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元スレ杏子「気に入らねー魔法少女どもをボコボコにしてやる」
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乙!
出待ちして来た上に、美味しいとこだけ持ってくあんこちゃんマジおにちく!
出待ちして来た上に、美味しいとこだけ持ってくあんこちゃんマジおにちく!
この上なくカッコいい所で出てきて、その上美味しい所全部持って行っちゃうなんて!あんこちゃん極悪非道!あんこちゃん鬼畜!
>>1乙!
あんこちゃんまじきち!
あんこちゃんまじきち!
/: : /|: : : : : : : : /:_;,,:...:.,;_ :/ /: :/ / : : /: : : : : : /: : : : l: : : : : : : : : |/;イ : :l
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みなさんお忘れではないだろうか。
このSSの杏子ちゃんが神をも呪い殺す邪悪であることを。
まどか「杏子ちゃんっ……本当に杏子ちゃんなの!?」
杏子「なんだよまどか? アタシが他の誰かに見えるのか?」
まどか「だ、だって……杏子ちゃんはあの日……!」
織莉子「……あ……あああああ……!!」
杏子「……ん?」
キリカ「ど、どうしたんだい織莉子?」
織莉子「なぜ……!? なぜ佐倉杏子が此処に現れるの!?」
織莉子「私は予知に抗ったのに……! 未来を変えるために行動したのに……!!」
織莉子「なぜなの? なぜ貴女が……!!」
キリカ「織莉子……?」
仁美「はあっ、はあっ……や、やっと追い付きましたわ~」
織莉子「っ!?」
杏子「遅かったじゃんか、仁美」
仁美「もうへとへとですわぁ~」
さやか「仕方ないよ、まだ力の使い方に慣れてないんだからさ」
まどか「仁美ちゃん、その格好は……もしかして!」
仁美「はい、私も魔法少女になりましたの!」
ほむら「…………」
まどか「そんな……どうして?」
杏子「……馬鹿な奴だよ、魔法少女がどんなものか知ってる癖にさ」
杏子「アタシなんかのために願いを使っちまうんだからね」
まどか「……まさか、杏子ちゃんを生き返らせるために……!?」
仁美「……ええ、そうですわ」
仁美「ただ、『生き返らせる』というと少し違うのですけれど」
まどか「え?」
仁美「私はゆまさんを探している時に、杏子さんの……その、お身体を見つけましたの」
まどか「杏子ちゃんの、身体?」
仁美「はい。とても酷い状態でしたので……はじめは杏子さんだと分からないくらいでしたわ」
仁美「でもその指には、ゆまさんと同じ紅い指輪がはめられていましたの」
仁美「その指輪を手にして、杏子さんの声を聞いて……」
仁美「それでようやく杏子さんと分かりましたわ」
まどか「声を聞いたってことは、じゃあ……」
ほむら「私たちは佐倉杏子が死んだものと思っていたけれど……」
ほむら「実は彼女のソウルジェムは無事だった、ということみたいよ」
杏子「殆ど死んでるのと変わらない状態だったから、意識もなかったんだけどな」
仁美「キュゥべえさんもそのようにおっしゃっていましたわ」
仁美「杏子さんのソウルジェムは、いつ限界を迎えてもおかしくない状況でした」
仁美「でも、私が魔法少女になれば……杏子さんを救えるのだと、そう言われて……」
さやか「契約しちゃったんだってさ、仁美ってば」
さやか「前にあれだけ説明したんだけどねー……魔法少女の辛さは」
仁美「……ごめんなさい、さやかさん」
仁美「でも私は、どうしても杏子さんを助けたかったんです」
仁美「その願いが叶うなら……どうなろうと、後悔なんてありませんわ」
まどか「仁美ちゃん……」
織莉子「くっ……そういうことなのね……!!」
織莉子「新たな魔法少女っ……まさかこんなことで私の計画が覆されるなんて!!」
織莉子「……貴女たちは、自分が何をしたのかわかっていない!!」
織莉子「佐倉杏子を復活させたことで引き起こされる絶望が、破滅が、どんなに恐ろしいか……!!」
キリカ「織莉子! 何をそんなにうろたえているんだい?」
キリカ「あの子がいったいなんだって言うのさ!?」
織莉子「彼女は……佐倉杏子は……」
織莉子「――――私たちの世界を滅ぼす悪夢の遣いよ!」
織莉子「私が予知した、最悪の絶望をもたらす者……!」
キリカ「な、なんだって……!?」
まどか「えっ……!?」
ほむら「――――っ!?」
仁美「な、何の話なんですの?」
マミ「良く分からないけれど……」
杏子「……アタシが居ちゃ都合が悪いみたいだね」
織莉子「そうよ、貴女は私の世界にいてはならない存在……!」
キリカ「それなら織莉子! 私に任せておくれよ!」
キリカ「こんな奴、すぐに私が蹴散らして……!」
さやか「そんなことさせるもんか!」
マミ「貴女達が杏子を害すると言うのなら……」
マミ「このリボンを緩めてあげるわけにはいかないわね」
ギシッ!
織莉子「つっ……!」
キリカ「く、クソッ……!」
ほむら「……私から質問があるのだけれど、いいかしら」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「美国織莉子。貴女は今、佐倉杏子が絶望をもたらすと言ったけれど……」
ほむら「それは何故? 貴女は何を予知したと言うの?」
織莉子「…………」
キリカ「……ふんっ!」
杏子「おいおい……立場分かってねーな?」
杏子「この状況でお前らに拒否権なんてねーんだよ」
杏子「さっさと吐きな。さもないと……」
キリカ「脅しかい? 私達は何をされたって……」
織莉子「……いいわ、教えてあげる」
キリカ「え……織莉子?」
織莉子「佐倉杏子を蘇らせたことがどれだけ罪深いことか……」
織莉子「――――最悪の絶望がどんなものか!」
まどか「あ、でもその前に……」
ザワザワ...
「おい見ろよ、橋が……」
「なにコレ、もしかしてテロ?」
「だれか警察呼べ!」
仁美「……場所を移した方が良さそうですわね」
マミ「人が集まり始めてるものね」
ほむら「瓦礫のおかげで私たちの姿は見られていないみたいだけれど」
さやか「どーする? どこいこっか?」
織莉子「……ここからなら私の家が近いわ」
まどか「え?」
織莉子「案内するわ。話の続きはそこでしましょう」
~織莉子の屋敷・客間~
まどか「わー……すっごいお部屋」
さやか「仁美んちよりもデッカイかも」
ほむら「……敵を家にあげるなんて、どういうつもりなの?」
織莉子「あのまま騒ぎに巻き込まれるよりはマシでしょう?」
ほむら「……何か企んでいるわね?」
織莉子「……さぁ?」
マミ「心配いらないわよ暁美さん、こうして私のリボンで拘束しているわけだし」
キリカ「ああそうだね、悔しいけれど私達には手も足もでないよ」
ほむら「…………」
杏子「まあどーだっていいさ、それよりも聞かせてもらおうか」
杏子「アンタらは何でこいつらを狙ったんだ? アタシが絶望をもたらすってのはどーいうこった?」
織莉子「ええ、聞かせてあげるわ」
織莉子「貴女たちの犯した罪の重さを、ね」
~別の時間軸・廃教会~
ほむら(…………状況は最悪ね)
ほむら(佐倉杏子の死が、皆の心を深く傷付けてしまった……)
ほむら(特に千歳ゆま……彼女の病的な行動は見ているだけで辛い……)
ほむら(巴マミも美樹さやかも……まどかも)
ほむら(千歳ゆまのあの振る舞いを見せられて、精神的に追い詰められているみたいだし……)
ほむら(こんな状態じゃあ、魔法少女の真実なんて告げられないわ……)
ほむら(皆の心が絶望に染まってしまう前に、早く手を打たないと……)
ゆま「――――あ、ホムラ!」
ほむら「!」
ほむら「……また、会ったわね」
ゆま「うん! きぐうだね!」
ゆま「聞いてよホムラ、キョーコってばまだ見付からないんだよ?」
ほむら「貴女はまだ……佐倉杏子を捜しているのね」
ゆま「うん!」
ゆま「まったくもう、どこをほっつき歩いてるのかなぁ、キョーコ?」
ほむら「…………」
ゆま「ホムラは今日もさがしもの?」
ほむら「……そうよ、そんなところ」
ゆま「何をさがしてるの? ゆまでよかったら手伝ってあげるよ?」
ゆま「キョーコを探すついでだけど!」
ほむら「別に手伝ってもらう必要は……」
ほむら「……いえ、そうね。貴女も探してくれるかしら」
ゆま「うん、いいよ!」
ほむら「ありがとう」
ほむら「私が探しているのは……指輪よ」
ゆま「指輪?」
ほむら「そう、指輪」
ほむら「佐倉杏子が身に着けていた紅い指輪よ」
ゆま「ああ、アレかあ! どーしてあの指輪を探してるの?」
ほむら「ある目的のために必要なのよ」
ほむら「……もし、あの指輪が残っていたのなら……佐倉杏子を……」
ゆま「?」
ほむら「……なんでもないわ」
ゆま「よくわかんないけど、キョーコの指輪がいるんだよね?」
ほむら「ええ」
ゆま「それってこの指輪じゃダメなの?」
ほむら「……えっ?」
ゆま「ほら、ゆまが着けてるコレ! ホムラたちがくれたやつ!」
ゆま「キョーコとお揃いで、おんなじ指輪だけど……これじゃ代わりにならない?」
ほむら「いえ、それでは……」
ほむら「…………」
ほむら「私たちが作った模造品……」
ほむら「魔法で、作り上げた……」
ほむら「…………!」
ほむら「ありがとう、おかげ良いことを思いついたわ」
ゆま「?」
ほむら「それ、借りてもいいかしら」
ゆま「いいよ! でも後でちゃんと返してね!」
ほむら「わかったわ」
ほむら「上手くいったら……指輪よりも素敵なお返しをしてあげる」
ゆま「ホント!? やったあ!」
~マミの家~
ほむら「……部屋の明かりくらいつけなさいよ、巴マミ」
マミ「…………必要ないもの」
ほむら「こんなに暗くちゃ何も見えないじゃない」
マミ「杏子がいないこの世界なんて、見たくもないわ」
ほむら「っ! この臭いは……貴女、まさかお酒を飲んで!?」
マミ「……気が晴れるかと思ったんだけど……ダメね」
マミ「杏子のことが、あの子の最期が、頭から離れないのよ……」
マミ「それにゆまちゃんがね? 私を責めるのよ」
マミ「『キョーコはどこ? どこに隠したのマミお姉ちゃん?』って……」
マミ「ごめんなさい……ごめんなさいっ……」
マミ「私のせいで杏子は……私の力が足りなかったばかりに……!」グスッ
ほむら「……私が来たのはその件よ」
マミ「…………?」
ほむら「私は、僅かでも可能性があるなら……絶対にムリだって分かるまで諦めたくない」
ほむら「……佐倉杏子の受け売りだけれどね」
マミ「…………」
ほむら「――――力を貸してもらうわよ、巴マミ」
~さやかの家~
さやか「……何しに来たんだよ、ほむら」
ほむら「佐倉杏子のことで話があるわ」
さやか「っ……お前がっ! 杏子の名前を口にするな!!」
ほむら「…………」
さやか「見殺しにしたお前がっ……時間を巻き戻せるのに、杏子を助けなかったお前が!」
ほむら「そう、ね……」
ほむら「私がもっと早くに彼女の異常に気がついていたら……」
ほむら「時間遡航の能力を失う前に、佐倉杏子の死に気がついていたら……」
ほむら「彼女を助けられたのにね……」
さやか「…………」
ほむら「でも……だからこそ私は、罪滅ぼしのために出来ることならなんでもするわ」
ほむら「たとえそれが魂を冒涜する行為だとしても……ね」
さやか「……あんた、何かする気なの?」
ほむら「……ついてくれば分かるわよ」
~ほむらの家~
ほむら「まどか……貴女は私を軽蔑する?」
まどか「ううん、軽蔑なんてするはずないよ」
まどか「……私もほむらちゃんと同じ気持ちだもん」
ほむら「ありがとう、まどか……」
まどか「……大丈夫、きっと上手くいくよ」
まどか「私達が力を合わせれば、どんな奇跡だって起きる」
まどか「それで……またみんな一緒に……」
ほむら「……うん」
マミ「……お邪魔するわね、暁美さん」
さやか「約束通り……来てやったわよ」
ほむら「……来たわね」
マミ「それで、いったい何を始めようと言うの?」
さやか「みんな集めて……何がしたいのさ、ほむら」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「…………みんなに、力を貸してほしいの」
ほむら「――――私達で、佐倉杏子のソウルジェムを作りあげるために」
~現在・織莉子の屋敷~
織莉子「千歳ゆまからソウルジェムを譲り受けた暁美ほむらは……」
織莉子「……そうしてあの絶望を生み出す未来を選択してしまった」
織莉子「まあ正確には千歳ゆまが手渡したのはソウルジェムではなかったようだけど……ね」
マミ「…………」
さやか「……それで、どーなったわけ?」
ほむら「察するに……その時間軸の私達は、魔法に失敗したわけね?」
織莉子「そうよ」
織莉子「出来そこないのソウルジェムに宿った魂は、不完全な肉体を生み出した」
織莉子「……そして、最悪の絶望が世に解き放たれたのよ」
~別の時間軸・ほむらの家~
マミ「あ……ああ……!」
まどか「嘘……ウソだよこんなの……」
さやか「これが、杏子だっていうの……?」
ほむら「なんて……こと……」
きょーこ「どーいうことだよおい……アタシ、ちぢんでるじゃねーか!」
マミ「杏子が……」
さやか「よ、幼女になっちゃった!!」
~現在・織莉子の屋敷~
織莉子「……こうして最悪の絶望は始まったのよ……!」
ほむら「…………はあ?」
さやか「そ、それが最悪の絶望?」
まどか「杏子ちゃんが、幼女に……?」チラッ
杏子「な、なんだよ……変な目で見るなよ」
仁美「……ありですわね」ジュルリ
織莉子「……そして解き放たれた絶望は、私達の世界を滅ぼすために活動を開始するわ……」
マミ「い……いったい杏子が何をするっていうの?」
織莉子「それは……」
~別の時間軸・ほむらの家~
マミ「きょ、杏子が……幼児になっちゃったわ!」
ほむら「外見的には幼稚園児くらいかしら……」
きょーこ「なんでだよー! なんでめがさめたらこんなカッコになってんだよー!」プンプン!
さやか「か、かわええ~! なにこれ、ヤバすぎでしょ!」ナデナデ
きょーこ「うあー! なでんなさやか!」
QB「……どうやら魔法での蘇生が不完全だったみたいだね」
きょーこ「きゅーべー!」
さやか「いつの間に!?」
ほむら「不完全だったって……つまりどういうことなの?」
QB「まあ簡単なことだよ」
QB「君達の起こした奇跡は、確かに佐倉杏子の魂を呼び出すことに成功した」
QB「でも少しばかり魔力が足りなかったみたいだね」
QB「肉体を完全な状態で復活させることは出来なかったんだ」
まどか「な、なるほど……?」
きょーこ「りくつはいいから元にもどせよー!」ウガー
ほむら「どうすれば佐倉杏子を本来の姿に戻せるの?」
QB「うーん、君達の魔力をわけてあげれば……出来ないこともない、かな?」
まどか「そっか、じゃあ早速魔力を分けて……!」
マミ「…………」
さやか「…………」
まどか「……マミさん? さやかちゃん?」
マミ「……あー」
マミ「なんだか魔力を使いすぎちゃった気がするわー」
きょーこ「!?」
さやか「そーだねー、誰かに魔力を分けてあげる余裕ないかもー」
きょーこ「!?!?」
きょーこ「おまえらふざけんな! ウソだろそれ!」
さやか「ねー、まどかも無理しないほうがいいんじゃない?」
まどか「え……?」
ほむら「……そうね、無理はいけないわ」
まどか「ほ、ほむらちゃん?」
ほむら「佐倉杏子には悪いけれど……」
ほむら「少し焦らし……じゃなくて嫌がらせ……でもなくて待って貰ってもいいと思うわ」
まどか「う、う~ん」
きょーこ「なやむなよ! はやく元にもどせってば!」
まどか「……ティヒヒ!」
きょーこ「?」
まどか「ごめんねきょーこちゃん! 私も魔力が足りないみたい!」
まどか「でも仕方ないよね、魔力が足りないんだもん!」
きょーこ「……どーいうことだよおい……みかたがいねーじゃねーか!」
マミ「ふふっ、それじゃあ私達の魔力が回復するまで……」
さやか「可愛い可愛いきょーこちゃんを堪能するとしましょーか!」
ほむら「精神を充実させれば魔力の回復も早くなるわ、きっと」
まどか「ねぇ、きょーこちゃん! まずはオヤツにする? お風呂にする? それとも……」
きょーこ「ふ、ふざけんな! オマエらのオモチャになんかされてたまるか!」
ダッ!
さやか「あ、逃げた!」
まどか「ダメだよきょーこちゃん! お外は危険でいっぱいだよ!」
マミ「追うわよ!」
ほむら「ええ、逃がさないわ」
~おそと~
きょーこ「はあはあ……な、なんとかにげたぞ!」
きょーこ「くそー、なんだってこんなめに……」
きょーこ(……あいつらに好き勝手に弄られるのは嫌だ)
きょーこ(どっかでほとぼりが冷めるまで潜伏しないと)
きょーこ(とはいえ……仁美にもゆまにも会えねーな、こりゃ)
きょーこ(どーするか……)
ドンッ!
きょーこ「わわっ!?」
キリカ「おっと、ごめんよオチビちゃん」
きょーこ「あ……」
キリカ「うん? キミは……どうやら魔法少女みたいだね」
きょーこ「!」
キリカ「はじめまして、私は呉キリカ。キミと同じ魔法少女だよ」
きょーこ(魔法少女っ……!!)
きょーこ(どうする、逃げるか……!?)
キリカ「そんなに怯えないでおくれよ。別に襲い掛かったりなんかしないからさ」
キリカ「むしろ今の私は非常に機嫌が良い! この幸せを分けてあげたいくらいさ!」
キリカ「なぜなら織莉子が食べたがってた限定シュークリームがたくさん買えたからね!」
きょーこ「は、はあ……?」
キリカ「なんだったらキミもウチに来るかい? お茶くらいなら出すよ!」
きょーこ(……変な奴。関わらないほうがいいか……)
きょーこ(……いや、待てよ? コイツも魔法少女だっていうなら……)
きょーこ(コイツから元に戻るための魔力を分けてもらえばいいんじゃんか!)
きょーこ(よっしゃ、そーと決まれば……!)
きょーこ「……なぁ、えーと、キリカだっけか?」
キリカ「うん?」
きょーこ「せっかくだから、おじゃましてもいいかな?」
キリカ「ははっ、いいともいいとも」
キリカ「それじゃあおいでよ、お茶をご馳走してあげよう!」
きょーこ「ん、さんきゅー!」ニコッ
~現在・織莉子の屋敷~
織莉子「幼女になった佐倉杏子は、魔力を求めてキリカに接触した」
織莉子「それから地獄のような日々が始まるの……」
織莉子「佐倉杏子はなんだかんだで私の家に居候することになるわ」
織莉子「……そのせいで、私とキリカが二人っきりでいる時間が減っていくのよ!」
仁美「まあ……!」
織莉子「しかもキリカは佐倉杏子を気に入ってしまって、彼女の世話を焼くようになって……」
織莉子「どんどん私のことを構ってくれなくなるの……!」
さやか「……なんか割とどーでも良くなってきた気がするんだけど」
マミ「と、とりあえずは最後まで聞きましょう?」
~別の時間軸・織莉子の屋敷~
織莉子「ねえ、キリカ! 今日は一緒に買い物に行かない?」
キリカ「うん、いいね。きょーこの服を買ってあげたいと思ってたんだ」
きょーこ「ほんとか? さんきゅーキリカ!」
キリカ「いやいや、いいってことさ」
織莉子「……その子も連れていくのね……」
織莉子「ねえキリカ! 今日のオヤツのことだけど、私が手作りしてみようと思うの!」
キリカ「うん? オヤツならもう、きょーこが作ってくれたよ」
きょーこ「おー。なかなかの出来だぞ」
織莉子「あ、そ、そうなんだ……」
織莉子「ね、ねえキリカ! 今日は一緒のベッドで、その……」
キリカ「むにゃむにゃ」
きょーこ「すーすー」
織莉子「なっ……!」
織莉子(なんでこの子と一緒に寝てるの……!?)
織莉子(……ずるい!)
織莉子「……お願いキリカ、目を醒まして!」
キリカ「むにゃ……? ごめんよ織莉子……私は、もう……眠いんだ……」
織莉子「嫌ッ……待って、行かないで、キリカぁああぁ!」
きょーこ「うー……うるさいなー」
キリカ「織莉子……ちょっとしずかにして……」
織莉子「ううう……!」
キリカ「あと部屋の中でくらいバケツ被るのやめたほうがいいと思うよ……」
織莉子「う……うわーん!!」ダッ!
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