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    元スレ上条「アイテムの正規メンバーですか」

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    みんなの評価 : ★★
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    401 : VIPにかわりま - 2013/10/02(水) 00:44:38.08 ID:Et9zonm/0 (+24,+29,-10)
    アイテムの話を別にしてこれだけで物語ができるんじゃないかと思う今日この頃
    おっつ
    402 : VIPにかわりま - 2013/10/02(水) 00:45:15.62 ID:p7GFZdOz0 (+24,+29,-8)
    乙です。これで上条は御坂を[ピーーー]ことはなくなったのか?
    403 : VIPにかわりま - 2013/10/02(水) 01:55:13.15 ID:UWrigJkno (+29,+29,-10)
    ここまで詳しくやる必要あるのだろうか?
    アイテムの話なんてもう覚えてないわ
    404 : VIPにかわりま - 2013/10/02(水) 03:07:53.28 ID:Z5FQNZCD0 (+24,+29,-8)
    この先の展開が楽しみです
    次の更新も楽しみにしています
    405 : VIPにかわりま - 2013/10/02(水) 08:40:09.61 ID:WnIftKJTo (+24,+29,-11)
    地の文苦手だから台本形式でいくとあったから読み進めたらこれか
    406 : VIPにかわりま - 2013/10/02(水) 13:00:38.36 ID:Ex3Uz8Lf0 (+25,+30,-22)
    後でアイテム出るんだしいいんじゃね
    それに戦闘描写を台本形式でやっても、なにやってるかわからなくなるのがオチだから、このやり方が一番良いと思うけど
    408 : VIPにかわりま - 2013/10/02(水) 18:13:30.21 ID:Ya+5kgDyo (-3,+6,+0)
    早漏め








    はよはよ
    409 : VIPにかわりま - 2013/10/03(木) 22:02:22.78 ID:JVY72VMMo (+18,+28,-14)
    やっぱり面白いな
    410 : VIPにかわりま - 2013/10/03(木) 23:48:42.82 ID:YCHvceIIo (+24,+29,-7)
    完成度が高いのでじっくりやって欲しいな
    412 : VIPにかわりま - 2013/10/05(土) 13:34:23.47 ID:ISawryAIo (+0,+14,-2)
    待ってる
    413 : VIPにかわりま - 2013/10/05(土) 14:12:40.18 ID:+7JrAlqu0 (+3,+15,-3)
    まだかな~
    414 : VIPにかわりま - 2013/10/05(土) 14:13:16.47 ID:+7JrAlqu0 (+3,+15,-3)
    まだかな~
    415 : VIPにかわりま - 2013/10/05(土) 23:31:25.44 ID:IXV7D3430 (+24,+29,-7)
    早漏 age 連投

    君は幾つ罪を重ねるんだい?
    416 : VIPにかわりま - 2013/10/05(土) 23:35:37.01 ID:VVuhm4Uno (+24,+29,-4)
    そいつ最近出没してるage荒らしだから構うな
    417 : VIPにかわりま - 2013/10/06(日) 00:13:12.16 ID:eHGalY5o0 (+28,+30,-33)
    >>403
    原作の上条さんと性格も交友関係も丸で違うんだから
    こう言う描写(話)はあった方が良いと思うな
    418 : VIPにかわりま - 2013/10/06(日) 01:48:06.31 ID:48tnU0dH0 (+1,+6,-4)
    別の待ってるSSみたいに
    一ヶ月くらい待てば来るかな?(^ω^)
    419 : VIPにかわりま - 2013/10/08(火) 00:12:00.32 ID:8XGPcTzB0 (+27,+29,-6)
    このssが現行で一番好きだ
    お疲れ様
    舞ってる
    420 : VIPにかわりま - 2013/10/08(火) 01:21:42.42 ID:8XGPcTzB0 (+22,+29,-17)
    1乙
    出来れば過去作教えろ下さい
    421 : VIPにかわりま - 2013/10/09(水) 22:54:58.41 ID:sOlOlGQh0 (-21,-9,-4)
    乙~
    422 : VIPにかわりま - 2013/10/09(水) 23:16:52.11 ID:D1+AkTXRo (-8,+6,-3)
    423 : VIPにかわりま - 2013/10/10(木) 02:43:49.10 ID:lCq2KabD0 (+23,+28,-4)

    後一週間も待てば来てくれるかな?
    続きが早くみたいですm(_ _)m
    424 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 20:17:35.09 ID:VbowmHbk0 (+40,+30,-80)
    >>1です
    ご飯食べてお風呂入ったら更新します
    だいたい22時くらいかと
    書き溜めはそんな多くないですが、今日を逃すとまた更新空いちゃいそうなんで

    これが初SSです
    読み返してみると前半が文もなんか変だし、誤字脱字や半角ハテナがヒドくて本当すみません

    それでは後ほどまた
    425 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 20:21:30.66 ID:qNpwIvgj0 (+33,+29,-13)
    >>424 おっ頑張れ

    書いたことないからすごさはわからんけど普通に面白いから頑張ってほしい
    426 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 20:28:50.52 ID:sS12d9p/o (-8,+6,-1)
    ファイトー
    427 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 21:32:14.17 ID:yQjXeGVc0 (+14,+21,-2)
    がんばってください
    428 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 21:37:09.48 ID:ZNu3BUMxo (-3,+8,-2)
    釣り
    429 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:20:03.57 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,+0)



    ~グループアジト~



    上条「いよいよ初仕事ですかぁ」

    土御門「あぁ。っと、スピーカーにして…」



    電話の「よお。俺がお前らグループの仕事を管理する男ってことになってる」

    上条「統括理事長の言ってた上司ってやつか」

    電話の「そ。んで、お前らや俺は他の暗部組織や統括理事会の連中には顔バレしないような手引きはされてるんだけど」

    電話の「まぁそれも怪しいところではある。でも最重要機密扱いには変わらないから、目立った行動は慎むように」

    土御門「それは仕事の内容の内容次第だろ」

    上条「俺らは仕事としていったい何すんのさ」

    電話の「グループには基本的に行き過ぎた暗部組織の壊滅、侵入した魔術師の排除などのキツーイお仕事が主ですねぇ」

    上条「他の暗部組織の壊滅か……、魔術師の排除か……」

    土御門「簡単に言ってくれるが毎回毎回ただでは済まない内容になりそうだな……」

    電話の「でも第一回目の今回は、楽な仕事だよ」






    電話の「とある少女、初春飾利の拘束ですね」


    430 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:21:59.94 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,+0)



    上条「……」

    土御門「……カミやん、こいつは」

    上条「……あぁ」

    電話の「あれ? 二人とも知ってんの?」

    上条「……わかってて言ってんだろ」

    電話の「まあねぇー。上条が垣根に辿り着くためにハッキングでアンチスキルのお世話になるようなことしてくれた子だよねぇー」

    上条「……またハッキングやったのか?」

    電話の「そうなんだよ、まったく。ハッキングに研究資料の抹消にサイバー攻撃に……」

    電話の「学園都市の闇を知り、学園都市の計画を見事に潰してくれちゃったわけ」

    土御門「確かにハッキングの腕は確かなようだが一人の少女にそんなことを学園都市は許したのか、情けないな」

    電話の「……守護神(ゴールキーパー)って聞いたことない?」

    土御門「ッ!?」

    上条「? なんだそれ?」

    土御門「この子が守護神だと言うのか!?」

    電話の「そういうことー。彼女の作ったセキュリティシステムは学園都市十指に入るらしく、彼女の詰め所は学園都市全域の情報を管理する書庫より数段強固な防壁を築いている、と言われているんだよね」

    電話の「つまり、初春飾利は学園都市屈指の凄腕ハッカーってこと」

    上条(そんなすごい奴だったのか……)

    電話の「その力を使って色々やってくれちゃったからお仕置きしないといけないんだよ」

    土御門「……こいつがハッキングした内容は俺らには話せないのか?」

    電話の「まあ、無理だね」

    上条(……)



    上条「……拘束はいつまでだ」

    電話の「お前らならすぐだろ? ……まぁ、急いじゃいねえから明日の今頃、……今は11時だから、明日の昼11時までならいつでもどうぞ」

    上条「……わかった。要件はこれで終わりか?」

    電話の「おう。それじゃあな」



    pi


    431 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:23:27.70 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,-85)



    土御門「初仕事がこれとは……、非情になれるのか?」

    上条「……今回は俺一人でやらせてもらう」

    土御門「……わかった」

    上条「それじゃ、初春が学校終わる頃に接触してきますわ」

    土御門「……カミやん!」

    上条「……」



    土御門「お前の大切なもの、俺の大切なものを背負っていることを忘れるなよ」



    上条「……あぁ」


    432 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:25:30.24 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,+0)



    ~セブンスミスト~



    御坂「今日は夏の新作の発売日だから少し混んでるわね」

    佐天「常盤台は休日も制服が義務付けられてるのにお二人は服のチェックに余念がないですね」

    白井「佐天さん、それは淑女の嗜みというものですのよ? わたくしもお姉様も流行というのには目を光らせていますの」

    御坂「いや、五月に入ったことだし新しい夏物のパジャマや水着でも先取りして見ておこうかなって思っただかだから」

    佐天「ははは、そうですか。……それにしても、初春の小学校からの友達がLevel5とLevel4だなんて最初はすごくビックリしましたよー」

    御坂「もう佐天さんも私たちの友達よ?」

    白井「そうですわ」

    佐天「ありがとうごさいます!」

    初春「……」

    御坂「…初春さん? 顔色悪いけど大丈夫なの?」

    初春「…え? あぁ、大丈夫です」

    佐天「なんか最近急に具合悪くなったよね? 本当に大丈夫?」

    初春「…ちょっとやることがあって寝れてないだけなんで大丈夫ですよ」

    御坂「黒子、初春さんにジャッジメントの仕事押し付けてないでしょうね」

    白井「んま、お姉様!? わたくしがそのようなことをするとお思いで!? そんなことしてませんの!」

    初春「…白井さんには逆に手伝ってもらってるくらいですよ」

    御坂「そうだったの。…疑ってごめんね」

    白井「い、いえ。…お姉様に素直に謝られると何か起こりそうで怖いですの」

    御坂「何よそれ! まるで私が素直に謝れない生意気な女みたいじゃない!」

    白井(否定は出来ませんの)

    佐天(否定は出来ませんね)

    御坂「なにみんなして黙ってんのよ、何か言ってくれないと困るじゃない!」

    佐天「まあまあ、お店の中ですし少しは落ち着きませんか?」

    御坂「うっ、それもそうね」

    白井「さあ、行きましょう行きましょう」

    初春「……」

    433 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:26:56.79 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,-133)



    上条(高校と中学の終わる時間が違ってたの忘れてた……。確か友達とセブンスミストに行くって言ってたみたいだけど、どこにいるかな)



    上条(……拘束し引き渡したら、おそらく拷問され殺されるんだろうな)

    上条(……)



    上条(理由だけ、ハッキングとかした理由だけは聞こう)


    上条(初春のためじゃなく、この押しつぶされそうな罪悪感を少しでも和らげるために)


    上条(自分のために)



    上条「……いた」

    上条(他に三人いるのか……)

    上条「まあ、怪しまれてもいいや」

    上条(初春が死んだらあの三人に恨まれよう)


    434 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:29:14.62 ID:VbowmHbk0 (+33,+30,-279)




    上条「よう、初春」

    初春「」ビクッ

    御坂「……あっ! あの時のツンツン頭!!」

    白井「お姉様、知り合いの殿方ですの?」

    佐天「あれ? でも初春に声かけたよね……?」

    上条「ん? 誰だっけお前」

    御坂「はあ!? ふざけてんじゃないわよ! これで思い出させてあげようかしら?」ビリビリ

    上条(電撃使い……)

    上条「あー、思い出した! 第三位のミカサミミコ!」

    御坂「み・さ・か・み・こ・と! 御坂美琴よ!!」ビリビリ

    上条「おー、すまんすまん。思い出したからさ、電気抑えろよ。店の中で電気使うとかお前バカか?」

    御坂「くっ、ちょっと表に出なさいよ! この前の決着つけようじゃないの! てかなんであんたが初春さんの名前知ってんのよ! まさかストーカー!?」

    佐天「! 最近初春が元気ないのはあなたのせいなんですね!」

    白井「初春、そうですの?」

    初春「……上条さん」

    御坂「ほら! 初春さんだってアンタのこと上条さんだって……、上条さん?」

    佐天「あれ? 知り合い?」

    上条「ちょっと話をしたいんだけど」

    初春「……わかりました」

    435 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:30:45.30 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,-224)



    御坂「待ちなさいよ! 初春さん、本当に知り合いなの?」

    初春「はい」

    御坂「……その話っていうの私たちも聞いちゃいけないわけ?」

    初春「ダメです!」

    御坂「」ビクッ

    上条「ダメみたいだな」

    御坂(初春さん……?)

    御坂「……じゃあ、話が聞こえない位置から見張っててもいいかしら? 何かしたらすぐに飛びかかれるように」

    上条「……まあ、友達がよくわからん男と二人きりになるのが心配なのはわかった。それなら良いよな?」

    初春「……はい」

    白井「お姉様、いくらなんでもそれはこの殿方に失礼なのでは? 心配なのは確かですが」

    佐天「いえ、そうしましょう。もしかしたら初春に何かするかもしれませんから」

    上条「じゃあ、あそこのファミリーレストランにでも行こうか」

    御坂「……聞かれたくない話なのにファミリーレストランで良いの?」

    上条「そういう話をするからファミリーレストランみたいな少し騒がしいところが良いんじゃないか」

    御坂「……あっそ。それなら行きましょ」

    初春「……」

    436 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:33:42.94 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,+0)




    ~ファミレス~


    御坂「やっぱりここからじゃ聞こえないわね」

    白井「お姉様はあの殿方を知ってるご様子でしたが……」

    御坂「あー、ずいぶん前に話したでしょ。スキルアウトのアジトに乗り込んだ時に私を気絶させた男の話」

    白井「ッ! あの殿方が……」

    佐天「え? 御坂さんを? てか御坂さんがスキルアウトのアジトに乗り込んだ……?」

    御坂「佐天さん、その話はこの後にでも話すから今はおいといて。」

    御坂「それであのツンツン頭がその男なのよ。なんで初春さんと知り合いなのかしら……」

    白井「……推測でしかありませんが、あの二人は昔からの知り合いで、初春がお姉様の身を案じてあの時、あの殿方にスキルアウトのアジトに向かうようお願いしたのでは?」

    御坂「そんな感じではなかったような気がするけど、確かにあの時私を気絶させなきゃあのまま私は暴れていたのかもしれない……」

    佐天「そんなにあの男の人強いんですか? 私服なんでどこの高校かわからないですが、そこまで強いとは正直思えないような……」

    白井「お姉様に勝つほどですのよね……、どんな能力者かわかりませんか? いざという時のために対抗策を練らないといけませんの」

    御坂「全部わかっているわけじゃないけど、アイツは私の電撃も砂鉄も無効にする能力を持ってて、超電磁砲も避けるほどの身体能力の持ち主よ」

    白井「!?」

    佐天「!?」

    佐天「能力を無効にする能力者で」

    白井「身体能力もズバ抜けてる」

    御坂「けど相手の能力を無効にするのにはそれなりの演算が必要だったみたいだから、私と黒子で一斉にかかれば……」

    佐天「でもあの男の人と私たちが会ってから結構時間経っちゃってますよ? もし能力を見なくても、…例えば相手のAIM拡散力場を感じとれて、それでもう演算が終了していたら……」

    白井「お姉様もわたくしの能力もあの殿方には届かないということになりますわね」

    御坂「……まだアイツの能力が決まったわけじゃないけど、真っ向勝負で勝てるような相手ではないのは確かね」

    佐天「……初春のために、どうにか対抗出来るように作戦は立てましょうよ! あの二人もまだ時間がかかるようですし」

    白井「……そうですわね。まだ勝てないと決まったわけではありませんの」

    御坂「……そうね。友達、初春さんのためだもんね」

    437 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:35:39.62 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,+0)



    上条「御坂美琴ね……」

    初春「……どうかしました?」

    上条「いや、なんでもない。ただ……」

    上条(確か能力者狩りの時も友達のために、そして今回も初春のために行動してる……)



    上条(そして、母さんを支えてくれている御坂家の娘……)



    上条「良い友達を持ってて羨ましいと思っただけだよ」



    初春「……はい、大切な友達です。彼女たちのためなら命を懸けることだって出来るくらいの」

    上条「……」

    初春「今日は私に何を……? 第一位のことですか……?」

    上条「ッ!? 第一位…だと……?」

    初春「えっ? 違うんですか!?」

    上条「……第一位のことは後で話してもらう。俺が今日お前に会いにきたのは近頃のおいたをお仕置きするため……、と言えばわかるか?」

    初春「ッ!?」

    上条「……暗部の仕事ってやつだよ」

    初春「そう、ですか」

    上条「内容は初春、お前の拘束。上に引き渡したあとはわからないが、おそらくすぐに殺されるか、拷問されてから殺されるか、だな」

    初春「……上条さんは垣根さんのために、私を拘束しますか?」

    上条「……そこはまだ未確定ってとこだな。お前にはデカイ借りがある。無傷とまでは行かなくても、せめてこの日常には戻してやりたいとは思ってる」

    初春「……」

    上条「だから、ハッキングした理由とその内容を教えて欲しい。そこから解決策を練りたい」

    初春「……わかりました。今回も助けてもらっちゃうことになりそうですね……」

    上条「気にするな。さぁ、話してくれ」


    438 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:38:00.66 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,+0)


    初春「……今回、私がハッキング、研究所の資料の削除、その関連機関へのサイバー攻撃をしたのは全て、御坂さんの日常を守るためです」

    上条「御坂の日常を守るため……」

    初春「きっかけはたまたまでした。御坂さんが一人で路地裏に行くのは見た時に違和感を覚えたんです。それを追いかけたら、なんか怪しい人に止められて先に進めませんでした」

    上条「……」

    初春「なのでジャッジメントの支部に戻り、監視カメラを操作してその付近を調べていたんです。そしたら血まみれの御坂さんと、白髪の男がいたんです。その男は後でわかるんですが、……第一位、一方通行でした」

    上条「ッ!?」

    初春「第一位は御坂さんをその後、……殺しました」

    上条「……じゃあ、あそこにいる御坂は何者だ」

    初春「あの御坂さんは本物です」

    上条「本物……?」

    初春「殺されたのは偽物……、御坂さんのクローンなんです」

    上条「……」

    初春「最初はそんなことわからなかったので、生きてて欲しい、そう思って御坂さんの携帯に電話しました。私の電話に出た御坂さんは、私の心配なんていらないような明るい声をしていました」

    初春「安心は出来たんですが、どうしても監視カメラで見た光景が目から離れなくて、その不安をかき消したいがためにハッキングを仕掛けました」

    初春「もしかしたら御坂さんに何か良くないことが起きようとしているんじゃないか、そう思ったら勝手に手が動いていたんです」

    初春「そして『量産型能力者(レディオノイズ)計画』、『絶対能力進化(Level6シフト)』を知りました」

    上条「……」


    439 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:40:28.25 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,+0)



    初春「『量産型能力者計画』は、Level5である御坂さん、いや超電磁砲の量産を目的とした計画案だったんです」

    上条「Level5のクローン……」

    初春「けれども、超電磁砲のクローンは御坂さんの能力の1%にも満たない能力しかありませんでした」

    上条「Level5のクローンなんてそうそう作れるわけじゃないってことか」

    初春「そして、既に誕生してしまった複数の超電磁砲のクローン、通称『妹達(シスターズ)』は『絶対能力進化』の実験へと流用されることになったんです」

    初春「その実験は、最強の超能力者…一方通行を絶対能力者に進化させる、というものなんです」

    上条「……Level5の能力の1%にも満たない『妹達』を殺しただけで絶対能力者になれるってのか!? ありえねえだろ」

    初春「はい。ただ殺すだけなら……」

    上条「他に条件が?」

    初春「20000通りの戦闘環境で量産能力者を20000回殺害する、これが第一位が絶対能力者に進化するための条件なんです」

    上条「ッ!?」

    初春「そして日夜、超電磁砲のクローンは殺され続けているんです」

    上条「……」

    初春「……このことを知った私は、ショックになるよりも先に、絶対に御坂さんに気付かれてはいけない、そう思いました」

    上条「……なんでだ」

    初春「……御坂さんは少し直情的で自分の考えはなかなか曲げてはくれない人ですが、友達のことを大切に思ってくれる優しい人なんです。だから、……このことを知ったら実験を潰すために多少、無茶なことでもやろうとすると思ったんです」

    初春「第一位に挑んだり、実験に関わる研究所を壊して回ったり、と」

    上条「……」

    初春「でも、無理なんです。研究所なんてのは学園都市外にもあるし、第一位の能力、ベクトル操作はあらゆるベクトルを観測して触れただけで変換できる。そして普段、体の表面は反射の能力を設定しているので全ての攻撃が跳ね返ってくるんです」

    初春「……どう考えたって御坂さんじゃ勝ち目がないんです」


    440 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:43:12.31 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,+0)


    上条「だから初春が研究所の資料の削除やサイバー攻撃をした……」

    初春「はい」

    上条「……なんで御坂のためにそこまでするんだ? どう考えても学園都市に喧嘩を売って無事で済むわけがないだろ」

    初春「……御坂さんは私やあそこにいる白井さんのために命を張って助けてくれたことがありました。そんなこと御坂さんは気にもしてないのかもしれませんが」

    初春「それで、人のために動ける人、守る人のために命を張れる人に私は憧れると同時に、そういう人を守ってあげるのはいったい誰なんだと思いました」



    初春「怖くなりました。今まで助けた大勢の人たちに助けてもらえずに一人で苦しむ御坂さんを想像したら」



    初春「だから、御坂さんにそんな寂しい思いはさせたくない、私が守ってあげたい、そう私は決めたんです」

    初春「私や白井さん、佐天さんが支えてあげなきゃ御坂さんはいつか壊れてしまう……、人のために動くことがこんなにも大変だったんだってやってみて初めて気付いたからわかるんです」

    初春「だから……」



    初春「私は守りたい人のためなら誰が邪魔しようと跳ね除けて守りきるんです」



    初春「……学園都市に命を狙われようとも」



    上条「……そうか」

    441 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:45:31.19 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,+0)


    上条「……研究所の資料の削除はどのくらいやったんだ? 相当の所まで行かなきゃ暗部に命令が出るとは思えないんだが」

    初春「『妹達』の元となった研究資料は全て削除しました。それによって学園都市外部の機関へその資料が渡るのを防いだ形になります。たぶんこれは私じゃなきゃ出来ませんでした」

    初春「そして、これから『妹達』を保有している研究所を破壊して、『妹達』から新しい『妹達』を作らせなければ、一先ず終了って計画を立ててました」

    上条「そりゃ拘束しろって仕事がくるわけだ」

    初春「第一位が垣根さんの戦闘で戦線離脱していた機関があったおかげで『妹達』は『量産型能力者計画』で作られた100体のままで、今日の夜に100体目が戦闘するはずです。だから今日の実験が終わるまでに研究所の破壊をしておかなきゃいけないんですが……」

    上条「どうしたもんかね」

    初春「……」



    上条(わざわざ俺がいる暗部組織にこの仕事がきたところをみると、何か裏がある気がしなくもない……)

    上条(初春、そして第一位に関係している俺がいるんだ、大人しく仕事が完遂するとは考えにくいはず……)

    上条(そして、俺らグループの仕事内容……、俺と土御門だけじゃ厳しい要求をしている……)

    上条(……)

    442 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:48:36.92 ID:VbowmHbk0 (+35,+30,-280)


    上条「……よし」

    初春「……」

    上条「初春は今日一日何もするな。んで明日、俺がお前の寮に迎えに行く」

    初春「……どういう意味ですか?」

    上条「俺が今日一日で全て終わらせてきてやるよ」

    初春「ッ!? ダメです! 危険過ぎます!」

    上条「だから、初春にも危険を犯してもらう。俺が明日迎えに来なかったら、初春は別の暗部組織によって殺される」

    初春「…っ」

    上条「わかったか? 俺と初春はこの問題に対して一蓮托生になったわけだ」

    初春「上条さんがそうする理由がわかりません。そんなに危険を犯す必要がありませんから」

    上条「まず俺は第一位に恨みがある。そして、初春にも借りがある。んで御坂、いや御坂の両親に借りがあるんだ」



    上条「一番響いたのは、初春の決意が俺の家族、垣根の信念に似ていたからかな」



    上条「こんだけ命を張る理由がある」




    上条「ならやるに決まってんだろ」

    初春「……」



    上条「だから初春は俺を信じて待ってろ」

    443 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:49:45.41 ID:VbowmHbk0 (+40,+30,-67)


    初春「……わかりました。頼りにしてます」

    上条「あぁ。それじゃあ、破壊する研究所の位置と今日の実験場所を教えてくれ」

    初春「……死なないでくださいね。私のため、御坂さんのため、そして何よりも」

    初春「上条のために」

    上条「わかった。約束だ」

    444 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:51:26.38 ID:QcBUkyJM0 (+33,+30,-287)



    佐天「あれ? 初春とあの男の人が近づいてくる」

    白井「話は終わったようですわね」



    上条「時間取らせちまって悪かったな」

    御坂「長々と随分話し込んでたわね」

    初春「すみません」

    御坂「初春さんはいいの。で、話はついたわけ?」

    上条「あぁ。それと御坂、この前は悪かったな。今度、初春と一緒に俺の家来いよ。ご馳走してやるからさ。あー、二人も良いぞ来てくれて」

    「「「は?」」」

    御坂「なんで私がアンタなんかの料理を食べなきゃなんないのよ」

    初春「すごく美味しいですから、断らない方が良いですよ。私は行かせてもらいますし!」

    佐天「えっ? なんで初春は美味しいって知ってるの!?」

    初春「食べに行ったことありますし……」

    白井「まさか、先日泊まりに行った殿方の家というのはこの方の所ですの!?」

    御坂「はあー!? アンタ、初春さんに何かしてないでしょうね!!」

    上条「してねーよ! 上条さんは大変紳士な心の持ち主ですので、何もしてませんのことよ!?」

    初春「あっ、はい! 料理は美味しくいただきましたけど、私は美味しくいただかれてはいません!」

    御坂「///」

    白井「///」

    佐天「///」

    上条「お、お前は何を言ってんだ!///」

    445 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:52:32.05 ID:QcBUkyJM0 (+33,+30,-186)



    御坂「そこまで言うなら今度行くわよ。あくまでアンタが私の友達に手を出さないよう監視のためにね」

    上条「わかった」

    初春「……それじゃ、お願いしますね」

    上条「あぁ。んじゃお先に」




    白井「初春、何かされました?」

    初春「いえ、心配かけてすみませんでした。上条さんはそんなことする人ではないので大丈夫ですよ」

    御坂「そんなこと信じれないわよ。まだアイツの正体を掴んだわけじゃないんだから」

    佐天(初春、少し顔色良くなってる……。そんなに悪い人じゃないのかな……)

    初春「ちょっとお腹空いたのでここでパフェでも食べていきませんか?」

    御坂「そうね。変に緊張しちゃったせいで少し疲れたわ。食べていきましょ」

    白井「早くセブンスミストに戻らないとお店が閉まってしまいますわよ?」

    佐天「まあまあ、少しくらいいいじゃないですか」

    446 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:53:48.38 ID:QcBUkyJM0 (+33,+30,-161)


    上条「もしもし、浜面ー」

    浜面「いよう、大将。どうした?」

    上条「この後、暇か?」

    浜面「あぁ、ちょうど用事も終わって暇になったとこだが」

    上条「じゃあセブンスミスト前のコンビニに来てくれねえか? 足を貸して欲しいんだ」

    浜面「訳ありってか、……わかった。そこなら20分くらいで着くから待っててくれ」

    上条「おう。頼むぜ」


    pi



    上条「破壊する研究所が3つで、今日の実験が第十七学区の操車場に20時30分か……」


    上条(今はだいたい16時30分……)


    上条「ギリギリか……」


    上条(命懸けの、人を守るための戦い……)


    上条「似合わねえよな……、もっとカッコ悪いのが上条さんですよ」

    447 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:54:32.41 ID:QcBUkyJM0 (+22,+29,-12)
    今日はここまでです
    おやすみなさい
    448 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:55:01.61 ID:kN2y73kQ0 (-14,-2,-4)
    乙!
    449 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:56:08.17 ID:ZNu3BUMxo (+33,+29,-11)

    相変わらず面白いぜ
    しかし唐突に上条さんを呼び捨てにした初春にフいた
    450 : VIPにかわりま - 2013/10/11(金) 22:56:10.29 ID:yQjXeGVc0 (-11,+0,-2)
    乙です!
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