元スレ一方通行「新訳・絶対能力進化計画……ふざけてンのか」芳川「いたってまじめよ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
先刻、乗っ取りで少し書いたものを立て直した方がいいと進められたので仕切り直しです。
地の文無し、会話形式です。ハートフルコメディを目指……したい
安価をたまに挟みます。というのも優柔不断なもので、展開につまると助けが欲しいのです
よしなにしてやってください
初SSなもので色々至らぬところが多いとはとは思いますがどうぞよろしく
それでは、先刻投下分までパパッと参ります。
とくに加筆はしていないので、既読の方は読み飛ばしてもいいかと
2 = 1 :
一方通行「絶対能力進化計画の再開だと!?」
芳川「えぇ。理事会はどうしても諦め切れていなかったようね」
一方通行「・・・・・・ンで、どうしてお前がそれを知ってンだ?」
芳川「だって、実験の総責任者は私だもの」
一方通行「はァ!?」
芳川「あなたたちが働け働けってうるさいから・・・」
一方通行「他にいくらでもあったろォが!糞!糞!!糞!!!理事会どもめ舐めやがってェェ!!」カチッ
芳川「勘違いしないで頂戴。今回の実験は前のような内容ではないわ」
一方通行「・・・あァ?」
芳川「私が責任者だって言ったでしょう?妹達や、あまつさえ打ち止めに被害が及ぶようなこと、するわけないじゃない」
一方通行「そォか・・・芳川お前、前回のみてェにならねぇよう手を回すために、責任者になったンだな?」
芳川「・・・・・・」
一方通行「おい」
芳川「実験日以外は休みでいいって言うから・・・・・・」
一方通行「どこまでもニート思考かてめェはァァァ!!!」
一方通行「もォいい。説明を続けろ」
芳川「そう。それで、実験内容なんだけど……」
3 = 1 :
実験内容安価結果:10000人と親友になる
芳川「『被験体名一方通行が10000人と親友になる』それが今回の実験よ」
一方通行「……は?」
芳川「聞こえなかったかしら?『被験体名アク……」
一方通行「そうじゃねェ!!ンだそのふざけた実験は!?ってか実験なのかそれ!?」
芳川「私達『絶対能力進化計画を大いに成功させる団』略して『SOS団』は必死に考えたわ」
一方通行「まて、突っ込む所が増えやがった。なンでZじゃなくて『進化』のSを……」
芳川「まぁ聞きなさい。あなた、いまでもぶっちゃけた話ほとんど完璧じゃない?」
一方通行「……確かに、ベクトル操作で大概のことは可能だわな」
芳川「0930事件で発現した黒翼、第三次世界大戦時の白い翼と輪。あなたの能力は、もはや別次元のものと言って過言ではないわ」
一方通行「だからなんだァ?そこからどうしてあれにつながる……」
芳川「そんな完璧なあなたの欠陥、それを考えたとき思いついたのよ」
芳川「あなた、コミュ障じゃない?」
一方通行「ぶっ殺すぞ」
4 = 1 :
芳川「あら怖い」
一方通行「あら怖い、じゃねェ!!おちょくってンのかお前!!!」
芳川「だって事実じゃないの。そりゃぁ、カフェイン中毒だとか厨二病全開なファッションセンスだとか、学園都市第一位のロリコンだっていう噂で持ちきりだとか。他にも挙げればキリはないけれど、一番重症なのはそれでしょう?」
一方通行「愉快なオブジェになりてェンだな?そうなンだな?……色々と反論したいことはあるが、まァいい。けどこれだけは言っとく!俺は別にコミュ障なンかじゃねェンだよ!!」
芳川「……自覚なし、か。やはりSOS団の読みは正解ね」
一方通行「なにコイツほンとうざい」
5 = 1 :
芳川「じゃああなた、ちょっと携帯電話見せてみなさいよ」
一方通行「……なンでだよ」
芳川「電話帳、人並みの登録数はあるの?私、愛穂、打ち止め、番外固体以外で」
一方通行「…ふン、ったりめェだろうが。ほらよ」スッ
芳川「これ仕事用のでしょ。あなたがこんな普通のデザインのものを選ぶはずないじゃない」
一方通行「チッ」
芳川「あの、黒基調に純白の翼と十字架デザインが全面に施されていて、物欲のない貴方が打ち止めの『この前ミサカ達と一緒の機種にしたばっかりでしょ!ってミサカはミサカはもう1時間も実機を手放そうとしないあなたの裾を引っ張りながら言ってみたりぃぃぃ!!』って言うのを無視して買った、あれよ」
一方通行「るせェ!ンなことどうだっていいだろうが!!」
芳川「カチッ『新鋭奇才デザイナー、D・M・カッキーとのコラボなんだぜェ……』カチッ こればっかりなんだもの。思わず愛穂と動画撮っちゃったわ」
一方通行「消せェェェェェ!!!……番外固体は?」
芳川「撮ってなかったわね」
一方通行「ホッ」
芳川「でも何故かあなたから目を離さずに、『MNW接続……プププッ……おまいらセロリの爆笑動画だぞ……っと』って」
一方通行「駄々漏れじゃねェかよ約一万人にィィィ!!」
芳川「さて、一方通行が落ち込んで机につっぷしてる間にポケットから携帯を拝借したわ」
一方通行「」
芳川「……これは」
6 = 1 :
一方さんの登録件数安価結果:魔術サイド全員分
芳川「」
一方通行「どォだよ、おら」
芳川「」
一方通行「いやァ、SOS団、だっけか?中身の無ェ頭振り絞って考えてくれたってのに、悪かったなァ」
芳川「」
一方通行「この通り、俺ぁダチなら腐るほどいるンだわ。分かったらこの計画は中止。いいな?」
芳川「」
一方通行「(くくく……くかきけこかかきくけききこくけきこきかかかーーー!!!)」
一方通行「(甘ェ!相変わらず甘すぎンだよ芳川よォ!!)」
一方通行「(俺はお前らの下に戻ると決めた以上、どうやってもこの手の話になると感づいてた!)」
一方通行「(お前、たまには外に出て知り合いでも作るじゃン?だの、あなたってお友達いるの?ってミサカはミサカは心配してみる、だの言われるだろう、ってなァ!)」
一方通行「(学園都市第一位の頭脳を舐めるンじゃねェ!)」
一方通行「(ロシアから帰る前に三下ンとこのシスターに……)」
一方通行「(誰でもいいから実在する知り合いの名前を、かったっぱしから教えてもらったンだよォォォ!!!)」
7 = 1 :
一方通行「(もちろン、アドレスやら番号やらはでたらめだ)」
一方通行「(まァ、何人かは会社をハッキんグしたから本物だかな)」
一方通行「(魔術師携帯もってないやつ多すぎだろほンと)」
一方通行「(だがな、そこは学園都市第一位の頭脳!!)」
一方通行「(設定した性別、年齢、性格で俺が送ったメールにベストの返信が返ってくるAIプログラムを作ってやった!!)」
一方通行「(ギャハハ!コレが中々いい出来でよォ!!)」
一方通行「(最近、暇な時はもっぱらメールをするようになっちまった!!)」
一方通行「(闇咲くン良い奴すぎンだろォがァ!!)」
8 = 1 :
一方通行「落ち込むなよ芳川。明日からまた糞ニートに逆戻りだが、今度は俺がちゃンとした仕事を一緒にさがしてやらァ」
芳川「……(でたらめじゃないみたいね。メールも、きちんと会話がなりたっているし)」
一方通行「まァ、俺達も少し口やかましく言いすぎだったなァ。もうしばらく休んでみてもいいンじゃねェか?」
芳川「(にしても、意外だわ)」
一方通行「そうだ、お前もういい歳だろ。このまま家庭に入って主婦になっちまえ、な?働かなくていいし、余計なこともしなくてすむ。な?」
芳川「だれがいい歳なのよ……(この子、メールだとデレまくりじゃない)」
20××/ ○/○○ 1:25
TO:闇咲くン
Sub:ReReReReReReReReRe
今日の打ち止めかァ?
相変わらず天使みてェだったぜ
いや、ありゃァ天使、大天使に違ェねェ
ガチの大天使と殺りあった俺がいうンだ、そうに決まってる
打ち止めまじ大天使
芳川「(しかも随所にデコメ絵文字入り……)
9 = 1 :
芳川「(闇咲……って、以前8月30日に外から侵入してきたっていう……)」
芳川「(何時の間に……ん?)」
20××/ ○/○○ 1:28
From:闇咲くン
Sub:
あいわかわらずだなお前はwww
じゃぁ、俺あしたも学校だから寝るわ。おやすみ
芳川「(……)」
芳川「(……)」
芳川「(資料で見たけど、彼はたしか成人男性だったはず……よね?)」
10 = 1 :
芳川「(やけに外国の人も多いし。って!これは……)」
一方通行「天井なンかどうだァ?地味だが、堅実で……あァ、あいつァお前が撃っちまったっけなァ」
芳川「(……確かめてみる必要があるわね)一方通行?」
一方通行「じゃァ、木ィ原くン……あ?」
芳川「ちょっとこの人に、電話してみてくれる?」
一方通行「……ンだァ?疑ってやがるのかよ?」
芳川「何言ってるのよ。他でもないあなたがお世話になっているんだから、少し挨拶をしてみたいの。ほら」
一方通行「チッ……」カチカチ
一方通行「(くくく。大方、メールはなンとかできても電話はどうしようもねェ、そう思ってのことだろうがなァ)」
一方通行「(三度言うぜ、そこは学園都市第一位の頭脳!!)」
一方通行「(声帯いじくって、ゆうに一万人分もの声のサンプリングをしてあンだよォ!!)」
一方通行「(元の声が分からなくなっちまって、止む無く木ィ原くン家にあった『クソガキ成長記録♯128』を観るはめになったがなァ)」
一方通行「(まァいい。えーっと……)」
一方通行「(エリザード、たしか俺と殴り合いの喧嘩の末にダチになった、ってェ設定だったな)」
11 = 1 :
とりあえず先刻までの分は以上です
安価少ねぇ……もっと仕込んでいけるようやっていきます
ここからは即興ゆえ遅いですがよしなに
雑談、忠告、誹謗中傷ウエルカムです。励みになります。Mなので。嘘です。
12 = 1 :
先刻までの分はとりあえずここまでです
安価少ねぇ……もっと仕込んでこうと思います
ここからは即興ゆえ鈍足ですがご了承ください
雑談、助言、誹謗中傷ウエルカムです。励みになります。Mなので。ウソです
それではこれ以降もよしなにどうぞ
13 :
>>1乙
後日に立てると思ってたから期待
14 = 1 :
一方通行「(エリザード、エリザード……なるべく親しげに喋らねェと)」プルルルルルル
芳川「……」
一方通行「(さすがに電話機能は試験運転の時にかけたっきりだァ。目立ちすぎるからな)」プルルルルル
芳川「……」
プツッ
一方通行「よォ、三下ァ!今時間あるか!?あるよなァ!?無ェとは言わせねェぜ」
芳川「………」
一方通行「あァ!?今彼女と一緒だァ!?ンなもンよりダチの方が優先だろォが!」
芳川「……………」
一方通行「用はなンだだと!?いつからてめェ俺にそンな口を……おい!おい!!」
ツー、ツー
一方通行「あ……糞が。悪ィな芳川。あいつァいま忙しいんだとよ」
芳川「構わないわ」
芳川「よく、わかったから」
15 = 1 :
一方通行「そォか?(よし!不振がられてはいねェみたいだな!)」
芳川「えぇ、それにしてもあなた、いいお友達をもったのね」
一方通行「あ?ンなもンじゃねェよ。ただの腐れ縁だっての」
芳川「へぇ?」
一方通行「おォ、あいつがこの俺に喧嘩を吹っかけてきやがってなァ。その後まァ、なンやかンや、あったンだよ、うン」
芳川「そう、それは凄いわね。本当に凄い」
一方通行「そォかァ?ありがちな話で……」
芳川「だって、エリザードってあなた、英国王のあのエリザードでしょ?」
一方通行「……」
16 = 1 :
一方通行「お……おおう、そう、それだァ(ウロタエルナウロタエルナウロタエルナァァァ!)」
芳川「……」
一方通行「あの野郎がな、なンだ。学園都市の……視察……そう!学園都市の視察とやらに来た時によォ(マダイケル!イケル!!)」
芳川「……一方通行」
一方通行「お忍びだとかで、裏路地を走ってやがってなァ!!(シコウヲトメルナ!カンガエロカンガエロカンガエロォォォォ!!)」
芳川「一方通行!!!!」
一方通行「な!なンだよ!!」
芳川「もういいの、私が悪かった」
一方通行「はァ?意味分かン無ェ(よし!終わり!?この話もう終わりだな!乗り切った!さすが学園都市第一位のず……)」
芳川「私の言い方がだめだったわね」
芳川「エリザードは、英国の 女 王 よ」
一方通行「…………………」
17 = 1 :
芳川「コーヒー淹れたわ」
一方通行「おかしィだろ、エリザードって、どう聞いても男だろォがよ」ブツブツブツブツ
芳川「まだ言ってるの?」
一方通行「リザードだぞ?あのヒトカゲが進化したまじかっけェリザードが入ってんだzブクブクブクブク」
芳川「ぼやくか飲むかどちらかにしなさい汚いわね」
芳川「で、結局この電話帳に登録されてるほとんどが、あなたの手によるでたらめってことなのね?」
一方通行「……おォ」
芳川「まったく呆れるわ。ロシアから帰国してしばらくコンピューター関連の研究施設を借りてたのは、そのAIプログラムとやらを作るためだったのね?」
一方通行「まァな。その分野の研究を10世代は先に進めた自信はある」フフン
芳川「こんなとてつもなくしょうもない事に使われたら本も子もないわよ」
一方通行「るせェ」
芳川「その技術を生かして働いて、世の中の役に立とう、そうは思わないの?まったく……」ズズズズ
一方通行「待て、お前にだけは絶対に言われたくねェ」
18 = 1 :
芳川「で?」
一方通行「あ?」
芳川「登録数。実際に交換したのは何人なの?でたらめと分かってはいても、私から見たら区別がつかないのよ」
一方通行「……チッ、よこせ」カチカチカチカチ
芳川「あら、消しちゃうのね」
一方通行「あァ?ったりめェだろが。ばれちまった以上、もう必要のねェカモフラージュだからな」
芳川「そう……あなた、随分と楽しそうにみえたのだけれどね」
一方通行「馬鹿言え」カチカチカチ
一方通行「(……)」
一方通行「(SDの方にバックアップしておこう……ロックもかけて)」カチカチカチカチカチカチ
一方通行「(一応な、一応。何が必要になるかわかンねェ世の中じゃねェか……)」
一方通行「(ヴェんトちゃんの相談も……まだ途中だったしなァ)」カチカチカチ 本体データ削除シマスカ? YES
19 :
もうこれAIなのか実在の人物なのかわかんなくなってんじゃねぇの?
20 = 1 :
一方通行「おら、これが全員分だ」
芳川「潔いわね」
一方通行「ふン、たしかに俺は知り合いは少ねェ方だ。それは認めてやる」
芳川「……」
一方通行「だけどな、それはコミュ障なンかじゃァねェ。断じて違う」
芳川「……」
一方通行「そもそも無理して人と馴れ合う必要がどこにあンだ、くだらねェ。俺達ァ自立した大人だろォが」
芳川「あなたが果たして大人と言えるかどうかはいいとして、たしかにその言い分も一理あるわ」
一方通行「おォ」
芳川「でもね……」
一方通行「……ンだよ」
芳川「愛穂、打ち止め、番外固体、病院……そして一番これが不可解なのだけれど……ミサカ20000号、これだけっていうのはちょっと……予想外というか……」
一方通行「……」
芳川「ひどすぎるわ」
一方通行「そうか……」
芳川「っていうか私はどこよ」
一方通行「お前はずっと家にいンだろが。メモリーの無駄だ」
21 = 1 :
今日はキリがいいとこまでやってみると言った手前ダラダラとここまでやってみました。結果キリいいかというとそうでもない気がしますが流石に眠いです
お休みなので昼前から続きを投下して、ちゃっちゃと一方さんを部屋から出そうと思います
安価を仕込めるのは昼ぐらいからですかね……遅筆で申し分けない
ここまでは雨降りの鹿児島からお送りしました
それでは、また次回もよしなに
24 :
スレ立て乙!
期待してる
25 :
上条さんに実在の人物教えろとかわけわからんこと言えるのに上条さんのメルアド持ってないのかよww
26 :
きたい
27 :
移動したのか まあそらそうだよなぁww
一方さんが思った以上に潔かった 乙
28 :
妹達と片っ端から親友になれば10000人ぐらいすぐに・・・・・・・・・?
29 = 1 :
おはようございます。鹿児島は今日も雨、というか台風ってまじかなんでだ明日は負けられない戦いがそこにあるのにぃぃぃぃ……
レスありがとうございます。励みになります。
>>25
でたらめでもいいが念のため実在する人間の名前がいい
↓
それも、打ち止めたちに関わりがなさそうな人間を大量に
↓
ポクポクポクポク
↓
チーン 三下のとこのシスター(絶対記憶能力保持者+外人)だァァァァ!!!
と、帰りの機内でインさんに飛びついたのでした。
……ほんと言うと、インさんはもう学園都市での知り合いのほうが多い気はしますが、そこはご都合主義ということで……
>>28
そこんとこは決めかねてますね……まぁ追々ということで
頭も起きてきたのでぼちぼち始めようと思います。
30 = 1 :
芳川「この少なさは、本当に予想外よ。我々SOS団にとって」
一方通行「るせェ。勝手にコミュ障認定しておいて期待してンじゃねェよ」
芳川「色々と言いたいことはあるけれど、とりあえず」
芳川「20000号は……なんなの?」
一方通行「……」
芳川「……」
一方通行「……」
芳川「……」
一方通行「何度変えてもメールが来てェ……」
一方通行「着拒しても知らねェ番号からかけてきてェ……」
一方通行「『今すぐミサカのことを登録しないとセロリたんの脳裏にミサカの痴態を焼き付けにいっちゃうゾ☆ぐへへへへへあbbbbbbbbbb』ってェ……」グスッ
芳川「なにかしら、目から汗が」
31 = 1 :
一方通行「……満足かよ、俺の欠点が確認できてよォ」グシグシ
芳川「仮説の証明が得られて実験の正しさの裏づけになったから、そりゃ満足よ」
一方通行「ってかよォ、いい加減聞こうと思うンだが」
一方通行「なァンでダチ作るってのが、絶対能力進化への条件になっちまうンですかァ?」
芳川「あ!それ聞いちゃう!?ついに聞いちゃう!?」
一方通行「な……なンだよその異様な食いつきは」
芳川「だって……」
芳川「ここに来るまでに、丸一日かかったような気がしたから」
一方通行「黙れ」
32 = 1 :
芳川「その前に、ちょっと分かったことがあるわ」
一方通行「なンだ?」
芳川「一方通行、あなた友達ができないんじゃなくて……そもそも、欲しいとも思っていない、そうなんでしょう?」
一方通行「……」
芳川「あなたは一番最初の能力診断からレベル5、常勝無敗の第一位。だからずっと実験ずくしで、知り合いなんてほとんどいなかった。作る必要も無かった。打算と利害のみの人間関係。それは理解してるわ。それで生きていけた、そういう世界だからね」
一方通行「……」
芳川「でもね、もうあなたはあちら側の人間ではないわ。表の世界で生きると決めた以上、いつまでもそんなつまらない言い訳は通用しないわよ?」
一方通行「……俺みてェな」
芳川「なに?」
一方通行「俺みてェなクソッタレが。表の人間と関わっていいはずねェだろうが」
33 = 1 :
芳川「……」
一方通行「打ち止めも、番外固体も他の妹達も。あいつらは俺が守るって決めた。乗り掛かった船だ、お前と黄泉川も入れてやらァ」
芳川「……」
一方通行「それで、十分だ。これ以上は求めねェ、求めていい立場にねェんだよ俺は」
芳川「……」
一方通行「一万三十二人の殺害?ハッ、人類史上最悪の殺人鬼じゃねェかよ俺は」
芳川「……」
一方通行「本当ならなァ、お前達とこうしてるのだって俺は自分で自分が許せねェんだよ」
芳川「……」コポコポコポ
一方通行「分かったら、もういいか芳川……おォ、あんがとよ」
芳川「歯ぁくいしばりなさい最強(さいじゃく)」
一方通行「!?」
芳川「私のコーヒー(さいきょう)は、ちっとばっか熱いわよ」バッシャァァァァァ
一方通行「あっつァァァァァあああああああァァァァァァ!!!!!!!!」
34 = 1 :
芳川「……なにを言い出すのかと思ったら」コポコポコポ
一方通行「あっつゥゥ!!おま……!これ尋常じゃ……おいおいおいおいィ!何でまた淹れてンですかァァ!?」
芳川「やっぱりあなたは大人じゃないわ」バッシャァァァァア
一方通行「二杯目ェェェあああああァァァァ!!!!!」
芳川「私の考えていたとおりだったわね。あなたのそういう考え方g……聞いてるの?」
一方通行「あっちィィ!糞が!!どの口でいいやがるこの行き遅れ!!」
芳川「…………」コポコポコポコポ
一方通行「待て、今のは失言だった。謝る。平和的に話しいをs……」
芳川「そぉい!!」バッシャァァァァァ
一方通行「あああああァァァァァァァ!!!!!!」
35 :
そぉい!って事は頭から行ったのか…
36 = 1 :
一方通行「……」ボタボタボタボタ
芳川「で、あなたのそういう考え方自体があなたの能力進化の足かせになっている、そう言いたいのよ」
一方通行「目の前の惨状は無視かお前」
芳川「コーヒーカップの帽子というのは趣味が悪いわね」
一方通行「マジで黙れ」カチッ シュパッ カチッ
芳川「あら便利。ドライヤーいらず」
一方通行「るせェ。続けやがれってンだ」
芳川「能力には自分だけの現実が深く関わってる、それはよく理解しているわよね?」
一方通行「ったりめェだ。学園都市第一位舐めんな」
芳川「自分だけの現実、それすなわち人の内面とも言えるわ」
芳川「一万人ものクローンの殺害、己が極悪人だという自己評価、そこから来る他人への拒否反応」
芳川「そういった要因があなたの自分だけの現実の成長を阻害しているのよ」
一方通行「……そう、なのかァ?」
芳川「えぇ、そう、そうなのよ」
一方通行「なンてかこう……無理やりじゃねェか?本当に大丈夫か?」
芳川「……もちろんよ。みんなそう言っている」
一方通行「(みんなって誰だ……)」
37 = 1 :
芳川「SOS団のみんなよ」
一方通行「心読むな。ってかよおォ……その理屈があっていたとしても、俺はもう絶対能力者になろうとは思ってねェしなァ……」
芳川「いいの?」
一方通行「……無敵になることだけが、守る術じゃねェって分かってっからな」
芳川「そう。絶対能力者になることが、死んでいった妹達への一番の弔いだと思うのだけれどね」
一方通行「……あァ?」
芳川「あの子達は、あなたを絶対能力者へ進化させるという実験のせいで無理やり命を与えられ、それを無理やり奪われた」
芳川「じゃぁ、こう言えるんじゃない?」
芳川「あの子達の悲願は。散っていった命の分、あなたが絶対能力者になることなんじゃないか、って。死を無意味にしないで欲しいって」
一方通行「……」
芳川「それに今回の実験なら、あなたは人を殺すなんてはめにはならない。至極真っ当なそんな手段なら、あの子達も報われるんじゃない?どうかしら、一方通行」
一方通行「…………」
38 = 1 :
一方通行「それでも……芳川、俺はそんな価値のねェ悪人で」
芳川「確かに。どんな理由を並べようと。それが妹達の意思だろうと。あなたが一万人以上のクローンを殺した事実、それは変わらないわ」
芳川「そう、その事実はあなたが背負って良い。でも、あなた自身が変わってはいけないなんてことはないのよ」
一方通行「……」
芳川「それに、あなたはもう十分に報いを受けたと思うわ。能力を失って、自力じゃ喋ることも、歩くこともできなくなって」
一方通行「……」
芳川「そう……あなたは罪を犯して、罰を受けた。今度は償いをしなさい。しっかり生きて、ね?」
一方通行「……芳川ああァ!」ダキッ
芳川「フフフ、いいわ、お泣きなさい」
芳川「(……)」
芳川「(……)」
芳川「(web漫画を読み漁ってたのがこんな所で役に立つとはね。ありがとう○道)」
芳川「(ぶっちゃけ打ち止めも番外も救ってんだから償いも終わってんだろってのは無しよ。せっかく上手くごまかされているんだから)」
芳川「(そう、私の有職ニート生活がかかってるんだから)」
39 = 1 :
とりあえず午前はここまでで。ようやっと一方さんを野に放てそうです
まじめな話だと駄目ですね、というかまじめに徹せられてないのでなんとも締りの無い感じになってしまいました
とりあえず昼飯を軽く作って喰って、コーヒーで一息いれようかと思います
午後からは安価をちょいちょい仕込む感じで……ってもう何度も言ってますね
それではまたあとで
41 :
乙
つまり無害のフォルダに設定されているコーヒーを噴射すれば第一位に勝利できるのか……
42 :
>>41
この一方さんはチョーカー付きでしょ?
それに反射しちゃったら芳川にかかっちゃうじゃないか
43 = 1 :
芳川「反射の膜を理解しているのが自分と木原だけ……って、そう思っていた?」
芳川「甘いわね、一方通行。本当に甘い」コポコポコポ
芳川「かつての実験で、妹達の戦闘データを管理していたのは誰だか、覚えている?」コポコポコポ
一方通行「」ガクガクプルプル
……とはならないですwwww
一杯目はよもや芳川がそんな暴挙に出ることは無いだろうという油断&歯くいしばれという台詞へのうろたえ
二杯目は熱がっているためチョーカーに手を伸ばす暇がなく
三杯目は、オチということで空気読んでくれたのではないですかね。たぶん。きっと。
レスどうもです。ようやっとこのスレも一方×芳川~ニートのしゃべり場!~状態から抜け出せます
午後もよろしくどうぞ。投下はお気になさらずレスしてもらえると嬉しいです
44 = 1 :
一方通行「よし、腹ァくくったぜ芳川ァ!」
芳川「お腹も膨れたしね」
一方通行「黙れ。とにかくその計画、受けてやンよ。ンで、必ず絶対能力者になってやる。妹達のためにもな」
芳川「ありがとう、SOS団もようやく本腰を入れることができるわ(私の役目はもう終わりだけど)」
一方通行「とにかく、ダチを作ればいいンだな?あー待て、基準は?いくらなンでも一年かけないと親友にならないってェ言われると、先が長すぎンだが……」
芳川「そうね……でも、あなたのいままでの交友関係を見る限りは……」
芳川「メアドと番号の交換、あとはまぁ握手でも出来れば親友と言っていいレベルじゃない?あなたにとっては」
一方通行「あく……握手だァ!?マジか…………」
芳川「……(オチだから、黙れ、って言う場面だったんだけれど)」ホロリ
45 = 1 :
一方通行「意気込ンだはいいンだけどよォ」
芳川「なに?」
一方通行「ダチ作るって、何すりゃいいンだ?」
芳川「そうねぇ……とりあえず外に出て人と積極的に関わってみる、とか、手っ取り早く交友関係の広い人と会ってみる、とか……人助けとかどうかしら。あと、出会いも増やしたほうがいいわねあなたは。働きなさい」
一方通行「お前にだけは絶対言われ(ry 分かった。あンがとよ」
芳川「はいはい。ああ、これ一応、実験の概要説明書ね。もうほとんど口で説明してしまったけれど」
一方通行「おォ。…………おィ」
芳川「なぁに?いまさら引っかかるところがあった?」
一方通行「大有りだそれも見出しの部分から。ンだこの実験名はよォ!」
芳川「流行を取り入れてみたんじゃないの。厨二なあなたも納得すると思ったのに……」
一方通行「黙れ。ったっく……」
一方通行「新訳・絶対能力進化計画……ふざけてンのか」
芳川「いたってまじめよ」
46 = 1 :
一方通行「『私は今から会議だから、あなたはさっさと行きなさい』だとよ」
一方通行「家の中で会議ってどういうこった……あァ、パソコン経由か。にしても今日は家に誰もいなかったな」
一方通行「打ち止めも番外固体も、調整の日はまだ先だったはずなンだが……まァいい」
一方通行「天気は快晴、五月晴れってなァ」
一方通行「もうすぐ梅雨に入っちまうけどよォ」
一方通行「とりあえず今のところは出歩くには丁度いい」
一方通行「さて、と。これからどうすっか……」
一方さんの行動
1「とりあえずブラブラするか……そういえばこの間、学園都市には珍しいデザイナーズマんショんが出来たって言ってたなァ」
2「少し遠出してみっか。外へのゲートあたりまで歩いてみることにしよォ」
3「相談……でもしてみるか、クソ。勝手が分からねェしな」
4「人助け…ハッ!ヒーローみてェな話か!そうと決まれば裏路地に突撃するっきゃねェ!!」
5「働くってなァ……めんどくせェけど探してみっか」
このレスから先着5レスの多数決で><
みんなの評価 : ★★
類似してるかもしれないスレッド
- 一方通行「一方一家・初夏の旅行計画……ふざけてンのか」芳川「いたってまじめよ」 (1001) - [77%] - 2011/6/29 7:16 ★★
- ちひろ「プロデューサーさんは結婚とかしないんですか?」 モバP「もうしてますよ」 (298) - [33%] - 2013/6/18 17:45 ★★
- 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「きっと、これからも」 (381) - [33%] - 2016/5/24 16:30 ★
- 一方通行「……変態」ミサカ10033号「あぅ、もっと言ってください…とミ(ry」 (1001) - [33%] - 2010/8/26 12:31 ★★★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について