元スレアレイスター「超能力者達にバンドを組ませる――『最終計画』だ」土御門「」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
951 = 948 :
スタスタカツカツ
浜面「どういうことだよちょっとマジで説明してくんねえかなほんとマジで」
一方通行「知的探究心が悪いコトだとは言わねェが、オマエ鬱陶しい」
浜面「でもでもだってなんか変だろ! 麦野の仲間ってなんだよ! 俺だよ!」
一方通行「錯乱のあまり気色悪いことになってンぞ、落ち着け」
浜面「いやべつにな? いいんだ麦野が誰を仲間と思ってようが。でもあれだろ? なんつーか、……あ」
一方通行「あ?」
浜面「お前、そういえば第一位だっけ」
一方通行「そォですがナニか」
浜面「麦野は」
一方通行「第四位だろォが」
浜面「つまり、えっと、お前らもしかして、超能力者的な意味での仲間か」
一方通行「あながち間違っちゃいねェな」
浜面「なんだなんだそっかそっか。そうかそうか、ならいいや」
一方通行(こいつどンだけ仲間意識強ェンだ……)
浜面「で? 肝心の麦野はどこにいるんだよ」
一方通行「そこの突き当たりの事務室。俺は上に用がある、後はオマエひとりで行け」
浜面「おお! ありがとなー、またな!」
一方通行「また会う気はまったくねェンだけどなァ」
浜面「人生わかんねえからな。お前、けっこういいやつじゃねえか」
一方通行「……オマエ。チンピラのくせに随分暢気なモンだな」カツカツ
浜面「そうでもねえ、ってもう行くのかよ!」
一方通行(暢気、ってェよりは常識人なンだろォな。どォでもイイが)カツカツカツ
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突き当たりの事務室
麦野「……おせえ」
垣根「イライラしてっとシワになんぞ? ほらほら眉間に兆候ぐわえっ」ベチン
麦野「黙れ」
御坂「ま、まあ、ほら、ちょっと迷ってるのかもしれないじゃない。ね?」
麦野「下っ端のくせに私を二十分を待たせようなんていい度胸じゃない」
垣根「お前、仮にも一応来てくれるやつにそれはねえだろ。嫌われりゅくるごすっ!」ベシン
麦野「だから黙れよ」
御坂(場の空気を和ませようとしてるなら大失敗だと思うわよ、カッキー)
垣根(だって暇なんだもん)
御坂(もんってあんた……)
パタパタパタ
麦野「!」
垣根「おお、来たんじゃねえの。足音的に」
麦野「……、……」スタスタ
カチャ ソローッ
御坂(なんであんなにそろそろ顔を出すのかしら)
垣根(そりゃお前、あいつなりにちょっと緊張してんじゃねえの。知らねえけど)
麦野「……! ったくおっせえんだよ浜面のくせに!」
浜面「あ、いたいた。悪いなー遅れちまった」
麦野「遅れたのはわかってんのよ。で、何か言うことは?」
浜面「だから悪かったって。これ、一応もってきたけど……っていうか」
垣根「あ、どうぞどうぞお気になさらずに」ジー
御坂「ええ、ほんとこっちは気にしなくていいわよ」ジー
浜面「……いや、だから部屋の隅っこで凝視されるとなんか気になるんだが」
麦野(あいつらぜったいわざとだちくしょうあとでころす)
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垣根「いやー、どうもすんませんね。うちのシズちゃんが迷惑をおかけしまして」
浜面「(シズちゃん……?)いえ、慣れてるんでいいっすっつうか……お前、垣根帝督?」
御坂「No, he isn't. He is kacky.」
浜面「は?」
麦野「まあとにかく、えーっと、そいつはバカッキーだから」
垣根「バカって言うな。ところで話移すけどよ、ハマーくん。君、ドラム叩けるんだって?」
浜面「だからハマーってどっからきたの!? 麦野!? お前が言い出したのか!?」
麦野「ちっげえよ、唾飛ばしてくんな気色悪い」
御坂「それでね、ハマーさんにちょっと教えてもらいたいことがあって」
浜面「ハマー固定かよ! 俺の意見総無視か!」
垣根「お前あれだな、すげえツッコミだな。ボケを知らない男・ハマーだな」
浜面「喧しいわ! どういう集団だここは! なに? 麦野に垣根に」
垣根「カッキー」
浜面「……カッキーに、あとそこの常盤台のはたしか」
御坂「ミコトよ。よろしくね」
浜面「あ、はい」
麦野「おいこらそこの包茎野郎、お嬢様にデレデレしてんじゃないわよ」
浜面「包茎違う!」
垣根「恥ずかしがんなよ。俺は軽蔑しねえから」キリッ
浜面「だーかーらー、包茎違うっつってんだろうが!」
御坂「……、……」コソッ
浜面「でっ、そこのお嬢さん隠れんなよ!? 包茎をなんだと思ってる! いや包茎じゃねえけどな俺!」
麦野「はーまづらあ、あとで滝壺に『あいつロリコンで包茎だった』って言っておくわ」
浜面「事実無根だ!」
垣根「えっ、去勢したわけ?」
浜面「いちいちネタ拾わんでいいから!」
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浜面「来て数分でこんだけ疲れるってどうなってんだよ……」
麦野「ああ、そういやあんた、よく迷わずに事務室来たわよね」
浜面「途中まで案内してもらったからな。えっと、あいつ、第一位」
垣根「もう会ったのか。ってことはさ、お前そろそろここにいる連中の特徴もわかってんじゃねえの?」
浜面「特徴? って、なんだ?」
御坂「手っ取り早く言うと、私らは全員超能力者なのよ。この病院にいる人間はほとんどね」
麦野「あとはまあ、マネージャーとかだけど」
浜面「マネージャー……、待て、どういう集まりなんだよ。わけわかんねえぞ」
垣根「どういうって、だからあれだよ。バンド」
浜面「!!」
垣根「ほんとはこれ一応機密事項ってやつだったりするんだけどよ、どうせお前に言ったってわからねえだろうから、俺らの独断でぶちまけてみた」
麦野「ま、これくらいならツチピーも怒んないでしょ」
御坂「初春さんにもバレちゃったしね」
浜面「……、……」
麦野「? はーまづらあ、どした?」
浜面「……いや。なんでもねえよ」
浜面(もしかして、こいつら)
浜面「俺、よくわかんねえんだけどさ。お前らは自主的に集まってんのか」
垣根「んなわけねえだろ。俺らが仲良しこよしに見えんの?」
浜面「つまり?」
御坂「だから、うーん……これも学園都市のプログラムの一種みたいなものよね」
浜面(プログラムの、一種)
麦野「プログラムっていうか、プランよね。最終計画とか大層な名前つけられてるけど」
浜面「――!」
垣根「なあ、さっきから青ざめたり目を見開いたりしてっけどこいついつもこうなの?」
麦野「まあ大体そんな感じよ」
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浜面「あー……そういうことか。わかった、ようやくわかった」
麦野「何がよ」
浜面「何でもねえ。それより、バンドってことはなんか目標でもあるのかよ。メジャーデビューとか」
垣根「よくぞ聞いてくれたっ! 俺らの最終目標は世界的なバンドだ。つまり、学園都市からのだっしゅもご」
御坂「ストップストップなんでもないから。今のなんでもないから忘れて」
浜面(だっしゅもご……?)
麦野「ええっと、あのバカのことはスルーしていいわよ。あんたを呼んだのは、うちのドラマーがに少し問題があるからなのよね」
浜面「ああ、それさっきも軽く言ってたな。超能力者でバンド組んでるっつーことは……もしかして、ドラマーは第一位か」
御坂「えっ」
浜面「だって、問題があるんだろ。あいつ杖使ってたしさ」
垣根「違うっつうの。あれはベース」
浜面「へ? じゃあ誰がドラム?」
麦野「ソギー」
浜面「だからなんであだ名で言うんだよ! わかんねえんだぞこっちは!」
御坂「第七位よ、第七位」
浜面「あれ? あいつドラムだったのか……」
垣根「おやおやお知り合いで?」
浜面「いやー、ちょっとな」
麦野「あっそ。どうでもいいけど、知り合いなら話は早いわ。あいつにドラムテク叩きこんでやって」
垣根「ドラムだけになぁいたっ」
御坂「うまくないから」
浜面(序列は一応垣根が上だよな?)
垣根「っつうかその前に訊きてえんだけど、お前なんでこの学区にいたわけ?」
浜面「うおえっ?」
垣根「あからさまな動揺だなおい」
浜面「いやいやいやそんなまさか動揺だなんて」
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垣根「第十九学区っつうとさ、寂れちまってほとんど廃墟同然の学区なわけ。めったに人もこねえし、だからこそ俺らはこうして合宿してんだけど」
浜面「……、……」
垣根「ま、たしかに予定よりは遅かったよな。けどよ、それにしたってずいぶん早い到着だったじゃねえか」
御坂「この学区にいたんじゃないの? ってくらいには早かったかな」
浜面「……それで?」
垣根「べつに、何か言いたいわけじゃねえ。ただ、少しばかり気になることがあってな――あのクソモヤシはどうもわかってるらしいが、あいにく俺らはまだわかってねえし」
麦野「あいつは結論出すまで口にしなそうよね。んでさ、浜面。あんたにはもちろん黙秘権はないから答えてもらえるかしら」
浜面「……へいへい」
垣根「お前、『ヨシピー』って研究者とつながりはあるか?」
浜面(たしか、あの人は秘密だっつってたよな。だとしたらバレるわけにはいかねえってことだ)
浜面「あー、ない。まったくない」
御坂「じゃあどうしてこの学区にいたわけ? 用事なんてないでしょ?」
浜面「元スキルアウトなめんなよコラ。こっちに昔のツレのアジトがあんだよ」
垣根「ほー。そいつはすげえ、さっすがスキルアウト様様だな」
浜面「で、ほかに質問は?」
垣根「いや、特にはねえな。考えてみりゃあ、お前みてえな無能力者がプランに関わるわけがねえ」
浜面「……、……」イラッ
垣根「大体、俺らで最終計画って名を背負ってる以上、いくら格下でも大能力者レベルじゃねえと困るよなあ」
浜面「……、……、……、……」イライラッ
垣根「おっと、そんなにキレんなよ。俺は素直だからうっかり本音が出ちまったが、べつにテメェを馬鹿にしてるわけじゃねえんだから」
浜面「思いっきり馬鹿にしてたろうが! だから能力者は嫌いなんだよクソったれ! どいつもこいつもパシりやがって!」
垣根「はいはいどーどー、俺のほかにも誰かにけなされたか? ん?」
浜面「さっきまでな! 大能力者だかなんだか知らねえが、なんでああ女ってのはやたらと男をパシりたが――あっ」
麦野「……滝壺、絹旗の話じゃあなさそうね?」
御坂「白井黒子。あんた、この名前に聞き覚えはある?」
浜面「しっ、知るわけねえだろあんな常盤台の空間移動者なん、――ああっ」
958 :
嵐のように来て去って行ったなwwwwww
おつ!
959 :
昨日発見したけど一気に読んじまったよ
>>1乙
961 :
>去勢したわけ?
くそ吹いたwwwwww
962 :
包茎じゃない宣言ってのも随分思い切ったことしたな
963 :
乙
浜面wwww
964 :
乙
なんでそんな最近テンション高いんだよwwww
965 :
乙!
テンションが高さが変態を思い出させる
966 :
乙
続き期待
967 :
あと1ヶ月は来ないと思ったら即効で投下きてたww
失礼なこと考えてサーセン
968 :
カッキーの切り替えの速さパネェ
969 :
>>965
vipの方は全然わからんのだが、思い出させる、ってことは変態はもう書いてないのか?
970 :
>>969
いや、俺もvipの方は全然分からん
ただ思い出したってだけで全然深い意味はないよ
971 :
年内にもう一回くらいは投下して欲しいが・・・
972 :
心理定規はバンドしているていとくんを見て何か突っ込むのかなぁ
973 :
そういえば最初あたりでていとくんのケータイ粉砕されてるもんな
しかしコンビニ店員気になる
974 :
もう年末だぜ
みんなの評価 : ★★★
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