私的良スレ書庫
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元スレ杏子「気に入らねー魔法少女どもをボコボコにしてやる」
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杏子がスレタイにいながら全く出番のないこの展開……作者はマジおにちくさん
乙乙
おにちくあんこちゃん不在だからおにちくはないと思ってたのに
マミさああああん
おにちくあんこちゃん不在だからおにちくはないと思ってたのに
マミさああああん
作者にすら追い込みかけるとか、あんこちゃんマジおにちく
楽しみに待ってます
楽しみに待ってます
おにちくのあんこちゃんが、月を指定せずに8日、とだけ言ったんだぞ?
5月8日とか普通に有りうると思うんだが
5月8日とか普通に有りうると思うんだが
まだだ……おちにくあんこちゃんは、きっとハワイとかから投下してくるに違いない
∨: : : :_:_: : ; :-: :´: :`ヽ.:.:.: : . .\ `ヽ
/ :_: : ; : : Y: : : : : : : : : :\:.:.: : . .\ `ヽ、_ _ --―=ニ ̄ニ=‐- _
. |/: : : {: : : {`ヽ: : : }.:.}: : : :..:\:.:.:.: : .\  ̄ ̄ ―=ニ二 ̄ ̄  ̄
. /: : : :圦.:.从 从.:/:从: : : }`ヽ':.:.: : . .  ̄`ヽ__
. {: : : .:{:{‐\{ ` リ;ル'坏,}ル.:ル`ヽ-、:.:.: : . . `ヽ
. Ⅵ: : 从'T:抃 ヾ-′!/ 〉 `  ̄ ̄ `ヽ:.:.: : . . _ `ヽ ̄`ヽ
从\:廴ゞ┘ 、 ノ ./ __, /:.:.: : . . \ ̄`ヽ ノ
. 厂 \_ - ,.ィ´ ./ ン´/ ./:.:.: : . . ∧ 厶イ
. / ____、. \ ̄「 ̄ l ./ ./:::::人__ /:.:.: : . . \ .ハ ノ
. / /―\ \∨三/_/ /⌒( 廴/\:.:.: : . . \ }
/ ノ ノ`ー==ハ==ニ´Y 〉´::.:.: : . \ _ ∧
` ー--―一 ⌒/\___/ ∧__/.| l j\:.:.: : . . . \ ̄` ー _ ハ
. ∧___/_介_、__|ノ´ . \:.:.: : . . ` 、 `ヽ ノ) .}
i l | l \:.:.: : . . ` ー--一 /___ ノ
| .l .| .l ` ー-- _ _ -一´./
. l l | l  ̄ ̄ ∠ /
l l .| .! )/
. l l | l
. / ノ l /
. / / l ヽ
. /__/ .\ 入
「/////| .人/:/∧
|/////| ∨:////∧
このSSは杏子ちゃんが極悪非道でザンギャックです。ご注意ください。
~病院・駐輪場~
さやか「ねえ……起きてよマミさん」
さやか「魔女はもう倒したんだよ?」
さやか「凄い苦戦しちゃったけどさ……あたし、勝ったんだよ?」
さやか「ほら、マミさんの怪我も全部治したんだよ?」
さやか「なのになんで……」
さやか「なんで起きてくれないの、マミさん……?」
マミ「…………」
ジワッ...
さやか「あっ……?」
さやか「マミさん、ソウルジェムが真っ黒だ……」
さやか「これがいけないのかな……」
さやか「早くキレイにしなきゃ……キレイにしないと……」
さやか「……キレイにしないと、どうなるんだっけか……」
さやか「死んじゃうんだっけかな……」
さやか「…………」
さやか「……じゃあ……」
さやか「……あたしも、もうすぐ死んじゃうんだね……」
ジワッ...
さやか「……うっ……くぅぅ……!?」
さやか(胸が……苦しいッ……)
さやか(ソウルジェムが濁ると……こんなに苦しいものだったの……?)
さやか(これが……これが死ぬってことなの……?)
マミ「う……あ……」
さやか「マミ、さん……」
さやか「……ごめんね……あたし……もう……」
さやか「マミさん……助けてあげられそうにないや……」
さやか「……せめて……」
さやか「最期まで、一緒にいよっか……」
ギュッ...
さやか「ああ……」
さやか「苦しいなぁ……」
さやか「あいつも……」
さやか「杏子も……こんなふうに、苦しかったのかな……」
さやか「……はは、そう考えれば……この苦しみも悪くない、かな」
さやか「マミさんも……そう思うよね……?」
さやか「……杏子」
さやか「あたし達もそっちに……」
《ばーか。なに格好つけてるんだよ、さやか》
さやか「え……?」
《どーせ苦しんでる自分が格好良いとでも思ってるんだろうけどさ》
《意味ないぞ、そーいうの。ただの自己満足じゃんか》
《さやかやマミが苦しんだって、何にもならないんだよ》
さやか「そう、かな……」
《そーだよ》
《……アタシも、アンタらのそんな姿見せられたって嬉しくない》
《だからさ……》
《――――アタシがその苦しみから救ってやるよ》
《ほら行こうぜ、さやか》
さやか「……どこへ?」
《決まってるだろ、皆のとこさ》
《あ、マミのヤツも叩き起こさなきゃな!》
《全員一緒のほうが楽しいに決まってるし……》
《無理矢理引きずってでも連れていこうぜ!》
さやか「うん……うん、そうだね」
さやか「一緒に……行こっか……」
~崩壊した鉄橋~
キリカ「げほげほ……大丈夫かい、織莉子!?」
織莉子「ええ、ちょっとビックリしたけれど……怪我はないわ」
キリカ「それは良かった! 君に何かあったら私は生きていけないところだったよ!」
織莉子「ふふ、大袈裟ね……キリカは」
織莉子「それにしても、暁美ほむらがここまでするなんて思わなかったわ……」
キリカ「うん。傷付いた足でここまで逃げてきただけでも凄いのに……」
キリカ「まさか橋を爆破して、河に逃げ込むなんて!」
織莉子「そうね……まああれだけの傷を負っているわけだし、遠くへは行けないでしょう」
織莉子「すぐに私の予知で場所を特定して……」
織莉子「――――この舞台にも幕を引くとしましょうか」
~河原~
ほむら「ゲホッ……ゴホッ、ゴホッ!」
ほむら「……逃げ、きれた?」
ほむら(……いいえダメだわ……相手はあの美国織莉子……)
ほむら(もっと遠くへ……逃げないと……)
ほむら(……ううん、みんなと合流しなきゃ……)
ほむら(合流…………どうやって?)
ほむら(……なんでだろう、頭がぼーっとする……考えがまとまらない……)
ほむら(…………)
ほむら(この河……なんでこんなに真っ赤なのかしら……)
ほむら(……ああ、そうか……)
ほむら(これ、私の血だ……)
ほむら(身体に力が入らない……)
ほむら(なんだか寒いわ……それに眠い……)
ほむら(どうしてこんなに眠いのかしら……)
ほむら(……このまま……このまま目を閉じてしまいたい……)
ほむら(…………ダメ、逃げなきゃ……)
ほむら(まどかを……守らなきゃ……)
ほむら(……まど、か……)
《なーに寝てんだよ、ほむら》
ほむら「あ…………」
《あーあ、全身びしょびしょじゃねーか、まったく》
ほむら「……お日様だ……」
《んなトコで寝てたら風邪引いちまうぞ》
ほむら「もう、夜明けなのね……」
《ほら、さっさと起きろって。さやかもマミも待ってるぞ》
ほむら「キラキラして……綺麗……」
《そんな寂しいとこで寝っ転がってないでさ》
ほむら「……温かい……」
《……こっちに来いよ、ほむら》
ほむら「私も……そっちに――――」
~住宅地~
まどか「はあっ、はあっ……」
まどか(マミさん、さやかちゃん、どこにいるの……!?)
まどか(早く合流しないと……早くしないとほむらちゃんが……!!)
まどか(テレパシーも全然反応がないし……)
まどか(もしかして、さやかちゃん達も、もう……?)
まどか(っ……! そんなはずないっ、そんなことあるわけない!)
まどか(もっと魔力を込めてテレパシーを使えば通じるよ、きっと!)
まどか(さやかちゃん、マミさん!! お願い、返事をして……!!)
まどか「はあっ、はあっ……」
まどか(マミさん、さやかちゃん、どこにいるの……!?)
まどか(早く合流しないと……早くしないとほむらちゃんが……!!)
まどか(テレパシーも全然反応がないし……)
まどか(もしかして、さやかちゃん達も、もう……?)
まどか(っ……! そんなはずないっ、そんなことあるわけない!)
まどか(もっと魔力を込めてテレパシーを使えば通じるよ、きっと!)
まどか(さやかちゃん、マミさん!! お願い、返事をして……!!)
まどか(…………)
まどか(……)
まどか「っ……ううっ……」グスッ
まどか「マミさん……さやかちゃん……どうしてなの……?」
まどか「お願いだから……返事をしてよぉ……」
――――ドォン!!
まどか「あっ!?」
まどか「今の音……ほむらちゃんの爆弾の音……!?」
まどか「橋のほうだ……まさか……!?」
まどか「――――っ!!」ダッ!
まどか《ほむらちゃんっ……ほむらちゃん!!》
まどか《ねえ聞こえる!? 何があったの!?》
まどか《怪我なんかしてないよね、大丈夫だよね!?》
まどか《ほむらちゃん……!》
まどか(………ほむらちゃんの声が……聞こえない……!)
まどか「う……」
まどか「うああああっ!!」
まどか(そんなはずない! ほむらちゃんがやられるわけない!)
まどか(絶対に無事でいてくれる、って約束したもん!)
まどか(絶対に助けに行くって言ったもん!!)
まどか(待っててほむらちゃんっ……今行くから……!!)
~崩壊した鉄橋~
キリカ「……おや? さっき見た顔が来たよ、織莉子」
まどか「……っ! 貴女たちは!」
織莉子「わざわざ戻ってきたのね、貴女」
まどか「ほむらちゃんは……ほむらちゃんは何処なの!?」
織莉子「彼女なら……」
キリカ「ははっ、一足遅かったね」
まどか「どういう、意味……?」
キリカ「ここに私達がいて、彼女がいない」
キリカ「それが意味することなんて言わなくてもわかるだろう?」
まどか「っ!!」
織莉子「キリカったら、またそんな回りくどい言い方して……」
キリカ「ふふっ、これが私の性分だからね」
織莉子「はっきりと言ってあげないと可哀相でしょう?」
織莉子「暁美ほむらは、もう逃――――」
まどか「…………い」
織莉子「え?」
まどか「許さない!! 貴女たちのこと、絶対に許さないんだからッ!!」
織莉子「――――っ!?」ゾクッ
織莉子(何、このプレッシャーは……!?)
織莉子(彼女がただそこにいるだけで息が苦しくなる……!)
まどか「やあああああああっ!!」
キリカ「くっ……!?」
キリカ(圧倒的な魔力……あんな力をぶつけられたら一溜まりもないじゃないか!!)
キリカ「……まあ、でも」
織莉子「ええ、そうね」
織莉子「――――撃たせなければ何も問題ないわ」
まどか「っ!?」
引き絞った弓を放つ直前――――
呉キリカの魔法に支配された『時間』は、
澄んだ水が泥水に変わるようにその流れを澱ませた。
キリカ「遅い遅いッ!」
まどか「――――っ!?」
澱んだ時間が、まどかの全身に重たく纏わり付く。
まどか「こ、このっ……」
それに抗うよりも早く――――
織莉子「させないわ」
魔法で作り出された球体がまどかへと襲い掛かった。
まどか「あうっ……!」
腕、腹部、足。
動きの鈍ったまどかは、ただ弓を放つだけの動きも出来ず、
成す術もなく美国織莉子の攻撃を受けた。
まどか「つっ……あっ……!」
からん、と乾いた音が虚しく響く。
それはまどかが弓を取り落としてしまった音。
絶望に立ち向かう希望を手放してしまった音――――
その隙を、呉キリカが見逃すはずがなかった。
まどか(――――どうして?)
一瞬にして間合いを詰め、背後に回り込む。
まどか(どうして私たちが、こんな目に?)
そして黒の魔法少女は、その鋭い爪を、全てを切り裂く魔法の刃を構え――――
まどか(………ごめんね、みんな……)
――――まどかの細い首筋へ振り下ろした。
「――――うん」
「そうさ、君を魔法少女にしてあげる」
「でも残念ながら君に魔法少女の素質はほとんどない」
「まともに僕の姿を見ることも出来ないし、かろうじて声が聴こえる程度だ」
「魔法少女としては最低ランクの能力」
「『どんな願いも叶えてあげる』、とはいかないんだ」
「願いで起こせる奇跡も、本当にちっぽけなものになってしまうだろう」
「……そうだね、例えば」
「死の淵に立つ『彼女』の魂を救うことなら……出来るかもしれないね」
「君がその指輪を手にした時、頭が割れるような痛みを感じなかったかい?」
「それはね、その指輪に宿った『彼女』の魂に、魔力にあてられてしまったからなんだよ」
「実は君の内に秘めた素質がわずかとはいえ開花したのも、そのおかげなのさ」
「……『彼女』の肉体は使い物にならないほど損傷してしまったけれど、魂は違う」
「その指輪に宿った『彼女』の魂は、朽ちることなく輝き続けているんだよ」
「君が願えば、君が呼べば、『彼女』は応えてくれるだろう」
「君は自身の魂を、『彼女』のために使う気はあるかい?」
「まあでも、きっと彼女は怒るだろうね」
「そういった願いが嫌いだったから」
「……それでも君は願いを変えないのかい?」
「……うん。やっぱりね」
「君達人間はそういったことが大好きだものね」
「例え周りの人間が止めても、自身に待つ苦難を知っていても」
「愛する人を救うためなら我が身も惜しまない」
「……わけがわからないよ」
「別に、僕はどちらでも構わないけどね」
「君がそう願うのであれば、止めたりなんかしないさ」
「さあ、願いを言ってごらん」
「それで契約は交わされる」
「…………」
「それが君の願いだね?」
「うん、わかったよ」
「……君の願いはエントロピーを凌駕した」
「喜ぶといい。君の願いが彼女の魂を救うんだ」
「そう――――佐倉杏子の魂を!」
布が擦れ合う、乾いた音が微かに響く。
キリカ「なっ……!?」
まどかの首筋へ振り下ろされるはずだった黒の魔爪は、その寸前で――――
――――黄色のリボンに阻まれ、動きを止められていた。
キリカ「なんだこれっ!? リボンっ……!?」
まどか「えっ……!!」
織莉子「きゃっ……! な、何、巻き付いて………!?」
キリカ「織莉子! くっ……!」
まどか「この魔法は……!!」
「――――ふう、危ないところだったわね」
まどか「あ…………!」
マミ「ごめんなさい鹿目さん。お待たせしちゃったみたいね?」
まどか「やっぱり、マミさんっ……!!」
まどか「良かった……無事だったんですね!」
マミ「ええ、実は……」
織莉子(新手……!?)
織莉子(面倒なことになったわ……)
織莉子(でも、この程度の拘束なら問題ない……)
織莉子(私の武器を飛ばして、彼女たちの隙を突く!!)
ギュンッ!
まどか「あっ! マミさん危ない! 後ろ……!」
「心配いらないよ、まどか!」
ガキィーン!
さやか「バッターさやかちゃん、打ちましたぁ!」
さやか「……なんてねっ!」
まどか「さやかちゃん!?」
まどか「さやかちゃんも無事だったんだ!」
さやか「あったり前でしょ、まどか!」
さやか「正義の味方はそー簡単にやられたりしないんだよ!」
まどか「……もうっ、さやかちゃんたら……」
織莉子「また新手……!? なんてことなの……!?」
キリカ「大丈夫さ織莉子! 私がついてるよ!」
キリカ「まずはこんなリボン、八つ裂きにして……!」
「……動いたら、美国織莉子のソウルジェムを撃ち抜くわ」
キリカ「っ!?」
まどか「あっ……ああ……!」
ほむら「無駄な抵抗はやめなさい、呉キリカ」
キリカ「お前は……いつの間に!?」
織莉子「私が背後を取られるなんて……!?」
まどか「ほ……ほむらちゃん……!!」
ほむら「ごめんなさい……心配かけたわね、まどか」
まどか「う……うぅうう……」グスッ
まどか「良かった……ほむらちゃんが生きててくれて良かったよぉ……」
まどか「私……ほむらちゃんが死んじゃったのかと思って……」
ほむら「まどか……」
キリカ「暁美ほむらまで現れるなんて……!?」
織莉子「どうして!? 私の予知なら、この程度の不意打ちなんて予測出来たはずなのに……!!」
「――――きっと幻でも見てたんだろ」
織莉子「ッ!?」
「周囲に敵はいない。全て上手くいく」
「……そんな幻をさ」
まどか「あっ……!?」
「よぉ、まどか。危ないところだったな?」
キリカ「っ!? 誰だ!!」
「まったく、無茶しすぎなんだよオマエは。もっと自分を大事にしろ、って言ったろ?」
織莉子「貴女は……!?」
まどか「嘘……そんな、なんで……!?」
「ま、オマエはもう安心して見てればいいよ」
杏子「――――アタシが美味しいトコ全部、貰ってやるからさ!」
乙乙!
一時間半くらい大丈夫だろ
25時だっていえばその日のうちに含まれるさ
一時間半くらい大丈夫だろ
25時だっていえばその日のうちに含まれるさ
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