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    元スレキャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×6
    タグ : - とある + - とある魔術の禁書目録 + - まゆり + - イギリス + - キャーリサ + - 上条 + - 上条当麻 + - 科学者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    351 :

    この勢いだと>>1が400投下する前にスレが終りそうだな

    352 :

    >>223
    今更だが
    >キャーリサ「ここならお前と二人きりだろー?」
    これはやばい
    ハート打ち抜かれたわ

    354 = 352 :

    VIPじゃねーから保守とかいらねーじゃん
    恥ずかしい

    355 :

    今思いついたが学園都市の実験で小さくなったキャーリサ×上条の展開を希望
    とある魔術のインデックスたんみたいな感じで

    356 :

    それ超国際問題や

    357 :

    展開希望レスすんなボケ

    358 :

    マジレスすると女は25越えてから
    特に三十路手前なんて一番最高な時期じゃないか

    つまりキャーリサは俺の嫁って事だよ

    359 :

    >>358
    お前とはいい酒が飲めそうだがキャーリサは俺の嫁だからな

    360 :

    >>355
    そういうの超いらないです

    361 :

    今日あたり来るだろうか。
    上条さんとキャーリサがどこへ向かうのか超期待

    362 :

    キャーリサ可愛いゃキャーリサ

    363 :

    おかしいな……書いてる間にキャーリサに情が移ったか何か知らんけど可愛く見えてきたし。

    こんばんは。
    ネタくれる人ありがとうございます。最後までの流れは決まったので、後は拾えるやつ拾いつつ風呂敷ちょっとだけ広げて畳みます。
    というわけで今日もお付き合いよろしくお願いしますね。

    364 = 363 :

    ―――学園都市 上条の部屋 脱衣所


    キャーリサ「ふぅ……」

    キャーリサは浴室前の脱衣所で、一糸纏わぬ姿で鏡を覗き込んでいた。
    ゆったりと風呂にでも浸かって今日の疲れを落とそうと考えていた矢先、キャーリサは先ほどのスーパーでの一件を思い出してしまったのだ。

    キャーリサ(やれやれ……大人げなくあの娘たちを挑発してしまったの)

    上条当麻に思いを寄せる二人の少女。
    彼女らに向けてキャーリサは高らかに宣戦布告をした。
    自らの胸中すらロクに理解出来ぬままにだ。

    キャーリサ(ムキになってしまうとはな……私もいよいよ後戻りできなくなってきたし)

    理解出来ない。いや、それはきっと嘘だと自覚していた。
    城を飛び出して、迷うことなく彼の元へ向かったその時からきっと兆候はあったのだ。
    キャーリサは鏡の中の自らの身体を眺める。
    大きく膨らんだ胸、細く引き締まりくびれた腰。形の良いお尻と、スラリと長い脚がそこにある。
    だがキャーリサは、生まれて初めて誇示すべき己の身体を憎らしく思った。

    キャーリサ(……この体が恨めしーぞとーま。
           ハイティーンであるあの娘達に比べて、やはり年齢を感じるの。
           まだまだいけると思っていたが、10代の子供と比較すると勝ち目は薄いか……)

    365 = 363 :


    肌の張りやツヤはどうしても10代である彼女達には劣って見える。
    普段からしているように掌で胸を手繰り寄せ、押し上げてみるも、重力の残酷さをまざまざと見せつけられる結果に終わるだけだった。
    深く溜息をつく。
    常に自身に満ち溢れたキャーリサの表情が、わずかな陰りを見せた。

    キャーリサ(ここ3日ほど、同じことを考えているな。
           とーま……あと10年早く会いたかった。そーすれば、英国随一と詠われる私の美貌でお前を虜にしてやったのに)

    同じ土俵で勝負に出れば、自分があの少女達に勝てぬことは十分に理解出来ていた。
    それでも、彼を手放したくはなかった。
    それはキャーリサにとっての意地だった。
    もう少しで手が届きそうなものを、横からかすめ取られるような真似はプライドに懸けて許せない。
    上条に対する想いよりも、己の矜持に従うことを優先しているという事実が、キャーリサを自己嫌悪に陥らせていく。
    もっと真っ直ぐに何もかもをかなぐり捨てるように恋に溺れたいのに。
    そうするには彼女はあまりに年を重ねすぎた。
    そんな恋愛を経験することなく大人になってしまったことが、彼女の身動きを封じていたのだった。

    キャーリサ(臆病者め。勇敢とは程遠いぞお前は……所詮私も、ヴィリアンと何も変わらぬ絵本の中のお姫様という訳か?
           いや、或いはそれ以下だ。私は……何も結果を残していないし)

    鏡の中の己に悪態をつくキャーリサ。
    攻撃を好む王女は、彼への想いが積もる程に、前には進めなくなっていることに気づかされた。
    その時。

    上条「~♪」

    ガラリと、浴室の引き戸が勢いよく開けられそこから上条が姿を現した。

    キャーリサ「キャァッ!!?」

    366 = 363 :

    彼女自身でも驚くほどに甲高い嬌声があがった。
    こんな声を出すことなど、ここに来た当初なら絶対に有り得なかったというのに。

    上条「うぉっ!! ご、ごめんキャーリサ!! 風呂入ったと思ってた!」

    焦り、慌てて扉を閉める上条。

    キャーリサ「な、何の用だ! 私の下着でも漁りに来たの!?」

    キャーリサは床に落としていた服を拾い上げて体を隠し、扉の向こうに向けて問いを投げかける。

    上条「違いますっ! バスタオル持って来たんだよ!」

    わずかに開けられた扉の隙間から、先程まで干してあった真っ白いタオルが投げ入れられた。

    キャーリサ「そ、そーか……ありがとう」

    上条「あ、ああ……」

    それを拾い上げ、礼を告げると、扉の向こうからぎこちない声が聞こえた。
    顔を見ずとも照れていることが丸わかりだった。

    キャーリサ「……とーま」

    そんな彼の態度が我慢ならぬほどにむず痒く、愛らしく思えたキャーリサは、意を決したように唇を一度噛みしめると扉に飛びつくようにしてそれを開いた。

    上条「うわぁっっ!!!!」

    367 = 363 :

    裸のままの彼女の姿を見て、上条は飛び上がって驚愕する。
    そんな状態で出てくるなど、彼は夢にも思わなかったのだ。

    キャーリサ「……化け物に出くわしたような反応は止せ……正直凹むし」

    少しくらいは照れてほしいが、必死に目を逸らされるのも悲しい複雑な乙女心。
    30を目前にした女が乙女などと言うと笑われると思いながらも、キャーリサは正真正銘の乙女なのだからいいだろうと自らに言い聞かせた。

    上条「そ、そんなつもりじゃないですよ……? 上条さん耐性が無いもので……」

    顔を明後日の方向に向けながら、ブツブツと弁解をする上条。
    その言葉を遮るように、キャーリサは震える声で言葉を紡いだ。

    キャーリサ「こ、こっちを見ろとーま……」

    キャーリサのその言葉に、上条の肩が跳ね上がる。

    上条「ええ? だ、だってキャーリサ今裸なんじゃ……」

    耳まで赤くしながらチラチラと彼女の方に視線を送っている。

    キャーリサ「構わないの……見て、欲しいし」

    キャーリサにとっては一世一代の告白だった。
    あれこれ悩むのは好きでは無いが、意外と繊細で生真面目なキャーリサはそれでも悩んでしまう性分だった。
    それを自覚し、克服したいと考えていたキャーリサにとっては、さほど不自然な行動でも無い。
    悩むよりも、本人に訊いた方が速い。
    そんな理由で彼女にとっては十分だった。

    368 = 363 :

    上条「え……?」

    キャーリサ「わ、私はお前の目にどー映るの!?」

    ましてや日に日に想いを積み重ねる相手。
    恥ずかしくはあっても、嫌であろうはずが無かった。
    そして思い切って尋ねる。

    上条「あ、あの……?」

    キャーリサ「正直に答えよ……。私は……その……そそるか?」

    上手く言葉に表せなかったが、結局はそういうことなのだ。
    上条当麻という一人の男にとって、キャーリサという女に魅力を感じることが出来るのか?
    彼女が知りたいのはただその一点だった。

    上条「は?」

    キャーリサ「わ、私を抱きたいかと聞いてるの! 速やかに答えよとーま!」

    呆ける彼に詰め寄る。
    胸も、二の腕も、お尻も、太股も、全てを曝け出してキャーリサは答えを問う。
    彼女が求めていたのは、そうして得ることの出来る希望では無かったのかもしれないが。

    上条「は、はい……とっても魅力的だと上条さんは思いますが……」

    キャーリサ「ほ、本当だな……?」

    その答えを聴いて。キャーリサは胸を撫で下ろすと同時に言い知れぬ不安も感じていた。

    369 = 363 :

    上条「当たり前だろ……何言ってんだよ……」

    もやもやと胸に立ち込める黒い暗雲。
    その意味を彼女は理解していたが、上手く言い表すことは出来なかった。

    キャーリサ「ん、悪かった……閉めていーぞ」

    彼が女性として意識してくれることは嬉しかった。

    上条「あ、ああ……新手の生殺しか……?」

    しかし。

    キャーリサ「そーだ」

    冗談めかして応えるキャーリサの胸中はただただ複雑だった。

    上条「ひでぇ! さっさと風呂入れよ、風邪ひくぞ」

    キャーリサ「ふふっ、覗くなよ」

    上条「覗きませんっ!」

    毎日のように繰り返す軽いやりとりで、和やかに扉を閉める。

    キャーリサ「…………」

    そして彼の顔が見えなくなった瞬間、キャーリサの表情に影が落ちる。

    キャーリサ(……参るし。何を聞いているの私は……。勝ち目が無いと分かっていれば、撤退も出来るというのに……)

    370 = 363 :

    いっそ興味の対象ですら無ければ、この共同生活にもさっさと見切りをつけることも出来たかもしれない。
    あの少女達と、年甲斐なく張り合う必要も無くなったのかもしれない。

    キャーリサ(お前がわずかな勝算をチラつかせるから……私はお前を追ってしまうし)

    しかし。
    そうはならなかった。
    彼がそう応えるしか無かったとしても、その状況を作り上げたのは彼女自身。

    キャーリサ(駄目だ、お前と日々を共にするほどに、本気になっていくの)

    結局、彼女は上条に想われたくて。
    キャーリサ自身だけが彼を意識しているのが辛くて、明確な彼との合意が欲しかった。
    一人の少年と、女が、一つ屋根の下で暮らしているのだという事実を確かめ合いたかったのだ。

    キャーリサ(とーま……本気にしていいの? )

    キャーリサは閉じた扉の向こうに問いかける。
    締め付けるように彼女を苛む原因不明の胸の痛みの理由が分かった今、彼女は己の持ち得る全てを賭して戦いに臨まねばならないことを理解したのだった。

    キャーリサ(……では征くとするの。弱気はここまでだし。
            例えこの先に待っているものが何であろーとも、これがただひと時の幻想であろーとも、せめてお前に抱いた感情に誠実でいたいの。
            これはあの娘達と私の戦いではない。
      
            お前と私の戦いだ、とーま

            本気にさせたのはお前だし……後悔するなよ……)

    371 = 363 :

    ―――学園都市 上条の部屋


    上条「よーし、そろそろ寝るぞー」

    キャーリサ「お、おー……」 フルフル

    上条「あん? どうしたキャーリサ?」

    キャーリサ「み、見てくれとーま。スフィンクスが……私の膝で……」

    上条「あ、寝ちまったか。いいよ、そのままじゃ立ち上がれないだろ。起こしてくれ」

    キャーリサ「可哀想ではないの。それにこれは……か、かわいーなぁ……」 ホゥ…

    上条「キャーリサって猫好きなんだ。ライオンとか虎とか好きそうだけど」

    キャーリサ「ネコ科でもえらい違いだな。これは誰が見たって可愛いだろー」

    スフィンクス「……ナー」 ピョコンッ

    キャーリサ「ほら、お前が話しかけるから起きてしまったじゃない」

    上条「はは、悪い悪い。でもスフィンクス、キャーリサが餌くれると分かった途端コロッと懐いたな。
        現金な奴だ」

    キャーリサ「餌に釣られて動くとは、傭兵のよーだな」

    372 = 363 :

    上条「おい、一瞬アックアが猫耳着けてるの想像しちまっただろ」

    キャーリサ「そーいえば奴は傭兵だったな。それこそ猫ではなく獅子の類だが」

    上条「あいつがヴィリアンにプロポーズしたって本当か?」

    キャーリサ「それは騎士団長のやつが誇張して勝手に言ったことだし。
           ヴィリアンは頭がお花畑だから本気にしてるがな」

    上条「おいおい、まずいんじゃないですかそれは。アックアがたまたま立ち寄ったりしたら……」

    キャーリサ「どーだろーな。ウィリアムは断るだろーか」

    上条「……無言で困ってるアックアが想像つくな」

    キャーリサ「……ウィリアムがお前の義理の弟か」

    上条「?」

    キャーリサ「お前が私の伴侶となれば……」

    上条「!?」

    キャーリサ「……なんてな」

    上条「か、上条さんはまだ高校生ですのことよ! 結婚できません!!」

    373 = 363 :

    キャーリサ「卒業後なら構わんということか?」

    上条「い、いやそーいうのは……お互いのことをもっとよく知ってからですね……」

    キャーリサ「おー、何が知りたい。答えてやるし」

    上条「え、えーっと……そ、それよりアックアが義弟って……」

    キャーリサ「意外と仲良くやれるかも知れないし。奴は案外お前のことは嫌いではないと思うしね」

    上条「仲良くって……」


        アックア『兄者、トレーニングに付き合うのである』

        アックア『兄者、共に汗を流すのは心地よいものであるな』

        アックア『兄者、サウナに行くのである』

        アックア『兄者、ここの筋肉を触ってみるといいのである。どうであるか?』

        アックア『兄者、ウィリアムと……いや、ウィルと、呼んでほしいのである……』

        アックア『兄者……今日は一緒に寝ても』


    上条「ぉおおおおおおお!!!!!!!! らめぇえええええええええ!!!!!!!!!!!」

    キャーリサ「ど、どーした」

    上条「おぞましいものを想像してしまった……おぉ……それはいかん、いかんですよー……」

    374 = 363 :

    キャーリサ「ではもっと建設的なことを考えると良いの」

    上条「建設的? 何だよ」

    キャーリサ「例えば……わ、私との新婚生活などどう?」

    上条「キャーリサと……新婚生活……ゴクリ」


        キャーリサ『とーま、起きよ、食事の用意をせよ』

        キャーリサ『とーま、美味いし。よく出来たな、ほめてやろーよしよし』

        キャーリサ『とーま、行ってくるがいいの。お出かけのキスでもしてやろーか?』

        キャーリサ『とーま、あの店は何なの? おー! 行ってみたいし! 着いてこい!』

        キャーリサ『とーま、今日の特売は牛乳だぞ。確保出来たし! この私を崇めろ!』

        キャーリサ『とーま、風呂にするの。ふふっ、覗くなよ?』

        キャーリサ『とーま、そろそろ寝るとしよー、こっちへ来い』


    上条「あれ、今と大して変わらなくないですか?」

    キャーリサ「なっ!」

    上条「ん?」

    キャーリサ「そ、そーか……私達は既に夫婦と言っていいのか……」

    375 = 363 :

    上条「いやそれはどうだろう」

    キャーリサ「じゃなくてもっとあるだろー。夫婦だぞ? 想像の中でなら私に何したっていいんだし」

    上条「な、何しても……ゴクリ」


        キャーリサ『とーま……この偉大なる第二王女に永久の愛を誓え……』

        キャーリサ『とーま……我らもそろそろ跡継ぎを作るべき時だと思わない?』

        キャーリサ『とーま……ここまでしているの……わかるな……?』

        キャーリサ『とーま……初めてだし、優しく』


    上条「ハッ! な、何でもないですっ!」

    キャーリサ「?」

    上条(アックアだ……こういうときはアックアを思い浮かべるんだ……鎮まれ俺の幻想殺しっっ!)

    キャーリサ「とーま……」

    上条「っ!」

    上条(キャーリサがいつの間にかこんな近くに……さっき変なこと想像しちまったからな。
        妙に意識してしまうぞ……)

    キャーリサ「今日はもー寝るぞ。こっちへ来るの」

    376 = 363 :

    上条「あ、ああ……」

    キャーリサ「ふふっ、どーしても我慢できなくなったら胸くらい触らせてやるぞ?」

    上条「えっ!?」

    キャーリサ「期待してるし、とーま」

    上条「……ゴクリ」

    上条(ここ2日くらいは大人しかったキャーリサが今日になって積極的になった……。
        上条さん誘われてるのかな……?)

    キャーリサ「すっかりこのベッドにも慣れたな。そら、電気を消してくれ」

    上条「あ、ああ……わかった」

    カチッ モゾモゾ…

    上条(いやいや……これこそ見え透いた罠だろ。
        胸なんか触ろうもんなら上条さんの指全部無くなっちゃいます。
        そろそろ学習しないとな……)

    上条(でも今日は一段と胸が強調されてたな……。あんなパジャマも買ってたのか……。
        あの柔らかそうな膨らみは上条さんには刺激が強すぎて悶々とします)

    上条(いかんいかん、アックアが一人、アックアが二人、アックアが三人……冷静になれ……)

    上条(あー!!! 寝れねぇえええ!!!!!!)

    377 = 363 :

    ―――


    キャーリサ(ちょっと誘い方が露骨すぎたか……?)

    キャーリサ(いや、こいつかなり鈍感だし。これくらいで丁度いいはずなの)

    キャーリサ(私は構わないのとーま。手を出して来い。
           さすがにヴァージンをくれてやるにはまだ少々早い気もするが、胸や尻くらいなら触ってもいいし。
           さー、愛と欲望のままに突っ走るがいい。ここは年上の私がリードしてやるし)

    上条「……」 ソワソワ

    キャーリサ(悶々としてるのは伝わってくるし……。
           とーま、そんなに我慢しなくてもいいんだぞ)

    上条「……」 モゾモゾ

    キャーリサ(なかなか辛抱強い奴だし……。どれ、ちょっとすり寄ってやろー) ピトッ

    上条「!」

    キャーリサ(ふふっ、動揺してるの……辛抱たまらんだろー? 来い、とーま)

    上条「スー……ハー……」

    キャーリサ(くっ……深呼吸とは……冷静さを取り戻そうと必死のよーだし。
           ならばその鼻と口に私の髪を押し当てるまでよ) グッ

    上条「!」

    キャーリサ(どーだ。良い匂いがするか? こんなこともあろーかとシャンプーもトリートメントも念入りにしてあるし。
           ムラッと来るだろー? 今なら許してやるぞ)

    378 :

    アックアwwwwww

    379 = 363 :

    上条「クンカクンカ……フゥ」

    キャーリサ(逆に落ち着かせてしまったか……? 汗の匂いとかのほうが興奮したんだろーか?
           手ごわい奴め……)

    上条「…………」

    キャーリサ「……?」

    キャーリサ(反応が……ま、まさかこいつ……)

    上条「スピー……」 zzz…

    キャーリサ(寝やがっただと……お、おい……私の高ぶった気持ちはどーなる……)

    上条「スピー……」 zzz…

    キャーリサ(くっ……可愛いし……スフィンクスに負けずとも劣らないの……。
            あーっもうっ! 私が我慢できないのっ!) ピトッ ギュッ!

    上条「コォォオ……」 zzz…

    キャーリサ(あー……落ち着くし……。だが許さんぞとーま……私のせっかくの好意をお前……)

    上条「……ムニャムニャ」 zzz…

    キャーリサ(……まーいい。説教は明日だ。ふふっ、先に寝た罰だし。勝手に腕枕にしてやるの。
           腕の感覚が無くなるまで使ってやるから覚悟するがいい)

    上条「ウーン……」 zzz…

    キャーリサ(おやすみ、とーま)

    380 = 363 :

    6日目

    ―――学園都市 上条の部屋

    チュンチュンチュン…

    キャーリサ「起きよとーま。お前は私に何度起こされれば気が済むと言うの?
           いー加減にしないと王女の逆鱗に触れるぞ」 ギュムッ

    上条「うむっ!! な、なんだっ……!?」

    キャーリサ「お前が何度言っても聞かないからな、オシオキだし。
           あ、もしかしてお前顔踏まれて興奮するタイプの奴か? それは困ったの」

    上条「あ、あの……」

    キャーリサ「ん?」

    上条「パ、パンツが見えております王女様……」

    キャーリサ「見せてるんだし馬鹿者。朝なんだからどーせ勃ってるだろー?
           そっちも踏んでやろーか」

    上条「上条さんを開発しようとするのやめてもらえませんか」

    キャーリサ「ふん、では支度を整えて朝食にせよ」

    上条「? な、なんか怒ってるか?」

    キャーリサ「……怒ってなどいない!!」

    381 = 363 :


    上条「えー……。でも何か雰囲気が棘棘し……」

    キャーリサ「うるさいっ! お前が悪いんだし!」

    上条「上条さんてばまた何かしちゃったんでしょーか……?」

    キャーリサ「何もしなかったのが悪いの」

    上条「は?」

    キャーリサ「ふんっ、遅刻するし。早くせよとーま」

    上条「お、おう……?」

    キャーリサ「今日は私も出かけるの」

    上条「おいおい、もう学校は……」

    キャーリサ「誰がお前のいる学校など行ってやるものか。
           そーではない。帰国するにあたって、土産でも物色しよーかと思ってるの」

    上条「あ、もう帰るのか?」

    キャーリサ「お前次第だし」

    上条「俺? どういうことだよ?」

    キャーリサ「とーま、共に英国へ渡るの。お前を……母上に紹介したいし」

    382 = 363 :


    上条「女王様に? いや知ってるし、お前の姉ちゃんも妹も」

    キャーリサ「そーではなくて……その、そーいう意味だ」

    上条「そういうって何だよ」

    キャーリサ「だぁ! まどろっこしい! お前それ本気で言ってるならビョーキだし!」

    上条「人を病人扱いすんなよ。ちゃんと話してくんなきゃ分からねぇっての」

    キャーリサ「だ、だからっ!! 私と―――」

    ピンポーンッ…

    キャーリサ「っ……」

    上条「誰か来たみたいだな。はーい今開けますよーっと」

    スタスタスタ…ガチャッ

    御坂「おっはよー♪ 一緒に学校行かなーい!?」

    「おはようございます上条さんっ! 朝ごはんいかがですか!?」

    上条「うわっ! な、なんだ二人とも!」

    ダッダッダッダッ!

    キャーリサ「待つがいい! お前達、何をしているの!」

    383 = 363 :


    御坂「あらオバサンいたのー? こいつ今から学校だから迎えに来たのよ文句ある!?」

    「上条さんこれから学校なのに家事するの大変ですよね! あと私がやっておきますから!
        夕飯も作って待ってますし! お昼のお弁当もこの通りですっ!」 ズィッ!

    上条「お、落ちつけ二人とも」

    キャーリサ「ふんっ。来い、とーま。食事を続けるの」 グイッ

    上条「おわっ! 引っ張るな! 首締まるだろ!」

    御坂「ちょっ、まだ話終わってないわよ!」

    「上条さんを独り占めしないでくださいっ」

    キャーリサ「キャーキャー五月蠅い小娘達だし。朝くらい静かに出来ないの?
           見苦しーの」

    御坂「なっ……よ、余裕ですって……?」

    「完全に馬鹿にされてますね……」

    キャーリサ「馬鹿者。功を急ぎ過ぎだ。『私達の』生活に土足で踏み込むな、鬱陶しーな。
           とーま、本当に時間が無くなるの、私も手伝うから速やかに朝食を準備するぞ」

    上条「何の話なんだか……。まぁとりあえずそれが先決だよな。
        なぁ、お前らも食ってくかー?」

    384 = 363 :

    キャーリサ「っ!!」

    御坂「ふっ……墓穴掘ったわね。うん、食べる食べるー!」

    「チャンスですねっ……いただきます上条さんっ!」

    上条「いいよなキャーリサ?」

    キャーリサ「……構わないの。子供の食事の用意くらい、つ、妻の役目だし」

    上条「えーと卵卵っと……」

    キャーリサ「……むー……」

    御坂「プッ……ねぇ、私も手伝おっかー?」

    「わ、私も」

    上条「いやこのキッチンそんな広くねぇし、座って待ってろよ、お客だろ」

    御坂「う、うん……チッ、こんなこともあろうかと可愛いエプロン持ってきてたのに」

    「上条さんとドキドキ密着お料理が……」

    キャーリサ「ふっ……」

    御坂「くっ!」

    385 = 363 :

    キャーリサ「とーまとーま」

    上条「ん?」

    キャーリサ「指を切ってしまったの。舐めろ」

    上条「ええっ!?」

    御坂「!」 ガタッ!

    「!」 ガタッ!

    キャーリサ「痛くてかなわんし。お前の治療が必要なの」

    上条「い、いや自分で……」

    キャーリサ「お前に舐めて欲しーの……駄目か?」

    上条「だ、駄目じゃないですっ!」

    キャーリサ「いー子だなお前は。そら」

    上条「はい、失礼します……」 ドキドキ…

    チュパ… チュプ… ペロペロ

    キャーリサ「ぁっ……気持ちいーぞ、んっ……とーまぁ……」 

    387 = 363 :

    上条「か、上条さんは何をさせられているんだ……」 ペロペロ

    「あ……あわわ……」 ドキドキ…

    御坂「そ……そこまでやるの……? この女馬鹿じゃないの……」

    上条「こ、これでよろしいでしょうか……?」

    キャーリサ「……ん、ごくろー。……パクッ」

    上条「っ!? そこはい、今上条さんが舐めてたところですよー……?」

    「!」 ガタッ!

    御坂「!」 ガタッ!

    キャーリサ「チュパッ……ふふっ、お前の味がするの」

    上条「お、おお……」 ドキドキドキドキドキ…

    キャーリサ「言っている間に朝食が出来たし。とーま、ドキッとしたか?」

    上条「そ、そりゃもう……」

    キャーリサ「そーか。ならいいし」

    「ど、どういうことですか……私達いること忘れられてませんか……?」

    御坂「あの年増ァ……あ、諦めないわよ……!」

    388 = 363 :


    キャーリサ「そら小娘共。食事だ、心して食べよ」

    御坂「くっ……」

    「御坂さん……ここは私達の敗けのようです……次のチャンスを待ちましょう」

    御坂「そ、そうね」

    上条「二人ともいつの間にそんなに仲良くなったんだ?」

    「お気になさらず。共同戦線のようなものです」

    御坂「共通の敵がいるからね」

    上条「?」

    キャーリサ「気にするなとーま。子供の戯言だし」

    御坂「うー……っ」

    「この余裕……年の功ですか……」

    キャーリサ「ふふん、私と張り合おうなどと、10年早いの」

    389 = 363 :

    ―――学園都市 大通り


    上条「やべー……遅刻だー……」

    御坂「わ、私だってそうよ! あんたの所為だからね!」

    上条「なんでだよ」

    「上条さん、バイクでも借りてお送りすればよかったですね」

    上条「いやそこまでしなくても……」

    御坂「あ、ね、ねぇ……」

    上条「あん? 何だよ御坂」

    御坂「明日の休みって暇? もしよかったら私と……」

    「なっ!」

    キャーリサ「すまないが、明日は暇ではないし。
           私と楽しく遊びに出かける予定があるの」

    上条「え、そうだっけ?」

    キャーリサ「休みの日くらい一日中一緒にいて欲しーし」

    御坂「ちょっと! あんたは引っ込んでなさいよ!」

    キャーリサ「うるさいぞ小娘。中学生の考えるデートなど、どーせジャンクフードでも貪ってあても無く街を彷徨うだけだろー? くだらん」

    390 :

    上条さん代わってください
    お願いします一生のお願いです

    391 = 363 :

    御坂「な、何よ、それの何がいけないの! それじゃあんたには何が出来るってのよ」

    キャーリサ「そ、それは……」

    御坂「ははぁん、もしかして何も思いつかないとかー?
        そーいや初めてがどうとか昨日言ってたわよねぇ? その年でデートもしたことないなんて……
        ぷぷっ、人の事子ども扱いして恥ずかしくないのかしら?」

    キャーリサ「そ、そーいうお前はしたことあるのか!?」

    御坂「えっ!? い、いや……も、もちろんあるわよ!!」

    キャーリサ「なん……だと……?」

    御坂「み、見なさいよこのストラップ」

    キャーリサ「何だそれは……まさか!?」

    御坂「そーよ。あ、あいつとペア契約したカップル限定のゲコ太ストラップなんだからね!」

    キャーリサ「そ……んな……私だってまだペアの物など持っていないのに……」

    御坂「分かった? あ、あいつと私はそれくらい仲が良いのよ。ちょっと一緒に住んでるくらいで彼女面しないでよね……!」

    キャーリサ「た、確かにペアの品物は持っていないが、別に私は行く場所が思いつかないわけではないし……!
           お前達に着いてこられてはかなわんから、内緒にしてるだけだし!」

    御坂「ほほー? 怪しいわねー?」

    キャーリサ「黙れ小娘。遅刻するのではないの? 散れ!」

    392 = 363 :

    御坂「っとそうだったわ。……あれ、五和は?」

    「上条さん、これ、先ほど渡しそびれたお弁当です。よかったら食べてください」

    上条「助かるよ五和」

    「い、いえ……あ、キャーリサ様たちお話が盛り上がってるようなので学校まで私がお送りしますね。行きましょう」

    上条「ん? そうだな、時間もないし……」

    御坂「待ちなさいっ! 抜け駆けしてんじゃないわよ!」

    キャーリサ「そーはさせないし天草式!!」

    「ちっ……」

    上条「えーっと……もういいか?」

    キャーリサ「あ、わ、悪かったの。急げとーま。……それから明日のことだが……」

    上条「分かってるよ、せっかくだしどっか行こうぜ」

    キャーリサ「う、うん……分かったの」

    御坂「……」

    「……」

    393 = 363 :

    上条「じゃーな! また後で!」

    キャーリサ「……行ってらっしゃい」

    上条「行ってきまーす」

    御坂「……はぁ、何か疲れたわ……私も学校行こ」

    「私も……やることがあるので失礼しますね」

    キャーリサ「分かったの」

    「あ、そうでしたキャーリサ様……」

    キャーリサ「ん? どーした天草式……あー、五和か」

    「はい……あの……」 チラッ

    御坂「?」

    「実は……昨日学園都市内でとても強力な魔術師の気配を感じたんです」 ヒソヒソ

    キャーリサ「……何だと?」

    「なので一応お伝えしておこうと思って……お気を付けて」

    キャーリサ「うむ……分かったの、教えてくれて感謝するし」

    「い、いえ。それじゃ私はこれで……」

    キャーリサ「うむ」

    394 = 363 :

    御坂「かんっぜん遅刻だわ……んじゃね」

    キャーリサ「いーから急げ」

    タッタッタッ…

    キャーリサ「……」

    キャーリサ(魔術師……だと……?
           この時期に学園都市を攻めるとは……十中八九私かとーま狙いだろーな。
           しかし誰が……?)

    キャーリサ「強大な魔術師と言っていたが……」

    ??「―――それはきっと私のことであろうな」

    キャーリサ「!?」

    ??「…………」

    キャーリサ「お前は……!」

    ??「……もう忘れたのであるか、先日会ったばかりのはずだが」

    キャーリサ「こんなところでお前に会うとは意外だったし。
           だがなるほど、お前は魔術師だったな……――――」




    「――――ウィリアム=オルウェルッッッ!」



    アックア「……旧友からの頼みである。貴様を英国へと連れ帰らせてもらおう」

    397 = 363 :

    今日のバb……第二王女SSはここまでです。
    麦のんですらババァと言われる禁書だけど、木山先生だろうが美鈴さんだろうが詩菜さんだろうが最大主教だろうがねーちんだろうがシェリーだろうがオリアナだろうが、みんな可愛いよね。

    ではまた近々お会いしましょう。

    398 = 395 :

    乙でした
    ババアかわいい

    399 :

    乙!キャーリサの恋を応援するのである!

    400 :

    >>1
    ババアと結婚したし
    英国で幸せになりますね


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