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元スレ上条「あの日、もしかしてお前は、俺以上に」
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>>450
自宅を守る警備員なンだァ
自宅を守る警備員なンだァ
どうもです
どうせkonozamaだろうと書き溜めしてたら
普通に発売日に届きました
予想外!
でも、書き溜めも一回の投下分はかけてしまったので
投下してきます
どうせkonozamaだろうと書き溜めしてたら
普通に発売日に届きました
予想外!
でも、書き溜めも一回の投下分はかけてしまったので
投下してきます
初春「先生―、原稿回収に来ましたー」
初春が担当している作家は一度大ヒット作を生み出し、さらに次回作もヒットさせた
超売れっ子だ
だが、今作になってから怠け癖がついてしまった
だんだんと原稿を落とすことが多くなり、ついには年に1、2回しか載らない状況が続いている
だから、今日も上司に命じられて、初春が直接赴くはめになった
初春「先生―? 入りますよ」
返事が無い事を不審に思いながら、合鍵(以前、あまりに怠けるので強引に奪った)で中に入る
やはり、おかしい
常に本人か、出入りする2、3人の女の子がいるのに気配がない
初春が担当している作家は一度大ヒット作を生み出し、さらに次回作もヒットさせた
超売れっ子だ
だが、今作になってから怠け癖がついてしまった
だんだんと原稿を落とすことが多くなり、ついには年に1、2回しか載らない状況が続いている
だから、今日も上司に命じられて、初春が直接赴くはめになった
初春「先生―? 入りますよ」
返事が無い事を不審に思いながら、合鍵(以前、あまりに怠けるので強引に奪った)で中に入る
やはり、おかしい
常に本人か、出入りする2、3人の女の子がいるのに気配がない
初春「先生―、どこですかー。ん?」
机の上の書置きに気づく
初春「何? これ」
『花女へ
三下ンちと遊びに行ってきますゥ
原稿手をつけてなくてゴメンネェ♡
あくせら☆れーた』
初春「……」
「逃げやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! あのモヤシぃぃぃっぃぃぃぃ!!!」
家主のいない家に、初春の叫びが木霊する
机の上の書置きに気づく
初春「何? これ」
『花女へ
三下ンちと遊びに行ってきますゥ
原稿手をつけてなくてゴメンネェ♡
あくせら☆れーた』
初春「……」
「逃げやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! あのモヤシぃぃぃっぃぃぃぃ!!!」
家主のいない家に、初春の叫びが木霊する
まこと「ゆうえんちです!」
上条「こら、走っちゃ危ないだろ」
まこと「はい、ごめんなさい」
一方「よーし、入口まで競争だァ、第二位ィ」
垣根「ほえ面かかせてやるぞ、第一位」
上条「あんたら、俺の話聞いてなかったのぉ!」
御坂妹「あんなのはほっといて行きましょうとミサカは促します」
打ち止め「チケット買ってきたよ」
番外個体「まこと、まず、何に乗る?」
まこと「はい! ええと……」
上条「こら、走っちゃ危ないだろ」
まこと「はい、ごめんなさい」
一方「よーし、入口まで競争だァ、第二位ィ」
垣根「ほえ面かかせてやるぞ、第一位」
上条「あんたら、俺の話聞いてなかったのぉ!」
御坂妹「あんなのはほっといて行きましょうとミサカは促します」
打ち止め「チケット買ってきたよ」
番外個体「まこと、まず、何に乗る?」
まこと「はい! ええと……」
上条は娘や友人たちと遊園地に来ていた
他にも声を掛けたが、都合がつかず、結局
上条親子に同僚二人と、いつも娘を預かってくれるトリオというメンツになった
上条「ここに来るのも久しぶりだな」
前に来た時は隣にいた人はもういない
でも
まこと「いきましょう! とうまくん!」
いま、隣にこの子がいる
上条「ああ」
だから、なんとか笑う事ができていると思う
他にも声を掛けたが、都合がつかず、結局
上条親子に同僚二人と、いつも娘を預かってくれるトリオというメンツになった
上条「ここに来るのも久しぶりだな」
前に来た時は隣にいた人はもういない
でも
まこと「いきましょう! とうまくん!」
いま、隣にこの子がいる
上条「ああ」
だから、なんとか笑う事ができていると思う
番外個体「じゃあ、まずジェットコースター系のなんか乗ろう」
まこと「はい! 乗りましょう!」
垣根「じぇ、ジェットコースター……」
一方「お、おィ、まことの身長制限はだいじょうぶなのかァ……」
打ち止め「学園都市だからね。子どもが乗っても大丈夫な絶叫系くらいいくらでもあるよ」
一方「そ、そゥかァ……」
垣根「あれ? お前ビビってんの?」
一方「び、ビビってませン。つか、オマエこそなんか汗かいてねェ」
垣根「な、なわけねーだろ。ちょっと日差しが強いだけだ」
一方「そうかァ、今日は夏にしては涼しいってニュースで言ってたぞ」
垣根「気のせーだろ。おまえこそ、微妙に震えてね?」
まこと「はい! 乗りましょう!」
垣根「じぇ、ジェットコースター……」
一方「お、おィ、まことの身長制限はだいじょうぶなのかァ……」
打ち止め「学園都市だからね。子どもが乗っても大丈夫な絶叫系くらいいくらでもあるよ」
一方「そ、そゥかァ……」
垣根「あれ? お前ビビってんの?」
一方「び、ビビってませン。つか、オマエこそなんか汗かいてねェ」
垣根「な、なわけねーだろ。ちょっと日差しが強いだけだ」
一方「そうかァ、今日は夏にしては涼しいってニュースで言ってたぞ」
垣根「気のせーだろ。おまえこそ、微妙に震えてね?」
一方「武者震いですゥ―。オマエこそ……」
垣根「お前こそ……」
一方・垣根「あーだ、こーだ! 喧々諤々!」
御坂妹「何しているんですか二人とも。ミサカは大人げなく言い争う二人に問いかけます」
まこと「ジェットコースター! 楽しかったです」
一方「え?」
垣根「もう乗ってきたの?」
番外個体「うん。二人が罵りあってるうちに」
垣根「お前こそ……」
一方・垣根「あーだ、こーだ! 喧々諤々!」
御坂妹「何しているんですか二人とも。ミサカは大人げなく言い争う二人に問いかけます」
まこと「ジェットコースター! 楽しかったです」
一方「え?」
垣根「もう乗ってきたの?」
番外個体「うん。二人が罵りあってるうちに」
打ち止め「結構並んでたよねってミサカはミサカは行列を思い出してみたり!」
上条「じゃ、次どこにしようか」
まこと「はい! 次は……」
一方「……」
垣根「……」
一方「……行くか」
垣根「……おう」
二人はとぼとぼと他のメンバーの後を、追いかける
最強の第一位と第二位が
上条「じゃ、次どこにしようか」
まこと「はい! 次は……」
一方「……」
垣根「……」
一方「……行くか」
垣根「……おう」
二人はとぼとぼと他のメンバーの後を、追いかける
最強の第一位と第二位が
一方「じゃ、次なに乗るンだ」
ジェットコースターの後、幾つかの乗り物を楽しんだ後
一方がまことに問いかける
まこと「はい! おばけやしきです!」
番外個体「……お化け屋敷?」
まこと「はい!」
番外個体「し、身長制限とかだいじょうぶかな」
一方「ジェットコースターが大丈夫なら、平気だろォ」
番外個体「そ、そうかな……」
一方「ビビってんのか?」
番外個体「そ、そんなわけないじゃない! さらっと行ってくるよ」
ジェットコースターの後、幾つかの乗り物を楽しんだ後
一方がまことに問いかける
まこと「はい! おばけやしきです!」
番外個体「……お化け屋敷?」
まこと「はい!」
番外個体「し、身長制限とかだいじょうぶかな」
一方「ジェットコースターが大丈夫なら、平気だろォ」
番外個体「そ、そうかな……」
一方「ビビってんのか?」
番外個体「そ、そんなわけないじゃない! さらっと行ってくるよ」
「ぎゃーーーーーーー」
「おばけすごいです!」
「よくできていますねと、ミサカは称賛します」
番外個体「ぜぇ、ぜぇ、……さらっと行ってきたよ」
一方「涙目じゃねェかァ」
番外個体「そ、そういうあなたこそ、平気なの? モヤシのくせに」
一方「モヤシ言うな。昔は苦手だったンだがァ」
番外個体「だが?」
一方「オカルトっぽいものも解析すりゃァ、反射できるってわかってから平気になった」
番外個体「ちっ、チートロリコンが」
一方「おィ、ロリコンじゃねェって前から言ってンだろ」
まこと「あっくん、おねえちゃん! はやくつぎいきましょう!」
番外個体「うん、行こう」
一方「おィ、話は終わってねェぞ」
手を繋いで、歩き出すまことと番外個体の後を、慌てて一方通行が追いかける
「おばけすごいです!」
「よくできていますねと、ミサカは称賛します」
番外個体「ぜぇ、ぜぇ、……さらっと行ってきたよ」
一方「涙目じゃねェかァ」
番外個体「そ、そういうあなたこそ、平気なの? モヤシのくせに」
一方「モヤシ言うな。昔は苦手だったンだがァ」
番外個体「だが?」
一方「オカルトっぽいものも解析すりゃァ、反射できるってわかってから平気になった」
番外個体「ちっ、チートロリコンが」
一方「おィ、ロリコンじゃねェって前から言ってンだろ」
まこと「あっくん、おねえちゃん! はやくつぎいきましょう!」
番外個体「うん、行こう」
一方「おィ、話は終わってねェぞ」
手を繋いで、歩き出すまことと番外個体の後を、慌てて一方通行が追いかける
上条「大分、上がってきたな」
まこと「はい! みんなちっちゃいです」
まこと上条は、観覧車の乗っていた
この遊園地が誇る大型の名物観覧車であり
開園当初から存在している
まこと「……むこうでも、ままとかんらんしゃにのったことがあります」
上条「そうか」
まこと「ちっちゃかった時、ままと、しずりちゃん、しあげくんにりこうちゃんで行ったんです」
上条「楽しかったか?」
まこと「はい、そのときにままが、このゆうえんちに昔行ったって言ってました」
上条「美琴が……。そうか、だからここに来たがったのか」
まこと「はい、ままの思い出のゆうえんちですから」
まこと「はい! みんなちっちゃいです」
まこと上条は、観覧車の乗っていた
この遊園地が誇る大型の名物観覧車であり
開園当初から存在している
まこと「……むこうでも、ままとかんらんしゃにのったことがあります」
上条「そうか」
まこと「ちっちゃかった時、ままと、しずりちゃん、しあげくんにりこうちゃんで行ったんです」
上条「楽しかったか?」
まこと「はい、そのときにままが、このゆうえんちに昔行ったって言ってました」
上条「美琴が……。そうか、だからここに来たがったのか」
まこと「はい、ままの思い出のゆうえんちですから」
上条「ああ、懐かしいな」
ここに以前、美琴と来た思い出がよみがえる
付き合い始めたばかりの頃で、いろいろ怒らせて
ビリビリされてしまった。でも
上条「あれは楽しかった。……覚えててくれたんだな」
当たり前の事かもしれない
でも、それがどうしようもなく嬉しい
まこと「とうまくんときたんですか」
上条「ああ、まこと今日は楽しいか」
まこと「はい! みんなといっしょですから」
上条「良かったな。……そうだ! 美琴と回ったコース、案内するよ」
まこと「ホントですか! ありがとうございます!」
親子を乗せた観覧車がゆっくりと、地上に近づいて行く
降りたら、彼女との思い出をこの子に
ここに以前、美琴と来た思い出がよみがえる
付き合い始めたばかりの頃で、いろいろ怒らせて
ビリビリされてしまった。でも
上条「あれは楽しかった。……覚えててくれたんだな」
当たり前の事かもしれない
でも、それがどうしようもなく嬉しい
まこと「とうまくんときたんですか」
上条「ああ、まこと今日は楽しいか」
まこと「はい! みんなといっしょですから」
上条「良かったな。……そうだ! 美琴と回ったコース、案内するよ」
まこと「ホントですか! ありがとうございます!」
親子を乗せた観覧車がゆっくりと、地上に近づいて行く
降りたら、彼女との思い出をこの子に
一方「よーし、つぎは何に乗るンだァ」
「見つけましたよ!」
一方通行が振り向くとそこには
一方「お、おゥ。花女、オマエも遊園地かァ?」
初春「遊園地かぁ? じゃありません! 締切、何時だと思ってんですか!」
一方「締切? 何それ? 食えンの」
初春「ふざけんなぁ! このモヤシがぁ!」
「見つけましたよ!」
一方通行が振り向くとそこには
一方「お、おゥ。花女、オマエも遊園地かァ?」
初春「遊園地かぁ? じゃありません! 締切、何時だと思ってんですか!」
一方「締切? 何それ? 食えンの」
初春「ふざけんなぁ! このモヤシがぁ!」
一方「誰がモヤシだァ!」
番外個体「間違いなくあなただね」
垣根「ああ、まちがいねぇ」
一方「ちっ、オマエらァ、……あ、UFO」
初春「え?」
初春の気がそれた瞬間に、ダッシュで逃げだす一方通行
番外個体「古っ」
初春「あ、にがしませんからね!」
番外個体「間違いなくあなただね」
垣根「ああ、まちがいねぇ」
一方「ちっ、オマエらァ、……あ、UFO」
初春「え?」
初春の気がそれた瞬間に、ダッシュで逃げだす一方通行
番外個体「古っ」
初春「あ、にがしませんからね!」
慌てて追いかける初春、
それを眺めつつ親子は
上条「さ、行こうか」
まこと「はい!」
上条「まず、最初にショップでファンシーグッズあさりに付きあわされたな」
まこと「まま、かわいいもの好きでしたから」
上条「そうだな」
彼女との記憶を、この子と辿る
自分の中の彼女と、この子の中の母が重なって
どうしようもなく、うれしくなってしまう
遊園地編 了
それを眺めつつ親子は
上条「さ、行こうか」
まこと「はい!」
上条「まず、最初にショップでファンシーグッズあさりに付きあわされたな」
まこと「まま、かわいいもの好きでしたから」
上条「そうだな」
彼女との記憶を、この子と辿る
自分の中の彼女と、この子の中の母が重なって
どうしようもなく、うれしくなってしまう
遊園地編 了
今日の分は以上です
次からはだいぶペース落ちると思います
次は初春編かなんかを
読んでくださった方ありがとうございます
次からはだいぶペース落ちると思います
次は初春編かなんかを
読んでくださった方ありがとうございます
何か家でできることをしてるんだろうと考えてはいたから
てっきり科学者とかそういうもんかと思ってた。
まさか物書きだったとはな。
とにかく乙!
てっきり科学者とかそういうもんかと思ってた。
まさか物書きだったとはな。
とにかく乙!
一方通行「ペンネームどうすっかなァ…」
打ち止め「そろそろカキが美味しい季節だよねって、ミサカはミサカはおねだりしてみたり!」
一方通行「よし、かきふらいで良いかァ」
打ち止め「やったー!ってミサカはミサカは嬉しがってみる!!」
打ち止め「そろそろカキが美味しい季節だよねって、ミサカはミサカはおねだりしてみたり!」
一方通行「よし、かきふらいで良いかァ」
打ち止め「やったー!ってミサカはミサカは嬉しがってみる!!」
あっくん物書きだったか
一方さんみたいなタイプは、作家になりたかったわけじゃなくて
単に「話書くのが今のマイブーム」で書いてみたらホメられたのでまた書いてみた、って感じがする
自分の中のブームが終わったら「…だー、飽きたなちくしょう」で書かなくなるw
一方さんが原稿落とすようになったのって
まこたんの面倒見る方が楽しいから、って理由だったらどうしよう
一方さんみたいなタイプは、作家になりたかったわけじゃなくて
単に「話書くのが今のマイブーム」で書いてみたらホメられたのでまた書いてみた、って感じがする
自分の中のブームが終わったら「…だー、飽きたなちくしょう」で書かなくなるw
一方さんが原稿落とすようになったのって
まこたんの面倒見る方が楽しいから、って理由だったらどうしよう
どうもです
あっくんの職業は自宅アンチスキルだと、ていとくんや上条さんとアンチスキルの部分が被るので
苦渋の決断で設定しました
投下してきます
あっくんの職業は自宅アンチスキルだと、ていとくんや上条さんとアンチスキルの部分が被るので
苦渋の決断で設定しました
投下してきます
初春「というわけで、原稿を回収するまで! 帰りませんから!」
一方「ふーン。あっまことォ、お茶おかわりいるかァ」
まこと「はい! おねがいします」
初春「人の話を聞け! あ、私はミルクティーで」
一方「どっこいしょ、じゃ、おかわり持ってくらァ」
初春「書け! 早く! あと、ミルクティーは砂糖2つでお願いします」
一方「ふーン。あっまことォ、お茶おかわりいるかァ」
まこと「はい! おねがいします」
初春「人の話を聞け! あ、私はミルクティーで」
一方「どっこいしょ、じゃ、おかわり持ってくらァ」
初春「書け! 早く! あと、ミルクティーは砂糖2つでお願いします」
一方「ずゥずゥしいなァ。あと、何で今回そンなに熱心なンだよ」
初春「ドラマ化決まったんですよ。だからタイアップで新作短編を書いてもらわないと困ります」
一方「あー、そうだったなァ。ま、ゆっくり書くわァ」
初春「早く書けって言ってんです!」
番外個体「ほら、初春さん困ってるでしょ。いい加減にしないと上位個体に言いつけるよ」
一方「ちっ。わっかりましたァ。書きゃいいンだろ。書きゃァ」
初春「ようやくですか」
一方「ただし、俺が書いてる最中はァ、決して覗いてはいけませン」
番外個体「……何言ってんの」
まこと「つるのおんがえしみたいです」
初春「ドラマ化決まったんですよ。だからタイアップで新作短編を書いてもらわないと困ります」
一方「あー、そうだったなァ。ま、ゆっくり書くわァ」
初春「早く書けって言ってんです!」
番外個体「ほら、初春さん困ってるでしょ。いい加減にしないと上位個体に言いつけるよ」
一方「ちっ。わっかりましたァ。書きゃいいンだろ。書きゃァ」
初春「ようやくですか」
一方「ただし、俺が書いてる最中はァ、決して覗いてはいけませン」
番外個体「……何言ってんの」
まこと「つるのおんがえしみたいです」
初春「わかりました。ちゃんと書いてくださいよ」
一方「はいはィ」
生返事をしながら、一方通行が部屋を出る
その足取りに、ひとかけらのやる気も感じ取ることはできない
初春「ようやくですか、まったく!」
番外個体「ホントに書き終わるまで帰らないの? 結構かかると思うよ」
まこと「あっくんがおしごとしてるとこ、はじめて見ました」
初春「ええ、今回は絶対に書いてもらいます!」
まこと「熱心だね」
一方「はいはィ」
生返事をしながら、一方通行が部屋を出る
その足取りに、ひとかけらのやる気も感じ取ることはできない
初春「ようやくですか、まったく!」
番外個体「ホントに書き終わるまで帰らないの? 結構かかると思うよ」
まこと「あっくんがおしごとしてるとこ、はじめて見ました」
初春「ええ、今回は絶対に書いてもらいます!」
まこと「熱心だね」
初春「はい、さっきのドラマの主演が佐天さんに決まりましたから」
番外個体「佐天さん?」
まこと「テレビによくでてるひとです」
番外個体「……ああ! あのグラビアの」
初春「はい、ようやく念願の女優のお仕事で、気合入ってましたから」
番外個体「なんか、知り合いみたいな言い方だね」
初春「古くからの友達です。中学の時に白井さん、御坂さんも含めた四人でよく一緒でした」
まこと「……ままとせんせいも」
番外個体「へー、世間は狭いね」
番外個体「佐天さん?」
まこと「テレビによくでてるひとです」
番外個体「……ああ! あのグラビアの」
初春「はい、ようやく念願の女優のお仕事で、気合入ってましたから」
番外個体「なんか、知り合いみたいな言い方だね」
初春「古くからの友達です。中学の時に白井さん、御坂さんも含めた四人でよく一緒でした」
まこと「……ままとせんせいも」
番外個体「へー、世間は狭いね」
初春「佐天さんの為にも、原稿回収するまで帰りませんから!
あ、ご心配なく寝るのはこの居間ですから。お二人の邪魔はしませんよ。ごゆっくりどうぞ、ぐふふふ」
番外個体「ブッーーーーーーー!!!」
番外個体の形の良い唇から、盛大に琥珀色の液体が噴射される
薄い霧となり、小さな虹をつくりだす
まこと「おねえちゃん、大丈夫ですか」
まことに身振りで返事をしながら、番外個体は初春に向き合う
番外個体「な、何言ってるの。ミ、ミサカとあのモヤシはそんな関係じゃ……」
初春「えー、私ぃ『邪魔はしません』って言っただけですよ。そんな関係ってどんな関係ですかぁ」
あ、ご心配なく寝るのはこの居間ですから。お二人の邪魔はしませんよ。ごゆっくりどうぞ、ぐふふふ」
番外個体「ブッーーーーーーー!!!」
番外個体の形の良い唇から、盛大に琥珀色の液体が噴射される
薄い霧となり、小さな虹をつくりだす
まこと「おねえちゃん、大丈夫ですか」
まことに身振りで返事をしながら、番外個体は初春に向き合う
番外個体「な、何言ってるの。ミ、ミサカとあのモヤシはそんな関係じゃ……」
初春「えー、私ぃ『邪魔はしません』って言っただけですよ。そんな関係ってどんな関係ですかぁ」
番外個体「え、あ、いや、その、じょ、上位個体もいるし、そんな」
初春「いま、打ち止めちゃんは関係ないですよねー。そんな関係って何なのか聞いてるだけですしー」
番外個体「ええぅ。……あ、そうだ! お茶!」
まこと「おちゃですか」
番外個体「そう! おかわりとってくる!」
初春「私はミルクティーで、砂糖三つでお願いします」
番外個体「う、うん」
そのまま慌てた様子で番外個体が部屋を出る
途中、一方通行の積みゲーにつまずいたりしながら
まこと「おねえちゃん、かおがまっかでした」
初春「反応が御坂さんみたいでしたね」
からかいがいがあると、口の中で初春は小さく呟く
まこと「ままと、おともだちだったんですか」
初春「いま、打ち止めちゃんは関係ないですよねー。そんな関係って何なのか聞いてるだけですしー」
番外個体「ええぅ。……あ、そうだ! お茶!」
まこと「おちゃですか」
番外個体「そう! おかわりとってくる!」
初春「私はミルクティーで、砂糖三つでお願いします」
番外個体「う、うん」
そのまま慌てた様子で番外個体が部屋を出る
途中、一方通行の積みゲーにつまずいたりしながら
まこと「おねえちゃん、かおがまっかでした」
初春「反応が御坂さんみたいでしたね」
からかいがいがあると、口の中で初春は小さく呟く
まこと「ままと、おともだちだったんですか」
初春「はい、中学時代に白井さんと風紀委員やってましてその縁で知り合いました」
まこと「ままは昔、どんな子だったんですか」
初春「そうですね。真っ直ぐで優しくてでも、強がりでさびしがりな、普通の女の子でした」
まこと「ふつうの?」
初春「そう、恋人が前の彼女の贈り物を、まだ持っていることにすねちゃうような」
「ごく普通の女の子」
そう、たしかあれは初春が中学三年せいのころだった……
まだ、子どもでおとなになろうとしてもがいて
いろんな事を学んでいた、あの頃
まこと「ままは昔、どんな子だったんですか」
初春「そうですね。真っ直ぐで優しくてでも、強がりでさびしがりな、普通の女の子でした」
まこと「ふつうの?」
初春「そう、恋人が前の彼女の贈り物を、まだ持っていることにすねちゃうような」
「ごく普通の女の子」
そう、たしかあれは初春が中学三年せいのころだった……
まだ、子どもでおとなになろうとしてもがいて
いろんな事を学んでいた、あの頃
美琴『あのバカ! ホント信じらんない!』
いつものファストフード店で
どなりながら、美琴はハンバーガーをかっ込む
ヤケ食いというやつなのだろう
初春『御坂さん、荒れてますね。どうしたんですか』
初春は小声で隣の佐天に問いかける
佐天も困った様子で
佐天『なんかね、彼氏さんの家に行ったらさ、見つけちゃったんだって』
初春『何をですか?』
佐天『前の彼女のプレゼント』
初春『あー、それで』
いつものファストフード店で
どなりながら、美琴はハンバーガーをかっ込む
ヤケ食いというやつなのだろう
初春『御坂さん、荒れてますね。どうしたんですか』
初春は小声で隣の佐天に問いかける
佐天も困った様子で
佐天『なんかね、彼氏さんの家に行ったらさ、見つけちゃったんだって』
初春『何をですか?』
佐天『前の彼女のプレゼント』
初春『あー、それで』
美琴『こそこそ隠しちゃってさ! やましいコトがあるんじゃないの!』
初春『あるんじゃないですかねー』
美琴『え?』
佐天『そうだねー。あるかもねー』
美琴『……あるのかな』
初春『さぁ、私たちはその人のこと、御坂さんや白井さんのお話でしか知りませんし。あ、写メは見せてもらいましたけど』
佐天『プレゼント持ってた事、そんなに嫌なんですか? ま、私だったら確かに嫌ですけど』
美琴『……持ってた事は嫌じゃない』
初春『あるんじゃないですかねー』
美琴『え?』
佐天『そうだねー。あるかもねー』
美琴『……あるのかな』
初春『さぁ、私たちはその人のこと、御坂さんや白井さんのお話でしか知りませんし。あ、写メは見せてもらいましたけど』
佐天『プレゼント持ってた事、そんなに嫌なんですか? ま、私だったら確かに嫌ですけど』
美琴『……持ってた事は嫌じゃない』
初春『では何が嫌なんですか』
美琴『あの娘の事、簡単に忘れるようなヤツじゃないし、忘れて欲しくもない。でも、隠してた事が……』
佐天『なるほど』
初春『でも、相手に気を付かったりして秘密にする事ってのもありますよね』
美琴『気を使ってかぁ』
佐天『御坂さんが気を悪くするって思ったんじゃないですか。逆効果になったみたいですけど』
美琴『……そうかも』
初春『それに御坂さんだって、心配かけないように秘密にしたりするかもしれないじゃないですか。何かあった時』
美琴『するかも』
美琴『あの娘の事、簡単に忘れるようなヤツじゃないし、忘れて欲しくもない。でも、隠してた事が……』
佐天『なるほど』
初春『でも、相手に気を付かったりして秘密にする事ってのもありますよね』
美琴『気を使ってかぁ』
佐天『御坂さんが気を悪くするって思ったんじゃないですか。逆効果になったみたいですけど』
美琴『……そうかも』
初春『それに御坂さんだって、心配かけないように秘密にしたりするかもしれないじゃないですか。何かあった時』
美琴『するかも』
佐天『あっ』
初春『どうしたんですか?』
佐天『いやいや、そとそと。うひひひひ』
美琴『ど、どうしたのよ』
初春『あ、あの人』
ガラス張りの壁の向こうに見える
汗だくになって必死に走り回るその男は
美琴『……アイツ』
確かに以前、写メで見せてもらったツンツン頭に間違いはなく
初春『必死に誰をさがしてるんですかねー』
佐天『そりゃ、大切な人じゃないですかねー』
初春『どうしたんですか?』
佐天『いやいや、そとそと。うひひひひ』
美琴『ど、どうしたのよ』
初春『あ、あの人』
ガラス張りの壁の向こうに見える
汗だくになって必死に走り回るその男は
美琴『……アイツ』
確かに以前、写メで見せてもらったツンツン頭に間違いはなく
初春『必死に誰をさがしてるんですかねー』
佐天『そりゃ、大切な人じゃないですかねー』
美琴は顔を真っ赤にして
美琴『い、いや、そ、そんなこと……。ああ! もう!』
立ちあがって外に走り出し
その男の前に立つ
佐天『何話してるんですかねぇ。初春さん』
初春『そりゃ、もうアレじゃないですか。ぐふふふ』
ガラス越しに、恋人たちを見守る
その顔は店の中からでもわかるほど、お互い真っ赤で
いまでも、簡単に思い出せる
微笑ましいころ
美琴『い、いや、そ、そんなこと……。ああ! もう!』
立ちあがって外に走り出し
その男の前に立つ
佐天『何話してるんですかねぇ。初春さん』
初春『そりゃ、もうアレじゃないですか。ぐふふふ』
ガラス越しに、恋人たちを見守る
その顔は店の中からでもわかるほど、お互い真っ赤で
いまでも、簡単に思い出せる
微笑ましいころ
まこと「おねえちゃん?」
初春「ん、ちょっと。まことちゃんのままが、可愛らしかった事を思い出してました」
まこと「そうなんですか。……どんなふうにですか」
初春「そうですね。長くなるので、その前に一度先生の様子を見に行きましょうか」
まこと「でも、あっくんはのぞいちゃだめって」
初春「堂々と見るので覗きじゃありませんよ」
まこと「そうなんですか」
初春「そうなんです」
初春「ん、ちょっと。まことちゃんのままが、可愛らしかった事を思い出してました」
まこと「そうなんですか。……どんなふうにですか」
初春「そうですね。長くなるので、その前に一度先生の様子を見に行きましょうか」
まこと「でも、あっくんはのぞいちゃだめって」
初春「堂々と見るので覗きじゃありませんよ」
まこと「そうなんですか」
初春「そうなんです」
二人で一方通行が仕事をしているはずの部屋に向かう
下手に声を掛けて逃げられないように、いきなり扉を開け放つ
扉を開けたとたん、湧きたつ溶剤の匂い
一方「お、オマエ覗くなって言ってンだろ」
ニッパーと細々としたプラスチックを持った一方通行
塗料のふたが足もとに散乱している
机の上にはアニメのロボットが描かれた箱
初春「何ガ○ダム作ってんですかぁぁぁぁぁぁぁ!」
一方「ガンダ○じゃありませン! ジェガ○ですゥ! 全くこれだからド素人はァ」
初春「そういうこと言ってるんじゃありません! 原稿書けってんだろうがぁ!!!」
一方「オマエ、あんまり大声出すなよォ。近所迷惑だぞ」
初春「誰が出させてると思ってんですか!」
下手に声を掛けて逃げられないように、いきなり扉を開け放つ
扉を開けたとたん、湧きたつ溶剤の匂い
一方「お、オマエ覗くなって言ってンだろ」
ニッパーと細々としたプラスチックを持った一方通行
塗料のふたが足もとに散乱している
机の上にはアニメのロボットが描かれた箱
初春「何ガ○ダム作ってんですかぁぁぁぁぁぁぁ!」
一方「ガンダ○じゃありませン! ジェガ○ですゥ! 全くこれだからド素人はァ」
初春「そういうこと言ってるんじゃありません! 原稿書けってんだろうがぁ!!!」
一方「オマエ、あんまり大声出すなよォ。近所迷惑だぞ」
初春「誰が出させてると思ってんですか!」
番外個体「お茶入れて来たのに、何でこんなところに」
まこと「おねえちゃん。あっくんのおしごとをみにきたら」
番外個体「またさぼってたんだね」
まこと「みたいです」
番外個体「まったくこのモヤシは……。よし!」
番外個体がパソコンに近づいて、手をかざす
番外個体「はい! 二人ともこっち見て」
一方「なンだ。今ジェ○ンの偉大な戦果について語ってンだ。邪魔すンな」
初春「今、労働の素晴らしさについて言い聞かせてるんです。邪魔しないでください」
まこと「おねえちゃん。あっくんのおしごとをみにきたら」
番外個体「またさぼってたんだね」
まこと「みたいです」
番外個体「まったくこのモヤシは……。よし!」
番外個体がパソコンに近づいて、手をかざす
番外個体「はい! 二人ともこっち見て」
一方「なンだ。今ジェ○ンの偉大な戦果について語ってンだ。邪魔すンな」
初春「今、労働の素晴らしさについて言い聞かせてるんです。邪魔しないでください」
番外個体「二人とも、ケンカやめないと、全力の電流を流しちゃうよ」
パソコンと番外個体を見比べたあと、一瞬静止して
一方通行が
一方「! すいませンでしたァァァァ」
倒れるかのごとき勢いで
土下座する
番外個体「はい、じゃあお仕事する!」
初春「とっと書いてください!」
一方「はァい」
まこと「おねえちゃんすごいです」
番外個体「ま、このくらいはね」
初春「はぁ、これからもサボったらおねがいしますね」
初春の言葉に
にっと笑う番外個体とつられて笑うまこと
その二つの笑顔としぶしぶと机に向かう一方通行に
初春「仲いいんですね。ホント」
旧友の、彼女が過ごすはずだった日常を
想像してみる
ほんの少しだけ
初春取り立て編 了
パソコンと番外個体を見比べたあと、一瞬静止して
一方通行が
一方「! すいませンでしたァァァァ」
倒れるかのごとき勢いで
土下座する
番外個体「はい、じゃあお仕事する!」
初春「とっと書いてください!」
一方「はァい」
まこと「おねえちゃんすごいです」
番外個体「ま、このくらいはね」
初春「はぁ、これからもサボったらおねがいしますね」
初春の言葉に
にっと笑う番外個体とつられて笑うまこと
その二つの笑顔としぶしぶと机に向かう一方通行に
初春「仲いいんですね。ホント」
旧友の、彼女が過ごすはずだった日常を
想像してみる
ほんの少しだけ
初春取り立て編 了
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