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元スレキャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」
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―――レジャープール 場内
そんなこんなで更衣室前にて別れ、上条は自前の海パンに着替えて現在、プールの更衣室出口においてキャーリサを待っているところだった。
塩素の匂いが仄かに満ちる場内。
足洗い場やシャワーコーナーを抜けた先に見えるのは多数のプールで思い思いに遊泳を楽しむ人々の姿が見える。
波の出る海を模した巨大プール、一階部分二階部分に一つずつ作られた施設を大きく一周するように流れるプール、
子供用の小型プールや既にかなりの行列ができている多数のスライダー、フードコート等、施設内部は非常に広大だ。
上条「おー、結構人いるなー。まあでも休日の割には入れる方かな」
ほとんどが学生だろうが、休日ということもありそこそこに大人の姿も見受けられる。
さすがにゆったり泳げるということは無いが、エントランスで見た人ごみに比べるとスペースにもかなり余裕がある。
別階には水着で入れる混浴温泉などもあるらしい。
キャーリサ「と……とーま……」
そんな折、女子更衣室の出口からこっちをこっそりと見ていたキャーリサがボソボソと声をかけてきた。
上条「ん? 何してんだよそんな隅っこで」
顔を半分だけ出して、体は出口の陰に隠れているため見えない。
彼女の頬にはわずかな赤味が差していた。
キャーリサ「い、いやその……だな。この水着は、いーのか……?
ちょっと年甲斐も無くはしゃぎ過ぎた格好じゃないだろーか」
ちょこんと華奢な肩の白い肌が見えていることからもちろんちゃんと着替えてはいるようだが、本人としては少々恥ずかしいものがあるようだった。
昨夜全裸を披露してくれた人物の言い分とは思えないが、そこも乙女心という奴なのだろう。
しかしそんなことを言っていてはいつまでたってもプールにたどり着かない。
ちょっとした悪戯心も芽生えてきた上条は、照れるキャーリサの心中などそ知らぬふりを決め込んで歩み寄る。
そんなこんなで更衣室前にて別れ、上条は自前の海パンに着替えて現在、プールの更衣室出口においてキャーリサを待っているところだった。
塩素の匂いが仄かに満ちる場内。
足洗い場やシャワーコーナーを抜けた先に見えるのは多数のプールで思い思いに遊泳を楽しむ人々の姿が見える。
波の出る海を模した巨大プール、一階部分二階部分に一つずつ作られた施設を大きく一周するように流れるプール、
子供用の小型プールや既にかなりの行列ができている多数のスライダー、フードコート等、施設内部は非常に広大だ。
上条「おー、結構人いるなー。まあでも休日の割には入れる方かな」
ほとんどが学生だろうが、休日ということもありそこそこに大人の姿も見受けられる。
さすがにゆったり泳げるということは無いが、エントランスで見た人ごみに比べるとスペースにもかなり余裕がある。
別階には水着で入れる混浴温泉などもあるらしい。
キャーリサ「と……とーま……」
そんな折、女子更衣室の出口からこっちをこっそりと見ていたキャーリサがボソボソと声をかけてきた。
上条「ん? 何してんだよそんな隅っこで」
顔を半分だけ出して、体は出口の陰に隠れているため見えない。
彼女の頬にはわずかな赤味が差していた。
キャーリサ「い、いやその……だな。この水着は、いーのか……?
ちょっと年甲斐も無くはしゃぎ過ぎた格好じゃないだろーか」
ちょこんと華奢な肩の白い肌が見えていることからもちろんちゃんと着替えてはいるようだが、本人としては少々恥ずかしいものがあるようだった。
昨夜全裸を披露してくれた人物の言い分とは思えないが、そこも乙女心という奴なのだろう。
しかしそんなことを言っていてはいつまでたってもプールにたどり着かない。
ちょっとした悪戯心も芽生えてきた上条は、照れるキャーリサの心中などそ知らぬふりを決め込んで歩み寄る。
上条「えー? どれ」
キャーリサ「く、来るな!」
女子更衣室に引っ込もうとするキャーリサ。
上条「そんなこと言われたって隠れてたら遊べないだろ。今だっ!」
間一髪、逃げるその手を掴んで外に引きずり出してやる。
キャーリサ「うわっ! ひ、ひどいやつだしお前……」
自らを抱きしめるようにして水着を隠すキャーリサを見て、上条は言葉を無くした。
上条「お、おお……」
キャーリサ「あまり見るな……これはさすがの私も……恥ずかしーの」
もじもじするキャーリサが観念したようにその水着姿を披露する。
ざっくり開いた胸元の谷間と、ヒラヒラの可愛らしさが良い意味でのアンバランスさを演出し、短めのパレオの様になっている腰回りもキャーリサらしからぬ
可愛さが垣間見えた。
女性の服のデザインのことなど分かるはずも無い上条と言えど、これがキャーリサに似合っていない訳が無いというのは容易に理解出来た。
キャーリサ「私白は苦手なの……何かいかにも可愛い色だろー……?
これでも年は自覚してるし」
だが本人としては気になる部分もあるらしい。
上条「いや、すっげぇ可愛いと上条さんは思いますが」
それでも率直な感想を伝えてやることにした。
普段の上条の周りにはいないタイプの女性であるキャーリサは、年上お姉さんが好みの上条としてはかなりツボなのである。
キャーリサ「く、来るな!」
女子更衣室に引っ込もうとするキャーリサ。
上条「そんなこと言われたって隠れてたら遊べないだろ。今だっ!」
間一髪、逃げるその手を掴んで外に引きずり出してやる。
キャーリサ「うわっ! ひ、ひどいやつだしお前……」
自らを抱きしめるようにして水着を隠すキャーリサを見て、上条は言葉を無くした。
上条「お、おお……」
キャーリサ「あまり見るな……これはさすがの私も……恥ずかしーの」
もじもじするキャーリサが観念したようにその水着姿を披露する。
ざっくり開いた胸元の谷間と、ヒラヒラの可愛らしさが良い意味でのアンバランスさを演出し、短めのパレオの様になっている腰回りもキャーリサらしからぬ
可愛さが垣間見えた。
女性の服のデザインのことなど分かるはずも無い上条と言えど、これがキャーリサに似合っていない訳が無いというのは容易に理解出来た。
キャーリサ「私白は苦手なの……何かいかにも可愛い色だろー……?
これでも年は自覚してるし」
だが本人としては気になる部分もあるらしい。
上条「いや、すっげぇ可愛いと上条さんは思いますが」
それでも率直な感想を伝えてやることにした。
普段の上条の周りにはいないタイプの女性であるキャーリサは、年上お姉さんが好みの上条としてはかなりツボなのである。
キャーリサ「お前がそー言ってくれるのは嬉しいが……それにこれちょっと胸がきついの」
もごもごと何か言って視線を泳がせるキャーリサは、続いて胸元に指を突っ込んでそう言った。
上条「ブホッ!!」
そして上条は興奮のあまり倒れる。
その仕草は、突如全裸で目の前に現れられるよりも余程煽情的で、かつ様々な妄想を掻き立てる魔性を有していた。
キャーリサ「ど、どーしたのとーま!」
上条「い、いや……もう上条さんには刺激強過ぎて何が何やら……」
当然上条がそんなものに耐えられるわけがない。
女の子とデートなんてしたことがない上条にとっての初めての経験は、恐らく生涯忘れられぬ程の幸福感と貧血をもたらした。
キャーリサ「ん? ふふっ、そーかそーか」
上条の反応を見てニヤリと口元を綻ばせるキャーリサ。
上条「な、なんだよ……」
邪悪な気配を感じて、鼻を抑えつつ一歩後ずさる上条。
キャーリサ「いや。そーいうお前が見られるならこれも悪く無いかと思っただけよ。
いつまでも恥ずかしがってるのもカマトトぶってるみたいでアレだしな、行こーとーま」
上条「あ、ああ」
もっと容赦なくいじめられると思っていたが、存外素直なキャーリサに面食らう上条だった。
そしてキャーリサに続いてプールの方へ歩いていると、ふと周囲からの視線を肌に感じる。
もごもごと何か言って視線を泳がせるキャーリサは、続いて胸元に指を突っ込んでそう言った。
上条「ブホッ!!」
そして上条は興奮のあまり倒れる。
その仕草は、突如全裸で目の前に現れられるよりも余程煽情的で、かつ様々な妄想を掻き立てる魔性を有していた。
キャーリサ「ど、どーしたのとーま!」
上条「い、いや……もう上条さんには刺激強過ぎて何が何やら……」
当然上条がそんなものに耐えられるわけがない。
女の子とデートなんてしたことがない上条にとっての初めての経験は、恐らく生涯忘れられぬ程の幸福感と貧血をもたらした。
キャーリサ「ん? ふふっ、そーかそーか」
上条の反応を見てニヤリと口元を綻ばせるキャーリサ。
上条「な、なんだよ……」
邪悪な気配を感じて、鼻を抑えつつ一歩後ずさる上条。
キャーリサ「いや。そーいうお前が見られるならこれも悪く無いかと思っただけよ。
いつまでも恥ずかしがってるのもカマトトぶってるみたいでアレだしな、行こーとーま」
上条「あ、ああ」
もっと容赦なくいじめられると思っていたが、存外素直なキャーリサに面食らう上条だった。
そしてキャーリサに続いてプールの方へ歩いていると、ふと周囲からの視線を肌に感じる。
上条(心なしか周囲の視線を感じる……。まあひょっとしなくてもキャーリサだよな。めちゃめちゃ目立ってるもんなー……)
優雅に歩くキャーリサの存在感は尋常ではない。
水着のモデルが撮影に来たと言われても疑う余地も無いほどのプロポーション。
そして一般人には到底持ちえない気品とオーラが、周囲の目をこれでもかと引き寄せていた。
キャーリサ「よし、とーま。まずはどこから攻めよーか」
慣れっこなのか、そんなことを気にする素振りも見せずキャーリサは腰に手を当て上条に無邪気に笑いかけた。
推定28~9歳でこんなにも愛くるしい顔が出来るのは、普段から他人に見られることを意識する王女だからこそなのだろうかと、
上条は素直に感心する。
上条(しかし……)
だがこちらを振り返ったキャーリサに思うのはそんなことではない。
上条の目は、ただ一点に引き寄せられた。
キャーリサ「結構混んでるなー。まーその方が休日っぽくて良いな!」
楽しそうに周囲を見回すキャーリサが動くたび、悩ましく揺れ惑う魅惑の双丘。
別に巨乳好きでも無いが、大人の色気を醸し出す胸、腰、お尻、脚、あらゆるパーツの中でも特に目立つその大きな胸に視線が引き寄せられるのは
健全な青少年たる上条には致し方ない事なのだった。
上条(歩くたびにユサユサと……。うーん……これは気をつけないと上条さんの幻想殺しが天使の力(テレズマ)してしまうぞ……)
下らないことを考えて何とか意識を別方向にシフトさせようとしていると、気付けばこちらをジトッとした目でキャーリサが見ていた。
キャーリサ「お前なー。そんなに胸好きなの? 凝視して良いとは言ったが私を無視するのは許せないし」
頬を膨らませて上条の脇腹を小突くキャーリサ。
上条「え!? あっ、ち、違うんだキャーリサ! これはやましい気持ちじゃなくてですね、男の性と言うか……!」
キャーリサ「やましー気持ちはあっても構わないし。でも今は私の目を見てて欲しーの」
慌てて弁解する上条に、キャーリサは青く澄んだ瞳を真っ直ぐにこちらに向けてそう告げた。
上条「あ、ああ……悪い」
スカイブルーの水晶のような眼に吸い込まれそうになりながら、上条は謝罪した。
上条(キャーリサの積極性が一段と上がってるぞ。……俺の気の所為じゃないよな?)
キャーリサから伝えられる好意はさすがの上条にも容易に伝わってくる。
しかし、「何故自分なのだろう」。
その疑問が上条の頭の中に浮かんでは消えて行った。
キャーリサ「とーま。あの波の出るプールに行くぞ」
大人の色気たっぷりの蠱惑的な表情を浮かべていたかと思えば、次の瞬間にはケロリと少女のように無邪気に笑う。
そのギャップの魅力に押されっぱなしの上条は、今日は自らを律することを諦め、キャーリサに振り回されることを素直に受け入れることに決めた。
一見天衣無縫な奔放さの奥にある、明確な大人の女性としての謹厳な本質。
他人への思いやりもキャーリサがちゃんと持っていることを知っている上条は、
彼女に勝手気ままに振り回されることに不快感や疲れ抱くことは無いだろうという確信があったのだ。
上条「はいよ。ところでキャーリサって泳げるのか?」
何だか楽しくなってきた上条は、キャーリサと並んでペタペタと足音を鳴らしながら歩きつつ、ふと思い浮かんだ疑問を何気なしに口にした。
キャーリサ「私に苦手なものなど無いし!」
即答で応えるキャーリサ。
上条「そうか。じゃ行こうぜ」
予想通りの答えに、上条は苦笑して波の出るプールへの歩みを進める。
と、その時どういうわけかキャーリサの足が止まった。
キャーリサ「……」
上条「ん? 何だ?」
振り返ると、何かを言いかけては思いとどまるように口を噤む彼女の姿があった。
キャーリサ「と、とーま……その……」
もごもごと要領を得ないキャーリサ。
上条「だから何だよ」
上条は首を傾げる。
すると、彼女は無言で壁際にある一つの店舗を指差した。
キャーリサ「あれを借りて来てくれないか……?」
続けてそう言う。
彼女が指差した先にあったのは、浮き輪やビーチボール等を貸し出すレンタルショップだった。
泳げると豪語したばかりの彼女にしては不自然な注文ではないかと上条は思った。
上条「あれって……浮き輪のレンタル? おいおい、泳げるって……」
キャーリサ「もちろん泳げるし! でも私は浮き輪でプカプカするのが好きなの! つべこべ言わずに行け従僕っ!」
顔を真っ赤にしてムキになっているキャーリサ。
そこで上条の悪戯心に火が付いた。普段からかわれてばかりの上条としては、ここぞとばかりに反撃に打って出るチャンスではないかと考えたのだ。
上条「そんな頼み方されても恋人である上条さんは行きませんっ」
キャーリサ「なっ! ここにきて反旗を翻すとは……!」
愕然としているキャーリサ。思ったよりもショックを受けているのか、目がバチバチと泳いでいた。
上条「それ相応の頼み方をしなさい」
さらなる追撃。
キャーリサより精神的優位に立てることなど稀なので、上条は今しか無いと調子に乗ることにした。
キャーリサ「……くっ……」
上条「…………」
歯噛みするキャーリサを見てぞくりと背筋を震わせる上条。
普段強気な彼女の困り顔、というか悔しそうな表情に妙な興奮を覚えた。
上条(お、困ってる困ってる。人に頭なんて下げないだろうしな。
もうちょっと困らせてみようかな……なんて)
嗜虐心に火が付く上条。
たまには自分の気持ちを味わうといいと、鼻を鳴らして意気込み口を開く。
上条「キャーリサ、借りてきて欲しけ――――!」
キャーリサ「もちろん泳げるし! でも私は浮き輪でプカプカするのが好きなの! つべこべ言わずに行け従僕っ!」
顔を真っ赤にしてムキになっているキャーリサ。
そこで上条の悪戯心に火が付いた。普段からかわれてばかりの上条としては、ここぞとばかりに反撃に打って出るチャンスではないかと考えたのだ。
上条「そんな頼み方されても恋人である上条さんは行きませんっ」
キャーリサ「なっ! ここにきて反旗を翻すとは……!」
愕然としているキャーリサ。思ったよりもショックを受けているのか、目がバチバチと泳いでいた。
上条「それ相応の頼み方をしなさい」
さらなる追撃。
キャーリサより精神的優位に立てることなど稀なので、上条は今しか無いと調子に乗ることにした。
キャーリサ「……くっ……」
上条「…………」
歯噛みするキャーリサを見てぞくりと背筋を震わせる上条。
普段強気な彼女の困り顔、というか悔しそうな表情に妙な興奮を覚えた。
上条(お、困ってる困ってる。人に頭なんて下げないだろうしな。
もうちょっと困らせてみようかな……なんて)
嗜虐心に火が付く上条。
たまには自分の気持ちを味わうといいと、鼻を鳴らして意気込み口を開く。
上条「キャーリサ、借りてきて欲しけ――――!」
この勢いで「お願いします」くらいは言わせてやろうと思っていたその時だ。
上条は唇にとても柔らかい感触を得た。
一瞬真っ白になる思考。続いて視界にあったのは、瞳を閉じて甘い声を漏らすキャーリサの顔だった。
キャーリサ「んっ……」
悩ましげなキャーリサの声と共に、上条の唇を割って口内に侵入してくる熱くぬめったモノ。
上条の頬や鼻をくすぐる彼女の髪と吐息が、こちらの思考能力を加速度的に奪って行った。
上条「っ!? むぐっ……ぷはっ!」
それがキャーリサの舌だと言う事に気づいた瞬間、上条はキャーリサに軽く突き飛ばされるように両肩を押された。
一歩半開けられた二人の距離。
手を後ろで組んだキャーリサの表情はこの上なく蠱惑的な魔性を有し、ペロリと自らの唇を舐めて微笑んだ。
キャーリサ「ふふっ……これこそ我が宝刀だし。虎の子なの。
お前は私にこれを抜かせた……これで行けぬなら、私はどうすることもできないけど……」
ビリビリと脳内が未だに痺れている上条。
今でも現実だと言う実感が湧かなかった。
上条(し、舌を……! 柔らかくて熱くて……す、すごかったです……)
別の生き物のようにこちらの舌を求め、挑発してきた温かいモノの感触と甘い香りが今も脳内に焼き付いて離れない。
幸福感や驚きを感じる暇も与えられなかったその一瞬の深い口付けに、上条は自らの心が完全にキャーリサの手中へと落ちたことを自覚した。
「ヒソヒソ……見た? 今のカップル?」
「さすが外人さんですね……超大胆です」
「はまづら、私達も負けてられないね……」
「た、滝つ……むぐぅっ!」
上条は唇にとても柔らかい感触を得た。
一瞬真っ白になる思考。続いて視界にあったのは、瞳を閉じて甘い声を漏らすキャーリサの顔だった。
キャーリサ「んっ……」
悩ましげなキャーリサの声と共に、上条の唇を割って口内に侵入してくる熱くぬめったモノ。
上条の頬や鼻をくすぐる彼女の髪と吐息が、こちらの思考能力を加速度的に奪って行った。
上条「っ!? むぐっ……ぷはっ!」
それがキャーリサの舌だと言う事に気づいた瞬間、上条はキャーリサに軽く突き飛ばされるように両肩を押された。
一歩半開けられた二人の距離。
手を後ろで組んだキャーリサの表情はこの上なく蠱惑的な魔性を有し、ペロリと自らの唇を舐めて微笑んだ。
キャーリサ「ふふっ……これこそ我が宝刀だし。虎の子なの。
お前は私にこれを抜かせた……これで行けぬなら、私はどうすることもできないけど……」
ビリビリと脳内が未だに痺れている上条。
今でも現実だと言う実感が湧かなかった。
上条(し、舌を……! 柔らかくて熱くて……す、すごかったです……)
別の生き物のようにこちらの舌を求め、挑発してきた温かいモノの感触と甘い香りが今も脳内に焼き付いて離れない。
幸福感や驚きを感じる暇も与えられなかったその一瞬の深い口付けに、上条は自らの心が完全にキャーリサの手中へと落ちたことを自覚した。
「ヒソヒソ……見た? 今のカップル?」
「さすが外人さんですね……超大胆です」
「はまづら、私達も負けてられないね……」
「た、滝つ……むぐぅっ!」
ひそひそと周囲からの視線と会話が気恥ずかしい。
それはキャーリサも同じだったのか、俯き気味にこちらに視線を送るばかりでそれ以上の言葉は何も告げてこなかった。
キャーリサ「…………」
上条「い、行こうっ」
いてもたってもいられなくなった上条はキャーリサの左手を引き寄せるように取ってレンタルショップの方へと歩き出す。
キャーリサ「あっ……」
グィッと引っ張られる形となったキャーリサが小さな声をあげる。
上条「ん? あ、ごめんビックリしたよな」
キャーリサ「いや何、随分と普通に繋いでくるよーになったものだと思ってな」
痛かったのかもしれないと恐る恐る尋ねた上条に、キャーリサは余裕の笑みを返した。
上条「そういやそうだな。駄目だったか?」
キャーリサ「いちいち訊くな。駄目なら手首ごと切り落としているし」
しれっと言い放つキャーリサ。背筋をうすら寒いものが走る上条は、やっぱり彼女をからかうのは程々にしておこうと決意した。
上条「それならいっそ駄目と言ってくれ」
キャーリサ「だから構わないと言っている。光栄に思うがいいの」
いつもの調子で軽く応えたキャーリサ。
しかしその手はしっかりと上条の右手を握り返す。
キャーリサ「ちょっと、強引で、ドキッとしたぞ。とーま」
そして彼女は輝くように微笑んだ。
ドキリと胸を震わせた上条は、やはり彼女には勝てそうも無いなと苦笑いを零して二人揃って歩き出した。
キャーリサの耳がこの上なく赤く色づいていたのことに、上条は最後まで気付かなかった。
それはキャーリサも同じだったのか、俯き気味にこちらに視線を送るばかりでそれ以上の言葉は何も告げてこなかった。
キャーリサ「…………」
上条「い、行こうっ」
いてもたってもいられなくなった上条はキャーリサの左手を引き寄せるように取ってレンタルショップの方へと歩き出す。
キャーリサ「あっ……」
グィッと引っ張られる形となったキャーリサが小さな声をあげる。
上条「ん? あ、ごめんビックリしたよな」
キャーリサ「いや何、随分と普通に繋いでくるよーになったものだと思ってな」
痛かったのかもしれないと恐る恐る尋ねた上条に、キャーリサは余裕の笑みを返した。
上条「そういやそうだな。駄目だったか?」
キャーリサ「いちいち訊くな。駄目なら手首ごと切り落としているし」
しれっと言い放つキャーリサ。背筋をうすら寒いものが走る上条は、やっぱり彼女をからかうのは程々にしておこうと決意した。
上条「それならいっそ駄目と言ってくれ」
キャーリサ「だから構わないと言っている。光栄に思うがいいの」
いつもの調子で軽く応えたキャーリサ。
しかしその手はしっかりと上条の右手を握り返す。
キャーリサ「ちょっと、強引で、ドキッとしたぞ。とーま」
そして彼女は輝くように微笑んだ。
ドキリと胸を震わせた上条は、やはり彼女には勝てそうも無いなと苦笑いを零して二人揃って歩き出した。
キャーリサの耳がこの上なく赤く色づいていたのことに、上条は最後まで気付かなかった。
―――レジャープール スライダー
上条「うぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キャーリサ「きゃぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
バシャーンッッ!!
上条「……このスライダーはなかなか……」 バシャッ
キャーリサ「なかなかスリルがあってよかったし。波の出るプールも良かったが、やっぱこーいうのが楽しーな!
よし、もー1回乗ろー!」 バシャッ
上条「ああ、いいけど、また40分くらい並ぶぞ?」
キャーリサ「むー……それは面倒だ。しかしお前と二人で乗れるのはこれくらいだしなー」
上条「流れるプールでも行って漂っとこう」
キャーリサ「それもいいな。しかし浮き輪は私のものだし」
上条「いや上条さん泳げますから」
キャーリサ「だから私は泳げると言っている。だが王女はバタ足などしないの
白鳥の如く優雅に水面を走るのが私には相応しーだろ?」
上条「白鳥は水面下で頑張ってるよ。キャーリサも頑張れ」
キャーリサ「水中でもがく素振りすら見せぬのが王女と言うものだし」
上条「浮き輪にお尻からはまってプカプカしてるだけだろ」
キャーリサ「私の船の船頭を任せてやるの。お前が私の優雅な船上生活を演出しろ」
上条「うぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キャーリサ「きゃぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
バシャーンッッ!!
上条「……このスライダーはなかなか……」 バシャッ
キャーリサ「なかなかスリルがあってよかったし。波の出るプールも良かったが、やっぱこーいうのが楽しーな!
よし、もー1回乗ろー!」 バシャッ
上条「ああ、いいけど、また40分くらい並ぶぞ?」
キャーリサ「むー……それは面倒だ。しかしお前と二人で乗れるのはこれくらいだしなー」
上条「流れるプールでも行って漂っとこう」
キャーリサ「それもいいな。しかし浮き輪は私のものだし」
上条「いや上条さん泳げますから」
キャーリサ「だから私は泳げると言っている。だが王女はバタ足などしないの
白鳥の如く優雅に水面を走るのが私には相応しーだろ?」
上条「白鳥は水面下で頑張ってるよ。キャーリサも頑張れ」
キャーリサ「水中でもがく素振りすら見せぬのが王女と言うものだし」
上条「浮き輪にお尻からはまってプカプカしてるだけだろ」
キャーリサ「私の船の船頭を任せてやるの。お前が私の優雅な船上生活を演出しろ」
上条「つまり浮き輪操作ですね分かります」
キャーリサ「そーとも言う。なんだ、文句が多いぞ。お前も浮き輪使いたいのか?」
上条「上条さんもプカプカお昼寝したいです」
キャーリサ「仕方ない奴だし。まあ武功を立てた臣下に褒美を取らせるのも主君の役目か」
上条「え、貸してくれるの?」
キャーリサ「私の浮き輪につかまって泳ぐことを許す」
上条「えー……」
キャーリサ「文句を言うな。よし、流れるプールに行くぞ。着いて来いとーま」
上条「はいよ。ま、堪能してくれてるみたいで上条さんは嬉しいですよ」
キャーリサ「うん。楽しんでるぞ。昼食はあのたこ焼きという奴に挑戦してみたいの」
上条「そーですか。流れるプールは二階の方が空いてるみたいだからそっち行こうか」
キャーリサ「うむ。急げ急げ」
上条「おーい、プールサイド走ると滑ってこけるぞ」
キャーリサ「ふははは! 王女はこけたりなどしな……うぉぁっ!」 ステーンッ! ゴンッ
上条「言わんこっちゃない……」
上条(っつかキャーリサ……めちゃくちゃ楽しそうだな。テンション高ぇ)
―――レジャープール 二階流れるプール
プカプカ…
キャーリサ「いつつ……何だあの床は。不敬罪だし。磔刑にしてやるの」
上条「この施設ごと十字架にどうやって……と思ったけどキャーリサならやってのけそうだから聞かないでおきます」
キャーリサ「うー、痛いの……肘が痣になってるし……」
上条「骨にヒビ入ったりしてないよな? ちょっと触るぞ」 グッ
キャーリサ「っ……」
上条「あ、痛かったか?」
キャーリサ「い、いや……お前に触られると、ドキドキするの……」
上条「あ、ああ……」
キャーリサ「とーまは……どうだ?」
上条「大丈夫だと思うけど、一応医務室でも行くか?」
キャーリサ「そーではなく……お前は、ドキドキしないか?」
上条「……あ、えっと……はい、します」
キャーリサ「そーか……。嬉しいの」
上条「……そ、それよりどうする? 医務室は」
キャーリサ「いや、これくらいなら大丈夫だろー。少なくとも英国でお前に殴られた時よりは痛くないし」
プカプカ…
キャーリサ「いつつ……何だあの床は。不敬罪だし。磔刑にしてやるの」
上条「この施設ごと十字架にどうやって……と思ったけどキャーリサならやってのけそうだから聞かないでおきます」
キャーリサ「うー、痛いの……肘が痣になってるし……」
上条「骨にヒビ入ったりしてないよな? ちょっと触るぞ」 グッ
キャーリサ「っ……」
上条「あ、痛かったか?」
キャーリサ「い、いや……お前に触られると、ドキドキするの……」
上条「あ、ああ……」
キャーリサ「とーまは……どうだ?」
上条「大丈夫だと思うけど、一応医務室でも行くか?」
キャーリサ「そーではなく……お前は、ドキドキしないか?」
上条「……あ、えっと……はい、します」
キャーリサ「そーか……。嬉しいの」
上条「……そ、それよりどうする? 医務室は」
キャーリサ「いや、これくらいなら大丈夫だろー。少なくとも英国でお前に殴られた時よりは痛くないし」
上条「上条さんそれ一生言われるんですかね」
キャーリサ「一生言ってやりたいな」
上条「高くついたなー……」
キャーリサ「……そーいう意味で言っているのでは無いのだが、まーいい」
上条「?」
キャーリサ「お前のそーいう所が気に入っているの」
上条「どういうことだかさっぱりわからん」
キャーリサ「私は根っからの狩猟者だし。追いかけている方が性に合っているのかも知れないな」
上条「上条さんを置いてけぼりですか」
キャーリサ「羊だな、お前は。ふふっ、食ってやろーか」
上条「えっ……そ、それって……」 ドキドキ
キャーリサ「馬鹿者。すぐそちらに持っていくのだから、これだから男という奴は……」
上条「お前が思わせぶりなことばっかりするからだろ」
キャーリサ「え」
上条「ん?」
キャーリサ「思わせぶりか……そーかそーか。つまりお前は、私の行動に含まれる好意に気づいてはいるということだな?」
キャーリサ「一生言ってやりたいな」
上条「高くついたなー……」
キャーリサ「……そーいう意味で言っているのでは無いのだが、まーいい」
上条「?」
キャーリサ「お前のそーいう所が気に入っているの」
上条「どういうことだかさっぱりわからん」
キャーリサ「私は根っからの狩猟者だし。追いかけている方が性に合っているのかも知れないな」
上条「上条さんを置いてけぼりですか」
キャーリサ「羊だな、お前は。ふふっ、食ってやろーか」
上条「えっ……そ、それって……」 ドキドキ
キャーリサ「馬鹿者。すぐそちらに持っていくのだから、これだから男という奴は……」
上条「お前が思わせぶりなことばっかりするからだろ」
キャーリサ「え」
上条「ん?」
キャーリサ「思わせぶりか……そーかそーか。つまりお前は、私の行動に含まれる好意に気づいてはいるということだな?」
上条「えっ、あ……そりゃまあ……ある程度は」
キャーリサ「どこまで鈍感かと思ったが、絶望的な程では無いよーだし。
うんうん、それくらいの方が張り合いがあっていいな」
上条「張り合いって……俺にも分かるように言ってくれよ」
キャーリサ「お前がもっと積極的だったら私もこんなに苦労しなくて済むの」
上条「それ本人に言うか? それに上条さんはこんなに尽くしてるじゃないですか」
キャーリサ「お前は私の恋人であり従僕なのだから当然だし」
上条「そうでしたね。くそう。一人で浮き輪も座りやがって……あ」
キャーリサ「ん?」
上条「いえいえ。何でも無いですよ」
キャーリサ「?」
上条(ふふふ、あっちに滝を発見しちゃいましたよー。よーし、浮き輪あっちに突っ込ませてやる ジャバジャバ
キャーリサ「おー、いいぞいいぞー。もっと飛ばせ、快適だし」
上条「はいはいお姫様ー。あっちに素敵な滝がございますよー」 スィー…
キャーリサ「うむ、ようやく受け入れたか。よし、プリンセス・キャーリサ号を出航させよっ!」 キリッ
上条「何だよそれ……」 バシャバシャッ
キャーリサ「どこまで鈍感かと思ったが、絶望的な程では無いよーだし。
うんうん、それくらいの方が張り合いがあっていいな」
上条「張り合いって……俺にも分かるように言ってくれよ」
キャーリサ「お前がもっと積極的だったら私もこんなに苦労しなくて済むの」
上条「それ本人に言うか? それに上条さんはこんなに尽くしてるじゃないですか」
キャーリサ「お前は私の恋人であり従僕なのだから当然だし」
上条「そうでしたね。くそう。一人で浮き輪も座りやがって……あ」
キャーリサ「ん?」
上条「いえいえ。何でも無いですよ」
キャーリサ「?」
上条(ふふふ、あっちに滝を発見しちゃいましたよー。よーし、浮き輪あっちに突っ込ませてやる ジャバジャバ
キャーリサ「おー、いいぞいいぞー。もっと飛ばせ、快適だし」
上条「はいはいお姫様ー。あっちに素敵な滝がございますよー」 スィー…
キャーリサ「うむ、ようやく受け入れたか。よし、プリンセス・キャーリサ号を出航させよっ!」 キリッ
上条「何だよそれ……」 バシャバシャッ
キャーリサ「クイーンエリザベスとかクイーンヴィクトリアとかあるだろー。私もあーいう船に自分の名を冠するのがささやかな夢なの」
上条「それのどこがささやかなんだ」 バシャバシャッ
キャーリサ「こんなこと話したのお前が初めてだし。光栄に思うといいの」
上条「キャーリサ……」 バシャバシャッ
キャーリサ「ふふふっ……」
上条「あ」
キャーリサ「ん? うわっ!! なにすうわぷっ!」 ジャバアアアアアアンッッ
上条(し、しまった! 会話に夢中で滝に突っ込ませちまった!」
上条(ま……そのつもりだったからいいか。シャワーに毛が生えたようなもんだし……)
ジャバアアアアア…
上条「……」
ジャバアアアアアアアアア…
上条「あ、あれ……浮いてこないぞ……?」
ジャバアアアアアアアアアア…!
上条「やばい! キャ、キャーリ」
キャーリサ「わっ!!」 ザバァッ!
上条「うぉぁあああ!!!!!!!!」 ビクゥッ!
上条「それのどこがささやかなんだ」 バシャバシャッ
キャーリサ「こんなこと話したのお前が初めてだし。光栄に思うといいの」
上条「キャーリサ……」 バシャバシャッ
キャーリサ「ふふふっ……」
上条「あ」
キャーリサ「ん? うわっ!! なにすうわぷっ!」 ジャバアアアアアアンッッ
上条(し、しまった! 会話に夢中で滝に突っ込ませちまった!」
上条(ま……そのつもりだったからいいか。シャワーに毛が生えたようなもんだし……)
ジャバアアアアア…
上条「……」
ジャバアアアアアアアアア…
上条「あ、あれ……浮いてこないぞ……?」
ジャバアアアアアアアアアア…!
上条「やばい! キャ、キャーリ」
キャーリサ「わっ!!」 ザバァッ!
上条「うぉぁあああ!!!!!!!!」 ビクゥッ!
上条「キャ、キャーリサ……?」
キャーリサ「何だその顔は。ゴーストでは無いぞ。こんなに血色が良くて気品ある幽霊などいるものか」
上条「ああ、間違いなくキャーリサだ」
キャーリサ「まったく……! ちゃんと前くらい見ていて欲しーの」
上条「わ、悪い……大丈夫か?」
キャーリサ「問題ないの」
上条「よかった……って、あれ、キャーリサ泳げないんじゃ?」
キャーリサ「誰もそんなこと一言も言ってないし」
上条「え、でも何か反応がそんな感じだったし……そのために浮き輪借りたんじゃなかったのか」
キャーリサ「……そ、それはだな……」
上条「うんうん」
キャーリサ「……こーしたかったからだ」 チャプッ
上条「え」 バシャッ
キャーリサ「ふふん……私も入るぞ」
上条(……二人で一つの浮き輪に……。
肌が密着して……胸も当たってるし……。やべぇ、変な気分になってきた) ドキドキドキ…
キャーリサ「何だその顔は。ゴーストでは無いぞ。こんなに血色が良くて気品ある幽霊などいるものか」
上条「ああ、間違いなくキャーリサだ」
キャーリサ「まったく……! ちゃんと前くらい見ていて欲しーの」
上条「わ、悪い……大丈夫か?」
キャーリサ「問題ないの」
上条「よかった……って、あれ、キャーリサ泳げないんじゃ?」
キャーリサ「誰もそんなこと一言も言ってないし」
上条「え、でも何か反応がそんな感じだったし……そのために浮き輪借りたんじゃなかったのか」
キャーリサ「……そ、それはだな……」
上条「うんうん」
キャーリサ「……こーしたかったからだ」 チャプッ
上条「え」 バシャッ
キャーリサ「ふふん……私も入るぞ」
上条(……二人で一つの浮き輪に……。
肌が密着して……胸も当たってるし……。やべぇ、変な気分になってきた) ドキドキドキ…
キャーリサ「窮屈か?」 プカプカ…
上条「い、いえっ! そんなことありませんっ!」 プカプカ…
キャーリサ「そーか。……ん? おいとーま……」
上条「はいっ、何でしょうか!」
キャーリサ「……当たってる。仕方ないのは分かるが……その、もう少し腰を離せ」
上条「!!!!!!!!!!!!!!!」
キャーリサ「ま、その反応は悪く無いけどな。私を意識してくれてるんだな」
上条「ええ、そりゃもう……」
キャーリサ「まったく青くて可愛い奴だし。こんなの初めてなの?」
上条「当たり前だろ」
キャーリサ「もちろん私もだし。お前のところに来てはや一週間。
未体験のことばかりさせてもらっているの」
上条「そりゃ俺もそうだよ。そうか、もう一週間も経つんだな……」
キャーリサ「長かったか?」
上条「長いようで短かったな。まさかキャーリサとこんなことするようになるなんて想像もつかなかった」
キャーリサ「……私は、正直少し想像していた」
上条「え……」
キャーリサ「お前のところに来ようと思う少し前からな。まー、手ごろな妄想の相手がお前くらいしかいなかったというのが大きいが」
上条「そ、そうですか」
キャーリサ「ふふっ、英国で初めて会った時は、何だこの小汚い小僧はと思ったもんだが、分からないものだし。
あっ、小汚いのは今も一緒か」
上条「褒めてんのかけなしてんのかどっちなんだよ」
キャーリサ「もちろん前者だし。お前は変わった奴だな。……お前といると心安らぐの」
上条「あ、ありがとな……」
キャーリサ「とーま……」
上条「ん……?」
キャーリサ「あの柱付近は陰になってて誰も来ないぞ。水着の下もまた見せてやろーか?」
上条「!?」
キャーリサ「なんてな。そーいう反応がもー見れないのかと思うと、寂しーの」
上条「……またいつでも来ればいいだろ」
キャーリサ「そー出来たらいいんだけど」
上条「そりゃそうか。王女様がそうぽんぽん国外に出られたらあっちも困るもんな」
キャーリサ「……そーだな」
上条「いつ向こうに戻るんだ?」
キャーリサ「ん……休み明けにでも戻ろうかと思っているの」
上条「そっか。お別れだな……」
キャーリサ「……とーま」
上条「ん?」
キャーリサ「……いや、昼食にするか」
上条「あー、もうそんな時間か。確かに腹減ったな、そうしようか」
キャーリサ「……うん」
―――レジャープール フードコート
ワイワイワイワイ… ガヤガヤガヤガヤ…
キャーリサ「ふむー、これがタコ焼きとか言うやつか」 ホカホカ
上条「俺はカップラーメンだけど、さすがに分かるか」
キャーリサ「それは分かる。宮殿でもたまに食べるし」
上条「王女様がカップラーメンですか……」
キャーリサ「母上が好きでな。いや、意外と美味いぞあれは。体に悪そーな味はするけど。
特に日本のシーフードヌードルはそこらのシェフには出せない味だし」
上条「あー、確かにあれ美味いよな。貧乏学生の心強い味方ですのことよ。
しかもまたこういうとこで食うと余計美味いんだよなー。んじゃ、いただきまーす」
キャーリサ「……どれ」 ヒョイッ
上条「あ、中は見た目より熱いから気をつけろよ」
キャーリサ「あふっ! はふっはふっ! あふいろっ!!」 ジタバタ
上条「もっと早く言えば良かったな、ほら水」
キャーリサ「んっ……っぷはっ! 熱くてビックリしたし……でも美味いな。
ソースとマヨネーズが濃厚で実に良い。喉が渇くのが難点だが」
上条「気に入ってくれたみたいでよかったよ。あ、そういや欧米人ってタコ駄目なんじゃなかったっけ?」
キャーリサ「あー、私も誰があんなグロいもの食べるんだと思っていたクチだがな、何年か前に日本料理のシェフが
食べさせてくれたタコの刺身が思いのほか美味しかったの。
生きて動いてるとこ見ると結構きついが、こーして原型を留めていなければ大丈夫だし」 モグモグ
ワイワイワイワイ… ガヤガヤガヤガヤ…
キャーリサ「ふむー、これがタコ焼きとか言うやつか」 ホカホカ
上条「俺はカップラーメンだけど、さすがに分かるか」
キャーリサ「それは分かる。宮殿でもたまに食べるし」
上条「王女様がカップラーメンですか……」
キャーリサ「母上が好きでな。いや、意外と美味いぞあれは。体に悪そーな味はするけど。
特に日本のシーフードヌードルはそこらのシェフには出せない味だし」
上条「あー、確かにあれ美味いよな。貧乏学生の心強い味方ですのことよ。
しかもまたこういうとこで食うと余計美味いんだよなー。んじゃ、いただきまーす」
キャーリサ「……どれ」 ヒョイッ
上条「あ、中は見た目より熱いから気をつけろよ」
キャーリサ「あふっ! はふっはふっ! あふいろっ!!」 ジタバタ
上条「もっと早く言えば良かったな、ほら水」
キャーリサ「んっ……っぷはっ! 熱くてビックリしたし……でも美味いな。
ソースとマヨネーズが濃厚で実に良い。喉が渇くのが難点だが」
上条「気に入ってくれたみたいでよかったよ。あ、そういや欧米人ってタコ駄目なんじゃなかったっけ?」
キャーリサ「あー、私も誰があんなグロいもの食べるんだと思っていたクチだがな、何年か前に日本料理のシェフが
食べさせてくれたタコの刺身が思いのほか美味しかったの。
生きて動いてるとこ見ると結構きついが、こーして原型を留めていなければ大丈夫だし」 モグモグ
上条「日本食ブームって言うもんな。たこ焼きはみんなで集まって家で作ったりしても楽しいぞ」
キャーリサ「そーなの。それもやってみたかったな」 パクパク
上条「さてと、この後どうする? まだ泳ぐか?」
キャーリサ「そーだなー。時間は……2時か。軽く食後の運動でもして、移動しよーか」
上条「あ、ここ別のフロアに水着で入れる温泉あるぞ」
キャーリサ「温泉か。いーなそれ。日本に来た時一回だけ行ったことあるぞ。
岩風呂で海を眺めながら浸かったの。なかなか心地よかったな」
上条「まあそこまで大したもんじゃないかもしれないけど、行ってみようか」
キャーリサ「うんうん。楽しみだなー」
上条「っ」 ドキッ
上条(うーん、普通に笑ってるだけなのに可愛いと思ってしまいましたよ……今日何回目だ俺。
これでキャーリサと一緒に過ごすのも終わりなんだなー……。
最初はどうなることかと思ったけど、こうしてみると寂しいもんだ)
キャーリサ「どーしたとーま。さっさと食べて行くとするの」
上条「お、おう! わかった」 ズズズッ!
キャーリサ「そーなの。それもやってみたかったな」 パクパク
上条「さてと、この後どうする? まだ泳ぐか?」
キャーリサ「そーだなー。時間は……2時か。軽く食後の運動でもして、移動しよーか」
上条「あ、ここ別のフロアに水着で入れる温泉あるぞ」
キャーリサ「温泉か。いーなそれ。日本に来た時一回だけ行ったことあるぞ。
岩風呂で海を眺めながら浸かったの。なかなか心地よかったな」
上条「まあそこまで大したもんじゃないかもしれないけど、行ってみようか」
キャーリサ「うんうん。楽しみだなー」
上条「っ」 ドキッ
上条(うーん、普通に笑ってるだけなのに可愛いと思ってしまいましたよ……今日何回目だ俺。
これでキャーリサと一緒に過ごすのも終わりなんだなー……。
最初はどうなることかと思ったけど、こうしてみると寂しいもんだ)
キャーリサ「どーしたとーま。さっさと食べて行くとするの」
上条「お、おう! わかった」 ズズズッ!
―――レジャープール 天然温泉
ザワザワザワ… ジャアアアアアアアア… ワイワイワイ…
キャーリサ「うーん、水着で風呂っていうのもなかなか良いもんだな」
上条「時間も早いから人もまばらだしな。快適だ」
キャーリサ「ふふふっ、お前としては私と二人きりの方がよかったか? それも裸で」
上条「……まあ、そうだな」
キャーリサ「素直だし。照れるのはやめたの?」
上条「いやぁ……キャーリサと話すことももう無いのかと思うとさ、もうちょっとちゃんと話しとかないとなって思ったんだよ」
キャーリサ「……そーだな……もう、お前と話すことは無いのか」
上条「そんな顔すんなよ。ってか、お前が言ったことだろ。お別れだって」
キャーリサ「それはそーなのだが……お前から言われると、少し寂しーの」
上条「俺もだよ。少なくともこうやって一緒にプール来たり飯食いに行ったり、なんてことはもう無いだろうしな。
キャーリサって人でごった返した海とかプールで泳ぐことあるか?」
キャーリサ「それは無い……が。プライベートビーチやオープン前の貸しきりプールならあるぞ」
上条「全然違うぞそれは……。ま、そんな風に考えるとやっぱしんみりしちまうよな」
キャーリサ「……私だって、帰りたくなどない」
ザワザワザワ… ジャアアアアアアアア… ワイワイワイ…
キャーリサ「うーん、水着で風呂っていうのもなかなか良いもんだな」
上条「時間も早いから人もまばらだしな。快適だ」
キャーリサ「ふふふっ、お前としては私と二人きりの方がよかったか? それも裸で」
上条「……まあ、そうだな」
キャーリサ「素直だし。照れるのはやめたの?」
上条「いやぁ……キャーリサと話すことももう無いのかと思うとさ、もうちょっとちゃんと話しとかないとなって思ったんだよ」
キャーリサ「……そーだな……もう、お前と話すことは無いのか」
上条「そんな顔すんなよ。ってか、お前が言ったことだろ。お別れだって」
キャーリサ「それはそーなのだが……お前から言われると、少し寂しーの」
上条「俺もだよ。少なくともこうやって一緒にプール来たり飯食いに行ったり、なんてことはもう無いだろうしな。
キャーリサって人でごった返した海とかプールで泳ぐことあるか?」
キャーリサ「それは無い……が。プライベートビーチやオープン前の貸しきりプールならあるぞ」
上条「全然違うぞそれは……。ま、そんな風に考えるとやっぱしんみりしちまうよな」
キャーリサ「……私だって、帰りたくなどない」
上条「……へ?」
キャーリサ「お前を手に入れていないし。お前と共に行きたい場所もまだまだあるの。
だが……私に残された猶予は決して多く無い。
その前に、どーしてもお前の顔が見たかったんだ」
上条「それがお前が俺のところに来た理由ってやつか」
キャーリサ「そーだ……」
上条「……猶予が無いってのは、どういうことだ?」
キャーリサ「……」
上条「話してくれる約束だぞ」
キャーリサ「分かっているの。でも、まだ今日は終わっていないし」
上条「そうだけどさ、話してスッキリしちまったらどうだ?
その方が心置きなくデートを楽しめると思うけどなー」
キャーリサ「無理だし。それに、お前がスッキリしたいだけではないの?」
上条「まあそれもあるけど……無理ってどういうことだよ」
キャーリサ「……はぁ、仕方の無い奴だなお前は」
上条「?」
キャーリサ「出よーとーま。そんなに気になるなら話してやるの」
上条「話すって……つまり」
キャーリサ「うん―――」
キャーリサ「―――私がお前の元を訪れた本当の理由だし」
今日は以上になります。
また連休中か連休明けにでも来れたらいいなと思います。
それでは
また連休中か連休明けにでも来れたらいいなと思います。
それでは
>>1乙
ババァ結婚してくれ!
ババァ結婚してくれ!
キャーリサ様ツンデレっぽいけどツンデレじゃない稀有なキャラだな
上条さんが基本的に優しく振り回されてるのが年上スキーとしてはたまらん
上条さんが基本的に優しく振り回されてるのが年上スキーとしてはたまらん
お、おぉ……なにこの可愛い生き物
ババアだなんてとても思えないんですけど
ババアだなんてとても思えないんですけど
なにこれ今追いついた俺得すぎキャーリサ様可愛い可愛い可愛すぎて今日の勉強ほとんどしてないどーすればいいし
あーくそ可愛いな。
あと浜面は爆発しろ。むしろキャーリサさんやっちゃってください。
あと浜面は爆発しろ。むしろキャーリサさんやっちゃってください。
>>1とキャーリサ可愛いなおい
>>587
上条さんにそげぶしてもらえばいいと思うよ!
上条さんにそげぶしてもらえばいいと思うよ!
\
(/o^) 「テクパトルぅぅうううううううううう!!」
( /
/ く
>>592
巣に帰れ
巣に帰れ
>>596
速攻で保存した
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