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    元スレ黒子「……好きにすれば、いいですの」

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    601 :

    くそう、はよぉ

    602 :

    大人しく待たんかこの早漏め!

    603 :

    むしろもう黒子に調教されて焦らしプレイされたくなってきた俺がいる

    604 :


     彼の左手は右胸に。

     彼の顔は左胸に。

    「んっ……んあっ……んふぅ……あんっ」

     舌が動く度に、ぴくん、ぴくんと跳ねるは、白井の背。

     ぷくりと立ち上がった桃色の乳首はいま、彼に存分に味わわれている。

     物理的な快楽に加え、彼に望んで身を委ねているという、今までの自分に対する背徳感――たとえ心が変わろうとも記憶は消えない――がゾクゾクと白井の何かを刺激していた。

     その何かをマゾヒズムと呼称することまで、今の彼女は思い当たらない。

     乳首の根本。乳房との境界を、唾液に濡れた舌先がくるりと円を描き、

    「あっ、ああっ」

     そこからなだらかな稜線を、少しだけ押すほどの圧力で、つ……と降りた後、

    「やっ……んっ、んんーっ!」

     一転、舌全体で力をこめ、ゆっくりと舐めあげられた。

    「んんっ、ああっ」

     そして弾力の限界で掬うように上がった舌の先端が、乳首を弾く。

    「やんっ!」

     強い刺激。

     白井の股間から、くち、と新たな水音。

     それが消えるか消えないかの狭間に、彼の唇が乳首を覆った。

    605 = 604 :


    「んっ、んっ、んっ、あっ、はぁっ」

     グミのような弾力に負けないよう、やや強く甘噛む。

    「くぅっ、んんっ、あっ、あっ」

     しかしそれは歯ではなく、唇のみの刺激だ。

     ふにふにと、むしろ唇側が押し負けているそれは、優しく、柔らかい。

    「あっ、あっ、ああんっ」

     彼の左手が繰り返すこねる動きと対照的な、繊細な口の動き。

     そして快楽の喘ぎを繰り返す白井は、その中でふと気がついた。

     どちらかと言えば緩い動きにも関わらず、胸元を擽る彼の呼吸が速くなっていることに。

     それに気がつけば、他のこともまた気がつく。

     彼の体温が高い。

     彼の鼓動が早い。

     それが意味するところはひとつだ。

    「……」

     自分を求めてくれている。

     興奮してくれている。

     ……欲情してくれている。

    「んんっ」

     こぷっ、と股間が大きく蜜を吐いた。

    606 = 604 :


     白井は胸元の彼の頭を抱きしめたい衝動に駆られ、しかしそれは叶わない。

     その腕は、脚を支えているから。

     だから代わりに、白井はもっと脚を――股を開こうとする。

     両脚がやや前に出た姿勢から、もっとよりM字を描くように。膝の外側が、シーツに着くかというほどに。

    (ぁ……)

     とろり、と粘質の液体が秘裂の端から零れたのを感じる。

     開脚に伴ってさらに口を開けた秘裂が、湛え溜めていた蜜を支え切れなくなったのだ。

     重力に引かれた蜜の珠はぬるり蟻の門渡りを舐め、そのまま肛門に達する。

     そうした蜜はさきほどの『おもらし』のせいでやや腫れたすぼまりの、その皺に次々に染み込まれていった。

    「あっ、あっ、あっ、ああっ、あああっ、んんんっ、ああっ」

     白井の声の質が変わる。

     快楽の吐露だけではなく、快感を予感し、望む色。

     媚びの響きだ。

     胸から入り込む痺れるような性感は、己が舌先が届かぬゆえに慣れていない。

     しかし粘液が肛門にまぶりつき、ぬめりを帯びるのは、紛れもなく慣れ親しんだ快楽の予兆。

     秘裂が吐き出す蜜が、さらに増える。

    「んんっ、あっ、だめっ、んはっ、んくぅっ」

     白井の息はもう、甘い甘い桃色吐息。

     彼の黒髪を見る瞳は欲情と媚びに濡れ、餅のような柔らかさと滑らかさを持った尻は、快楽をねだって半ば無意識にシーツに擦り付けられ、むにゅりと歪む。

    607 = 604 :


     ――と。

    「白井」

     不意の声とともに、彼の口が乳房から離れた。

    「はぁ、はぁ、は、はい……」

     快楽が途切れた胸に切なさを感じながらも、白井が尋ねる。

     やめないでください。もっと舐めてください。

     そう言うような視線には、かつて彼を睨みつけ、決して折れないと誓っていた勇ましさは微塵も残っていなかった。

    「……」

     彼は何も言わないまま、白井に見せ付けるように、たっぷりと唾液を載せた舌を出す。

    「あはぁ……」

     汚れた希望の光が瞳に点った。

     舐めてもらえる。また気持ち良くしてもらえる。

     はっ、はっ、と荒くなる白井の息。

     その舌は、彼女の見ている目の前でゆっくりと高度をおとし、ぺたりと、鳩尾に降りた。

    「んっ!?」

     性感帯ではない肌の上。

     期待した快楽が与えられないことに、白井がせつなげな眼差しを送る。

     彼はそれに目を細めると、

    「……」

     ゆっくりと、その舌を動かしはじめた。

    608 = 604 :


     下方に。

    「あ……」

     下に、下に。

     ゆっくりと、ゆっくりと、ゆっくりと。

     視線を、白井から離さないまま。白井は、視線を逸らせないまま。

    「あっ……あっ……」

     白井の口から細切れの喘ぎが漏れる。

     しかしそれは快楽によるものが原因ではなかった。

    (そっちは、そっちにあるのは……)

     その源泉は、期待。

     このまま降りていけば、舌はどこに達するのか。

     胸から腹に。

     腹から下腹に。

     下腹から脚の付け根に。

     そしてそこから……。



    (……)



     秘裂から蜜が溢れる感触。

    609 = 604 :


    「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」

     快楽への期待は、ナメクジが這ったような跡が延びていくに従って痺れるような疼きになっていく。

     やがて跡は無駄な肉のない腹に届いた。

     そのまま、つぅ、と流れるように近づくのは、

    「あっ、あっ、そこは、だ、だめですの、そこを舐めては、あん、ひゃうんんっ」

     形のよい臍に舌先が達する。淵をくるりとなぞり、唾液がとろりと窪みに流れ込む。

    「やあぁっ、は、恥ずかしっ、ですのぉっ」

     臍を舐められる。

     すべてをさらけ出しているにも関わらず、みょうな羞恥心が沸き上がり、白井の頬をさらに羞恥の染が彩る。

     しかしそれでも白井は視線を逸らさない。

     普段は意識もしないところを、性的な意味をもって弄ばれる。

     白井はそのことに、羞恥と、えもいわれぬ背徳を感じてしまっていた。

    「……」

     彼が口の端を歪めた。

     そして。

    610 = 604 :


    「ひゃあんっ!?」

     臍から離れた舌は、水切りの石のように一越えに、白井の脚の付け根に跳んだ。

     臍への刺激で気がそれて、それでなくても、今までのゆっくりとした動きによって腹の次は下腹と思い込んでいた白井は、その刺激に対応しきれない。

     驚きと、無自覚に起こった快楽の予感に、白井の手が緩んだ。

     脚を支えていた手が離れ、左右のシーツに着地する。

    「あっ」

     慌てて手の位置を戻そうとするが、

    「ひゃっ!?」

     それよりも早く彼の両手が両の太ももを押さえた。

     普段は自分でも触れることの少ない太ももの裏に指が食い込む感触に、白井が大きく震えた。

    「はっ、はっ、はっ」

     中途半端な位置で手を止めた白井は、同じように太ももを押さえたまま、右足の付け根――女陰部分に辛うじて入らない位置――に唇をつけたままの彼を見る。

    「……」

     彼は唇を押し当てたまま白井の目をしっかりと見返すと、

    「……」

     そこを啄ばみながら、徐々に、徐々に、左方向に顔を滑らせていく。

    611 = 604 :


    「あっ、あっ、あっ、あっ」

     彼の頭がずれていく。その先にあるモノは、もはや考えるまでもない。

     白井は両手を、手首を逸らせ、肘を曲げ、ちょうど掌が頬に当たるか否かのところまで引き寄せて。

     動くたびに高まっていく期待に、小さく声を漏らすのみ。

     動きは遅い。一度肌を啄ばまれた後、ほんの数ミリだけずらされ、また啄ばまれる。

     ジリジリと近づくその行為の意味を、焦らしだと理解するだけの思考は、いまの白井にはない。

     いまもトクトクとひとりでに蜜を吐き出すはしたない秘裂に、いずれ彼の唇は到達する。

     そして必ず、そこを舐められるのだ。

     蜜を舐めとられ、陰唇を弄ばれ、そしてまだ誰の侵入も許していない『そこ』を舌先で嬲られ。

    「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ」

     白井の両手の指がもどかしげに空気を掻く。

     唇が近づく。

     もはや触れている領域は、ただの肌から性感に繋がる部分に変わっていた。

     啄ばまれるたび、顔がずれるたび、神経には弱い快楽が響いている。

     しかもそれは、だんだんと大きくなっていっていた。

     そして――

     ちゅるっ、と音が響き、

    「っ!」

     がくんっ、と白井の顎がのけぞった。

    613 :


    パンツ下ろしたまま動けないよ

    614 = 604 :

    >>603

     後ろ手に手錠を嵌められ、脚は足首を縄で縛られ、口には布を噛まされ、ベッドに仰向けに転がされ。
     そうして見上げるのは、自分の両膝を跨ぐようにして立つ、ツインテールの少女。
    「どうされたんですの? そんなに怯えた顔をして」
     彼女の顔に浮かぶのは、余裕の笑みと、ほんの僅かな興奮。
     それは補食者の表情と言い代えてよい。
     何をするつもりだ。
     そう言いたいが、声にはならなかった。
     口は、薄い何かの布でさるぐつわを噛まされているのだから。
    「ご安心くださいな。わたくし、風紀委員ですの。手荒な真似をするつもりは毛頭ありません」
     クスクスと笑い、 
    「まぁ、いまの状況がすでに手荒と言えばそうなのですが」
     ゆっくりと右脚を――細く、すらりとした脚を持ち上げる白井。
     ここはベッドの上だ。
     片足をあげてバランスを取るのは容易ではない。
     にも関わらず彼女は平然と、腰に手を当て、右膝を90度まで曲げた姿勢を取り、そのまま維持している。 
     脚の意図を知ろうと、視線をあげ――
    「!」
     ビクリ、と身体が震えるのを自覚した。
     要因は二つ。
     ひとつめは、いまの白井の体勢が、まさにこちらの股間を踏み潰すのにちょうどよい姿勢であると言うこと。
     そしてもうひとつは、
    「ふふ」
     こちらの視線に気がつき、妖艶と微笑む少女の、そのスカート。
     脚を持ち上げた拍子にふわりと持ち上がったその下に、あるべき布がない、ということ。
     見えたのだ。
     いや、見えているのだ。
     否、見せ付けられているのだ。
     何も履いていない、スカートの、その中を。
    「どこを見てますの?」
    「!」
     やゆの声。僅かに不機嫌な口調。
     危険を感じ、慌てて視線を逸らす。
    「あら、目を逸らしてもよろしいのですか? わたくしが、これから脚をいつ、どこに降ろすのかを見ずとも」
    「!?」
     歌うような声。少しだけ楽しむような口調。
     畏れを覚え、あわてて顔を元に戻す。
     不意の衝撃よりも、まだ自覚のある衝撃を。来るのがわかっていれば、堪える準備もできる。
     だから『その場所』とともに、少女の顔を見上げるしかない――見ると言う行為が、彼女の牙を磨くことになるかもしれなくとも。
    「……大きくなっておりますわね」
     少女がこちらの股間を見ながら言った。
     常盤台という誰もが知る名門校の制服の裾から覗く、中学一年生の秘裂。
     なんの陰りもないそこはただ縦の筋のようで、しかし、それはオンナの部分であるのだ。
     欲求が、状況とは裏腹に男性の生理現象を促してくる。
    「まったく……わたくしのような子供の身体に欲情するなんて、本当に救いようがない方ですのね」
     視線と言葉に嫌悪が混じったのがわかった。
     慌てて動こうとする。踏み潰すならば、まさにこのタイミングだ。
     だが。
    「ふふ」
     少女は一転、笑みを浮かべた。
     圧倒的な精神的高さから、こちらの目を覗き込んでくる。
    「怖いでしょう? おそろしいでしょう? 殿方の最もデリケートを、踏み潰される恐怖に曝されて」
     一息。
    「でも安心してくださいまし」
     白井は一度足首をくるりと回したかと思うと、
    「きっと癖になりますのよ?」
     笑みを浮かべたまま、脚を踏み降ろした。

    615 = 604 :

    >>603

    「!」
     思わず目を閉じる。歯を食いしばる。
     そして響いた衝撃は、

     ふにゅ

    「!?」
     まったく、弱いものだった。
    「大丈夫、ですのよ?」
     まるで羽根のように、ただ置くだけのように降ろされた足は、恐怖に少し萎えかけた陰茎に、ズボン越しに触れるのみ。
     靴下をまとった彼女の足親指の裏が、亀頭の丸みに沿うように当てられているだけだった。
    「っ、っ、っ」
     口の布がなければぜーぜーと呼吸しているだろうこちらの顔を見て、クスクスと白井は笑った。
    「いやですの、そんなに息を荒くされては」
     見下ろしてくるは、興奮が大きくなった流し目。
     少女が唇を舐める。
    「……貴方のお口の中に、わたくしのニオイが染み付いてしまいますのよ?」
     するりと、白井は左手で己の秘裂を撫で上げた。
    「!」 
     ドキリ、と心臓が跳ね上がる。

     ――いま突っ込まれているこの布は、まさか

    「そうですの」
     あっさりと頷く白井。
    「ですから、あまり一生懸命吸い込まないでくださいまし。今日は体育があったのですから」
     いいながら、彼女の右足が一度上下に動いた。
    「っ」
     ジワリ、と陰茎から伝わる刺激。
     見える少女の秘裂。口と鼻腔に広がる甘酸っぱい香り。そしていましがた響いた直接的な快感。
     それらすべてを無視できるほど我慢強くない。
    「ご存知ですの?」
     再び足が上下する。スカートが動き、見える。
     こちらの動揺を無視して白井が続けた。
    「人は、苦痛はある程度耐えられますの。当たり前ですわよね? 苦痛は命に直結するのですから、耐えられなければ生きていけません」
     再び足が上下する。呼吸が荒くなり、布の――白井の下着のニオイが、さらに強くなる。
    「でも逆に、与えられる快楽に抗うことは容易ではありません。特にそれが与えられ、中途半端に止められてしまうのは、いっそ苦痛と言えますの」
     再び足が上下する。グニグニと足指が波立つように動き、快楽が強くなる。
     彼女の足の裏にある怒張は、もう圧力を跳ね返そうかというほど、膨らみきっていた。
    「恥ずかしいですわ。汗に塗れた下着のニオイを胸いっぱいに嗅いで、スカートの端から秘所を覗き見ながら、わたくしのような子供に足でここを扱かれて、こんなになってしまっているなんて」
     左手の指先をねっとりと舐める白井。
     紅い舌が指に絡む光景に股間がさらに膨らみ、少女の足を押し返す。
    「また大きくして……情けないですのね。男の意地も沽券もないのですか?」
     ぐりん、と足をひとまわし。
     痛みは一切なく、的確に快楽だけを与える絶妙な力加減に、下着で塞がれた口の奥から我知らず声が漏れた。
     ふう、と白井はため息。
    「まぁ、いいですの。むしろ手間が省けて好都合ですし」
     そして笑う。 
    「いまからたっぷりと、躾てさしあげますの」
     妖艶に、挑発的に、そして、淫靡に。
    「せいぜい、愉しませてくださいまし?」



    ……こういうのは得意なんだけど。

    ってageちまった! ぎゃあああああ!

    616 = 613 :

    うおおおもっと踏んでくれぇ~~~
    おまけも乙です

    617 :

    このスレから始まって堕ちたり壊れたりする黒子を見るのが最近たまらん訳で

    618 :

    ※中学1年生です

    619 :

    ※登場人物は全員18歳以上です

    620 :

    世の中の世知辛さを垣間見た

    621 :

    10万13歳ですね、わかります

    622 :


    「はんっ! んああっ! んあぁ! あっ! あっ! あっ! あああっ!」

     白井の口の端からよだれと喘ぎが零れる。

     脚の付け根のちょうど中央。とくとくと蜜を吐き出す秘こうの左右を、上下に動く柔らかな感触は、今まで以上にダイレクトに快感を白井に提供していた。

    「ひゃあんっ! あっ! ふあっ! ああんっ!」

     陰唇の右側を舐め上げられ、左手を強く握る。

     左側を舐め下ろされ、右手がシーツを掴む。

     蟻の門渡りを擽られて腰が跳ねる。

     鼻先で陰核を押し潰され、腰が引ける。

     上下だけではなく、秘こうを中心に右周り、左周り。

     舌先や鼻先で線を引くようにすることもあれば、舌全体や、それこそ口で陰部を覆うようにしながら、顔を振る。

    「んはぁっ!」

     耐え切れなくなり、左手もシーツを掴んだ。

     右手がシーツを握ったまま上に反り、皺を深く刻む。

     そのタイミングを図ったかのように、彼が口を付けたまま、ぐっ、と両腕を押した。

    「きゃっ!」

     白井の身体はその圧力を柔軟性で対処する。

     結果として白い背中の、腰後ろ辺りまでがシーツから浮き上がる。

     そうしてできた、シーツと白井の背中の隙間には、彼の膝が滑りこんだ。

     屈曲位。

     直後、今まで『そこ』の周囲を巡っていた彼の舌が、にゅるりと膣口に差し込まれた。

    623 = 622 :


    「ひあっ!」

     すぐさま舌はのたうち始める。

    「んんんっ! あああっ! んはぁっ! あっ! ああんっ! んんっ! ああああっ!」

     上下、左右、前後、方形、円形。

     もはやスライムのごとく柔らかくなった媚肉と、奥から溢れ出る白濁した愛液を残らず舐め取ろうかというように縦横無尽に、しかし、決してある一定以上奥には入らぬように。

    「ああっ! ああっ! あああっ!」

     快楽は波のように身体を巡る。

     しかしそれは漣ではなく、津波のような大きな痺れ。 

     今までに秘裂は何度も弄ばれた。膣口を舐められたことだってなかったわけではない。

     だがここまで膣口の中にまで――たとえそれが純潔の証に届かない範囲だとしても――何かの侵入を許したことはなかった。自分を慰める時でも、もし万が一という恐怖のために中に触れることはなかったのだ。

     未知の感触と、

    (舐めっ、中っ、気持ちいっ、っ、っ、もっ、イッ、あっ)

     そうまでされているという認識が、感じる悦楽を助長する。

     全開の蛇口から水を注ぐがごとく、快楽は瞬く間に白井の許容量を満たしていった。

    「あっ、だめっ、だめっ、だめですのっ! もうっ、ああっ!」

     ビクビクッとシーツを掴む左右の手の、その肘が引き付けられる。

    「あっ、あっ、ああっ! ああぁっ! くるっ! きますっ! あっ! イクっ! あっ、あっ、イクますのっ! イッちゃいますのぉっ!!」

     絶頂はあっさりと訪れた。

    「イクっ! あああああっ!」

     押さえられたままの両脚をピンと伸ばし、白井が大きく震える。

     腰が無意識に突き上がり、彼の顔が媚肉に埋まる。

     膣口が差し込まれた彼の舌をぎゅうと締め付け、締め付け、締め付けた。

     一瞬だけ、音が室内から消える。

    624 = 622 :


    「はっ」

     白井が息を吸い込み、

    「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」

     重力に引かれて、力の抜けた脚が降りてくる。

     引き寄せていたシーツも、ゆっくりと皺を失っていった。

     だが。

    「あっ!?」

     ぐりんっ、といまだ差し込まれたままの舌が円を描いた。

     掻き出された蜜が肛門に垂れるのを感じると同時に、再び舌が動きはじめた。

    「あっ!? ああっ!? 待っ、わたくしっ、もうっ、あっ、あっ、あっ!」

     絶頂に達し、敏感になった秘裂は即座に反応し、再び白井に快楽を注ぎ込む。

     まだ降りきっていなかった身体は、容易にさきほど駆け上がった位置にまで白井を押し上げた。

     左右に激しく首を振る。ツインテールが解け、白いシーツの上に髪が広がって綾を為した。

    「駄目ぇっ! イクっ! またっ、あっ、ああんっ、イッちゃいますっ! イクーっ!」

     再びの絶頂。

     両脚は指先まで伸ばされ、シーツは破れるほど引っ張られる。彼の舌は、それこそ手で握られるほど強く締め付けられた。

    「あっ……! かっ……! はっ……!」

     身体の硬直は数秒。 

     一度目よりも長く、深い絶頂の前に、白井は白を通り越して、眩しさを覚えた。

    「あっ……、ああっ……はぁぁぁ……」

     そして白井が、嵐のような快楽から再び意思の世界に戻り――

    「はひぃ!?」

     だが、それでもなお舌は止まらなかった。

    625 = 622 :


    (っ!? っ! っ!! っ!!!)

     もはや白井にはまともな思考をする余裕がない。

     閃光が頭の奥で激しく明滅するような感覚に、全身に力をこめ、嬌声をあげ、髪を首を振り乱す。

     そうすることは彼女の意思ではなかった。

     少しでも己を保とうと、無意識のうちに限界を超える快楽を逃がそうとしているのだ。

     だが痙攣でもするかのような上半身に対して、太股と尻の境目を彼の両手で強く押さえられて固定された下半身は、快楽を真正面から受け止めざるをえない。

    「おねがっ、もっ、ゆるしっ、あっ、くあっ!」

     白井が尻を上下に振る。

     それは逃れようとも見える仕種だが、この状況では逆効果だ。

     だがその意図はともかく、尻が動くことは結局、溶けた秘所を彼の顔に押し付け往復させることにしかならなかった。

     三度目の絶頂。

     屈曲した体勢でありながら背中を反り返らせる。

     もはやあげる声もなく目を見開いた少女の秘裂から、白濁の蜜とは別の透明な液体――潮が吹き出し、彼の前髪を濡らした。

    「っ、っ、っ」

     二秒と、少し。

    「――――はあっ! ――――はあっ、あはあっ、はぁあっ」

     全身から力が抜けた白井は、くたりとベッドに身を投げ出した。

    「……」

     そこまで待ってから彼は舌を膣口から引き抜き、唇を陰唇から離した。

     次いで太ももを押し上げていた手からも力を抜く。膝を少し開いて身を引くと、彼の両足の間に、白井の尻が滑り込むように軟着陸した。

    626 = 622 :


    「はあっ、はあっ、はあっ、あっ、はっ、ああぁ」

     理性の光を失った表情で天井を見上げながら激しい息切れを繰り返す。

     天井鏡に映っているのは、両のふくらはぎが彼の肩にそれぞれかかった仰向けの自分。

     もちろん彼女はそれに羞恥を感じるだけの意思がない。

     今の彼と彼女の体勢が、どういう行為の正に直前に見えるかなど、判断がつくはずもなかった。 

    「はあっ、はあっ、あはあっ、はあっ、んんっ、はああぁ」

     苦しげに息継ぎをしながらも、白井の顔にあるのは蕩けた多幸感。

     快楽の余韻にモジモジと腰を動かしながら、うわごとのように喘ぎの名残を、甘く熱く染まった吐息とともに吐露し続けた。

    「……」

     彼はそんな白井に声をかけることも、髪を撫でることもしようとせず、肩にかかった彼女のふくらはぎに手を回して、逆に上から脇に抱え直した。

     ぐっ、とそのまま引き寄せる。

    「ふあっ」

     秘裂に何か熱く硬いものが当たる感触に白井が喜色を滲ませた声をあげた。

     解けたツインテール。髪の先が汗で頬に張り付いて、口元で唾液と絡まって幸せの表情に淫靡な色を追加している。

    「はぁ、はぁ、あ、わ、わた、くし……?」

     呼吸が落ち着きはじめて、ようやく白井の顔に理性が戻り始めた。

     何も映していなかった瞳に光が灯る。

    「……」

    「上条、さん……?」

     ぼんやりと彼を見上げてから、呟く白井。

     不思議そうにいちど首を傾げかけて――一気に視線の焦点が結ばれた。

    627 = 622 :


    「あ、わ、わたくし、いま……」

    「ああ」

     彼は薄く笑い、

    「俺の顔だけじゃなくてベッドがビチャビチャになるくらいだったぜ?」

     尻の下にあるシーツの感触は、湿っているというよりも濡れていると言っていい状態だ。

     そして記憶が途切れる直前までの自分の状況と、微かに残っている、何度も達した感覚。

    「~~~っ!」

     白井が、両手で顔を覆い、さらに背けた。

     汗の浮いた首筋に浮かぶキスマークが映える。

    「じゃあもういいか?」

    「え……」

    「いいか?」

    「あ、あの……?」

    「……」

     無言のまま、白井の脚を抱え直す彼。

    「んっ!」

     股間に当たったモノが動き、小さな快感が走る。

     ぴくっ、と白井の肩が震え、

    「ぁ……」

     そこでようやく気がついた。

     いま自分の秘裂に当たっているものが、なんなのか。

     そしていまのこの体勢が意味することが、なんなのか。

    628 = 622 :


    「……」

     こくっ、と口の中の唾液を飲み込んだ。

    「……」

    「……」

    「……」

    「……」

    「……」

    「……」

    「白井」

     名を呼ばれた。

    「は、はい」

     返事をする。声が震える。身体が震える。

     彼が告げる。

    「今から、お前を犯すぞ」

     『抱く』でもない。

     『もらう』でもない。

     女性の幻想を殺す言葉を投げ掛けられ、白井は確かに息を呑んだ。

     今から彼にこの身を汚される。

     自分の尻に、口に突きこまれた、あの太くて硬くて熱いモノで。

     純潔を散らされる。

    629 = 622 :



    (……っ)



     ゾクリと背中を走るは背徳――本当に堕落したのだと言う実感。



     ドキリと胸に響くは期待――もう後戻りができないという予感。





     ジワリと心に染み込むのは安堵――彼に全てを委ねることへの。

     甘い。

     甘い。







     依存。



    630 = 622 :


    「……」

     すうっ、と息を吸い込み、白井は彼を見る。

    「はい」

     頷く。

     彼女は、自由になっている両手を股間にそろそろと伸ばすと、

    「黒子を犯してくださいまし」

     『そこ』を左右に引っ張った。

     くちゅっ、と水音が響く。

     眉根を下げ、媚びと欲情に塗れた表情で、

    「黒子を、お好きなように、してくださいまし」

     と、白井黒子はそう言った。

    631 = 622 :


     最初は押し広げられる感触。

     それはすぐに、中を割り開く感覚へと取って代わる。

     彼の袖を掴む手にひとりでに力が入った。

     入り口を越え。

     先ほどまで舌を差し込まれていた位置を超え。

     そして、その奥にある――

     そこで、一度止まった。

     数秒。

     何かあったのか。

     ぎゅっ、と閉じていた目を開ける。

     落ちてくる視線。そこには情がある。

     口付けをされていた時と同じモノ。

     ほんの僅かだけ感じた哀しさは、誰へのモノか。

     捨ててしまった敬愛する相手か。

     堕ちてしまった自分にか。

     それとも、彼のその眼差しに対してか。

     だがそれはもう考えない。これ以上考えない。これから先は考えない。

    632 = 622 :


     もう自分の大事なものはなくなったしまった。

     今後、もし何か見つけることがあったとしても、絶対にそれを確信することはできないだろう。

     だって自分はもう捨てたのだから。嘘だとわかったのだから。

     あの想いは命よりも大事と思い込んでいただけだったと、思い知らされたのだから。

     彼だって、自分の大事なモノではない。そんな不遜なことを思うわけにはいかない。

     彼は、壊れた自分を拾ってくれているだけなのだ。

     だからその『情』――ナサケだけを貪ればいい。

     雛鳥のように与えられるのを待つ。そして与えられるように、彼にすがりつく。彼の憐憫と愛玩を得られるように。

     再び目を閉じる。

     暗くなった視界で、彼が笑う気配。

     嘲笑う気配。

     自分の有様が、彼の自尊心を満足させた。

     ただそれだけで満足を感じ、口元に安堵の笑みが浮かぶのがわかった。

     再び嘲笑の気配。

     ついで、止まっていた己の中の彼が、ぐっ、と前に進んだ。

    633 = 622 :





    「あっ」





    「あっ、あっ、あっ」





    「あ……ああああああっ!」





    634 = 622 :


     常盤台中学校学生寮。

    「ん……んぁ……あふ……ん……んん……」」

     艶やかだがくぐもった声と小さな水音が、数十分前から響いていた。

    「ああっ、あっ、あぅ、ん、はぁ」

     ベッドに寝転がるのは、赤毛の少女。

     ルームメイトからは『子供っぽい』と評される下着だけをつけた姿。そしてその下着と肌の間には、左右それぞれの手が滑り込んでいる。

     左手は胸。右手は股間に。

    「んっ、んぅっ、んふっ、あっ、あっ、んんっ」

     普段の彼女――第三位であり、常盤台のエースと称される彼女からは想像もできない、甘く蕩けた声。

     誰にも聞かせたことのない嬌声は、徐々に熱を高め、音を高め、そして、

    「んんんっ! んんんっ! イクぅっ!」

     胎児のように身体を丸め、ビクビクッ、と震える美琴。

    「あっ、はっ――」

     詰める息を最後に、刹那だけ部屋から音が消え、

    「はあっ、はあっ、はあっ」

     息切れが再び響き始めた。

    635 = 622 :


    (はぁ……またやっちゃった……)

     右手を下着から引き抜き、目の前に。 

     トロリとした透明な粘液が絡み付いている。

    (今日は遅くなるって黒子から連絡があったから、つい……)

     この寮は二人部屋だ。はっきり言って、こういう風にベッドで出来る機会はほとんどない。

     基本的にはシャワー室(流石にトイレは自重)で行うが、寝転がれない上、あまり時間をかけられないのだ。

    「ん……後始末……しなきゃ」

     ぼんやりとしていた虚脱感を振り切り、身を起こす美琴。

     遅くなる旨の連絡があるときの白井は、本気で遅い。具体的には門限どころか就寝時刻もすっとばすほどに。

     だからこのひと時は、いつしか美琴にとって己を慰める時間として機能していた。

     しかしそうは言っても、シタ後は早めに後始末をすることにしていた。

     なにしろ白井は空間転移ができる上に、仕事が早めに終わることもないではない。

     連絡があった上で早く帰ることができる時などは必ず携帯に連絡があるのだが、過去に一度夢中になりすぎてそれに気がつかず、事後直後に帰宅されて非常に焦った経験があった。

     そのため、最中は必ず直近に携帯を置き、終わった後はすぐに後始末をするように決めていた。

     今日は携帯はなっていない。だからすぐに後始末を――

    636 = 622 :




     トントン



     ノック。

    「!?」

     

     ガチャリ



     ドアが開く。

    「!!??」



    「っ!」

     右手を見る。

     蜜が付着しっぱなし。

     下着を見る。

     股間部分が、濡れたまま。

     室内の空気。

     声を漏らさないために窓は閉めていたので、ニオイが。



    「ただいま戻りまし――」

     白井が、ドアの向こうから顔を出し、

    「だああああああっ!」

     バリバリバリ! と破裂音にも似た音が大きく響いた。

    637 = 622 :


     寮内の能力使用で寮監に見つかる前に手を洗って強引に制服を着込んで液体入浴剤をわざと零し、そして寮監に見つかって15分正座した後。

    「お、お姉さま、わたくし、何かしまして?」

    「ご、ごめんね黒子」

     ベッドに寝ている白井の腕をマッサージしながら、美琴は頭を下げた。

     幸いというか、以前からの慣れもあって白井に怪我はなかった。しかし流された電流は、慌てていたこともあっていつもより出力が高かったようだ。

     スタンガンを食らったあとのように、まともに身体が動かないらしい。美琴への罰が正座15分で終わったのも、白井の面倒を見ろ、という意味合いが強いのだろう。

    「ちょっと、着替えてたところだったからびっくりしちゃって、つい、ね」

     不自然ではない理由を捏造することに罪悪感を覚えないでもないが、まさか本当のことを言うわけにもいかなかった。

    「そうでしたの……いえ、それではわたくしも返事を聞く前にドアをあけてしまいましたし……そもそも連絡を忘れておりましたのが悪いので、お顔をあげてくださいまし」

    「う、うん」

    (……禁断症状を誘発するかと思った)

     むしろこっちを気遣うようなことを言われて驚きを禁じえない。

     一時期納まっていた変態的行為も、ここ最近は蓄積が爆発するような形で何度か発揮されていた。

     だから着替えの言葉に反応するかとも思ったのだが。

    638 = 622 :



    「……お姉さま、何を考えてますの?」

    「うぇっ!?」

    「わたくしが禁断症状を出すとでも考えたのではありませんか?」

    「あ、な、そ、そんなこと考えてないわよ?」

    「ふふっ、そうでしょうか?」

     微笑みを浮かべる白井。その笑みを彩るように、髪が一筋、サラリと頬を撫でた。

    「っ」

     ピタリとマッサージしていた腕が止まる。

     完全にこちらの思考を読んだ言葉と、

    (な、なんて綺麗に笑ってんのよ。子の子ったら、いつの間にこんな)

     何よりも同性であるのにドキリとする微笑に、動揺を隠し切れない美琴。

    「……お姉さま」

     不意に、白井の真剣な声。

    「な、なによ」

     笑顔からいきなりまじめな視線を当てられ、さらに動揺する。ついドモリが入ってしまうのはご愛嬌。

    「……」

     だが自分から話しかけておきながら、白井は口を閉ざした。

     美琴を見るその眼差しは、どこか哀しそうで、しかし何か決意を秘めた、不思議な視線。

     それは確か、以前カフェで見た『決意の表情』に似ていて、決定的に、何かが違っていた。

    「? 黒子?」 

     妙な色を持つ瞳に、美琴の中に違和感が生まれ、

    「その……お、お手洗いにいきたいのですけれど……う、動けませんの。肩を貸してくださいませんか?」

     ガクリと美琴が突っ伏した。

    639 = 622 :


    「よっ、と」

     肩を貸して立ち上がる。

     白井の方もまったく動けないわけではないらしい。こちらにあわせて身を起こそうとしてくれたので、比較的簡単に立ち上がることができた。

    「よし、じゃあ行くけど、いい?」

    「はい、お願いしますの」

     なんとか体勢を整え終えた。

     ヨタヨタと"妙に脚を気にする"白井とともに、備え付けの化粧室に向かう。

     ほんの数歩進んだところで、

    「……ありがとうございました、お姉さま」

     と、白井が言った。

    「何言ってんのよ。元々私が悪いんだから。こっちこそごめんね黒子」

     苦笑とともに目を向けると、恥ずかしいのか、白井は目を閉じている。

    (ま、そりゃそうよね)

     連れて行かれるだけとはいえ、トイレのお願いというのは恥ずかしくないわけがない。

    640 = 622 :


    「……」

     白井は横目で、己に肩を貸してくれている美琴を見た。

     美琴はこちらの視線に気がつくことなく、転ばないように注意しながら、バランスを取ってくれている。

    「……」

     ふと、白井の表情が曇った。

     白井のその横顔に、ほんの僅かだけ浮かび上がった、煩悶の表情。

     おそらく、美琴が白井を掬いあげることができたかもしれない、最後のシグナル。

     それを、

    「ととっ、あぶな」

     美琴は、まったく気がつくことが、なかった。

    「……」

     ゆっくりと、目を閉じる白井。

     美琴は、気がつくことが、なかったのだ。

    642 :

    おい



    おい
    待ってるよ

    643 :

    >では次回、最終回で!

    なん…だと…?
    最終回ももちろん濡れ場はありますよね

    645 :

    ふぅ…


    ハイパー賢者タイムの俺は全てをあるがまま受け入れるしかないのであった

    647 :

    おいおい作者黒子が挿入されてアへるシーン貼り忘れてるじゃねえか

    一番大事なとこ貼り忘れるなんてどうしたんだよ

    648 :

    できれば黒子にとってハッピーエンドになって欲しいな

    650 :

    誰だよ最終回見たくないからって>>1のPCにサイバーテロかけた奴は
    少年忍者吹雪丸じゃねーんだぞ


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