元スレ美琴「とある幸福の上条当麻、始めるわよ!」上条「マジで!?」
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501 = 484 :
学園都市 第十一学区 大型資材搬入ゲート――
オッレルス「まいったな。こうもあっさり捕捉されるなんて」
アニェーゼ「侵入者なんていうから警戒してましたけど、随分とまあ貧相な野郎ですね」
アンジェレネ「ゆ、油断は禁物ですよ、シスター・アニェーゼ」
アニェーゼ「たった一人を相手に200人近く動員してるんです。これで負けたら逆立ちして第七学区を一周してやりますよ」
アンジェレネ「本当ですか!?」
アニェーゼ「女に二言はありません」フフン
ルチア「総員配置完了しました」
アニェーゼ「ご苦労さまです。それじゃあ仕事を片づけて、あすなろ園の子供たちに土産話として聞かせてやりましょう!」
ルチア「総員攻撃開始っ!!」
オッレルス「やれやれ、手荒い歓迎だ。だが交渉と戦争は似たようなものだし、趣味じゃないけど力を誇示させてもらおうか」ニヤリ
カッ!!!
アニェーゼ「なっ!?」
◇ ◇ ◇ ◇
木原くんの研究室――
木原「オイオイオイ」
天井「ば、馬鹿な……200名の妹達と魔術師の混成部隊が……たったの一撃で、ぜ、全滅だと……?」
木原「計器はどうなってる!? あの野郎は一体何をしやがった!!」
天井「あれは今まで採取した魔術のどれとも合致しないのだ。し、しかし……この力場の波形は……」ガクブル
木原「あ?」
天井「幻想殺しが戦闘中に放出しているモノに酷似しているのである!?」ギャース
木原「ハハッ、そいつはヤベーな」
502 = 484 :
学園都市 第十一学区 大型資材搬入ゲート――
アニェーゼ部隊&妹達「「「「「「「「「「きゅう……」」」」」」」」」」ピクピク
オッレルス「おおう……これは酷い。こんなのがシルビアにバレたらお仕置き確定じゃないか」
オッレルス「…………」キョロキョロ
オッレルス「うん、やってしまったものは仕方ない。過ぎた事を悔やむより、今は目的を果たさなければ!」
削板「すげぇな、こりゃ。なに食ったらこんな数の女の子をぶっ飛ばしておいて、平気なツラしてられるんだ?」
オッレルス「平気、というのは語弊がある。これが屈強な男達なら胸も痛まなかったろうからね」
削板「へぇ」
オッレルス「ほう、流石は学園都市第七位。大した殺気だが、生憎用事があるのは あの男の秘蔵っ子たる『幻想殺し(イマジンブレイカー)なんだ』」
削板「ホントすげぇ根性だお前。超能力者と知っていながら、眼中にないなんて並の根性で言える台詞じゃねえ」
オッレルス「井の中の蛙と張り合うほど無恥ではない。子供と根性比べなんて大人気ないじゃないか」
削板「根性に大人も子供も無いと思うんだが……まあ、いいか。売られたケンカだ……言い値で買ってやるッ!」
503 = 484 :
といったところで今回は終了
ミコポイントが規定値に達したので、近々インデックスさんが行った過去の悪事が上条さんにバレちゃうことになりましたー
504 :
乙
今更バレたところで上条との仲はこれ以上悪化しようがない気もするが・・・ww
505 :
>>490
美琴「や、やめなさいよ! 絶対にやめなさいよ!!///」テレテレ
「押すなよ! 絶対に押すなよ!!」ということですねよくわかります。
506 :
乙!!相変わらず面白い!!
507 :
もう存在しない宿敵ってオティヌスさん……
508 = 507 :
もう存在しない宿敵ってオティヌスさん……
509 :
あとは戦力強化を目指すだけだな
現在の戦力はどんなんだろ?
510 :
えー!オティヌスさんってもう、消されとるのか…。覚醒したら、とあるだけでなくすべての漫画で最強キャラなのに…
511 :
>>510
それはない
残念だがオティヌスより強い奴なんて他作品入れたら割といる
512 :
デコピンでやられる
513 :
すばらしー!
さすがに面白いな
これは順調に進んでるってことだな
514 :
ソギーは今、漫画超電磁砲でも大活躍中だしな
515 :
序盤の回想シーンも、今回の漫レーの「学園都市を変えてこうぜ」を彷彿とさせなくもない
上条の「見た目は学生・中身は老人(?)」化といい、ここの>>1は先見の明があるのかもなww
それにしてもキャラの掛け合いがいちいち面白い。どのキャラも輝いてるよ
516 :
乙です!
あとは人員確保か…。
518 = 517 :
七月二十八日
ヨーロッパ 某所――
オティヌス「――ん、またか」
禁書「フフ、ごきげんよう。魔神オティヌス」
オティヌス「懲りないヤツだな。何度繰り返そうが、お前の望む世界などこの宇宙の何処にも存在しないというのに」
禁書「私を誰だと思っているの? 無ければ創ればいいんだよ」
オティヌス「無駄だ。いかに神に等しい力を振るおうが、上条当麻の芯を捻じ曲げることだけは叶わない」
禁書「ッ! それでも前回は、天寿を全うする直前まで順調だったんだよ!」
オティヌス「呆れるほど強烈な妄執だが、それでもお前の願いは叶わない」
禁書「…………」
オティヌス「しかしその妄執もこれまでのようだ。今回の上条当麻は、リセットされていないぞ?」
禁書「!」
オティヌス「これぞまさに愛の成せる業か。ただの人間にも関わらず、御坂美琴はお前を追い詰めたようだ」
禁書「まだなんだよ……まだ終わらないんだよっ!!」
オティヌス「さて、その妄執が我が愛しい理解者に届くかどうか、特等席で見物させてもらおう」ニヤリ
禁書「……わたしは貴女とは違う。傍観に囚われたりしない……最後に笑う勝者になってみせる!!」ゴゴゴゴゴ
オティヌス「フッ、また一段と魔力を上げたものだ。上条当麻も苦労するな」クスクス
禁書「暗黒よ 闇よ 負界の混沌より禁断の黒炎を呼び覚ませ パーラ・ノードイ・フォーモー・ブルール・ネーイ・ヴァセ・イーダーイー・エイター・ナール・アイドール・ヘーブン・ン・ヘイル・イアイアンンマ ダイオミ ギーザ オージ」
トール「ちーっす。経験値をつみに来ッ、な、なんだぁ!? この桁はずれな魔力の高まりはー!?」ギョッ!?
禁書「誰にも邪魔はさせない……! ――死黒核爆烈地獄(ブラゴザハース)!!!!」
その日、世界から一つの島が消失した。
519 = 517 :
十月五日
学園都市 第十一学区 大型資材搬入ゲート――
削板「すごいパーンチ!!!」
バオッ!!! と凡そ拳圧の範疇には収まらない暴力的な衝撃がオッレルスを襲う。
しかし、まともに食らえば最悪即死であろうそれを、オッレルスは風に靡く柳のように危なげなく受け流す。
オッレルス「義憤に駆られ向かって来るのか。そういうのは嫌いじゃないがね」
削板「素晴らしくねじれ曲がった根性だが、こいつは……強い根性だっ!!」
オッレルス「私には戦う理由があるからね。君の安っぽい正義感の及ぶところではない」
削板「わからねえな! 根性に安いも高いもないだろうが!!」
オッレルスの挑発に削板が乗る。音を置き去りにした速さでオッレルスの懐に踏み込む削板。
特に作戦があるわけではない。遠距離が駄目なら直接ぶん殴ればいい、そんな単純明快な思考だ。
削板「らァッ!!!」
オッレルス「おっと、危ないじゃないか」
削板「なっ!?」
第七位渾身の右ストレートが、優男にあっさりと受け止められる。
削板「指一本……だと? たったの指一本で、俺の根性を止められた……」
オッレルス「無自覚に振るっているのだから当然だろう。君がもう少し自分の能力を把握していたなら、こうはいかない」
削板「……はは、ははははっ!! お前ほんとにスゲー根性だな! 俺も負けてられねえっ!!!」
オッレルス「いや、ここは負けてもらう。本命を引き出す呼び水としてね」
520 = 517 :
CASE 27 DRAGON RISES 前編
学園都市 第七学区――
上条「魔術師と交戦していた部隊が全滅!?」タッタッタ
木原『幸い死人は出てないが、居合わせた第七位が魔術師相手に大暴れしてやがる』
上条「ッ、……奥の手を使えば一瞬で片がつくってのに」タッタッタ
木原『大覇星祭の時のアレか。あと半月近く経たねえと使えないんだろ?』
上条「ああ」タッタッタ
木原『だったら手持ちの札で何とかしろ。シスターの嬢ちゃんと妹達は猟犬部隊に回収させておくからよ』
上条「わかった。あとは俺がなんとかするから、警備員と風紀委員の締め出しを頼む」タッタッタ
木原『無駄な消耗を避けるってのは、俺も賛成だ。連中には避難誘導と封鎖に専念させておく』
上条「あと浜面と御坂妹は…」タッタッタ
木原『戦闘区域外で避難誘導させてるから直接戦闘には関わらねえよ。テメエは魔術師を始末することだけ考えろ』
上条「了解っ!」ギューン!!
土御門「はやっ!?」ガビーン
美琴「ハァハァ……ちょ、ちょっと! わたしを置いてくなぁー!!」ゼェゼェ
海原「御坂さん……」コソコソ
ローラ「あら、貴方はあの少女に懸想しておるのかしら?」
海原「ッ!?」
521 = 517 :
海原「だ、誰です!」
ローラ「私はただの通りすがり。怪しきものではなきけりよ」クスクス
海原「……(まったく気配を感じなかった……。ただ者じゃない)」
ローラ「まあ警戒するなとは言わなし。けれど少しくらい世間話に付き合っても罰は当たらないでしょう?」
海原「…………」
ローラ「ふふっ、つれない殿方ね。融通が利かないようでは、大切な情報を逃してしまう…………そう、例えばさっきの少女の危機であったり」
海原「!ッ、どういう事ですっ!!」
ローラ「さあ?」
海原「……何が目的ですか」
ローラ「人聞きの悪い。純粋な親切心につき、お節介自体が目的なのよ」
海原「……御坂さんの危機とは?」
ローラ「本当につまらない男。幻想殺しの少年に負けて当然かしらね」クスクス
海原「こ、この……!」
ローラ「来たる十月九日、学園都市の独立記念日なのだけれど――」
海原「それが一体なんだと…」
ローラ「――その日、御坂美琴が死ぬ」
海原「は、あ……?」
テッテレー
御坂美琴に死亡フラグが立ってしまった!!
522 = 517 :
第十一学区 大型資材搬入ゲート――
削板「ぐはっ!?」ドサッ
オッレルス「やれやれ、ようやく倒れてくれたか」
削板「ッ……まだだ! まだ……俺の根性は折れちゃいねえ!!」ググッ
オッレルス「ほう」
削板「それに感じないのか?」
オッレルス「何を?」
削板「向こうから馬鹿デカイ根性がやって来てる……圧倒的な根性がなっ!!」
オッレルス「え……?」
削板「性根のひん曲がったお前には理解できないだろうな。だが俺には分かる! ここへ向かってる根性は、デカくて、すごく良い根性だ!!」デデン
オッレルス「そ、そうか。……全然わからないんだけど」ボソッ
削板「だから俺も負けてられねえ! ここで倒れちゃ根性が廃る!!」
オッレルス「ジャパニーズ・精神論か。お、本当に誰かやって来たようだ」
一方通行「おい、こンな辺鄙な場所でナンパすンのか? つゥか数えるのも馬鹿らしいくらい女がぶっ倒れてるンだが」テクテク
青ピ「こ、これは……!?」
一方通行「あン?」ハテ?
青ピ「フラグゲットのチャンス! 片っ端から女の子たちを助けて、僕のハーレムを作れという天啓に違いあらへんっ!!」
一方通行「助けたとして、それでオマエに惚れるなンて妄想しすぎだろ。オマエがモテないのはキャラが濃すぎるせいじゃねェの?」
青ピ「!?」ガーン
一方通行「ハァ、面倒だが救急車呼ンどくか」pipi
オッレルス「……あの二人が例の根性とやらかい?」
削板「違う!」キッパリ
523 = 517 :
一方通行「にしても酷い有様だなァ」
青ピ「ハッ……! 呆けとる場合やない、救急車が到着するまで女の子たちを介抱せな!」
一方通行「セクハラで訴えられても知らねェぞ」
青ピ「善意を真っ向から否定された!?」ガビーン
一方通行「下心満載の善意なンざ、悪意より性質が悪いンだっつの」ヤレヤレ
青ピ「ええやん! フラグを立てたいとか少しくらい思うたかてええやんっ!!」
一方通行「死亡フラグをか?」
青ピ「えっ、死んでまうほど女の子に罵られるフラグ!? ハァハァ、できれば足蹴にされながら罵られたい! 浅ましい僕を罵ってぇぇ!!」hshs
一方通行「どォ転ンでも、オマエは幸せなのかよ」
青ピ「そうと分かれば介抱や! ってあれ……この子ら、カミやんと一緒に警備員してる子にそっくりや」
妹達&シスター「「「「う~ん……」」」」グッタリ
一方通行「……(よく見りゃコイツらシスターズじゃねェか!?)」
青ピ「まあええ! 下らん詮索する暇があったら、今は人助けせんとな!」イソイソ
一方通行「あ、あァ」
青ピ「ったく、女の子をこないな目に遭わすとか、どこのクソ野郎や」テキパキ
一方通行「……(そォだよな……なのに俺のやってきた事は……)」
青ピ「見つけたらしばいたるわ! ていうか死ねばいいのに!」プンスカ
一方通行「あァ……異論は無ェよ」
オッレルス「…………」※今更ながら絶賛罪悪感に苛まれ中
削板「おおっ! 青髪のほうは根性ありそうだな!」
オッレルス「仕方ないとはいえ、年端もいかない婦女子に暴行を加えてしまった……死にたい」ガックリ
524 = 517 :
削板「死にたい……だと?」ムカッ
オッレルス「いや、別に本気で言ってるわけじゃなくて言葉のあ…」
削板「男が言い訳するんじゃねえ! この根性なしがああああああああああああ!!!」ブォォォン!!!
ボグシャアアアアア!!!
オッレルス「げろっぱああっ!?!?」バターン!
削板「うおおおっ!!! 燃え上がれ俺の根性!! 超すごいパーンチ!!!」
グワァラゴワガキーーーン!!!
オッレルス「!!!」ドピューーーーーン!!!
削板「あ、勢い余って第七学区の方へぶっ飛ばしてしまった」
削板「うむむ、もっと文句を言ってやりたかったが……まあ、良し! 腹も減ったし帰るか」テクテク
猟犬部隊B「救急でーす」テキパキ
猟犬部隊C「緊急搬送するので、一般人は離れてくださーい」テキパキ
猟犬部隊A「久々に現場に出れたと思えば、どうして俺たちが救急隊の真似事をしてるんだ……?」
猟犬部隊B「ヒャッハー、救命だぁ!!」
猟犬部隊C「ヒャッハー、朝田を呼べぇー!!」
猟犬部隊A「……今は与えられた任務をこなそう。隊長の命令は絶対なんだ」ブツブツ
青ピ「救急車も来たし、これで一安心やね」ウン
一方通行「…………」
テッテレー
削板軍覇は、奇蹟的に魔術師オッレルスを撃退した!!
青髪ピアスは、人助けして清々しい気分になった!!
一方通行は、トラウマを刺激されて凹んでしまった!!
525 = 517 :
第七学区 とある通り――
美琴「ぜぇぜぇ……ア、アンタ……速すぎ……」ヘナヘナ
土御門「第十一学区まで全力疾走なんて、ハァハァ……狂気の沙汰ぜよ」フラフラ
上条「諦めんなよ、やれるやれる、どうしてそこで止めるんだ!」
土御門「よしんば辿りついたとして、とても戦闘なんて無理ですたい……」
美琴「足くらい用意しろってのよ、あの不良中年め……」
土御門「カミやんは元気そうだにゃー……」
上条「はぁ、最近の若いモンは情けないのう。上条さんの若いころは上空数千メートルからポイ捨てされたり、着の身着のままロシアを雪中行軍したもんじゃ」シミジミ
美琴「私と二つしか違わないでしょーが!」ガァァ
土御門「超高空からポイ捨て……それを実行したヤツは血も涙も無い外道だにゃー」
美琴「ふん、もうその程度じゃ驚いたりしないわよ」
土御門「……とてつもなく過酷な職場だな、ッ、避けろカミやん!!」
上条「へ?」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!
オッレルス「いィィィやぁぁあああああああああああ!!!! 慣性無視して飛んでるぅぅぅーーー!?!?」
上条「ちょ、なんか人が降って……!?」
ドッゴーーーーーーーーン!!!!
上条オッレ「「…………」」プスプス
土御門「か、カミやーーーーん!?」ガビーン
美琴「ええーっ!? 空から人が降って来て、それにぶち当たるってどんな確率よ!?」ギャース
526 = 517 :
◇◇◇◇
????――
上条「おおおぉ……頭がズキズキする」ズキズキ
??「おお、上条当麻よ、死んでしまうとは情けない/return」
上条「えっ、上条さん死んじゃったの!?」
??「冗談よ/return」
上条「冗談かよ!? いてて、なんだよこのタンコブ! うわっ、ギャグみたいに盛り上がってるんですけどー!?」
??「気にしない気にしない、タンコブどころか臨死体験してるんだし/return」ケラケラ
上条「……なんですと?」
??「いやー、流石の私もびっくりしたわ/return。第七位がぶっ飛ばした魔神モドキがアンタに直撃、そのままあえなくご臨終/return」
上条「嘘だろ!?」ガビーン
??「嘘だよ/return」シレッ
上条「嘘なのかよ! ああでも良かった安心したー!!」
??「ま、それでもでっかいタンコブこさえて絶賛気絶中って感じ?/escape」
上条「そっか、俺気絶してんのか……って、あれ?」ハテ?
??「なぜ気絶してるのに、こうして会話できるのか?/escape。答えは簡単、私がアンタの脳に直接語りかけているからよ/return」
上条「えと、……御坂妹?」
??「ノンノン、私は検体番号9982号であって、検体番号9982号にあらず/return」
上条「?」
総体「私は二万と一人のミサカの集合無意識というべき総体?/escape。まあミサカネットそのものだと理解すればいいよ/escape」
上条「ほうほう」
総体「……まるで理解してないでしょ/return」ジトー
上条「そ、そんな事はないぞ! あれだろ、ほら! あの……スカイネット的な人類支配を目論む悪のネットワーク!」アセアセ
総体「人類支配とか興味ないっての/return。私はアンタとお姉様が幸せになってもらいたいだけ/return」
上条「!」
527 = 517 :
総体「んで、さしあたってアンタの記憶を正しておこうとアクセスしたわけ/return」
上条「なっ! 俺はボケてねえ!!」ガァァ
総体「はいはい、おじいちゃんはボケてません/return。だから私の質問に答えてくれる?/escape」
上条「うむ、よかろう」
総体「アンタは天寿を全うし、理由は分からないが意識が過去……つまり今この時代に遡行している/return」
上条「うむ」
総体「そして白い悪魔も同様の状態にあり、アンタは結婚を迫られ難儀している/return」
上条「うむ……ていうかなんで知ってんの!?」
総体「私は生も死も曖昧な情報体だからね/return。馬鹿にも分かる風に言えば、私もアンタと同様に未来の記憶を持ってるの/return」
上条「……まてよ? てことは、御坂妹たちも記憶を共有してるんじゃないのか?」
総体「してないよ/return。っと、それより優先すべきなのはアンタの改竄された記憶を復元する事なんだってば/return」
上条「だから俺はボケていないとあれ程…」
総体「はいはい、おじいちゃんはボケてないんだよね/return。次の質問いくよ/return」
上条「うむ」
総体「じゃあアンタが前回辿った歴史についての質問/return。高一の時の大覇星祭、一日目は何してた?/escape」
上条「ええっと、たしか御坂と何か約束をして……はて、なんじゃったかの?」
総体「大覇星祭で、勝った方が負けた方に何でも命令できるって約束でしょ/return。つーかオリアナ=トムソンと闘った記憶は忘却してんのかよ/return」
上条「ほっほ、懐かしいのう。あの頃は上条さんも若かった」
528 = 517 :
総体「懐かしんでるとこ悪いんだけど次の質問、大覇星祭二日目は何があった?/escape」
上条「二日目? 二日目は――」
ズキッ
上条「――うぐっ!?」
総体「その日はアンタにとって、とても大切な日だった/return」
上条「な、何を……」ズキズキ
総体「辛いだろうけど思い出して/return。アンタには思い出す義務がある/return」
上条「だ、大覇星祭の二日目……俺は、誰かに……」ズキズキ
――急に呼び出したりしてゴメン。今日はアンタに聞いてほしいことがあるの
上条「そうだ……誰かに呼び出されて……」ズキズキ
総体「それは誰?/escape」
上条「あれは……ッ、そうだよ……俺はあの日、御坂に呼ばれて……」ズキズキ
――突然なんだけどね、私はアンタ……ううん、私はあなたのことが
上条「告白されたんだ……!」
総体「はい、よく出来ました/return」
パリーン
529 = 517 :
といったところで今回は終了
次回は過去編、狂乱のインデックスさん無双回の幕開けぞー
530 :
記憶解放ktkr
531 :
おお、乙ッ!!
532 :
マジか。ギャグかと思ってた部分が実はシリアスでびっくりしたわ
「まだなんだよ……まだ終わらないんだよっ!!」は敗北フラグにしか見えんが
猟犬部隊は今の方が幸せそうだな
533 :
乙!
熱いな!
素晴らしい
534 :
もう存在しない宿敵って、オティヌスはもう改心して傍観者に回ってるって意味だったのか
それとも、バスタード魔法でこの世界から追い出されたってことなのか
535 :
>土御門「超高空からポイ捨て……それを実行したヤツは血も涙も無い外道だにゃー」
お前が言うなwww
536 :
この後にインデックスが何かしたんだとしたら、消されても文句言えないな
538 = 537 :
◆◆◆◆
幻想殺しの記憶 DIE☆ジェスト
大覇星祭 二日目
上条「よっ、待たせたか?」
美琴「ううん、私も今来たとこ。こっちこそ急に呼び出したりしてゴメン」
上条「気にすんなって。今日の競技は終わったし、特にすることも無かったし」
美琴「…………」ポケー
上条「どうしたんだ? ボーっとして」
美琴「あ、うん……なんでもないの」
上条「あれあれー? いつもの無駄に元気なビリビリはどうしたんですかね? もしかして昨日の勝負を無かった事にしてくださいとかですかぁ?」
美琴「ううん、真面目な話だから茶化さないで聞いて」
上条「お、おう」
美琴「今から言うことは嘘でも冗談でもない、私の本心だから」
上条「……わかった、真剣に聞くから話してくれ」キリッ
美琴「うん、……あのね、私はアンタ……ううん、私はあなたのことが好き。大好きなの」
上条「そうか、御坂は俺のことが好きなのか…………ゑ?」
美琴「大好き」
上条「ええーーっ!?///」カァァ
美琴「驚く気持ちは分かるけど信じて」ニコッ
上条「こ、これはもしかしなくても告白!? 上条さんともあろう不幸人間が愛の告白を受けている!?」オロオロ
美琴「ちょっと落ち着きなさいよ」
上条「これが落ち着いてられるかっ!! 美琴センセーは上条さんが好き!? あいべっくゆあぱーどぅん!?」ギャース
美琴「うん、大好き」ギューッ
上条「ぎゃわーー!? みみみ御坂さんッ!? そんな正面から抱きつかれると色んな場所に柔らかい感触がッ、良い匂いがッ!?///」
美琴「ねえ、私のこと嫌いじゃないなら彼女にしてよ」
上条「しますっ! しますから一旦離れてください理性がががががががが!?!?///」
美琴「やだ」ギューッ
上条「我がままおっしゃらないでぇぇーーー!!!///」
539 = 537 :
美琴「だって、ずっと我慢してたんだもん。ずっとこうしたかった」ギューッ
上条「はうっ!?///」ズキュゥゥゥン!!!
美琴「えへへ、アンタの……当麻のぬくもり好き♪」スリスリ
上条「おおっ落ち着け上条当麻! これはまやかし、モテたいという俺の願望が見せる幻に違いない! 感触とかすげぇリアルだけどもっ!!」
美琴「もう、現実逃避しないでよ」
上条「ハッ……! テメエ魔術師だな!!」
美琴「あはは、テンパる当麻もカワイイ♪」
上条「ホント誰だオマエ!? 俺のビリビリがこんなに素直カワイイはずがない!!」ギャース
美琴「えっ///」カァァ
上条「ど、どうしたってんだよ」
美琴「俺のビリビリ……俺のビリビリだなんて……えへー///」ニコニコ
上条「反応するとこそこなの!? いつもみたいにビリビリ撃ってこいよ!? つーか撃ってください切実に!!」
美琴「いーや♪」スリスリ
上条「あわわわ、い、いかん、いかんですぞー!? 約一カ月半にも及ぶ禁欲生活に御坂の胸が、あ、足が……刺激的すぎますーー!?」
美琴「なによー、私はもっと我慢してたんだから」
上条「なんというハレンチっ!! お、お父さんは許しませんぞー!?」
美琴「しーらない♪」ケラケラ
上条「くっそぉぉー!! もうどうなっても知らないからな!!!」プチン
必死の抵抗空しく上条防壁(理性)決壊ッ!!!
そして数時間後……
テレレレテッテッテー
上条当麻(童貞)は、御坂美琴(中学生)にメロメロな残念ヒーローになってしまった!!
540 = 537 :
その晩 上条さんち
上条「フゥーハハハハハハハ!!! 不幸を乗り越えて幾星霜、ついに我が世の春が来たあああ!!!」
禁書「ご機嫌だね、とうま」
上条「聞いてくれよインデックス! 上条さんに彼女ができましたー!」
禁書「え……」
上条「いやー、まさかあんなに御坂から好かれてたなんて思いもよりませんでしたよ」
禁書「短髪が行動を起こした? こんなの今まで一度も無かったというのに……」ワナワナ
上条「今までビリビリしてたのは、照れ隠しだったなんて可愛すぎるだろ」
禁書「とうま!」
上条「ん?」
禁書「短髪が彼女だなんて、私はぜーーーったい認めないんだよ!!」ガァァ
上条「な、なんでだよ」
禁書「それは私のほうが とうまに相応しいからに決まってるかも」
上条「ハッ」
禁書「鼻で笑った!?」ガビーン
上条「メシをたかったり、気に入らないとすぐ噛みつく様な破戒シスターさんが何言ってるんですかねぇ」プークスクス
禁書「ぐ、ぐぬぬ……!」
ピロリーン♪
上条「おっ、御坂からメールだ。……なになに、明日弁当を作ってくれるですと!?」
禁書「食べ物で釣るつもり!? なんて卑怯な……!」ギリッ
上条「いやっほーーう!!! こんなに幸せでいいのですかぁーー!!」
禁書「いいワケないんだよ! うがぁぁーーーー!!!」
ガブリ
上条「痛いっ!! ハーッハッハッハ、だがこの痛みこそ夢でない証拠! 幸せだーーー!!」
禁書「あぐあぐ」ガジガジ
541 = 537 :
罰ゲーム当日
美琴「あっ」
上条「悪い、待たせたか?」タッタッタ
美琴「一時間くらい待ったかな」
上条「本当にごめん! ってあれ? 今一時半……待ち合わせ一時だったよな?」
美琴「あはは、アンタとのデートが楽しみすぎて早く着いちゃった」
上条「…………」
美琴「何か言いなさいよ。……恥ずかしいじゃない///」テレテレ
上条「……感動だ」ウルウル
美琴「ええっ、ちょ、なんで泣いてるのよ!?」オロオロ
上条「福引で当たったイタリア旅行で同居人とその一味に散々振り回された挙句、即日大ケガで強制帰国するハメに」ウルウル
美琴「そ、それは大変だったわね」
上条「愛しい彼女との罰ゲームという名のデートだけが心の支えだったんです。それが……それがっ!!」ブワワ
美琴「うん……私もすごく楽しみにしてた///」モジモジ
上条「御坂も同じ気持ちだったなんて! 今ならアドリア海をバタフライで横断できる気がする!!」
美琴「もう、馬鹿なんだから///」クスクス
上条「こんなカワイイ彼女がいたら馬鹿にもなるってなもんですよ!」キリッ
美琴「お世辞はいいから行きましょ///」
上条「御坂さんマジクール、と言いたいところですが お顔が真っ赤ですことよ?」
美琴「うっさいわね! 嬉しかったのよ!!///」
上条「そ、それは良かったです、はい……///」カァァ
542 = 537 :
上条「――で、何を要求されるかと思えば」
美琴「ペア契約よん♪」ルンルン
上条「それはばっち来いなのですが、お前の真の目的はゲコ太ストラップだろ」ジトー
美琴「私とペア契約して、ゲコラーになってよ」
上条「ゲコ太ねえ」
美琴「な、なによ」
上条「……どこが良いのかサッパリだけど、御坂が好きなら別にいいか」ボソッ
美琴「子供っぽいとか思ってる? でもね、ゲコ太は幅広い層から絶大な支持を…」
上条「分かってるって。御坂が望むなら、今日から上条さんもゲコ太教に入信しますよ」
美琴「えっ、ほんとに!?」パァァ
上条「好きな物は共有したいじゃないですか。……恋人同士なんだからさ///」テレテレ
美琴「じゃあこの後はゲコ太ブルーレイBOXの上映会ね♪」
上条「ええっ!?」
美琴「あはは、冗談よじょーだん。せっかくのデートなんだもん、部屋に籠ってたら勿体ない」グイグイ
上条「ったく、何処へでも付き合うから引っ張るなよ」ニコニコ
543 = 537 :
その夜
一方通行「オイ、そこの病院の冥土帰しっつゥ医者にバッテリーの予備をもらって来い」
禁書「…………」
一方通行「聞いてンのか」
禁書「それには及ばないかも」
一方通行「はァ?」
禁書「あなたが探してる子の安全は保障されたんだよ」
一方通行「……どォいう事だ?」
――――
上条「無事か打ち止め!?」
打ち止め「う、うん、ってミサカはミサカはヒーローさんの蛮行に戦慄を隠せなかったり」
ヴェント「」チーン
猟犬部隊ABCDE「「「「「」」」」」チーン
上条「御坂の妹に手を出そうとしやがったんで、ついカッとなってやってしまった」シレッ
打ち止め「あの人じゃないんだから こんな容赦がないのはダメっ!! ってミサカはミサカは注意してみる!」プンプン
上条「いやー、人間死ぬ気でやれば何とかなるもんだな」
木原「どうにもなんねえよ? そのガキを回収するのは決定事項なんでな」
上条「回収?」
木原「俺も詳しくは知らないんだけどよ、上のイカレた連中は そのガキを使って実験したいんだろ」
上条「打ち止め、下がってろ」ユラァ
打ち止め「あわわわ……またヒーローさんの右手から、ってミサカはミサカはドラゴンの幻覚が見えたり!?」ガクブル
上条「御坂の世界を壊そうってんなら容赦しねえ。くたばりやがれクソ野郎がッ!!!」
木原「なんだコイツは!? アレイスターの野郎、こんなの聞いてねえぞ!!」
――――
アレイ☆「素晴らしい……! 一足飛びに幻想殺しが覚醒するとは! フフフ、御坂美琴を巻き込めば更なるプランの短縮も可能か?」
544 = 537 :
義母ピンチSOS
美鈴「どうしてこんな事を……」
浜面「悪く思うなよ、アンタを殺らなきゃ俺らがヤバイんだ」
美鈴「あっ、上条君!」
浜面「は? 何を…」
バキッ!!!
浜面「ごッ、があああああああああああああああああああ!?!?」グチャ!!!
上条「御坂さん無事ですか!?」
美鈴「え、ええ。私は平気だけど……さっきの子、死んでないわよね?」
上条「そんな事より何処か安全な場所へ避難しないと!」ヒョイ
美鈴「ちょ、上条君!?///」ヒメダッコ
上条「任せてください。御坂さんは、俺が必ず守ってみせる!」キリッ
美鈴「……美琴ちゃんのカレシは頼りになるのね///」キュン
浜面「ちくしょう……結局、俺は何もできな……」ガクリ
――――
海原「一方通行ごとスキルアウトを殲滅するなんて……。ま、まあやり過ぎ感は否めませんが、彼は約束を守っているようだ」ウン
545 = 537 :
アビニョンにて
上条「何が神の右席だ、C文書だ。下らねえ乱痴気騒ぎに巻き込みやがって……!」イライラ
テッラ「」チーン
土御門「か、カミやん? その……どうしてそんなに激おこなのかにゃー」オズオズ
上条「あ?」
五和「ひっ!?」ビクッ
土御門「空からポイ捨てしたのは謝るぜよ! だから許して下さいホントすみませんっしたぁぁーー!!!」
上条「頭を上げろよ土御門。別にお前に対して怒ってるわけじゃない」
五和「では、一体何にお怒りなんですかにゃー……」ビクビク
上条「最近ミコっちゃんとデートしてないんだよ」
土御門「……は?」
上条「どいつもコイツも好き勝手暴れたり学園都市を滅ぼそうとしやがって……ッ!!」
五和「あ、あの……」
上条「本当なら今日は御坂と久々のデートだったのに!! ふざけんじゃねーよ!!!」ガァァ
土御門「……(んな下らない理由で左方のテッラとC文書は粉砕されたのか……)」
上条「クソッ、もう二度と海外なんて行かねえ! 一刻も早く帰国して御坂を抱きしめたい!!」
546 = 537 :
学園都市の独立記念日
上条「――で、やっとの思いで帰ってきたら」
垣根「誰だテメエ」
初春「あなたは、御坂さんの……」ガクリ
打ち止め「あっ!」パァァ
上条「人がいない間に打ち止めを襲ってんじゃねえぞゴルァァァッ!!!」ピカーー!!
垣根「うおっ、まぶし……!」
打ち止め「ヒ、ヒーローさんの背中に羽がいっぱい!? ってミサカはミサカはトンデモ展開に仰天してみたり!」
垣根「六対十二翼だと!? 俺より多い……ッ」
上条「なんだこりゃ!? ドラゴンの次は天使の羽とか、言い逃れできないレベルの中二病じゃないですかーー!?」バッサバッサ
――――
アレイ☆「……どうしよう。アレ、エイワスでも勝てないんじゃ……?」プルプル
547 = 537 :
ゴルフウェアマッチョ襲来
上条「護衛?」ハテ?
五和「はい、神の右席の後方のアックアが上条さんを狙ってるんです」
上条「んー、護衛なんて要りません。上条さんなら大丈夫ですことよ」
五和「い、いえ、そういう訳には……」オロオロ
上条「護衛ってことは四六時中一緒にいるんだろ?」
五和「は、はい」
上条「困るんだよ。ミコっちゃんてば超ヤキモチ焼きだからさ」
禁書「フン、さっさと別れればいいのに」
上条「あ、お前居たの?」
禁書「ずっと一緒に居たんだよ!! セリフが無かっただけ!!」ガァァ
上条「そうだ! どうせならインデックスを預かってくれよ」
禁書「とうまー!?」ガビーン
上条「一週間……いや三日でいいんだ! その間の食費が浮けば、御坂に少しは彼氏らしい事をしてやれる!」
五和「えっ、えっ!?」オロオロ
禁書「ダメむり却下なんだよっ!!」
上条「たまには協力しろよ。お前の食費がかさむせいで、御坂にプレゼント一つ碌に贈れないなんてオカシイだろ!!」
禁書「むしろ私にプレゼントするべきかも!!」
アックア「そこまでである。通告通り、貴様の右手を貰い受けに…」
上条禁書「「うるさいっ!! 外野は黙ってろ!!!」」
バキッ!! ガブッ!! メッシャァァァァッ!!!
アックア「げふっ!? ごはあっ!? そ、その選択は愚かで、あ、ある……」フラフラ
548 = 537 :
上条「はあ? なに寝言ほざいてんですかね、この筋肉ダルマは」
禁書「分際を弁えてほしいかも」
五和「暴言吐いてる場合じゃありませんよ!? あの人が後方のアックアです!」オロオロ
上条「……誰だっけ?」
禁書「神の右席」
上条「ふーん、今度は青色かぁ。遠路はるばる悪いんだけど、この後ミコっちゃんとラブラブメールするから相手できないんだ」
禁書「またなの!? 毎晩毎晩うっとうしい!」
上条「心配すんな。今日からお前の面倒は五和が見てくれるから」
禁書「とうまは変わっちゃったんだよ! 短髪に誑かされたせいでっ!!」
上条「……本気で言ってんのオマエ。家事の一つも手伝わずに倦怠ライフを満喫していらっしゃるインデックスさん?」ジトー
禁書「ふえ?」ハテ?
上条「もういい……少しでも良心の呵責があるかと期待した俺がバカだった」ゲンナリ
五和「漫才してる場合じゃないですってばー!?」アウアウ
アックア「や、やはり幻想殺しは危険である……速やかに、み、右腕を切り落として……」ガクガク
上条「右腕を切り落とす……? ミコっちゃんを抱きしめるのに必要な大切な右腕を切り落とすって言ったのか?」ムカムカ
禁書「私のごはんを作る大切な腕なんだよ!」
上条「俺は普通に御坂と青春できれば満足なんだよ! なのに危険だ何だのテメエら魔術師が話をややこしくしてるだけじゃねえか!!!」ガァァ
禁書「インデックスとのせーしゅんの間違いかも!!」ガァァ
上条「つーか殺害予告してくるテメエの方が危険だろうが!! もうキレた、まずはその傲慢な幻想をぶち殺す!!」グオッ!!
アックア「!?」
五和「ああっ!? 後方のアックアが大変なことにー!?」ギャース
549 = 537 :
大惨事世界大戦が勃発
上条「でもそんなの関係ねえ。昨日起きたイギリスのクーデターも知ったこっちゃねえ」
美琴「戦争かぁ、物騒な話よね」ウン
上条「……ここ最近、上条さん周辺は騒乱状態です。御坂だけが心の支えと言っても過言じゃない」ドヨーン
美琴「ふふっ、アンタの支えになれてるなら嬉しいな」ニコッ
上条「その言葉だけで十年は戦えるっ!!」キリッ
美琴「といっても休息は必要よ。疲れてるならのんびり散歩でもして気分転換しましょ」
上条「いいのか? 久しぶりに一緒なのに」
美琴「うん、私はアンタと一緒ならどこでも楽しいんだ」ニコニコ
上条「そ、そっか///」カァァ
美琴「アンタは、当麻は違うの?」
上条「違いませんけど……面と向かっていうのはテレるといいますか、なんと言いますか……///」
Prrr Prrr
上条「ケータイ? こんな時に……もしもし?」pi
ステイル『大変だ上条当麻っ!! 右方のフィアンマに襲撃されて、あの子が昏睡状態に……!』
上条「はあ!? お前イギリスだろ!? 何でインデックスがそっちに居んの!? 今朝も無駄に上条さんちのエンゲル係数を上昇させてましたよ!?」
ステイル『彼女の首輪を遠隔操作する霊装を持ち去られたんだ! すまないが君はロシアへ渡った右方のフィアンマを追ってくれ!』
上条「わ、わかった」
ステイル『頼んだぞ。その間、彼女の安全は死守してみせる!』pi
上条「ごめん御坂、どうしても外せない急用ができちまった……」
美琴「私の事は気にしなくていいから。助けを求められたら即行動が上条当麻でしょう?」
上条「おう! …………あ」
美琴「どうしたの?」ハテ?
上条「ロシアには、どうやって行けばいいんでしょうか……?」
550 = 537 :
ベツレヘムの星にて
上条「何が目的かさっぱりだけど、まずはその幻想をぶち殺す!!」
バキッ!!
フィアンマ「ぐはっ!!」バターン
上条「ったく面倒かけやがって。インデックスは返してもらうぞ」
フィアンマ「は、ははっ……好きにすればいい。だがこのままだと世界の半分は海に沈む」ニヤリ
上条「へ……?」
フィアンマ「お前は頑張り過ぎたんだよ。既にベツレヘムの星の制御は俺様の手を離れている。このまま落下し海面にぶつかれば……」
上条「ッ、ついて来い!」
――――
上条「…………」バッサバッサ
フィアンマ「『光を掲げる者』か。しかし飛んで脱出したところで世界は…」
上条「お前は黙ってろ!」
ボコッ!!
フィアンマ「ぷぎゅる!? ベ、ベツレヘムの星にめり込んで……!?」
上条「こんな石ころ一つ、幻想殺しで押し返してやる!!」ガシッ
フィアンマ「無駄だ! これ程の質量を砕けば、その時発生する衝撃波でどの道 世界は破滅す……えっ、押し返す?」
上条「うおおおおッ!!!! 幻想殺しは伊達じゃない!!!」バッサバッサ
フィアンマ「いや押し返すって……うおっ、落下が止まった!?」
上条「うぎぎぎ……!!」バッサバッサ
フィアンマ「こいつ……『光を掲げる者』のくせに能力の使い方をまるで理解していない。こんな力技はナンセンスだ!」
上条「まだだ……!! 幻想殺しは――」
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