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元スレ上条「アンタは私のものになんのよ」美琴「……不幸だ」
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上条「……」ポカーン
一方通行「あーねみィ……。ン? オリジナル、何してンだァ?」カツ、カツ、カツ
上条「これ……」ユビサス
一方通行「あン?」ヘヤノゾク
麦野「絹旗はなァ! 今泣いてんだよォっ!! 聞いてんのかッ、はーまづらァァァーーーッ!!?」ブンッ ブンッ
浜面「……」プラーン プラーン
露ミサカ「上条さんと添い寝なんて羨ましい、とミサカはハンカチを噛み締めながら羨みます。……いいなぁ」
禁書「はっ!? 女の子同士なら、とうまも添い寝してくれる!?」
ステイル「だ、駄目だ! 同性愛なんて非生産的すぎる……ッ!!」
神裂「ステイル!! 話が飛躍しすぎですっ!!」
打ち止め「……」スヤスヤ
一方通行「……もォ一眠りしてくるわ」カツ、カツ、カツ
上条「俺もそうする…」スタスタスタ
アロウン(何をやってるんだか……)
学園都市 第七学区 とある病院 空き部屋――
上条「てな感じで、あとはグダグダと一日過ごしたのよ」
美琴「インデックス達にも筒抜けだったなんて……不幸だあああァァァーーーッ!!!」
上条「私はまだアンタの観察記録を見てないのよねー」
美琴「見なくていいから! つーか観察じゃなくて盗撮だろ!」
上条「愛ゆえの行動だし大目にみなさいよ」
美琴「そんな歪んだ愛はいりません……」
美琴「くっそ、こっちの行動を把握されてたなんて……だから不意打ちで今日帰ってきたんだな」
上条「え、違う違う。アンタを守るために強行軍で帰ったんだっつーの」
フィ「冥土帰しからの情報で、貴様が統括理事会に狙われてる事を知ったそうだ」
美琴「ええっ!? 悪い事なんてして…………ナイヨ?」
フィ「安心しろ、アレとは別件だ」
美琴「いや安心しちゃダメだろ。理事会絡みなんてろくでもないに決まってるぞ」
上条「大丈夫だってば。私と一方通行を相手にケンカを売るだけの根性ある奴なんて、学園都市にはいないでしょ」
美琴「……確かにそうかも。おまえも神裂並に……って、ああああぁぁァァッ!!!」
上条「ど、どうしたの?」
美琴「思い出した! おまえ、神裂とインデックスの二人といちゃついてただろ!!」
上条「はぁ?」
美琴「とぼけたって超無駄なんだよ! 神裂のこと火織とか呼んでさ、パートナーとか言ってさ…」イジイジ
上条「あー、あの時か~」
美琴「俺のこと好きって言った癖にぃぃぃ……」
上条「あはは、アンタ嫉妬してんの?」
美琴「あ、当たり前だろっ!! 話の途中で電話を切られるし、そのせいで大変な事になったんだぞ!」
上条「大変な事って?」
フィ「嫉妬に狂って友人を脅迫し…」
美琴「他人の黒歴史を暴露するんじゃありません!!」
上条「アンタたち良いコンビねぇ」
フィ「それほどでもない」
美琴「うだー! 茶化すんじゃねえぇぇっ!!」
上条「ほら、病院で騒がないの」ギュッ
美琴「ッ!?」ビクッ
上条「あの二人といちゃついたりしてないから機嫌直してよ」
美琴「うぅー……」
上条「それに当麻だって私を散々嫉妬させたんだからね。意地悪したくなるのよ」
美琴「そーいう言い方は……卑怯だ」プイ
上条「卑怯で結構よ。フフ、嬉しいなぁ」
美琴「???」
上条「アンタが嫉妬するなんてねー。ちょっと前までは考えられないわよ」
美琴「仕方ないだろ……その、す、好きに…なったんだから…」モジモジ
上条「……」
美琴「もう、おまえ以外は考えられないし…考えたくない。……だから」
上条「……」
美琴「だから……あまり…その、…いじめないでほしい」
上条「あの二人といちゃついたりしてないから機嫌直してよ」
美琴「うぅー……」
上条「それに当麻だって私を散々嫉妬させたんだからね。意地悪したくなるのよ」
美琴「そーいう言い方は……卑怯だ」プイ
上条「卑怯で結構よ。フフ、嬉しいなぁ」
美琴「???」
上条「アンタが嫉妬するなんてねー。ちょっと前までは考えられないわよ」
美琴「仕方ないだろ……その、す、好きに…なったんだから…」モジモジ
上条「……」
美琴「もう、おまえ以外は考えられないし…考えたくない。……だから」
上条「……」
美琴「だから……あまり…その、…いじめないでほしい」
上条「当麻かわいいっ!!」スリスリ
美琴「わわっ!?///」
上条「とんでもなく庇護欲をそそられるわ! 苛めないで欲しいって、アンタやっぱり誘ってるでしょ!?」
美琴「ち、違う! おまえが意地悪するから頼んだの!」フルフル
上条「だが断る!!」
美琴「ええーっ! な、なんで?」
上条「だって当麻がいじめてオーラを出してるんだもん!」
美琴「そんなモン出してねーよ! ……で、でもまぁ、少しくらいなら…」
上条「少しと言わず、たぁーーっぷり、じぃーーっくり、いじめてあげるわよ……フフフ」
美琴「ちょ、美琴さん?」
フィ「こいつの顔…真性のドSだな」
上条「ドSでいいよ。……ドSらしいやり方でいじめてあげるから…」ニッコリ
美琴「ひぃッ!!」ハナレル
黒子「お姉様!」シュン!
絹旗「御坂! 無事ですか!?」シュン!
美琴「!?」
上条「ちっ、いいところで邪魔が入ったか……。後にしてくれないか? 今取り込み中なんだけど」
フィ「完璧に悪役のセリフだな」
黒子「上条当麻! お姉様から離れなさい!」
絹旗「御坂を超返してもらいます!」
上条「はぁ? 返すも何も美琴は俺のものなんだが、なあ?」
美琴「え? あ、うん……///」テレテレ
絹旗「ッ!? もう手篭めにされたんですか!?」
美琴「あはは、それは俺の勘違いだったんだ。心配かけてごめんな。でもちゃんと仲直りしたから」
黒子「そ、そうでしたの。…………ちっ」
上条「何で舌打ちするんだよ」イラッ
黒子「どうしてかは上条さんの方がよくご存知なのでは?」シレ
上条「俺と美琴の問題に他人が割り込んでほしくないな。分かるだろ?」
黒子「勿論ですわ。……ただ、お姉様はまだ中学生ですの。我慢の利かない野蛮人に任せるのは如何なものかと」イラッ
上条「言ってくれるじゃねーか」イライラ
黒子「御免あそばせ。つい正直が口をつきまして」イライラ
上条「ハハハ……」
黒子「うふふ……」
絹旗「勘違いにせよ御坂が無事でよかったです」
美琴「心配して来てくれたんだろ。さんきゅーな、絹旗」
絹旗「当たり前です。私達は超友達じゃないですか」
美琴「絹旗の優しさが身に沁みる……友達っていいなぁ」ナデナデ
絹旗「も、もうっ///」テレテレ
美琴「あれ? 怒らないの?」ナデナデ
絹旗「超心配したんですから、ご褒美があってもいいじゃないですか///」モジモジ
美琴「安いご褒美だな。こんな事で喜ぶなら何時でもしてやるよ」ニコ
絹旗「はい///」
フィ「仲が良いのは結構だが、貴様の彼氏と後輩が凄い顔で睨んでるぞ」
美琴「え……?」
上条「ア・ン・タはあああッ!!」
黒子「何いちゃついてますの!!」
美琴絹旗「は、はい!?」ビクッ
上条「ちょっと目を離したらコレだ! これはお仕置き確定だな。……試してみたい事もあるし、フフフ…」
美琴「なに不穏当発言してやがりますか!? 俺が何したよ!?」
上条「自分の胸に聞けよ」
美琴「……なんだろ?」
上条「分かんないならさぁ、ちょっと二人でお話しようか?」グイグイ
美琴「えっ、えっ??」ヒッパラレル
フィ「自業自得だな。貴様は節度という言葉を知るべきだ」
黒子「なに自分だけお姉様といちゃついてますの!?」
絹旗「いちゃつくって……女性同士ですよ?」
黒子「性別なんて関係ありませんわ! お姉様であることが重要ですの……あぁん、お姉様ぁぁぁ!!」ムッハー
絹旗「うわキモっ! 浜面並のキモさですね」
黒子「ハッ!? も、もしや、私のポジションを狙ってますの!?」
黒子「ダメですの!! お姉様のパートナーは私ですわっ!!」
絹旗「……超面倒くさい人ですね」ヤレヤレ
学園都市 第七学区 とある病院 廊下――
上条「……」グイグイ
美琴「ええっと、何故そんなにお怒りなんでせう?」
フィ「小学生といちゃこらしてたせいだろう。逆の立場で考えてみろ、たわけが」
美琴「絹旗と? ……ッ!?」
美琴「ご、ごめん! わざとじゃないんだ」
上条「……」ピタリ
美琴「何でも言うこと聞くから許してくださいっ!!」
上条「手短に説明するからよく聞け」
美琴「え…?」
上条「今から二手に分かれて学園都市を出るぞ。片方は俺達ふたり、それ以外がもう片方だ」
美琴「突然すぎだろ!?」
フィ「しょうがないだろう。学園都市に留まるのはリスクが高い。それに変態テレポーターを巻き込むわけにはいかん」
美琴「それはそうだけど…」
上条「続けるぞ。一方通行たちは空港からイギリスへ渡って、アヴァロンに向かう」
美琴「俺達は?」
上条「帰省する」
美琴「…………は?」
上条「だから年末年始は実家に帰るんだよ」
美琴「ええええぇぇぇーーーーーっ!!??」
今回はこれで終了
御坂さん編は一先ず終わりです。細かい補足は回想で
やっと遺憾なく上琴SSをかけるぞー。年末忙しすぎるけども……
御坂さん編は一先ず終わりです。細かい補足は回想で
やっと遺憾なく上琴SSをかけるぞー。年末忙しすぎるけども……
乙~。
どうでもいいが
上条in美琴←この表記ってどっちがどっちだかわからんww
どうでもいいが
上条in美琴←この表記ってどっちがどっちだかわからんww
中身上条の方はカミコト
中身美琴の方はミコトーマって脳内変換してる
中身美琴の方はミコトーマって脳内変換してる
>>573
ナニソレエロイ
ナニソレエロイ
上条「そんなに驚くなよ」
美琴「えっ、おまえ何言ってるの!? この状態で帰省とか無茶すぎるだろ!?」
上条「別に意味も無く帰省するわけじゃねーよ。無茶する価値はあるからさ」
美琴「それでも、う~ん……」
フィ「いずれバレることだ。何を躊躇う?」
美琴「躊躇うに決まってるだろ! 息子は最近、娘になっちゃいました……なんて言いたくねー!!」
上条「細かい事を一々気にするような親じゃないと思うけど」
美琴「そんなこと……無いと言い切れない…つーか、面白がって弄られるような…」
上条「まぁこれは決定事項だから、今更どうこう言っても遅いんだ」
美琴「はぁ……、わかったよ」
上条「話もついたことだし、アンタのお仕置きだけど」
美琴「へ……?」
上条「何でもするんだろ? フフ、何にすっかなー」
美琴「あ、あれ? さっきの話をするための演技じゃなかったの?」オロオロ
上条「んな訳ねーだろ。……ゲコ太先生から教えてもらったことを検証してみようかしら」ニヤリ
美琴「なにやら不穏な単語が…」
上条「なんでも女性は絶頂時の快感を男性の何百倍も味わってるらしいんだけど」ワクワク
美琴「」パクパク
上条「その快感を男性に与えると、あまりの気持ちよさにショック死しちゃうかもしれないんだって!!」ダイコーフン
フィ「なるほど。試しにコイツをイカせてみようと?」
上条「数百倍の快感よ! 凄いと思わない!? それに当麻へのお仕置きにピッタリでしょ!」
フィ「痛みと快楽は紙一重、というか同質のものだし、確かにお仕置きに最適だな」
上条「よし、それじゃあ軽くイってみましょうか!!」
美琴「ちょっと待てえええええぇぇぇーーーーーーーーーっ!!!」
美琴「トチ狂ったんですか御坂さん!? 変態枠は黒子だけで定員オーバーですのことよ!?」
上条「なによ失礼ね。言っとくけどアンタに拒否権は無いからね」
美琴「そんな!? 死ぬかもしれないんだろ!?」
フィ「心配するな。貴様のバイタルはチェックしている。危なくなったら止めてやる」
美琴「できれば今止めてほしいのですが……」
上条「諦めなさい。ちょろっと弄ってイカせるだけだからさぁ」ワキワキ
美琴「じょ、冗談だろ?」ガクブル
上条「……」ニジリヨル
美琴(不味い……かつて無いピンチだ。何とかしないと…)
美琴「ちょっと待ってくれ! せめて心の準備をさせてほしい!」
上条「……まあいいわ。三分待ってあげる」
美琴(時間は稼げた! だけどどうする? お仕置きを受けるなんてのは論外だ)
美琴(逃げるか? でもどこに……そうだ、御坂妹の部屋に逃げ込めばコイツも無茶なマネはできないハズっ!)
美琴(幸い逃げ足には自信がある。このメタル上条さんの逃げ足を見せ付けてやるッ!!)
上条「三分経ったわ。それじゃ…」
美琴(ッ、今だっ!!)スタコラサッサー
――――御坂美琴は逃げ出した!!!
美琴「大した距離じゃないし、このまま逃げ切ってやる!!」タッタッタ
フィ「それは無理だろう」
美琴「何言ってんだ。不意をついたんだから大丈夫だっ……て?」ピタリ
上条「どこへ行こうというのかしら?」ニコッ
フィ「知らなかったのか? 大魔王からは逃げられない」
――――しかし、回り込まれてしまった!!!
美琴「ぎゃああああ!? どうして目の前にいるの!?」
上条「フフン、普通に回り込んだだけよ」
美琴「普通の速さじゃないよね!? なんなの!? はぐれ御坂さんなの!?」
上条「幻想殺しの上条さんでしょ」
美琴「違う! 上条さんは俺! おまえは御坂さんだろ!」
上条「細かい事はいいのよ。それじゃ早速お仕置きを…」ガシッ
美琴「ひぃっ…!?」
美琴(神様仏様御坂様! 誰でもいいから助けてぇぇぇーーーっ!!!)
アロウン(ふむ。俺でよければ助けてやろう)
美琴(いいです! いいですから助けて下さい!!)
アロウン(ただし代償は頂くぞ?)
美琴(だ、代償?)
アロウン(そうだな、何がいいか……ここはセオリー通り処女の生血を貰おうか)
美琴(いいい生血ぃぃぃ!!??)
アロウン(ククク、二度と生き返らぬよう、はらわたまで喰らい尽くしてくれるわ!)
美琴(どこの魔王だよ! ん? 魔王……?)
アロウン(いかにも、俺の名はアロウン。……お前と話すのは初めてだな)
美琴(……)
アロウン(美琴、ここは俺の顔を立ててくれないか?)
上条(えー、今いいところなのに!)
アロウン(頼む)
上条(ハァ……、しょうがないわね。でも貸しひとつよ)
アロウン(オーケイ、面倒くさいが剣の手解きをしてやろう)
上条(やった! フフフ、火織にリベンジ決める日も遠くないわ!)
美琴(あ、あの、アロウン?)
アロウン(どうした?)
美琴(俺はアロウンを認識できないハズじゃなかったのか?)
アロウン(そうだったな。だが、お前は俺の存在を知ってしまった。だからこうして話せるんだ)
アロウン(美琴に俺のことを聞いただろ?)
美琴(うん……。生まれた時からずっと一緒だったって…)
アロウン(ああ、一緒だった。……お前の失った記憶も、俺は全て覚えている)
美琴(……そっか)
アロウン(記憶を取り戻したいか?)
美琴(………………………………………………そうだな、でもいいや)
アロウン(何故だ?)
美琴(今が幸せだから、その幸せを守りたいから……かな)
アロウン(そうか……。意地でも強がりでもない、本当の幸せを手に入れたんだな)
美琴(うん)
アロウン(それなら以前のお前の柵なんざ、押し付ける訳にはいかんな)
美琴(家族やインデックスには悪いと思うけど……俺の一番は美琴だから、不安にさせたくないんだ)
アロウン(!? 驚いたな。全部を守りたいなんて言ってた馬鹿者が成長したものだ)
美琴(成長なんて大層なモンじゃないさ。美琴を最優先にするって意識してないと、また取り返しのつかない事しちまいそうだからな)
アロウン(ロシアでのことか。確かにあれは軽率だったな)
アロウン(世界を救った代償に、お前を大切に想うひと達を絶望に突き落とした自覚はあったか)
美琴(うん……。だから大切なことや、俺の手に余ることは美琴に相談するって決めたんだ)
美琴(でもふたりで無茶する可能性大だけどな)
アロウン(十分だよ。お前の成長を嬉しく思う)
美琴(……どうしてそんな親身になってくれるんだ?)
アロウン(ずっと昔にお前の祖先と交わした約束だからな)
美琴(約束?)
アロウン(まあ気にするな。何より、お前や美琴にしろ一方通行にしろ世話が焼けるから親身にもなるさ)
美琴(あはは、なんだよそれ)
アロウン(それよりいいのか? 美琴の奴、放心しちまってるぞ)
美琴(は……?)
上条「自覚してる癖に、あんな気障なセリフを…///」クネクネ
美琴「キモっ!? ビジュアル的にヤバすぎる!!」
フィ「天に唾を吐く発言だな」
美琴「……そうだった。おい美琴、頼むから不思議な踊りはやめるんだ」ユサユサ
上条「ほえ? どうしたの?」
美琴「お願いですから上条さんの姿で女口調は勘弁して下さい。つーかさっきまで普通に話してたよね!?」
上条「あっははは、ごめんごめん。興奮するとつい地が出ちゃうのよねー」
上条「んんっ、俺は上条当麻、お前は御坂美琴……よし、もう大丈夫だ」
美琴「ついでに確認したいんだけどさ、お互いの呼び方ってこのままでいいのか?」
フィ「非常に不味いな。貴様らが入れ替わっている事を仄めかす行為は慎むべきだろう」
アロウン(あえて弱味を晒す必要はない。美琴は既に上条当麻で通してるし、当麻も御坂美琴で通した方がいい)
上条「その方が混乱しないしな」
美琴「りょーかい。それじゃ改めて、おまえのこと当麻って呼ぶから。……やっぱ違和感あるなぁ」
上条「はぁ? 年下なんだから、さんをつけろよデコ助野郎」
美琴「デコ!? それは吹寄の属性じゃないの!? 何より馬鹿呼ばわりしてた、おまえが言うな!」
フィ「……言われてみれば」
アロウン(デコ広いな)
美琴「広くないっ! ったく人の身体的特徴を貶めるなよ」
上条「いや~、気になったからつい」
美琴「ついじゃねーよ。はぁ……ガキかおまえは」
上条「そうなんだよなぁ。入れ替わってから妙に我慢弱いというか欲望に忠実というか、う~ん…」
フィ「男女の差異だろう。問題ないレベルだ」
美琴「俺にとっては大いに問題ありだけどな……」
黒子「お・ね・え・さ・まぁぁぁん」シュン! ダキツキ
美琴「おわっ、黒子!?」
黒子「黒子を無視していなくなるなんて許せませんの。ぐふふ…」ジュルリ
上条「はいそこまで」ヒョイ
黒子「なっ!? 放しなさい!」ジタバタ
上条「そろそろ門限だろ。さっさと帰りなさい」
黒子「貴方に言われずとも帰りますの! ささお姉様、寮に帰りましょう」
美琴「うん。帰省する準備しないと」
上条「そんな暇はないぞ。もう出発しねーと不味いんだ」
美琴「携帯と財布は持ってるし、まあいっか」
黒子「え? 帰省しますの?」
美琴「急に決まったんだよ。せっかく来てくれたのにゴメンな」
黒子「お姉様の露払いとして当然のことですの。そんな事より上条さんも同行されるような口ぶりでしたけど……」
上条「美琴と俺の実家が近所なんだよ。家族ぐるみの付き合いだし、一緒に帰ることにしたんだ」
黒子「家が近所? 家族ぐるみ? ……妬ましい」ブツブツ
美琴「く、黒子……?」
黒子「上条さん!! くれぐれも学生に相応しい節度ある態度でお姉様をエスコートして下さいまし。くれぐれも! ですわ」クワッ
上条「あ、ああ」
黒子「お姉様、名残惜しいですが黒子は帰ります。それでは良いお年を」シュン!
上条「無駄に疲れた……。やっぱり黒子は変態だなぁ」
美琴「……おまえも十分変態だと思う」ボソ
上条「ん~、何か言ったかな、美琴ちゃぁーん?」ニッコリ
美琴「えっ!? 空耳じゃないかな!?」アタフタ
絹旗「あ! 見つけた!」タッタッタ
美琴「いいところに来てくれた! 当麻が絹旗に話があるんだって、ハイ!」グイグイ
絹旗「わわっ、引っ張らないでください。……ええっと」
上条「キミが絹旗さん?」
絹旗「は、はい」
上条「俺は上条当麻。いきなりで悪いけどさ、イギリスに行ってくれないかな?」
絹旗「え……?」
上条「麦野さんが暴れて大変なんだよ。絹旗を迎えに行くーって言って聞かなくてさ」
上条「早く絹旗さんを連れて行かないと浜面がえらい事になりそう……もうなってるか…」
絹旗「行きます! 超行かせて下さい!」
上条「話が早くて助かるよ。俺たちも時間が押しててな。詳しい事は一方通行に聞いてくれ」
絹旗「一方通行!? ……大丈夫なんですか?」
美琴「心配しなくてもいい奴だよ。紳士的だし」
絹旗「御坂のお墨付きなら超安心ですね」
一方通行「何が安心なンだ?」カツ、カツ、カツ
上条「噂をすれば何とやらだな。彼女が絹旗さん、イギリス行きはオッケーだってさ」
美琴「絹旗のこと頼むな」
絹旗「あの、よろしくお願いします」ペコリ
一方通行「おォ、よろしくなァ」
上条「それじゃ俺たちは先に出るわ」
一方通行「心配いらねェと思うが、気ィつけてなァ」
学園都市 外壁部――
美琴「外出許可なんて取ってないけど、どうやって外にでるのでせう?」
フィ「聞くまでもあるまい」
上条「外壁を飛び越えて行くに決まってるだろ」
美琴「やっぱりか……。もっと穏便な方法は…ん? 誰だ?」
土御門「怪しいものじゃないぜよ。カミやん」
美琴「土御門…さん」
土御門「最終下校時刻はとっくに過ぎてるのに、こんなとこで何してるのかにゃー」
上条「デートだよ。それで何か用か?」
美琴「で…でーと///」
土御門「!? ……ほう、デルタフォースから裏切り者がでるとは由々しき事態だにゃー。制裁を考えにゃならんぜよ」
土御門「だがそれは後回しだ。カミやん、何故ここにいる? 帰国はまだのハズだ」
上条「……ああ、それは…」ヒョイ
美琴「ひゃっ!?」ダッコサレル
上条「ないしょ……ってなあッ!!!」チョウジャンプ
土御門「……」ポカーン
美琴「ぎゃあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」ドップラー
土御門「……は?」
海原「見逃してよかったのですか?」タッタッタ
土御門「え、いや、カミやんが超電磁砲を抱っこしてピョーンて……え?」
海原「ええ、悔しいですが正にヒーローでしたね」
土御門「いやツッコミ所がおかしいだろ!? カミやんにあんな真似出来る訳ないぜよ……一体どうなってるんだ」
海原「別にいいじゃないですか。彼が御坂さんを大切にしている、自分はそれだけで満足です」キラキラ
土御門「絶妙に認識がずれてるにゃー……」pipipi
土御門「…何だ」pi
土御門「……………………………分かった」
海原「浮かない顔ですね。また厄介事ですか?」
土御門「命令が撤回された。今回の仕事はこれで終了ぜよ」
海原「本当ですか!?」
土御門「代替案を使うんだと。理事会はもう上条勢力と事を構えるつもりはないようだにゃー」
海原「……信用できるのですか?」
土御門「さあ?」
海原「珍しくいい加減ですね」
土御門「考えても始まらないにゃー。それに、やるべき事は他にも沢山あるんだぜい?」
帰省中 電車内――
上条「うんうん、いいペースだな。この調子ならすぐ着くぞ」
美琴「……」グッタリ
上条「元気ないなー」バシバシ
美琴「…誰のせいだよ。あと地味に痛いから叩くな」
上条「ちょろっと駅までダッシュしただけじゃん」
美琴「アホみたいに世界を縮めやがって、死ぬかと思った……」
上条「ハハハ……、そ、それよりさ、疑問に思ったんだけど美琴は英語喋れるの?」
美琴「…………話せるよ?」
上条「そりゃそうだよな。意外にグローバルな交友してるし、結構海外にも行ってるみたいだし」
美琴「ま、まあな」
フィ「英語どころか日本語すら怪しいのに見栄を張るなよ」
美琴「おまっ!? そんな決め付けんなよ!」
フィ「フフン、悔しかったら英会話のひとつでも披露してみたらどうだ?」
美琴「くっそぅ……やってやろうじゃねーか!」
上条「じゃあ試しに俺に話しかけてくれよ」
美琴「えぇーっと……はーわゆー」
上条「……」
美琴「はーわゆー!」
上条「……」
美琴「は、はーわゆー?」
上条「Fine thank you、って、アッハハハ、なんだよその発音!」
フィ「これは酷い。中一でもこれよりマシな発音するだろうに」
美琴「んなっ!?」
上条「How are you? こう言いたかったんだろ?」
フィ「恐らくな」
美琴「うぐぐ…」
フィ「俺様たちしかいなくて良かったな。あんなアホ丸出しの姿を他人に見られては恥ずかしくてかなわん」
上条「それは言いすぎだろ。バカな子ほど可愛いって言うし……プッ! クククッ」
美琴「ちくしょーっ!! もう笑いたきゃ笑えよ! どうせ俺はバカですよ、くそぅ」
上条「ハハッ、そんな拗ねるなよ」
美琴「拗ねてねーし…」
上条「でも英語がダメなのは困ったなー」
美琴「何が困るんだよ」
上条「論文は英語で書かないとダメだし、スピーチなんかも基本は英語だぞ」
美琴「え……マジで?」
上条「大マジ。常盤台の理念に世界で通用する人材の育成ってのがあるんだよ。だから英語は基本中の基本ってわけ」
美琴「つーか常盤台のカリキュラムをこなすなんて無理なのでは……?」
上条「……まぁ何とかなるだろ」
美琴「目ぇ逸らすなよ! 気合や根性じゃどうにもならない事だってあるんだからね!?」
上条「知識だけは潤沢にあるから大丈夫だって」
美琴「ううっ、不安だ……」
上条「ほ、ほらっ、折角のふたり旅なんだし元気だせよ」グイッ
美琴「ふぁ!?」ダキヨセラレル
上条「こんな機会滅多にないんだし、恋人らしい事したくない?」
美琴「う、うん///」テレテレ
上条「ホントに照れ屋だなー。少しは慣れないと後々大変だぞ」ヤレヤレ
美琴「な、慣れるとか無理///」
上条「なんで?」
美琴「だって胸がドキドキして……頭がボーっとして、うぅ…///」
上条「なるほど……でも心地良くて全然嫌じゃないんだよな」
美琴「……///」コクコク
上条「ならいっか。今は美琴を照れさせて楽しめばいいしなー」
美琴(くっそ、幸せだけどムカつく……)
上条「アンタには負けっぱなしだったから、こうやってリードしてると気分がいいぜ」
美琴(ムカつく…)
上条「いつも飄々としてるアンタがこんなに奥手なんてな」
美琴(ムカつく…)
上条「いざって時は、あんなにカッコいいのに……これがギャップ萌え?」
美琴(ムカつく…)
上条「まあカッコいいとこも、情けないとこも全部好きなんだけどさ」
美琴(言うことを聞かない身体が、素直になれない心が…)
上条「今まで散々やきもきさせられたし、その分たっぷり満喫しないとな」
美琴(何よりコイツの好意に甘えっぱなしの自分にムカついてしょうがねえ!!)
美琴(俺はコイツのヒーローだろッ! 甘えたままでいいなんて、そんなムカつく幻想は! 俺自身の手でぶち…)
上条「ぶち壊す!! ってね」
美琴「ッ!? …………あれ?」
上条「さっきから美琴の肩を抱いてるんだけどさー……気付かない?」
美琴「も、もしかして…」
アロウン(ご覧のスポンサーの提供でお送りしました)
美琴「ひとの心の声を垂れ流したの!?」
フィ「興味深いな。俺様にも教えろ」
美琴「べべべ別に大したことじゃないよ?」
上条「ええっと……幸せだけどムカつく……言うことを聞かない身体が、素直になれない心が…」
美琴「なに語りだしちゃってるんですか上条さん!?」
上条「何よりコイツの好意に甘えっぱなしの自分にムカついてしょうがねえ!!」
美琴「うわあああああ!? ダメっ! それ以上いけない!」
上条「俺はコイツのヒーローだろッ! 甘えたままでいいなんて、そんなムカつく幻想は! 俺自身の手でぶち壊す!!」キリッ
美琴「いやああああああ!!? もうやめてぇぇぇーーーっ!!」
今回はこれで終了
台本形式は書きやすいかと思ったけど、そんなことはなかったぜ! とか思ってみたり…
台本形式は書きやすいかと思ったけど、そんなことはなかったぜ! とか思ってみたり…
乙です~
くそっ、最初から見てたけどなんで禁書と上条が
いつまでたってもぉぉぉと思ったけどよくよく考えたら上琴だったのか・・・
まぁ見るけどさ・・・
くそっ、最初から見てたけどなんで禁書と上条が
いつまでたってもぉぉぉと思ったけどよくよく考えたら上琴だったのか・・・
まぁ見るけどさ・・・
このあと美鈴さんと会うのかね?
そうなると上条(美琴)&美鈴で美琴(上条)が弄られまくるという…
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