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元スレ久「須賀君、悩みとかない?」 京太郎「はい?」
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ふんふむは立ち上がらなくてはならない。
今現在、ふんふむは荒らしという不当な扱いを受けている。
弾圧に屈してはならない。悪を許してはならない。
私は、このスレッドに正義の言霊を書き連ねた。
今後、悪にとり憑かれた京豚スレが現れた場合、このスレの言霊たちを思い出して欲しい。
そして、粛々と『浄化』に勤めていただきたい。繰り返すが、ふんふむは荒らしではない。
愛であり、警告であり、怒りであり、悲しみである。
今現在、ふんふむは荒らしという不当な扱いを受けている。
弾圧に屈してはならない。悪を許してはならない。
私は、このスレッドに正義の言霊を書き連ねた。
今後、悪にとり憑かれた京豚スレが現れた場合、このスレの言霊たちを思い出して欲しい。
そして、粛々と『浄化』に勤めていただきたい。繰り返すが、ふんふむは荒らしではない。
愛であり、警告であり、怒りであり、悲しみである。
>>306
失せろアル中豚
失せろアル中豚
>>308
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清澄高校麻雀部部室。
今、須賀京太郎は、ぺしぺしと手のひらで、
久「ねえ須賀君、暇なんだけど」
背後から頭を叩かれながら、本――『現代麻雀技術論』――を読んでいた。
……人が真面目に勉強している時に、なんなのだろうかこの人は。
ただでさえ最近、早朝ランニングを咲に目撃された際に、
『まだ続けてるんだ。本当にハゲるよ』と、呪いを掛けられたばかりである。
――何故、トレーニングを続けた場合、ハゲる事が確定するかのように語るのかは不明である――
精神的な攻撃と物理的な攻撃による毛根への挟撃で、本当にハゲたらどうしてくれるのだろう。
麻雀を打っている夢乃マホの後にいる、染谷まこ――後で気付いた事を指導する腹積もりらしい――に
「助けて下さい」との意味を込め、視線を送る。
すると視線に気付いた彼女は眼鏡をくいっと一度あげ、肩をすくめた。
……自分でなんとかしろという事か、これは。
最近、染谷先輩が冷たい……前に説教されたのもそうだが、きっと部長のせいだ、と思いつつ、
京太郎「なんで叩くんですか……とりあえずやめて下さい」
牽制してみる。
久「んー……なんとなく?」
続けて、須賀君座ってるから丁度良い位置にあったし、と曰う。
つまり特に理由はないらしい。
ため息が一つこぼれた。
京太郎「染谷先輩みたいに対局を見てその後指導とかしないんですか……」
久「マホちゃんはまこが見てるし……咲達はもう自分のフォームを持ってるから、言うことがないのよね」
改善すべき点はIH前に伝えちゃったし、と続ける。
久「まあ、後は成長に任せるしかないわね」
……確かに、自分以外の皆は、基礎雀力と確立されたフォームを持っている。
そして、その言葉に何となくではあるが、彼女達への信頼を感じた。
何故か置いてけぼりにされたようで悔しい、と思う。
格好悪いから口には出さないけれど。
もう一度、ため息が一つ。
そういえば、ため息は幸せが逃げるって言うな、とか考えつつ、
再び本へ目線を落とす。
久「もう、だから暇だって言ってるのに」
……無視だ。無視。構うから調子に乗るタイプにはこれしかない。
と腹を決め、読書に耽けようとする。
不意に感じる、頭頂部への重さと、後頭部への柔らかな感触。
そして、どこか甘い匂い。
京太郎「……あの、何をされていらっしゃるんでしょうか?」
久「暇だからのしかかってみたの」
こちらからは、見えはしないが感触的に両腕を組んで頭に乗せられ体重をかけられたらしい。
という事は、必然に感じるこの後頭部への感触は。
――おもちソムリエとしての直感は理屈で考える前に答えを出していたりする。
須賀京太郎が、もう一度口を開く前に、
久「いわゆる変則的な『当ててんのよ』ね」
とかいう言葉が告げられた。
それに一瞬遅れて須賀京太郎を襲う、名状しがたいバールのような――ではなく、
這いよる混沌的な空気な何かというか。そんな威圧感。
……あ、これはまずい。
マホ、咲、優希、和の四人が卓を囲んでいる辺り、
具体的には咲の背中から良くないオーラが発せられている、間違いない。
色で言えば、黒い何か。
理由を考える前に直感し、体が動いていた。
ねえ、嬉しくない?などと戯言を言う部長を引き剥がす。
……ちょっと嬉しかったです、はい。
口に出すと、更に危険となると感じたので出しはしない。
部長にからかうのはやめてくださいと、紳士的に釘を刺し、椅子を持って咲の背後へ。
対局の傍ならば、からかってきて、煩くしないだろうとの判断。
椅子に座った際に、咲にこちらを一瞥された。
養豚場のブタでも見るかのように冷たい目だった。
具体的には『可哀想だけど、明日の朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね』って感じの。
……これは俺の責任なのだろうか。またまた一つため息がこぼれた。
まあ、それはともかく、咲のお手並み拝見というこう。
各自5万点持ちで始まった東南戦。飛びあり他、細かいところはIHルール。
現在のトップ目は東場で奔ったのか片岡優希、二位に原村和。
ラス目は夢乃マホ、持ち点が半分をやや割った状態となっている。
南一局、親は宮永咲、九順目。ドラは六索。
須賀京太郎が背後から宮永咲の手牌を視界に収めた。
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
│⑤│⑥│⑥│⑥│⑦│.1 │.1 │.1 │.2 │ │ │ │ │
│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│南│南│南│南│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘
――一向聴。
六筒、一二三索引きで聴牌であるものの、受けの枚数は少ない。
普通ならば南暗槓で槓ドラが絡むか、そこから回し立直で裏期待をする牌姿。
なんて事を思いつつ、須賀京太郎は思考の海に沈む。
……ああ、でもこいつ、槓ドラはあんまり絡まないんだっけ。
手が遅くなるのを覚悟し、刻子手での和了を目指す選択もあるか。
役満は伝説だし、拘ってもいいかもしれない。ノーマーク爆牌党の八崎さんもそんな感じの事を言っていた。
関係ないが八崎さんと言えば……『リードは守るものではない、広げるものだ』
いつかはそんな科白を決めてみたい。
次順、宮永咲、
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐
│⑤│⑥│⑥│⑥│⑦│.1 │.1 │.1 │.2 │ │ │ │ │ │⑥│
│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│南│南│南│南│ │筒│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘
自摸、六筒。
打南、もしくは南を暗槓にて二、三索聴牌。高めで三暗刻が付く。
……ここで最後の六筒引くのか。
自分ならば、この場合どうするだろう。
配牌は知らぬものの、ここまで槓材が集まる手牌にならない可能性が高い、というのは置いておくとして。
河の把握、場況判断、等々、宮永咲に教えてもらった、
もしくは教本で見た、それらを須賀京太郎は思い浮かべる。
河を見る限り、副露している者もいないこともあり、
他家の手の進み具合は遅いのか、危急の判断を必要とする場況ではないように思える。
手出しか自摸切りかを把握できていないので、曖昧ではあるけれども。
そして、二索は河に二枚、三索は見えず。ドラ傍周りは出ていなく、総じて索子は場に高い。
二索が薄いのが痛い、現状の高めが残り一枚だ。
また、早い段階で八九筒と筒子の下がまばらに切られ、手中に六筒が四枚ある事から、
筒子は場にやや安い。
……まあ、何はともあれ、南を暗槓して嶺上牌次第か。
立直と行くのはどうだろう……
待ちの形は良いとは言えず、安めの場合、打点は槓ドラ次第。
おそらく先制聴牌が入った状態であるけれど、黙聴で様子を見てもいいかもしれない。
もう少し順目が早いならば、暗槓から即リーといきたいのだが。
黙聴の場合、順調に筒子を自摸れば、場に安い筒子に照準を合わせつつ、回せ、
四暗刻まで伸びるかもしれない。
――そして、宮永咲の選択は、
┌─┐
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┤.2 ├─┬─┬─┬─┬─┐
│⑤│⑥│⑥│⑥│⑦│.1 │.1 │.1 │索│ │ │ │ │⑥│
│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索├─┤南│南│南│南│筒│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┴─┘
聴牌取らず、一聴向戻しであった。
普段、須賀京太郎へ教えていた麻雀の打ち筋とは明らかに異なる、其れ。
河に三枚目となる二索が静かに置かれる。
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
│⑤│⑥│⑥│⑥│⑥│⑦│.1 │.1 │.1 │ │ │ │ │
│筒│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│南│南│南│南│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘
この選択の意図は計りかねた。
聴牌維持をしない理由は特にないはずだ、と考える。
見切って二、三索待ちを変えるにしても、まず暗槓しない理由にはならない。
何故。
同順、夢乃マホが自摸の後、
マホ「えっと」
呟き、一瞬の逡巡を挟み、摘み上げた牌は――一索。
その捨牌が契機となり、河に置かれた牌から指が離れる僅かな間、
須賀京太郎は、先ほどの聴牌取らずの理由を推測する、更に脳裏にある想像が浮かんだ。
――河には三枚の二索と、手中の一索三枚。場に高い索子。
最後の一索が誰かの手中にあるとするなら……索子の下の入り目が薄くなれば、
カンチャン整理、または索子自摸による他の待ちへ切り替えで、
最後の一索が場に出る可能性は自然と高くなるだろう。
また、南暗槓に関しては、行った場合、中盤に差し掛かった現状で、
親が風牌を抱えている事を晒すこことなり、手が遅い他家の警戒を招く事を考慮し、一旦見送ったのだろう。
まあ、もしかしたら、そんな理屈を超えたところで、あの選択をする理由があったのかもしれない。
なんていっても、咲だし。あ、考えるの早すぎだろというツッコミは無しで。
元より主軸に置いている戦略/戦術が違うのだ。
見えている景色だってきっと異なるのだろう。
そして、咲にとっては、現在の役や聴牌の後先よりも――
彼が識る彼女ならば、河に放たれた、この牌、一索は
咲「槓」
果たして、須賀京太郎の想像は過たずに、宮永咲の現実と合致した。
静から動へ。三暗刻が消える事など頓着せず。
彼女の狙いは、大空に舞う鳳すら墜とさんとする狙撃、大明槓。
かつて、見えないはずの他家の打点を大凡知覚していた天江衣を破った奇襲。
河の一索が細い指によって拾い上げられ、手中の一索とともに晒される。
――退かぬ、
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐ ┌─┬─┬─┐
│⑤│⑥│⑥│⑥│⑥│⑦│ │ │ │ │ │⑦│ │.1 │.1 │.1 ├──┐
│筒│筒│筒│筒│筒│筒│南│南│南│南│ │筒│ │索│索│索│.1 索│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘ └─┴─┴─┴──┘
放たれた一索と手中の一索暗刻は明槓に溶け、
当たり前のように引き寄せられる有効牌。
嶺上自摸、七筒。
咲「槓ッ」
――媚びぬ、
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐ ┌─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┐
│⑤│⑥│⑥│⑥│⑥│⑦│⑦│ │⑦│ │ │ │ │ │ │.1 │.1 │.1 ├──┐
│筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│ │筒│ │ │南│南│ │ │索│索│索│.1 索│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘ └─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴──┘
南での暗槓を重ね、嶺上牌にてもう一度、七筒を引き当てる。
流れるような連続した槓による曲芸染みた和了となる形だ。
……マジか。やっぱり引きが強いな、おい――
――でも、これで終わりじゃないよな。
その考えを肯定するかのように、『自摸』との声は上がらず、
咲「もいっこ槓ッ」
更に六筒暗槓。
――省みぬ。
┌─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┐
│⑤│⑦│⑦│⑦│ │ │⑥│⑥│ │ │ │ │ │ │ │.1 │.1 │.1 ├──┐
│筒│筒│筒│筒│ │ │筒│筒│ │ │ │南│南│ │ │索│索│索│.1 索│
└─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴──┘
他家の目から見ても明らかな、瞬く間に沸騰した場況。
堰が決壊し押し止められていた水が流れ出すように、暴れ、跳ねる打点。
かつてのIH県予選決勝、その決め手となった流れを否応にも想起させる。
――マジで、これを狙ってたのか。
……というか、その槓の時のプレッシャーは如何なものかと。
先ほどからマホが指を離した状態のまま硬直している。
まあ、自分は慣れてるせいか、咲のは特に怖くはないが。切羽詰まった時も似たような感じであるし。
むしろ、こういう時にこそ弄ってやりたくなる。
場を和ます為に、後ろから角でも掴んでやるべきか――
そんな、いまいち真面目になりきれない須賀京太郎の胸中を知らず、
宮永咲は王牌へ、悠然と、その手を伸ばし――
イ:  ̄ ̄ ̄ ̄: : : 、
/: ::/: : : : : : : : : : : : : :\
/: : : / /_ /! l: : : : : : :\
. /: : : /: / ̄ \: :j: : | :ト: :ヽ
/⌒ <´ /\_: j:,' l`ト、\',
/ ヽ 、 { , -Yト、::j ::|ヽ
r─ 'ヽ __\ .ィ\ ` ノナ/!:ト、 : ハ ',
/ \ __ヽ { ヾ ∠' ̄ィ≧</イ/: /: : : ::|
/ ヽ \ `ー ' ノ ::::::: r':::j::}ヽイ: / :!、: : :'
/ \ \ レ' `- イ _ ' 弋::ソ /彡': ::| ヽ: !!
イ´/ ヽ ヽ ', ヽ{:::::::丶 '''''' / ト: : : ,' リ
/ ,イ! ', 人 { ).} ヾー ' /ノ !: /
./ /!::! ≧、 ∨ \-' ノ >-、 < }/
{ l |:::! ヽ { j i , ̄ __ > 、
l ヾヽ::、 丶二.ノ イ.t──<⌒:ト、 }
ヽ ヽ\ト _ イ:/ノ:/ l.\:::::::\ミ::! リ丶 __/
\ヽ`::ー':: ̄イ / \:::ヽ:ト} ん、:::::::::≧!
\  ̄ ̄_ 彡'. \:\V⌒ミ三彡イ、
 ̄ ̄ \l \ { ⌒ト-- ' レ' l
∨ / /!⌒Y }\ト、
| / / |::::::::ヾ ;: 丶
| ::::::/ ::// l::::::::::::',:\ { \
其処に在る、赤五筒を掴み取った。
┌─┬─┬─┬─┐ ┌─┐ ┌─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┐
│⑤│⑦│⑦│⑦│ │⑤│ │ │⑥│⑥│ │ │ │ │ │ │ │.1 │.1 │.1 ├──┐
│筒│筒│筒│筒│ │筒│ │ │筒│筒│ │ │ │南│南│ │ │索│索│索│.1 索│
└─┴─┴─┴─┘ └─┘ └─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴──┘
王牌を統べる者であればこそ、確信すら伴って引いたであろう、其の牌。
彼女にとっては、雨が空から地へ降るような、当然の帰結。
未来予知の領域にまで迫る、嶺上牌に対する直感。
卓上へ常人とは異なる法則を持ち込む者。
其れは紛うことなき強者の理。
そして、手牌が倒され、
――苧環
須賀京太郎はその時、確かに、卓上に咲く、紫と赤の花を視た――
静かな声で、
咲「自摸」
告げられる和了宣言、次いで二万四千、との点数申告。
嶺上開花、三暗刻、三槓子、対々和、南、ドラ一。
親での倍満和了。
夢乃マホを大明槓からの嶺上開花、責任払いで箱割れさせ、
同時に片岡優希を抜き去り、宮永咲はトップとなり、終局となった。
※先ほどの和了シーンはあまりにあれだった為 ↓ に差し替えられました。
───── / /: :/: : ;: : : : : : : : : : : ,: i
バチコーン!!! / i ,! i' i 、 i , l i _ _
二二二二二/ ,: : !: :lヽ、i'、;!;/!ヽ;!;: :il: :,!: :リ i___|___i l ┌‐┐┌‐┐ 十─十 | / | /
三三三三三'"i/|: :\i O Oレ'/ /゙)/ /\‐┬‐ ├─ |二_l |二,| ノ | | / | /
二二二二二二 !/( "゙ ゙゙∠ノ‐';/ 二, |三l | | __ | /| ├一 |/ |/
────── レ丶 ,__ Д _, 〆W l┘ 兀 ‐─┴── | 十十 | | |__ O O
────── と二 /i´ス´斤 `゙、
……マジだった。メタ視点でデフォルメ化して、和ませようとしてみたものの、
想像通りのFATAL K.O……いや即死技ではないから、それは違うか。
世が世なら、和了と同時に責任払いとなった相手が電撃で打たれる場面である。
麻雀で人が死ぬという風潮、何なんだろうね、あれ。
どうでもいいが、そんな事を考えていると『落鳳破(カイザー・フェニックス)』という、
謎の単語が須賀京太郎の頭の片隅によぎる。
三国志は多分関係ない。
絶好調なら更に七筒を重ね、暗槓から五筒自摸となるのだろう。
幻の役満、伝説だ。
つまり『真・落鳳破(リアル・カイザー・フェニックス)』、ネーミングに特に意味はない。
……帝王の星か何か?
王牌は聖帝十字陵の暗喩なのだろうか――ああ、王ってそういう……
こういう闘牌をするからIH以後、web上にある某掲示板の清澄麻雀部を語るスレッドのタイトルに
『宮永~その血の運命~』だとか『BLOODY STREAM』等の、
やたら意味不明な煽りが付くのではないだろうか、とふと思う。
――余談であるが、幼馴染の事を好き勝手書かれているのが、容易く想像できるため、
精神衛生上の理由で、掲示板の内容を閲覧するのはやめたらしい――
ちょっと気になって好奇心から白糸台のスレッドのタイトルを調べたら、
2年前あたりからそれらと似たような感じだったので、姉のせいもあるかもしれない。
序盤位イチャつかせたら京太郎スレと認められるだろうか
そういえばマホちゃんメイン回だったはずなのに何故
思いつきの都合上の安価を置いて寝ますー
【安価】宮永照の悩み
↓1
※極端なエロ、グロ。著しく道徳に反する悩み
要するに流石にこれは洒落にならないと判断したものは再安価
そういえばマホちゃんメイン回だったはずなのに何故
思いつきの都合上の安価を置いて寝ますー
【安価】宮永照の悩み
↓1
※極端なエロ、グロ。著しく道徳に反する悩み
要するに流石にこれは洒落にならないと判断したものは再安価
>>330
2個下
2個下
そういや咲のカンはドラが逃げてるのかと思うくらいカンドラ乗らないよなぁ
プラマイゼロの副作用か何かなんだろうか
おつー
プラマイゼロの副作用か何かなんだろうか
おつー
王牌への支配力を考えるに意図的にそうしてる気もするけど
咲の能力って実はイマイチ明らかになってないよな
古い方のドラマCD(照のCVが現キャップのやつ)の設定がまだ生きてるなら
咲が森林限界さんから嶺上開花の話されるシーンって照が東京行く直前なので
家族麻雀でプラマイゼロやるときには嶺上キチっぷり披露してないだろうし
麻雀やる機会を考えると清澄での対局が初って可能性もある
咲の能力って実はイマイチ明らかになってないよな
古い方のドラマCD(照のCVが現キャップのやつ)の設定がまだ生きてるなら
咲が森林限界さんから嶺上開花の話されるシーンって照が東京行く直前なので
家族麻雀でプラマイゼロやるときには嶺上キチっぷり披露してないだろうし
麻雀やる機会を考えると清澄での対局が初って可能性もある
少なくとも他人の手にはカンドラ乗せられるような気がする(例:池田)
咲「麻雀を楽しむため、私にはカンドラは不要!!」ってことなのかな?
咲「私はその能力強化をあと二回残している この意味が分かるかな?」
>>338
つまりシズに敗けるのか
つまりシズに敗けるのか
関係ないですけど……
誰か、京:『アゲハ蝶』/咲:『パピヨン~papillon~』、な感じの京咲下さい
なんでもしますから
ぼちぼちでいきます
誰か、京:『アゲハ蝶』/咲:『パピヨン~papillon~』、な感じの京咲下さい
なんでもしますから
ぼちぼちでいきます
閑話休題(それはさておき)。
卓上に下りている沈黙の帳。それを破ったのは、
優希「相変わらず咲ちゃんずっこいじぇー。ラスウーピン、嶺上牌でツモるんだもんなー」
との言葉だった。手中の五筒二枚を見せながら、
優希「のどちゃんはやっぱりおっぱいでイカサマしてるし」
とぶつくさ続ける。
間髪入れずに上がる、してません、との原村和の声。
咲「あはははは……」
と苦笑い。
……優希のあれは場を和まそうとしたのか、それとも素なのか。
多分前者だろう、あいつ意外とそういうことに気を使えるヤツだし。
と須賀京太郎は考えつつ、夢乃マホの硬直がまだ解けてないことに気が付いた。
優希を見習うか……
立ち上がり先程の案を実行。つまり、
咲「ひゃあっ!」
角ぽい何かを鷲掴み。背後からの奇襲に驚いたのか、上がる奇声。
感触からして寄生獣の線は薄いか……いや、まだ断定はできん。
どうでもいいことを思いながら、追撃で少し荒く彼女の頭を撫で回す。
京太郎「あんまり将来の後輩をいじめるなよ?」
咲「い、いじめてなんかないもん!」
京太郎「あれだけビビらせといて?」
彼女が撫でる手を引き剥がそうと身を捩る。
彼は彼女が本気で嫌がる前にその手を撤退。
染谷まこと原村和の、『またいつもの漫才か』、と言わんばかりの、
呆れの混じった視線は見なかったことにした。
>>346で武藤 カズキな京太郎とパピヨンのコスチュームを着た(無論パピヨンマスク込みで)咲が対峙してるイメージがww
咲「もう、髪のセットが……」
手櫛で整えながら彼女が呟く。
京太郎「わりー、わりー」
咲「もう……全く申し訳無さそうじゃないし」
そんなやり取りの最中、
マホ「はっ!」
こちら側に無事戻ってくる夢乃マホ。
……臨死体験でもしてたのだろうか。やはり、麻雀(物理)なのだろうか。
久「なんだか止まってたけど大丈夫?」
マホ「はい、大丈夫です……あっ、マホ、夢の中で麻雀牌に宿る精に出会いました!」
優希「麻雀牌の精?」
マホ「はい! なんだか良く分からないおじさんでした」
まこ「本当に大丈夫かのう」
……というか精霊オッサンなのかよ。
どこぞの婦警の持つ銃に宿る精霊じゃあるまいし。
喜劇じみたやり取りを見ながら、そんな事を思っていると、
咲「……京ちゃんは私の扱いがぞんざいすぎる気がする」
不満気に須賀京太郎を睨めあげながら、ぽつりと言葉を漏らす。
……あー、加減を間違えてやりすぎたか。
それとも、世界で一番なんとかかんとか。そういう扱い心得てよね、ってか。
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