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元スレ上条「あの日、もしかしてお前は、俺以上に」
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店員『ではこちらになります』
美琴『へえ、良い感じですね』
上条『一人で暮らすには広くねえか』
店員『彼女さんが遊びに来ても大丈夫な広さです』
上条『いえ、そんなこと聞いてませんから』
美琴『では、確認……』
美琴『へえ、良い感じですね』
上条『一人で暮らすには広くねえか』
店員『彼女さんが遊びに来ても大丈夫な広さです』
上条『いえ、そんなこと聞いてませんから』
美琴『では、確認……』
美琴が窓を開け、ベランダに出る
上条『おい、美琴』
外に出た美琴に上条が声を掛ける
上条『おい、美琴』
外に出た美琴に上条が声を掛ける
『よし、アンタここにしなさいよ!』
急かされながら、上条もベランダに出る
上条『どうしたんだよ』
美琴『ほら、見てあの公園……』
上条『あれは……』
上条『どうしたんだよ』
美琴『ほら、見てあの公園……』
上条『あれは……』
美琴『やっぱりここからだとよく見えるでしょ』
上条『お前が蹴りまくってた自販機が』
美琴『そうそう……。って違う!! いや、違わないけどそうじゃなくて!』
美琴は上条を見つめながら、そっと微笑んで
美琴『ベランダに出れば、いつでも思い出せるでしょ』
上条『お前が蹴りまくってた自販機が』
美琴『そうそう……。って違う!! いや、違わないけどそうじゃなくて!』
美琴は上条を見つめながら、そっと微笑んで
美琴『ベランダに出れば、いつでも思い出せるでしょ』
『アンタが最初に私に出会ったとき』
上条『……いや、もっと前なんだろ、ホントは』
美琴『そっちは私が思い出すからいいの。それに仕方ないわよ』
上条『まぁ記憶喪失だからな……』
美琴『だから、時々思い出してよ。アンタの中で私と出会った日をさ』
上条『お前の顔見りゃすぐに思い出すよ』
美琴『……うん。そうだね』
美琴『そっちは私が思い出すからいいの。それに仕方ないわよ』
上条『まぁ記憶喪失だからな……』
美琴『だから、時々思い出してよ。アンタの中で私と出会った日をさ』
上条『お前の顔見りゃすぐに思い出すよ』
美琴『……うん。そうだね』
上条「アイツがあっちに行くって聞く、少し前の話だったかな……」
まことのために今度こそ強くなる
そう決めたのに
上条「ホントに、今日は呑まされたんだな。全然酔いがさめねえ」
思い出すだけで
上条「やべ、吐きそう」
胸が苦しくなる
でも
ぱん! 両手で勢いよくほおを張る
上条「よし! 酔いさめた」
思い出を捨てる事はしない
ぱん! 両手で勢いよくほおを張る
上条「よし! 酔いさめた」
思い出を捨てる事はしない
約束したから
上条「まことに心配かけちまう」
話すと
大切だったアイツとの思い出を
今、一番大切なあの子に
上条「まことに心配かけちまう」
話すと
大切だったアイツとの思い出を
今、一番大切なあの子に
ピンポーン
上条「何だ? こんな時間に」
上条「何だ? こんな時間に」
一方「バカですかァ。なンで酔っ払いに酒持ってくンですかァ」
垣根「二日酔いには迎え酒ってんだろ。コーヒーしか持ってきてねえやつがいうな」
一方「オマエ、コーヒー馬鹿にすンじゃねェ! カフェイン漬にすっぞ!」
垣根「できるもんならやって見やがれ! つか、カフェイン漬ってなんだよ!」
一方「カフェインの漬けだよォ!」
垣根「そのまんまかよ!」
垣根「二日酔いには迎え酒ってんだろ。コーヒーしか持ってきてねえやつがいうな」
一方「オマエ、コーヒー馬鹿にすンじゃねェ! カフェイン漬にすっぞ!」
垣根「できるもんならやって見やがれ! つか、カフェイン漬ってなんだよ!」
一方「カフェインの漬けだよォ!」
垣根「そのまんまかよ!」
土御門「落ち着け二人とも。近所迷惑だ」
青ピ「かーみーやーん。見まいにきたでー」
ガチャ
上条「お前ら……、こんな時間になんだよ」
土御門「上やんが、呑み過ぎてグロッキーってきいたから様子を見に来たにゃー」
垣根「おい、聞いてくれよ。こいつコーヒーしか持ってきてねえんだぜ」
一方「酒持ってきたやつが言うンじゃねェ!」
上条「……ただ、遊びに来ただけか」
青ピ「かーみーやーん。見まいにきたでー」
ガチャ
上条「お前ら……、こんな時間になんだよ」
土御門「上やんが、呑み過ぎてグロッキーってきいたから様子を見に来たにゃー」
垣根「おい、聞いてくれよ。こいつコーヒーしか持ってきてねえんだぜ」
一方「酒持ってきたやつが言うンじゃねェ!」
上条「……ただ、遊びに来ただけか」
土御門「そうともいうにゃー」
上条「ま、あがれよ」
しかし
わかっている
こいつらは
まことがいない事で上条が落ち込んでないかと
心配で来たことを
上条「素直じゃねェな」
一方「あン? 何か言ったかァ」
上条「いや、何でもない」
人は言葉の裏にも表にも想いを込める
あの日の美琴のように
でも、丸ごとあの子に届けよう
上条「はやく、四日目にならないかな」
表か裏だけでは、足りないから
呑んだくれ編 了
上条「ま、あがれよ」
しかし
わかっている
こいつらは
まことがいない事で上条が落ち込んでないかと
心配で来たことを
上条「素直じゃねェな」
一方「あン? 何か言ったかァ」
上条「いや、何でもない」
人は言葉の裏にも表にも想いを込める
あの日の美琴のように
でも、丸ごとあの子に届けよう
上条「はやく、四日目にならないかな」
表か裏だけでは、足りないから
呑んだくれ編 了
今日の分投下終了です
次は麦野来日編かステイルお使い編かリアルゲコ太遭遇編に
なったらいいなと思います
読んでくださった方ありがとうございます
次は麦野来日編かステイルお使い編かリアルゲコ太遭遇編に
なったらいいなと思います
読んでくださった方ありがとうございます
乙
番外個体って、なんかもうSSに欠かせない人物だと思うわ
新参間もないのに
番外個体って、なんかもうSSに欠かせない人物だと思うわ
新参間もないのに
元ネタって読んだ事ないけど年上なんだろ?
年下なのに当麻の将来を案じてとか美琴健気すぎんだろ。スレタイ見るたび切なくなるわ。
年下なのに当麻の将来を案じてとか美琴健気すぎんだろ。スレタイ見るたび切なくなるわ。
どうも、今日の分投下してきます
超合金スーパーエヴァンゲリオンで遊んでたせいで
ちょっと少なめかもしれません
超合金スーパーエヴァンゲリオンで遊んでたせいで
ちょっと少なめかもしれません
ステイル「では、これを日本とアメリカに届ければいいんだね」
インデックス「そう。お願いするね」
ステイル「ああ、任せてくれ」
インデックス「魔術的には意味は薄いけど、神学的に貴重な書物だから、ちゃんと大学に届けてね」
ステイル「大丈夫さ」
インデックス「それと、仕事を頼んどいてなんだけど……」
インデックス「そう。お願いするね」
ステイル「ああ、任せてくれ」
インデックス「魔術的には意味は薄いけど、神学的に貴重な書物だから、ちゃんと大学に届けてね」
ステイル「大丈夫さ」
インデックス「それと、仕事を頼んどいてなんだけど……」
ステイル「何かな?」
インデックス「体、大丈夫? ここのところ働きすぎじゃない?」
ステイル「心配いらないよ。そんなにやわじゃないからね」
インデックス「……ならいいんだけど。あ、そうだ」
ゴソゴソと机の引き出しをあさるインデックス
インデックス「学園都市に行ったら、これをまことに届けて」
インデックス「体、大丈夫? ここのところ働きすぎじゃない?」
ステイル「心配いらないよ。そんなにやわじゃないからね」
インデックス「……ならいいんだけど。あ、そうだ」
ゴソゴソと机の引き出しをあさるインデックス
インデックス「学園都市に行ったら、これをまことに届けて」
ステイル「……イギリス銘菓、ロンドンせんべい?」
インデックス「そう、とっても美味しいんだよ」
ステイル「わかった。ちゃんと届けるよ」
インデックス「お願いなんだよ」
インデックス「そう、とっても美味しいんだよ」
ステイル「わかった。ちゃんと届けるよ」
インデックス「お願いなんだよ」
まこと「とうまくん!」
帰宅した当麻を愛しい娘の元気な声が迎える
上条「ただいま。どうした、なんか嬉しそうだな」
まこと「はい! しずりちゃんがきます!」
上条「へえ、麦野が」
まこと「はい! とってもたのしみです!」
上条「そうか、よかったな。浜面たちは?」
まこと「……おしごとでこれません」
上条「残念だな。でも、そのうち会えるさ」
まこと「はい!」
帰宅した当麻を愛しい娘の元気な声が迎える
上条「ただいま。どうした、なんか嬉しそうだな」
まこと「はい! しずりちゃんがきます!」
上条「へえ、麦野が」
まこと「はい! とってもたのしみです!」
上条「そうか、よかったな。浜面たちは?」
まこと「……おしごとでこれません」
上条「残念だな。でも、そのうち会えるさ」
まこと「はい!」
アメリカ 日本行きの旅客機
ステイル「えーと、僕の座席は……あ、あった」
指定された座席の隣にはステイルより少し年上に見える日本人女性が座っている
ステイル「すいません、席となりなので」
麦野「あ、はいどうぞ」
ステイル「えーと、僕の座席は……あ、あった」
指定された座席の隣にはステイルより少し年上に見える日本人女性が座っている
ステイル「すいません、席となりなので」
麦野「あ、はいどうぞ」
女性が立ち上がり、ステイルの通るスペースを作ってくれる
ステイル「ありがとうございます」
麦野「いえ、お気になさらずに」
ステイルが席に座ると、女性も席に腰を下ろす
麦野「ご旅行ですか?」
ステイル「いえ、仕事です。学園都市まで。あなたは?」
麦野「私はお墓参りに。あと、友人の子の様子もついでに見てこようかと」
ステイル「そうですか。良い旅を」
麦野「ええ。あなたも」
ステイル「ありがとうございます」
麦野「いえ、お気になさらずに」
ステイルが席に座ると、女性も席に腰を下ろす
麦野「ご旅行ですか?」
ステイル「いえ、仕事です。学園都市まで。あなたは?」
麦野「私はお墓参りに。あと、友人の子の様子もついでに見てこようかと」
ステイル「そうですか。良い旅を」
麦野「ええ。あなたも」
学園都市、空港
まこと「しずりちゃん、まだですか」
上条「便はついてるし、もう来るだろ」」
まこと「たのしみです」
上条「そうか」
麦野「まこと、上条!」
まこと「しずりちゃん!」
まこと「しずりちゃん、まだですか」
上条「便はついてるし、もう来るだろ」」
まこと「たのしみです」
上条「そうか」
麦野「まこと、上条!」
まこと「しずりちゃん!」
まことが駆け出し、麦野に飛びつく
麦野はそれを優しく抱きとめ、にっと笑う
麦野「しばらく見ないうちに、ちょっと大きくなったんじゃないか」
まこと「はい! せがのびました!」
麦野「そうかぁ! よかったな!」
上条「麦野、ひさしぶりだな」
麦野「上条か。悪いわね、迎えに来させちゃって」
上条「気にすんな。まことが会いたがってたしな」
まこと「しずりちゃん、あえてうれしいです」
麦野「アタシも嬉しいよ」
上条「じゃ、絹旗んとこまで、送ってやるよ」
麦野「ああ、頼む」
麦野はそれを優しく抱きとめ、にっと笑う
麦野「しばらく見ないうちに、ちょっと大きくなったんじゃないか」
まこと「はい! せがのびました!」
麦野「そうかぁ! よかったな!」
上条「麦野、ひさしぶりだな」
麦野「上条か。悪いわね、迎えに来させちゃって」
上条「気にすんな。まことが会いたがってたしな」
まこと「しずりちゃん、あえてうれしいです」
麦野「アタシも嬉しいよ」
上条「じゃ、絹旗んとこまで、送ってやるよ」
麦野「ああ、頼む」
上条「じゃあ、また明日な」
まこと「まちをあんないします」
麦野「ありがとうな。二人とも」
絹旗「麦野、この先の花屋に超予約してますから」
麦野「絹旗もありがと」
上条とまことが去っていく
まこと「まちをあんないします」
麦野「ありがとうな。二人とも」
絹旗「麦野、この先の花屋に超予約してますから」
麦野「絹旗もありがと」
上条とまことが去っていく
麦野「浜面と理后も、来たがったんだけど……」
絹旗「仕事じゃ、しょうがないですね」
麦野「じゃ、行こうか……」
絹旗「はい…」
絹旗「仕事じゃ、しょうがないですね」
麦野「じゃ、行こうか……」
絹旗「はい…」
ステイル「では、たしかにお届けしましたよ」
職員「はい、ご苦労様です」
ステイル「では、失礼します」
仕事を終え、届け先の研究室をでる
ステイル「さてと、インデックスから上条当麻の娘への贈り物を届けに行くか」
インデックスのためにできる事は全てしてやりたいと思う
たとえ、こんな単純なお使いでも彼女のお願いなら喜んでやろう
職員「はい、ご苦労様です」
ステイル「では、失礼します」
仕事を終え、届け先の研究室をでる
ステイル「さてと、インデックスから上条当麻の娘への贈り物を届けに行くか」
インデックスのためにできる事は全てしてやりたいと思う
たとえ、こんな単純なお使いでも彼女のお願いなら喜んでやろう
ずっと昔にそう決めたから
ステイル「上条当麻の家は、……うっ」
突如、鈍い痛みが頭に響く
ステイル「少し、疲れたかな。まだまだ若いつもりなんだけど……」
ここのところ仕事を詰め過ぎたのかもしれない
インデックスにも心配させてしまっているようだったし。
ステイル「これ届けたら、早めに休むか……」
ステイル「上条当麻の家は、……うっ」
突如、鈍い痛みが頭に響く
ステイル「少し、疲れたかな。まだまだ若いつもりなんだけど……」
ここのところ仕事を詰め過ぎたのかもしれない
インデックスにも心配させてしまっているようだったし。
ステイル「これ届けたら、早めに休むか……」
この街に帰ってきた一番の目的を終え、麦野は絹旗と歩く
絹旗「さて、これからどうしますか」
麦野「明日はまことを遊びに連れてってやるつもりだけど」
絹旗「じゃあ、これから映画でも行きますか」
麦野「んー、アンタの選ぶ映画かぁ」
絹旗「どういう意味ですか、超失礼です」
麦野「んー」
絹旗「さて、これからどうしますか」
麦野「明日はまことを遊びに連れてってやるつもりだけど」
絹旗「じゃあ、これから映画でも行きますか」
麦野「んー、アンタの選ぶ映画かぁ」
絹旗「どういう意味ですか、超失礼です」
麦野「んー」
ふと、向こうから歩いてくる人影に気がつく
知り合いでは無い
しかし、見覚えはある
「あ、飛行機の……」
絹旗「知り合いですか」
麦野「ああ。飛行機で隣の座席だった」
それは、たしかに飛行機で隣り合った麦野より少し年上にみえる白人の青年だ
これも何かの縁だ。麦野は青年に近づく
知り合いでは無い
しかし、見覚えはある
「あ、飛行機の……」
絹旗「知り合いですか」
麦野「ああ。飛行機で隣の座席だった」
それは、たしかに飛行機で隣り合った麦野より少し年上にみえる白人の青年だ
これも何かの縁だ。麦野は青年に近づく
麦野「すいません」
ステイル「ああ、あなたは……」
麦野「はい、飛行機で一緒でしたね」
そこで青年の様子がおかしいことに気がつく
顔色が悪い
麦野「あの、大丈夫ですか、ひどくお疲れみたいですけど」
ステイル「いえ、すこし疲れてますけど……だいじょ」
ばた
マンガみたいな音を立てて
青年が地面に倒れる
麦野「だ、大丈夫ですか! 絹旗!」
絹旗「はい! もしもし、きゅ、救急車を!」
ステイル「ああ、あなたは……」
麦野「はい、飛行機で一緒でしたね」
そこで青年の様子がおかしいことに気がつく
顔色が悪い
麦野「あの、大丈夫ですか、ひどくお疲れみたいですけど」
ステイル「いえ、すこし疲れてますけど……だいじょ」
ばた
マンガみたいな音を立てて
青年が地面に倒れる
麦野「だ、大丈夫ですか! 絹旗!」
絹旗「はい! もしもし、きゅ、救急車を!」
ステイル「ん、ここは……」
風にたなびくカーテンが視界の隅に映る
ひどく懐かしいこの場所は……
ステイル「学園都市の、病院……」
麦野「気がつきました?」
絹旗「全く、急に倒れるとは、超驚きましたよ」
ステイル「……どうやら、迷惑を掛けてしまったみたいですね」
風にたなびくカーテンが視界の隅に映る
ひどく懐かしいこの場所は……
ステイル「学園都市の、病院……」
麦野「気がつきました?」
絹旗「全く、急に倒れるとは、超驚きましたよ」
ステイル「……どうやら、迷惑を掛けてしまったみたいですね」
麦野「困った時はお互い様です」
絹旗「その通りです。でも無理しちゃだめですよ」
ステイル「ありがとう」
麦野「でも、街で倒れるまでなんて」
絹旗「どういう生活してるんですか」
ステイル「仕事が忙しくて……。いや、そうだけど、そうじゃない」
麦野「?」
ステイル「昔から、大切なヒトのそばで働いていてね。彼女のためって言い聞かせてちょっと無理をしてしまったかな」
初対面の人たちに話すような話ではない
しかし、恩人である彼女たちに誤魔化しはしたくなかった
絹旗「その通りです。でも無理しちゃだめですよ」
ステイル「ありがとう」
麦野「でも、街で倒れるまでなんて」
絹旗「どういう生活してるんですか」
ステイル「仕事が忙しくて……。いや、そうだけど、そうじゃない」
麦野「?」
ステイル「昔から、大切なヒトのそばで働いていてね。彼女のためって言い聞かせてちょっと無理をしてしまったかな」
初対面の人たちに話すような話ではない
しかし、恩人である彼女たちに誤魔化しはしたくなかった
絹旗「恋人か、奥さんですか?」
ステイル「……いや」
麦野「そうですか」
ステイル「情けないな、僕は」
結局、どうでもいい愚痴を吐いてしまった
ステイル「すまない、変な話をしてしまった。忘れてくれ」
麦野「ずっとそばにいるだけ、凄いと思います」
ステイル「……いや」
麦野「そうですか」
ステイル「情けないな、僕は」
結局、どうでもいい愚痴を吐いてしまった
ステイル「すまない、変な話をしてしまった。忘れてくれ」
麦野「ずっとそばにいるだけ、凄いと思います」
絹旗「麦野?」
麦野「アタシは、同じ街で暮らしているくせに、距離を取ってる。今回だって、アイツらと予定が合わない日をわざと選んで……。それに、一時期は同僚の子育ての手伝いまでバリアーにして」
絹旗「そうだったんですか」
ステイル「……」
麦野「同僚の子育て自体は、たくさん得るものがありました。あの子は私にとっても家族だと思います。でも、手伝い始めた理由は……」
絹旗「麦野……」
ステイル「……」
麦野「アイツと違う街で暮らすこともできない。友達として、少しだけ離れてる。だから、そばにいるだけでも」
「アンタは強い」
麦野「アタシは、同じ街で暮らしているくせに、距離を取ってる。今回だって、アイツらと予定が合わない日をわざと選んで……。それに、一時期は同僚の子育ての手伝いまでバリアーにして」
絹旗「そうだったんですか」
ステイル「……」
麦野「同僚の子育て自体は、たくさん得るものがありました。あの子は私にとっても家族だと思います。でも、手伝い始めた理由は……」
絹旗「麦野……」
ステイル「……」
麦野「アイツと違う街で暮らすこともできない。友達として、少しだけ離れてる。だから、そばにいるだけでも」
「アンタは強い」
麦野「すいません、アタシこそ、変な話しちゃって」
ステイル「いえ、ありがとうございます。元気が出ました」
「げこたです! そっくりでした!」
「いや、だからただの医者だぞ」
「おいしゃさん……。まことがびょうきになれば……」
「こら! そういうこと言っちゃだめだろ」
「ごめんなさい」
「はい! 素直でよろしい。さてと、ここか」
ステイル「いえ、ありがとうございます。元気が出ました」
「げこたです! そっくりでした!」
「いや、だからただの医者だぞ」
「おいしゃさん……。まことがびょうきになれば……」
「こら! そういうこと言っちゃだめだろ」
「ごめんなさい」
「はい! 素直でよろしい。さてと、ここか」
上条「ステイルー! 見まいにきたぞ、ってあれ?」
まこと「しずりちゃん!」
ステイル「知り合いかい」
上条「まあな。つか、お前たちこそ」
絹旗「この人が倒れた時に、超近くにいましたから」
上条「そうだったのか。いや、迷惑掛けたなふたりとも」
まこと「しずりちゃん!」
ステイル「知り合いかい」
上条「まあな。つか、お前たちこそ」
絹旗「この人が倒れた時に、超近くにいましたから」
上条「そうだったのか。いや、迷惑掛けたなふたりとも」
麦野「気にすんな」
ステイル「そうだ、せっかくだから……。すまない僕の荷物をしらないか?」
絹旗「ああ、ベッドの下です」
ステイル「ありがとう。はい、まこと」
まこと「ありがとうごじます! なんですか・」
上条「……イギリス銘菓、ロンドンせんべい」
ステイル「そうだ、せっかくだから……。すまない僕の荷物をしらないか?」
絹旗「ああ、ベッドの下です」
ステイル「ありがとう。はい、まこと」
まこと「ありがとうごじます! なんですか・」
上条「……イギリス銘菓、ロンドンせんべい」
まこと「あけてみんなでわけていいですか」
上条「いいか、ステイル?」
ステイル「構わないよ」
まこと「ありがとうございます」
まことが開けると、整然とならんだせんべいの上に
ステイル「ん? 日本語の診察券?」
上条「手紙もあるぞ」
上条「いいか、ステイル?」
ステイル「構わないよ」
まこと「ありがとうございます」
まことが開けると、整然とならんだせんべいの上に
ステイル「ん? 日本語の診察券?」
上条「手紙もあるぞ」
『とーまへ。最近ステイルが疲れてるみたいなので、なだめすかして騙して冥土帰しの病院に連れてってあげて。 インデックス
追伸 まことを泣かせたら丸齧りだよ』
ステイル「インデックス……」
上条「心配されてんな、お前」
ステイル「みたいだね……」
そう言ってステイルは笑う。
たった二枚の紙で、これから先も頑張れる
そんな確信が、ふっと湧いてきた
来日編 了
追伸 まことを泣かせたら丸齧りだよ』
ステイル「インデックス……」
上条「心配されてんな、お前」
ステイル「みたいだね……」
そう言ってステイルは笑う。
たった二枚の紙で、これから先も頑張れる
そんな確信が、ふっと湧いてきた
来日編 了
読んでくださっている方ありがとうございます
次は当麻VS常盤台入学金~接触編~
にしたいかと思ってます
次は当麻VS常盤台入学金~接触編~
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