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元スレ紅莉栖「岡部、IS学園に転入して」
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─教室─
──がやがや。岡部君に専用機が届いたんだって! しかも第5世代だとか……。
──えっ! 嘘! どういうこと!?
岡部「なんだか……視線が痛いのだが」
紅莉栖「当たり前でしょ……世界初の試み、その中心人物になっちゃったんだから」
シャル「それにしても、完全自立進化型って一体どういうことなんだろ。
僕、途中からだったから色々聞き逃しちゃった」
セシリア「私もですわ」
ラウラ「倫太郎。説明しろ」
箒「姉が迷惑をかけたようで……申し訳ないな」
岡部「いや、俺もまだいまいち把握出来ていないのだ。それに、シノノノノよ。お前が気にすることではない」
箒「そう言って貰えると助かる……(ん? 何か今、違和感を感じたが……)」
一夏「今日は実習無いからな、放課後にアリーナで動かしてみるってのはどうだ?」
シャル「賛成!」
ラウラ「クラス内対抗戦も近い、トレーニングの時間は多ければ多いほど良い」
セシリア「私もお手伝い致しますわ。新型ISのスペックをこの目で確かめて差し上げます」
楯無「決まりね♪」
一夏「うわっ! 楯無さんっ、何時の間に……」
楯無「あら? 最初から居たわよ?」
《扇子-隠密-》
一夏「クラス内で気配消さないで下さい……」
楯無はそのまま、後ろから抱きつくように一夏へ纏わり付いた。
発達した乳房が一夏の背中を圧迫し、年頃の男子高生は頬を赤らめるしかなかった。
箒「ぐぬ……っ」
シャル「あぅぅ……」
セシリア「むっ……」
ラウラ「ッチ……」
四者四様の反応を見せる乙女を尻目に楯無は話しを続けた。
ラウラに至っては、ナイフを取り出しそうになったが相手がIS学園最強の更識 楯無とあれば迂闊に手を出す訳にも行かなかった。
楯無「それじゃ倫ちゃん、放課後ね?」
岡部「なぁ助手よ。この学校へ来てからと言うもの自由意志が剥奪されているように思えるのだが……」
紅莉栖「助手言うな。ラボでは傍若無人だったあんたが振り回されてる光景はまぁまぁ面白いわよ。
是非ともまゆりや、橋田に見せたいわね」
岡部「ラボの創始者たる俺の無様な姿を見たいラボメンなど、居ようはずもないだろう」
紅莉栖「ここに居る訳だが、なにか」
楯無「もー、二人の世界に入っちゃダメよぅ。
私も一夏くんと二人の世界に浸っちゃうぞ?」
──ギュウゥ。
一夏「ちょ、ちょっと楯無さん当ってる、当ってます……」
楯無「(当ててるの♪)」
一夏「……」
箒「いい、いい加減にしろこの破廉恥が!!」
シャル「一夏のえっち……」
セシリア「い、一夏さんが望むのなら私だって……!!」
ラウラ「嫁、と言う言葉の意味が解って無いらしいな……」
武器を手にする者。
傍目に見て落ち込む者。
勘違いする者。
殺意を向ける者。
──ガラガラ。
鈴音「一夏ぁ、聞いたわよ。朝大変だった……んだ……て、……」
──シャゥゥン。
鈴音「よし、殺そう」
殺しに来る者。
鈴音「“双天牙月”(そうてんがげつ)……」
一夏「なっ! 鈴、っちょ、お前っ!!」
箒「いー……」
シャル「ちー……」
セシリア「かー……」
ラウラ「報いだ……」
鈴音「死ねぇぇぇえ!!!」
一夏「簡便してくれえぇぇぇ!!」
楯無「うふふっ。愉快なクラスね?」
岡部「恐ろしい女だ……」
楯無「それじゃぁ、放課後にまた会いましょうね。ばいばい、倫ちゃん」
紅莉栖「(なんて馴れ馴れしい女なの……って言うか、倫ちゃんって! 倫ちゃんて!!)」
─放課後・第二アリーナ─
岡部「何か、かなりの人数がアリーナ席に居る気がするんだが……」
紅莉栖「そりゃそうよ、新型ISの初お披露目なんだからね」
“石鍵”に機器をつけ、データを見る紅莉栖が呟いた。
カタカタとキーボードを叩く音が控え室に響く。
岡部「それにしても……いきなりこんな対戦形式にする必要があったのか?」
紅莉栖「まぁ、よちよち歩きしながらレクチャー受けるよりは経験値になるんじゃない?
“無段階移行”システムだから、実戦稼動が一番経験値に繋がるんだろうし……。
このシステム自体、組み込まれてる機体が“紅椿”と“石鍵”だけだから解らないことだらけなんだけどね。
あっ、“白式”にも付いてるんだったかな……?」
岡部「いきなりワンサマーと戦うことになるとは……」
……。
…………。
………………。
一夏「で、どうする?」
岡部「どうする。とは?」
シャル「うんと、どう言った練習にする?」
箒「岡部はもう参考書を全部読んでいるのか?」
岡部「参考書は全て読んだ。しかし、基礎的なことしか書いて無かったからな、練習法などはさっぱりだ」
ラウラ「ならば、実戦が一番手っ取り早いだろう」
鈴音「そうね。その方が“石鍵”がどんなISなのかも解るし」
セシリア「決まりですわね」
岡部「む?」
箒「問題は誰と戦うかだな」
岡部「戦う?」
一夏「なぁに、大丈夫だって。俺も初めての時はいきなりセシリアと戦った訳だしな」
セシリア「もうあの頃のようにはいかなくってよ! 相手が初心者であれ全力でいかせて頂きますわ」
シャル「全力で行っちゃダメだよ、セシリア……」
ラウラ「一先ず、志願したい者は挙手しろ」
専用機持ち6人全員の手があがった。
楯無「うふっ。倫ちゃんモテモテねー」
紅莉栖「楯無さんは良いんですか?」
楯無「呼び捨てで良いわよ、クリちゃん。貴女の方が年上なんだしね」
紅莉栖「(どうも、接しにくいんだよな……この人)」
楯無「私はパス。今回はきっちり見ててあげる」
ラウラ「……6人か。ならば──」
鈴音「まずは私達で戦って……」
ラウラ「ジャンケンで決める他無いな」
鈴音「決める──え、ジャンケン?」
シャル「そうだね。アリーナ使える時間もそこまで無いし……」
セシリア「異存はありませんわ」
箒「うむ。ジャンケンなら公平だな」
一夏「よし! ジャンケンで勝ったやつが凶真と戦う。これでいこう」
鈴音「そうね……」
全員「じゃーんけーん」
全員「ぽん!!」
……。
…………。
………………。
紅莉栖「思った通り、データが何も無いわ。
元来のISと違って産まれたてだから……ってことなんでしょうね」
岡部「つまり、良く解らないということか?」
紅莉栖「有体に言えば……そうね」
岡部「使えない助手め……」
紅莉栖「なっ! サポート役を買ってやっただけありがたいと思え馬鹿!
他の子はみんな一夏側の控え室に行っちゃったんだからな!」
岡部「む……それを言われると、そうだな……」
紅莉栖「感謝しろよ、まったく。
えっと……初期の武器が3つある。今、データ出すから」
《ビット粒子砲》
《モアッド・スネーク》
《サイリウム・セイバー》
岡部「コレは……」
紅莉栖「そう。私も驚いた……」
岡部「“未来ガジェット”ではないか」
紅莉栖「名称はね。実物は出してみないと解らないけど……ファースト・シフト段階で生成された武器はこの3つよ。
文字通り“コアと搭乗者による、完全自立進化”、ね」
岡部「ふ……フゥーハハハハハ! 良いぞ、良い! 良いではないか!
なぁ助手よ!!」
紅莉栖「どう見ても浮かれてます。本当にありがとうございました」
岡部「これにより、我らが未来ガジェット研究所の名が世界に知れ渡ると言うことではないっか!」
紅莉栖「本当にそうだから困る……」
──ルルル。
不意に、ISに内臓された通信機が音を鳴らした。
一夏『凶真、準備は良いか? こっちは何時でも良いぜ。って言うか早くしないとヤバイかも。
客席……の方が、早くやれって騒いでる。大事になっちまったな』
岡部『む、そうか……まだもう少し試してみたかったが……実戦で慣らすとするか』
一夏『そうしてくれると助かるよ』
岡部『了解した。では、戦場でまた会おう』
紅莉栖「ぶっつけ本番ね」
岡部「あぁ……だが心配は要らない。
どちらの未来ガジェットも俺が作り出したんだからな」
紅莉栖「期待してるわよ」
──カゥゥン……。
射出用のカタパルトに脚部を装着する。
紅莉栖「良い? 3.2.1──」
岡部「-インフィニット・ストラトス-“石鍵”、鳳凰院凶真……出る!!」
─バシュゥゥゥゥゥ!!
紅莉栖「○ンダムかっつーの……。それにしても、この岡部……」
岡部「“石鍵”、目標を……駆逐する!!」
紅莉栖「ノリノリである」
相変わらず短めですが、終了です。
ありがとうございました。
思っていたよりも多くの方の目に止まってるようで素直に嬉しいです。
以後も完結に向けて頑張ります。
冷静に考えると“楯無”の存在はISのアニメしか見てない方にとってはネタバレであり、知らないキャラクターでした。
申し訳ありません。
今後も、アニメISに登場していないキャラクターを書くことになります……。
それではありがとうございました。
ありがとうございました。
思っていたよりも多くの方の目に止まってるようで素直に嬉しいです。
以後も完結に向けて頑張ります。
冷静に考えると“楯無”の存在はISのアニメしか見てない方にとってはネタバレであり、知らないキャラクターでした。
申し訳ありません。
今後も、アニメISに登場していないキャラクターを書くことになります……。
それではありがとうございました。
最終的にネイキッドなオカリンになるのか・・・?
しかし、読みやすくて面白いな…今後の展開に期待
しかし、読みやすくて面白いな…今後の展開に期待
最初はこの2つの世界観が合うわけないと思っていたのだが
スラスラと読めて驚いたw
期待している
とりあえずゼロ・シフトorクイックブーストが出来るようになると予想ww
スラスラと読めて驚いたw
期待している
とりあえずゼロ・シフトorクイックブーストが出来るようになると予想ww
>>223
その内、タイムマシンになってボソンジャンプが出きるようになるのか
その内、タイムマシンになってボソンジャンプが出きるようになるのか
中の人的に行けば、クアンタムバーストで量子化や量子ゲートでワープ。
機体イメージで行けば、ベクタートラップによる無限スロットや、ゼロ・シフト、男のロマンのベクターキャノン実装か。
胸が熱くなるな……。
機体イメージで行けば、ベクタートラップによる無限スロットや、ゼロ・シフト、男のロマンのベクターキャノン実装か。
胸が熱くなるな……。
タイムリープ機能なんてついたらまためんどくさいことになりそうな悪寒
今のおかりんは文字通り、俺がガンダムだ!ならぬ俺がISだ!状態だからなwwww
>>229
くそっ言われた・・・
くそっ言われた・・・
オカリンとISはなんか相性いいなww厨二心がくすぐられるんだろうかww
>>185
あれ、プロっぽく見えるけど素人だお。
ああいう場合、後方警戒にも人を割いて、突入後は直ぐに制圧するのがセオリー。
あんな、ずらりと並んで動くな!なんてのは、訓練を受けてるならやらない。
それ以前に、あんな印象に残る格好はアウト。
あれ、プロっぽく見えるけど素人だお。
ああいう場合、後方警戒にも人を割いて、突入後は直ぐに制圧するのがセオリー。
あんな、ずらりと並んで動くな!なんてのは、訓練を受けてるならやらない。
それ以前に、あんな印象に残る格好はアウト。
そういえば>>1、聞きたい
岡部のISの股間の部分は"コック"ピットなのだろうか?
岡部のISの股間の部分は"コック"ピットなのだろうか?
>>212 続き
短めの滑走路からアリーナ上空へと飛び出す。
“石鍵”を通して見る世界は驚くほどクリアだった。
岡部「これが、ISか」
一夏『よう凶真。調子はどうだ?』
岡部『上々だ。違和感も無い』
一夏『ははっ俺の時もそうだった。機体制御も問題無さそうだな』
──ルルル。
紅莉栖『ハロゥ、岡部。聞こえる?』
岡部『助手か』
紅莉栖『感度良。これで私がサポートするわね』
岡部『うむ。まさに助手だな』
紅莉栖『言ってろ』
短めの滑走路からアリーナ上空へと飛び出す。
“石鍵”を通して見る世界は驚くほどクリアだった。
岡部「これが、ISか」
一夏『よう凶真。調子はどうだ?』
岡部『上々だ。違和感も無い』
一夏『ははっ俺の時もそうだった。機体制御も問題無さそうだな』
──ルルル。
紅莉栖『ハロゥ、岡部。聞こえる?』
岡部『助手か』
紅莉栖『感度良。これで私がサポートするわね』
岡部『うむ。まさに助手だな』
紅莉栖『言ってろ』
楯無「さて、まずはお手並み拝見ね」
《扇子-観戦-》
箒「と言うか……なんで皆こちらの控え室に居るんだ!」
シャル「え、だって……ねぇ」
鈴音「うん……ねぇ?」
ラウラ「一夏は私の嫁だ。当たり前だろう」
セシリア「そういう箒さんこそ、どうしてこちらに居るんですの?」
箒「わっ、私は一夏の幼馴染として……だな」
楯無「ほらほら、集中しないと始まっちゃうわよ」
一瞬、瞳を瞑り瞑想する。
目を開いた時、その目はクラスメイトの一夏ではなく、IS“白式”操縦者“織斑一夏”のソレに変わっていた。
一夏『じゃぁ凶真──行くぜ!』
岡部『むっ!』
《-警告-敵IS 攻撃態勢に移行》
紅莉栖『来るわよ!!』
岡部『ちょ、待て! まず何をすれば──』
一夏『うおぉぉぉぉぉぉ!』
──ヒュン!!
織斑一夏の駆るIS “白式”の一閃を体勢を崩す形で避けることが出来た。
意図せず出来た回避行動であるが、初撃を回避したことは大きい。
一夏『避けた!?』
楯無「と、言うより……堕ちた。ね」
岡部『うあぁぁああぁぁああぁぁぁ!!』
目を開いた時、その目はクラスメイトの一夏ではなく、IS“白式”操縦者“織斑一夏”のソレに変わっていた。
一夏『じゃぁ凶真──行くぜ!』
岡部『むっ!』
《-警告-敵IS 攻撃態勢に移行》
紅莉栖『来るわよ!!』
岡部『ちょ、待て! まず何をすれば──』
一夏『うおぉぉぉぉぉぉ!』
──ヒュン!!
織斑一夏の駆るIS “白式”の一閃を体勢を崩す形で避けることが出来た。
意図せず出来た回避行動であるが、初撃を回避したことは大きい。
一夏『避けた!?』
楯無「と、言うより……堕ちた。ね」
岡部『うあぁぁああぁぁああぁぁぁ!!』
セシリア「不味いですわね……」
鈴音「何が不味いのよ。岡部の操縦?」
セシリア「いえ……一夏さんが、競馬で言うところの“入れ込みすぎ”な気がしまして……」
シャル「いれこみすぎ?」
箒「競馬? どういう事だ?」
鈴音「セシリアって競馬なんかするんだ?」
セシリア「あら、英国紳士淑女の嗜みですわよ? 常識ですわ。
ではなくて! ようするに、気合が入りすぎて空回りしてるような感じ。と言うことですの」
ラウラ「ふむ……気合が乗るのは良いことだが」
楯無「一夏くんも男の子ってことね♪」
シャル「?」
箒「同性同士。負けたくない、と言うことだろう。頑張れよ、一夏」
体勢を崩した“石鍵”はそのまま地面へと向かって自由落下を始めていた。
紅莉栖『ちょ! 落ち着け馬鹿! ノーカン……! ノーカン……! 当ってない、当ってないから!!』
岡部『くっ……!』
紅莉栖『そう! 体勢を立て直して! このまま地面に激突したら無駄に“シールドエネルギー”を削るだけよ!』
岡部『はぁ、はぁ……思った、以上に……怖いな』
ぼそり。と紅莉栖に聞こえないように呟く岡部。
今までに幾つかの修羅場を潜って来た岡部ではあったが、初めてのIS戦闘である。
“シールドバリアー”で守られているとは言え、恐怖が付きまとっていた。
岡部『はぁ、はぁ。助手っ、どうすれば良い。さっそくだが、次攻撃されたら避けられんぞ!?』
紅莉栖『情けない事を偉そうに言わないでよね。一夏は近接タイプよ、距離を取りながら攻撃して、まずは落ち着いて!』
岡部『武器武器武器武器武器武器……』
一夏『今度は外さない……っっ!!』
《ビット粒子砲》
岡部『これだ!! 来ぉぉいいいいい!!!』
──フィィィィン!!
なんの変哲も無かった“石鍵”の左腕に“ビット粒子砲”が装備された。
それを見て、一夏の突進が止まる。
一夏『射撃武器……!!』
岡部『はぁはぁ……直前に確認していた、ガジェットの存在を忘れていた……。
が! ここまでだ、ワンサマーよ!! フゥーハハハハハ!!!』
一夏『(見たことが無い武器だ……ここは様子を……)』
紅莉栖『嘘、ラボで見た“ビット粒子砲”と形が全然違う』
岡部『(装着型の武器とは……少々イメージ、と言うか実物と違うな……)』
──スチャ。
可視光式のレーザーポインターが“白式”を照準する。
“石鍵”による、初めての攻撃が行われた。
岡部『──有象無象の区別無く、我が弾頭は貴様を射抜く!』
紅莉栖『カッコ付けてる場合か!! 早く撃て!!』
岡部『えぇい、良いところでってもういい! 当れ!!』
──カチン。
──ピビポボポボポボポボポボポボポ!!!!
聞きなれない発射音を響かせ“ビット粒子砲”が唸る。
一夏『──速いっっ!!』
ラウラ「これは……」
楯無「避けれないわね」
──パチュン! バチュパチュバチュパチュバチュ!
不可思議な弾着弾が“白式”のボディからアリーナに響いた。
紅莉栖『敵IS 被弾!!』
岡部『当った……のか』
紅莉栖『ぁ……あー、結論から言えば、全弾HIT。でも……』
一夏『くそっ、なんて速度と弾数だ……全部当っちまった。
ダメージは……え』
箒「む?」
シャル「え?」
セシリア「へ?」
ラウラ「ん?」
鈴音「う?」
楯無「……これは」
一夏『えっ……全部当ったよな? なんだ、このダメージの無さは……』
岡部『──はぁっ、はぁ……。む、無傷だと!?』
紅莉栖『いいえ。ちゃんとダメージは通ってる。その……極端に与えるダメージが低かっただけで……』
岡部『どういうこっ、ことだ!! 全弾当ったと言うのに、全く“シールドエネルギー”が削れてないではないか!!』
紅莉栖『1弾につき、ダメージが1しか与えられなかった。と言えば伝わるかしら……』
岡部「いっ、いち……? はぁ、はぁ」
鈴音「ちょっと、どういう事? 当ったわよね?」
シャル「うん。当ったように見えたって言うか……」
ラウラ「完全に被弾していた」
セシリア「どういうことですの?」
箒「ダメージが通ってるようには見えないが……」
楯無「いいえ。確かにダメージは受けてる。極端に攻撃力が低いみたいだけど……」
ラウラ「どう言うことだ」
楯無「通常、ISでの攻撃は攻撃力が小であれなんであれ、当りさえすればそれなりの“シールドエネルギー”を削るわよね?
倫ちゃんの……“石鍵”が放った射撃武器でのダメージは“シールドエネルギー”の最小設定値。
つまり、数字で言うと“1”しか与えてないみたい」
シャル「えっ、でもそんな武器……」
ラウラ「無意味も良い所だ。ありえん」
楯無「えぇ。“通常のIS兵器”ではありえない。意味が無い……でも彼の武器は全てあのIS自身が作り出した武器だから……」
鈴音「なにそれ。じゃぁ、つまり……無茶苦茶弱い武器ってこと? 見掛け倒しじゃん」
岡部『どぉぉぉいう事だ!! 助手!! 説明しろ!!』
紅莉栖『だから言っとるだろ!! その武器の攻撃力が極端に低いんだっつーの!!』
岡部『なん……だと……』
紅莉栖『一応、武器データ取れたから送る……』
一夏『(一体何だったんだ? 何か特殊な力でもあるのか? くそっ、解らない……動いて平気なのか?)』
《ビット粒子砲》
実弾・エネルギー弾を交互に発射。
連射性・速射性が極めて優秀。
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