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元スレ許嫁「末永く宜しくお願い致します!」
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>>48
あの人の場合は単純に許嫁という題材がマンネリ化してて、面白い構想が浮かんでこないだけだと思われ。
ギコやモナのAA短編の時代から活躍してる方みたいだし。
最近のあの人の許嫁物はアレだけど、魔女やお嬢様のやつは相変わらず面白かったよ
あの人の場合は単純に許嫁という題材がマンネリ化してて、面白い構想が浮かんでこないだけだと思われ。
ギコやモナのAA短編の時代から活躍してる方みたいだし。
最近のあの人の許嫁物はアレだけど、魔女やお嬢様のやつは相変わらず面白かったよ
男「一応共同生活する以上、念の為確認しておくけど」
許嫁「なんでしょうか?」
男「キミは家事出来るか? ……なんとなく予想がつくが」
許嫁「家事ですか? ……屋敷ではメイドがしておりましたので……」
男「……分かった、もういい……」
許嫁「私、言って頂ければなんでもやりますから!」
男「……オレが教えるから、覚えてから頼む……」
男「風呂が沸いたぞ、先入るか?」
許嫁「いえ、ここは男さまの家ですからお先にどうぞ」
男「いいのか? 男子の後風呂なんて汚くて入りたくないものと……」
許嫁「男さまがお入りになっても汚いなどと考えませんから」
男「そうか? なら、先に入ってくる」
男「ふぅ、しかしこの数時間でどっと疲れた……」チャプン
男「婚約か……あのクソ爺め……」
男「あの子、相当なお嬢様だ。 どうせ政略結婚なんだろうな……」
男「人の気持ちを考えろよ、親父たちのときだって……」
許嫁「……失礼します」ガラガラ…
男「あぁ… って! なんで許嫁が! ま、前隠せ、というか出てけ!」バチャン!
許嫁「お背中を流しに来たのですが……」
男「わ、分かったから前! タオルくらい巻いてこい!」
許嫁「? お風呂に入るのにタオルを巻いていては体が洗えませんよ?」
男「いいから! とにかくバスタオル巻いてこい!」
許嫁「お待たせしました」ガラガラ
男「あ、あぁ……」
許嫁「では、お背中を洗いますのでこちらにお座り下さい」カタッ
男「な、なんでこんなこと……」
許嫁「婚約者同士はこのようにするのが一般的な習わしとメイドが……」
許嫁「間違っていましたでしょうか?」
男「でもまだ会って数時間しか……」
許嫁「婚約者同士ですよね? 問題ないかと」
男「……分かった、もういいから洗ってくれ……」
許嫁「お加減はいかがですか?」ゴシゴシ
男「あぁ、ちょうどいい……」
許嫁「はい、では前を向いて下さい」
男「い、いや! 前はいいから!」
許嫁「ダメです! きちんと洗わないと!」グイッ
男「ちょっ! やめっ!」クルッ ポフッ
男(か、顔が胸に……!)
許嫁「はい、洗いますから真っ直ぐ背を伸ばして下さい」
男「は、はい……」
許嫁「脇を洗いますから手を横に……」ゴシゴシ
男「……」
許嫁「さ、そのタオルの下も……」ゴシゴシ
男「こ、ここはいい!」
許嫁「ですが……」
男「自分で洗うから! 頼むから!」
許嫁「……分かりました」シブシブ
男「はぁ……」ゴシゴシ
許嫁「あの……」チョイチョイ
男「なんだよ……」
許嫁「私も洗って貰えませんか?」
男「は?」
許嫁「お互いに洗い合うもの、なんですよね?」
男「い、いや、しかし……」
許嫁「お願いしますね?」バサッ
男「た、タオル!」
許嫁「タオル巻いてたら洗えないじゃないですか」
男「くっ…… 分かったから後ろ向け!」
許嫁「はいっ!」ニコッ
男「……こんな感じか?」ゴシゴシ
許嫁「はい、気持ちいいです」
男「……よし、終わったぞ!」ゴシゴシ
許嫁「前がまだですよ?」
男「前は自分で……」
許嫁「お願いします」
男「……じゃあ、このままで」
許嫁「洗いづらくないですか?」
男「いいから!」
男「……」ゴシゴシ
許嫁「男さま、さっきから同じ所ばかりですが……」
男(胸とか、洗えるかよ!)
許嫁「……もぅ! ここもお願いします!」フニョン
男「っ!」ピタッ
許嫁「……お願いしますね?」
男「……」ゴシゴシ フニフニ…
許嫁「……男さん、上手ですね」
男「ぶふぉっ!」
許嫁「男さん、手が止まってます……」
男「……分かったよ」スッ
男(ただ洗うだけ、洗うだけだ……)
男「……」ゴシ…
許嫁「……」
男「……」ゴシ… チュプ
許嫁「んぅっ!」
男「ご、ごめん! 痛かったか?」
許嫁「い、いえ……あの、中までは結構ですから……」
男「あ、あぁ……」
男(中って、なんの中だよ!)
男「……流すからな」ジャー
許嫁「はい! いつもはメイドが洗ってくれましたけどそれより上手でした!」
男「あぁ、そう……」ジャー キュッ
男「それじゃ、オレ上がるから……」
許嫁「ダメです! 湯冷めしますからちゃんと湯船に浸かってからです!」
許嫁「私髪洗いますから。 どうぞ、ゆっくり浸かって下さい」
男「はい……」チャプン
男(……なんだこの状況……)
男(……オレ、人と付き合うの苦手だったはずなんだが……)
男(コイツといるとペースが乱れる……)
許嫁「男さん、失礼しますね?」チャプン
男「あぁ……っておい!」
許嫁「?」プカプカ
男(胸が……浮いてる……)
男「い、いや…… オレあがるから……」ザバァ
許嫁「あ、はい。 私もすぐ上がりますから」
男「……」
男(許嫁、キレイだったな……)
男(い、いや、そうじゃない! このままだと流されちまう!)
男(爺の為の政略結婚なんてお断りだ!)
男(そりゃ、あの子は悪い子じゃない、世間知らずだけど。 でも……)
『いい加減、お姉ちゃん離れして欲しいなぁ』
男(お姉ちゃん……)
許嫁「男さま、上がりました!」
男「あぁ…… ってなんで下着姿なんだよ!」
許嫁「私いつも寝る時はネグリジェだったんですけど……」
許嫁「屋敷に置いてきましたので、下着だけにしました」
許嫁「下着の換えもありませんので明日買わないといけませんね……」
男「ダメだ!」
許嫁「下着、買って頂けないんですか?」ジワ…
男「そうじゃなくて、寝間着を着ろ!」
許嫁「……ありませんし、窮屈だからイヤです」
男「グッ……」
男「お、オレのトレーニングウェア貸してやるから!」
許嫁「……男さまのトレーニングウェア……それなら、まぁ……」
男「よし、ちょっと待ってろ……」
許嫁「……男さまの服、少し大きいですね」ダブダブ
男(……なんか可愛いな……)
男「……お茶でも飲むか? コーヒーしかないけど」
許嫁「あ、私が入れま……」
男「いいから! 座って待ってろ!」
許嫁「……はい」シュン…
とりあえずここまで。
展開はこのとおりゆっくりまったりです。
では、また明日21時頃。
展開はこのとおりゆっくりまったりです。
では、また明日21時頃。
うぁ、何度か許嫁が「男さん」と呼んでますが「男さま」で脳内補完お願いします……
こんばんは!
本日分投下します。
藍より青しは見たことなかったのでググってみましたが、クソ爺に家出てるとこ、婚約者押し掛けまでソックリですね……
でも、許嫁ちゃんは家事万能どころかポンコツです。
本日分投下します。
藍より青しは見たことなかったのでググってみましたが、クソ爺に家出てるとこ、婚約者押し掛けまでソックリですね……
でも、許嫁ちゃんは家事万能どころかポンコツです。
男「お待たせ」カチャ…
許嫁「ありがとうございます……本当は私が入れないといけないのに……」ズズズ
男「気持ちは嬉しいが、やり方を覚えてからにしてくれ」ズズズ
男「ところで、いくつか確認しておきたいんだが」
許嫁「なんでしょうか?」
男「今回の婚約とやらは、爺にどんなメリットがある?」
許嫁「メリット……ですか?」
男「政略結婚が目的じゃないのか?」
許嫁「……いいえ、私と政略結婚するのは意味がありませんから」
男(……まぁ、爺に匹敵する財閥は少ないしな……)
男「なら、何故だ?」
許嫁「……旦那様の血を引くのは男さまだけです。 しかし……」
男「……」
許嫁「男さまもご存知のとおり、他の親戚は皆、欲に目が眩んでいます」
許嫁「旦那様はそのような輩に財産を渡したくはない、と仰いました……」
男(爺はオレを嫌っているからオレに財産を譲らないと明言している)
男(だから、許嫁と結婚させ、生まれた子を養子にする)
男(そうして自分の血を引くものに財産を譲る、といったところか……)
男「わかった、キミも災難だな、オレなんかが相手で」
許嫁「いえ、私は……」
男「心配いらない。 爺がどんなゲスな考えだろうが思惑通りにはさせない」
許嫁「そうじゃなくて……」
男「そもそもオレは爺と縁が切れている。 無理に結婚しなくても……」
許嫁「違います!」
男「な、なんだよ……」
許嫁「最初にもお伝えしました! 私がここにいるのは私の意思です!」
許嫁「私、ここに来る前からずっと男さまが好きでした……」
許嫁「今日実際に一緒に過ごしたら、やっぱり優しい方で……」
許嫁「もっと好きに、大好きになってしまって……!」
許嫁「だから、私はイヤじゃないんです! 婚約者で居たいんです!」
男「……ありがとう。 気持ちは嬉しいよ」
許嫁「じゃあ!」
男「でも、オレはやはり爺の思い通りにはなりたくない……」
許嫁「……昼間の女さん、ですか?」
男「女?」
許嫁「男さまはあの人が好きなんですか? だから私ではダメなんですか?」
男「……違うよ」
男「女は、異性というより姉、なんだ」
許嫁「姉、ですか……?」
男「あぁ。 オレの両親のことは知ってるよな?」
許嫁「はい…… 10年前事故でお亡くなりになられた、と……」
男「縁を切られているとは言え、オレは爺の財産継承権があった」
男「そんな8歳の子供が、両親を突然無くしたんだ……」
男「そうなったら、何が起こるかわかるだろ?」
許嫁「……養育権という名の、財産争い、ですね……」
男「あぁ、酷いもんだった。 爺が財産を分けたくないのも分かる」
男「そんなときさ、親父の親友とその娘が現れてさ」
男「その人たちがオレを助けようとしてくれたんだ……」
男「……それが女とその父親だったんだ」
許嫁「……え?」
男「その時は名前も知らずお姉ちゃん、と呼んでた」
男「ほんの少し早生まれなだけなのにお姉さんぶりやがってさ……」
許嫁「……」
男「でも、手続きを進めてたある日、突然おじさんが亡くなった……」
許嫁「……」ポロポロ
『ごめんね、男くん……一緒に居られなくなったの……』
『いつか、会いに行くから! 男くん好きだよ!』
『さぁ、来なさい!』グイッ
『お姉ちゃん、お姉ちゃんー!』ズルズル…
男「一緒に居たのは僅かだったけど、唯一心を許せた人たちだった……」
許嫁「……そうですか」
男「その後、爺が縁を切ったオレには財産を譲らないと宣言してさ」
男「今度は引き取る相手もいなくなり施設を転々」
男「高校になって、生まれたこの家に戻り一人暮らしを始めたんだ」
男「そこで女に再開した……」
『あれー? キミ、男くんじゃない?』
『……誰だ?』
『覚えてないかなー? 昔約束したでしょ、また会おうねって』
『あ……』
『そ! 女だよ、また会えたね!』
男「そんな感じで、今は友達として付き合ってる」
許嫁「……」ポロポロ
男「泣くなよ、もう過去の話だ」
許嫁「……違う、違うんです……」
男「心配すんな、女は好きな奴がいるみたいだし」
男「まぁ、結婚しないって言ってるオレが心配するなってのも変だが」
許嫁「……」ゴシゴシ
男「……大丈夫か?」
許嫁「はい、お見苦しい所をお見せしました……」
男「……今日はもう寝るか、明日は少し遠出だしな」
許嫁「……男さま、私はここに居ても良いんですよね?」
男「あぁ、許嫁がイヤでないなら」
許嫁「……ありがとうございます」
男(……許嫁、凄く残念そうだった……)
男(でも、あんな子を爺の犠牲にするわけには……)
男(しかし、何であんな話してしまったやら)
男(誰にも話したことなかったんだけどな……)
「……」コンコン
男「……? 許嫁か? 開いてるぞ」
許嫁「……失礼します」ガチャ
男「何か用か? もう遅いから明日…… なんでまた下着なんだよ!」
許嫁「あの、夜は夜伽をするものだとメイドから……」
男「お前んとこのメイドは何教えてんだよ!」
許嫁「私、経験はありませんけど頑張りますから……」
男「そんなことだけ頑張らなくていいから!」
許嫁「家事も夜伽も頑張って覚えます!」
男「いいから! 今日は一人で寝させてくれ!」
許嫁「……わかりました」ショボン
男「おやすみ、また明日な?」
許嫁「おやすみなさいませ、男さま」ペコリ ガチャ…
男「……眠れん」ビンビン
『キミが男くんだね?』
『辛かったね、もう大丈夫だ』
『僕はキミのお爺さんの財産になど興味はない』
『キミのお父さんの親友として、キミを助けたいんだ』
『……』
『この子は僕の娘だ。 友達になってやってくれ』
『貴様は親戚でもないくせに、引っ込んでおれ!』
『どうせ財産目当てだろうが! ほら、男くんこっちに来るんだ!』
『止めて! 男くんに触らないで!』
『僕は財産などいらない! 念書でも何でも書こう、あなた達はどうだ?』
『僕と同じことが出来るなら、男くんを渡そう! 出来るか?』
『……くっ』
『男くん、大丈夫…… お姉ちゃんたちが守ってあげるからね……』
「……さま、男さま!」
男「んん……、もう5分……」ゴロン
許嫁「ダメです! もう朝ですよ!」
男「んー…… ふあぁ…… 許嫁、おはよう」
許嫁「おはようございます、男さま」ニコッ
男(昨日あんな話したからか、また夢を見たな……)
許嫁「? 何か変わった匂いがしますね……」クンクン…
男「っ!」ギクッ
許嫁「少し臭いので換気しますね?」ガラガラ…
男「……」
許嫁「目が覚めましたか?」
男「あぁ……」
許嫁「では…… んー♪」クイッ
男「……?」
許嫁「んー♪」クイッ
男「えっと……」
許嫁「……おはようのキスはないんですか……?」
男「……ない」
許嫁「……残念です」ショボン
とりあえずここまで。
イチャイチャ分が少ないので23時頃投下再開します。
次回はデパートでイチャイチャします。
イチャイチャ分が少ないので23時頃投下再開します。
次回はデパートでイチャイチャします。
最初はなんだこのksはとおもっていたが
よもやこんなに可愛いとは…
よもやこんなに可愛いとは…
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