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元スレ垣根 「ほら、笑って笑って!」
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―――――――――
~とある高校~
青髪 「いつものカミやんに戻ったねー」
上条 「そっかー?」 ニマニマ
土御門 「いや、逆に変になったぜよ」
上条 「そんなことないってー」 ニマニマ
土御門 「1日中机に突っ伏してたかと思えば、今度は1日中ニヤニヤしてるにゃー」
土御門 「これが変と言わずして何と言う?」
上条 「いやー土御門、幸せってのは案外すぐ近くにあるもんだなー」
土御門 「は?」
上条 「無くしてから初めて、あれは俺にとっての幸せなんだってのに気付いてよ」
上条 「俺、今が物凄く幸せ」
土御門 「」
青髪 「あ、あのカミやんが、“幸せ”って……」 ガタガタ
土御門 「何があったぜよ……?」
上条 「それがさ――!」
~とある高校~
青髪 「いつものカミやんに戻ったねー」
上条 「そっかー?」 ニマニマ
土御門 「いや、逆に変になったぜよ」
上条 「そんなことないってー」 ニマニマ
土御門 「1日中机に突っ伏してたかと思えば、今度は1日中ニヤニヤしてるにゃー」
土御門 「これが変と言わずして何と言う?」
上条 「いやー土御門、幸せってのは案外すぐ近くにあるもんだなー」
土御門 「は?」
上条 「無くしてから初めて、あれは俺にとっての幸せなんだってのに気付いてよ」
上条 「俺、今が物凄く幸せ」
土御門 「」
青髪 「あ、あのカミやんが、“幸せ”って……」 ガタガタ
土御門 「何があったぜよ……?」
上条 「それがさ――!」
青髪 「――あのシスターちゃんがねー…」
上条 「イギリスの方も大分落ち着いてきたから帰れるようになったってさ」
土御門 「それで有頂天になってたと…」
上条 「ビックリしたのがよ、インデックスの奴向こうで料理の修行までしてたらしくて…」
上条 「最初は心配だから横で見てたんだけど、手際が良いのなんの!」
上条 「『とーまに少しでも恩返しがしたい』なんて言ってさ、上条さんは涙が出そうでしたよ」
ソレニ、アンナコトヤコンナコト…
土御門 「こいつは、今までの反動かにゃー?」
青髪 「どないしよ、ちょっとイラついてきたわ」 ピクピク
上条 「土御門、舞夏と過ごせる日々を大事にしろよ」 キリッ
土御門 「あ、ああ…」
上条 「幸福だーーー!!」 ガタッ
青土 「「!?」」 ビクッ
オイ、カミジョウガコウフクッテ…
セミガナクカモナ…
上条 「一度言ってみたかったんだよなーこの台詞」 スッキリ
土御門 (流石にちょっとウザイかもにゃー…)
青髪 (1発殴ってええかな?)
土御門 「あ、ああ…」
上条 「幸福だーーー!!」 ガタッ
青土 「「!?」」 ビクッ
オイ、カミジョウガコウフクッテ…
セミガナクカモナ…
上条 「一度言ってみたかったんだよなーこの台詞」 スッキリ
土御門 (流石にちょっとウザイかもにゃー…)
青髪 (1発殴ってええかな?)
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~映画館~
絹旗 「この映画超オススメですよ!」
絹旗 「撮影に使ったのはデジカメと写真だけで、登場人物も5人と超低予算で出来た作品です」
麦野 「随分凝った作りね」
絹旗 「にも関わらず、その完成度の高さにリピーター続出のいい映画なんです!」
絹旗 「私もこれで4回目ですよ」
浜面 「よく飽きないな」
絹旗 「分かってませんね浜面、映画を超楽しむには最低3回は見ないといけません」
絹旗 「1回目は映像を楽しみ、2回目に内容の考察、その上で3回目を見るのがいいんですよ」
浜面 「はあ…」
~映画館~
絹旗 「この映画超オススメですよ!」
絹旗 「撮影に使ったのはデジカメと写真だけで、登場人物も5人と超低予算で出来た作品です」
麦野 「随分凝った作りね」
絹旗 「にも関わらず、その完成度の高さにリピーター続出のいい映画なんです!」
絹旗 「私もこれで4回目ですよ」
浜面 「よく飽きないな」
絹旗 「分かってませんね浜面、映画を超楽しむには最低3回は見ないといけません」
絹旗 「1回目は映像を楽しみ、2回目に内容の考察、その上で3回目を見るのがいいんですよ」
浜面 「はあ…」
絹旗 「ま、超浜面には言っても無駄でしょうけど」 ヤレヤレ
滝壺 「きぬはたがいつになく熱いね」
麦野 「それだけ言うんだから、余程面白い作品なんじゃないの?」
浜面 「でもこれまで勧められたやつが面白かったためしがないぞ?」
絹旗 「今回は段違いに超いい作品なんです!」
ブー
滝壺 「あ、そろそろ始まるよ……」
―――――――――
絹旗 「……」 グスッ
滝壺 「すごい作品だったね」
麦野 「ええ、正直嘗めてたわ」
滝壺 「きぬはたがいつになく熱いね」
麦野 「それだけ言うんだから、余程面白い作品なんじゃないの?」
浜面 「でもこれまで勧められたやつが面白かったためしがないぞ?」
絹旗 「今回は段違いに超いい作品なんです!」
ブー
滝壺 「あ、そろそろ始まるよ……」
―――――――――
絹旗 「……」 グスッ
滝壺 「すごい作品だったね」
麦野 「ええ、正直嘗めてたわ」
浜面 「反則だろあの演出…泣けるじゃねえか」 グスッ
麦野 「浜面キモい」
浜面 「ひっでぇ!」
絹旗 「余命半年を宣告された主人公が最期の思い出作りに励む…何度見てもいいです」
滝壺 「最初から最後までずっと笑ってたね」
浜面 「あの主人公は本気で楽しんだんだろうな…」
麦野 「……」
絹旗 「どうしました?」
麦野 「ん?ああ、何でもないわ。ちょっと内容を思い出してただけ」
麦野 (あの主人公の性格、何となくだけど…)
麦野 (……垣根みたいだったな)
麦野 「浜面キモい」
浜面 「ひっでぇ!」
絹旗 「余命半年を宣告された主人公が最期の思い出作りに励む…何度見てもいいです」
滝壺 「最初から最後までずっと笑ってたね」
浜面 「あの主人公は本気で楽しんだんだろうな…」
麦野 「……」
絹旗 「どうしました?」
麦野 「ん?ああ、何でもないわ。ちょっと内容を思い出してただけ」
麦野 (あの主人公の性格、何となくだけど…)
麦野 (……垣根みたいだったな)
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~とある病院~
一方 「あークソッ、何度やっても慣れねェな……」 グデー
打止 「チョーカーの調整中は何も出来ないしね、ってミサカはミサカはあなたに馬乗りになりながら言ってみたり」
一方 「いい加減降りろクソガキ」
打止 「え~もうちょっといいでしょ?ってミサカはミサカは必死にしがみついてみたり!」 ギュー
一方 「あァもう暑苦しい!!降りろってンだよ!」 グイグイ
打止 「ちぇ、折角あなたと触れ合ういい機会だったのに、ってミサカはミサカは渋々降りることにしてみる…」 ブー
~とある病院~
一方 「あークソッ、何度やっても慣れねェな……」 グデー
打止 「チョーカーの調整中は何も出来ないしね、ってミサカはミサカはあなたに馬乗りになりながら言ってみたり」
一方 「いい加減降りろクソガキ」
打止 「え~もうちょっといいでしょ?ってミサカはミサカは必死にしがみついてみたり!」 ギュー
一方 「あァもう暑苦しい!!降りろってンだよ!」 グイグイ
打止 「ちぇ、折角あなたと触れ合ういい機会だったのに、ってミサカはミサカは渋々降りることにしてみる…」 ブー
番外 「イチャイチャは終わったかな?」 ガチャ
一方 「テメェ、俺が動けないのをいいことに好き勝手しやがって…」 ピキピキ
番外 「何よ、顔にちょっと落書きしただけじゃない。油性ペンで☆」 ギャハ
一方 「後で覚えてろよ……」
番外 「や~ん、こんなことで怒らないでよ~」 ヘラヘラ
打止 「最近相手してくれないから寂しいんだ、ってミサカはミサカは番外個体の本音を代弁してみたり」
番外 「そんなんじゃないしー!この頃もやしが外出ばっかでつまんなかっただけだしー!」
打止 「それを寂しいって言うのよ、ってミサカはミサカは素直じゃない番外個体を生温い目で見てみたり」 ジー
番外 「あーもううるさい!!」
一方 「テメェ、俺が動けないのをいいことに好き勝手しやがって…」 ピキピキ
番外 「何よ、顔にちょっと落書きしただけじゃない。油性ペンで☆」 ギャハ
一方 「後で覚えてろよ……」
番外 「や~ん、こんなことで怒らないでよ~」 ヘラヘラ
打止 「最近相手してくれないから寂しいんだ、ってミサカはミサカは番外個体の本音を代弁してみたり」
番外 「そんなんじゃないしー!この頃もやしが外出ばっかでつまんなかっただけだしー!」
打止 「それを寂しいって言うのよ、ってミサカはミサカは素直じゃない番外個体を生温い目で見てみたり」 ジー
番外 「あーもううるさい!!」
冥土帰し 「お疲れ様だね?」
打止 「あ、冥土帰しのおじさん!」
一方 「次から調整は俺1人で行く」
番外 「だったら尚更ついていかないとね☆」 キャピ
冥土帰し 「余程彼が気に入ったようだね」
番外 「そうなの、こんなに弄りがいのある人はそうそういないから!」
打止 「全くー、ってミサカはミサカは相変わらずの様子に呆れてみる」
一方 「……いちいち言い返すのも面倒だァ」
打止 「あなたもすっかり丸くなったね!ってミサカはミサカは母親目線で言ってみたり!」
番外 「俺も、ずっと一緒にいたかった…」 キリッ
一方 「コイツらを部屋から追い出せェ!!」
打止 「あ、冥土帰しのおじさん!」
一方 「次から調整は俺1人で行く」
番外 「だったら尚更ついていかないとね☆」 キャピ
冥土帰し 「余程彼が気に入ったようだね」
番外 「そうなの、こんなに弄りがいのある人はそうそういないから!」
打止 「全くー、ってミサカはミサカは相変わらずの様子に呆れてみる」
一方 「……いちいち言い返すのも面倒だァ」
打止 「あなたもすっかり丸くなったね!ってミサカはミサカは母親目線で言ってみたり!」
番外 「俺も、ずっと一緒にいたかった…」 キリッ
一方 「コイツらを部屋から追い出せェ!!」
一方 「……ったく、これじゃおちおち調整にも行けねェな」
冥土帰し 「満更でもないように見えたけど?」
一方 「ンな訳あるか!こっちはされるがままなンだよ!」
一方 「まァそれはさておき、最近俺を巻き込むバカが出来てよ」
冥土帰し 「友達のことかい?」
一方 「……そいつの変わりようが異常でなァ」
一方 「過去に一度八つ裂きにしたってのに、何事もなかったかのようにヘラヘラしてやがる」
一方 「恨みこそすれ、俺のことを『友達』だと…?」
冥土帰し 「君がきっかけを与えたんじゃないかね?」
一方 「俺が…?」
冥土帰し 「君があの少年に得たように、その人もまた君に同じものを得たんじゃないかな」
一方 「そンなことした覚えねェけどな。寧ろ、全部奪ったってのが正しい」
冥土帰し 「今が、その証明にならないかね?」
一方 「どうだか……」
一方 (そういう俺も、アイツのせいで色々変わっちまったけどなァ…)
冥土帰し 「君がきっかけを与えたんじゃないかね?」
一方 「俺が…?」
冥土帰し 「君があの少年に得たように、その人もまた君に同じものを得たんじゃないかな」
一方 「そンなことした覚えねェけどな。寧ろ、全部奪ったってのが正しい」
冥土帰し 「今が、その証明にならないかね?」
一方 「どうだか……」
一方 (そういう俺も、アイツのせいで色々変わっちまったけどなァ…)
今日は以上です
垣根くんの声が森田成一で再生される夢を見ました(特に意味はない)
次回は水曜日辺りに
垣根くんの声が森田成一で再生される夢を見ました(特に意味はない)
次回は水曜日辺りに
某シスターについて何も言ってないのに巻き込まれた>>336涙目だなwwww
森田成一ってT田の中の人か
確かにこのSSの元気キャラならそれっぽいなwwwwww
そのうち笑顔の練習を始めそうだ
確かにこのSSの元気キャラならそれっぽいなwwwwww
そのうち笑顔の練習を始めそうだ
ありゃ、もうクライマックスか・・・
もっと他キャラとも絡んで幸せ振りまくかと思ってたのにちと寂しい
もっと他キャラとも絡んで幸せ振りまくかと思ってたのにちと寂しい
いやまだクライマックスじゃないだろ
……じゃないだろ?まだまだ書き足りないもんな?
……じゃないだろ?まだまだ書き足りないもんな?
―――――――――
つまらん、実につまらん
1人でファミレス・1人でゲーセン・1人でカラオケ……粗方やってみたが、ちっとも楽しくないぞ
それどころか、余計孤独感に苛まれるではないか
時刻は午後4時、学生達が帰宅で賑わう時間帯だ
現に、それまで人も疎らだった通りは学生で溢れかえっている
今なら大丈夫かと思い上条に電話してみたが、補修で学校に残らなければならないとのこと
なんだよ、結局今日は1人きりか
空を見上げれば、相変わらず不機嫌そうな色をしている
喧騒の中、彼の脳裏には孤独の2文字が浮かび上がる……
だんだんいたたまれなくなってきた彼は、堪らず路地裏へ逃げ込むように向かった
明日絶対アイツらに付き合って貰うからな、等と子供染みた事を考えながら……
つまらん、実につまらん
1人でファミレス・1人でゲーセン・1人でカラオケ……粗方やってみたが、ちっとも楽しくないぞ
それどころか、余計孤独感に苛まれるではないか
時刻は午後4時、学生達が帰宅で賑わう時間帯だ
現に、それまで人も疎らだった通りは学生で溢れかえっている
今なら大丈夫かと思い上条に電話してみたが、補修で学校に残らなければならないとのこと
なんだよ、結局今日は1人きりか
空を見上げれば、相変わらず不機嫌そうな色をしている
喧騒の中、彼の脳裏には孤独の2文字が浮かび上がる……
だんだんいたたまれなくなってきた彼は、堪らず路地裏へ逃げ込むように向かった
明日絶対アイツらに付き合って貰うからな、等と子供染みた事を考えながら……
先程とは打って変わり、路地裏は薄暗く不気味なくらい静かだ
光の届きにくいここでは不良や無能力者達の武装集団『スキルアウト』という組織が活動している
故に、一般の学生が好んで路地裏を通ろうとはまず思わない
垣根は歩きながら、少し懐かしむように思い出す
――かつてはここが自分の『世界』だった
それも、不良やスキルアウトが可愛く思えるような、もっと深くどす黒い『世界』
最初に足を踏み入れたのは幾つの時だったか……
垣根帝督ではなく『未元物質』と呼ばれるようになったのもその時からだと思う
その日以降、実験を繰り返しながら“悪党退治”をする毎日だった
初めは自分の境遇が誇らしく思えた
他人より十歩も百歩も抜きん出て、正義のヒーローみたいな事もやってのけるのだから
只、自慢出来る友達が1人もいなかったのが残念だ
それでも正義の為なら仕方ないと割り切れる
悪い奴なら幾ら殺したって構わない。そう思うと血に塗れるのもすぐに慣れた
彼に敵う者などなく、やがて『世界』の住人からも恐れられるようになった
自分は選ばれた存在なんだ。そう信じて疑わなかった彼は学園都市の更なる深みを知ろうとする
初めは自分の境遇が誇らしく思えた
他人より十歩も百歩も抜きん出て、正義のヒーローみたいな事もやってのけるのだから
只、自慢出来る友達が1人もいなかったのが残念だ
それでも正義の為なら仕方ないと割り切れる
悪い奴なら幾ら殺したって構わない。そう思うと血に塗れるのもすぐに慣れた
彼に敵う者などなく、やがて『世界』の住人からも恐れられるようになった
自分は選ばれた存在なんだ。そう信じて疑わなかった彼は学園都市の更なる深みを知ろうとする
彼は知ってしまった――
そしてあの日に繋がる――
ここで回想を中断し、垣根はピタリと足を止めた
……人の気配、それも殺気を帯びたものだ
この一本道を歩く者は彼1人……つまり、垣根に向けられたものだろう
静寂が耳鳴りでうるさく感じるこれも久しぶりだ
垣根は直感する……これは『世界』の住人だ
垣根 (どこのどいつだ……?)
過去の経験から、恨まれる相手など星の数程いるから判別出来ない
それでも大雑把に相手を割り出そうと思考を巡らしていると
ジャリ……
靴底とアスファルトが擦れる音がした
音の方向、手前右側の曲がり角からより濃い気配を感じる
やがてその気配はコツコツと足音をたて、垣根の目の前に現れた
「……アンタ、俺を覚えてるか?」
同い年に見える黒髪短髪の、赤いパーカーを着た少年が問いかける
垣根 「……いや」
はっきり言って何も、と付け加える
過去の経験から、恨まれる相手など星の数程いるから判別出来ない
それでも大雑把に相手を割り出そうと思考を巡らしていると
ジャリ……
靴底とアスファルトが擦れる音がした
音の方向、手前右側の曲がり角からより濃い気配を感じる
やがてその気配はコツコツと足音をたて、垣根の目の前に現れた
「……アンタ、俺を覚えてるか?」
同い年に見える黒髪短髪の、赤いパーカーを着た少年が問いかける
垣根 「……いや」
はっきり言って何も、と付け加える
やはり……と言いたげに、少年はため息を漏らした
事実、垣根には目の前の少年が初対面にしか思えないのだ
だが相手は自分の事を覚えている。という事は、過去に面識があるのだろう
「教えてあげようか?」
少年とは違う、誰かの声がした
声の主は垣根の背後2M辺りに立っていた
どうやら挟まれたらしい
それでも彼に焦りの色は微塵もなかった
垣根は首だけ動かし姿を確認する
その姿は金髪を横に1つ括りにした15歳くらいの華奢な少女
やはりこれも、彼には覚えがなかった
事実、垣根には目の前の少年が初対面にしか思えないのだ
だが相手は自分の事を覚えている。という事は、過去に面識があるのだろう
「教えてあげようか?」
少年とは違う、誰かの声がした
声の主は垣根の背後2M辺りに立っていた
どうやら挟まれたらしい
それでも彼に焦りの色は微塵もなかった
垣根は首だけ動かし姿を確認する
その姿は金髪を横に1つ括りにした15歳くらいの華奢な少女
やはりこれも、彼には覚えがなかった
少女は不適な笑みを浮かべながら話す
少女 「私達は昔あなたに潰された名もなき暗部組織の一員よ」
垣根が記憶している組織は『グループ』『アイテム』『メンバー』『ブロック』の4つ
これらは抗争の時、特に表立って行動していた組織だ
暗部組織はこれら以外にも存在するらしいが、流石に把握しきれていない
その把握しきれていない組織のいずれかに彼女らはいたという事か
しかし、1つだけ気になる事が……
垣根 「名もなき暗部組織…?」
暗部組織には必ず組織名が与えられるのだが、少女は“名もなき”と置いている
ちっぽけという意味での例えだろうか?
少女 「私達は昔あなたに潰された名もなき暗部組織の一員よ」
垣根が記憶している組織は『グループ』『アイテム』『メンバー』『ブロック』の4つ
これらは抗争の時、特に表立って行動していた組織だ
暗部組織はこれら以外にも存在するらしいが、流石に把握しきれていない
その把握しきれていない組織のいずれかに彼女らはいたという事か
しかし、1つだけ気になる事が……
垣根 「名もなき暗部組織…?」
暗部組織には必ず組織名が与えられるのだが、少女は“名もなき”と置いている
ちっぽけという意味での例えだろうか?
少女は笑みを浮かべたまま答える
少女 「ええ、文字通り名もなき暗部組織よ」
少女 「――だって、結成する前にあなた達『スクール』に潰されたんだから」
そう言った瞬間、少女の笑顔が消えた
少年 「……俺達『置き去り』は小さい頃から実験動物として扱われてきた」
少年 「身寄りのない存在だったから、それは酷いものだったよ」
置き去り<チャイルドエラー>……いわゆる孤児だ
学園都市はこの置き去りを使って様々な実験を行ってきた
少女 「ええ、文字通り名もなき暗部組織よ」
少女 「――だって、結成する前にあなた達『スクール』に潰されたんだから」
そう言った瞬間、少女の笑顔が消えた
少年 「……俺達『置き去り』は小さい頃から実験動物として扱われてきた」
少年 「身寄りのない存在だったから、それは酷いものだったよ」
置き去り<チャイルドエラー>……いわゆる孤児だ
学園都市はこの置き去りを使って様々な実験を行ってきた
その大半は実験の影響で死に、生き残ったとしても廃人のようになってしまうのが殆どだ
2人はその中でも数少ない“正常な”生き残りらしい
少年 「俺達は仲間と共に、いつか学園都市に復讐する事を決意した」
少年 「そこで利用しようと考えたのが暗部組織だ」
学園都市の側に忍び込み、奴らに協力しつつ情報を集めていく
そして全ての準備が整った時、行動を起こそう――
何とも単純な内容だった
無骨で不安定で、それでいて信念を感じ取れる……
正直、不可能なのかもしれない
それでもやってみよう
2人はその中でも数少ない“正常な”生き残りらしい
少年 「俺達は仲間と共に、いつか学園都市に復讐する事を決意した」
少年 「そこで利用しようと考えたのが暗部組織だ」
学園都市の側に忍び込み、奴らに協力しつつ情報を集めていく
そして全ての準備が整った時、行動を起こそう――
何とも単純な内容だった
無骨で不安定で、それでいて信念を感じ取れる……
正直、不可能なのかもしれない
それでもやってみよう
暗闇の中に見つけた微かな光――
仲間がいれば、きっとうまくいく
そう、思っていた……
少年 「……でも駄目だった」
少年の声が僅かに震える
少女 「私達の計画が誰かに知られたらしく、すぐ鎮圧部隊が現れたわ」
少女 「それがあなた、垣根帝督がリーダーを務めていた『スクール』よ」
ここまで言われてようやく、朧気ではあるが過去の記憶を思い出した
垣根 (確か、俺が全てを知る前……)
垣根 (学園都市を脅かす危険分子を排除するって仕事があったような……)
垣根 (ターゲットは4人で、相手をしたのは俺1人……)
曇りガラスが晴れるように、記憶が鮮明に映し出されていく
少女 「レベル4相当が4人掛かりだってのに、あなた1人に何も出来なかった」
少女 「そして仲間2人は私達を逃がす為に囮に……」
少年 「あの時のアンタの顔、一度たりとも忘れた事はない…!」
何の興味も持たない顔だった……
俺達の事なんて初めから見ちゃいない
そんな奴に、俺達の仲間は、俺達の光は――!
少年の両手に紅き火が灯る
その両手を広げると、激しい轟音・閃光と同時に少年の周囲は一瞬で火の海と化した
燃え盛るそれは、まるで彼の内なる怒りを具現化した様
少女 「レベル4相当が4人掛かりだってのに、あなた1人に何も出来なかった」
少女 「そして仲間2人は私達を逃がす為に囮に……」
少年 「あの時のアンタの顔、一度たりとも忘れた事はない…!」
何の興味も持たない顔だった……
俺達の事なんて初めから見ちゃいない
そんな奴に、俺達の仲間は、俺達の光は――!
少年の両手に紅き火が灯る
その両手を広げると、激しい轟音・閃光と同時に少年の周囲は一瞬で火の海と化した
燃え盛るそれは、まるで彼の内なる怒りを具現化した様
垣根 (発火能力か、レベルは4ぐらいってとこか……)
垣根は火の海の中の少年を見据える
熱によるものか、表情は酷く歪んでいた
少年 「アンタが奪ったんだ!俺達の光を!同じ『世界』の住人であるアンタが!!」
怒りを露にした少年が垣根に向けて炎を一直線に放つ
…やはりこうなってしまったか
そう簡単に『闇』から抜け出せる筈もない
外出したことをほんの少し後悔し、垣根は臨戦態勢をとる
……だが
垣根は火の海の中の少年を見据える
熱によるものか、表情は酷く歪んでいた
少年 「アンタが奪ったんだ!俺達の光を!同じ『世界』の住人であるアンタが!!」
怒りを露にした少年が垣根に向けて炎を一直線に放つ
…やはりこうなってしまったか
そう簡単に『闇』から抜け出せる筈もない
外出したことをほんの少し後悔し、垣根は臨戦態勢をとる
……だが
以上です
あくまでモブキャラのつもりで書いたけど大丈夫かな…?
次回は火曜日にでも
あくまでモブキャラのつもりで書いたけど大丈夫かな…?
次回は火曜日にでも
乙
引きが上手いのう
ちょっと長いが次回まで全裸で待機してます
引きが上手いのう
ちょっと長いが次回まで全裸で待機してます
上がったら>>1が来たと思うだろうが
sageといたほうが波風立たないんだからなるべくsageとこうぜ
何か規制がかかって夕方に顔出せなかった…
これから用事があるんで投下は夜中になります
これから用事があるんで投下は夜中になります
…と思いましたが、やっぱり間に合うかもしれませんので投下いきます
垣根 「チッ、やるしか……っ!?」
異変を感じた垣根は、咄嗟に攻撃を右へかわした
垣根 (どういう事だ…?)
異変を確かめる前に、今度は後ろから電撃が迫る
すかさず未元物質を展開、電気を通さない物質を生成し、これを防ぐ
垣根 (あっぶねー…)
心の中でほっと胸を撫で下ろした
少女 「流石『未元物質』ね……」
軽く舌打ちをする少女の身体からは、パチパチと静電気が走る
垣根 「こっちは発電能力か…」
先程の威力・精度からしてこちらも大能力者<レベル4>だろう
垣根 (しかし、ちょっとまずいかもな……)
異変を感じた垣根は、咄嗟に攻撃を右へかわした
垣根 (どういう事だ…?)
異変を確かめる前に、今度は後ろから電撃が迫る
すかさず未元物質を展開、電気を通さない物質を生成し、これを防ぐ
垣根 (あっぶねー…)
心の中でほっと胸を撫で下ろした
少女 「流石『未元物質』ね……」
軽く舌打ちをする少女の身体からは、パチパチと静電気が走る
垣根 「こっちは発電能力か…」
先程の威力・精度からしてこちらも大能力者<レベル4>だろう
垣根 (しかし、ちょっとまずいかもな……)
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