元スレ男「よりによって最後の村に生まれてしまった」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
251 = 1 :
娘「お、男さ―――――んっ!!」
盗賊達「SUGEEEE!!! さすがお頭!!!!」
男「く…そっ…」 ガクッ
黒騎士「お前は何も知らんのだ…男」
―くらやみ―
男「あれ…どこだここ」
妖精「やあ、男」
男「あれ、妖精さん? ここどこですか、何で俺連れてこられたんですか」
妖精「ボクはセーブ妖精。君の知ってる妖精じゃないよ」
男「あ、ああ…よく見たら色が違う。またそっくりさんなのか。一体どうなってんだ?」
252 = 1 :
男「俺に何か用なの? セーブなんてした事ないけど」
妖精「そりゃあそうだよ。セーブ妖精はもう、ボクしか残ってないから」
男「えっ?」
妖精「それはとにかく、ちょっとじっとしててね。>じゅもん… ごにょごにょ」
妖精は男に呪文を唱えた!
男「わっ!? 何したんだ!?」
妖精「はい、おしまいだよ。んじゃ、リスポンさせるからねー」
男「ちょ、ちょっと待ってくれよ。意味わかんないんだって。何? どうなってんの?」
妖精「気にしないで。ちょっとしたおまじない。
おっと、そろそろ切らないとやつらに気付かれちゃうな」
253 = 1 :
くらやみの空間に、少しずつ光が差し込んでくる…
男「うおっまぶしっ! おい、まだ聞きたい事が…!」
妖精「またね。頑張ってね、男」
―風の集落 娘の家―
男「っぷはぁ!?」
娘「勇者さん! 目が覚めたんですね!!」
男「娘さん!? ここは…」
娘「ここは私の家です」
男「盗賊の奴らは? 黒騎士はどうなった!?」
娘「あの人達は引き上げていきました。勇者さんのおかげです」
男「そっか。…良かった、な」
娘「はい。本当に、ありがとうございました。」
254 = 1 :
―風の集落 高台―
男「風、ンギモッチイイイイイイイイ!!」
娘「くすっ、この村は気に入って貰えました?」
男「うん、牧歌的で超最高。俺の村も風は吹いてたけど、なんか終末感がすごくてさ…
あっそうだ娘さん、緑の瞳のオーブって知ってる?」
娘「はい。緑の瞳のオーブは、あの山の頂に祀られています」
男「あの山に?」
娘「はい。あれは“妖精の山”。不思議な妖精達が住まう、おとぎの山です」
男「! 妖精の山…じゃあ、妖精がたくさんいたりするの?」
娘「そう伝えられています。もっとも、見たことがある人はいないんですけどね。
妖精がいるなんて、不思議で素敵なお話ですよね」
男(俺が知ってる妖精さんは不思議というより理不尽で、間違っても素敵ではない)
255 = 1 :
男「じゃああの山が次のダンジョンってわけだね。娘さん、俺ちょっと行ってくるよ」
娘「もう行ってしまわれるのですね。では、これをお持ちください」
男は“どうぐぶくろ”を受け取った!
男「これは?」
娘「一人旅では何かと入用かと思って。少しばかりのアイテムを入れておきました」
男「おおっ、すごい助かるよ。ありがとう娘さん」
娘「いえ、村を救っていただいた勇者さんへのせめてものお礼です。
では勇者さん、お気をつけて」
男「うん。じゃあ、さようなら娘さん!」
男は妖精の山に向かって行った…
娘「…頑張るのですよ、男…」
257 = 1 :
―妖精の山、登山道―
男「ハァ、ハァ、ハァ…ふう、結構登ったな。
エンドナも最後の村だけあって悪路だらけだったけど、こらきっついわ。
…ん? あれは洞窟の入り口かな」
―妖精の洞窟、入り口―
男「巨大な岩が洞窟の入り口を塞いでいる。側に立て札があるなあ。>しらべる」
“これより禁足地 何人も立ち入るべからず”
男「それじゃあ話が進まないだろ。うーん…岩を、>しらべる」
男は岩を調べた。よく見ると、岩の真ん中にはくぼみがある…
男「これでしょ! >どうぐ、“赤い瞳のオーブ!”」
男は赤い瞳のオーブを使った!
何も、おこらない。
男「詰みです \(^o^)/」
258 = 1 :
男「いや、こっちか…」
男は青い瞳のオーブを使った!
岩は音を立てて崩れ始め、跡形もなく崩れ去った!
男「ふう…大ハマリかと思ったぜ。よっしゃ、行こう」
―妖精の洞窟 第一の試練の部屋―
男「いかつい扉が目の前にある。>しらべる」
扉は堅く閉ざされている。
男「で、何か床がくぼんでてこんなんなってる」
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259 = 1 :
男「これ、アレだよね… 床の上に立って、>しらべる と」
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男「やっぱりお約束のアレだこれー!」
でも俺は知っているんだ。まずは四隅の床を踏むだろ?」
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男「そんで真ん中を踏んで、パパッとやって終わり!」
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男「いやー、賢さ上がっちゃうなー!!」
どこかで扉の開く音がした…
男「すぐそこだろ」
260 = 1 :
―妖精の洞窟 第二の試練の部屋―
男「…」
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男「まあ、いいけどね。これくらいなら適当に踏んでても解けるでしょ。ポチポチー」
* モンスターがあらわれた! *
どろハンドA があらわれた!
どろハンドB があらわれた!
男「えっ…敵出るのかよ、面倒臭い」
☆ 省略(ちゃんと戦った) ☆
20分後…
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男「ふう、疲れた…まあこんなの妖精さんにやらされた苦行に比べたら何でもない。
むしろ謎解きはRPGの醍醐味だもんな! よっしゃ、次行こう!」
261 = 1 :
―妖精の洞窟 第三の試練の部屋―
男「ウッソだろお前…」
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男「これ、結構時間かかるんじゃないの…」 ポチポチポチポチ
1時間後…
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男「ハァー、ハァー、ハァー… よし、頑張った。俺頑張った」
どこかで扉の開く音がした…
男「大丈夫。風、吹いてきてる。確実に。今までに無い冒険感を感じる。着実に俺の旅に。
とにかく最後までやってやろうじゃん!」
262 = 1 :
―妖精の洞窟 第四の試練の部屋―
男「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
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男「誰だよダンジョンには謎解きが必須みたいな風潮を生みやがったのはよ!!!!!
そういうゲームじゃねーからこれ!!!!1111」 ポチポチポチポチポチポチポチ
* モンスターがあらわれた! *
どろハンドA があらわれた!
どろハンドB があらわれた!
どろハンドC があらわれた!
どろハンドD があらわれた!
どろハンドA「ヌトォ…」
男「しかも何でどろハンドなんだよ!!!
こいつら仲間呼ぶから戦闘が終わらねーんだよ!!!!
何が妖精の試練の間だよ妖精族は人に苦痛を味あわせるのが
生き甲斐なのかよヴボァアアアアアアア!!!!!111111」
263 = 1 :
気の遠くなるような時間が流れ…
男「ハァ゛― 、ハァ゛― 、ハァ゛」 ポチ
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どこかで扉の開く音がした…
男「次もこのギミックだったら帰る。もう勇者やめる」
264 = 1 :
―妖精の山 山頂―
男「はぁー…ひゃあ゛あ゛ぁ゛ー、空気うまいいいぃぃ…
さすがにあれで終わりだよな。続きを作ろうなんて鬼畜の所業を越える」
―山頂のほこら―
男「あった! あれだ、緑の瞳のオーブ!!」
男は山頂のほこらに駆け寄った。
突然、凄まじい旋風が吹きすさんだ!!
男「のわっ!?」
265 = 1 :
黒妖精「フン、遅っせーんだよバカが。スイッチ床でどんだけ手こずってんだよ」
男「何だお前!? …って、また妖精で、また黒かよ! もうわけわかんないよ!!」
黒妖精「また妖精? 山の途中で妖精を見たのか? そんなの有り得ないだろ、バーカ」
男「初対面で感じの悪い奴だな! だからお前は誰なんだっつーの!」
黒妖精「俺は風の闘神。魔王様の最も忠実なるしもべだよ」
男「! 三闘神か!!」
黒妖精「他のバカふたりと括るんじゃない。…さて、最後の勇者なんて言葉に踊らされてるバカめ。
遊んでやるから来てみろよ」
男「このっ、生意気なチビスケが…!」
266 = 1 :
黒妖精「なっ…! チッ、>じゅもん…“メタモル”!」
黒妖精はメタモルを唱えた! 黒妖精は青年の姿になった!
黒「うお、イケメンになった」
黒妖精「二度とそんな口が訊けないようにしてやるよ!」
* モンスターがあらわれた! *
風の闘神、黒き妖精があらわれた!
男「こんなガキはちゃっちゃとやっつけて、妖精さんとエンドナに帰るんだ! >たたかう!」
267 = 1 :
―ターン 1―
黒き妖精の特殊能力! オートヘイスト!
黒き妖精の素早さは上昇している!
男「ちっ、風の闘神ってだけあって、先手を取るのは厳しいか…!」
黒妖精「クク…」
黒き妖精は精神を統一した! 次の攻撃は必中になる!
男「? 攻撃は、してこないのか?」
黒妖精「ほら、来いよ…」
男「言われなくてもだ! うおおおっ!」
男の攻撃!
黒妖精「バカめ」
ミス! 黒き妖精にダメージを与えられない!
男「くっそ、あたらねえ…!」
268 = 1 :
―ターン 2―
男(スピード差がすごいぞ、どうする…!)
黒妖精「どうした? 来ないのかバカめ」
男「うるさいっ! >とくぎ…!」
黒妖精「カカカッ、できねえよ!!!」
黒き妖精の特殊能力! オートヘイスト!
黒き妖精の素早さは上昇している!
黒妖精「死ね。“息の根止め”」
黒き妖精の攻撃! 男の肺から空気を抜き取り絶命させる!
息の根止め! 100%デスの即死攻撃!!
男「何だソレ反則っ…がぁッ!?」
精神統一により必中! 男は死んでしまった!
黒妖精「アハハハハハハッ!!!」
269 = 1 :
加護の呪文が発動! 男は立ち直った!
男「がほっ! ごほっ! げほげほぉっ!!」
黒妖精「…ハァ?」
男「ぜぇっ! はぁっ! はぁ…っ! 俺、何で生きて…!?」
黒妖精「…あァ、わかった。おいバカお前、アミュレト付けられてるだろ」
男「アミュレト…? そういえば妖精さんが…」
黒妖精「即死肩代わり呪文なんて無駄な事しやがって…これだからアイツは」
男(妖精さんの事を知っているのか? …いや、三闘神なら当たり前か)
黒妖精「ま、どっちにしろもう1回死ねるだけだよな。ハハハハ!」
男「くそっ…この野郎っ…!」
270 = 1 :
―ターン 3―
男「畜生! どうすれば…!!」
黒妖精「別に何も考えなくていいだろうが。何したって当たりゃしない。逃げられもしない。
お前じゃ俺には絶対に勝てないんだよ!」
男「くっ… くそっ!!」
?「全く見苦しいな、男」
* 更なるモンスターがあらわれた! *
男「えっ!?」
黒妖精「あァ?」
漆黒の騎士、ビューティフィリオンフェヒター があらわれた!
黒騎士「最後の勇者とやらがこの体たらくか…全く、失笑を禁じ得ないな」
男「お前っ!?」
271 = 1 :
黒妖精「誰かと思ったら没モンスターデータの残骸が。何でこんなところをうろついてるんだよ」
男「没モンスターの残骸!?」
黒騎士「貴様の知った事ではない。俺は出現位置を持たない亡霊…どこにいようと自由だ」
黒妖精「フン。どっちにしろお前の加勢など無用だよ。そこで黙って見てろ」
黒騎士「加勢だと? 笑わせるな」
男「えっ?」
黒妖精「何を言っている?」
黒騎士「知らないのか? パーティアタックという概念を」
黒妖精「テメエ…」
272 = 1 :
男「パーティーアタック…って、味方に攻撃するって意味だよな、確か…」
黒騎士「男。合わせろ」
男「合わせろ、って…」
黒騎士「ふたつの火炎斬りの連携が俺達の技だ。それを更に連携させれば、こやつとてひとたまりもない」
男「そうか…よし、わかった! >とくぎ!」
黒妖精「バカがバカみたいな作戦を…立ててんじゃねえッ!」
黒き妖精の特殊能力! オートヘイスト!
黒き妖精の素早さは上昇している!
黒妖精「そこのアホ面さえ殺せば…こんな茶番は、終わるんだよッ!!!」
黒妖精の攻撃! 男の肺から空気を抜き取り絶命させる!
息の根止め! 100%デスの即死攻撃!!
黒妖精「死ねェェェェ!!!」
273 = 1 :
男「くっ…!」
黒騎士「臆するな! 精神統一は乗っていない!! かわせ!!!」
男「おおっ…おおおおおおおお!!!」
ミス! 男には効果がなかった!
黒妖精「何だとっ…!?」
黒騎士「よくやった! 今だ!!」
男「うおおおおおおおっ!!! 俺の両手が真っ赤に燃える!!!」
男の攻撃! “かえんぎり”+“かえんぎり”!!
黒騎士「お前を倒せと轟き叫ぶ!!!」
黒騎士の攻撃! “かえんぎり”+“かえんぎり”!!
黒妖精「何だ、このバカ熱気はッ…!?」
274 = 1 :
男と黒騎士の連携攻撃!!
男「真…必殺…音速、火炎ッ!!!」
黒騎士「最終…警告…法則、崩壊ッ!!!」
“かえんぎり”+“かえんぎり”+“かえんぎり”+“かえんぎり”、炸裂!!!
超高熱のエネルギーが、天を貫く柱となる!!!
男&黒騎士「エクス…カリバアアァ―――――――ッ!!!!!!!」
黒妖精「バカ…な…う、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!?」
男&黒騎士「光に、なれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
クリティカルヒット! クリーンヒット! フェイタルヒット!
連続攻撃ボーナス! 素早さシンクロボーナス! 精神シンクロボーナス!
友情パワーポーナス! 限界突破ボーナス!
黒妖精に99999のダメージ!!!!!
男「すごい…や、やった…! 俺達、こんなパワーが…!!」
275 = 1 :
黒騎士「…いや…!!!」
―ターン 4―
男「な、何だって…!?」
黒妖精「テメエらぁあああ…!!!!」
黒騎士「化け物め…」
男「え、HP10万越え…!?!?
何なんだよ…結局こいつだって、ただのボスキャラなんじゃないのかよ!?!?」
黒妖精「バカがバカ騒ぎしやがって…!!! この落とし前はキッチリつけてもらうからなァ!!!!!」
?「そこまでよ!」
男「! この声は…!」
妖精がかけつけた! パーティーに妖精が加わった!
男「妖精さん! 今度は本物だ!!」
276 = 1 :
黒妖精「よーう、アバズレ妖精」
妖精「アミュレトが切れたから来てみれば…あんた、何しに出てきたのよ」
黒妖精「何って? 俺は風の闘神なんだからここにいて当たり前だろ?」
妖精「HP10万の風の闘神なんざいないわよ。…本当の本当にバカなのね、あんたは」
黒妖精「そっくりそのままお返しするよ、バーカ」
男「妖精さん。その言い合いは気が抜ける」
妖精「気ぃ抜くんじゃないわよ。いいからこいつ、どかすわよ」
黒騎士「…俺はここまでにさせてもらおう」
黒騎士は様子を見ている…(1ターン放棄)
妖精「あんたは…いや、後でいいわ。>じゅもん…」
男「やるしかない…!」
妖精「男。こいつのHPは10万ぴったりよ。何でもいいからあと1発、ぶち込んでやりなさい」
男「わかった! >たたかう!」
黒妖精「…」
277 = 1 :
黒き妖精の特殊能力! オートヘイスト!
黒き妖精の素早さは上昇している!
妖精「無駄よ。あたしの素早さはカンストしている…!」
妖精はアミュレトを唱えた!
妖精「魔退けたる五芒の星を刻まん。護印となりて命に代われ。“アミュレト”!」
男は1度だけ、即死攻撃に耐性を得た!
男「よっしゃ!」
妖精「フ…詰みね」
黒き妖精の攻撃! 男の肺から空気を抜き取り絶命させる!
息の根止め! 100%デスの即死攻撃!!
黒妖精「…そらよ!」
男「がっふ…!」
命中! 男は死んでしまった!
加護の呪文が発動! 男は立ち直った!
男「はぁッ…! げほげほっ、キッツい…!! が、耐えたぞ!!」
278 = 1 :
黒妖精「…クククッ!!!」
黒騎士「むっ!?」
黒き妖精の特殊能力! 手負いの獣!
HPが10%以下の時、連続行動!!
妖精「はっ…、しまった!?」
黒妖精「アハハハ―――ッ!!! バカがバカがバカが!!!!」
黒き妖精の攻撃! 男の肺から空気を抜き取り絶命させる!
黒妖精「死ねェエァ――――ッ!!!」
息の根止め! 100%デスの即死攻撃!!
黒騎士「よけろ、男―――ッ!!!」
男「だ、ダメだ…かわせなっ…」
命中!
男「ぐっ…は…」
男は死んでしまった!
黒騎士「男!!!」
妖精「男―――っ!!!」
279 = 1 :
男「ごぼっ、はっ、はぁ… え…?」
加護の呪文が発動! 男は立ち直った!
黒騎士「なっ…」
妖精「ちょ…はっ? 何で?」
黒妖精「バカな!? アミュレトはひとりにつき1回ずつしかかけられない筈だ!!!!」
男「はぁっ、はぁっ…そうか、あの妖精がかけてくれたの…あれ、アミュレトか…」
妖精「あの妖精、って…」
黒妖精「妖精だと!? そんなワケねえ…俺達以外に妖精がいる筈ねェ…!」
男「何だかわかんねーけど…覚悟しろ、このガキ―――っ!!!」
男の攻撃! クリティカルヒット!!
黒妖精「づぁああああああああ!!!」
黒き妖精に120のダメージ! 黒き妖精を…倒した!
281 = 1 :
書き溜め尽きました(´・ω・`)
リアルタイム進行になります…
285 :
早くかけカタカタおせーぞ
286 = 1 :
男「いょっしゃあああ! 」
黒妖精「ぐうっ…クソがっ…!」
黒妖精の体が消えていく…
男「あっ、消えちゃうぞ。妖精さん、知り合いなんだろ?何か話さなくていいのか?」
妖精「…コイツと話す事なんかないわよ」
287 :
くぅ疲
288 = 1 :
黒妖精「まさか負けるとはッ…ハッ、だが聞けバカ男! こんなのは全部茶番なんだよ!!」
男「えっ?」
妖精「…やめなさい」
黒妖精「風の闘神? 笑わせるなよ、俺の本懐はそんな所じゃねえ。
他のバカふたりと決定的に違うのは、」
妖精「やめなさいって言ってるでしょ! とっとと消えなさい!!」
男「妖精さん…」
黒妖精「ヘッ…」
290 = 1 :
黒き妖精は、山の頂に霧散してしまった…
男「消えた…よかったのか、妖精さん。俺最後の勇者なんだろ?もう会えないんじゃ…」
妖精「どうだっていいのよ。それより、そこのガチャガチャ黒鎧」
黒騎士「…」
292 :
読んでるぞ
293 = 1 :
男「そうだ。聞く機会が無かったから忘れてた。なあお前…美剣士なんだろ?」
黒騎士「…違う」
男「いやいやどう考えてもそうだろ。俺でもわかるわ」
妖精「あんたそれ、まんま没モンスターの“黒き騎士”じゃない。
どういう事なのよ」
黒騎士「ぬけぬけとお前が、よくもそんな事を言えたものだ…まあいい。」
295 = 1 :
黒騎士「今の俺は…阿修羅すら凌駕する存在だ」
妖精「そういうのはいいから、ロストしてから今に至るまでを説明しなさいっつってんの」
男「ロスト? え??」
黒騎士「俺は、火の神殿の燭台の上で力尽き、そのままロストした。
俺という存在はこの世界から“抹消”され、自我は虚空の中に呑まれていった…」
男(あっこの語りかっこいい)
296 :
まだ最初しか読んでないけどこれ面白い
299 = 1 :
黒騎士「冷たい水の中に沈んでいくような感覚…自分という個が塵になり、世界の闇に溶け込んでいく。
俺のその奈落の深淵で、ひとつの騎士鎧と出会った。“漆黒の騎士、ビューティフィリオンフェヒター”…
この世界に生まれる事なく、何ひとつ活躍する事もなく虚の海で眠り続ける、哀れな存在…
奴は望んでいた。その漆黒を、闇の深淵から光の中へと」
妖精「あーあー大体わかったわかった没データと合体して復活したのね出番の無いクズ同士のフュージョンねはいはい」
男(あっ、もっと聞きたかった)
300 :
がんばれ
みんなの評価 : ☆
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