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    元スレキャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×6
    タグ : - とある + - とある魔術の禁書目録 + - まゆり + - イギリス + - キャーリサ + - 上条 + - 上条当麻 + - 科学者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    951 = 917 :

    騎士F「ん?」


    その言葉に不穏な気配を感じ取ったか、騎士は警戒するように御坂を睨みつける。


    建宮「そのようだな。おーおー、大騒ぎしたおかげで結構な数が出てきたのよな。  
        魔術師もそこそこいるな……」

    騎士G「おい何を言って」


    もう片方の騎士が建宮に詰め寄ろうとしたその時だった。
    ドサリ。
    そんな音が聞こえてきた。
    そちらを振り返る騎士。そこに立っていたのは、一人の日本人の女だった。


    神裂「……失礼」


    彼女の足元には衛兵が意識を失い転がっていた。
    身の丈程もある日本刀を携え、白いリボンを秋風に揺らめかせて、一切の感情を取り払った冷徹な表情でそこに立つ女。
    彼女は聖人、神裂火織。
    騎士派の中に於いて彼女を知らぬ者は無い。


    騎士F「……貴女は……」


    騎士はゴクリと唾を飲み込む。
    同時に御坂もまた脳内にて演算を開始。
    神裂火織との合流こそが、この場所における戦闘開始の合図だった。
    バチバチという空気が爆ぜる音が周囲に響き渡る。
    武器を構える騎士や衛兵たち。
    同時に、天草式のメンバーもまたそれぞれの武器を携え、長大なフランベルジェを肩に担いだ建宮が彼を代表して告げた。


    建宮「んじゃ本当のお祭り騒ぎ、そろそろ始めるとしようか。女教皇様、号令をお願いしますのよ」

    騎士G「貴様ら……何のつもりだ……」


    一触即発の空気が場に流れた時。
    騎士二人を挟み込むようにして立つ二人の女は告げる。


    神裂「ではこれより城門前は我らが制圧致します。覚悟はよろしいですか?」

    御坂「言っておくけど、城の中には誰一人入れないからそのつもりでいてよね」


    御坂美琴、神裂火織に与えられた役目は、この城門前にて敵の陽動、門の制圧による内部と外部の分断。
    魔術と科学双方に君臨する圧倒的武力である二人が、今まさに前門の虎と化す。
    何人たりとも宮殿内へと戻さぬそのために。
    わらわらと寄ってくる武装した兵士たちを迎え撃つようにして雄々しく立ちはだかる二人の女。
    御坂は周囲から向けられる敵意の視線を受けて精悍に笑った。

    952 = 917 :


    ―――英国 バッキンガム宮殿  キャーリサの部屋 13:00


    キャーリサは自室にて外から聞こえてくる騒がしい音を全て耳にしていた。
    先程部屋の前にいた騎士から聞かされたのは、何者かがこの宮殿に攻撃をしかけている可能性がある。
    だが王女は何も心配せず我々に任せておいてくれ。
    そんな言葉を聞かされたことを思い出し、自室のソファに深く腰掛けほくそ笑む。
    普段寝起きするベッドの上には、今日着る予定だった豪奢なドレスが手つかずで放置されている。
    彼女が身に纏っているのは赤いコートと単なる私服。
    彼女はここから抜け出す準備を既に整え終えていた。


    キャーリサ「……いざここを離れると思うと少し寂しーものだし」


    一人ごちるキャーリサ。
    本日までおよそ28年間過ごしてきた私室。
    宮殿内で心安らぐ場所はこの部屋だけだった。
    天井を見上げながら昔の記憶を思い返す。
    悪戯をして母に叱られた時。頭の回る姉に口喧嘩で言い負かされた時。仄かに想いを寄せていた相手に恋人がいたことを知った時。
    枕を涙で濡らして一人引きこもったものだった。


    キャーリサ「出来ればここを離れる時は皆に祝福され、穏やかに出たかったものだが、まー仕方ないの」


    やや自嘲気味に笑みを零すキャーリサ。
    ほんの一〇日前まで、こんな事態になるなどとは夢にも思っていなかった。
    一回りも年の離れた少年を思い焦がれ、愛する国を一時離れてまで彼と共にいたいと思ってしまった。
    自分でもどうしようもない程彼に恋をしている。


    キャーリサ「まったく年甲斐もなく……私もまだまだガキのよーだな。」


    キャーリサはもう一度クスリと微笑を浮かべて立ち上がった。
    窓の外に視線を送り、のどかな景色と遠くに見えるロンドンの街並みをその目に焼き付ける。
    次に戻るのはいつになるか分からない。
    だが必ず戻ってくると。
    そんな決意を込めて、キャーリサは詠うように告げる。


    キャーリサ「待ちくたびれたぞ―――とーま」


    それは

    背後に立つ愛しい少年に向けて。


    上条「――――待たせたな」


    振り返れば、そこには思い焦がれた少年が爽快な笑みを浮かべて佇んでいた。
    キャーリサに向けて伸ばされる右手。
    あの日この頬を殴り飛ばした力強いその腕。



    キャーリサ「さあ、私を攫ってくれ。家出をしよー」



    キャーリサは微笑みを返し、その手に慈しむようにそっと触れた

    953 = 917 :

    というわけで前半戦はここまで。
    次スレ立ててきますが、最近キャーリサ様とのイチャイチャ成分が足りないので新スレの方に小ネタだけ投下しときます

    955 :

    乙乙
    もう寝てもいいよね…?

    957 :

    香焼と牛深にセリフをあげてください

    958 :

    乙なんだよ!

    960 = 917 :

    建ててきました。
    いつも支援、感想ありがとうございます。完結まであとちょっとですが、次スレでも引き続きよろしくお願いいたします。

    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301595764/l50

    961 = 954 :

    >>960
    スレ立て乙

    962 :

    乙。 4/1だし完結ってのはうそだろ。第二部があるに違いない

    963 :

    こっちは埋めるのかいな?

    964 :


    アックア無双か

    965 :

    アックアさんかっけー。

    966 :

    素晴らしい!!!

    967 :

    シルビアとオッレルスとかもう俺得すぎて乙

    968 :

    シビレルッス

    969 :

    こっちは埋めたほうがいいな

    ksk

    970 :

    アックアさんもねーちんもみんなカッケ―!

    971 :

    無理に埋めずとも今までのペースならすぐ埋まるんじゃね?

    キャーリサ様を筆頭にシェリーとかシルビアとかねーちんとか、このスレはお姉さんキャラが可愛いな

    972 :

    わざわざ埋めなくても依頼出せばいいわけで

    973 :

    せっかくだから1000いきたいという思いもあるわけで

    974 = 970 :

    まぁ、急いで埋めなくてもダラダラ雑談しながら埋めてもいいんじゃないのか?

    975 :

    良スレは1000まで生きたい
    このスレは麦琴スレのように美しく終わってほしい

    976 :

    偉大なるキャーリサ王女に次スレでも忠誠を誓います

    977 :

    そだね。
    いいSSスレだから、新スレへの支援の意味も込めて埋めますよ。

    978 :

    乙っすた

    979 :

    乙!

    美味しい役割やな、シェリー!

    980 :

    キャ

    983 :

    992 = 984 :

    遅すぎた……

    993 = 981 :

    キャーリサさま万歳!!!!

    995 :

    誰かキャーリサ様が乾いた件についてつっこまないの?

    996 :

    Bb2cからやってる。追加が必要なんてわからなくてとまどった。
    教えてくれた人ありがとう。
    にしてもキャーリサかわいいな。。

    998 = 995 :

    たけ

    1000 = 995 :

    1000なら上条さんは幸せ


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