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    元スレ黒子「……好きにすれば、いいですの」

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    301 :

    ステイルェ……

    302 :

    おのれステイル!

    303 :

    このスレでステイルが賢者になっています

    305 :

    まだかな

    306 :

    最近スローペース気味だよなー

    作者も大変なんだろうな

    307 :


     てろ、てろ、てろ、と。

     指が緩く絡んだペニスの裏筋中ほどからカリ首までを、白井の舌が舐め上げる。

     動きはゆっくりと。

     左肘で上体を支え、右手指をペニスに緩く絡ませた白井の首と口が痛まない程度の早さで。

    「んっ……んん……」

     探り探りと戸惑い、さらには嫌悪の雰囲気が見て取れる白井の動きだが、しかしそれでもただ上下するだけでもなかった。

     時に裏筋を、時に舌先でカリ首の溝を、時に赤く充血した亀頭を、舐め、なぞり、ねぶる。

    「とりあえずはアイスとかを舐める感じだよ」

     舌先をペニスに当てたまではいいものの、そこから20秒ほど動けなかった白井に、彼がかかけた言葉である。 

    「そのくびれてるところとか、縫い目みたいなところ。あとは先っぽのところとかを重点的にな」

     彼のモノを舐める。

     その状況に吐き気を耐えていた部分もあったのだが、何をどうすればいいのかわからなかったのも事実。

     ありがたいとは決して思わない指示指導に従っての動きは、忌ま忌ましいことにそれなりの効果があるらしい。

     起立はますます硬度を増し、僅かだが生臭いニオイ――性臭を臭わせ始めていた。

     鼻を抜ける生臭さにえずくのを辛うじて堪えながら、顔を右に傾けて幹部分に舌を這わせる。

    「んぅ……ふ……ん」

     その拍子に、解いた髪が一房、パサリと頬にかかった。

    308 = 307 :


    「ん……」

     恥羞によって朱に染まった少女の頬。そこにかかる黒髪とのコントラスト。

     白井はそれを左手で掻き上げ、邪魔にならないように耳にかける。

     ふわりと、己の髪の香りが、性臭と混ざったのがわかった。

    「……」

     彼から、何やら含みのある気配。

    「……なんですの?」

     白井は口を離して問うた。

    「ああ、いや」

     険しい視線に彼は苦笑し、

    「今の仕種、艶っぽいなって思ったんだよ」

     と、てらてらと唾液に光るペニスの向こう側の、その彼女の瞳を見ながら言った。

    309 = 307 :


    「……」

     虚を突かれ、ぽかんと言葉を失う白井。

     だがすぐに眉を潜め、続いて彼の視線から逃れるように、舌の動きを再開させる。

     誉められたのかもしれないが、相手と状況が悪すぎた。

     かけられた言葉を無視するように、あえて舌の動きを早める。

     唾液がそれを生み出した舌に絡まり、ピチャ、ピチュ、と音をたてた。

     彼は、やれやれ、と一息

    「じゃあ次は、唇かな。キスしてみたり、くっつけて横に滑らせたり、吸ってみたりしてみてくれ」

    「っ!」

     キス。

     その単語に、白井は心がギシッ、と軋むのを感じた。

     過剰な神聖さを抱いているわけではなかったが、それでも白井は、ただ舐めるということに比べてキスというものを、どこか大事なモノのように感じてしまうのを止められない。

    (……)

     無意識に舌がペニスから離れる。

     美琴のことを思って大切にしていた。目の前の男に契約代わりと奪われた。そしていま、ただ性の道具として使う。

    「わかりました、の」

     白井は一度だけ、ぎゅっ、と目を閉じてから薄く開き、

    「んっ……」

     瑞々しい唇が、醜悪な剛直に押し当てられた。

    310 = 307 :


    「んんっ……ちゅっ、ちゅぶ……」

     押し当て、離し、押し当て、滑らせる。吸った拍子に、少しだけ冷えた唾液が性臭をとともに口の中に入ってくる。

    「ああ、あと舐めるのも一緒にな?」

    「……はい」

     右手に僅かに力がこもり、しかし指示に従う白井。

     舐めるときと同様、うずくまった姿勢から膝で身体を持ち上げて顔を寄せた。

    「んっ、んぅ……ちゅぷ、ちゅ、ちゅる……んぅ、れろ……」

     キスの雨を降らせ、その合間に舌がてろてろとペニスを濡らす。

     時折頬にペニスが当たり、唾液が頬を彩った。

     舐め、接吻し、吸いつき、滑らせ、頬を掠め。

     小さな水音だけが、ビジネスホテルの室内にただ響く。

    311 = 307 :



    (どんどん、熱くなって……)

     唇と舌と頬から、その脈動と熱が伝わってくる。

     充血したペニスは、もう褐色と言っていい色に。

     白井はもう何度目かわからないループを繰り返すため、顔をやや下げ、その根本に舌を当てた。

     たっぷりと唾液を乗せた舌の腹で、先端までを、ぬろおっ、と舐め上げる。

     唾液を増やしているのはその方が滑りがよくて楽だと気がついたためだ。

     ゆっくりと言うには若干勢いよく動いた舌が亀頭から離れ、移りきらなかった唾液が糸をひく。

    「っ……白井、次はくわえてくれ。歯をたてないようにな」

     次の指示。

     白井の動きが止まり、その眉がひそめられた。

    「……」

     しかし次の瞬間、白井の顔は無表情に変わる。

     そのまま口の中で何事かを呟いた後――ぐっ、と身体をやや前に乗り出した。

    「んっ」

     大きく開けた唇を剛直の先端を被せる。

     赤黒い亀頭が、口内に沈んでいった。

    312 = 307 :



    「ん……んんん……」

     先端だけでは終わらない。

     どうせ命じられるのなら――まるでそう言うかのように、白井は自ずから顔を下げ、深くペニスを口に収めていく。

     カリ首が歯の間を通り、先端が口腔上部に触れた。反り返ったペニスはその角度ではそれ以上飲み込めない。

     だからさらに身体を前に傾ける。

     正座のように踵に触れていた尻が浮き、動いた空気がいつかのように――尻を犯される直前に感じたように、尻たぶの間、秘裂と肛門を撫でていった。

    「んぐ……んんぶ……」

     しかしそれでも、物理的な限界というものがある。

     小柄な白井の口に収まったのは、結局全体の半分程度。これ以上くわえこもうとすれば、それこそ喉まで使わなければならない。

     ディープスロート、と言う単語は知っているが、とても無理だった。いまでも苦しくて、目の端に涙が浮かんでしまっているのである。

    「そこまででいい。無理すんなよ」

     ちょうどそのタイミングで、彼が白井の頬を撫でた。

    「そのまま顔を動かすんだけど、いまみたいに限界まで飲み込まなくてもいいからさ。それよりも唇で扱くみたいにして、後は口の中で舐めるんだ。ペースは白井に任せる」

    「んん……」

     鼻だけで息をしながら、白井は頬に添えられた彼の手を払った。

     頭を動かすのに邪魔だと言うことと、何より、気遣われたくなどなかったのだ。

     開き気味に投げ出した彼の脚の間で、少女の頭が上下を始めた。

    313 = 307 :



    「んっ、んぅっ、んんっ、んっ」

     剛直が出入りし、ぐちゅぐちゅと音をたてる。

     口内に満ちる性臭が、直接鼻に抜ける。

     口の周りが唾液にまみれ、おとがいに向けて垂れていく。

     長く、ウェーブのかかった白井の髪がその白い背中を撫でるように揺れる。

     舐めるときより、キスするときよりも激しい運動と、鼻でしか呼吸のできない状況に、白井の息がふーっ、ふーっ、荒くなっていく。

    「……?」

     それに伴い、ペニスの向こう側から響く彼の吐息も、徐々に乱れ始めた。

     水音と己の呼吸音。

     その間に混じる彼の吐息の調子に、白井は覚えがあった。

    (気持ち、いいんですの……?)

     それは白井が自涜のとき、声を漏らさないためのものだ。

    「……」

     試しに顔を前後させながら舌先だけを幹に当てて小刻みに動かしてみる。

     すると、彼の脚が小さく震えるのが二の腕から伝わってきた。

     快楽を、得ているのだ。

    314 = 307 :



    (では、こうすればもっと……)

     浅くくわえ、カリ首をぐるりと刺激する。

     先ほどよりも大きく、震えが響いた。

     自分の攻めで、彼が追い詰められている。

     自分を蹂躙するだけだった、彼が。

     自分が。

    (……)

    「っ?」

     と、彼の呼吸に僅かな戸惑いが混じる。

     いきなり白井の動きが変わったせいだ。

    「んんっ、んぐっ、んぶっ、んふぅ」

     歯が当たらないように口はあけたまま、しかし幹は唇で締める。

     裏筋に添えるように当てた舌はときおり左右に動き、あるいは舌先が横側を舐めた。

     口腔の上側で先端をこすり、あるいは頬の内側に埋める。

     浅くくわえて、カリ首を唇でやわやわと圧迫した。

     時折故意に唇を緩めて、グポッグポッと出入りの音を響かせる。

    315 = 307 :



    「んんふっ、んぶっ、んっ、んんんっ」

     白井は口淫など初めてだ。

     だが、能力的に複雑怪奇な演算をこなし、また、常盤台の先進的な授業についていける頭脳である。

     開始してから今まで。

     指示されて行った行為と偶然行った行為の中で、彼が同様の反応を示した動きを思い返してトレース、あるいは組み合わせ、そしてまたあるいは予測し、実行する。

     性感帯は概ね決まっている。

     ならば後はそこをどう刺激するか――どう興奮を高めるかがポイントなのだ。

    「んぐっ、んふっ、んんんっ、んむんっ」

    「っ……っ……っ……」

     じゅる、じゅる、と音が響く。

     己が行為に効果があったのは、彼の呼吸がさらに早まったことと、伝わる震えが大きくなったことと、脈打つペニスからの性臭が強くなったことで確認できた。

     上下する視界の端で、彼が拳を握りしめるのが見えた。

     ぐぐっ、とペニスの根本から、ナニカが競り上がってくるのを唇に感じる。

     近い。

    316 = 307 :


    「んんっ」

     白井はさらに頭を大きく、早く動かし、唇を締めた。

     それはしゃぶるというよりも口で扱くという表現が相応しい。

     自分が飲み込めるギリギリまで彼の股間に顔を埋め、亀頭から離れる寸前まで顔を引き、また埋める。

    「うあっ」

     彼が初めて声らしい声をあげた。

    「んふっ」

     それがどこかおかしく、くぐもった笑いが漏れた。だがそれはねばついた水音に遮られて、彼の耳にも、彼女の耳にも、彼女の心にも届くことなく、消える。

     だから白井は同じように、前後抽送を繰り返した。

     頭の動きが大きくなった分、持ち上げられた尻がゆらゆらと揺れる。

     運動量が増え、頬に、首に、背中にうっすらと汗が浮いた。

    「んぷっ、じゅるっ、んんんんっ、んちゅっ」

     一往復ごとに、ナニカが上にあがってくる。

     根本、幹半ば、カリ首。

     そしてついに、ナニカが先端に。

    317 = 307 :


    「んんっ!」

     そのタイミングをもって、白井は顔をひき、舌の裏側で亀頭の先端――尿道を、ぬるりと横に撫でた。

    「くっ! 出すぞ白井っ」

     彼が歯を食いしばり、そう宣言した。

     口内の亀頭が一層膨れあがり、次の瞬間。

    「!」

     ペニスが鳴動し、大量の白濁が白井の舌を、口腔を、喉の入口にたたき付けられた。

    「んぐっ、ぬぶっ、んんんっ」

     ビクンビクンと何度も震えるペニス。

     奥に向けて射精されているとはいえ、量が問題だった。白井の小さな口はすぐに一杯になってしまう。

     苦み、辛み、生臭さ。

     とても飲み込むことができず、白井はペニスを口から引き抜いた。

    「ぶぱっ、えぶっ、うえっ――げほっ、げほっ、かはっ!」

     目からは浮いた涙が零れ、口からはどろどろの白濁が漏れる。

    「はあっ、はあっ、けほっ、はあっ、はあっ」

     阻まれていた呼気を取り戻すかのように、肩を上下される白井。

     ゆるく開いた唇の端から垂れた唾液は、白濁まじりゆえに粘性に富み、ぬるりと糸を引いて、正座をした白井の膝に落ちた。

    318 = 307 :



    「……では、これでお暇いたしますの」

     シャワーを浴び、私服に着替え、制服の入ったバッグを持ち。

     白井は、制服姿でベッドに腰掛けたままの彼に言った。

     ここはビジネスホテル。その気になれば明日の朝10時まではチェックインしていられる。

     もちろん白井にはそんなつもりはない。業務でやむ終えなくならばともかく、宿泊など常盤台が許さない。

     そもそもこんなことの後に、泊まりたいとも思わなかったが。

    「俺はもう少し休憩していくよ。これ、カードをフロントに返せばそれでいいんだよな? 料金とか、とられないよな?」

    「……清算はチェックイン時に済ませているので大丈夫ですの。冷蔵庫の飲み物を飲んだり、有料のチャンネルを見れば別ですが」

     彼の口調とその内容に若干の情けなさを感じながら、一応はありのままを告げる。

     冷静に考えればここの代金を請求してもいい気もするが、ここを選んだのは白井だ。彼に任せたら、それこそどこで何をされるかわからない。

    「では、これで」

     背を向け、ドアに向かおうとする白井。

     そこを、

    「あ、ちょっと待てよ」

     彼が呼び止めた。

    319 = 307 :



    「……っ」

     これ以上何かするつもりなのか。

     踏み出しかけた脚を止め、白井の肩が僅かに震える。

     ゆっくりと、嫌味のような動きで振り向いた先にあったのは、ひょい、と放り投げられた紙袋。

    「え」

     思わず、という調子で受け止めてしまう白井。

     ガサリ、と乾いた音が、腕の中で響く。

     中に何か入っている。

    「それやるよ。練習するときと、それから拡張……ああ、いまは維持かな? それと、オナニーするときは必ずそれを咥えてやるようにな?」

    「……」

     彼の言葉に何が入っているのかを概ね推測しながら、紙袋を開く。

     バイブレータ。

     それも、大きさは先ほどまで咥えていたものに、近い。

    「流石に俺のと同じ形じゃないぜ? でもバカにしたもんじゃなくてさ。臭いや味は本物に近いらしい」

     確認したわけじゃないけどな、と彼は言葉を追加。

    「……」白井は俯いたまま返事もしない。

     彼はそれを気にしなかった。

     ニヤリと酷薄な笑みを浮かべる。

    「今日は、ずいぶん積極的だったよな。次もああいう感じで頼むぜ?」

    320 = 307 :


     部屋を出て、乱暴にドアを閉める。

     バタンという音も置き去りに、白井は廊下を歩き始めた。

     先ほど受け取ったバイブは、忌々しいことに、制服を入れたバッグの中にある。

     誇りある常盤台の制服とこんなものを同梱することに抵抗はあったが、いまはそれよりも、脳裏に響く彼の言葉の方が白井にとっては心の枷になっていた。

    321 = 307 :




     ――今日はずいぶん積極的だったよな



    322 = 307 :


    「……」

     確かに、今日の自分は少しおかしかった。

     特に後半の、自分は。

     その考えは、口の中に思う様に出された後に、シャワーを浴びながら考えていたことだ。


     ……あんなに、自分が積極的に、彼に奉仕するなどと。


    (早く終わらせるためですの)

     白井はそう思う。強く思う。

     シャワーを浴びながら結論づけた、自分の口淫――特に後半の、積極的な自分の動きについて、そう思っている。

     技巧に長ければ、それだけ早く終わる。

     屈辱でも彼が悦べば、美琴の危険は減っていく。

    (……それだけ、ですの)

     白井は廊下を強く踏みしめ、歩く。

     足音で、己の心の中にある感情を、払拭するかのように。

    323 = 307 :



    「……」

     誰もいない室内で、彼は口元に歪んだ笑みを浮かべた。

     思考するは、口淫の途中、彼女が急に技巧を凝らし始めたこと。

     白井は、どちらかと言えば従属的ではない。

     心酔する相手に対しては献身的な態度を取るが、それはあくまで、彼女からの積極的な献身だ。相手に全てを委ねる従属とは異なる。

     しかし今日。
     
     従属するしかないはずが、部分的にではあっても攻勢に出ることのできる手法を意識した。

     そのことは、彼女にどう影響を与えるか。

     どう、転ぶのか。

    「……」

     彼は笑う。

     彼は音も無く、笑い続ける。

    325 :

    おいなぜごっくんさせない

    326 :

    うっふぅ…乙です
    うむ黒子は本来どっちかというと受けより攻めだよね
    ついに本能出してきたか


    327 = 307 :

    「……優しくして、ほしんだよ」

     そう言って、白い少女はベッドに横たわり、覆いかぶさる男を見上げた。

     その言葉にも関わらず、彼女の顔に不安はない。

     彼が――ステイルが、ただ自分に優しく、ただ自分を愛し、ただ自分を抱きたいと思っているということを、知っているからだ。

    「インデックス。僕は……」

     赤い神父は、この期に及んで迷っている。

     愛を。

     欲を。

     この目の前の少女にぶつけるべきかを、迷っていた。

     だからインデックスは指を持ち上げる。

     いくじのない彼の唇に、人差し指をそっと押し当てる。

     言葉は不要。

     必要なのは、心と身体。

    「……」
     
     たったそれだけの仕草でインデックスの言いたいことを読み取ったのか。

     赤い神父――ステイルの中から、迷いが消える。

     浅ましい欲望が、己の中にある。

     しかしそれでもなお、それを圧する愛情が、確かにある。

    「愛してる」

     告げる。

     飾り気のない、ありふれた、使いまわされた言葉を。

    「……うん。私も、愛してる」

     しかし白い少女は、幸せそうに目を閉じた。

     ステイルは、手を伸ばす。
     
     絶対の防御を持つ『歩く教会』は、なぜか容易くその結び目を緩ませた。

     ――知っているのだ。そこにあるのが、欲望であっても、無上の愛であることに。

     夜は更ける。

     蝋燭は短くなる。

     しかし、彼らの時は、まだ、永く。

    329 :

    いちもつ
    好きな様に書いてくれ期待してる

    330 :

    ステイルはずっとハァハァ言ってそう

    331 :

    ちくしょうステインまで堪能できるのかと思って脱いだパンツはどうすればいいんだ


    おしゃぶり中に髪の毛をかきあげるしぐさっていいよなすげーわかる

    332 :

    なんで三回も言ったし
    ステイルさんにも幻想くらい抱かせてやれよ

    333 :


    幻想だけ抱かせた結果がこれなんだろう

    334 :

    え? なんなん? 黒子エロいんですけども? ああぁーエロい

    335 :

    ステイルとかいらないから[ピーーー]

    上黒だけでいいわ

    336 :

    黒子が堕ちる瞬間が楽しみで仕方がない

    338 = 337 :

    誰かヤンデレインさんが読めるサイト知らない?

    340 :

    着実に堕ちていってるな……

    乙乙!

    341 :


     パタリ、と背中でドアが閉まると、流水の音はほぼ聞こえなくなった。

     場末のビジネスホテルといえども、素材は学園都市製。『外』とは数十年レベルで差のある技術で造られた建材は防音効果も密閉効果も高い。

     ドア一枚隔てただけで浴室内の音も何も、ほとんど通さないレベルである。

    「はぁ……はぁ……はぁ……」

     バスルームから出てきた白井は、一糸纏わぬ身体を右腕で抱きしめて――左手には何かを包んだバスタオルを持っている――座り込みそうになるのを必死で耐えた。

     彼女の瞳は潤み、頬やうなじが、否、全身が赤く上気している。吐息さえすでに熱く、甘く濡れていた。

     今しがた終えた『拡張』で使うローション。それに混ぜられた媚薬は、もう三週間使い続けているにも関わらず、薬物耐性による効果逓減がない。

     いやむしろ身体に馴染んでいくかの、性感が開花させられているようにも思える。

    「んぅ……はぁ………はぁ……」

     現実にいま。

     ドアが閉じた際に起こった風が肌に当たるだけで、甘く疼くような感覚を得てしまうのだ。

    「はぁ……はぁ……はぁ……」

     今日も待機の日。

     昨夜、三日前の口淫を思い出さないようにしながら送ったメールへの回答は「補習があるから行けない」というやや情けないものだった。

     しかし彼が来ないとは言え、何もしないという選択はできない。

     動画撮影は続けるように言われており、さらに今日は、返信メールで指示のあったことを実行しなければならないのだ。

    342 = 341 :


    「んんぅ……ふぅん……」

     身体を廻る欲望と衝動をなんとか押さえた白井は、ぼう、と霞がかった視線をベッドに向けた。

     ほんの数歩で行ける距離。
     
     しかしそれは、普段浴室で拡張を済ませ、そのままそこで薬が抜けるまで自らを慰めている白井にとっては、遠くすら感じてしまう。

     しかも今日は、準備しなければならないことがあった。

    「はぁ、はぁ、はぁ」

     ふらふらと覚束さい足取りで、白井はベッドの横を素通りし、備え付けのテレビの前に立った。

     左手に持ったバスタオルを開くと、その中には携帯電話、彼に手渡されたバイブレーターと、そしてなんに使うのか、ポータブルHDDが入っていた。

     白井はまずHDDを取り上げ、テレビに接続して電源を入れる。テレビは瞬時に内部のデータを読み出し、DVDよろしく画面に再生チャプターを表示させた。

     3×3のサムイネルは、すべて裸の女性がひざまづき、男性の股間に顔を埋めている静止画像だ。圧縮されているためか、ぼんやりとしか写っていないが、何をしているのかなど見ればわかる。

     口淫の映像ばかりだ。

     データの中身は、昨夜の返信メールに記載されていたURLからダウンロードしたもの。

    『これを見ながらヤれば、上達もはやいんじゃないか?』

     彼のメールに記載されていた言葉が、幻聴となって耳に響く。

    343 = 341 :


    「っ」と、白井。

     唇をかみ締めようとするがしかし、早くなった呼吸がそれを許さない。

     白井は一度首を振り、次にテレビの横に携帯電話を置いた。

     撮影用のカメラがある先端をベッドに向け、小さなボタンを操作する。

     手の動きは淀みない。

     自分を汚す姿を撮影する準備にも、慣れてしまっていた。

    「はぁ、はぁ、はぁ」

     撮影に、凌辱されることに慣れる。

     その事実は相変わらず、胸の奥に昏い感情を呼び起こしている。

     モードに切り替わり、撮影開始を示すLEDが点る。

    「あんっ」

     と同時に、背筋がブルリと震える。

     震わせたのは、紛れも無い期待の感情。

     ついさきほど――尻をほぐし、アナルバイブを突っ込む行為をする直前にも感じたものと、同じだった。

    (……まるでパブロフの犬、ですわね)

     自嘲する白井。

     身体が覚えてしまったのだ。

     準備が終われば快楽を得られるということに。

    344 = 341 :





     ――もっと欲しい



    「っ」

     不意に耳に響く声。

     ゾクリ、と先ほどより強く、痺れが駆け抜けた。

     語りかけてきたのは、心に染みついた、黒い点――白井自身の、浅ましい欲望だ。



     ――気持ち良くなりたい





     ――我慢したくない





     ――身を任せたい



    「んっ、ふぅっ、んんっ」

     黒点が、いつかのように誘惑を囁いてくる。

    345 = 341 :



     己を抱きしめる右手に、さらに力をこめる白井。

     だが呼吸がさらに早くなり、吐息は室内でなお白くなりそうなほど、熱を持ち始める。

     しかめられた眉も、苦しげというよりはむしろ、もどかしさを顕しているように見えた。

    (流されたのでは、だめですの……)

     言い訳を作ってはならない。

     一度言い訳をしてしまえば、それ以降は容易く快楽へと流され、屈服する鍵となる。

     それはわかっている。

     しかし。

    「ふぁっ、んぁっ、んあぁ……」

     もじもじと膝を、太ももを擦り合わせる白井。ジワリと小さな快楽が湧き上がり、僅かに尻を後ろに突き出してしまう。その乳房の先端は、触れてもいないのに、固く自己主張をしていた。

    (身体の方はずいぶん素直にさせられてしまったようで。……完全に抵抗するのは難しそうですわね)

     軋む理性の中で、僅かに存在する冷静な自分が分析する。

    346 = 341 :


     ――薬のせいなのでしょう? 彼も言っていたではありませんか



     ――それに口でしてさしあげたときのことを思い出してくださいまし。積極的だった方が彼も喜んでいたはずですの



     ――彼が満足すれば、お姉様も護れますのよ?



    「んふっ、んんっ……」

     声に導かれるように、白井の表情がとろけていく。

     擦りあわされ続けている太もも。その内側に、とろりとした感触。

     蜜が溢れ出していた。

    (……ここまで変えられてしまったら、感じないように努力することよりも、感じても理性を失わないことに力を注ぐ方が得策と言えそうですの)

     性交渉は何もすべてが実である必要はないのだ。

     特に男性側は、ある程度の結果が出れば満足するし、構造的に回数の限界がある。

     しかし彼が限界を迎えるまでに、己を見失ってしまっては、それこそ本当に言い訳に流されてしまうかもしれない。

     彼に促されて承諾したのでは、おそらくもう戻れない。妥協はどんどん大きくなり、どこまで彼の言いなりになってしまうのか、わからなくなる。

     ならば今のうちに、己でそれを制御できるようになれば。

    347 = 341 :


    (わたくしが積極的になった方が事も早く終わり、満足もするのも事実)

     擦り合わせられる脚。

     流れ落ちた蜜は肌を滑り、もう膝にまで。

    (……ここでこんなことをするのもそのため。そう考えれば、まだ気分的にマシですの)

     そう結論付けた白井の指先がもどかしそうに持ち上がり、タッチパネル式の画面を適当につついた。即座に選択された動画の再生が始まる。

     ダウンロードした段階でサムネイルまでは確認しているが、再生させるのは初めてだ。

     一切の修正がなく、また、画質もそれほどよくない。

     おそらく非合法に撮影されたものだろう。風紀委員の立場からすれば、この映像だけで調査を開始するべきものである。

     映し出されたのは赤毛の女性と線の細い男性。いや、年齢だけを見れば10代半ばと言えるかもしれない。

    「っ!」

    (お姉様!?)

     女性――少女を見た白井の息が一瞬止まり、目が見開かれる。

    (い、いえ、違う……違い、ますのね……)

     だがアップになった少女の顔を見て、白井は胸を撫でおろした。

    348 = 341 :


     とてもよく似ている、容姿のみならず雰囲気も。

     実際、アップにしなければ白井にもわからなかったほどだ。

     しかしよく見れば少女の髪はやや長く、年齢的にも美琴よりも少し上くらいか。

     年齢が下ならば白井の心配は完全に晴れなかったかもしれないが、上であれば美琴という線は消える。学園都市ではいまだ完全な未来視能力者もいなければ、それを映像に残せる技術も存在しないのだから。

    (でも、本当にそっくりですの……)

     思わずマジマジとアップになった少女の顔を見る。

     だがテレビの中の彼女が不意に妖艶に微笑み、右手で画面外からフレームインした『それ』を掴んだ瞬間。

    「!」

     一瞬だけ忘れていた性衝動が、再び燃え上がった。

    「ああっ」

     白井は思わず、両手で身体を抱きしめた。

     取り落としたバスタオルが、中に包まったままのバイブレーターごと床に落ちる。

    『んっ……』

     その音に連動するように、画面内の少女がゆっくりとペニスに唇を寄せた。

    「――っ」

     お姉様。

     潤み、霞んだ白井の目には、それはそうとしか映らなかった。

     一気に情欲の火が燃え上がる。

    「んんんっ! もうっ、だめですのぉっ」

     白井はふらりとよろけ、そのまま背後にあるベッドに腰を落とした。

     ゆるく開けた膝の間に右手が滑り込む。

     水音と、嬌声は、一秒もたたずに部屋に満ちていく。

    350 :

    腹を割って、開き直ってしまえ!
    乙!


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