私的良スレ書庫
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元スレほむら「魔法少女の日常」
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役目を終えた太陽が闇に沈むのと、今の私は同じ。
そう思えば、なんだかこの沈み行く太陽にも親しみを覚える。
でも、あなたは沈みつつも優しく、暖かな光を放っている。
…あなたは、明日も昇るしね。
なんだかおかしくなって口元が緩む。
でも、呑気してはいられない。
そう思えば、なんだかこの沈み行く太陽にも親しみを覚える。
でも、あなたは沈みつつも優しく、暖かな光を放っている。
…あなたは、明日も昇るしね。
なんだかおかしくなって口元が緩む。
でも、呑気してはいられない。
遠くへ、遠くへ行かなくちゃいけない。
私の終焉の地へ。
優しく、暖かな光に背を向けて。
優しく…。
……。
そう言えば、冷蔵庫のあれって期間限定のドルチェだった。
私の終焉の地へ。
優しく、暖かな光に背を向けて。
優しく…。
……。
そう言えば、冷蔵庫のあれって期間限定のドルチェだった。
……。
えっと…。
…べ、別にアイスクリームなんかのために…。
でも…。
でも、やっぱり思い立ったが吉日って…。
吉な事じゃないけど、でも…。
「ほむらちゃん!」
「ほむっ!」
えっと…。
…べ、別にアイスクリームなんかのために…。
でも…。
でも、やっぱり思い立ったが吉日って…。
吉な事じゃないけど、でも…。
「ほむらちゃん!」
「ほむっ!」
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突然声をかけられた。
その声の主は、他の誰でもない。
まどか。
「ま、まどか? ど、どうしたの? こんな所に」
思わぬところで思わぬ子に会ってしまった。
どうして。
その声の主は、他の誰でもない。
まどか。
「ま、まどか? ど、どうしたの? こんな所に」
思わぬところで思わぬ子に会ってしまった。
どうして。
何かの用事の途中?
道を選べば良か…って、まだ外へ出たばかりだから選びようが無いわ。
…と、言う事は。
「あのね、突然で悪いかなって思ったんだけど、遊びに来ちゃった」
ああ…。
最近、あなたに冷たくしてしまっていたのに、なのに、あなたは…。
道を選べば良か…って、まだ外へ出たばかりだから選びようが無いわ。
…と、言う事は。
「あのね、突然で悪いかなって思ったんだけど、遊びに来ちゃった」
ああ…。
最近、あなたに冷たくしてしまっていたのに、なのに、あなたは…。
「…駄目、かな?」
小鳥が首を傾げるような、のぞき込むような仕草で私を見るまどか。
「大したおもてなしも出来ないけど、どうぞ上がって」
「わーい!」
私の馬鹿。
馬鹿。
馬鹿馬鹿馬鹿。
小鳥が首を傾げるような、のぞき込むような仕草で私を見るまどか。
「大したおもてなしも出来ないけど、どうぞ上がって」
「わーい!」
私の馬鹿。
馬鹿。
馬鹿馬鹿馬鹿。
「ほむらちゃん」
「えっ!?」
まどかが私の手を握ってくれた。
「ウェヒヒ。手が冷たいよ?」
「そ、そうかしら?」
「私が言うのも変だけど、早く入ろう? 体も冷えちゃうよ」
「えっ!?」
まどかが私の手を握ってくれた。
「ウェヒヒ。手が冷たいよ?」
「そ、そうかしら?」
「私が言うのも変だけど、早く入ろう? 体も冷えちゃうよ」
「そ、そうね。まどかの体が冷えたら大変」
「私じゃ無くってほむらちゃんが、だよ」
まどかがそう言って私の手を引っ張ってくれる。
温かいまどかの手が、泣きたくなるくらい心地よい。
まどかが来てくれたのが嬉しい。
手を握ってくれるのが嬉しい。
「私じゃ無くってほむらちゃんが、だよ」
まどかがそう言って私の手を引っ張ってくれる。
温かいまどかの手が、泣きたくなるくらい心地よい。
まどかが来てくれたのが嬉しい。
手を握ってくれるのが嬉しい。
笑ってくれるのが嬉しい。
「ほむらちゃん、笑ってくれたね」
「え?」
まどかが笑顔でそういった。
私…笑っているの?
「そんな…」
「ほむらちゃん、笑ってくれたね」
「え?」
まどかが笑顔でそういった。
私…笑っているの?
「そんな…」
「うん? どうしたの?」
「まどか…」
「やっぱりほむらちゃんの笑顔って素敵だね」
私…笑っていいの?
「あ」
また、目から涙がこぼれる。
「まどか…」
「やっぱりほむらちゃんの笑顔って素敵だね」
私…笑っていいの?
「あ」
また、目から涙がこぼれる。
さっきまで流していた涙とは違う涙が。
「ほむらちゃん…?」
「な、何でも無いの。目にゴミが入って、それで…」
涙を無理にぬぐおうとしたら、まどかがそっと私の腕を掴む。
「まどか…?」
「…うん。分かった。分かったよ、ほむらちゃん」
「ほむらちゃん…?」
「な、何でも無いの。目にゴミが入って、それで…」
涙を無理にぬぐおうとしたら、まどかがそっと私の腕を掴む。
「まどか…?」
「…うん。分かった。分かったよ、ほむらちゃん」
「あ、あの、手を…」
「ダメだよ。目が腫れちゃう。ちゃんと…」
そう言ってハンカチを取り出し、そっとぬぐってくれた。
「はい。これでおっけー。じゃ、また目にゴミが入らないうちに、お家に入ろう?」
「え、ええ」
「ウェヒヒ。何して遊ぼうかな?」
「ダメだよ。目が腫れちゃう。ちゃんと…」
そう言ってハンカチを取り出し、そっとぬぐってくれた。
「はい。これでおっけー。じゃ、また目にゴミが入らないうちに、お家に入ろう?」
「え、ええ」
「ウェヒヒ。何して遊ぼうかな?」
「あ、そう言えばDQXのテスターに合格しているからそれで遊びましょう」
「わー! すごーい! ほむらちゃんラッキーだね! やっぱりウェディで?」
「いえ、プクリポよ」
「あ、意外」
「可愛いのよ。子猫みたいで」
「ウェヒヒ。ほむらちゃんの方が可愛いけどね」
「わー! すごーい! ほむらちゃんラッキーだね! やっぱりウェディで?」
「いえ、プクリポよ」
「あ、意外」
「可愛いのよ。子猫みたいで」
「ウェヒヒ。ほむらちゃんの方が可愛いけどね」
「ほむっ!」
…思わずうれしがってしまったけど。
私ってほんと馬鹿。
どうしよう。
私、これから魔女になろうって…。
そう言えば、それに踏み切れなかったのって、テストが始まる度にキャップいくまでカンストしてたせいもあるのかしら。
…思わずうれしがってしまったけど。
私ってほんと馬鹿。
どうしよう。
私、これから魔女になろうって…。
そう言えば、それに踏み切れなかったのって、テストが始まる度にキャップいくまでカンストしてたせいもあるのかしら。
…どうすれば?
ええと、まどかと遊んで、それから帰るまでくらいなら…保つかしら?
いえ、保たせないと困る。
まどかに、私が魔女になるところなんて…。
でも、どうしてこんなタイミングで。
…いえ、もしかしたら、これこそ最後に一目まどかと会えたんだ、と思えば最高のご褒美だわ。
ええと、まどかと遊んで、それから帰るまでくらいなら…保つかしら?
いえ、保たせないと困る。
まどかに、私が魔女になるところなんて…。
でも、どうしてこんなタイミングで。
…いえ、もしかしたら、これこそ最後に一目まどかと会えたんだ、と思えば最高のご褒美だわ。
神様を信じる気は無いけど、感謝してしまいたくなった。
「おじゃましまー」
まどかが部屋の中に入りかけたとき。
「あ」
ちょ! ちょっと待って!
Wawawawaaaaait!
「おじゃましまー」
まどかが部屋の中に入りかけたとき。
「あ」
ちょ! ちょっと待って!
Wawawawaaaaait!
「……す?」
まどかの表情が固まる。
しまった。
本当にしまった。
「…ほむらちゃん、ちょっと部屋が…散らかってるよ?」
「ほむ…」
まどかの表情が固まる。
しまった。
本当にしまった。
「…ほむらちゃん、ちょっと部屋が…散らかってるよ?」
「ほむ…」
あの日以来全てにおいて気力が萎えていた。
部屋をまともに掃除する気も無くしていた。
食事なんてここ最近食事への欲求なんてろくに無く、あるとすればカロリーメイトやらソイジョイやらの全味をループすることばかりだったし…。
「えーと…」
「ご、ごめんなさい。だらしなくて…」
また、さっきまでの浮かれポンチな気分から一気に地の底へ堕ちた。
部屋をまともに掃除する気も無くしていた。
食事なんてここ最近食事への欲求なんてろくに無く、あるとすればカロリーメイトやらソイジョイやらの全味をループすることばかりだったし…。
「えーと…」
「ご、ごめんなさい。だらしなくて…」
また、さっきまでの浮かれポンチな気分から一気に地の底へ堕ちた。
どうして私はこうもつめが甘いのだろう。
まどかが、わざわざ遊びに来てくれたのに。
「…これだと、ここに後で…。うーん…」
まどかが眉間にしわをよせながら何かぶつぶつと言っている。
私の事を呆れているのだろう。
恥ずかしさより、申し訳ない気持ちで消えてしまいたくなる。
まどかが、わざわざ遊びに来てくれたのに。
「…これだと、ここに後で…。うーん…」
まどかが眉間にしわをよせながら何かぶつぶつと言っている。
私の事を呆れているのだろう。
恥ずかしさより、申し訳ない気持ちで消えてしまいたくなる。
「ほむらちゃん」
「ごめんなさいっ!」
「え?」
「え?」
「ど、どうして謝るの?」
「だ、だって、だらしない私を叱るつもりで…」
「ごめんなさいっ!」
「え?」
「え?」
「ど、どうして謝るの?」
「だ、だって、だらしない私を叱るつもりで…」
いえ、叱られるならまだいい。
叱るの言葉の意味には、まだ相手に対する希望があるから。
怖いのは、諦めの言葉を言われたとき。
諦めには、もう自分への興味が無いと言う意味があるから。
「うーん、それはまた改めて。今日はちょっと…。だからほむらちゃん、ちょっとお出かけしよう?」
「今から?」
叱るの言葉の意味には、まだ相手に対する希望があるから。
怖いのは、諦めの言葉を言われたとき。
諦めには、もう自分への興味が無いと言う意味があるから。
「うーん、それはまた改めて。今日はちょっと…。だからほむらちゃん、ちょっとお出かけしよう?」
「今から?」
「うん。まだ夜って程じゃないし、いいでしょ?」
「え、ええ。それは…」
「じゃあ決まりだね! ウェヒヒ! どこに行こうかな?」
まどかが笑いながら考えている。
どこへ連れていってくれるの?
公園のクレープ屋さん? ウインドウショッピング?
「え、ええ。それは…」
「じゃあ決まりだね! ウェヒヒ! どこに行こうかな?」
まどかが笑いながら考えている。
どこへ連れていってくれるの?
公園のクレープ屋さん? ウインドウショッピング?
どこでもいい。
でも、出来るなら、買い物がいい。
そして、まどかの手元に何か私が居た証を残したい。
ううん。
証、なんてたいそうな物はいいし、まどかの負担になる。
ただ、邪魔にならず、でも捨てられる心配の少ない物を…この先数ヶ月とかだけでもいいから、残したい。
でも、出来るなら、買い物がいい。
そして、まどかの手元に何か私が居た証を残したい。
ううん。
証、なんてたいそうな物はいいし、まどかの負担になる。
ただ、邪魔にならず、でも捨てられる心配の少ない物を…この先数ヶ月とかだけでもいいから、残したい。
ずっと残る物は、後々まどかの負担になってしまうかもしれないから。
でも、少しだけ、我が儘をお願いしたい。
まどかの側に私は居られないけど、何か私の代わりを、まどかの側に、少しの間だけでも…。
そうすれば、私は心置きなく居なくなれる。
だから…。
「ほむらちゃん、また泣いてる」
でも、少しだけ、我が儘をお願いしたい。
まどかの側に私は居られないけど、何か私の代わりを、まどかの側に、少しの間だけでも…。
そうすれば、私は心置きなく居なくなれる。
だから…。
「ほむらちゃん、また泣いてる」
「えっ…。あ、ごめんなさい…。また…」
「はい」
まどかがそっと私の涙をハンカチでぬぐってくれた。
また、勝手に一人で泣いていた。
まどかにまた余計な心配をかけてしまった。
嬉しいと思っていた心が一気に重くなる。
「はい」
まどかがそっと私の涙をハンカチでぬぐってくれた。
また、勝手に一人で泣いていた。
まどかにまた余計な心配をかけてしまった。
嬉しいと思っていた心が一気に重くなる。
どうして私はこう…。
「ねぇ、公園に行こうよ」
まどかが私の手を取り、引っ張る。
「え、あ、そうね…」
「うん! 気分転換になるよ」
まどかの笑顔が眩しい。
「ねぇ、公園に行こうよ」
まどかが私の手を取り、引っ張る。
「え、あ、そうね…」
「うん! 気分転換になるよ」
まどかの笑顔が眩しい。
それだけで、ソウルジェムの穢れがどんぶり三杯分くらいは浄化される気がした。
シュウウゥ…
…あれ? …気のせいよね?
サイケデリックな色彩の、そこかしこが歪んだ世界に、三人の少女が居た。
「そりゃあぁっ!」
「コポオォwwww(痛)」
青い衣装の少女が剣を振り回し、異形の魔女を切り裂く。
シュウウゥ…
…あれ? …気のせいよね?
サイケデリックな色彩の、そこかしこが歪んだ世界に、三人の少女が居た。
「そりゃあぁっ!」
「コポオォwwww(痛)」
青い衣装の少女が剣を振り回し、異形の魔女を切り裂く。
「とどめっ!」
「フォヌカポォオオオォォォ(哀)」
奇妙としか言いようのない濁った悲鳴を上げ、魔女は消えた。
歪んだ世界が通常の世界に戻り、魔法少女達の舞台は終わる。
「…っと、これで魔女退治おしまい! グリーフシードもみっけ!」
さやかが地面で駒のように立っているグリーフシードを拾う。
「フォヌカポォオオオォォォ(哀)」
奇妙としか言いようのない濁った悲鳴を上げ、魔女は消えた。
歪んだ世界が通常の世界に戻り、魔法少女達の舞台は終わる。
「…っと、これで魔女退治おしまい! グリーフシードもみっけ!」
さやかが地面で駒のように立っているグリーフシードを拾う。
「お疲れ様。なんだか奇妙な魔女だったわね」
マミがさやかに微笑んだ。
「ですよねー。草を生やしまくる魔女なんて…。なんか動きとかキモかったし」
「そうね。グリーフシードの模様も『(゚∀゚)』で、なんか倒したのにまだ馬鹿にされているみたいだわ…」
マミが複雑な表情で呟く。
「ま、とりあえず前よりは随分と、危なっかしさが減ったは減ったな」
杏子も、にやりと笑って言う。
マミがさやかに微笑んだ。
「ですよねー。草を生やしまくる魔女なんて…。なんか動きとかキモかったし」
「そうね。グリーフシードの模様も『(゚∀゚)』で、なんか倒したのにまだ馬鹿にされているみたいだわ…」
マミが複雑な表情で呟く。
「ま、とりあえず前よりは随分と、危なっかしさが減ったは減ったな」
杏子も、にやりと笑って言う。
「へーんだ、ルーキー扱いも今のうちだよ。これからは頑張って一人前以上にばしばし魔女退治するんだから」
「分かってるって。仮にもワルプルギスを生き抜いたんだからな。ま、みんなの中で一番危なかったけどよ」
「まだ言うか!」
「そうね…」
「マミさんまでっ!」
マミが微笑み、そしてふっと悲しい表情を走らせる。
「分かってるって。仮にもワルプルギスを生き抜いたんだからな。ま、みんなの中で一番危なかったけどよ」
「まだ言うか!」
「そうね…」
「マミさんまでっ!」
マミが微笑み、そしてふっと悲しい表情を走らせる。
「ふふ。違うわ。そうじゃなくて、魔女の事よ」
ああ、とさやかと杏子が顔を見合わせた。
「魔女は…皮肉な事だけど、これだけ頑張っても、居なくなる気配は無いのよね。私達にとっては、これは、不本意だけど、有り難い事なの…かしら?」
グリーフシードは、例えでは無く、自分達魔法少女にとっての命の糧。
マミは複雑な表情で力なく笑った。
「…マミさん」
ああ、とさやかと杏子が顔を見合わせた。
「魔女は…皮肉な事だけど、これだけ頑張っても、居なくなる気配は無いのよね。私達にとっては、これは、不本意だけど、有り難い事なの…かしら?」
グリーフシードは、例えでは無く、自分達魔法少女にとっての命の糧。
マミは複雑な表情で力なく笑った。
「…マミさん」
「有り難いことだよ、マミ。前はさぁ、いつか魔女は居なくなるかも、そうしたら、あたしたちは…なんて思っていたんだけど、なんだかなぁ、全然減らないんだよなぁ」
「だよねー。まぁ、波はあるけど、この街だけであたし達四人分のグリーフシードがなんとか間に合うくらいな状態だもん」
「あたしは別に、隣街の本当の縄張りがあるけどな。やらないぞ」
「って言うわりにはそこで手に入れたグリーフシードも譲ってくれたりするじゃん。もー、ツンデレめ」
「…うぜぇ」
「でも、あなたがこうして協力してくれるようになったのは本当に嬉しいの。この気持ちだは、裏表の無い、本心よ」
「だよねー。まぁ、波はあるけど、この街だけであたし達四人分のグリーフシードがなんとか間に合うくらいな状態だもん」
「あたしは別に、隣街の本当の縄張りがあるけどな。やらないぞ」
「って言うわりにはそこで手に入れたグリーフシードも譲ってくれたりするじゃん。もー、ツンデレめ」
「…うぜぇ」
「でも、あなたがこうして協力してくれるようになったのは本当に嬉しいの。この気持ちだは、裏表の無い、本心よ」
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