただろ!」
オルソラ「嫌、なので……ございますか……?」うるうる
上条「うっ!?嫌じゃない!嫌じゃないけども、上条さんも一応思春期の男の子なのでして…」
オルソラ「やはり、私となんて一緒にいたくないのでございますね」うるうるうるうる
上条「だー!!だから違うって!!むしろオルソラみたいな可愛い女の子とならずっとこうしていたいというのが正直な所と言いますか!?」
オルソラ「え……」
上条「あ……」
オルソラ「……ふふ、貴方様にそう言っていただけるなんて、とっても嬉しいのでございます///」ぎゅ~~
上条「いや今のはですね、思わず洩れてしまった青春の雄叫びが………不幸だー……」
オルソラ「不幸、ですか?」うるうる
上条「いやちがっ!…って何回やるんだこのやり取り!!」
オルソラ「私はいま幸せでございますよ?」
上条「は……」
オルソラ「貴方様はいかがでございましょう?」
上条「…………」
上条「……し、幸せ……かな?」
オルソラ「ふふふふ♪//////」ぎゅ~~~~!
上条「あばばばばばばばばばばば/////」
神裂「…………」
ばたん……
上条「ばばばばばば………ん?」
オルソラ「?」
上条「いま入口の所に誰かいなかったか?」
オルソラ「私は気づきませんでしたが……」
上条「俺の気のせいかな…」
オルソラ「きっとそうでございますよ」ずいっ
上条「だから何で顔を近づけるのでせう!?」
いっちゃらこっちゃら
神裂「…………」
ぐっ
神裂「…………献身性と」
神裂「…………エロスッ!!!」
――翌日
アンジェレネ「えー!出かけちゃうんですかぁ?」
アンジェレネ「どうしてですかーー!!」
上条「ど、どうしてって言われましても……」
アンジェレネ「うぅ……今日は一緒に“ばばぬき”やろうって言ってたのに……」
上条「ごめんな、俺もつい昨日聞いたばっかで……」
アンジェレネ「うぅ!!」
ルチア「駄々をこねるのをやめなさい、シスターアンジェレネ」
アンジェレネ「で、でも!!」
ルチア「でも、じゃありません!仕事ならば仕方がないでしょう?」
ルチア「我が儘を言って彼を困らせてはいけないと、何度言ったら分かるのですか!!」
アンジェレネ「我が儘じゃないですよぅ!!」
上条「お、落ち着けって二人とも……良いんだルチア。ありがとう」
ルチア「え?」
上条「ごめんな、約束してたんだもんな」なでなで
アンジェレネ「うん」
ルチア「ですがっ――」
アンジェレネ「……ルチアおばさん」あっかんべー
ルチア「」ぷちっ
ルチア「シスターアンジェレネ!!!」
アンジェレネ「うひゃぁ!!」
だだだだだだ
<待ちなさい!!今日という今日は許さない!!
<うわーん!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
上条「…………」
上条「……仲良きことは何とやら、かな」
アニェーゼ「朝っぱらから何騒いでんですか」
上条「おう、おはよう」
アニェーゼ「おはようごぜーます」だらん
上条「ナマケモノみたいになってるぞ」
アニェーゼ「昨日ちょっと夜ふかしちまいまして」
上条「そうか……ってそうだ。アニェーゼ」
アニェーゼ「?」
上条「今日の事、もしかして他のシスターに言ってなかったのか」
アニェーゼ「あぁ………忘れちまってました。てへっ☆」
上条「おい」
アニェーゼ「いいじゃねぇですか。何か問題でも?」
上条「……いいえ」
アニェーゼ「でしょう?それより、ちゃんと準備して下さいよ。そろそろ時間です」
上条「大丈夫だ。ちゃんと昨日の内に準備はした」
どさっ
上条「まぁ、そもそも持ってくもんなんてほとんど無いしな」
アニェーゼ「そうですか。そしたら、これも渡しちまいます」さっ
上条「ん?何だその紙」
アニェーゼ「委任状、みたいなもんですよ」
上条「委任状?……相手に渡せば良いのか?」
アニェーゼ「見せるだけでいいです」
上条「ふぅん……」
アニェーゼ「……まさか『委任状』の意味が分からないとか……?」
上条「し、知ってる!それくらいオツムの悪い上条さんでも知ってます!!」
アニェーゼ「…………」
上条「…………」
上条「……すみません、嘘つきました」
アニェーゼ「罰として、後でペテロの逆十字です」
上条「罰重すぎない!?絶対死ぬだろそれ!!」
アニェーゼ「ちょっと想像してみて下さいよ」
アニェーゼ「霊装の引渡しに、まったく面識のない見た感じ至って平凡な少年が現れて」
『あ、どうも。例のブツ引取りにきやした~』
アニェーゼ「なんて言ってきたら、不審者だと思って怪しがって帰っちまいますよ」
上条「確かに――え、待って。今の変な奴って俺?」
アニェーゼ「だから、きちんとローマ正教から依頼されて来た人間だと証明するためにこの紙がいるんです」
上条「無視かよ……ってか、そんな紙一枚で本当に証明になるのか?」
アニェーゼ「なりますよ。私のサインが有りますし、特別な術式を施しましたし」
アニェーゼ「その筋の人が見れば一発で分かります」
上条「なるほど」
アニェーゼ「だから、その右手で絶対に触らないで下さい。絶対に」
上条「……分かりました」
アニェーゼ「じゃあ、適当に丸めとくんで、さっさとしまっちまって下さい」
上条「はいはい」
アニェーゼ「くどいようですけど、右手で触ったらアウトですから」
上条「肝に銘じます」
がさごそ
上条「……あ、そうだ」
アニェーゼ「なんです?」
上条「俺と一緒に行ってくれる護衛の人って、誰なんだ?」
上条「もうそろそろ出かけようかという時間なのに、俺まだ知らないんですが……」
アニェーゼ「あれ?言って無かったでしたっけ?」
上条「言ってないな」
アニェーゼ「そういう事は早く言えってんですよね……」
上条「それこっちのセリフ!!」
アニェーゼ「付き人ですけど、貴方もよく知ってる人なんでしんp」
アニェーゼ「…………」
上条「ん?どうしたアニェーゼ」
アニェーゼ「………あ、あれ、あれ」ぷるぷる
上条「俺の後ろ?何か変なもの――」くるっ
上条「…………」
上条「お、お前はッ!!?」
――同時刻
@天草式
建宮「おい、皆渡ったか」
牛深「……あの、教皇代理」
建宮「?」
牛深「これは、何ですか?」
建宮「おいおい、知らんのか?これはな」
ばっ
建宮「超高性能トランシーバー、なのよ」
牛深「いや、それは分かってるが!!」
香焼「そうじゃなくて、何でこんな物配ってんすか」
建宮「変なことを聞くんじゃねぇのよ。通信するために決まってるだろうが」
浦上「あれ?今日って何か有りましたっけ?」
野母崎「今日は非番のはずなんだけど……」
建宮「シャーラーップ!!」
建宮「オメェらの頭ん中はスポンジか?今日は上条当麻と女教皇様の記念すべきデートなのよ?」
建宮「こんな面白そうな……もとい、重大な事案を放っておくなんて、天草式の教皇代理として絶対に許されないのよ!!!!」
牛深「げ、下衆だ……」
香焼「完全に下心100%すよ、あの顔は」
浦上「あれ、対馬さんと五和は?」
野母崎「そう言えば、姿が見えないね」
香焼「対馬ならまだ寝てるんじゃないすか?あの後、浴びるように酒飲んでたんで」
浦上「う、うわぁ……やけ酒……」
野母崎「彼女、そんなに飲める方じゃ無いのにな……」
香焼「んで。五和は、こっち」すたすたすた
がらがらっ
五和「Zzz………」
浦上「うわっ、酒臭いっ!!」
野母崎「……何で、押し入れで焼酎の瓶を抱えて寝てるんだい?」
香焼「いつもの事すよ。酒飲んで荒れて、押し入れに閉じこもって就寝」
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