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元スレQB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」2
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うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!
わあああああああああああああああああああああああああああああああああ!
納豆が―ーーーー腐っちゃうよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
わあああああああああああああああああああああああああああああああああ!
納豆が―ーーーー腐っちゃうよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
>>156
ついに来たかと思っちまったじゃねーか
ついに来たかと思っちまったじゃねーか
皆待ちきれないんだよ、だからこうやってハジケるしかねぇのさ……
>>160
にしてもお前はハジケ過ぎだ自重しろ
にしてもお前はハジケ過ぎだ自重しろ
そろそろ来てもいい頃だからみんな待ち遠し過ぎて気が狂ってるのさ
お久しぶりです >>1です
皆さん、長らくお待たせしました
一ヶ月と言っておきながらオーバーしてしまい、申し訳ありません
しばらくスレを見ていない間にかなり伸びていますね
驚き嬉しく思う気持ちと同時に、速く投下しないといけないという使命感に燃えました
それでは、これより第6話の残りを投下いたします
~町中~
ダッダッダッダッダ
ソフトン「待てッ! 杏子!」ダッダッダッ
杏子「うっざい! 追いかけてくるなぁっ!」ダッダッダッ
ソフトン「待つんだ、話がある!」ダッダッダッ
杏子「うるせぇッ! このウンコ野郎っ!」ダッダッダ
ソフトン「落ち着け! 話を聞くんだ!」
ガシッ
杏子「 ッ! 離せよ!」バッ
ソフトン「話を聞けと言っているだろう!」ガシッ
杏子「う……」
ソフトン「キュゥべえとどういう話をしたんだ」
杏子「べ、別に話なんて……」
ソフトン「目が泳いでいるぞ。正直に話せ」
杏子「ちっ……。始末してほしい奴らがいるから手を貸してくれって言ってきたんだよ」
ソフトン「その相手とは、もしや……」
杏子「ああ。あのアフロ野郎達だ。イレギュラーだからとか何とかな」
ソフトン「イレギュラー……」
ソフトン(奴はボーボボ達を邪魔だと思っていた……。魔女をも倒す実力を持つボーボボ達を邪魔?)
ソフトン(魔女を倒す為に魔法少女の勧誘をしている筈の奴が、戦力にもなる可能性のあるボーボボ達を何故排除しようと……)
ソフトン(……イレギュラー?)
ソフトン(奴は何かを企んでいる? とても重要な計画を『イレギュラー』によって邪魔されるのを恐れている?)
ソフトン(ならば、その計画とは……?)
杏子「もういいか? そろそろ離せよ」
ソフトン「いや、まだだ。奴からはボーボボ達の始末しか頼まれていないのだろう? 何故、あの魔法少女とも戦っていたんだ」
杏子「あ? んなの当たり前じゃん。ムカついたから」
ソフトン「……何だと?」
杏子「マミはぬるいこと言っててムカつく。新人は全部がムカつく。髪長い奴は知らねぇけど、きっと話したらムカつくだろうね」
杏子「それ以外に理由があるかっつーの。確かにあいつら全員殺すのはキツイかもしれないけど本気出せば余裕~。上手く行けばグリーフシード大量GETもあるし」
ソフトン「………」
ソフトン「杏子、それは本心での言葉ではないな」
杏子「は、はあ? 何言ってんの、アタシが嘘ついてるってか?」
ソフトン「お前は決して心まで闇に染まってはいない筈だ」
杏子「ま、マジで何言っちゃってんの。気持ちわりーよ」
ソフトン「何故お前があの魔法少女の子を執拗に狙ったのか。それは彼女が他人の為に願いを使ったからだろう」
杏子「――っ!」
ソフトン「美樹さやか。それがあの子の名だ。あの子は自分の愛する人の為に奇跡を起こし、魔法少女となった」
ソフトン「まるで昔のお前のようにな」
杏子「………」
ソフトン「放っておけなかったんだな。迫り来る絶望に気づかず、目の前の奇跡に喜んでいるあの子を」
ソフトン「自分と同じ結果になってほしくなかった。だからあえてあの様なマネをした」
杏子「………何か証拠でもあるのかよ? これもバビロン神様とかいう奴のお言葉か?」
ソフトン「…………」
ソフトン「いや」
杏子「 ? 」
ソフトン「これは証拠や根拠の積み重ねである推測でも、バビロン神様の意向でもない」
ソフトン「俺の直感だ」
杏子「なっ!?」
ソフトン「お前は不器用だが、今も他人を思う慈愛の心を持っている」
ソフトン「見返りも求めず、自分が責められることも厭わぬ、最も優しい行動だ」
杏子「て、て、てめぇ! んなクサいこと言って恥ずかしくねぇのかよ!」アタフタ!
――――――
――――
――
首領パッチ「ウンコだけに?」
まどか「い、いきなりどうしたの首領パッチ君!?」ビクッ!?
――
――――
――――――
杏子「なんか、今すげぇムカついた……」イラッ
ソフトン「どうした?」
杏子「いや、何でも……。それより、なんでソフトンはそんなこと言うんだよ……」
杏子「アタシってお前が思ってるような出来た人間じゃねぇよ。素直じゃねぇし、乱暴だし……。あいつらが思ってる通り、アタシは自分本位な嫌な奴……」
ソフトン「それはあくまで外から見た佐倉杏子だ。初対面では内面までは測れない」
杏子「でも、魔法だって自分の為にしか使ってないよ。万引きとか犯罪に使ってたし……」
ソフトン「過ちを犯さぬ人間はいない。それに俺と出会ってから再犯していないのは知っている。ちゃんと反省しているじゃないか」
杏子「………」
ソフトン「彼女たちと共に戦おう。同族同士で争うこと程下らないことはない」
ソフトン「先のいざこざもお前が心を開き、謝れば……」
杏子「何で……」
杏子「何でお前はそんなに優しいんだよ……」ボソッ
ソフトン「……杏子?」
杏子「ダメだよ、やっぱアタシは戻れない」
杏子「アイツらだって納得しないよ。殺す気で襲いかかってきた人間を、そう簡単に仲間に入れる奴はいない」
ソフトン「杏子……、しかし、彼らは……」
杏子「止めだ。この話は止め。アタシは自分のやり方でいく」
杏子「アタシがさやかとかいう奴を、どう思っているかなんかどうでもいい。そんなのは今更関係ない」
杏子「アタシはアタシだ。好き勝手やる魔法少女……」バッ
シュン!
ソフトン「きょ、杏子……」
ソフトン「何故だ……。お前もそれを望んでいるはずだ」
ソフトン「仲間と共に戦うことを……。お前にはその資格があるんだ」
ソフトン「杏子……」
~ 翌日 学校 ~
さやか「…………」
まどか(さやかちゃん……)
まどか(結局、朝はさやかちゃんとは会えなかった……。きっとまだ、昨日のことを……)
まどか(私はどうすればいいんだろう……?)
ほむら「………(美樹さやか……、あなたはどう動くつもり?)」
ほむら(そして私は次にどう動くべきか……)
魚雷ガール「つまり、ソクラテスもアインシュタインも、歴史上の偉人はみんな魚雷だったのよ」
魚雷ガール「ここセンター頻出だから、要注意」ピシッ
首領パッチ(うおおおおぉぉッ! ギョラゴン桜~~!!)カリカリカリッ!
天の助(この授業をこなせば、俺も東大に……!)カリカリカリッ!
まどか(えぇ~~……絶対無理だよぉ……)
魚雷ガール「次は物理よ。加速度の問題は先生得意なの。魚雷として当然の嗜みだわ」
~放課後~
まどか「ねぇ、さやかちゃん」
さやか「ごめん、まどか。今日はちょっと用事があるから先に帰るね」
まどか「あ、ううん。呼び止めちゃってごめんね……」
さやか「それじゃね」タッタッタッ
まどか「さやかちゃん……」
仁美「あら、残念ですわ」
天の助「んだよ、付き合い悪ぃな」
首領パッチ「あんな奴放っといて、旭山動物園にでも行こうぜ」
まどか「カラオケに行くノリで北海道に!?」
飛行機 < ゴオオォォォーーーーッ
首領パッチ「という訳で北海道にやってきたぜ!」
まどか「本当に来ちゃった!?」マドーン!?
仁美「志筑家のプライベートジェットを使えば、ものの数分で北国ですわ」
まどか「うっそぉ!?」
シロクマ「ガアアアァァァッ!!」ガルルル!
天の助「すげぇ! シロクマがまるで目の前にいるかのような迫力!」ガジガジガジ
首領パッチ「流石、旭山動物園だぜ!」ガジガジガジガジ
まどか「噛まれてる! もろに噛まれてるよっ!」マドーン!
~病院~
さやか「はぁ……はぁ……!」タッタッタッタ
タッタッタッタ
ドア < ガララッ
さやか「恭介っ! 新しいCD持ってき……」
がら~~~ん……
さやか「た………?」
さやか「き、恭介……!? ど、どこに……?」キョロキョロ
ナース「あら、上条くんにお見舞い?」
さやか「あ、はい……。恭介は?」
ナース「上条くんなら、ご両親と一緒に自宅に帰ったわよ。完治した腕に加えて足の方も良い兆候が出たから、退院が早くなったの」
さやか「そう……なんですか……」
さやか(あたし、そんなの全然聞かされてない……)
さやか「どうして……恭介……」ボソッ
~ゲームセンター~
ほむら「どうして……」
ほむら「どうして、まどかは私を置いて北海道に……」ホムーン…
ほむら(それよりも、佐倉杏子との接触を計らなければ)
ほむら(このままでは佐倉杏子と美樹さやかの溝は深まるばかり)
田楽マン「俺も置いてかれたんだぜ。俺ら仲間だな」ヘヘッ
ほむら「 」ドガッ
田楽マン「ぎゃああッ!」ズサー
ほむら(今までの私ならば、全面的に杏子の望みを取り入れ、美樹さやかとの対立を防ごうとしていたでしょう)
ほむら(しかし、そのやり方ではいけない。今回の世界は過去と比べてもBEST3に入るほど上手くいっていた)
ほむら(私はボーボボ達のおかげで、かつてないほどに巴マミやまどかと友好的な関係を結んでいる)
ほむら(このまま狂犬のような佐倉杏子を野ざらしにしていれば、遅かれ早かれこの絶妙なバランスは崩れてしまう)
田楽マン「ほむら、UFOキャッチャーしようぜ」
ほむら「三百円あげるから、そこらへんで遊んできなさい」つ300YEN
田楽マン「わぁーーーいっ!」スタタタタッ
ほむら(何とか説得して私達と共に戦ってもらう……。しかし、これは相当難しいこと)
ほむら(無理にこちらの仲間に引き込んでも、見えるのは最悪の未来。今のさやかと杏子はとてもじゃないけど仲良くなんて無理)
ほむら(そのためには、どちらにも大人になってもらわなければ。でも頑固なあの二人をどうやって説得する?)
ほむら(さやかはまどかに任せるとして、杏子は……)
ほむら(杏子と仲の良さそうだったソフトンの協力を得られれば、説得も成功しそうなのだけど……)
杏子「あぁッ!? ダムがレッパに化けた!!」ガチャガチャ
ほむら(いた、佐倉杏子……)
画面<フフフ、コノトキヲマッテイタノダ… ドウダクヤシイカ~! テーレッテー
杏子「ガアアァァァッ!! ダイヤ9:1じゃなかったのかよ!!」バンバンバン!
ほむら「この店は台パン禁止よ、佐倉杏子」
杏子「あ? 何だ、てめー」
ほむら「覚えてないかしら?」ファサッ
杏子「……昨日、マミ達と一緒にいた奴か。何の用だ、昨日の続きか?」
ほむら「あなたに話があって来たの」
杏子「話ぃ?」
ほむら「私達の仲間になってほしい」
杏子「………あ? 何言ってんの、アンタ」ポカーン
ほむら「そんな顔になるのも無理はないと思うわ」
杏子「アンタさぁ、マミやあの新人と同じおめでた脳味噌な訳? ったく、最近の魔法少女はみんなこうなのかよ」
ほむら「………頼むわ」
杏子「やだね。そういうのは性に合わない」
杏子「つか、何でアタシにそこまで? 見たところアンタ、あのバカ共よりかはよっぽど頭が切れると思うんだけど」
杏子「魔法少女が仲良しこよしするなんて効率が悪いって思わないの?」
ほむら「ええ、そうね。今までの私ならば、あなたの意見に概ね賛成していたでしょう」
ほむら「でもね、私は変わったの。守りたいと思う存在と、共に戦いたいと思う存在を持てたの」
ほむら「それはとても素晴らしいことだと、私は胸を張って言えるわ」
杏子「…………」
杏子「…………」
杏子「……くせぇ。超くせぇ」
杏子「結局アンタも、奴らと対して変わらないバカヤローじゃん」
杏子「もう、話すのも苛つくよ。じゃあな、他当たれ」スタスタ
ほむら「そう……」
ほむら「もうすぐ、<ワルプルギスの夜>が来ると言っても?」
杏子「 」ピタッ
杏子「何で、んなこと分かるのさ」
ほむら「それは秘密」
杏子「嘘こいてんじゃないの?」
ほむら「そう思うのはあなたの勝手よ」
杏子「奴らは知ってんのか?」
ほむら「まだ話していないわ。あなた以外にはね」
杏子「…………」
ほむら「<ワルプルギスの夜>を倒して、輝く未来を手に入れる為に、何としても戦える人間が必要なの」
ほむら「だから、あなたも協力してほしい」
杏子「……ふうん。奴らを利用してるんだ。<ワルプルギスの夜>を倒すために」
ほむら「…………」
杏子「だってそうでしょ。あいつらには襲来を教えてないじゃん。自分だけ楽して助かろうとしてんじゃないの?」
ほむら「いいえ。確かに最初の内は、利用できるものは全て使うことが私のスタンスだったわ」
ほむら「でも彼らと触れ合う内に変わったの」
ほむら「彼らと最悪の天災を乗り越えて……。乗り越えた先の幸せな未来を過ごして生きたいと……」
ほむら(まどかもさやかも、巴さんもボーボボ達も……。そして何よりあなたも欠けないみんなでね)
杏子「…………」
杏子「………やっぱくせぇな」
杏子「アタシはゴメンだ。そんな気持ちワリー関係。アンタらだけでやってろって感じ」
杏子「アタシは気に入らないもんは全てぶっ壊すよ。それが同じ魔法少女でも、訳の分からないアフロ野郎でも」
杏子「<ワルプルギスの夜>でもね」スタスタスタ…
ほむら「杏子………」
ほむら(彼女はこれからどんな行動に出るのかしら……)
ほむら(美樹さやかが危ないかもしれない。いや、その前にボーボボ達を襲撃するかも)
ほむら(分からない……、どう動けばいいのか……)
ほむら(私がもう少しでもボーボボの様な大胆さと力があったのなら、杏子を説得出来たのかしら……)
田楽マン「ほむらー、お菓子いっぱいゲットしたのらー!」トコトコ
ほむら「……」
田楽マン「 ? 落ち込んでるのら?」
スッ
田楽マン「食うのら?」つ お菓子
ほむら「…………」
ほむら「いただくわ……」スッ
~その頃、マミ達 in 喫茶店~
マミ「…………」
ボーボボ「また悩んでいるようだな、マミ」
マミ「はい。佐倉さんのことで……」
マミ「あの子と昔、少しの間だけ一緒に行動していました」
ボーボボ「そして、方向性の違いで解散か」
マミ「バンドみたいなそれじゃ無いんですけど、まあ、それに似ていますね」
マミ「ヒドい喧嘩をして別れました。どうしてもあの子のやり方を許せなくて」
マミ「でも、考えてみると、私あの子のこと何も知りませんでした。あの子がどうしてその考えに至ったのかも」
マミ「そして、自分のことも伝えずにいました。自分の信念を話して、仮にそれが間違っていたら……と思うと怖くなって」
マミ「でも、信念というものは人の数だけあったんですね。それを私は頭ごなしに否定して、そして自分から伝えようともせずに……」
ボーボボ「…………」
マミ「…………」
マミ「私、佐倉さんに謝らなくちゃ! そして、今度こそ一緒に戦わないと……」
マミ「美樹さんとの問題も、きっと解決するはず……!」
マミ「ボーボボさん! 佐倉さんを探しに行きましょう!」
ボーボボ「ああ。俺もやる気が湧いてきたぜ」シャー芯<ポロポロポロポロ
マミ「きゃあぁッ! 鼻からシャー芯が湧いてるぅーーッ!?」マミーン
ボーボボ「む! エラーメッセージか!」
マミ「とんでもないエラーですよ! 早く何とかしないと……!」
ボーボボ「おい、親父! どういうことだ、これじゃ戦えな……」
チョウ「私、日本語チョットシカ駄目ネ」ブンブン
ボーボボ(中国人がいるぅーーーッ!?)ガーン!
ボーボボ「な、何で中国人が!? おい、親父はどこに……」
チョウ「店長サン、AKBノライブニ行ッテルネ。私、店番ヨ」
ボーボボ「親父の奴、出稼ぎの中国人に店を任せるんじゃねぇ!」
マミ「ぼ、ボーボボさん、大丈夫ですか?」
ボーボボ「マズいな、これでは鼻毛真拳が使えない……。この状態で戦闘になれば厳しいことになりそうだ……」
マミ「そ、そんな……」
ボーボボ「親父の帰りを待つしかないな」触覚<ヒョコヒョコッ
マミ「ヒィッ!? 鼻からカミキリムシの触覚が出てる!」
チョウ「アイヤー。間違エタネ」
ボーボボ「とりあえず、さっき言っていた通り、佐倉杏子を探しにいくか」触覚<ヒョコヒョコ
マミ「え、ええ……(直視できない……)」
ドア<ウィーン
ソフトン「ボーボボ……」
ボーボボ「ソフトン! 一体どうしたんだ?」
マミ(昨日の人……)
ソフトン「杏子を見ていないか?」
ボーボボ「いや……。俺たちも探そうとしていた所だ」
ソフトン「そうか……」
ボーボボ「どうしたんだ、何かあったのか?」
ソフトン「杏子に逃げられてしまった……」
マミ「え……」
ソフトン「俺に任せてくれと言った癖に、情けないものだな……」
ボーボボ「お前は悪くない。きっとお前は最善を尽くしてくれた筈だ」
マミ「ソフトンさん、私達といっしょに佐倉さんを探しましょう」
ソフトン「すまない、同行させてもらう」
ボーボボ「時間が惜しい。すぐにでも出発しよう!」納豆<ネバネバ~
マミソフ((納豆が……))
~デパート~
さやか(ここにも居なかった……)
さやか(恭介……どこに……? やっぱり家にいるのかな? でも家に押し掛けるなんてやっぱり迷惑だよね)
天の助「こう見えても、ムーンウォークが十八番です」スルスルー
さやか(楽器店とかも探してみようかな……) ミテミテー、ムーンウォーク アキレスケンヲサンドギセイニシテシュウトクシタ、ムーンウォークー>
さやか「………よし、行ってみよう」スタスタ
天の助「おい、無視かよオクタヴィアヌス」
さやか「誰が元老院からアウグストゥスの称号を得て実質的皇帝の地位についたカエサルの養子よ」
天の助「いいツッコミじゃねえか。未だにツッコミニストの力は衰えていなかったか」
さやか「あんた達と何年もツルんでたら自然とこうなるわよ」
さやか「それで、何の用よ。今はあんたを視界に入れることさえ不快なんだけど」
天の助「ひでぇ! てめーそれでも幼なじみかよ!」ガーン!
天の助「こっちはお前のことが心配で……」
さやか「あっそう、心配は無いから帰って」スタスタ
天の助「おおい! 待てって!」ダッ
~路上~
キムラタクの助「ちょっ、待てよっ!」バッ
さやか「(うぜぇ……)何でついてくるのよ」
天の助「何だか、今日のお前いつも以上にイライラしてるぜ?」
さやか「そんなこと……」
天の助「おじさんに話してごらん? ところてんに話せば、少しは気が楽になるかもだぜ」
さやか「…………」
さやか「…………分かった。ここじゃなんだし、公園に行こ」スッ
天の助「お、おう」←どうせ断られると思っていたからビックリ
壁|杏子「………」コソッ
~公園~
さやか「……それでね、新しいCD持ってさ、病院行ってみたら、恭介はもう退院してたんだ……」
さやか「あたしさ、今日退院するとか全然聞いてなくて……。今日一日、恭介を探してたんだ」
天の助「メールとかで聞いてみたのか?」
さやか「手……、治ったばかりだから……負担は掛けたくないの」
天の助「…………」
天の助(思ってたのより重い話題じゃねぇか……。どうしよう、下手な事言えねぇ……)タラー…
さやか『レンタルDVDを入れた状態でプレーヤーが壊れて、取り出せなくなっちゃった……』←思ってたの
さやか「あたしね……」
天の助「お?」
さやか「何であたしに予め連絡しないの?……って思っちゃった」
さやか「あたしが手を治してあげたのに……、あたしが魔法少女になったおかげで手が治ったのに……って」
さやか「向こうは何も知らないし……。あたし達、ただの幼なじみなのにね」
天の助「…………」
さやか「あたし……、恭介と、もっと……」
さやか「…………」
さやか「話……聞いてくれてありがと。天の助でも話してみれば、少しは楽になるもんだね」
天の助「どういう意味だよ」
さやか「ふふ、さぁね~」
スクッ
さやか「あたし、恭介の家に行ってみる。向こうにも事情があるのかもしれない」
さやか「でも、実際に会って話さないと何も分からないよね」
天の助「さやか……俺も」
さやか「いい。これはあたしと恭介の問題。話を聞いてくれただけで十分だよ」
さやか「あたし一人でこの問題は解決する」スタスタ
さやか(そう……、あたしは魔法少女。他人に迷惑なんてかけれない。一人で……解決するの……)スタスタ
天の助「さかな………」
天の助「あ、間違った。さやか………」
天の助「………」つケータイ スッ
ピポパポパ
天の助「首領パッチか……、ああ、そう、まどかにも頼む……」
~上条邸~
さやか(結局、来ちゃった………)
さやか(でも、どうしよう……。恭介と何て話せば……)
♪~ ♪~ ♪~
さやか「 ! 」
さやか(恭介のバイオリンの音……。良かった、ちゃんと指は治ってるんだ……)
さやか(今日は帰ろう……。恭介の演奏聴けただけでも……)
杏子「会いもしないで帰るのかい?」
さやか「 ! お、お前はっ!?」バッ
杏子「………」ニヤリ
杏子「知ってるよ、この家の坊やなんだろ? アンタがキュゥべえと契約した理由って」
杏子「たった一度のチャンスをこんな下らないことに……。全く、呆れちゃうね」
さやか「お前に……何が分かるのよ……!」
杏子「…………」
杏子「分かってねーのはそっちだバカ」
杏子「魔法ってのはね、徹頭徹尾自分だけの望みを叶える為のモノ」
杏子「そこに他人を割り込ませた所で、ロクな事にはならないのさ」
杏子「マミの奴はそんな事も……って、マミの後輩ならこんな奴で当然か」ハァー
さやか「お前…………!」ワナワナ
杏子「それよりも、惚れた男を手に入れる、もっと冴えたやり方があるじゃない」
さやか「………!」ピクッ
杏子「せっかく魔法を持っているんだ。今すぐ乗り込んでいって、坊やの手足を二度と使えないくらいに潰してやりな」
杏子「アンタ無しでは何も出来ない体にしてやるんだよ」
杏子「そうすれば今度こそ坊やはアンタのモノだ。身も心も全部ね」
さやか「…………」プルプル
さやか「お前だけは……、お前だけは絶対に許さない……!」ゴゴゴゴゴ…
杏子「ふうん、ここでおっぱじめちゃうの?」ニヤリ
さやか「あんたがそうしたいのなら……」つソウルジェム スッ
天の助「そうはさせませんっ!」ガシッ
さやか「きゃっ!?」
杏子「あ?」
天の助「いけませんよ! いけませんよぉー!」ブンブン
さやか「いきなり何なの天の助! 離してよ!」
天の助「いけませぇーん! いけませぇーーーーーーんッ!!」ブンブーン!
さやか「うるさいよッ!!」
さやか「何なの、あんた!? 邪魔するならあんただって……!」
天の助「何熱くなってんだよ、冷静になれよ」ピタッ
さやか(こ、こいつ……!)
天の助「落ち着けよ、さやか。ここで戦闘なんて始めたら、恭介ん家にも被害が出るぜ?」
さやか「う……」
杏子「へっ。ならここじゃなけりゃ良いわけだ」
杏子「ついて来いよ。もっと暴れれる所に場所替えだ」スタスタ
さやか「上等じゃない……」スッ
天の助「さやか、止めとけ。あんな奴の口車になんか……」
さやか「あんたはどっかに行っててよ。あたしはあいつをぶちのめさないと気が済まない……」スタスタ
天の助「さやか……、さやか!」
さやか「…………」スタスタ
天の助「あのバカ野郎……!」ダッ
~町中~
まどか「首領パッチ君!」タッタッタ
首領パッチ「来たか。すぐにさやかを探しにいこうぜ」
まどか「うん! さやかちゃん大丈夫かな……」
首領パッチ「天の助の話だと憔悴してて、まるでしけたエディ・マーフィみたいだとよ」
まどか「その例え全然分からない……」マドーン…
首領パッチ「しかし、マズイぜ。そんな精神状態で昨日の小娘にでも会えば、きっとまともな判断は出来ないぜ」
まどか「そんな……、早く見つけないと……」
首領パッチ「ああ。しかし、何事にも精神の安定が必要だ。まずは休憩所で英気を養おうぜ」スタスタ
<☆WILD BOYS☆>
スタスタスタ…
まどか「ちょちょちょ、ちょっと! 何ホストクラブに行こうとしてんの!?」ガシッ
首領パッチ「離しなさいよ、今夜だけ私はシンデレラなんだから! 待っててねジュンイチ君! ドンペリ頼みまくっちゃうわ!」ズルズル
まどか「ホストに貢いでるシンデレラなんて聞いたことがないよ! こんな所で道草食ってないで、早くさやかちゃんを見つけないと……」ズルズル
ホスト一同「「「いらっしゃませ、パチ美様!!」」」
ホストA「コートお預かりします!」
首領パッチ「あら、ありがと」
支配人「いつも通り、ジュンイチを指名ですね! すぐに呼び寄せます!」
ホストB「え、でもジュンイチさん、もう入っちゃってますよ……?」
支配人「バカ野郎、すぐに呼べ! そっちの客には適当な奴入れときゃいいんだよ!」
首領パッチ「んじゃー、とりあえず、ドンペリ10本」
ホストA「ドンペリ入りましたーーーッ!」
まどか「首領パッチ君、常連だったの!?」マドーン!?
ショウ「パチ美さん、ご無沙汰です! たまには俺も指名してくれたら嬉しいな~って……」
首領パッチ「ボディ!!」ドゴォッ!!
ショウ「ぐっふぅぅッ!?」ガシャーン!
首領パッチ「貴様には呼吸すら許した覚えは無い」
ショウ「」ピクピク
まどか「な、何でその人にだけ辛辣なの……?」ミゾオチニクイコンデタ…
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