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    元スレアレイスター「超能力者達にバンドを組ませる――『最終計画』だ」土御門「」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - グ追加 + - バンド + - ミサッター + - レベル5組 + - 一方通行 + - 垣根 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    401 :

    >>400
    それだとインなんとかさん連想しちゃうだろ

    402 :

    週末もまた来るのかwktk

    403 :

    なwwwwwwごwwwwwwさwwwwwwんwwwwwwww

    404 :

    これは……10193号も出ると期待していいのか?

    405 :

    さがさげってなんか北海道あたりの特産にありそう

    406 :

    ぎゅるぎゅるに萌えた

    407 :

    >>1


    しかし、MNWネタが出る製作とあるSSスレでの17600スネーク浸透ぶりすげぇなWWWWWW

    409 :

    >>399
    北欧(18264号)・・・ドクゼツンデレで一通派
    三重(13864号)・・・おっとり気味の常識ミサカ

    詳しくはアクセラオーダーシリーズ読んどけよ、読み応えあるぞ

    410 :

    杞憂っちゃ杞憂だけど一方さんと麦のん仲いいよねww

    411 :

    >>409
    北欧こそツンデレの極み

    412 :

    >>409
    北欧はいいミサカだった…元気そうでなにより

    413 :

    北欧とミサカワーストってキャラかぶるんじゃない?

    414 :

    ワーストってツンデレではなくね?
    出ないだろうけど18264号に期待したい

    415 :

     一応名乗ってない限り18264号は他スレのミサカに当たるから、あまり騒がない方がいい気もする。他妹達も同じく……
    他スレで○○○○○号出して! とかは気を付けよ。>>1次第じゃ大丈夫! って言う人もいると思うけど逆もまたあるし
    取り敢えず>>1楽しみだ。最早☆が愉快犯になっとるwwwwwwwwwwww

    416 :

    ワーストはヤンデレだろ

    418 = 417 :

    でも、一方さんをボコッタのは許せん

    419 :

    今日はこないのか…
    水曜来てたし一週間まだ経ってないからなあ

    420 :

    あした しゅくじつ おれ きたい

    421 :

    ごきげんようお前ら
    海の日っていいよな、海行かないけど

    んじゃぼちぼちー

    422 = 421 :


     第十九学区。そこは、日々発展を遂げる学園都市の学区の一画でありながら、例外と呼ぶべき荒廃を続けている場所だ。
     24時間営業のコンビニでさえ数軒があるばかりで、もちろんスーパーは一軒のみ。
     この学区に居住している人間はよほどの奇人か変人であろうと思われるほどに寂れたこの学区で、これから一週間――学園都市の頂点である超能力者達の合宿が始まる。

    そして、その超能力者達はというと。

    「ほらほらあ、まーたカッキーが大貧民カ・ク・テ・イ・ね」

    「だあーっ! なんでどうして俺ばっかり!? お前らどっかでカードまわしてね? おかしくね?」

    「言い訳は見苦しいぜェ、大貧民」

    出前がなかなかこないということもあり、暇つぶしがてらトランプゲームに興じていたのであった。


    午後七時、廃病院


    土御門「カッキーが弱すぎるんだぜい? お前ら超能力者なんだからオレに演算で負けたら終わりだろうが」

    垣根「だってお前表情読めねえもん。出さないだろうなって思って2出したらあっさりジョーカー出すんだもんお前」

    一方通行「てェかよ、ひとつ言わせてもらうとだなァ……シャッフル汚ェンだよオマエは」

    麦野「そりゃこんだけ下手なら路上で練習もするわよねえ。うまくなってねえけど」

    御坂「多分あれよ、かっこつけてシャッフルするから失敗すんの。もっとこう、ありのままのカッキーでシャッフルすればいいのよ」

    削板「ありのままでやったらもっと悲惨なことになるだろうがな。今だって配り終える前に手札見えるくらいだ」

    垣根「うっせえよ黙れよだったら大富豪がシャッフルやれよ、ほら」ザッ

    一方通行「あァ? イイぜイイぜ、やってやンよ。俺のカード捌きをとくと味わえ」カチリ

    麦野「さりげなく能力使用モードに切り替える、と」

    一方通行「文句あンのかコラ」シャッシャトントンバラララッ

    垣根「うめえ……ベクトル操作してるってわかってても嫉妬しちまうレベルの手捌き……」

    土御門「いや、だからお前が下手すぎるんだにゃー。なにをどうしたらトランプがオレのサングラスを粉々にするんだ」

    御坂「あれはびっくりしたわね。たかがカード一枚でも十分に威力を持つんだってわかったわ」

    削板「あー、なんだっけ。お前のさあ、コイン弾く技。あれもコイン一枚じゃねえのか?」

    御坂「言われてみればそうかも。んー、結局力加減ってことよね」

    麦野「にしても、うまいわねえイッツー」

    423 = 421 :

    一方通行「どこぞのメルヘンと違って練習なンざしてねェけどな。おら」シャッシャッシャッ

    垣根「お前努力してるやつ馬鹿にすんなよ。足元すくうぞこの野郎、すくっちゃうぞこの野郎」

    麦野「はいはい大貧民は大人しく大富豪に高位カード二枚渡すー。貧民誰だっけ?」

    御坂「……はーい。今一番強いカード渡すから待ちなさいよ」スッスッ

    土御門「平民のオレらはトレードの必要がないから楽だにゃー。平均的、これがベストポジションですたい」

    削板「次こそ下剋上でオレが大富豪になってやる! なにせオレの手札にはジョーカーがあるからな!」

    一方通行「ソギーのジョーカーに注意、っとォ。バカですかァオマエ」

    削板「しまった」

    垣根「なんかムカつくから言うけどイッツーもジョーカー持ってっからな。俺今渡したからな」

    御坂「お互いに手札言い合ったらつまんないじゃないの。シズリは2を持ってるけどね」

    麦野「おいコラメスガキ何言ってやがるブチ殺すぞ」

    土御門「はいはいどーどー落ち着け落ち着け。せっかく交流が深まってきたところだ、この流れでより良い関係を築いていけないのか」

    一方通行「俺らにも限界っつうモンがあってなァ。トランプごときで仲良しこよしになれたら世界は平和だボケ」

    麦野「ま、表面上ならいくらでも仲良くできんのよ。ただ、こいつらの前では取り繕うのも無駄でしょ?」

    垣根「あー、それはあるな。俺作り笑顔も愛想笑いもすっげえ得意だけどよ、お前らにしようとは思わねえし」

    削板「カッキーの作り笑顔とか胡散臭いだけだろ。根性を鍛えて素直に心から笑えよ!」

    御坂「やだ、今の言葉すごくかっこいい……でもソギーが言うとかっこよさが半減するわ」

    一方通行「あァ、あいつが言やァかっこよさ三割増ってかァ?」ニヤニヤ

    麦野「あいつ? ……! ああ、そういうこと。そういうことねえ」ニヤニヤ

    御坂「ちょ、ちょっとあんたらふたりして何笑ってんのよ! ってか耳打ちしない内緒話すんなっ!!!」

    一方通行「あのガキにはヒーローがいてよォ、……、……ってェわけだ」コソコソ

    麦野「はっはーん、なァるほどぉ……、ふんふんそれで? ……ああ、そういう」コソコソ

    垣根「なあちょっと俺もまぜて俺もまぜて」コソッ

    削板「オレもこそこそしてえ」コソソッ

    424 = 421 :

    御坂「~~~ッ!!!」プルプル

    土御門(ああ、こいつらの力関係がわかってきたぜい。とことん超電磁砲はいじられるほうなんだな)

    垣根「ふむふむ、ほうほう……、へっえー……ふうん」コソコソ

    削板「何っ!? ああ、……おお、うん……ふおー……」コソコソ

    麦野「いやあ、若いっていいわねえ。青春青春」

    垣根「いやあ、若いって素晴らしいよな。性春性春」

    御坂「おいコラ今ちょっと言葉のイントネーションおかしくなかった!?」

    一方通行「気のせいだろ。でもあいつなら言いそォですよねェ」ニヤニヤ

    御坂「だからそのにやけた面やめろっつってんじゃあああああああ!!!!!!」ビリッ

    垣根「あー! てっめ、俺のトランプ破いてんじゃねえぞ! 買ってこい! 弁償しろ!」

    御坂「するか馬鹿! あんたがせっ、性春とか言うのが悪いのよ!」

    削板「あ、聴き取ってたんだな。オレ最初わかんなかったぞ、やっぱお前そういうこと考えてるんじゃねえのか?」

    御坂「か、かん、考えてるわけないでしょうがああああああっ!!!」ビリビリビリッ

    垣根「うわあああまた破りやがったぁぁぁああああ!!! おまっ、マジ弁償! 俺がトランプ一箱買うためだけに百均入ったときの恥ずかしさを味わえクソがああああ!!!!」

    一方通行「ンだよ、これ百均のトランプだったのか。道理で安くせェわけだ」ビリッ

    麦野「第二位ならせめてプラスチック加工のトランプ準備しろっての」ビリリッ

    垣根「おいおいおいおい君達何をしてくれやがってんの? びりびりなにしてんの? なんでびりびり破いてんの?」

    土御門(一方通行と麦野は性根が似てるのか、あるいは波長が合うのか……ふむ)ビリビリ

    垣根「ツチピーまでやってやがる……だと……?」

    削板「ところで出前まだなのか。腹減った」ビリモグ

    御坂「トランプは食い物じゃないっつうのおおおおおおお!!!!」ガクガクユサユサ

    削板「ぅぐえっ!」

    一方通行「ソギーならナニ食っても平気そォだと思うわけだが」

    麦野「全文同意するわねー」

    425 = 421 :

    垣根「俺の……トランプ……」

    一方通行「あー、出前こねェなァ」

    削板「腹減りすぎて共食いしちまいそうだ」グーキュルルル

    麦野「食べるならまずはカッキー食べときなよ。そいつ裕福な暮らししてるから」

    垣根「おい待て」

    御坂「ねえツチピー。出前頼んだの一時間以上前よね? 遅すぎないかしら」

    土御門「にゃー、なにせここは第十九学区だからな。出前配達に少々時間がかかってもしょうがないと言えばそれまでだ」

    一方通行「サービスがなってねェな。客を待たせるなンざ三流店員のすることだ」

    垣根「まあどうせ三流どころかアルバイターだろうけど。にしても腹減ったな」グー

    麦野「……仕方ないわね、コンビニ行ってくるか。あんたらほしいもんある?」

    御坂「あ、でもシズリひとりに行かせるのはちょっと申し訳ないっていうか……」

    削板「ならオレもついていこう。一刻も早くなんか食わねえと死ぬ」グッキュルグウウウウ

    土御門「たしかに腹の悲鳴が深刻だな、お前は」

    一方通行「ンじゃ、俺のブラックコーヒー買ってこいよ。ほら、金」ピラッ

    麦野「何本?」

    一方通行「買える分だけ」

    垣根「じゃあ俺あれほしい。トランプ」ピラリ

    削板「コンビニのトランプって高くねえか? まあいいが」

    御坂「んー、えーっと……とりあえずなんか雑誌買ってきてもらえる?」ピラッ

    麦野「オッケー。で、ツチピー、あんたは?」

    土御門「ん、ああオレはいらない。……ていうか全員渡した金が万札って常識外すぎてだな」

    一方通行「あァ? こンくれェ普通だろォが」

    垣根「っつか、今俺財布に千円札ねえよ。使っちゃった」

    御坂「まあ、それなりにお金あるからつい万札出しちゃうのよね」

    土御門「なんだろうな、この合宿が終わったらオレの何かが変わっているような気がしてならないぜい」

    426 = 421 :

    麦野「それじゃ、行ってくるわ」

    削板「お前らあれだぞ、オレの出前勝手に食べるなよ!?」

    垣根「誰が食うか。はいはいいってらっしゃーい」

    バタバタ

    一方通行「……正直に言う」

    御坂「何よ」

    一方通行「カロリーメイトとウイダーなら持ってきた」

    垣根「なん……だと……!?」

    土御門「ああ、人数分ないのか。それで喧嘩になった挙句自分の分がなくなるのも困るから、ふたり減った今言い出したと」

    一方通行「まァそンなとこだ。俺はカロリーメイトもウイダーも食う、残りはオマエらで適当に食え」ドサッ

    垣根「カロリーメイトが2箱に、ウイダーも2袋……」

    土御門「全員いたならひとり食えない計算になるな。イッツーがどちらかひとつに絞れば全員食べることが出来た気もするが」

    一方通行「肉食いてェのにカロリーメイトとウイダーで耐え忍ぶンだ、両方食わねェとやってらンねェ」

    御坂「じゃあ私はウイダーで。どうせすぐに出前もくるわよね」

    土御門「オレは余ったほうでいい。カッキー、選んでいいぞ」

    垣根「……どうすっかな……カロリーメイトでいいわ。んじゃ遠慮なく、いっただっき」

    ガシャンッバタバタバタウィーン

    一方通行「!!!」

    御坂「そういえば、出前配達ってどうやってここに入ってくるんだろうってさっき考えてたんだけど……」

    タンタンタンタン
    トトトトッ

    「はあ、はあっ……すみません出前です、とミぶふっ」

    「いやあどうも。毎度、出前です」

    垣根(今男のほう、女の口手で塞いだよな)

    土御門(ていうかなんか頼んだ量より少なくないか)

    御坂(……なんか微弱な電磁波を感じるのよねえ)

    427 :

    リアル遭遇ktkrwww

    428 = 421 :

    一方通行「おっせェ。遅すぎ。客待たせるなンてどンな神経してンだオマエら」

    「待たせるも何もししょっ、……いえ、申し訳ございません。こちらがご注文の品でございます」スッパカッ

    垣根「……あっれー?」

    御坂「……えー?」

    土御門「……なんじゃこりゃ」

    「出前ですよ、出前。とは言っても、途中で事故に『巻き込まれて』しまいましてね。料理がすべて台無しになったので、代わりの品ですが」

    一方通行「オールファミチキ……悪くねェ」ジュルリ

    垣根「いやいや悪いよすっげえ悪いよ肉好きのお前以外には最悪の状況だよ!?」

    一方通行「ひい、ふう、みい、……八百万のファミチキ……」ジュルジュルリ

    御坂「途中から数えんの放棄したわよね今。やおろずで誤魔化したわよね今」

    土御門「八百万のファミチキとか想像しただけで胃もたれだにゃー」

    「それでは代金のほうですが」

    垣根「待てこらお嬢さん。俺らが頼んだ出前と違うもん寄越しといて代金は請求すんのか」

    「しゃーないだろ寿司とか超美味しかったですよとミサ、……うおっほん」

    御坂「何今の」

    「いえ。なんでも。ございません」

    土御門「他人のアイデンティティー奪うのはやめとけ、うん」

    一方通行「イイじゃねェか、ンぐっ、ファミチキくれェでそォ怒ンな、もっきゅもきゅ、よォ」

    垣根「食ってるこいつ! 金払ってねえうちはまだ突き返せるってのに食っちゃったぞこのもやし!」

    一方通行「肉の隙間からじゅわァっと広がるこの油……ッ」

    御坂「あ、油までしっかり堪能してるわ、なんて上級者なの……!」

    「おえ。胸焼けしてきそうです、とミおっほん、もぐもぐ」

    垣根「てめっ、店員のくせに食ってんじゃねえよ!」

    「べつにミサカはファミマ店員じゃないんで、とミ――、やっべ」

    御坂「ミ、サカ……ですって?」

    429 = 421 :

    「あははやだなあミサ『コ』ちゃんったらまだ自分のことを名前で呼ぶくせが抜けないんですからあっはっは」

    「あ、あはっ、すみませんミサコちょっと子供っぽくてえ」

    土御門(……男のほうの気配、引っ掛かるにゃー)

    御坂「なんだ、聞き間違えちゃったのか……」

    一方通行「あン? ふぃふぃはひはへほはひほ、ほいふは」

    垣根「もういまさらファミチキは逃げねえから。食ってから喋れ」

    一方通行「ンごくっ。だからよォ、店員も何もこいつら」

    「あーあぶないあぶない。次の配達があるんでした、すみませんがこれにて! あ、財布はもらっていきますね」

    「これにて!」

    垣根「って待てやゴラァァァァアア!!! 俺の財布持ってくんじゃねえぞこのクソ野郎共がああああ!!!!」

    土御門「あいつら、知り合いか?」

    一方通行「海原とクローンだろ?」

    御坂「……、……待ちなさいあんたらあああああっ!!!!」ビリビリビリッ

    「やっべ、お姉様に気づかれちゃったじゃねーかとミサカは師匠の不手際を責めまくります」

    「何を言っているんです? 御坂さんの電撃を浴びられるなんてまたとない幸運ですよ」

    垣根「うおらァァァァァアアア!!!!! 第二位なめんなよおおおおっ!!!!!」バッサバサバサ

    御坂「姉としていろいろ許せないんだからねーっ!!!!!」ビリビリバチバチ

    土御門「いつから気づいてた」

    一方通行「最初っから」モグモグ

    土御門「それ何個目だ」

    一方通行「十個目ェ」モグパクパク

    土御門「もらっていいか」

    一方通行「いンじゃねェの」モグパクモグ

    土御門「もぐっ、……喉が渇くな」

    一方通行「ウイダー飲ンどけ」ゴキュゴキュ

    430 = 421 :

    数分後

    海原「まあ悪気しかなかったんですけどね」

    垣根「死刑」

    海原「素直に生きるって大切だと思うんですよ、自分は」

    御坂「あんたはなんでいるのよ」

    >17600「仕事なんで、とミサカはできる女であることをキリリと主張します」

    御坂「失敗してんでしょうが。だいたいその髪はどうしたわけ? ウイッグ?」

    >17600「はい、とミサカは淡々と答えます。ミサカ的にこういうグッズは日常茶飯で携帯していますし、とミサカは他にもいくつかの持ち合わせがあることを明かします」

    一方通行「食っても食っても減らねェたァまるで桃源郷だなァ」モグモグ

    土御門「うえっ、そろそろ限界だぜい……何個食った?」

    一方通行「これで三十個目」

    御坂「食べすぎよ!?」

    一方通行「食わねェと目の前のファミチキさンに失礼だろォが。ほら、オマエらも食えよ」ズズイ

    垣根「……そういやこれ俺の金で買ってんだっけな」モグ

    御坂「おいしいのは認めるけど」モグモグ

    海原「さすがに通った学区のファミマで買占めまくったのはやりすぎでしたね」モグモグ

    土御門「お前はどこにそんな金があったんだ?」

    >17600「『ファミチキ全部で。あ、領収書はグループでお願いします。連絡先ですか? これです』って言ってました、とミサカは連絡先として示された番号はあなたのものであったことを述べておきます」

    土御門「オレかよ! 海原お前……オレに恨みでもあるのか」

    海原「いえべつに。最初は一方通行さんの番号にしようと思ったんですが、忘れちゃったんで」モグモグ

    一方通行「なンか殺意湧いた」

    垣根「うめえ」モグモグ

    御坂「なんだか院内にファミチキ臭が漂っている気がするんだけど気のせいよね」モグモグリ

    >17600「慣れっておそろしいですね、とミサカは自身の嗅覚も鈍ってきたことを伝えます」モッグンモグモグ

    431 = 421 :

    一方通行「あいつら遅ェな」モグモグ

    垣根「もうそろそろじゃね? ってか喉渇いた」

    土御門「ウイダー飲ん、……もうなかった」

    >17600「ところで代金はこれ頂いていっていいんですよねー、とミサカは分かりきったことを念のため確認しますが」

    垣根「分かりきってねえよお前ら俺をどこまでなめてんだよ」

    海原「なめてませんよ。正当な評価です」

    垣根「……、……」

    御坂「にしてもほんと減らないわね。シズリとソギー帰ってきたら手伝ってもらいましょ」モグモグ

    一方通行「どォせならドリンク頼ンでおくンだったなァ。まさかファミチキの大量入手が果たせるとは思わなかったからよォ」

    パタパタパタカツカツ
    タンタンタンダダダダッ

    麦野「ただいまにゃーん、ってくっさ! なによこの病棟に漂いまくってるファミチキ臭は!」

    削板「肉! 肉があんじゃねえか!」バッ

    御坂「あ、おかえりー……、……どしたのその大荷物」

    麦野「ん? とりあえずサイダーと緑茶と水とオレンジジュース買ってきたのよ。金が余ったから」

    削板「ファミチキうめえ」モッサモッサ

    一方通行「オマエもォ少しうまそォに食えねェか? もっさもっさしてンぞ」

    削板「これが限界だもっさ」

    麦野「ところでそっちの、ミコトによく似たガキと男は誰?」

    海原「自分はエツァリです。まあ訳あって他人の面を借りていますが」

    土御門「っていうか誰の皮だそれ。海原でもないだろう」

    一方通行「とりあえず鬱陶しいから元の……あァ、俺らの知ってるオマエに戻っとけよ」

    海原「ふむ、わりと気に入っているんですがね。たしか青髪の方でしたよ」

    土御門「……黒髪だとあいつだってわからないもんだな。そういえば背格好があいつだ。どうやって剥いだんだ」

    >17600「パンチラ見せたら卒倒したのでその隙にべりっと剥いでました、とミサカは師匠の成功にはミサカの助力が欠かせなかったことをアピールします」

    垣根「なにそれひどい」

    432 = 421 :

    海原「それでは、自分達はこれにて失礼しますね」サッ

    >17600「ファミチキおいしかったです、とミサカは丁寧にお辞儀をし……逃げましょう師匠!」ダッ

    海原「みなさん、アデュー!」ダダダダッ

    垣根「……、あれ? だから俺の財布……待てやァァァアアアア!!!!!!」シュダッ

    麦野「で、結局出前はどうなったのよ。このファミチキの山はどういうこと?」

    御坂「出前は全部ファミチキになったの。シズリも食べていいわよ」

    麦野「カロリーが馬鹿みてえに高いんだよファミチキは。遠慮しとく」

    御坂「あ……カロリーのこと考えてなかった」

    一方通行「ガキのうちは適当に食って運動すりゃイイだろォが」

    削板「イッツーはさっきから食いまくってるが、運動するのか?」

    一方通行「しねェ」

    削板「じゃあ太るんじゃねえのか」

    一方通行「太らねェ。そォいう体質だ」

    麦野「……女の憧れね。羨ましすぎて捻り潰したくなるっつーの」

    一方通行「てェか、無意識に腹ン中で分解してンだよ。多分」

    御坂「フォローになってないわよ。ま、今になって心配してもしょうがないか」パクパク

    土御門「おお、いい食いっぷりだなミコト。この分だとあと三十分くらいで片付けられそうだ」モグモグ

    削板「飽きた」

    一方通行「早ェよ。……あン? オマエ、その大量のカップラーメンどォしたンだ」

    削板「夜食だ。今食ってもぜったい腹減るし、渡された万札でたっぷり買えたぞ」

    麦野「合宿らしいっちゃ合宿らしいでしょ。私はカップラーメンなんて食べないけどさ」

    バタバタバタ

    垣根「あいつら逃げ足マジ速え! うぜえ! 疲れた!」

    御坂「おかえりー。そりゃ、白い翼生えた人間が襲ってきたら全力で逃げるわ」

    垣根「おう。そりゃもう脱兎の勢い」

    433 = 421 :

    一方通行「まァ、あいつらはどォでもイイとして」

    麦野「?」

    一方通行「正直なところ――ツチピー、オマエこの合宿中に一曲完成させよォとしてやがンだろ?」

    土御門「御名答。このままずるずると一週間に一度のミーティングを続けていても、曲完成には程遠いからな」

    垣根「つまり……演奏の練習してボイトレして最終日にはレコーディングまで済ませるってことか? 無理だろ、常識的に考えて」

    土御門「レコーディングだけじゃない。ジャケ撮影もだ」

    麦野「シャケ撮影? なにそれすごく楽しみなんだけど」

    御坂「ジャケットよ、ジャケット。ていうかどう考えても不可能よね、ハードスケジュールってもんじゃないわよ」

    削板「あれだ、いざとなったら精神と時の部屋的な何かに詰め込まれるんだろ。コーチならやりかねん」

    土御門「そこまではしない予定だが、ともかく今後のスケジュール確認だけはしておく。今日のようにぐだぐだと駄弁る余裕はもうないぞ」

    一方通行「ま、そンなことだろォと思った。第一に、俺が曲を完成させねェうちは練習のしようがねェな」

    垣根「あー、じゃあ歌詞覚えてるとか。ひたすら演奏技術磨くとか。俺とミコトはボイトレしてりゃいいわけで」

    削板「なあ、オレって歌詞覚える必要あるのか? コーラス部分だけでいいんじゃねえかと思うんだが」

    麦野「覚えられなかったらそれも一つの手ではあるかな。でも、やっぱりバンドメンバーなら覚えて当たり前でしょうね」

    御坂「なんだか急に展望が開けてきたわね……ていうかジャケットまで撮影するなんて聞いてないわよ」

    土御門「今言ったしな」

    一方通行「たまにいンじゃねェか、覆面歌手。あァいう趣向ではねェンだな?」

    垣根「自分を包み隠すだなんてもってのほかだろうが! 曝け出すことで、脚光を浴びることで、人はその輝きを増すんだからよお!」

    麦野「てめえはただ目立ちたいだけだろ」

    御坂「でも、私達超能力者が雁首揃えてジャケットに映ってるの想像したら、話題性はあるかも」

    削板「待てお前らっ、中身で勝負しねえと始まらねえぞ!? ジャケットに惹かれて買ったはいいが、中身は……とかそういうのはよくない!」

    一方通行「誰がジャケ買い促進CD作るっつったよ。安心しろ、言われなくても中身で勝負できるくれェの曲は作る」

    麦野「お、頼りになるじゃないの。さすが第一位」

    垣根「俺の歌詞が素晴らしいからな。あんま期待してねえけど頑張れよ」ポン

    一方通行「こいつちょくちょく腹立つ……てェか肩に手置くな」バッ

    434 = 421 :

    土御門「それで、大体の予定だが――まあ今日はこれで終わりだな。明日からは四時起き。起きたらまずはランニング」

    垣根「空飛ぶのは?」

    土御門「ランニングじゃねえだろそれ、フライングだぜい。で、朝から適当にメシ作ったり食ったりして明日はひとまず演奏技術の向上と、イッツーは作曲だな」

    一方通行「わかった。まァ、なンとか明日中には仕上げるわ」

    御坂「実際明日の午前中に出来上がれば午後から早速練習に入ることができるわよね。焦ることはないけど」

    削板「いや、焦れ。人間は追い詰められてこそ真の根性を発揮するんだ、だからイッツーはさっさと焦れ」

    麦野「焦らせてもどうしようもないだろうが。ああ、でも作曲なら私も手伝えるかな」

    一方通行「……デスメタるンだろ、どォせ」

    麦野「そこはイッツーが直しゃあいい話よ」

    土御門「そうか、シズリはキーボードなら練習しなくても弾けるんだったな。作業速度が上がるなら、ふたりで適当に作曲してくれ」

    垣根「俺もやりてー」

    一方通行「オマエ参加したらぜってェ遅くなるから死ンでもお断りィ」

    削板「オレは無理だ、すまん」

    麦野「むしろ心からほっとしたわよ」

    御坂「ていうかイッツー自身はどれくらいベースが弾けるのよ」

    一方通行「……下手ではねェと思うがなァ。俺を見くびンなよ、第一位だ」

    垣根「音楽ってのは奥が深いからな。俺レベルにまでならねえと奴を理解することは不可能……!」

    土御門「そこまで深く考えなくてもいい。とにかく今日は寝ろ、枕投げは禁止だ」

    削板「なんだと!?」

    一方通行「考えてもみろ、今晩枕投げなンぞしよォものなら――明日四時起きはあまりにも辛ェ!」

    垣根「たしかにな……普段昼の二時起きが常識である俺にとっては涙が出そうになるくらいに辛い」

    御坂「さすがに遅起きすぎよ。不健康街道まっしぐらじゃない」

    麦野「んー、私もそんなもんだけど。学校行かないから不規則な生活になっちゃうのよねー。ソギーあたりは毎朝五時起きでしょ」

    削板「オレか? オレはだいたい十時起きだな」

    一方通行「……なンつーか、期待裏切られた気分だわ」

    435 = 421 :

    土御門「さて、と……なんだかんだでもう十二時をまわったな。消灯するぞ」

    御坂「あ、電気消すなら私がやるからいいわよ」

    シャットダウンカンリョー

    垣根「便利だよなあ。蛍光灯とかぶっ壊れても灯せるじゃん」

    麦野「……ねえ、ちょっといい? 出前の配達にきてた連中はちゃんと帰ったのかしら」

    削板「帰ったんだろ?」

    垣根「多分。見つけられなかったし」

    一方通行「……断言できねェってのか」

    垣根「だって見失ったし」

    土御門「……まさかな、ないない。ない……だろ」

    麦野「ま、鼠の1匹や2匹いたところでどうでもいいか。そんじゃ、おやすみー」

    御坂「おやすみなさーい」

    削板「オレも寝る!」ガバッスピー

    垣根「お前、布団ひっかぶって寝るの暑苦しくね?」

    一方通行「そォいうオマエはやけに枕高ェなオイ」

    土御門「さらにそういうイッツーは枕無しかにゃー」

    麦野「……るっせェぞ男子」

    垣根・一方通行・土御門「「「」」」

    麦野「これ以上安眠妨害してみろ、もいでやっからな」

    垣根(もぐって何を? どこを?)

    一方通行(そりゃオマエ、シンボルだろ。男の)

    土御門(さあさあ寝るぜいどんどん寝るぜい、去勢されたくなかったらな!)


    院内の事務局

    海原「……寝ましたね」

    >17600「ええ、全員とにかく寝床に入ったようです、とミサカは頷き返します」

    436 = 421 :

    海原「まったく、御坂さんと同じ部屋で寝られるなんてそれなんてヘヴンですか!」

    >17600「師匠、声のトーンおさえて、とミサカは彼を窘めます。お気持ちは分かりますから」

    海原「でもファミチキおいしかったですよね。事故に遭ったのは偶然ですが」

    >17600「偶然どころか師匠がそのトラなんとかの槍でミサカの乗っているスクーターをぶっ壊したんですけど、とミサカは都合の良い師匠に苛立ちを隠せません」

    海原「トラウィスカルパンテクウトリの槍です。トラなんとかとか言わないでいただきたいですね」

    >17600「長いんですよ。なんか黒い石使った魔術でいいじゃないですかもう、とミサカは携帯をぽちぽち」

    海原「? さきほどからあなたは何をしているんですか」

    >17600「いえ、ちょっとばかりpostしてるだけです、とミサカは携帯をぱたり」

    海原「ぽすと、ですか」


     海原、もといエツァリは首を傾げたが、ミサカ一七六〇〇号は彼に対して説明を行おうとはしなかった。それはそうと、と彼女は話題転換を試みる。

    「ミサカ達はここで寝るのでしょうか、とミサカは事務局内にベッドの類がないことを再確認しますが」

     エツァリはこくりと頷く。事務局内には当たり前のことだがデスクしか存在しない。しかし、彼らふたりは一般人ではなく、この場においては「スネーク」なのである。
     ――いつでもどこでも睡眠を取れるようでなければ、一人前のスネークとは呼べないだろう。
     そんなエツァリからの叱責の篭もった視線を受け止めて、ミサカ一七六〇〇号は口を真一文字にきっと結ぶ。
     自分がなぜ、こんなところにいるのか。肝心の理由を忘れていただなんて、スネーク失格だ。

    「すみませんでした、とミサカは改心しました。師匠、ここで仮眠を取るのですね!」
    「はい。数時間ごとに交代して眠るとしましょうか。先にああたが寝ていいですから」

     ありがとうございます、と少女は無表情に礼を述べたが、その瞳だけは輝いていた。
     ああ、麗しきかな師弟愛!
     しかしながら、彼らはまだ気づいていなかった――スパイごとに関しては右に出るもののない男・土御門元春がこの後偶然トイレのついでに院内を徘徊するであろう未来に。


    第四回(合宿)、第一日目終了

    439 = 421 :

    正直ミサッターとかやってみたらいまいちだったもうやんねえ
    他のミサカなんだが、今まで書いたことのあるミサカは出せるかもしんない!!!
    あと、とりあえず俺ヱビス好きです これでわかる人は生暖かく見守ってくれると嬉しい
    んじゃな!!!!

    440 :

    垣根くン良いキャラしてるなあwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

    441 :

    おつ
    ミサッター吹いた

    442 :

    上位個体が早々とねんねしてて可愛い

    443 = 427 :

    >>442
    あれ…そんな描写どこにあった?

    444 :

    >>443
    @200_01 おやすみなさい、上位個体
    ここの部分じゃねーの 

    毎度毎度麦野んパワフルで垣根が不憫で削板がかわいいし土御門マジリーダーだわ

    445 :

    ミサッター読み辛ぇww

    446 :

    >トラウィスカルパンテクウトリ。スネークおぼえた。

    どこのパソコンだwwww

    447 :

    ここのスネーク組が相変わらずで安心した

    448 :

    トラウィスカルパンテウクトリだと思ってた。だってそっちのほうがアステカっぽいから。

    449 = 427 :

    >>444
    おぉ!ありが10!
    ってか細か、凝ってるなぁ(笑

    450 :

    正確には「トラウィスカルパンテクウトリの槍のレプリカ」なんだよな
    長すぎだろwwwwww


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