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元スレQB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」2
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杏子「おい」
首領パッチ「何だよ、早く続き言えよ」
杏子「何で、アタシの記憶の中の親父がお前になってんだよ!!」
首領パッチ「いいじゃねえか、別に。再現VTRなんだし」
杏子「良くねーよ! アタシの過去を知れる貴重なシーンなんだぞ! お前はしゃしゃり出てくるな!」
天の助「そうだぞ、首領パッチ。いくらなんでもおふざけが過ぎる」
首領パッチ「ちっ、なに優等生ぶってんだよ、天の助」
杏子「ゼリー野郎……」ジーン…
天の助「さ、話を続けてくれ」
杏子「ああ、ありがとな」ジーン…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
杏子「朝ご飯だぞー!」
「わーい、ご飯だー!」タッタッタ
杏子「こらこら、朝のあいさつはどうした?」
「ごめんなさい、お姉ちゃん」
杏子「よし。おはよう」ニコッ
妹の助「うん、おはよう!」ニコッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
杏子「テメーも出てんじゃねーかああぁぁぁぁッ!!!」ギリギリギリ
天の助「ぎゃあああぁぁぁ! ギブギブ! 間接技は止めて!」バシバシ
さやか(どこに間接があるのよ……)
首領パッチ「もういいじゃねーか。早く続き見ようぜ」ポチッ
リモコン < ピッ
杏子「あっ! 勝手に再生するんじゃねぇ!!」
さやか(あれ、この回想の仕組みってどうなってんの?)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
杏子「なんか、お前見てない内に角張ったな……」
妹の助「 ? 何言ってるの、お姉ちゃん?」
杏子「そういえば、お父さんも何か金平糖みたいだったような……」
妹の助「お姉ちゃん、大丈夫?」
杏子「いや、お前らのせいで全然大丈夫じゃない。でも、これで進めないといけないからアタシが無理して話を合わせてるんだよ……」ドンヨリ…
妹の助「変なお姉ちゃん。ねえ、朝ご飯食べに行こっ?」
杏子「何で親父や妹がコイツらなんだよ……。これで本当にアタシの悲惨な過去を演出できるんだろうな……?」
父パッチ「来たか、遅いぞ」
杏子「こいつを起こすのに時間がかかっちゃった」
妹の助「てへへ☆」
母さやか「ふふ、いつまで経っても甘えんぼなんだから」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
杏子「おい、さやか」
さやか「いや~……、やっぱバレた?」
杏子「当たり前だろ! 何でお前まで紛れ込んでるんだよ!?」
さやか「首領パッチ達にどうしてもってお願いされちゃってさ。お母さん役が空いてるって」
杏子「空いてるって何だよ! 意味分かんねーよ!! お前らはアタシの過去をどうしたいんだよ!!」
首領パッチ「おい、そろそろCM終わるぞ?」
天の助「この映画CM多いよな」リンゴモグモグ
杏子「おい、待てよ! アタシが主役だぞコラ!」
さやか「だから、どうなってんのよコレの構造……」
やはり手遅れか
天の助と知り合いだったって所で諦めてはいたが
天の助と知り合いだったって所で諦めてはいたが
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信者A「おはようございます」
信者B「今日もいい天気で」
ゾロゾロ…
佐倉一家「「「「おはようございます」」」」
杏子(佐倉一家っていう括りにして欲しくない……)
母さやか「あなた、もうすぐ時間よ」
父パッチ「ああ、すぐ行く」
杏子「お父さん、頑張って!」
妹の助「頑張って!」
父パッチ「お前達は外で遊んでてもいいんだぞ?」
杏子「ううん、アタシもお父さんのお話が聞きたいんだ!」
父パッチ「はは、将来有望だな」
母さやか「あなた……」
父パッチ「ああ」スタスタ
父パッチ(これからの時代、既存の教えだけではいけない。例え私個人の考えであっても、皆に伝えなければ……)スタスタ
父パッチ「皆さん、ごきげんよう。まずは神への感謝の祈りを捧げましょう……。我らが神は常に私たちを見守っており……」
杏子(やっぱりお父さんはかっこいいなぁ。みんなもお父さんの言うことを真剣に聞いている……!)
父パッチ「……よって我らが神は唯一の救世主であるのです」
パチパチパチパチパチッ
父パッチ「ところで、話は変わりますが……。皆さんは何故この世界で戦争が消えないか分かりますか?」
父パッチ「今、この世界では多くの幼い子供や老人が飢えと病気に苦しんでいます。それはこの世界情勢の……」
ざわざわ…
信者A「な、なんだこれは……」
信者B「佐倉さんは一体何を言っているんだ?」
ざわざわ…
杏子「お父さん……?」
母さやか「あなた……」
父パッチ「この紛争は我らが神でも止めることは出来ません。私達一人一人、個人の問題なのです」
信者C「なっ!? 我らが神になんということを!」
信者D「聖教者でありながら何たる無礼を!」
ざわざわ…
父パッチ「落ち着いてください! これは大切なことです!」
父パッチ「世界から戦争が消えない理由……、それは……それは……」
父パッチ「鞄の中に入れておいたイヤホンのコードが絡まりまくるからです!」キリッ
母さやか(ええーーー……)
杏子「…………」
母さやか「き、杏子、やっぱり怒ってる? いくら何でもこんな改変……」
杏子「……いや」
母さやか「へ?」
杏子「これ、合ってるんだよね……」
母さやか「え」
父パッチ「人はイヤホンの絡まりによって多くの血と涙を流してきました! それが憎しみを生み、戦争を作り出すのです!」
信者D「どういうことだ!」
信者E「教義にも教典にも無いことを!」
母さやか「ええええええぇぇーーーーッ!? 合ってるって、これ再現出来てるの!? 正真正銘の再現VTRなの!?」
杏子「 」コクッ
母さやか「あんたの父親バカじゃねーの!?」
信者R「我ら、『紐状のモノの絡まりに興奮を覚える教』に対する冒涜だ!」
母さやか「何その宗教!? しかもそんな教会にいるのにあんな事言っちゃった訳!? 教義うんぬん以前の問題じゃん!!」
信者F「一信者として理解できん!」
母さやか「信者じゃなくても理解できないよ!!」
信者U「こんな所にいれるか! もう帰るぞ!」
信者G「そうだ、こいつは反逆者だ!」
信者W「このことは本部に通告させてもらう!」
ぞろぞろぞろ……
父パッチ「待ってくれ、話を聞いてくれ! イヤホンのコードの絡まりは興奮では無く、もどかしさだ! こっちは早く音楽を聞きたいんだ!」
父パッチ「五分でいいんだ! 話を聞いてくれぇーーー!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さやか「……ホントに合ってるの?」
杏子「役者がお前らってところ以外はほぼ事実だよ……。宗教も親父が話した内容も……」
さやか「ちょっと本気で訳分からないわ」
杏子「安心しろ。アタシも、何で昔はあんなことを大真面目に信じていたのか心底不思議だよ……」
さやか「でもあんた、さっき悲惨な過去って……」
杏子「悲惨だろ? ある意味な」
さやか「そ、そうね……」
首領パッチ「ちくしょー、泣けるぜ!」ボタボタ
天の助「俺も思わず男泣き!」グスグス
さやか(同レベルのバカには受けるのかな……)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
父パッチ「ちくしょう、世間が悪いんだ……。俺は何も悪くない……」つ酒 グビグビ
母さやか「あなた……、ちょっと飲み過ぎじゃない?」
父パッチ「うるせぇ! さっさと注げ! スクリュードライバーだ!」つ酒 ガン!
母さやか「カクテル!? バーじゃないんだから無理よ!」
妹の助「お父さん……」
杏子「……」
杏子(お父さんの言っていることは間違っていない……。五分でも聞いてくれれば、正しいってことが分かるんだ)
父パッチ「え……マジで? あの親父意味分からないっしょ」
妹の助「流石の俺も、あの宗教はどうかと思うわー」
母さやか「ごめん、あたしも……」
杏子「さ・い・げ・ん・VTR!! 今は思ってないから!! つーか、急に素に戻るな! やるんなら最後まで付き合えよ!」アンアン!
さやパチ天「「「ごめん」」」シュン
杏子「ほら、もういいから持ち場に戻れ」シッシッ
~町中~
父パッチ「お願いです、話を聞いてください!」
杏子「お願いします!」
男A「俺は宗教なんかに興味ねーんだよ!」つバケツ バシャッ
妹の助「きゃあっ! 冷たい!」
杏子「くっ! 酷い……」
父パッチ「私は無力だ……。本部からは追放され、こんな幼い子供達に辛い思いを……」
杏子「お父さん……。アタシ、大丈夫! 平気だよ!」
父パッチ「……すまない、本当に」
~公園~
妹の助「お腹空いた……」
杏子「ほら、リンゴあげるよ」
妹の助「え……。でも、それ、お姉ちゃんが買った奴じゃ……」
杏子「アタシはいいよ、お腹いっぱいだもん」
妹の助「わーい! ありがとう、お姉ちゃん!!」モグモグ
杏子(アタシは別にいいが、コイツにだけは辛い思いをさせたくない……)
杏子「お前は先に帰りな。お父さん達が心配するだろ」
妹の助「お姉ちゃん、信者さん達が戻って来……、あ、ヤベ。え~と何ページだっけ」台本ペラペラ
杏子「五ページ三行目」ボソッ
妹の助「あ、ここか。え~と、お姉ちゃんは一緒に帰らないの?」
杏子「後から行くよ。お姉ちゃんちょっと用事があるんだ(やるんなら台詞は完璧に覚えとけよ、糞が……)」
~町中~
杏子「一万円とか落ちてない……よね。やっぱ探しても小銭がちょっとしか落ちてない」トボトボ
杏子「はあ……。お父さんの話は正しいハズなのに……。みんながお父さんの話を聞くようになればなぁ……」
杏子「でも、そんなうまい話なんて……」
杏子「……」
杏子「あ~あ、お父さんの話をみんなが聞くようにならないかな~」チラッ
杏子「………」
杏子「この願いが叶えられたら、魔女でも何でも一生倒し続けてやるのにな~」チラッ
杏子「…………」
杏子「な、何か、願いと引き替えに人を魔法少女的なアレに変えて色々やる、白くて小さい獣みたいなソレとかいないかな~」チラッチラッ
杏子「早く出てこいやキュゥべえええええぇぇッッ!!!」アンアーン!!
妹の助「うわ、ビックリした!」
杏子「何でだよ! さっきからいらない奴らは出まくるのに肝心なアイツが出ないでどうするんだよ! 話進まねーよ!!」
父パッチ「いや、だってここにキュゥべえいないじゃん。それに役者の数も俺たちだけだから足りないし」
杏子「別にお前らが何かしらの役をしないといけない訳じゃねーから! しかもさっき山ほど信者がいたじゃねーか! 役者ぜんぜん足りてるじゃん!」
杏子「そこはご都合主義で出てくる流れでいいんだよ! 信者Aとか男Bとかの流れでいいの!」
父パッチ「よし分かった、そうしよう。んじゃ、さっきの場面からね」
杏子「本当だな? ちゃんとやれよ」
杏子「はあ……。お父さんの話は正しいハズなのに……。みんながお父さんの話を聞くようになればなぁ……」
杏子「でも、そんなうまい話なんて……」
「あるよ。たった一つだけね」
杏子「だ、誰!? どこにいるの!?」キョロキョロ
「こっちだよ、こっち」
杏子「えっ!?」クルッ
杏子(な、何アレ……。犬? 猫?)
「こんにちは、佐倉杏子。僕の名はキュゥべえ」
「君にお願いがあるんだ」
男QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」
杏子「ちっがあああああああああうぅッッ!!!」アンアーン!!
父パッチ「今度は何が不満だよ」
杏子「アタシが言ってるのは男Bが出てくるように自然にキュゥべえ出せってことだよ! 誰が男QBを連れてこいって言った!!」
杏子「つーか、男QBってなんだよ! ただの人間じゃねーか!」
妹の助「ホント、注文多いなお前」
杏子「当然のクレームだろうが!!」
男QB「あのー、僕はどうすれば……」
母さやか「と、とりあえず楽屋に戻ればいいと思うけど……」
妹の助「それじゃ、キュゥべえは無しで。なんやかんやで契約したってことで」
杏子「そのなんやかんやが一番重要だろうが……」
~教会~
信者A「……」ゾロゾロ…
信者B「……」ゾロゾロ…
ぞろぞろぞろ…
父パッチ「み、皆さん、戻ってきてくれたのですね……!」ジーン…
妹の助「お姉ちゃん、信者さん達が戻って来たよ!」
杏子「そうだな。良かった、本当に良かった……」
父パッチ「さっそく、イヤホンコードの悪行とワイヤレス式の素晴らしさを説いてくる!」タッタッタ
杏子(お父さんも元気になったし、信者さん達も戻ってきたし……。これでもう、辛い思いはしなくていい……!)
キーーーン!
杏子( ! )
杏子(これは……魔女の気配だな! よーしさっそくぶっ倒してやる!)
こうして杏子は家族に内緒で魔法少女として戦い続けた。
しかし、そんなある日…
~教会~
父パッチ「おかしいと思ってたんだよ……」
杏子「ごめんなさい……」
父パッチ「信者の目がなんかリンゴになってたし……。大体、私みたいなゴミくず野郎の話なんて聞く人間がいる訳ないし……」
母さやか「うわ、すっごい卑屈! この場面転換の間にお父さんに一体何があったの!?」
父パッチ「ちくしょう! お前は魔女だ! 人の心を惑わせる魔女なんだ!」バシィッ!
杏子「きゃあぁっ!」ズサー!
妹の助「お姉ちゃん!!」
母さやか「あなた、いくら何でも……!」
父パッチ「うるさい! こいつは魔女なんだぞ! イヤホンのコードの絡まりの原因だ!」
母さやか「いや、それは違うっしょ……」
父パッチ「二度と私達に近寄るな! 魔女め!」
妹の助「お姉ちゃーーん!!」
ドア < バタン!
杏子「く、お父さぁん……。何でこんなことに……!」ヨロヨロ
~町中~
杏子(キュゥべえに頼んで元に戻してもらおう……。私の願いも消えていいから……魔法少女の力もいらないから……)
杏子「どこに行ったんだよ、アイツ……」トボトボ
男QB「……」チラッ
杏子「…………」
男QB「……」チラチラッ
杏子「……もう、お前でいいや」
男QB「あ、妥協なんですか……」
杏子「キュゥべえ! アタシの願いはナシでいいから、元に戻してくれよ!」
男QB「それはダメだ、佐倉杏子。一度魔法少女になった者はもう戻ることは出来ない」
杏子「そ、そんな……」
男QB「残念だけどね。さて、僕は次の魔法少女を探しに行くとするよ」タッタッタ
杏子「ま、待って! ……ああ」
杏子「……」
杏子(あいつ、バカ共よりよっぽど真面目に演じてやがる……。何か複雑な気分……)アンアン…
~教会~
杏子「結局戻ってきちゃった……。やっぱり入れてもらえないよね……」
杏子「ん? 玄関の前に張り紙……? 何だこれ?」
『 杏子へ
お前のことを魔女と罵ってしまったことは
本当に後悔しています。
どうにか許してほしく思い、お父さん達は
徳川の埋蔵金を探すことにしました。
今度お前に会う時、それは埋蔵金を見つけ、
大金持ちになった時です。
もう決してお前に苦労は掛けさせません。
父より 』
杏子「…………」
杏子「えぇーー……」
~再現VTR終了~
さやか「…………」
杏子「…………」
さやか「マジで?」
杏子「マジで」
首領パッチ「何ていい話なんだ~!!」ボタボタ
天の助「感動巨編だぜ!」グスグス
さやか「それで、お父さん達今はどうしてるの……?」
杏子「さあな。今もどこかで徳川埋蔵金を発掘してるんじゃねーかな」
さやか「あんたはそれでいいの?」
杏子「なーんかさ、吹っ切れちまって。だったらこっちはこっちで好き勝手やってやろうと思ってね」
さやか「何でこんな話をあたしに? 本当に励ますだけの為?」
杏子「うん。アタシの悲惨でおちゃらけた昔話を聞けば元気になるかなってさ」
杏子「奇跡ってのは生まれると同時に、訳の分からないモノを引き連れて来ることもあるって話よ」
杏子「結局は差し引きゼロ。だからアンタも開き直って好き勝手やればいいんだよ。今までのマイナスを取り戻すって位にね」
さやか「どうしてあたしを励ましてくれるの? 今まで敵だったのに」
杏子「アンタもアタシと同じ間違いから始まったんだよ」
杏子「これ以上後悔を続ける必要は無い」
杏子「アタシはそれを弁えてるけど、アンタは今も間違い続けてる。それが見てられないんだ」
さやか「………」
さやか「杏子ってやっぱ優しいんだね」ニコッ
杏子「ぐっ! まだ言うかテメー……」
さやか「うん、ホントに優しいんだもんっ。さやかちゃんの事をそんなに心配してくれるなんて嬉しいわー!」
さやか「でもね、やっぱあんたが言ってるようなことは無理」
杏子「なっ!?」
杏子「何言ってるんだよ、お前はもう十分過ぎる対価を払ったんだぞ!?」
さやか「確かにゾンビになちゃったのはキツイよ。でもね、あたしは自分の願いに後悔なんてしたことは一度も無い。間違ってるなんて思ってない」
杏子「ーーーーっ!」
さやか「あたしはこれからも自分のやり方で行くつもり。あんたが言っていることは間違ってると思うの」
杏子「ばっ、バカ野郎! アタシ達は魔法少女だぞ!? 他に同類なんて居ないんだぞ!!」
さやか「…………」
さやか「やっぱりあんたって嘘ついてるね」
さやか「自分でもこのやり方は良くないって思ってるんでしょ? あたしにはすごく無理してるように見える」
杏子「……ちっ! またかよ! ソフトンもテメーも、アタシをどういう目で見てんだ!」
さやか「うーん、ソフトンさんの気持ち分かるな~。あんた素直じゃないし、何とかして守りたいって奴?」
杏子「い、意味分からねー……」
さやか「うーーん……、あ、そうだ」
さやか「杏子、あたし達と一緒に戦わない?」
杏子「へ?」
さやか「そうだよ、それがいいよ! アンタって認めたくは無いけど強いし! これならどんな魔女でも怖くないね!」
杏子「……」ポカーン…
さやか「ねえ、あんた達はどう?」
天の助「別にいいんじゃねーか?」
首領パッチ「ま、最初は下っ端だがな」
杏子「お、おい、なに話を進めてやがる……!」
杏子「どういうことだよ、オイ! アタシが一緒に!? お前らの仲間になれってこと!?」
さやか「そうだけど? え、ダメなの?」キョトン
QBパッチ「僕と契約して雑用係になってよ!」
杏子「そのしゃべり方止めろ、イラつく!」
杏子「い、意味分かんねー。魔法少女同士で徒党を組んで? 仲良しこよし? 馬鹿じゃねーの!?」
さやか「でも、マミさんが魔法少女達はみんな友達だって……」
杏子「それは奴の頭がお花畑だからだ!」
杏子「普通の魔法少女はそんなことしねーよ。メリットデメリットを考えたら……」
さやか「えー。友達ってのはメリットデメリットで動くものじゃないでしょ?」
杏子「た、確かにそうだけど……、いや! アタシはお前らと友達じゃない!」
さやか「今からなればいいじゃん。というより、あたしはもうあんたを友達って思ってるよ」
さやか「だって、赤の他人に自分の過去を晒してまで励まそうとしないじゃん」
杏子「く、くそう。ああ言えばこう言いやがる……!」
杏子「だ、大体、アタシがいきなり仲間になれる訳ないだろ……。マミとは印象最悪のままだし、他の奴らだって……」
さやか「ちゃんと話せば分かるって。あたしだって全く気にしてないし!」
杏子「群れるのは性に合わないんだよ……」
さやか「何もいつも一緒に居ろって話じゃないって。ちょっと戦闘するだけ」
杏子「しゅ、集団戦とかしたこと無いぞ、アタシ……」
さやか「それはみんな同じじゃん。みんなで一から学んでいけばいいのよ」
杏子「うぅ……」
さやか「ねえ、あたしは杏子と一緒に戦いたいな。だってあたし達どこか似てるんだもん」
さやか「マミさんだって転校生だってまどかだって、ボーボボ達だって……、きっと杏子のことを受け入れてくれるよ」
さやか「それでも……ダメ、かな?」
天の助「うんまい棒を十本つけるぞ?」
杏子「…………」
「分かったよ、仕方ねーな」
杏子パッチ「その代わり、味はハンバーガー味しか認めないぜ!(うんまい棒! うんまい棒!)」ワクワク
さやか「邪魔」ドカッ
杏子パッチ「ぎゃああっ!」
天の助「貴様に食わすには埃すら惜しい」バキッ
杏子パッチ「うぎゃぁぁっ!!」
さやか「話が逸れたけど……。で、どうなの?」
杏子「………」
杏子(仲間を持てば……変わるのかな?)
杏子(アタシも仲間を持てば……、あのアフロ野郎の様に強くなれるのかな……?)
杏子(あいつらみたいに、強くて意味不明で優しくて……)
杏子「…………」
杏子「……分かった、アタシの負けだ」
杏子「ほんのちょっとだけなら手を貸してやってもいい」
さやか「ホントに!?」キラキラ
杏子「あ、ああ(どんだけ嬉しいんだよ……)」
天の助「はい、うんまい棒」スッ
杏子「おお、さんきゅ……」
つ『うんまい棒 ところてん味』
杏子(い、いらねぇ……)タラー…
天の助「クイモノヲソマツニ……」
杏子「ひっ!? 分かった、食うよ! 食うから!」
さやか「めでたく杏子が仲間になったー!」
さやか「んじゃ、さっそくみんなの所に行こっか!」
杏子「は!? 今から!?」
さやか「今すぐじゃないと意味ないじゃん! 早く行こ!」
杏子「いや、待てよ! アタシらがゾンビって判明した今日昨日だぞ!? 他の奴らだって落ち込んで……」
さやか「まどかやマミさんはあたしより全然強いから大丈夫だって! 転校生は何かもう知ってたみたいだけど」
杏子「で、でもこれは流石になんか……」
さやか「つべこべ言わない!さ、出発」グイグイ
天の助トレイン「駆け込み乗車はご遠慮くださーい」
さやか「みんなの所まで超特急で!」
天の助トレイン「畏まりましたー」プシュー!
首領パッチ「切符拝見しまーす」
さやか「まどかやマミさんにもメールしとこっ」ピポピポ
杏子(な、何なんだよ。こいつらの無茶苦茶具合……!? 訳が分からねー!)
杏子(で、でも……)
杏子(案外こういうのも悪くないかも……?)
第七話前半はこれで終了です
今回の首領パッチ復活を期に、澤井先生もジャンプ連載復活しないかな…と妄想したりしちゃいます…
あれ……さやかが染まってきてる?
そして杏子一家の悲壮感どこ行ったwwwwww
そして杏子一家の悲壮感どこ行ったwwwwww
乙!今日も楽しかったぜ!
月刊で復活して欲しいな澤井先生・・・・今の週刊の方は難しいかもしれないけど、荒木先生みたく月刊で頑張って欲しい
月刊で復活して欲しいな澤井先生・・・・今の週刊の方は難しいかもしれないけど、荒木先生みたく月刊で頑張って欲しい
乙!
澤井はボーボボの後のあれでコケたからなあ……
ボーボボの続編を月刊とかでやってくれたらいいんだが……
澤井はボーボボの後のあれでコケたからなあ……
ボーボボの続編を月刊とかでやってくれたらいいんだが……
乙 >>381には『電車一』の称号をやろう!
まさかあんこの過去まで鬱クラッシュ対象だなんて思ってなかった
しかもこいつらが回想乱入しなくてもあれとかやさぐれもするwwwwwwww
やはりバトルが無いとシリアスが強くなるなあ…面白いけど
次の魔女戦に期待してる
次の魔女戦に期待してる
ほむパッチとほむの助が『ファサ』ってやるところの脳内再生がヤバイ
>>399
*当社比
*当社比
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