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元スレ上条「アイテムの正規メンバーですか」
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~サイド絹旗・フレンダ・滝壺~
フレンダ「やっと麦野に繋がったって訳よ…」
絹旗「っ…じゃあ、ターゲットを重点的に動いて、ください」
pi
フレンダ「今のは下部組織? 東側から武装して仕掛けた連中の方だよね?」
絹旗「向こうは、ほとんど壊滅的だそうです。なんでも、奇襲を受けて銃を奪われたせいで状況が一変したみたいなんで……うっ……」
フレンダ「あわわわわ、絹旗は少し休まないと! まだ手首も治ってないし、上条の攻撃で受けたお腹の方が……」
絹旗「このくらい超どうってことないです。…それよりも滝壺さんです、問題は」
フレンダ「滝壺……」
滝壺「」
絹旗「意識が戻りません……」
フレンダ「なんか上条が、『体晶で活性化した能力を一気に消すから、それに対応しきれず脳が麻痺する』って言ってた訳よ。これって結局、滝壺は脳が強制的にシャットダウンされちゃってるってこと?」
絹旗「おそらく、そうなんでしょう。ただ上条が本当にフレンダの言った通りに言っていたのなら、上条の能力がわかりましたね」
フレンダ「ッ!!」
絹旗「上条の能力は……」
「「能力を消す能力」」
絹旗「ここで重要なのが、どのように相手の能力を消しているのか、です。後は範囲もそうでしょうか…」
フレンダ「私の能力は上条と同じ空間にいても消されてないから、空間的に消す訳じゃなさそうね…」
絹旗「……私が思うに考えられる可能性は二つあります」
絹旗「一つ目は『演算をした後、意図的にその相手の身体に触れることで能力が消せる』。二つ目は『ただ単に触れるだけで能力を消せる』、ですね」
絹旗「後者だった場合、勝ち目が極端に超少なくなってしまいますね…」
フレンダ「ん? それってほとんど一緒じゃないの?」
絹旗「超全然全く違います。フレンダはやる気あるんですか???アホなんですか???死にたいんですか?」
フレンダ「そ、そんなに言わなくても……」
絹旗「前者の場合で上条に勝つ手段は上条の演算を邪魔して能力で倒すか、複数の能力を一度にぶつけて演算を追いつけなくして倒すか、能力以外の攻撃で倒すか、の三つがあります」
フレンダ「ふむふむ」
絹旗「しかし、後者の場合には能力以外の攻撃で倒すしか勝つ手段がありません」
フレンダ「えっ……!?」
絹旗「そうなった場合、麦野の殺人的な超格闘術か、フレンダの重火器での勝利しか見込めません」
フレンダ「だ、だとしたら……、私の攻撃は……」
絹旗「そうです。今までのフレンダの攻撃はほとんど効いてませんでした。後は試していない、隙がデカくスケールもデカイモノか、綿密に練って作る強力な爆弾くらいですか…」
絹旗「それに麦野の接近戦でも勝てるかどうかは怪しいものがありますね」
フレンダ「じゃ、じゃあじゃあ! 今、二人だけで上条と遭遇したら、ヤバイ……ッ!?」
絹旗「……そうです、ね。私かフレンダが銃を持っていればまた少し変わったんでしょうけど…」
フレンダ「うぅ…、銃は嫌いだから結局『ストック』の中には入ってない訳よ……ッ! 滝壺の銃は!? 確か麦野に持たされてたよね!?」
絹旗「超弾切れです」
フレンダ「うわぁーっ、麦野ーっ! 早く来てほしい訳よぉーーっ!!」
絹旗「フレンダ大声出し過ぎです! 超バカなんですね! 超信じられません! 超脳足りんです!」
「本当だよ……追われてる身なんだからよ、声潜めて身を寄せ合いブルブル震えて、追う者に恐れ慄いていなきゃいけないでしょうが」
「「ッ!?」」
フレンダ「か、上条……」
絹旗「来ましたね、超裏切り者めッ!」
上条「絹旗さんよぉ、さっきの一発は結構聞いたぜ?」
上条はジリジリと絹旗とフレンダ、その後ろで口を開けたまま横たわっている滝壺に迫っていく
その距離はまだ二十数メートル
絹旗「ハッ、何を言ってるんですかね。左頬が超少し赤くなってるだけじゃないですか」
上条「年下の女の子とは言え暗部なんだな……。Level5以外で能力者相手にダメージを喰らうのなんか久しぶりだよ」
徐々に距離を詰めてくる上条に絹旗、フレンダは身構える
今の上条の言葉が嘘だと、彼女たちは思えなかった
事実、麦野という最強の矛と滝壺の『能力追跡』がなかったとは言え、絹旗とフレンダの攻撃を無効化しねじ伏せて来たのだから
上条「行くぞッ」
上条が足に力を入れ、彼女たちとの距離を一気に詰める
フレンダは四方に張り巡らされている導火線の一本に火をつける
それは火花を散らしながら迫り来る上条の元へ伸びていく
そして爆弾を内蔵した人形に火花は終結しそれを爆発させる
ドガーン
フレンダはさらに次々と導火線に火をつけていく
絹旗「フレンダは第一撃を終えたら私の援護をしてください」
フレンダ「わかった!」
絹旗とフレンダが緊急の打ち合わせをしている時も、上条の周辺では人形型爆弾が爆発し砂埃が舞う
砂煙の中から人影が現れた
上条の身体には所々傷が付いてはいるものの、どれも決定打にはなっていないのが明らかで、その足は止まっていない
絹旗が上条に向け攻撃を開始する
『窒素装甲』を纏い接近戦を仕掛ける
絹旗(私の予想通りなら上条の能力には右手にさえ超気をつければ……。それをこれで確かめます!)
上条「うおらッ!」
上条は向かって来た絹旗に右拳を突き出す
絹旗(やっぱりそうです! 窒素装甲があるのわかってて右手で仕掛けてきた……)
絹旗は上条の右手による攻撃を避ける
絹旗(上条の能力は……しまったッ!)
上条「さっきと同じ手に引っかかるなんてな」
絹旗が避けた右拳は彼女の左肩を掴んだ
パキーン
上条「ッ!?」
それと同時にミサイル型の爆弾が上条に直撃し、上条の近くが激しい光に包まれた
ドガーン
上条「くっ…」
上条(モロに喰らった……ッ!)
上条に不意のダメージを与えたのはフレンダによる絹旗の援護
それはフレンダの絹旗の窒素装甲を信頼してのものだった
それゆえ『普通の敵』との戦闘ではこの援護で絹旗がダメージを負うはずはない
しかし、今回の敵は今までの敵とは違い『イレギュラーの敵』であった
それは絹旗、フレンダの連携に不和を生じさせる
上条に爆弾が着弾する前に上条の『幻想殺し』が発動していた
絹旗「ぅっ……がっ…ぁ……」
フレンダ「えっ……?」
フレンダ「きぬ、は…た……?」
上条「あーあ、今まで能力のみで生き抜いてきた絹旗には耐えられなかったみたいだな。それが直撃ではないにしろ、な」
フレンダ「う、そ………だって、絹旗には、窒素装甲があれ、ば今まで…だって……」
上条「気付いてるんだろ? 俺の能力。それでこいつは窒素装甲なんて身に纏わぬ丸腰の状態だったんだよ」
上条は絹旗から右手を放した
絹旗の身体は支えをなくし地面に倒れこむ
上条「今回のはノーガードだったからかなり効いた……。本当、ここ数年の鍛えがなくちゃ死んでいたかもしれないな……」
上条の肉体は一見すると筋肉が無いように見えるのだが、実際は違う
格闘や殺し合いをすることに重きを置いた筋トレにより自らの攻撃と防御の衝撃に何事もなく耐えられる身体を作り上げていた
それは簡単に作れるものではないのだが、上条の天性の才能と上条特有の『何か』により可能となっていた
それに加え短期的だった垣根との死と隣り合わせだった特訓
これにより必要なところのみが集中的に鍛えられ、入院し超回復でさらなる筋肉の向上を促した
ほぼ完成されたそれにより170センチに満たない身長は止まりかけてはいるものの、上条の身体は脱げば美しさを感じるほど魅力的であった
フレンダ「ぁ……ぇ……」
フレンダは両手両膝を地面につき項垂れていた
絹旗に決定的なダメージを与えてしまった
それだけが今のフレンダの頭の中を占める
上条によって殺される恐怖など考えらることが出来ないでいた
彼女の目にはもはや光はなかった
上条「フレンダ、お前から死んでもらう。……悪いな」
上条は右内ポケットから銃を左手で取り出しフレンダに銃口を向け、引き金に人差し指をかける
その時、どこからか光が飛んで来ていた
バシュゥウン
上条は先半分が存在しなくなった銃を捨て、チッと舌打ちをする
上条はフレンダを銃で殺そうとした場所から数メートル以上も離れた所に立っていた
「……かーみじょう」
フレンダの肩がビクッと跳ね、彼女は顔をゆっくりと上げ、その目に再び光が灯る
フレンダ「麦野……」
麦野「随分と好き勝手やってくれちゃってるみたいじゃないの……。かーみじょう、私さぁ前に言ったわよねぇ……」
「『私たち四人を引き離そうとするなら誰だろうと容赦はしない!』」
麦野「てさ……、それなのに…ナぁニぃしてくれんだこの短小包茎野郎がァァァァァァァァァァァァッ!」
上条「二人はもう戦えないしいいか……」
上条は麦野とフレンダに聞こえない程度の声で呟き、大きく息を吸いこんだ
そして、麦野に向かって厭らしく顔を歪め微笑み、上条は言葉を発する
上条「いいぜ、改めましての自己紹介だ」
「暗部組織『グループ』の正規メンバー…上条当麻」
「暗部組織『アイテム』の壊滅……こっちの都合で遠慮なくやらせてもらうぜ」
フレンダ「暗部組織『グループ』……」
麦野「『アイテム』を壊滅させる、だとォ!?」
上条「麦野が『アイテム』を守りたいように、俺にもやり抜いて守らなきゃいけないものがある……」
上条「排除し合おうじゃないか、自分を否定させないために」
上条「戦い合おうじゃないか、自分の信念を曲げさせないために」
上条「奪い合おうじゃないか、一本しか残されていない道を通るために」
上条「殺し合おうじゃないか、自分が守りたいものを守り抜くために」
上条「確かめ合おうじゃないか、どちらの思いが強いのか知るために」
麦野「私の『家族』を、私の『居場所』を、土足で踏み荒らされたままじゃ収まりがつかねぇよなぁ!!」
麦野「フレンダァ! 絹旗も滝壺もまだ生きてんだろ!? さっさと回収しろ! コイツぶっ殺したらまた一緒に笑い合うんだからよぉ!!」
フレンダ「麦野……、うん! まかせてっ!!」
フレンダ「上条はたぶん、『能力を消せる能力』を持ってる…。絹旗の窒素装甲もそれで破られちゃって……」
麦野「ははぁん、そういうカラクリね。どんな条件でその能力は発現するんだ」
フレンダ「それはまだ……」
麦野「……わかった。さっさと行きな」
フレンダ「うん……、麦野、あのね…」
フレンダ「……結局、麦野もいて笑い合えなきゃ意味ない訳よ! そこわかっててほしいから!!」
フレンダはそう言って絹旗が倒れている所へと走り出した
麦野「……ふふっ」
麦野「さぁ、パリィパリィパリィってか! 行くぞオラァァァァァァァァァ!!」
麦野の周囲に青白い光の球体が現れそこから光線が上条に向け発射される
それを上条は避けながら麦野へと進んでいく
麦野(流石に駒場よりは速くはないわね…、それなら…)
麦野は原子崩しを短い時間で発射し、原子崩しの時間当たりの数を増やす
それは、原子崩しを避けながら動く上条の行動範囲を着々と減らしていった
そして――
麦野「ここだぁッ!」
麦野の放った原子崩しは上条が絶対に避けられない所へと発射された
パキィイン
しかし、それは無情にも上条の右手に阻まれる
麦野(これが上条の能力…)
チッと麦野は上条を睨みながら舌打ちをした
フレンダから聞いていたとは言え、目の当たりにして初めて実感する
――これはヤバイ
Level5の能力ですら消せるならば、学園都市の能力者の能力は全て消せることになるだろう
そして、能力が効かないとわかって肉弾戦を仕掛けようにも上条の身体能力は光るものがあり、いくら麦野と言えども有利だとは断言出来なかった
麦野(しかも上条の能力の範囲がわからねえ。おそらく空間的に作用するものではないことはわかる。私の原子崩しは上条の右手に当たってから消えた……)
上条が麦野に迫ってくる
それを麦野は原子崩しを撃ちながら決して一定距離以上には詰めさせない
麦野(さっきから消すときは右手だけか……? これも全ての手の内を見せないためのカモフラージュ……? チッ、わからねえ……。こうなったら……)
麦野は上条との距離を十数メートル開け、何かを服の中より取り出した
麦野「これは『拡散支援半導体(シリコンバーン)』。私の能力の弱点を克服するためのものよ」
上条「そうかい、まあお前の原子崩しは避けれるし消せるから何の脅威にもならなかったしな」
麦野「言いたいこと言ってくれるじゃないッ! 後悔させてやるよ、童貞がぁ!!」
麦野は『拡散支援半導体』を右手で上に投げた
そして、それに原子崩しの光線を発射する
上条「はぁーっ、何で俺が敵対する相手はこういう広範囲攻撃ばかりを仕掛けてくるんだよッ!?」
麦野が投げたそれに当たった原子崩しは、その光線が無数に広がり上条の辺り一帯へと降り注いだ
____
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「……た……はた………きぬはた………絹旗ッ!」
絹旗「フレ、ンダ……」
フレンダ「よかっだぁーっ、ごめんねっ! 本当に……うぅ……」
フレンダ「うぅ…、それとなんか私の名前でその区切り方は嫌なんだけどな……、そんなことより大丈夫な訳!?」
絹旗「っ……、上条、は…?」
フレンダ「え…と、今、麦野が相手してくれてる」
絹旗「麦野に、伝えること、があるから、超早く連れて行ってくだ、さい」
フレンダ「今の、絹旗じゃ麦野の側に行くと邪魔になるんじゃ……」
絹旗「じゃあ、フレンダ。伝言を頼ま、れてください」
フレンダ「でも…絹旗も滝壺も心配だから……」
絹旗「私は大丈、夫ですから。滝壺さんは私が守れます。……麦野が勝たなきゃ超いけない、んです」
フレンダ「……わかった! まかせてっ!」
絹旗「ふふっ、フレンダが、頼りに見えるなんて、私も超終わりですね…」
フレンダ「うぅー、余計なことは言わなくて良い訳よ!」
絹旗「そうですね。じゃあ、麦野に伝えて、もらうことを…」
フレンダ「うん!」
絹旗「それはですね…」
「――上条の能力の秘密と、勝つ方法、です」
フレンダ「えっ!?」
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~サイド??~
??「うっ……俺は……ッ!」
??「リーダーはッ!? ……アイツに左腕をやられて、その後……待機していた奴にビームみたいなやつを放って……ッ!!」
??「あの後、俺にも撃たなかったか……?」
男は自身の上に乗っている瓦礫を押しのけ立ち上がる
そして、上半身がなくなってしまった『人だったもの』を発見する
??「うっ……うっぷ……おぇっ…」
男は『それ』から漂ってくる激しい血の匂いと死臭に胸の奥から何かがせり上がってくるような違和感がして、むせる
??「もしかして……リーダー……?」
男は気がついた
気がついてしまった
なぜ自分が生きているのか
なぜこの『何か』にどうしようもない悲しみを感じるのか
なぜこんなにもやるせない怒りと後悔が自分の内側から溢れ出てくるのか
男は気がついて、自分を憎んだ
今回、リーダー――駒場利徳が考えた作戦はこうだった
『発条包帯』を唯一自在に扱える駒場が囮かつ主戦力として暗部の能力者と戦う
その時に『撹乱の羽』で電波を乱し仲間を呼べない状況を作る
駒場自身で倒せる相手ならば単独での殲滅を主とするが、倒せない場合は隠れた二人がたまたま二台手に入った大型拳銃『演算銃器(スマートウェポン)』でトドメをさすというものだった
そのタイミングは全て駒場の判断による
計画当初、計画自体は完璧だと思われた
『発条包帯』が通じなかったのはLevel5の序列第三位、超電磁砲の御坂美琴の神速の電撃のみだったのだから
唯一の心配事と言えば、どれだけ多数の暗部の人間が一度にこの場へ集まってくるかだけだった
しかし、結果は惨敗
相手はただ一人
にも関わらず、駒場は『演算銃器』を使うタイミングすら与えてもらえず、少しの殺気で居場所が特定され最終的には二台の『演算銃器』は瓦礫の下になってぐしゃり
この男は自分を憎んだ
いくらでも駒場を助ける手立てはあった
例えば駒場が無理矢理の攻撃を仕掛け、左腕を失った時に『演算銃器』をぶっ放す
例えば状況が悪化したと察知した時には、撤退する手筈を整える
色んなことが出来たはずだった
しかし、自分は見ていただけだった
相手の巨大さに手も足も震え、思考が停止した
自分では到底足元にも及ばない駒場がただ防御に徹するのみだった状況に恐怖した
情けない
憎い
俺たちを、スキルアウトだからだって理由だけで殺すなんて
俺たちを、簡単に殺せる能力者が無能力者のことなんて全く考えてくれてなくて
俺が、尊敬していた人の傷つき、命を削られていく姿を見ていただけだなんて
そんな学園都市が、能力者が、俺が、
憎い
男は静かに涙を流していた
男はしゃがみ込み、『人だったもの』のズボンのポケットから遺品である携帯を取り出し自らの懐にしまう
そして立ち上がり、しっかりとした足取りでどこかへ向かった
その顔はまさしく般若のそれだった
乙
面白いなぁ
しかしこの上条さん拳銃持った相手嫌がってたけど
爆弾とかもろに食らっても大丈夫なあたり
その気になれば拳銃持った敵相手どっても障害になりそうに見えないわ
面白いなぁ
しかしこの上条さん拳銃持った相手嫌がってたけど
爆弾とかもろに食らっても大丈夫なあたり
その気になれば拳銃持った敵相手どっても障害になりそうに見えないわ
もう更新されてるだとッ!
安定のクオリティでした!めちゃくちゃ楽しかったです!
安定のクオリティでした!めちゃくちゃ楽しかったです!
乙です。
広範囲攻撃ばかりって、そら上条さん比較的効果が高いからですよ。
広範囲攻撃ばかりって、そら上条さん比較的効果が高いからですよ。
この上条につける曲は「マトリョシカ」がふさわしいような気がする
>>1よ みなは、まっているのですさあいまこそ 「救われぬものに救いの手を!」
~サイド初春~
初春(……おかしい)
初春(確かに『グループ』の個人情報を筆頭に嫌な所をサイバー攻撃はしてくるものの、撃退しても同じ方法で再度侵入を試みてくるなんて……)
初春(グループの面々がそれぞれ孤立して仕事をしているこの時を狙った、情報の獲得が目的ではないのでしょうか……?)
初春(……)
初春(……?)
初春(『グループの面々がそれぞれ孤立して仕事をしている』?)
初春(ってことはそれぞれが対応している案件に今は付きっきりってことですか!?)
初春(イギリスに行っている土御門さん……)
初春(敵襲が確認された一方通行さん……)
初春(アイテムの壊滅に駆り出されている上条さん……)
初春(そして……)
初春「サイバー攻撃を受けている、私も……?」
初春(ということはこのサイバー攻撃さえも囮……っ!)
初春(それじゃあ、どこが本当に狙われている所なんですか……)
初春(……)
初春「ッ!」
カタカタカタカタカタカタカタ
初春(あっ……)
初春「見つけた……」
初春「ここが、一方通行さんを襲い今もサイバー攻撃を仕掛けてくる、敵対勢力の本当の狙い……」
~サイド一方通行~
木原「ったく、一方通行よぉテメェの能力を開発してやったばっかりにこんなトコに出向くハメになった責任はどう取ってくれるんだぁ? あぁ?」
一方通行「木ィ原くゥゥゥンよォ、オマエの事情なンて知ったこっちゃねェンだよ! ただ俺の前に立ち塞がるってンなら蹴散らすまでだろォがァ!」
木原「ぎゃはははは、テメェどうしたぁ? そんなにあの人形が好きか? 今更『アレ』を大事にするたぁ可笑しくなっちまったんじゃねぇの?」
一方通行「はァ?」
木原「『人形』だと認識してた時は、殺すことになんの疑問も抱かなかったくせによ、『幻想殺し』に魅入っちまったかぁ?」
一方通行「なに言って…やがンだ……」
木原「『アレ』を殴り殺し、『アレ』を蹴り殺し、『アレ』の血流を逆流させ体内から爆死させ、『アレ』の指を一本一本引き千切ってショック死させ」
一方通行「や、やめ…ゃめろ……」
木原「しかもその指を『アレ』の目の前で喰ってたよなぁ! あれは最高に笑ったぜぇぇっ!!」
一方通行「ち、ちが……っ……」
木原「他にも『アレ』の足をぶった切って腕の力だけで逃げてたのを何時間も追いかけていたこともあったなぁ!」
一方通行「あっ……?ァ……」
木原「その記憶は『あの人形たち』にも残ってんだろ? それを今になって、『本当は殺したくなかった』なんて言って信じてもらえてると思ってんのか? テメェみたいなクソガキに守ってもらって嬉しいと思ってもらえてると思ってんのか?」
木原「テメェみたいなのに守れるほど『あの人形たち』は価値の低いモンなのか?」
一方通行「……」
木原「なんだなんだぁ? さっきまでのうるせぇくらい喚き散らしていた勢いはどうしたよ?」
木原「はっは~ん、今頃になって気付いちまったか? テメェ自身が本当は気付いていて気付かぬふりをしていたこと……」
木原「テメェが『アレら』を守り続ける限り、『アレら』の立場をずっと被害者のまま縛り付けるってことによぉ!!」
一方通行「っ……」
木原「『アレら』はテメェの側にいれば学園都市から守ってもらえると思っているみたいだが、はたして本当に守ってもらえているのかねぇ……」
木原「テメェが側にい続けることで『アレら』は、『実験動物として一方通行に殺されるためだけに生まれてきた人形』から逃れられないんじゃねぇのかぁ?」
一方通行「~~ッッ!!」
木原「イイね、イイね、最っっ高だねぇぇ!! その絶望と困惑の入り混じった表情……テメェは自分の信念とやらも貫き通せねぇクズだってことがわかっただろッ!!」
木原がニヤリと顔を醜く歪め、一方通行に迫る
そして、木原は一方通行の左頬を殴るように右手を振りかぶった
一方通行は呆然としながらも反射を咄嗟に展開させる
上条のような右手を持つわけではない木原の拳など、反射で返り討ちにする
……はずだった
バキッ
一方通行は左頬を腫らしながら数メートル吹っ飛んだ
一方通行「……ァ……なンで……」
木原「ぎゃははははは!!! ずいぶんと見ねぇ間にそんなツラも出来るようになったのか!! こりゃ傑作だわ、ぎゃははははは!!!」
一方通行「……俺は……オレ、は……」
木原「さぁて早いとこテメェを『使えなく』して、あっちも『回収』すっか」
木原は自分を見失い道路上で身体をヒクヒクと痙攣させている一方通行に近寄っていく
木原「このクソガキよりも、あそこで猟犬部隊とやりあってる『人形』の方が手強いじゃねぇか。カカカカカ、守る対象よりも弱くてどうすんのかねぇ!」
木原が一方通行との距離をあと数歩とした時
打ち止め「やめてーーーっ!!」
一方通行の前に彼を守るようにして現れた打ち止めが、電撃を木原に向かって放った
木原「っ!!」
電撃が木原に直撃した
打ち止め「絶対にこの人を殺させはしない!」
直撃したはいいが所詮、Level3程度の電撃
木原に大きなダメージを与えることは出来ない
木原「『人形』の分際で何を言うかと思えば、情けねぇクソガキを庇うたぁ涙を誘うじゃねぇか……」
木原「まるで喜劇だなぁ! ぎゃははははは!!!」
木原「っ!」
笑っていた木原に向かって何かが飛んでくるのを木原が感じ取り、近くにいた猟犬部隊の一人を自身の前に引っ張り出す
パシュゥン
猟犬部隊「がっ……」
弾丸が頭をぶち抜いていた
御坂妹「暗殺も専門であるミサカにこれだけの武器が揃っていれば、あなたたちを蹴散らすことなど造作もないことです、とミサカは人を殺しすぎて心臓の高鳴りを抑えることが出来ないのを心の奥底に隠しながら熟練のスナイパーのようなセリフを吐きます」
木原「はぁーっ、本当にメンドくせぇ仕事押し付けられたモンだぜ」
御坂妹「上位個体、敵の数は未だ半分以上残っていますが、そこの白いのを守りながらの戦いになります。今一度覚悟を決めてください、とミサカは自分自身にもそう言って鼓舞します」
打ち止め「う、うん……わかってる。やらなきゃ生き残れないんだよね、ってミサカはミサカはまたミサカたちとこの人とあの人の四人で笑って過ごすために戦うよっ!」
木原「こうなったら、奥の手をつか――」
pipipipipi
木原「なんだぁ?」
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