元スレ貴音「貴女様?!」 P「面妖な……」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
301 = 277 :
ウェイター「またのご来店をお待ちしております。チャオ☆」
P「な、なんか聞き覚えのある声ね……」
真「また、なんて、もう恥ずかしすぎて行けないよ……」
P「い、伊織にはメールしたの?」
真「はい……あ、返事来ました」
P「何々、次は、『109でショッピング』……?」
真「『追伸 周囲にラブラブを見せつける』……」
P・真「「は?」」
302 = 277 :
~109店内~
P「も、もはやエスコートとか二の次になってきてるけど……」
真「ら、ラブラブって、どんな感じですかね……」
P「え、えっと」ウデヲカラマセ
真「?!」
P「こ、こんな感じ、とか……」カァァァァ
真(うわ……胸が、当たってる……)
真(って、ボクだって女なのに何考えてるんだ!)
P「………え、エスコート」
真「あっ、ひゃいっ!」
P(なんだこれなんだこれ!)
303 = 277 :
P「い、いつもより女心化(にょしんか)が早い!」
真「へ?」
説明しよう!
女心化とは、Pの心が段々女性化していくことである!
基本的には時間と共に進行するが、様々なファクターで早くなったり遅くなったりする!
ちなみに命名は如月千早である!!
P「なんで……」
真(ボクが、男性らしくエスコートしてる、から?)
P「うぅ」ギュッ
真(な、なんだろう、プロデューサー、すごく女の子っぽい)
304 = 277 :
P「あいぇ……なんで、女心化なんで……」
真(プロデューサーも少し不安みたいだ……そうだよね)
真(今日は、ボクがエスコートするんだ。少しでも不安、和らげてあげなきゃ!)
真「プロデューサー」
P「な、なに?」
真「大丈夫ですから」
真「ボクに任せてくださいっ」ニコッ
P「――!」ドキッ
P(アカン)
305 = 277 :
P「あ、ほ、ほらあそこ見てよ真!」
真「えっ? どうしたの?」
P「あ、あの服良さそう!」
真「へぇ、どれどれ?」
P(何急にカッコよくなってるんだよ真のやつうううう)
真(ボク、気張りすぎてたのかな……なんだか気が楽だ)
P「って」チラッチラッ
真「何かあった?」
P「い、今気づいたけど」
真「うん?」
P「周りの視線……すごい……」
真「うわ」
306 = 277 :
(ザワザワ)
(アレッテキクチマコトジャナイノ?)
(エッマコトクン? ドコドコ?!)
真「不味いなぁ……」
P「どうしようか……」
真「よしっ、プロデューサー」ギュッ
P「えっえっ」
真「ついてきて!」グイッ タタッ
P「あ! ちょ、ちょっと待って!」
真「すいません、通ります!」
P「真ぉ?!」
307 = 277 :
(ヤッパリマコトクンダー!)
(マッテマッテー!)
(ソノトナリノオンナハダレヨー!!)
P「ごめんなさいぃ! プロデューサーです! しがない場末のプロデューサーですぅ!!」タタタッ
真「ほらっ喋ってると舌噛みますよ!」タタタッ
P「えっ、真さん、どちらに向かってらっしゃるんです?」
真「窓から飛び降ります!」
P「ちょ、ちょっと?! ここ二階だけど?!」
真「裏手の路地だから人目にはつきませんよ!」
P「そうじゃなくて私飛び降りれないけどー?!」
308 = 277 :
真「大丈夫ですっ!」ダキッ
P「えっお姫様だkk」
真「しっかり掴まって!」
P「~~~!!!」
真「ふっ!」
(タンッタタンッ)
P(反対側の壁を蹴って!?)
(ズタンッ)
真「っくぅ……流石に一人抱えてると足に来るなぁ……」
P「だ、大丈夫?!」
真「平気ですよ。ほら、早く行きましょう!」
P「う、うん!」タタタタッ
309 = 277 :
P「はぁっはぁっはぁっ……」
真「ふぅ、ここまで来れば大丈夫、かな」
P「ヒールな分、銀座迷子の時よりも疲れた……」
真「でも、よく体力が持ちましたね」
P「ひ、響とダンスやってるからな」ドヤッ
真「はいはい。ちょっとそこのベンチで休みましょうか」スッ
P「ぁ……ありがと……」
310 = 277 :
真「あ、伊織からメールだ」
真「ええと……『109ではお疲れ様。次の指令は、近くの喫茶店にて』、か」
P「伊織ぃ……」
真「特に時間指定はありませんし、少しここで休んでいきましょう」
P「ど、どうせ、動けないし、ね……」
真「でも、なんか」
P「?」
真「さっきの逃亡劇、映画のワンシーンみたいで、実はちょっとワクワクしちゃいました」
P「馬鹿じゃないの……」
311 = 277 :
真「……ボク、頑張ってプロデューサーのこと、最後までエスコートします」
P「真?」
真「ちょっとハチャメチャで、最初にプロデューサーが言ってたような型からは外れてしまうかもしれないけど」
P(いやアレ八割テキトウだったし)
真「でも、ボクなりのエスコートです。……受けてもらえますか?」
P「っ」
P(今なら真ファンの本当の気持ちが……分かる気がする……)
真「へへっ、『さぁ、こちらへどうぞ、お嬢様』」
P「ホント、そればっかりはセンスないと思うよ」
真「えーっ?」
P「……はぁ、『エスコート、お願いいたしますね』」
真「! はいっ!」
312 = 277 :
~喫茶店到着~
カランコロン
店員「いらっしゃいませー」
P「良かった……普通の喫茶店だ……」
真「何かあったんですか?」
P「何でもない……何でもないんだ……」
真「じゃ、さっさと頼んじゃいましょう!」
313 = 277 :
P「ショートケーキおいしー」ハムハム
真「……」ジー
P「おいしーおいしー」モグモグ
真「……」ジー
P「ん、私の顔に何かついてる?」
真「あ、いえ、そういうわけじゃ」モグモグ
P「? へんなの」モグモグ
真「……」ジー
P「え、なになに?」
真「何でもないですよ」モグモグ
P「??」
314 = 277 :
P「しかし、次の指令来ないね」
真「そうですね」
真(……実はもう来ていたり)
真(『指令だと気付かれないようにプロデューサーを照れさせる』)
真(伊織の趣味もよく分からないなぁ)
P「んー」
真「あ、クリームが顔に」
P「え、どこ?」
真「そのまま動かないで」ペロッ
P「!??!?!?!」
真「はい、取れたっと」
315 = 277 :
P「ま、ままま真?!」
真「あっ、すみません、つい友達と一緒の時のノリで」
P「ななな何してるんですか?!」カァァァアア
P(真顔近舐められて頬をうわあああああ)
真「いただきっ!」パシャッ
P「!!」
真「伊織に送信っと」
P「今の……」
真「すみません、伊織の指令で、プロデューサーの照れてるところ、を、って……?」
P「……」
真「プロデューサー……?」
316 = 277 :
P「ああ、うん、そうだよね、伊織の指令か」
真「どうかしました……?」
P「いやぁ、いつの間に来てたのさ、教えてくれれば良かったのに!」
真「すみません、ヒミツにしないといけなくて」
P「あ、うん、仕方ないね、うん」
真「……」
P「……」
真(なんか気まずい……)
317 = 277 :
(カランコロン)
(アリガトウゴザイマシター)
真(結局気まずくて、すぐに出てきちゃった……)
P「……」
真(プロデューサー、こっち向いてくれないし……)
真「あの、プロデューサー」
P「……」
真「えっと、その、ごめんなさい」
P「………」
真(うわああああ怒ってるよ絶対いいいい!!)
318 = 277 :
真(エスコートするって決めたのに……いきなりコレだよ……!)
P「真」
真「は、はいっ!」
P「……乙女心って難しいな」
真「は……は?」
P「あ、いや、なんでもなくて、そのっ」
真(……! そうか)
319 = 277 :
P「別に、怒ってるとかじゃ、なくてさ、その」
真(今のプロデューサー、完全に女の子になってる)
P「い、いきなりああいうことするのは、エスコート的にどうなのとか、さ」
真(ボクが、完全に男の子を演じてきたから)
P「いやっ、も、勿論嫌なわけじゃないよ? ただ、適切な距離というのが」
真(この中に)
真「ボクに足りないものがある、のかな……?」
P「ま、真?」
320 = 277 :
真(勿論ボクだって、いきなりあんなことされたら照れるけど)
真(こういう感情を、漫画みたいな夢見の延長じゃなくて)
真(うまく、言葉にできないけど)
真(『特別なもの』じゃなくて、『当たり前』に感じることが)
真(女の子を理解する、ってことなのかな)
真「……お姫様を目指すのは、ちょっと飛ばしすぎたかな」
P「へ?」
321 = 277 :
真「カチカチ、っと!」
P「メー、ル?」
真「はい。伊織に、今日はもう帰るって」
P「あ、もう、帰るの?」
真「綺麗なエスコートをするには、ボクはまだ、力不足でした」
真「自分で言うのも悔しいけど、女の子への理解も足りませんでした」
P(うん、すごいこと言った今)
真「でも、ヒントを掴めた気がするんです。プロデューサーのおかげで」
P「う、うん?! ごめん、ちょっとよく意味が分からない」
真「へへっ、ボクもよく分かってないんですけど。それをまとめるためにも、今日はちょっと一人で考えたくて」
P「そっか」
真「すみません、途中で投げ出すみたいになっちゃって」
P「ううん、いいよいいよ、元々勉強のためだし」
322 = 277 :
真「でも、最後までボクなりにエスコートしますよ! プロデューサーの家まで!」
P「……い、家までぇ?!」
真「はいっ! 玄関まで送って、さよならするところまでが、ボクなりのエスコートですから!」
P「いいってばいいってば! 駅までで!」
真「すいませーん! タクシー!」
P「話聞いてる?! Do you have ears?!」
真「いいんです。今日は、ボクの思うようにやらせてください」
P「わ、分かったよ……」
323 = 277 :
~P宅前~
真「すみません、すぐ戻りますので、ここで待っててください」タクシー
P「もうここまででいいって」
真「まぁまぁ!」
P「もう……」
(カンカンカン)
真「プロデューサーの部屋って二階なんですね」
P「うちまで来るの、初めてだっけ?」
真「はいっ!」
P「ああ、ここだよ、ここ」
324 = 277 :
真「じゃあプロデューサー、今日はありがとうございました!」
P「ごめん、本当はこっちがエスコートするはずだったのに」
真「いいんです。エスコートは、してもらうのに相応しくなったら、また改めてお願いしますから!」
P「うん、いつでもいいからな」
真「そうだ、プロデューサー、ちょっといいですか?」
P「ん? 何か――」
真「失礼して」
P「っ?!」
真「んっ」
P「んんっ……!」
真「っぷはぁ、サヨナラのキスです」
P「ままままま、まこ……!」
真「へへっ、今は女同士だから、ノーカンですよ!」
P「お、おまっおまえっ!」
真「あ、ドキドキしました?」
P「す、するか馬鹿っ!!」
325 = 297 :
キマシタワー
326 = 277 :
P「アイドル事務所の男プロデューサーだが、担当アイドルに口説かれた件について、と……」
真「性別的には間違ってないじゃないですか」
P「立ち位置的には色々おかしい」
真「見事に逆転しちゃってますからね!」
P「本当だよ! もうっ!」
真「じゃ、タクシー待たせてるんで帰りますね!」
P「あーもう!」
真「プロデューサー!」
P「何?」
真「ボクをエスコートする時も、最後はキッチリお願いしますねっ!」
P「ば、馬鹿ーーっ!!」
327 = 277 :
真「……まで、お願いします」
(ブロロロロロ)
真(うわー、我ながら何やってるんだろうなぁ)
真(でも、最後のプロデューサー、なんか可愛かったなぁ)
真(……)
真(いやいやいや! そっち方面に行ってどうする!)
真(……)
真(最後あんなこと言っちゃったけど、まぁいいよね?)
真「……街灯、綺麗だなぁ」
328 = 277 :
~翌日!~
P「………」
美希「ハニー、また死んでるの」
P「消せ……俺の記憶をいっそ消せ……」
伊織「昨日は見物だったわね。面白いビデオも撮れたし。にひひっ♪」
春香「ねぇねぇ伊織っ、もう一回見せてー!」
千早「春香、あんまりプロデューサーの前で……せめてダビングとか……」
P「尚更タチが悪いわアホっ!!」
美希「可哀想なハニー……ミキが精いっぱい癒してあげるのー!」
P「あぁ、美希……俺の味方はお前だけだよ……」
329 = 277 :
(ガチャッ)
真「おはようございまー……っす……」
伊織「あら真、おはよう」ニヤニヤ
春香「おっはよー!」
千早「おはよう」
美希「真クン、おはようなの!」
P「………おはよう」
真「……」
P「……」
春香(空気が重い……)
真「あ……」
P・真「「無かったことにしよう」」
330 = 277 :
千早「それは、ただの現実逃避なのでは……?」
P「くっ」
真「というか、ビデオなんていつの間に撮ってたのさ!」
伊織「各所に人員を配置してね♪」
P「北斗まじ許さん」
伊織「は? 北斗?」
P「え? 昨日レストランでウェイターしてたの、お前の差し金じゃないのか?」
伊織「各所でSP配置はしてたけど……それは知らないわ」
真「なんだったのあの人……」
331 = 277 :
春香「真、ホントに紳士だねぇ、家まで送って帰るなんて!」
千早「タクシー代を未成年アイドルに払わせるプロデューサーもどうかと思いますが」
P「やめろ……SAN値がガリガリ削れる……」
伊織「でも思ったよりあっさりしてたわね。家にくらい上がると思ったけど」
真「え? あっさり?」
伊織「え?」
P「あ、うん、真は部屋の前で別れてすぐ帰ったぞ!」
伊織・春香・千早「「「………」」」
P・真「「………」」
春香「ねぇ」
千早「何を」
伊織「してたのかしら?」
P・真「「な、何も!」」
332 = 277 :
(ナニシテタノヨー!)
(ナニモシテナイッテノ!)
真「プロデューサープロデューサー」コソコソ
P「ん、なんだ?」ヒソヒソ
真「最後の約束……守ってくださいね?」
P「えっ?!」
真「じゃ、レッスン行ってきまーす!」
美希「あ、ミキも行くの!」
P「おい、まこっ」
(ガシッ)
伊織「さっさと吐きなさいよ!」
P「なんでもございません!!」
美希「真クン、なんだか嬉しそうなの」
真「へへっ、ボクも一歩進めたかなって、思ってさ!」
真編おわわ
To Be Continued...?
333 = 277 :
ごめん、まこりんまじごめん
首と背中痛すぎて集中できなんだ
この穴埋めは別の機会にするから許して
まじ無理矢理でごめんよまこにゃああああああああああああん
334 = 277 :
反省点:一本筋通ってない・迷走し過ぎ・いらん文が長い・オチも弱い・まこにゃんの扱いがひどい
335 = 297 :
こんな夜遅くまでご苦労さま、ゆっくり休め
納得いかなくても、俺は満足だったよ
乙、次にも期待してる
336 = 299 :
途中から、自分でも何を書いてるのかわからなくなってきてしまった
明日、ちょっとしたまこにゃんショートを投下しまする
ほんと短いけど救済策というか
338 :
途中で睡魔にまけて寝ちゃったけど、俺も楽しんで見たよ、乙乙
まっこっまっこりーん
339 :
美希はよ
340 :
乙乙なのなの
真クンカッコよくてかわいかったの
341 :
このP良いな
342 = 299 :
さっき、みんごすが俺が所属してる某所のOGだと知って驚愕
運命かこれは……
女Pは出ないけどまこにゃんちょびっと投下
343 = 299 :
~あれから数日後!~
(パツパツパツパツ)
P「雨止まないなぁ」
小鳥「傘持ってきてます?」
P「その辺りはぬかりなく」ドヤァ
小鳥「……壊れてしまえばいいのに」ボソッ
P「コトリサン?」
小鳥「ピヨー?」
344 = 299 :
(ガチャッ)
美希「雨冷たいのー!」ドタドタ
真「寒い寒い寒い!」ドタドタ
響「シャワーシャワー!」ドタドタ
P「なんだ、もう帰ってきたのかダンサブル三人衆」
美希「あっ、ハニーただいまー!」ダキッ
P「おい濡れたまま抱きつくな!」グイィ
美希「うぐぐ、やーなーのー!」
345 = 299 :
響「真、シャワー使う?」
真「あ、ボク濡れたまま走って帰るからいいよ」
響「風邪引くぞー?」
真「いつもやってるからだいじょーぶ!」
響「じゃ、シャワー借りるねー」
美希「ハニーを取り込んで、ミキは完璧に近づくの……!」グググ
P「世界を終わらせてたまるかァ……!」グイィ
346 = 299 :
美希「あ、ミキ、迎えに来てくれるみたいだからそろそろ帰るね」
P「おー帰れ帰れ、気を付けろよ」
美希「はいなの! ハニー、小鳥、真クン、またね!」
小鳥「またねー」
真「お疲れ様ー」
美希「響もばいばーい!」
\オツカレサマダゾー/シャワワワワ
347 = 299 :
小鳥「真ちゃんも、せめて拭いておかないと」タオルバサァ
真「ありがとうございます!」
P「お前、本気で傘ささないで帰るのか?」
真「はいっ、雨の中走るのって気持ちいいですから!」
小鳥「ほんとに大丈夫かしら……」
348 :
六大学か・・・
349 = 299 :
P「じゃ、俺はそろそろ帰るかな」
真「ボクは響を待ってますね」
小鳥「お疲れ様でしたー」
P「お疲れ様です」
(ガチャッ)
(バタン)
350 = 299 :
>>348
大学だとは言ってないの!
てかみんごす六大学だったのか
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