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    元スレ胡桃「あなたが例え、誰であろうと」

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    みんなの評価 : ★★★×5
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    401 = 1 :

    京太「………いつもこの展開ですね。ありがとうございます」

    店長「素直になってきたじゃねえか」ミチチッ

    京太「毎度逆水平チョップの素振りで脅されてますので」

    エイスリン「?」

    京太「エイスリンさん、今日は他の皆さんは?」

    エイスリン「キョウハ、ミンナヨージ」

    京太「エイスリンさんは………絵をかいてたんですか?」

    エイスリン「ウン!!」

    402 = 1 :

    京太(最近、また画材の種類増えてるもんな………鞄から画材はみ出してるし。ていうか鞄どんどん大きくなってるし)

    店長「お待たせしました、アイスキャラメルラテです。おう京太、お前もこれ飲んで少し休んでおけ」ミチチチチッ

    京太「え、マスターそれはさすがに」

    店長「今日のピークを支えてたのはお前だろうが。このくらいは遠慮してんじゃねえよ」ムキッ

    京太「……ありがとうございます」

    エイスリン「~~~~~♪」カキカキ

    403 = 1 :

    京太「?何描いてるんですか?」

    エイスリン「ハイ、コレ!!」バッ

    店長「おお、京太じゃねえか。こりゃ大したもんだ」ミリミリッ

    京太「本当だ、ありがとうございます」

    京太(ていうか、どんどん画力上がってる………初めて見せてもらった時はデフォルメ絵だったのに、完全にデッサンになってる)

    エイスリン「テンチョーモ、カイタ!!」バッ

    店長「おお!?マジか、ありがとうな。しかし、こりゃあちょっとダンディーすぎないかぃ?」ムキムキニヤァ

    404 :

    やったぜ!
    ゆっくり待つし無理せず頑張ってくださいな

    405 = 1 :

    京太(筋肉が若干弛緩してる)

    店長「よーしよし、ちょっと待ってな。サンドイッチサービスしてあげるよ」ムキムキデレェ

    京太(毎回サービスしてて経営大丈夫なんだろうか………)





    胡桃「あー、やっと終わったよ」

    「早く終わった方だけどねー。それにしたってめんどくさかったけど」

    胡桃「豊音とシロは別件でいないしね」

    「まあ、二人でもこれだけ早く終わったからいいじゃん。この後、どうする?」

    胡桃「んー………遠野物語行く?正直お腹すいた」

    「そうだね、胡桃も京太に会いたいだろうし」

    胡桃「んなぁ!?///」

    「はいはい、テンプレテンプレ。まあ、最近は割と素直になってきた方だけど?」

    406 = 1 :

    胡桃「ぐぬ………最近、塞が意地悪くなってきてる………」

    「何それ」

    胡桃「と思ったら割と前からだった」

    「身長さらにカットされたいか」

    胡桃「カットできるような余剰はないから」

    「………なんか、その、ごめん」

    胡桃「謝らないそこ!!泣きたいのはこっちだから!!」

    「お、おう………」

    407 = 1 :

    胡桃「………そういえばさ」

    「?」

    胡桃「最近、シロ変わったと思わない?」

    「」ギクッ

    胡桃「なんていうか、以前より全然行動力出たっていうか………京太が来て少ししてから、かな?少し変わった気がする」

    「そ、そうだね。まあ、いい傾向だと思う、よ?」

    (あれ?これやばい?でも京太への感情へは結びついてないみたいだし………修羅場とか、ない、よね?)

    胡桃「まあ、ダルダル星人が少しでも動くならいいんだけどね」

    (でも、割と時間の問題だよなぁ………どっちかが動けばその時点で、だし。胡桃もどんどん素直になってきてるし、どうなることやら………)

    胡桃「あ、そうそう。クリスマスは6時に私の家でよかったんだっけ?」

    408 = 1 :

    「え?ああ、うん。直接集合が一番早いかなって。ただ、京太はタコスの材料とか持ってくるものあるから、行きがけに私が手伝ってくるよ」

    胡桃「そっか。私も行こうか?」

    「………行きたいの?」

    胡桃「………」

    「まあ、来るなら来るでいいけどさ。うつむいても耳赤いからバレバレだよ」

    胡桃「んー………いや、他のみんな先についたら困るから、待ってるよ。塞、お願い」

    「了解。さて、ついたね」

    胡桃「ん?あれって………」






    エイスリン「~~~~♪」クピクピ

    京太「本当においしそうに飲みますよね、アイスキャラメルラテ。甘いもの好きですよね」

    エイスリン「ウン!!」

    409 = 1 :

    店長「なんだったらサンドイッチじゃなくてパフェとかのほうがよかったか?」ムキムキッ

    エイスリン「ウウン!!サンドイッチモ、ダイスキ!!テンチョー、アリガト!!」

    店長「いやいや、いいってことよ。そういえば京太、お前クリスマスにみんなで集まるとか言ってたな?」ミリリッ

    京太「え?はい、そうですが」

    店長「ならよ、その時………」ミリリ




    胡桃「エイスリンさん?」

    「京太はバイト中なのはわかるけど、なんで一緒の席に………って、大方また店長か」

    胡桃「そうだろうね。けど、何話してるんだろ………んー?」

    410 = 1 :

    店長「じゃ、そういう風にな」ミキキキキッ

    京太「はい、了解です」

    エイスリン「ナンノハナシ?」

    京太「いえ、何でもないですよ」

    エイスリン「?」

    店長「おや?また一枚描いたのかい?」ムキキッ

    エイスリン「ウン!!コレ!!」

    京太「これは、俺と………」

    店長「胡桃ちゃん?」モリッ





    胡桃「ひゅい!?」

    「ここからだとちょっと見えづらいけど………ほんとだ、京太君と胡桃のツーショットの絵だ」

    胡桃「な、ななな、なんで………」

    「んー………エイスリンさんのことだし、たぶんよく一緒に居るから~ってことで決めたんだと思うよ?多分他意はないだろうし」

    胡桃「そ………そっかぁ」

    (嬉しいような残念なような複雑な顔の胡桃。最近レアじゃなくなってきたなぁ……)

    411 = 1 :

    エイスリン「ヨク、イッショニイル!!」

    京太「うわぁ………すごくよく描けてますね。本当にすごいや」

    エイスリン「エッヘン!」

    店長「しかし何だこりゃ?こりゃ、胡桃ちゃんがシロちゃんによくやってる充電ってやつだろ?お前もやってんのか?」

    京太「ええ、まあ時々」





    胡桃「くぁwwせdrftgyふじこlp;@:「」」

    「エグい……ッ他意のない純粋な好意から始まった、当人不在の羞恥プレイッ………!!」




    店長「ほーほー、そうかそうか、ほーう」モリモリッ

    京太「な、なんですか筋肉波打たせて」

    店長「いやなに、青春してんなぁと」ムキムキニヤァ

    412 = 1 :

    京太「なんですかそれ………」

    京太(ていうか筋肉で感情表現はやめてほしい)

    エイスリン「クルミ、イツモキョータニベッタリ!!」

    京太「そうですかね?ああ、でも言われてみれば………」

    店長「おうおうおう、なんだこの野郎。鈍感こじらせて死ぬぞ」モリリリリッ

    京太「そんな病気あったら怖いですよ」

    店長「安心しろ、今のところ患者はお前くらいだ。恐竜みてーな鈍感さでな」ミリッ

    京太「恐竜!?どっからそんな例え出てきたんですか!?」

    店長「知らねえのか?恐竜ってのは意外と痛覚に鈍感だったらしく………」ムキッムキッモリリッ

    京太「いいですよそんな豆知識!!」

    エイスリン「キョータザウルス!!」

    京太「合成された!?」

    413 = 1 :

    京太「なんですかそれ………」

    京太(ていうか筋肉で感情表現はやめてほしい)

    エイスリン「クルミ、イツモキョータニベッタリ!!」

    京太「そうですかね?ああ、でも言われてみれば………」

    店長「おうおうおう、なんだこの野郎。鈍感こじらせて死ぬぞ」モリリリリッ

    京太「そんな病気あったら怖いですよ」

    店長「安心しろ、今のところ患者はお前くらいだ。恐竜みてーな鈍感さでな」ミリッ

    京太「恐竜!?どっからそんな例え出てきたんですか!?」

    店長「知らねえのか?恐竜ってのは意外と痛覚に鈍感だったらしく………」ムキッムキッモリリッ

    京太「いいですよそんな豆知識!!」

    エイスリン「キョータザウルス!!」

    京太「合成された!?」

    414 = 1 :

    胡桃「」

    「胡桃が、羞恥の余り真っ白に漂白されてる………」

    (でもまあ、最近確かに充電頻度増えてるよね………京太君は今のところ意図に気づいてないみたいだけど)

    (初代充電器のジト目にも気づいてないくらいだし………ああもう、戦乱の火種がどんどん大きく………)

    「ていうか、京太君に充電してもらうのってそんなにいいの?充電マイスターとしては」

    胡桃「う………そ、それは、その………」

    「ここに至ってまだ恥ずかしがるか。もう捨てるものもないでしょうに」

    胡桃「うるさいそこ!!………あー、その………………………………………ぃの」

    「ん?ワンモア」

    胡桃「………………………………………………」

    415 = 1 :

    胡桃「なんだか、ポカポカして………居心地よくて………あったかいの」ボソ






    「………………………」

    胡桃「~~~~~~~~~~~~~~////////」

    (今日の注文はブラックコーヒーに決定かな………うっぷ)





    エイスリン「ゴチソウサマデシタ!!」

    店長「あいよ!!ありがとね。京太、この伝票で会計頼むわ」ミチチチチチチッ

    京太「はい、わかりました。ありがとうございます、エイスリンさん」

    エイスリン「ウウン、ワタシモ、アリガト!!」

    京太「いえいえ。えーっと、お会計が………」

    エイスリン「………………………」

    416 = 1 :

    京太「………になります。………エイスリンさん?」

    エイスリン「………………………キョータ」

    京太「はい?」



    エイスリン「                」





    京太「え?なんでしょ………………」

    店長「ブッフォァアアアアァァァァ!!!!」ムキキキキキキキキキキキキキキッ

    京太「ま、マスター!?」




    「」

    胡桃「今の、英語?なんて言ったんだろ………塞、英語得意でしょ。なんて………塞?」

    「………………知らない方がいいよ」

    胡桃「え?」

    「今日、これ以上羞恥プレイされたら胡桃爆散しちゃう。だから、ね?知らないでおこ?」

    胡桃「ちょ、ちょっと?」

    417 = 1 :

    「いいから!!きょ、今日はこのまま帰ろう!?い、いや、うちでお茶にしよ!?さ、早く!!!」

    胡桃「ちょ!?塞、ひっぱんないでって!!」

    (う、うっわぁぁぁぁぁぁ………これは、ある意味シロ以上に予想外というか………いや、修羅場確定じゃないだけまだいいけどさ!?)

    (ってことはさっきの絵………って、ええ!?うそでしょ!?)

    (エイスリンさん………………恐ろしい子!!!)






    カランカランッ

    京太「なんだったんですかね、最後の言葉………ていうか、マスター、今の英語わかったんですか?」

    店長「こ、これでも昔、アメリカにちょいと居てな………つーか、おい、マジか」ミチィ

    京太「あ、あの………」

    418 = 1 :

    店長「ダメだ。少なくとも今のお前にこれを聞かせるわけにはいかねえ」ムキッ

    京太「え!?」

    店長「つか、みんなから戦犯扱いされたくねえ。意味が知りたきゃ、その、まあ、いろいろ頑張れ?」モリィ?

    京太「な、なんですかそれ!?気になるじゃないですか!!」

    店長「うっせーうっせー!!!いいから気にするな!!」

    京太「いや、気にしますって!!!マスター、お願いですから教えてくださry」

    店長「口封じベアハッグウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」ムキムキムキムキモリモリモリモリミチミチミチミチ

    京太「ぐごあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」ミキミキミキミキ














    エイスリン『クルミがあなたを好きになった理由、今ならよくわかるよ。ちょっとだけ、クルミに嫉妬しちゃう』

    419 = 1 :

    本日はここで終了させていただきます。
    申し開きさせていただけるならば、完全に予定外の多忙とトラブルでした。身辺のあれこれの始末に手間がかかりすぎたのと、ヘルニアの悪化が主な原因です。
    待っていてくださった皆様、本当に申し訳ありませんでした。
    次からは時間を大きく開けないように、少しずつでも投下させていただきます。
    お付き合いいただき、ありがとうございました。


    『追伸』アニメが始まって、喋って動く胡桃ちゃんを生きて見れた私は最高の幸せ者です。


    【独り言】腰が悪化してキツイよ胡桃ちゃん、一緒に布団に入って温めてよ

    420 :

    乙乙

    421 :

    おつー
    じゃあ塞さんは俺が貰っていきますね

    422 = 1 :

    【ちょっとしたオマケ、というか蛇足】


    京太「ていうかマスター、アメリカにいたんですね………いてててて」

    店長「おう、一時期だけだがな。写真見るか?向こうの友人と撮ったもんだ」ムキキキッ

    京太「どうも………って、うわ………」

    店長「なんだその反応はよ。どいつもこいつもいい面構えだろ?」




    京太(なんだろう、人力でコンボイ引っ張れそうな人とか殴りつけた鉄パイプが逆に曲がりそうな人とかがたくさん………店長、アメリカで何してたんだ………?)

    423 :


    今から塞さんが落ちるのが楽しみです(ゲス顔)
    豊姉ぇは落ちても周りに気付かずグイグイいきそう

    424 :


    やはり天使は大天使だった

    425 :

    乙っす

    426 :

    リク通りエイスリンさんのフラグ立ててくれるとはすばら!すばら!!すばすばすばーら!
    アルティメットサンクス乙!

    427 :

    店長ってシュタゲのMr.ブラウンみたいな感じでイメージしてたけど問題ないよな?

    428 :

    >>427
    むしろ本人な気がする

    429 :

    個人的には店長はアトリエシリーズのハゲルで読んでた

    430 :

    Mr.ブラウン 喫茶店 これらから導き出される答えは一つ!

    431 :

    違うな、間違っているぞ!

    432 :

    >>430
    ムキムキニヤァのせいでそれしか思い浮かばない

    433 :

    俺は喫茶店&ムキムキでシティーハンターの海坊主で再生してた

    434 :

    乙!
    しかし、京太の正体って一体誰なんだろうか?
    ハギヨシさんか、咲ちゃん辺りが怪しい……。

    435 :

    実はオリキャラだったりするんじゃね?

    436 :

    声優繋がりで○太って子が成長したのがそうなんだと思う

    437 :

    ○太……一太……あ、いや、なんでもない

    438 :

    お久しぶりです
    ようやくプロットに沿った構想で少しずつ書くことができました。今のところできてる部分だけでも投下します

    ただ、今回は少し急展開注意になります。特に豊音ちゃん好きな方はご注意ください
    主は豊音ちゃん含む全咲キャラ好きです、誰かを好き嫌いで扱い変えることはしません(クルミチャンダイスキ

    物語は少しだけ加速しますが、もうちょっと書いていきたい気持ちがあるので、もしよろしければお付き合いください

    439 = 1 :

    クリスマス前夜。熊倉家

    京太「えーっと、トルティーヤの材料はこれでいいとして………野菜も揃ってるよな。で、肉は豚と牛とマトンと………」

    トシ「京太君、まだ明日のチェックしてたのかい」

    京太「あ、すみません。いや、どうしても漏れがないかどうか不安で」

    トシ「あんたみたいな几帳面があれだけ事前に精査してたんだ。間違いなんてないよ」

    京太「それでも、ミスってあるじゃないですか」

    トシ「まったく、本当シロの言った通りだよ」

    京太「え?」

    トシ「従順なようで頑固ってこと」

    京太「あ、あはは………」

    トシ「まあ夜更かししてるわけでもないし。あんまり無理はしないようにね」

    440 = 1 :

    京太「すみません、お世話になってる身で………」

    トシ「何言ってるんだい。バイトだって始めて、自立心の塊みたいな人間が」

    京太「それでも、やはり………」

    トシ「いいんだよ。それに借家とはいえ、この家は一人にはちょっと広すぎてねぇ」

    京太「………?」

    トシ「私はね。この歳で息子も娘もいない。昔はそれでいいなんて本気で思ってたんだけどねぇ。四十、うん、そのくらいだね」

    京太「先生………?」

    トシ「そのくらいから、ちょっとずつ寂しくなってきてね。友人には恵まれた。仕事仲間にだって恵まれたさ。けど、家に帰ってきて「ただいま」を言って、何も返事がないことがこんなに寂しいことだとは知らなかった」

    トシ「気づいたときにはもう幾らか遅かったよ。仕方ない、自分が選んだ道だ、これはこれで悪くない、なんて中学生でもできるような言い訳して誤魔化して。でもそれが変わったのは、あんたが来てからだよ」

    京太「俺が、ですか?」

    441 = 1 :

    トシ「そうだよ。子供もいない私が、こんな楽しい時間を貰えるだなんて思ってなかったさ。帰ったら誰かの声がする。こんなに暖かかったんだね」

    京太「………」

    トシ「あんたを、突拍子もない出来事で出会ったあんたを」

    トシ「記憶すらない人間を、孫みたいな、孫のように想うことは悪いかい?」

    京太「………………」

    京太「悪いわけないじゃないですか」

    京太「取り戻せてない記憶の先はどうであれ、今の俺には」

    京太「『京太』には、これ以上暖かい世界はないです」

    トシ「………ほら、また暖かくなった」

    京太「?」

    トシ「こっちの話さね。そういえば、本当にいいのかい?明日私が行っても」

    京太「何言ってるんですか。みんな来てくださいって言ってますよ。ただ………」

    442 = 1 :

    トシ「あー、わかってるわかってる。もうお酒なんぞ持ち込まないよ」

    京太「あはは、すみません」

    トシ「もう塞から何度もお説教されて耳タコなんだ、勘弁してくれ。流石にあれはやりすぎたよ」

    京太「まあ、流石にあと数年早いですから………」

    京太「………って、そうだ!!」

    トシ「おわ!?何だい、急に立ち上がって」

    京太「今日、サラダ油とみりん切れてませんでした!?」

    トシ「………ああ、そういえば。でもまあ、カップ麺の貯蔵もあるし………」

    京太「だからダメですってそういう食生活!!ああ、もうこんな時間………よし!!カッパ屋まだ開いてますよね!?」

    トシ「あ、ああ。まだ余裕はあるね」

    京太「ちょっとひとっ走りいってきます!!ですからそのカップ麺仕舞ってください!!」

    トシ「」ギクッ

    443 = 1 :

    京太「いってきまーす!!」

    バタンッ

    トシ「………慌ただしいねぇ」

    トシ「………」チラッ

    トシ「最近のカップ麺も、そう悪いもんじゃないんだけどねぇ………なんで京太君といい、大沼プロといい………」ブツブツ








    商店街外れ



    京太「よし、サラダ油とみりんと、全部買えた」

    京太「流石に出過ぎたことかもしれないけど、先生の食生活考えると………なぁ」

    京太「だって………」



    トシ『ん?食事?何言ってるんだい、カップ麺がこんなにあるじゃないか』

    トシ『栄養バランス?ほら、最近はコンビニでも生野菜売ってるだろ。あれで十分だよ』

    トシ『カロリー?油分?そんなのは若い子が気にすればいいのさ。私らなんてとりあえず………』



    京太「………うん、俺は間違ってない」

    444 = 1 :

    京太「さて、そしたら帰ろう………ん?」

    ――――――――――――――――♪

    京太「これは………」

    ―――――――♪―――――――――――♬

    京太「歌?」

    京太「こんな時間に?それに、近いよな………こっちか?」

    ガサガサ

    ―――♪――――――♪――――――♫

    京太「この辺だよな………って、あれ………」



    豊音「―――――――♪」

    445 = 1 :

    京太「豊音、さん?」

    豊音「………え?あれ?京太君!?え!?ええ!?どうして!?」

    京太「い、いえ。どうしても何も、買い物帰りなんですけど………」

    豊音「う、うわ、うわわわわああああぁぁぁぁ!?は、恥ずかしいよ!!ちょー恥ずかしいところ見られちゃったよ―――!!」

    京太「え、ちょっと?と、豊音さん?」

    豊音「は、恥ずかしいよ――――――!!」

    京太「ちょ、落ち着いてくださ――――――い!?」



    豊音「ごめんだよー」

    京太「「い、いえ。落ち着いていただけてよかったです」

    豊音「うう、でも、まさか見られるなんて………」

    446 = 1 :

    京太「なんでそんなに慌ててるんですか?」

    豊音「だ、だって恥ずかしいよー。夜、誰もいないところで歌ってるなんて………」

    京太「そんなことないですよ。それにカラオケの時から思ってましたけど、豊音さん歌上手いじゃないですか」

    豊音「あ、ありがと………けど、誰にも見られてないと思って歌ってたから、その………」

    京太「ま、まあそれは俺も悪かったですけど」

    豊音「悪くないよー!!むしろなんで京太君が謝るのー!?」

    京太「いえ、だって俺が見に来たのが………」

    豊音「なんでも自分のせいだと思わないそこ!!」

    京太「」ビクッ

    447 = 1 :

    豊音「………………」

    京太「………………」

    京太「………胡桃さんの真似ですか?」

    豊音「………うう、余計に恥ずかしくなったよー」

    京太「あはは。けど、俺も何故かびくってしちゃいました」

    豊音「………………」

    京太「どうしました?」

    豊音「やっぱり、胡桃さんは『トクベツ』なんだね」ボソッ

    京太「え?なんて」

    豊音「なんでもないよー」

    京太「………?」

    豊音「そういえば、京太君は明日は胡桃さんの家に直接現地集合?」

    京太「ああ、明日ですか。そうですね。タコスの材料が結構あるので、塞さんが運ぶの手伝ってくれるそうですけど」

    448 = 1 :

    豊音「そっかー。楽しみなんだよー、京太君の作るタコス」

    京太「でしたら、遠野物語で注文していただければ」

    豊音「メニューに載ってないのにそれは悪いよー」

    京太「でも、マスターもいいって」

    豊音「それに、楽しみなんだよー」

    京太「え?」

    豊音「『みんな』で食べる、京太君の料理が」

    京太「………ありがとうございます」

    豊音「どういたしまして」

    京太「………」

    豊音「………………」

    京太「………豊音さん、は」

    豊音「ん?」

    449 = 1 :

    京太「絆って、どう思います?」






    豊音「――――――」

    京太「………………」

    豊音「………聞いちゃうかー。私にそれをー」

    京太「すみません」

    豊音「ううん、いいよー」

    豊音「けど、そうだねー」






    私にとって、絆っていえるものはここに来ての全てなんだよー

    ここにきて、ですか?

    うん。私の村はちょっと、閉鎖的でねー。あんまり、外に出ることもなかったんだ

    いや、できなかったっていうのかな

    それ、は

    監禁とか、そういうのはないよー。よくみんな誤解しちゃうけど、そんな怖いものじゃないの

    けど、どうしても外が見たくなる。その時、私にあったのはテレビだったんだ

    テレビ?

    そう、テレビ。外の世界を『眺める』、私の唯一の手段

    それはそれで楽しかったんだよー。けど、麻雀を知って、自分で勉強して

    そこで、知っちゃったんだ

    知っちゃった?

    うん

    私と同じ年の娘たちが、こんなに輝いてるってこと

    450 = 1 :

    京太「――――――」

    豊音「それで、熊倉先生が私を見つけてくれた。宮守っていう、今まで知らなかった暖かい世界に連れて行ってくれた」

    豊音「村が嫌だったわけじゃない。ちょっと閉鎖的で、ここに出てくるのにも苦労したけど」

    豊音「私は――――ここに『来れた』」

    京太「――――それ、は」

    豊音「うん」



    ―――ここにあるものが『絆』なんだって、知ることができたんだよー



    京太「………」

    豊音「………記憶の事で、悩んでるんだよね」

    京太「わかります?」


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