私的良スレ書庫
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元スレ上条「アンタは私のものになんのよ」美琴「……不幸だ」
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上条さんルシファーorサタン説って前に原作スレで見たな。あれはキリスト教の竜は邪悪の象徴からきてるんだろうけど
上条さんの中の人はハディートが最有力候補だけどな
ハディート≒ルシファー≒メタトロンを宿す上条さんか・・・
ハディート≒ルシファー≒メタトロンを宿す上条さんか・・・
そういや禁書の世界で考えれば☆の台詞からしてハディート説が有力だったな
でもかまちーだしなぁ
でもかまちーだしなぁ
というか、ようやく上条さんの口調に突っこんでくれた。そげぶな美琴さんよりも脳内再生が難しいのですよ。
最初に美琴が彼女とかどうのこうの言ってたのををツッコまれてなくて良かった
一方通行「クソガキっ!! 無事……かァ…?」
打ち止め「ねぇねぇ見て見て大漁だよ! ってミサカはミサカは報告してみる!」
一方通行「これは…オマエがやったのか?」
打ち止め「うん! 襲ってきたからビリビリってしちゃったの、ってミサカはミサカは予想外の威力に驚いてみたり」
香ばしく焼けたカニ?の群れ
麦野「こいつは……カニ…か?」
浜面「いやいやデカすぎるだろ…」
露ミサカ「わぁお、人間より巨大なカニなんて初めて見ました、とミサカは驚きを隠せません」
禁書「……じゅるり。おいしそう…」
浜面「ええっ!? あんな得体の知れない生き物食べちゃうの!?」
上条「昼食の食材に丁度いいわね。神裂さん、運ぶの手伝ってもらえませんか?」
浜面「え……?」
神裂「ええ。早速調理に取り掛かりましょう」
ステイル「これだけあれば、あの子の食欲を満たせるかも…」
禁書「わーい♪ かーに♪ かーに♪」
露ミサカ「お昼から高級食材を頂けるなんてwktkがとまりません、とミサカは期待に胸を高鳴らせます」
麦野「たまにはシャケ弁以外も食べてみるかー」
浜面「あれ…? 何なのこのアウェーな感じ。俺が変なの?」
一同「いただきまーす」
浜面「鍋か…見た目は美味そうだが…」ゴクリ…
禁書「あむあむ、美味しいんだよ!!」モグモグ
上条「あーもう、ご飯は逃げないから、ゆっくり食べなさい」
禁書「だって、みことのご飯美味しいんだもん!」
上条「そっか…、口にあって良かった」
麦野「大味だけど美味しいじゃない」パクパク
露ミサカ「うめぇ、カニうめぇ、とミサカは感動のあまり言語中枢が単純化します。やべえ、カニ最高だわ」ムシャムシャ
打ち止め「みんなとお外で食べるの、おいしいね♪ ってミサカはミサカは大満足っ!」
一方通行「そォだなァ。冬なのに寒くねェし、メシも美味いし、あとはコーヒーがあれば最高なんだけどなァ」
ステイル「コーヒーならあるけど、飲むかい?」
一方通行「おォ、頂きます」
神裂「なかなかいい出汁がでてますね」
上条「ふふっ、常盤台内伝のレシピです。味にはちょっと自信ありますよ」
禁書「こんなに美味しいの、今まで食べた事ないかも!」モグモグ
浜面「なんかもういいや…………」モグモグ
浜面「うまっ!! 何だコレ!?」
麦野「もうカニでいいだろ」
上条「そういえば、打ち止めがこのカニをやっつけたのよね」
打ち止め「うん、そうだよ、ってミサカはミサカは答えてみたり」
上条「凄いわね。大能力者なの?」
一方通行「いや、コイツは強能力者のハズだ」
打ち止め「なんかね、いつもよりビリビリってなるの! カナミンみたいにパワーアップしたのかな? ってミサカはミサカは疑問に思ったり」
上条「う~ん、突然レベルが上がったのかしら」
一方通行「ンな訳…」
露ミサカ「……えい」バチバチッ
ドッカァァァァーーーーーーーーーン!!!
一同「……」ポカーン
露ミサカ「すげー、これってお姉様に匹敵する威力じゃね? とミサカは自分の能力に戸惑います」ビリッ
上条「ちょ、ちょっとアンタ、いきなり何ぶっ放してんのよ!?」
露ミサカ「……てへ☆」
上条「気持ち悪いとぼけ方すんな!!」
浜面「ええっ、可愛いじゃん! ……それよりお前の喋り方のほうが、その……気持ち悪いんだが…」
上条「……マジで?」
一同「うん、マジで」
上条「そんなぁ……」ガクリ
アロウン(落ち込むなよ。当麻の喋り方を真似てみるのはどうだ? お前ならそのくらい容易いだろう)
上条(ううっ、そうする……)
一方通行「ンな事より、なンでコイツらのレベルが上がってるンだ?」
禁書「超能力のことはわからないよ」モグモグ
露ミサカ「ミサカにも理解できません、とミサカはどうでも良さげに答えます」
打ち止め「ミサカネットワークに異常はないよ、ってミサカはミサカは報告してみる」
浜面「……この島の影響じゃないか?」
麦野「確かに冬なのに暖かいし、カニもどきがいたり変な所だしな」
浜面「そういう事じゃなくてだな、この島に来てから妙に身体が軽いっていうか、調子がいいんだよ」
一方通行「そォかァ? 全然実感できねェけどなァ」
アロウン(中々鋭いな。能力開発を受けた人間や聖人なら、この島の恩恵を活かせるだろう)
上条(??? 恩恵って何?)
アロウン(簡単に言えばパワーアップする。色々ややこしいからアヴァロンに着いてから詳しく説明してやる)
一方通行「魔王なら知ってるンじゃねェか?」
上条「詳しい説明はまだだけど、アルビオン島にいるだけで能力者と聖人はパワーアップするらしい」
浜面「そういう事か。無能力者にも効果があるみたいだし、ちょっと気分いいな」
麦野「だったら超能力者はどうかにゃー」フォンッ
一方通行「さっき能力使ったけどよ、いつもと変わらな…」
ドシューーーーーーーーっと空を切り裂いて雲を全て吹っ飛ばす!!!
麦野「あは、今の見たかよ」
浜面「うおォォォォいィ!! なにしてんのォォッ!!?」
麦野「ん~? 試し撃ち?」
浜面「いやいやいや! 試し撃ちじゃねえから! 何だよアレ!? サテライトキャノンなの!!?」
麦野「予想外の破壊力だわ。空に向かって撃って正解ね」
一同「……笑えねえ」
神裂「……」ウズウズ
ステイル「どうかしたのかい?」
神裂「い、いえ…なにも」
ステイル「……自分も試してみたい、とか考えてるんだろう?」
神裂「べべべ別にそんな事…」
上条「神裂さん、俺も試しておきたいから、組み手の相手をお願いできますか?」
神裂「え……?」
上条「貴女なら手加減無しでやれると思ったんだけど…」
神裂「は、はい、全力で構いません! お相手しましょう!」
上条「それじゃあ今晩にでもお願いします」
神裂「はい」
ステイル「やっぱり試したかったのか」ヤレヤレ
神裂「別にいいじゃありませんか」
ステイル「悪いとは言わないよ。ただやりすぎないようにね……うん?」クイックイッ
禁書「もう食べないなら代わりに食べてあげるんだよ!」
ステイル「……まだ食べていたのか」
アルビオン島 街道――
上条「未開の地みたいなイメージだったけど、ちゃんとした道があるのか」
打ち止め「お散歩♪ お散歩♪ ピクニック~♪ ってミサカはミサカは歌ってみたり~♪」
上条「ハハっ、楽しそうだな」
打ち止め「すっごく楽しいよ! ピクニックなんて初めてだもの、ってミサカはミサカは答えてみる♪」ニコニコ
浜面「一方通行も一緒だし、良かったな打ち止め」
一方通行「あァ?」
打ち止め「う、うん…/// ……なんだか恥ずかしい、ってミサカはミサカは猛ダッシュ!!」タッタッタ
禁書「あ! 遠くへ行っちゃ危ないんだよ、らすとおーだー!」タッタッタ
ステイル「全く、世話の焼ける…」タッタッタ
麦野「あーあ、見えなくなった」
神裂「ステイルがついているので心配はいらないでしょう」
上条「……」
アロウン(こんな他愛無い事で、あんなに喜ぶなんてな)
上条(そうね……。色々考えさせられるなぁ…)
アロウン(アヴァロンとこの島さえ押さえれば、妹達は今よりずっと自由になれる。深く考えるのはその後でいい)
アロウン(だから悩むことはないさ。ゆっくり急げってやつだ)
上条(ええ、焦らず確実にいきましょう)
禁書「もー、ひとりで行動するのは危険かも」プンプン
打ち止め「……ごめんなさい、ってミサカはミサカは反省してみたり…」ションボリ
禁書「らすとおーだーに何かあったら、みんな悲しむんだよ」
打ち止め「うん…」
禁書「あなたは、あくせられーたの事が好きなのかな?」
打ち止め「うん……あ、ええっ!?」
禁書「ふふふ、私はシスターさんだからね。ひとの悩みに敏感なんだよ」ムフー
打ち止め「は、はずかしぃ…ってミサカはミサカは……///」イヤンイヤン
禁書「あなたも大変だね。あくせられーたは、とうまと違った意味で鈍感そうだから」
打ち止め「そうなの、いつもミサカのこと子供扱いするんだよ、ってミサカはミサカは不満をこぼしてみたり…」
禁書「らすとおーだーは、あくせられーたに女の子として見られたいんだね」
打ち止め「うん、あの人の周りには、いっぱい女の人がいるからミサカは不安になるの」
打ち止め「それに何か隠し事されてる気がする、ってミサカはミサカは……」ウツムク
禁書「らすとおーだー……」
打ち止め「でも……でも大丈夫、ってミサカはミサカは笑ってみたり」ニッコリ
禁書「???」
打ち止め「だって、あの人は何時だってミサカの事を守ってくれるヒーローなんだもん、ってミサカはミサカは信じてる」
禁書「……そっか。もう自分だけの答えをもってるんだね」
打ち止め「どんな事があっても、大好きなあの人を信じ続けるよ、ってミサカはミサカはシスターさんに宣言してみたり」
禁書「こんなに一途に想われるなんて、あくせられーたは幸せ者だね」
打ち止め「シスターさんだって上条さんの事が大好きなんでしょ? ってミサカはミサカは聞いてみる♪」
禁書「う~ん……、とうまの事は単純に好きって言うには少し複雑かも」
打ち止め「えー、どうして? ってミサカはミサカは続きを促してみたり」
禁書「半年近く、とうまと一緒にいて色んな事があったんだよ。楽しい事や悲しい事をいっぱい共有したんだ」
禁書「私は最初から、とうまの事が大好きだったんだよ。……だけどお互いに負い目を抱えててね、ある時とうまから打ち明けてくれたんだよ」
禁書「私はとうまを許したし、とうまも私を許してくれた……普通なら嫌われて当然なのに、悪いのは私なのに、とうまは笑って許してくれたんだよ…」
禁書「その時にね、気づいたの。私がとうまを想う気持ちは、恋愛感情なんてものじゃ収まらないって…」
禁書「もっと大きな……なんて言えばいいのかな。絶対の信頼っていうか、う~ん……」
ステイル「家族、じゃないかな」
禁書「!! そうだよ! 家族なんだよ!!」
打ち止め「突然の登場に的確な助言! 流石は英国紳士だね、ってミサカはミサカは賞賛してみる!」
禁書「ありがとう、すている! そっか……こういうのが家族なんだね」
ステイル「礼には及ばないさ」
打ち止め「家族かぁー、ヨミカワたちは元気かな……ってミサカはミサカは家族の事を思い出してみたり」
ステイル「一応ここは魔王の島なんだ。何か起きないうちに合流しよう」
禁書打ち止め「はーい!」
露ミサカ「……」トゥルルッ トゥルルッ
上条「……何しゃがんで片手を耳にあててんだ?」
露ミサカ「しーっ、ミサカネットワークで交信中です、とミサカはお姉様に説明します」
御坂妹『……こちらミサカ10032号、こんな時間に何の用だ、とミサカは不機嫌さを隠せません』
露ミサカ『こちらミサカ10777号、深夜にすまない。だが緊急事態が発生した、とミサカは前振りをします』
御坂妹『ちっ、上条さんとお楽しみ中のミサカが緊急事態だと? 自慢話なら絶対に許さない、とミサカは釘を刺します』
露ミサカ『お楽しみ中じゃねーし。上条さんは今、学園都市にいるんだよクソがッ! とミサカは激情のまま暴言を吐きました』
御坂妹『……どういう事? とミサカは話を促します』
露ミサカ『理屈は不明だが、上条さんとお姉様が入れ替わったんだ、とミサカは事態を報告します』
御坂妹『寝言は寝て言え、とミサカは交信をき…』
露ミサカ『待て! とにかくこのデータを見てくれ! とミサカは慌てて10032号を呼び止めます』
御坂妹『ったく、どれどれ…、とミサカは映像データをダウンロードします』
御坂妹『……………………………………………………ッ!?……ちょっと常盤台の寮に逝ってくる! とミサカは突撃の準備を始めます』
露ミサカ『落ち着け!! そんな羨まッ…ゲフンゲフンっ…そんな暴挙はよせ! とミサカは10032号を諌めます』
御坂妹『落ち着いてられるかァ! 上条さンミサカverなンだぞッ!! 気になって眠れねェよ! とミサカは興奮を抑えきれません』
露ミサカ『ロリコン口調になってるぞ。誰も行くなとは言ってないだろ、とミサカは引き続き10032号を説得します』
御坂妹『何が言いたい早くしろ! 戦争終わっちまうぞ!! とミサカは夜明け前には突撃する算段を…』
露ミサカ『だから突撃はやめろ! 10032号には偵察を頼みたいんだ、とミサカは折衷案を提示します』
御坂妹『偵察ぅ? 何でそんな回りくどい事するんだよ、とミサカは疑問に思います』
露ミサカ『第三次製造計画の事は知ってるよな、とミサカは確認をします』
御坂妹『当たり前だろ。タイミングを計って一斉に蜂起する予定じゃん、とミサカは答えます』
露ミサカ『それなんだが計画の見直しが必要になりそうなんだ、とミサカは言い放ちます』
御坂妹『はあ!? 何でだよ。ミサカたちは絶対に死ぬわけにはいかないんだぞ! とミサカは動揺を隠しきれません』
露ミサカ『より確実な計画があるとしたら? とミサカは勿体つけます』
御坂妹『……詳しく聞かせろ、とミサカは驚愕しつつ先を促します』
露ミサカ『今ミサカがいる島…アルビオン島っていうんだが、ここを拠点にする計画があるんだ』
露ミサカ『お姉様と一方通行が主導してるんだけど、ミサカたちの計画より格段に成功確率が高そうなんだよ、とミサカは驚愕の事実を伝えます』
御坂妹『お姉様たちが……』
露ミサカ『だけどお姉様たちはギリギリまでミサカたちに内緒で計画を進めそうなんだ、とミサカは歯がゆく思います』
御坂妹『何となく把握した。つまりミサカたちなりの方法で、お姉様たちの計画を支援するんだな、とミサカは言い当てます』
露ミサカ『その通りだ。そこで上条さんに護衛が必要になるんだよ、とミサカは本題に迫ります』
御坂妹『なるほど、上条さんとお姉様が入れ替わった事が学園都市に知れると色々不味いもんな、とミサカは納得します』
露ミサカ『なるべく上条さんに接触しない様に監視して、適時フォローできる様にするんだ、とミサカは指示をだします』
御坂妹『了解。引き続き先生にも協力を仰ぐぞ。学園都市の動きを把握しておくべきだろ? とミサカは判断します』
露ミサカ『そうだな。こっちも折をみて、お姉様と話してみる、とミサカは長話に一息つきます』
御坂妹『ご苦労さん。それじゃミサカは上条さんを観察する仕事に戻るぜ! とミサカは完全防寒仕様で出かけます。おーばー』
露ミサカ「……おーばー。さてミサカも行動を開始します、とミサカは決意を新たに立ち上がります」
上条「ん…? 終わったか?」
露ミサカ「待っていてくれたのですか、とミサカはお姉様に問いかけます」
上条「ひとりで置いていく訳にもいかないだろ。そんじゃ、さっさと移動すっか」
アロウン(もうすぐアヴァロンが見えてくるハズだ。なんとか日暮れまでに辿り着けそうだな)
>>353でていと君の出演か?と期待した俺のwwktk返せ…
能力者と聖人だけ強化・・・
元々この面子で最強のインデックスは別として、ステイルは・・・
元々この面子で最強のインデックスは別として、ステイルは・・・
打ち止め「結構歩いたね、ってミサカはミサカは虚弱なアナタを心配してみたり」
一方通行「ガキに心配されるほどやわじゃねェ」
打ち止め「ミサカもまだまだ元気だよ、ってミサカはミサカは元気さをアピールしてみる!」
一方通行「……うぜェ。纏わりつくな」
麦野「とか言って、微妙に嬉しそうにしてんなよ」
浜面「おい麦野。一々ケンカ売るような事言うなよ……?? 何だあれ?」
神裂「壁……でしょうか」
禁書「すごい高さなんだよ」
打ち止め「ずーーーーーっと向こうまで続いてるよ! ってミサカはミサカはびっくりしてみたり」
ステイル「しかし、随分と古めかしいね。ツタだらけじゃないか」
一方通行「……まさか、こいつが…」
上条「古の城塞アヴァロンの外壁、だってさ」
露ミサカ「ようやく追いつきました、とミサカは手頃な石に座りながらつぶやきます」
一方通行「想像してたのより、かなりデカいなァ」
アロウン(おい、無駄話してないでさっさと正門へ向かうぞ)
上条「はいはい」
アルビオン島 アヴァロン 正門――
浜面「……これまたデカいけどボロボロじゃねえか」
神裂「門にもツタが這ってますね」
ステイル「炎で焼き払ってしまうか……」
禁書「待って! ……この門…いや、アヴァロン全体の時間が止まってる? 時間に干渉する術式とは違うみたいだけど…」
禁書「解析できないし、アルビオン島の結界と同質の封印が施されてるのかも」
アロウン(お前と一方通行に確認する事がある)
上条「みんな、ちょっと待ってもらえるか? アロウンが俺と一方通行に確認したい事があるらしい」
浜面「おう。あんまり待たせるなよ」
一方通行(で、確認するってなンだ?)
アロウン(今ならまだ引き返せるって言いたかったんだ)
一方通行(はァ?)
上条(何言ってんの? ここまで来て引き返すって有り得ないでしょ)
アロウン(よく考えろ。アヴァロンの封印を解いてしまえば……この場所を本拠地に定めてしまえば、もう普通の生活には戻れなくなるぞ?)
アロウン(アヴァロンは元々、神の軍勢と渡り合うための力だった。だから学園都市や十字教を敵に回しても十分戦えてしまうんだ)
アロウン(お前たちにその気は無くても、争いの種が常につきまとう事になるだろう)
アロウン(その事を踏まえてもう一度聞こう。……引き返すつもりはないか? 妹達を見捨てる事になるが、誰もお前たちを責められん)
一方通行(……引き返す気はねェ。覚悟はとっくに出来てンだよ)
上条(あの子たちを守るためなら背負ってみせるわよ)
アロウン(愚問だったか。やれやれ、当麻が不幸になっちまうが……しょうがないか…)
上条(当麻だって同じ答えを出すんじゃない?)
アロウン(そういう問題でもないんだが……まあいいか。だが美琴、これだけは約束しろ)
上条(な、何をよ?)
アロウン(ちゃんと責任をとって、当麻を幸せにしろ。それだけだ)
上条(!!?ッ、せ、せせせ責任!? そそそれっていったい!!??)
アロウン(当麻の全てを奪っちまうんだから、大切にしろってこった)
上条(奪うッ!? そういうのはまだ早いっていうか、なんていうか…)
アロウン(ええいっ!! まどろっこしい! 約束するのか、しないのか、どっちだ!)
上条(…………する)
アロウン(よし! それじゃあ封印を解くぞ)
上条「お待たせ」
禁書「もういいの?」
上条「ああ。危ないからちょっと門から離れてくれ」
禁書「う、うん…」
アロウン(甲板の時と同じだ。俺の言葉を復唱しろ)
上条『我らが城よ! 眠りから目覚めるがいい!!』
上条『主たちの帰還だ!』
上条『対峙することを決意した者に!』
上条『勇気あるものたちに……門を開けよ!!』
ステイル「これは……驚いたね」
露ミサカ「なんということでしょう。外壁を覆っていたツタが消えていきます……とミサカは目の前の光景に驚きを隠せません」
浜面「あんなにボロかったのに…」
打ち止め「わぁー♪ すっごくキレイになったよ! ってミサカはミサカは大興奮っ!!」
禁書「やっぱり魔術的な封印じゃなかったんだよ。『とうまの身体』と『魔王の魔力』が鍵なのかな?」
アロウン(正解だ。幻想殺しが劣化したせいで僅かだが俺の魔力が使えるのが幸いした)
上条(劣化?)
アロウン(気にするな。アヴァロンを開放しちまった以上、どうでもいい事だ)
打ち止め「あ! 中にリンゴの木がいっぱいあるよ、ってミサカはミサカは好奇心を抑えきれずに駆け出してみたりっ!」
一方通行「ったく……」
アルビオン島 アヴァロン リンゴの並木道――
浜面「中も広いっつーか、デカいな」
麦野「魔王の根城にしてはメルヘンすぎだろ」
禁書「!! おいしそうなリンゴがいっぱい! 食べてもいいのかな!?」
アロウン(ハハ、いくらでも食べるといい)
上条「食べていいってさ。取ってやろうか?」
禁書「うん!!」
露ミサカ「小さな街くらいなら丸々収まりそうですね、とミサカは辺りを見回しながら話しかけます」
一方通行「カミサマにケンカ売った連中の本拠地だからなァ。それなりの施設とかあンじゃねェの」
露ミサカ「城に館に……よく分からない建物もありますね。ここなら……」
露ミサカ「妹達全員でも生活できそうです、とミサカは意味深な発言をします」
一方通行「オマエ……」
露ミサカ「ミサカたちはただ守られるだけでは納得できません。生き抜くための覚悟があります」
露ミサカ「あなたとお姉様だけにいい格好させません、とミサカは不適に言い放ちます」
一方通行「……はァ」
上条「インデックスは食べすぎだろ……ん? どうしたんだ?」スタスタスタ
一方通行「俺らのやろうとしてる事、妹達に筒抜けなンだと」
上条「!? ……マジで?」
露ミサカ「上位個体以外にはバレバレですよ。妹達の優秀さを侮ってもらっては困ります、とミサカは自信満々に胸を張ります」
一方通行「無い胸張ってンじゃねェよ」
上条「悲しくなるほど無いな」
露ミサカ「ッ!!? ロリコンはともかく、お姉様が!? とミサカはお姉様の発言に耳を疑います」
上条「無いより有るほうがいいだろ。なあ?」
一方通行「………………………………………………………考えるまでもねェ」
露ミサカ「お姉様だってミサカと変わらない大きさのハズなのに、なんという暴言、とミサカは憤慨します」
アロウン(全くだ。今のはセクハラだぞ!)
上条「あはは、胸の大きさを気にしてたなんて馬鹿みたいだ(あとお前が言うな!)」
露ミサカ「???」
上条「無くてもいいけど有るほうがもっといい。健全な男子学生にとってはその程度の認識ってこった」
一方通行「そォだな! 無くても何も問題ねェ!」
アロウン(うむ。選り好みするなど愚の骨頂だ)
上条「まあ揉めればいいんだよ」
露ミサカ「……上条さんの姿でそんな下品な事を言わないでください、とミサカは眩暈を抑えながら懇願します」
上条「あんまり上条さんに夢見んなよ」ヤレヤレ
露ミサカ「…………上条さんは…違うもん」グスッ
アロウン(最低だ! 最悪だ! こんなフラグの折り方ありかよ!?)
上条(私の思考もずいぶん男寄りになったわねー。口調を変えたせいかしら? まぁ今はそんな事より…)
上条「冗談はこの位にして、妹達が状況を把握してるのは好都合だ」
一方通行「ある程度準備が整えば、教えるつもりだったしなァ」
上条「これからは連携して行動しよう。よろしくな!」
露ミサカ「……はい。早く本物の上条さんに会いたい…とミサカは切に願います。……上条さんは紳士だもん」グッスン
アルビオン島 アヴァロン城内――
上条「おーっ、凄いなっ! 本物の城なんて初めて入ったぞ!」
アロウン(竜族と巨人族に妖精族の英知を結集して造ったんだ。凄いのは外見だけじゃない)
上条「竜!? 巨人!? 妖精!? そんなのいるの!?」
アロウン(とっくに絶滅しちまったがな。まあ知性を失った竜やゾンビならこの島にいるかもしれん)
上条「うげっ、ゾンビはいらねーよ。常識が通用しないにも程があるだろ」
アロウン(日が落ちる前に安全確認と食料の調達を兼ねて、アヴァロン周辺の探索をしたらどうだ?)
上条「食料は最低限しかないし丁度いいな」
上条「神裂さん、今から周辺の探索に行きませんか?」
神裂「ええ、構いませんよ」
ステイル「内部の探索は僕らがやっておくよ」
上条「おう、任せた」
ステイル「それにしても……とんでもない所だね」
禁書「うん……。島全体を覆う結界だけでも理解不能なのに、色んなとこからテレズマや魔力を感じるんだよ」
禁書「アヴァロンを必要悪の教会に知られるのは不味いかも…」
ステイル「魔術的に説明できないうえに魔王の存在、頭が痛くなる」
麦野「だけど報告しないといけないにゃーん」
浜面「そういう契約だし前金貰っちまったし……どうする?」
一方通行「上条の紹介っつっても、イギリスのお偉いさン共には世話になってるからなァ」
打ち止め「???」
露ミサカ「調査期間は一週間もあるので、今は保留でいいのでは? とミサカは提案します」
ステイル「……そうだね」
浜面「それじゃあ探索を始めるか。かなり広いし、三組に分かれて行動しよう」
麦野「テメエが仕切ってんじゃねーよ。浜面のくせに生意気だ」
浜面「ええーっ!? なにその横暴!?」
打ち止め「ミサカはアナタと一緒がいい! ってミサカはミサカは自己主張してみる!」
一方通行「勝手にしろ」
打ち止め「は~い♪」
一方通行「ちっ……」
露ミサカ「素っ気無いふりをしても、嬉しさが滲み出てますよ? とミサカは一方通行のツンデレ具合を指摘します」
一方通行「オマエは黙ってろ」
禁書「私たちも探索開始なんだよ」
ステイル「魔術知識があるのは僕らだけだから、そっちの方向からアプローチを…」
禁書「晩ごはんに備えて台所を探すしかないかも!」
ステイル「え……?」
数時間後――――
露ミサカ「一通り回ってみましたが特に異常はありませんでした、とミサカは速やかに報告します」
浜面「どの部屋も問題なく使える状態っぽいのは異常じゃないのか…」
禁書「台所と食堂を発見したんだよ!」
一方通行「オマエは食う事ばっかだなァ」
禁書「もうお腹ペコペコなんだよ。みことたちはまだなのかな?」
浜面「そういや遅いな」
麦野「あの二人に心配はいらないだろうけど、確かに遅いわね」
打ち止め「あっ、帰ってきたよ! ってミサカはミサカはお帰りなさいってお出迎……え?」
上条「ハァハァ……重い」ボロボロ
神裂「何とか…生きて帰れましたね…」フラフラ
禁書「大きな卵なんだよ! コレどうしたの!?」
上条「か、怪鳥の巣から…ハァハァ…拝借して、きた」
禁書「かいちょー?」
打ち止め「かいちょーってなぁに? ってミサカはミサカはアナタに聞いてみる」
一方通行「さ、さァな……」
ステイル「か、神裂?」
神裂「苦しい戦いでした……。あのような生物が存在するなんて、世界は広いですね」
浜面「この卵、打ち止めと同じ位の大きさじゃねーか……どんな生き物だよ」
麦野「おい第三位。何があったんだ?」
上条「はぁ…何とか落ち着いた…。アロウンの案内で近くの丘に行ったんだよ」
上条「そこでこの卵を見つけたんだけどさ、いきなり巨大な鳥に襲われたんだ」
神裂「どうや怪鳥の巣だった様で今の今まで逃げ回ってました」
一方通行「オマエらなら鳥なンざ簡単に倒せるだろォが」
上条「あの鳥を見たら、そんなこと言えないって! マジでビビるから!」
神裂「卵を頂いた上に命まで奪うのはどうかと」
禁書「そんな事より、お腹すいたー!!」
上条「ったくしゃーねーなぁ。何が食べたい?」
禁書「オムレツがいい!」
打ち止め「ミサカはたまご焼き! ってミサカはミサカはリクエストしてみたりっ!」
上条「はいはい、すぐに作るから待ってな」
禁書打ち止め「はーい♪」
浜面「……あれって超電磁砲なんだよな?」
露ミサカ「当たり前です。上条さんがあんなに下品なわけがありません! とミサカは拳を握り力説します」
麦野「ミサカが感情的になるなんて珍しいわね。どうしたの?」
露ミサカ「お姉様に裏切られました、とミサカは簡潔に答えました」
一方通行「大袈裟に言ってンじゃねェよ」
浜面「あー、姉妹喧嘩もほどほどにな」
麦野「それで? はーまづらぁーは何が言いたかったのかにゃ~ん」
浜面「いや、何て言うか、上条の方はどんな感じか気になるっつーかさ……見てみたくね?」
麦野「……確かにね」
神裂「想像できませんね」
一方通行「……興味ねェ」
ステイル「気にはなるけど見る手段が無…」
露ミサカ「ありますよ、とミサカは間髪いれずに進言します」
一方通行「妹達か……」
露ミサカ「はい、10032号が観察中です。あとでリアルタイムで映像を送って貰うので一緒に見ますか、とミサカはみなさんに提案します」
アルビオン島 アヴァロン 寝室――
上条「あ~疲れたぁ~」グッタリ
アロウン(激動の一日だったな。ゆっくり休め)
上条「その前に当麻に電話しねーと」
アロウン(ククッ、お楽しみタイムだ。それにしても随分男口調も板についたじゃないか)
上条「そーだな、……打ち止めにふざけた事を吹き込んでくれたお礼をしないとなあ…」pipi
アロウン(お、おい、作戦は…)
上条「大丈夫だって。ちょろーーーっと、可愛がるだけだから」ヨビダシチュウ
美琴『もしもし…』pi
上条「おーっす。元気してる?」
美琴『え、御坂?』
作戦実行中――――――――
美琴『そそそ、その、おお俺もッ///』
美琴『すすす好ッ――!? ――――ッ!?』
上条「美琴、落ち着け」
美琴『……ひたひ』
上条「返事は俺が学園都市に帰ってからでいいよ」
美琴『ふえ? れ、れも…』
上条「答えなんて分かりきってるしな」
美琴『///』
上条「明日も朝早いし寝ますかね。おやすみ美琴」pi
アロウン(フフ、当麻の奴、もうお前にメロメロじゃないか)
上条「……」
アロウン(後は飴と鞭を使い分けて、完全に堕とすだけだ)
上条「ふっ……ふふふふ」
アロウン(お、おい…)
上条「アーーーーッハッハッハァ!!! 来た! ついに我が世の春がきたぁぁぁァァァーーーッ!!!」
上条「こんなに順調に事が進むなんてね!! ありがとう、アロウン!!」
アロウン(……おう)
上条「入れ替わりさえ解決すれば、最高のハッピーエンドは目の前よ!!」
アロウン(はぁ? もう元に戻るわけにはいかんぞ)
上条「そう! もう戻れない! って……ええっ!?」
アロウン(アヴァロンの稼動には俺の魔力が不可欠だから、お前はこのままだぞ)
アロウン(当麻が戻れば幻想殺しが完全に働いて、アヴァロンを維持できないって言っただろ)
上条「き、聞いてないわよ!?」
アロウン(…………ハッハッハ、誰にでも間違いはあるさ。広い心で許せ)
上条「何か他に手はないの?」
アロウン(俺には無い)
上条「……」
アロウン(そんなに悲観するな。この身体だって捨てたモンじゃないぞ)
アロウン(それに当麻だって問題ないさ。アレの祖先は可愛かった。だからアレも可愛くなる素養は十分にあるハズだ)
上条「……まーいっか」
アロウン(お?)
上条「騒いだってしょーがないし、一先ず保留でいいだろ」
アロウン(そ、そうだな。状況が変わる可能性もあるし、それでいいだろう)
上条「そんじゃ寝るか」
アロウン(……やけにアッサリしてるな)
上条「俺はアイツの見た目に惚れたんじゃない。重要なのは内面だから…」
上条「それに今は妹達を守ることが最優先だからな。……当麻だって分かってくれるさ」ウトウト
アロウン(全力で抵抗しそうな気もするが…)
上条「……」スヤスヤ
アロウン(寝たか。適応力の高い奴だな)ヤレヤレ
アルビオン島 アヴァロン ミサカ10777号の部屋――
御坂妹からの美琴(上条さん)リアルタイム盗撮映像を視聴中
打ち止め「お姉様の電話が終わったみたいね、ってミサカはミサカは……あれー?」
禁書「とうま…可愛いかも///」テレテレ
神裂「ななな何を言ってるのですかっ!?」アタフタ
ステイル「上条当麻……なんてザマだ…」
麦野「クソ生意気な第三位よりいいんじゃない?」
浜面「なんだろう……あれは上条のハズなのに、なんかこう…グッときた」ドキドキ
露ミサカ「ミサカのお姉様がこんなに可愛いわけがない/// とミサカは身悶えします。……これはアリですね」イヤンイヤン
そして……一夜が明けた――
上条「入るぞー」コンコン
上条「みんなここにいたのか。いや~時差ボケのせいで寝すぎた……って何コレ?」ガチャリ
禁書「女の子でも、とうまはとうまなんだよ/// 寧ろこのままのほうが…///」
ステイル「そうだね……確かにその通りだ///」
神裂「ステイルまでっ!?」
露ミサカ「ヘタレールガンverの上条さん……苛めたくなって困ります、とミサカはサディスティックな衝動に駆られます」
麦野「きィぬはたぁぁぁァァァーーーッ!!! すぐにっ! 迎えに行くからァッ!!」ガシッ
浜面「ぎゃああああああああッ!!? 俺の頭を握らないでええぇぇッ!!! でちゃうっ!! ミソがでちゃうーーーっ!!!」ミシミシ
打ち止め「……」スヤスヤ
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