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元スレ闇条「お前…ムカつくな」

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351 = 326 :

乙って訳よ

352 :

危ないところだったな介旅。
この上条に捕まってたら、殺されることはないにしても手足の1本や2本は折られてたぞ。

353 :

>>352
心はバッキバキに折られてるだろうな

354 :





上条「はぁ…。なんでお前がこんなとこにいんだよ」



開口一番、少年は自販機の前に立つ少女にそう告げた。

彼女は少年に視線を移すと不機嫌そうに髪を揺らし、お待ちしておりました殿方さんと挨拶した。


上条「とうとう上条さんにもモテ期ですか。でも生憎上条さんはお前みてぇなちっぱいに興味はありませんのことよ。じゃあな」


少年はこれ以上関わりたくないがために適当にはぐらかし、少女の横を片手を上げ通り過ぎる。

しかし、当然彼女が簡単に引き下がるはずもなく、白井黒子は瞬間移動で少年の前に立ちふさがった。

呆れ果てる少年に、少女は絶対に逃さないというように両手を広げる。

355 = 1 :



上条「んだよハグでもして欲しいのか?生憎だけど俺は―――


白井「その返しはもう結構ですの。わたくしの方こそお猿さんに持ち合わせる感情など微塵もございませんので、どうぞご心配なく」


上条「…最近女子中学生によく猿って罵られるな…なんかの挨拶なのか」


少女はそんな少年の言葉などどこ吹く風でさっさと要件を切り出した。


白井「あなたを待っていたのは少々聞きたいことがあるからですの…」


上条「んだよ。上条さんはこれからご飯の支度とかいろいろあるんですが?」


少年の言葉に少女はうんざりした息を漏らし、今度は真面目な顔で少年の目をじっと見つめる。


白井「先日の件、やはりあなた方の仕業なんですのね?」


一瞬逃げてしまおうかと考えたが、少年は彼女がテレポーターであることを思い出した。

鬼ごっこでは百回やっても勝ち目がない。

少年は再びげんなりした顔で溜息をこぼすと、まぁな、とだけ返した。

356 = 1 :



少女は少年の言葉に、やっぱりとでも言いたげな表情をし、直後「やっぱり」、と洩らした。


白井「今回はもう警備員に引き渡した案件ですからもう追求はいたしませんの」


てっきり彼女は深く追求してくるだろうと思った少年は頭のなかで必死に言い訳を考えたが、しかし少女の声ははっきり追求しませんと告げた。

告げた、が、言葉とは裏腹に彼女はなんとも煮え切らない様子である。


白井「ですが……やっぱり」


白井「く~~ッ!やっぱり気になりますの!あなたは一体何者なんd―――


時間にして約三秒。正義の味方、風紀委員の少女はわずか三秒で民間人との約束を破った。

ニコニコと天使のような笑顔を浮かべた少年のチョップが彼女の脳天に落下したことは語るまでもない。


白井「あぅっ」

上条「ものの見事に一瞬で前言撤回してんじゃねぇよ。いっそ清々しいな」

357 = 1 :



付き合うんじゃなかったぜ、とこぼした少年が歩き出したが三歩目。風紀委員の少女は再び彼の行く手を阻んだ。

少年は自身の顔がひくひくと引きつるのがわかったそうな。


白井「暴行罪ですわ」

上条「あのなぁ…」


いい加減にしろとの意味を込めた目で少女を睨むと、彼女はクスクスと笑い冗談ですの、と呟いた。


白井「今日はお礼を言いに来ましたの」

上条「お礼だぁ?」

白井「ええ。お姉さまも初春も、その場にいた女の子も、あなた方に救われましたので…」


少女の言葉に、少年はちげーよと短く答える。


上条「助けようなんて思っちゃいねぇよ。買いかぶり過ぎだっての」


少年の言葉に、今度は少女が首を振った。


白井「ですが助かったのは事実ですからわたくしが代表してお礼を…」

358 = 1 :



少年は何も答えず少女の前を横切る。

彼を呼び止める言葉にジュースだよ、とだけ答え、宣言通り少年は自販機へと向かった。

前回の経験を活かし、自販機(コイツ)には絶対にお札は飲ませない。少年は挑むような目で500円玉を放った。

彼は自分の分のザクロコーラを購入した後、一瞬迷った末に少女の分も購入することにした。


上条「ほい、白子」


振り返りざまに放った缶がきれいな放物線を描き少女の両腕の中に収まる。

なんでもないワンシーンを目で追った直後、彼女のどこか怒ったような声が響いた。


白井「この暑い時期になんでHOTのいちごおでんなんですのっ!!」


上条「お前へそ出して寝てそうだからな。気ぃ使ったんだよ」


予想通りの反応に満足した少年の足は、今度こそ学生寮に向かって歩み出す。

白井をいじり倒した満足感から機嫌が良くなった少年は、帰りにサバ缶でも買って行ってやるか、と珍しいことを考えた。


上条「じゃーな白子」


手を振り背を向けた後、背後から投げつけられた物体はいちごおでんではないと信じたい。


白井「だぁぁかぁぁらぁぁぁ逆ですのおおおおおおおおおおお!!」


公園を散歩していた鳩の群れを一気に散らすその断末魔のような叫びも、彼の嗜虐心を心地よくくすぐった。

359 = 1 :

終了

360 = 1 :

またやっちゃった。投下終了でした。ミス。完結はずっと先です。

361 :


完結は先であればあるほど嬉しい

362 :


楽しみにしているぜよ

363 :

しかし永遠に完結しないのは悲しい。

364 = 362 :


楽しみにしているぜよ

365 :

やはり俺の嫁は弄られる程に可愛さが増すな!
1乙!

366 :

ふむ、白子さん可愛い
このシーン本来は御坂だったよな
これはつまり御坂ではなく白子さんにフラグか?
乙でした

367 :

ずっと先=無限の彼方にでもならない限り長く続いてくれるのはうれしい

369 :

白子との距離感がいい感じですの

370 :

上白か、新ジャンルだな

371 :

面白すぎ次回期待

372 :

乙って訳よ
白子、うん
なんかしっくりくる

373 :

ぬああああああああ!!!!
早く

374 :

ここの上条さんと年下キャラのやりとり微笑ましい
上条さんと美琴、フレンダ、黒子…

375 = 366 :

>>370
>>372
白子って名前は
他の禁書のssにもあって
上条さんと良い雰囲気だったけどね
ここで面白いのは珍しく上条さんの方が上手で弄んでる点

376 :

そういえば白子←これってなんて読むんだろ?
しろこ?しらこ?

377 = 1 :

きょ、今日は来ませんよ(震え声)今お絵かきにはまってるので。。。

ちなみに しらこ と読んでます。

378 :

そんなこと言わずに....ね?

379 :





完全下校時刻に差し掛かる学園都市の第七学区、上条当麻の学生寮。

不幸なことに、エレベーターがちょうどいいタイミングで登って行ってしまったため、右手に学生鞄、左手にスーパーのレジ袋を下げた上条当麻は、七階までの道のりを階段で上る羽目

になっていた。


上条「畜生…俺が何したっていうんだよ…」


ぼやいても仕方ないと思いつつもぼやかずにはいられない。実は今しがた起きた現象はこの寮では日常茶飯事なのだ。

『家主の到着の瞬間勝手、狙いすましたかのように一人登っていくエレベーター』

少年は、ぜひこれを学園都市の七不思議に認定したいと思う。

彼が以前隣人の土御門元春に意見を求めた際、そんなことないぜよ、との一言で一蹴されたことはきっと聞き間違である。


少年がようやく七階に到着した際、ちょうどよく男子生徒を乗せたエレベーターが彼の目の前を過ぎていった。

一つ下の階から響く小気味のいい到着音が非情に不愉快である。


上条「……チッ」

380 = 1 :




少年の胸に渦を巻く少々黒い感情は、しかし三秒後には綺麗さっぱり消えていた。


両手のふさがった彼は当然ドアノブを引いていないし、さらに言えばチャイムも押していない。

ところが帰宅してきた少年がドアの前に経つと、気配を察知した同居人によって内側からドアが開かれ―――


フレンダ「おかえりっ!」


もう聞き慣れた、高校生にしては幼い少女の明るい声が、今日もまた両手のふさがった彼を迎える。


本人も自覚していないが、きっと少年はこの瞬間が好きだった。

家に帰れば誰かがいて、自分の帰りを待っている―――そんなはじめての感覚をどこか大切にしている自分に、少年はまだ気づかない。

それは心の奥で否定しているからなのか、単純に気がついていないだけなのか。結論を出すには、おそらくまだ時間が足りない。

381 = 1 :



上条「只今戻りました。この上条、本日は姫のためにサバ缶など買って参りました」


冗談めかして頭を下げる上条に、少女は右手をまるで扇子を持ったように胸の前にかざすと、


フレンダ「おーほっほっほ。苦しゅうないぞ。褒めてつかわそう」


彼女なりの姫のイメージで答え、手のひらを広げてぐいっと前に突き出した。


が―――。


フレンダ「熱っ!?なにこれぇぇって………げ。いちごおでん」


彼女の手のひらを飾ったのはサバ缶などではなく、数分前に少年が別れた少女の大好物だった。



382 = 1 :





フレンダ「ふわ~。ちょっと食べすぎたかも…」


上条「行儀悪いっつーの。しっかし舞夏のやつ、また腕を上げたな」


隣人土御門元春の愛する義妹・メイドさんの養成学校に通う土御門舞夏は、今夜隣の部屋に帰ってきている。

どうやらテンションを高くしたのは兄貴の方だけではないらしく、義妹の方も随分とご機嫌だった。

この辺りからも二人の相思相愛ぶりが見て取れる。現在も薄い壁の向こうから、二人の賑やかな話し声が聞こえてきていた。

時折聞こえてくる兄・元春の断末魔の叫び…隣では一体何が繰り広げられているのだろうか。

普段なら壁を蹴り飛ばしてやるところだが、土御門家は上条宅の夕飯を用意することで先手を打っていた。なかなか策士な兄妹である。

少年は短いため息をつき、隣から聞こえてくる声をシャットアウトした。

383 = 1 :




フレンダ「ん~」

お腹を擦り地面を転がる少女を尻目に、少年は仕方なく彼女の分もお茶を持って行ってやることにした。

幸運欲しさに茶柱の立った方を自分のものにしたのは内緒だ。

体を起こし恐る恐るお茶を受け取った少女は、失礼にもツリーダイアグラムの予測演算とは異なる天気予報を口にした。


フレンダ「ところでリーダー」


上条「んー?」


フレンダ「なんでアイツのこと捕まえなかったわけ?」


フレンダ「アイツ捕まえて拷問にでもかければ今頃欲しい情報は手に入ってたと思うんだけど」


少女の言うアイツとは、先日の事件を引き起こした介旅初矢のことだろう。

彼女は訝しげな目で少年を見つめながらも、必死にお茶を冷まそうと息を吹き続けていた。

384 = 1 :



上条「お前猫舌なの?」


フレンダ「そうそう。大体リーダーよく熱いまま飲めるね――


フレンダ「じゃない!!リーダーってばちゃんと人の話聞いてる!?」


上条「聞いてるっての。ちょっと気になっただけだろ」


少年は取り出した煎餅をかじりながら呟く。

それは彼が下部組織に手配させたもので、どこか見覚えのあるそのシルエットに、少女はよっぽど気に入ったんだね、と小さく笑った。


上条「大体そんなに無理しなきゃなんないような情報じゃないし」


上条「それに…」


フレンダ「それに?」


上条「手がかりはもう掴んであったりしてな」


少年はテーブルの端に置かれたノートパソコンを素早く操作し、口の端を持ち上げる。

彼の不敵な笑みに続いて画面を覗きこんだ少女は意表を突かれたような声で、いつのまに…と感心の声を洩らした。



385 = 1 :

少ないですがとりあえず一時間で書けるだけ書いてみました。

とりあえずはつなぎにどうぞ。

388 :

もうこのままフレンダとくっつけ

フレメアの登場はなしか

389 :

誰ともくっつかなくていい

390 :

面白い上に更新ペースも速くてうれしい。乙。

391 :

女の子を魚類の精巣呼ばわりとは…ドSってレベルじゃないぜ闇条さんよぉ

392 :

1にくっつけるきはあるのかな?

393 :


フレンダかわいすぎィ!!!

394 :

女性陣とはこんな感じにつかず離れずの関係を保ってもらいたい

395 :

>>391
だって『しら』い『くろ』こを入れ替えたら『くろ』い『しら』こになるんだから仕方ないじゃない。
そもそもそんな卑猥な名前になるように名付けた親の責任

396 :

面白いな。こんなゴミ晒せる神経がスゲー

398 = 396 :

超面白い。こんなSS初めて読んだ
頑張って下さい!応援しています!

399 :

おつおつ


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