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元スレほむら「あなたと友達になれてよかった」

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タグ : - さやほむ + - 暁美ほむら + - 美樹さやか + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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1 :

たって

2 :

ただで飯は食えるし面倒事も押しつけられるもの

3 = 1 :

さやか「いやー、今日も楽勝って感じだったね!」

マミ「あんまり油断しては駄目よ美樹さん。足元をすくわれるわ」

さやか「分かってるって。でも私達4人なら大丈夫ですよ。ねえ杏子?」

杏子「あたしは別に一人でもやれるけどな」

さやか「そんな事言っちゃって。ホントはさやかちゃんと一緒に戦えて嬉しいくせにー」

杏子「ま、さやかでも囮くらいにはなるか」

さやか「ホント杏子は素直じゃないんだから。転校生だって、私と戦えて嬉しいわよね?」

ほむら「・・・そうね。あなたがもっと強くなって足を引っ張らないようになったらね」

さやか「うわ、二人とも私にきつくない?」

5 :

さやさや

7 = 1 :

ここは、まどかの望んだ世界。

魔法少女が絶望せず、魔女の存在しない世界。

さやか「っと、もうこんな時間か。私ちょっと寄るところがあるから、先に行くね」

杏子「またボーヤのお見舞いか?」

さやか「ま、そんなとこかな」

マミ「相変わらず熱心ね。頑張ってね美樹さん」

さやか「へへ、じゃ行ってきます」

美樹さやかはよく上条恭介のところに通っている。

美樹さやかに聞いた(聞かされた)話だと、退院も近いそうだ。

まあ、美樹さやかは上条恭介の回復を願いに魔法少女になったのだから当然なのだけれど

8 :

さやさや

9 = 1 :

杏子「頑張るよなーさやかの奴。せっかくの願いもあのボーヤの為に使っちまってよ。

    本人はさやかのお陰でケガが治ったなんてわかりもしないのに。なんの得にもならねーよ」

マミ「美樹さんは別に恩人になりたくてケガを治したわけじゃないんでしょうね。

   恋をすると、損得抜きで好きな人を助けたいと思うものよ」

杏子「ふーん、私には分かんねえな」

マミ「ふふっ、佐倉さんにもきっとそのうち分かる時がくるわよ」

ほむら「・・・」

10 :

ほむほむ・・・

11 = 1 :

巴マミと佐倉杏子の話を聞きながら、私はまどかの事を思い出していた

とても大切で、大好きな友達

私は今まで、何度も時間を繰り返してきた

彼女を救ために

まどかだけが私の全てだった

生きてる意味だった

そんなまどかが、自分の存在を懸けて願った祈り

全ての魔法少女を救いたいという彼女の想い

まどかの見守るこの世界を、私は絶対に守ってみせる

12 = 1 :

まどか『ほむらちゃん』

ほむら『まどか!』

まどか『私はね、ずっとほむらちゃんの事を見守っているよ』

まどか『いつでも、そばにいるからね』

ほむら『待ってまどか!行かないで!まどか!』

ほむら「まどか!」ガバッ!

飛び起きた私の目にうつるのは、見慣れた自分の部屋

まどかの姿はどこにもない

13 = 1 :

ほむら「・・・すごい汗」

私は布団から出ると、服を脱いでシャワーを浴びた

そしていつも通り制服を着て、いつも通り朝食を食べ、いつも通り1人で学校に向かう

楽しそうにおしゃべりしながら登校する生徒たちを横目に、私はただ黙々と歩く

別に寂しくなんてない

私にはやらなければいけないことがあるし、それにまどかだってどこかで私の事を見守ってくれている

さやか「よっ、転校生」

仁美「おはようございます、暁美さん」

私の後ろから走って近づいてきたのは美樹さやかと志筑仁美

いつも2人で一緒に登校してきている

そこが本来3人であったことを、彼女たちは知らない

14 = 1 :

ほむら「・・・おはよう」

さやか「朝から暗いなー転校生。もっと元気出していこうぜ」

ほむら「そういうあなたは朝からうるさいのね」

さやか「うるさいとはなによ!私みたいなのは明るくて元気な子って言うの!」

仁美「ごめんなさい暁美さん。さやかさんがご迷惑をかけて」

さやか「なんで謝ってんのさ!?」

ほむら「別に構わないわ。美樹さやかがうるさいのはいつもの事だもの」

さやか「あの、さすがの私もへこみそうなんだけど・・・」

15 = 1 :

さやか「でさー、そしたらあいつったらね・・・」

仁美「まあ、本当に?さやかさんはいつもそんな・・・」

ほむら「・・・」

朝に声をかけられて、流れで一緒に行くみたいな形になってしまったけど、私はこの2人と特に親しいわけではない

だから会話に入ることも出来ず、2人の一歩後ろを黙って歩く

思えば私は昔からいつもそうだった

引っ込み思案で口数も少なく、面白いことが言えるわけでもない

そんな私に友達なんてできるはずもなく、いつも孤立していた

友達が欲しいとは思っても、友達の作り方が分からなかった

そんな私がいくらクールぶってみたところで、結局根っこのところは変わっていない

16 :

さやかが導かれる前の話か

17 :

改変後は何故こうも物悲しいのか

18 = 1 :

さやか「ねえ、転校生はどう思う?」

ほむら「え!?ごめんなさい、聞いていなかったわ」

さやか「だから、目玉焼きは堅焼きか半熟かどっちがいいかって話」

ほむら「・・・別にどっちでもいいわ」

さやか「よくない!やっぱり目玉焼きは堅焼きが一番!半熟なんてドロドロが気持ち悪くて食べられたもんじゃないわ。

     分かってないなー転校生は」

よくこんなどうでもいい話でそこまで盛り上がれるなと感心する

私は美樹さやかのテンションの高さは最初から少し苦手だった

友達のいない私が言うのもなんだけど、あまり友達にはなりたくないタイプだ

19 = 5 :

ほむぅ…

20 = 1 :

私はこの居づらい場所から離れたくなり、二人に言った

ほむら「私、学校に急ぐ用事があるのを思い出したから先に行くわ。さよなら」

さやか「え?あ、ちょっと転校生!」

我ながら少し苦しいと思う

居づらくて先に行ったのだというのがバレバレかもしれない

まあ、別に構わない

ここからいなくなれれば

あの2人だって、私がいない方が良かっただろう

そして私はまた1人、急いで学校に向かった

21 = 1 :

午前中の授業が終わり、私は昼食をとるために屋上に向かった

まどかはここでよく、お昼ご飯を食べていたっけ

さやか「ここにいたんだ転校生。探したよ」

私がお弁当を広げていると、なぜか美樹さやかがやってきた

ほむら「なにか用かしら」

さやか「一緒にお昼食べようと思って」

22 = 1 :

一緒にお昼?

美樹さやかが、私と?

ほむら「・・・あなたはいつも志筑仁美と食べていたでしょう」

さやか「まあたまにはいいじゃん。同じ魔法少女同士、親交を深めようではないか」

ほむら「・・・好きにすればいいわ」

美樹さやかがなにを考えているのかが分からない

なにか目的でもあるのだろうか

・・・そういえば、誰かとお昼を食べるのはずいぶんと久しぶりのような気がする

23 = 1 :

さやか「転校生っていつもお昼パンなの?」

ほむら「ええ」

さやか「毎日そんなコンビニのパンばっかだと栄養が片寄っちゃうよ?」

ほむら「別に気にしないわ。それに毎朝お弁当を作るなんてめんどうだし」

さやか「ふーん。ねえねえ、私のお弁当見てみなよ。美味しそうでしょ?」

ほむら「料理が上手なのね、あなたのお母さん」

さやか「お母さんじゃないよ!これ私が作ったの」

ほむら「・・・あなたが?意外にもほどかあるわね」

さやか「あのね、私だって一応女の子なんだから。人並みに料理くらいできるわよ」

私は出来ないわ。言わないけど

24 = 1 :

さやか「味だっていいんだから。ほら、あーん」

ほむら「・・・なによ」

さやか「美味しいから食べてみなって。あーん」

ほむら「い、いらない」

さやか「いいから開けろー!」

ほむら「ちょ、やめ、やめなさ○△※□」

そして美樹さやかは、嫌がる私の口に無理矢理お箸を入れてきた

本当に最悪

私は美樹さやかのこういうところが本当に苦手なのよ

ただ、口に入れられたハンバーグの味は、とても美味しかった

25 = 17 :

一見何でも出来そうで実は料理の下手なほむほむ
不器用そうだけど実は料理上手のさやかちゃん

26 = 1 :

さやか「いい加減許してってばー」

ほむら「・・・最悪よ」

さやか「ごめんって。転校生とご飯食べるの初めてだからちょっとテンション上がっちゃってさー。

     でもさっきの慌ててる転校生、ちょっと可愛かったぞ」

ほむら「・・・」カチャ

さやか「ちょ!タンマ!謝るから銃向けないで!てかなんでそんなの持ってんのよ!?」

ほむら「念のため、これだけは今でも持ち歩くようにしてるの」

さやか「な、なんかよくわかんないけど下ろしてって!」

27 :

いやぁ、ほむさやって実に良いもんですね

28 = 1 :

ほむら「はぁ・・・。それで、結局なんの用なの?」

さやか「用って?」

ほむら「何か用があったからわざわざ私のところに来たのでしょう?」

さやか「だから言ったじゃん。あんたと親交を深めに来たんだってば」

ほむら「私は真面目に聞いているのだけど」

さやか「私だって真面目に言ってるっての」

そう言って美樹さやかは、すこし照れ臭そうに笑う。

さやか「私達は同じ敵と戦う魔法少女同士、仲間なんだからさ。やっぱり仲良くしたいじゃんか」

ほむら「仲間・・・」

29 = 5 :

この凸凹コンビっぷりがこの二人の魅力

30 :

ほむほむさやさや

31 :

なんだほむまどじゃねぇのか…

32 = 1 :

美樹さやかの言うことに私は戸惑ってしまう

私が今まで繰り返してきた世界では、他の魔法少女達とうまくいっていた事はあまりなかった

特に美樹さやかとは一番折り合いが悪かったと思う

そんな彼女にこんな事を言われるとは思っても見なかった

・・・いや、きっと美樹さやかは、本来こういう人物なのだろう

元気で明るく、誰とでも仲良くなれて、やかましいのにどこか憎めない

この世界では、彼女はそんな普通の女の子なんだ

もしかしたら、この世界の美樹さやかとならうまくやっていけるのかもしれない

さやか「それに転校生っていつも1人で寂しさうな顔してるしね。どうせ友達もいないんでしょ?

     このさやかちゃんがあんたの友達第1号になってあげるわよ」

・・・前言撤回。やっぱり私は美樹さやかの事は苦手だ

33 = 1 :

ほむら「私は寂しそうになんてしていないし、友達だっているわ。とても大切な友達が」

さやか「え、マジ?なーんだ、じゃあ私は2号さんか」

ほむら「おかしな言い方はやめなさい。それにあなたと友達になるなんて一言も言ってないわ」

さやか「まあ細かい事はいいじゃん。で、その友達って?」

ほむら「・・・鹿目まどか。たった1人の、私の友達よ」

さやか「鹿目まどかねー。聞いたことないけど、もしかして前の学校の友達?」

ほむら「・・・」

34 = 1 :

まどかの事を覚えていないのは分かっていたことだ

なのに、どうしても胸が苦しくなる

まどかの親友だった美樹さやかのそんな反応に、まどかの存在事態を否定されたような気持ちになった

ほむら「違うわ。まどかはここの学校の生徒で、あなたも知っていた子よ」

だからついこんな言い方をしてしまった

少なくともこの世界の美樹さやかは、まどかと友達だったことはないのに

35 = 1 :

さやか「ええ!?うーん・・・そんな子いたかなあ・・・」

美樹さやかは必死に思い出そうとしているようだった

しかし当然思い出せるはずもない

さやか「ダメ、わかんない。ねえ教えてよ転校生。なんか私、そのまどかって子の話もっと聞きたいかも」

ほむら「・・・そう。いいわ、教えてあげる」

36 = 1 :

そして私はまどかの事を美樹さやかに話した

私がまどかを救うために時間を繰り返してきた事や、ここがまどかの願った世界なのだということも含めて全部

荒唐無稽な話だと自分で思う

信じろという方が難しいし、おかしな奴だと思われるかもしれない

それでも話したのは、まどかという少女が生きた軌跡を、まどかの存在を、

誰かに知っていてほしかったからなのかもしれない

37 = 1 :

ほむら「と、まあこんなところかしら」

さやか「・・・」

ほむら「信じられないのも無理はない。キュゥべえですら信じはしなかったし」

さやか「ううん、私は信じるよ。転校生の言うこと、私は信じる」

ほむら「・・・なぜ?自分で言うのもなんだけれど、とても信じられるような話ではないはず」

さやか「なぜって言われてもなー。なんとなく私にはわかるんだよね。あんたは嘘はついてないってこと」

ほむら「あなた・・・」

さやか「それにさ、友達を信じるのに理由なんていらないじゃん」

39 = 1 :

そういうと美樹さやかは突然私の事を抱きしめた

彼女の胸と腕で私の顔が包まれる。

ほむら「ちょっ、何を!」

さやか「ほむらは今までずっと1人でがんばってきたんだね。大変だったよね。辛かったよね。

     でも大丈夫。ほむらはもう1人じゃないよ。まどかの願ったこの世界を、私達みんなで守っていこう」

ほむら「美樹・・・さやか・・・」

いつの間にか私の目から涙が溢れてきていた

抱き締められている状態ではぬぐうこともできず、そしてその涙を止める方法も分からない

だから私はせめて美樹さやかに見られないように、口から出そうになる嗚咽を押し殺して、

顔を美樹さやかの胸に押し付けた

その間美樹さやかは、なにも言わずにただ私の頭をなで続けてくれていた

40 :

ほむさやで百合ゴリ押しする奴は絶対に許さない
が、ほむまどを前提としたほむらとさやかの友情は見ていて気持ちが良い

41 :

さやちょっといい子杉ない?

42 = 1 :

ほむら「・・・そろそろ離してほしいのだけど」

さやか「あら、もういいの?」

ほむら「いいもなにも、あなたが勝手に抱き締めてきただけよ」

さやか「そうだっけ?ハハハ」

ほむら「あ・・・」

さやか「ん?あ・・・」

美樹さやかの胸元

さっきまで私が顔を押し付けていた場所に、水で濡れた跡が広がっていた

43 = 1 :

ほむら「・・・ご、ごめんなさい」

途端に顔が熱くなる

恥ずかしい

たぶん今私の顔は真っ赤になっているはず

さやか「いいってこんなの。ほっときゃ乾くよ」

ほむら「でも、もうすぐ次の授業が始まるわ・・・」

さやか「うーん、じゃあこのまま次の授業サボっちゃおうっかな。こんないい天気だし、1時間もすれば乾くでしょ」

ほむら「・・・本当にごめんなさい」

44 = 1 :

さやか「いいってば。それよりほむらは気にしないで授業受けてきなよ。

     優等生のあんたがサボりなんてしたらみんなびっくりするよ」

ほむら「・・・いえ、私もサボるわ」

さやか「気にしなくていいってのに」

ほむら「・・・勘違いしないで。私がサボりたいからサボるだけよ」

さやか「・・・ツンデレ?」

ほむら「・・・」カチャ

さやか「だから銃は反則だって!」

45 = 1 :

ほむら「ねえ、美・・・さやか」

さやか「んー?なに?」

ほむら「・・・ありがとう」

さやか「へへ、どういたしまして」

46 = 1 :

まどか『ほむらちゃん』

ほむら『まどか!』

まどか『ほむらちゃん、いつもこの世界のために戦ってくれてありがとうね』

ほむら『そんなの!私はまどかの為ならどんな事だって出来るわ!』

ほむら『だからまどか、お願い。あなたに会いたい。なんでもするから・・・。寂しいよ、まどか・・・』

ほむら「行かないで・・・」

47 = 1 :

目が覚めると、私は自分の布団の上にいた

徐々に意識が覚醒してくる

そうか、またまどかの夢を見たんだ

この頃まどかの夢にうなされることが多くなった

そして起きたとき、決まって私の胸は締め付けられるような苦しみに襲われるんだ

ほむら「まどか・・・」

彼女の名前を呼ぶ

返事が返ってくるはずもなく、私の声はこの小さな暗い部屋に飲み込まれていく

ほむら「会いたいよ、まどか・・・」

そしてまた、誰に届く事もない言葉だけが、私の部屋を満たしていった

48 = 5 :

ほむぅ…


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