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    元スレ胡桃「あなたが例え、誰であろうと」

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    みんなの評価 : ★★★×5
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    951 = 1 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――






    トシ「………そうかい。すべて………決めたんだね」

    京太「ええ。だから、俺はここに帰ってきました」

    トシ「そうかい………京太君」

    京太「はい」

    トシ「後悔はしてないのかい?」

    京太「………未練がない、といえば嘘としか言えないですけど。少なくとも、後悔だけはしてないつもりですよ」

    トシ「………なら、いいさね。で、みんなは?」

    京太「ええ。今日はこの後、胡桃さんの家に集合ということになってます」

    トシ「なら、ゆっくりしてきな。傷がいえるには、もう少し時間が必要だ」

    京太「大袈裟ですよ。あと一週間ほどで、とのことでしたし」

    トシ「心の方さね」

    952 = 1 :

    京太「………」

    トシ「影は、隠しても隠し切れないものさ。自覚してる部分と、自覚できてない部分を含めてね」

    京太「………そんなに、表に出てましたか?」

    トシ「ほんの少し、ここに来たばかりのあんたが見えた気がしたよ。選択するということは、そういうことだろう?」

    京太「………後悔は、してませんよ」

    トシ「後悔と傷心はまた別の物さね。急ぐ必要はない、時間をかけて癒していくものさ。年寄のこういう言葉は聞いておくものだよ」

    京太「………ありがとうございます」

    トシ「ん………それじゃあ、京太君」

    京太「はい」



    トシ「これからも、よろしく頼むよ」



    京太「………ええ。よろしくお願いします。それと……………………ただいま」


    トシ「おかえり」

    953 = 1 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



    鹿倉家



    胡桃「………そろそろかなぁ」

    豊音「それ、さっきも言ってたよー」

    エイスリン「ゴフン、タッテナイ」

    豊音「本当に京太君が待ち遠しいんだねー」

    胡桃「うぐっ………ま、まあ今更否定は、その、しないけど………」

    エイスリン「カオ、マッカ!!」

    胡桃「うるさいそこ!!………不安なのも、あるんだよね」

    豊音「………不安?」

    胡桃「また………気づかないところで、ボロボロになってないかとか。勝手にどっかいっちゃってないか、とか」

    エイスリン「………………………クルミ」

    エイスリン(………それは私だって一緒だよ、胡桃)

    954 = 1 :

    胡桃「まぁ………それでも、約束したからね」

    豊音「………そうだねー」

    胡桃「ちゃんと、帰ってきてくれるよ………で」





    「………………くそっこのっ」キカンナァ

    シロ「………………………………」ニゲラレンゾォ





    胡桃「そこの二人はいつまで世紀末してるんだろうかねー」

    豊音「あ、あはは………」

    「あっやば………!!」テンクウノホウオウハオチヌ!

    シロ「………終わり」

    テーレッテー ドウダァ!!クヤシイカァ!!

    「」マッシロ

    シロ「………ふんす」

    胡桃「はい、塞おつかれー」

    エイスリン「サエ、マッシロ・・・・・」

    「トキで五連敗………サウザーで8連敗………ジャギ相手に、こんなのって………」

    胡桃「クロススパイダー綺麗に決まってたよね」

    シロ「いい練習になった………」

    「うがー!!練習だとぉ!!もう一度!!もう一度!!今度はユダでいく!!」

    胡桃「その辺にしてきなって。そろそろ京太も帰ってくるよ?」

    「ぐぬぬぬぬぬぬぬ………」

    955 = 1 :

    シロ「………ねえ。そういえば、京太はこの後、どうするんだっけ?」

    「この後?合流するんでしょ?」

    シロ「そうじゃなくって………京太は、こちらの世界にいることを選んだんでしょ?」

    豊音「………あ」

    シロ「となると、戸籍………は難しいかもしれないけど。この世界で、仕事を見つけて、生きていくことになる」

    胡桃「今のところ、先生が京太をそのまま住ませるって方針らしいけどね………京太が、それに甘えっぱなしとは思えないけど」

    エイスリン「タブン、ジブンデ、ハタラキバショモ、イエモサガス」

    「あー………働き場所に関しては、マスターが手放す気はさらさらないって感じだったけどね。正直、これからしばらくの間は全然今まで通りで固定でいいのかも」

    豊音「この世界に帰ってくることができた理由の一つ………京太君の、この世界における居場所………だよね」

    シロ「京太が、自分で作り上げてきた………京太の、存在する証」

    胡桃「それでも足りないっていうなら、私が―――私たちが、もっとたくさん、居場所をあげればいいだけ。そして、私たちももらえばいいだけ」

    956 = 1 :

    シロ「………ん。ダルく、ない」

    胡桃(………ま、いざとなれば………)

    シロ「内縁?」

    胡桃「そうそう、内縁の………って、     え     」

    「………いや、なんとなく私にも読めたよ。今考えてたことくらいは」

    胡桃「え    え?」

    豊音「あ、あわわ………なんか、怪しい雰囲気の言葉だよー………」

    エイスリン「インモラル!!」

    胡桃「え………え?」

    シロ(それなら、2号って手も………)

    (………シロの考えてる事も手に取るようにわかる。そんな自分が、果てしなくいやだ………)

    エイスリン(………2号でも、3号でもいいか、な?)

    (………もう一名から同様の電波受信。神様、いるならこの状況何とかしてください………)





    ガララッ

    ゴメンクダサーイ・・・・・・・・・・





    胡桃「!!」ダッ

    シロ「きた………ってか、胡桃はや」

    豊音「私たちもお迎えに行くよー」

    エイスリン「ウン!」

    「………はぁ。ま、いろいろ言いたいことはあるけど………まずは、だね」

    957 = 1 :

    .












    胡桃「おかえり!京太!!」





    京太「ただいま、胡桃さん」











    .

    958 = 1 :

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                  世界を隔てた、『向こう側』

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    959 = 1 :

    .










    「………本当に、よろしいのですね」

    「はい………お願いします」

    初美「………前代未聞、ですよー。そういった現象が起きていたことはこちらでも把握してましたけど………」

    「不可能ではありません。いえ、普通無理なんですけど………」

    「………今回は、それを可能にする条件が揃いすぎてる」

    小蒔「ですが、できて数日………といったところでしょうか。いえ、それすらもたないかもしれません」

    「あなたを信用しないわけではありません。ですが………極めて嫌な言い方となりますが、こちらからあなたを引っ張れる【首輪】は付けさせていただくことになります」

    「そうしなければ、万が一の時………あなたがリミットを過ぎて【此方】に戻られない場合、【此方】もどうなるかわからないのです」

    960 = 1 :

    初美「そして、【彼方】についた際には、すべてを【彼方側】の【私たち】に説明していただくことになります。よろしいですかー?」

    「はい。それでも………私は、行かないと」

    「………【道】は、通常ではありえないほどに安定しています」

    「それも、その方が本来であればあり得ないほどの………陳腐な言い方ですが、奇跡のようなことを続けざまに行ったからとしか言えないのですが」

    小蒔「それにくわえて………媒体、というと言い方が悪いかもしれませんが………【道標】となる………」

    「………………………」











    小蒔「その………【彼】がもっていたとされる、麻雀牌があります」

    961 = 1 :

    「………火災現場で見つかった、この焼けて、溶けかけた麻雀牌が………私を、連れていってくれる。そう、思うんです」

    「………間違ってはないと思う。それを、直感で理解する当たり逆に怖いけど………」

    小蒔「それでは………話を詰めましょう」

    「お願いします。私は――――どうしても、伝えないといけない事があります。そして………」

    「………そして?」







    「………一発くらい、引っ叩かせてもらいます。そのくらいは、許してもらえるはずですから」







    初美「………わぁお」

    「………若干、同情しますよ」

    「自業自得………違う、彼が付けないといけない………最後の、ケジメ」

    「ええ。それさえさせないで逃がしたりなんて、しませんから」

    「………くどいようですが。これが、最期の確認です」

    962 = 1 :

    .












    「行かれるのですね――――――――――――――宮永、咲さん」









    「はい。京ちゃんに………………届けないといけない、言葉と想いが、ありますから」




















    .

    963 = 1 :

    ………ということで。

    遅くなってしまいましたが、>>923 >>924 >>925 の方々のリクエストを複合したお話を投下させていただきました

    で、この最後の咲さんの事を書いてて、頂きましたリクの他にもいろいろ書きたくなった、というのがありまして………



    アティルト
    Atziluth ―――――
     流出

    胡桃「あなたが例え、誰であろうと」 京太「俺が例え、誰であろうと」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433699656/l50



    ということで、もう少しだけ物語を紡げたら、と思います



    このスレは埋めてしまっていただいても、残ってたら依頼出すかこちらで使用いたします


    毎度のごとく冨樫もかくやの更新ペースですが、もしよろしければお付き合いください



    【独り言】胡桃ちゃん、豚さんが容赦ないよ。助けてよ、いいこいいこしてよ………

    965 :

    誘導ミスってね?

    966 :


    咲さんがんばれ

    胡桃「あなたが例え、誰であろうと」 京太「俺が例え、誰であろうと」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433699656/


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