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    元スレ男「ステマでうっかり女の子を買ってしまった」

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    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - ステマ + - 人身売買 + - + - 女騎士 + - 奴隷 + - 感動 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    「ステマって要するにサクラみたいなもんだろ?」

    「んー…んー…」

    「畜生…すっかり騙されたわ」

    「んー…んー…」

    「あっ、ごめん。猿ぐつわ付いたまんまだったな」

    「ぷはっ………」

    「ねぇ、君ってクーリングオフとかきくの?」

    「ききません」

    「いや、だってステマだよ」

    「そもそも人身売買が犯罪です。
    ステマステマさっきから言ってますが、そっちのことには一切触れないんですね」

    3 :

    ステマにも良ステマが存在する・・・?

    4 = 1 :

    「いや、知ってるし」

    「そうですか……で、私はどうなるんですか?何となく想像はつきますが」

    「帰っていいよ」

    「………はい?」

    「クーリングオフきかないんでしょ?なら家に帰りなよ」

    「じゃ…じゃあ何で私を買ったんですか?」

    「ステマのせいだって言ってるだろ」

    5 = 1 :

    「………」

    「どうしたの?ステマなの?」

    「いえ、売られるときに私の人生は終わったと思っていたので」

    「じゃあ再開だな。帰れ」

    「………帰りたいんですけど」

    「けど?ステマ?」

    「ステマステマしつこいんですけど……」

    「ごめん」

    「帰る家がないんです」

    6 :

    天国いけよ

    7 = 1 :

    「帰る家がない?家に帰る服がないの間違いじゃないの?」

    「確かに服は今着てるのしかありませんけどないのは家のほうです」

    「つまり住所不定…」

    「無職……って何言わせるんですか!」

    「いや、君が勝手に言ったんだろ」

    8 :

    へえ

    9 = 1 :

    「それに私は無職じゃありません。学生です」

    「中学生?」

    「はい…この春卒業でした……」

    「ふーん、で、何で家ないの?焼けたの?」

    「わかりませんか?私売られたんですよ?」

    「わからん」

    「父の……借金のせいです」

    「それでステマで売られたわけか」

    「……ステルスマーケティングは別に人身売買市場のことじゃありませんよ?」

    「知ってるし」

    10 :

    電池15%しかないから早く

    11 = 1 :

    「借金か、いくらくらいだったの?」

    「一億です」

    「家とか色々売ったら足りそうな額じゃない?」

    「足りませんよ!家だって築20年ですし」

    「ふーん」

    「あの…」

    「なに?」

    「ちなみに私いくらで売られてました」

    「三億」

    「……………は?」

    「税込みでね」

    12 :

    え・・・

    13 = 1 :

    「…あの、聞き間違えだみたいなのでもう一度聞きます。私何円でした?」

    「三億円」

    「…………」

    「ちなみに税抜きだと」

    「人身売買に税が絡むとかその辺は置いといて……
    三億って何なんですか!?色々おかしいですよね!?」

    「……え?そうなの?」

    15 :

    玉の輿じゃん
    いい男に買われたな

    18 :

    間違えて3億払う男

    19 = 1 :

    「何で買ったんですか?私何のへんてつもない、ただの中学年ですよ?」

    「それはステマのせいだっつってんだろうが!いい加減キレるぞ!」

    「すいません…… …じゃなくて!父の借金一億なんですよ!何で三億なんですか!?」

    「俺に聞くなステマ業者に聞けよ!」

    「連絡先なんて知りませんよ!」

    「じゃあ電話番号教えるよ」

    「あ……ありがとうございます」

    20 :

    俺もこの男に買われたい

    21 = 15 :

    >>20
    ステマしたらいんじゃね?

    22 :

    よほど高いところから飛べば

    23 = 1 :

    プルルルル

    ガチャ

    業者「はい、もしもし。男さんですね。どうかされました?」

    「私、そこに売られた中学年ですけど」

    業者「……えっと、どうかされました?」

    「私にも敬語なんですね」

    業者「そうですね。もううちの商品じゃありませんしね」

    24 = 6 :

    俺が買ったら達磨にして豚餌くわせるけどな

    26 = 1 :

    「ひとつ聞きたいんですが」

    業者「なんでしょうか?」

    「私、三億で売られたらしいですね」

    業者「そうですね。税込み三億です」

    「税込み………は、今はいいとして、父の借金は一億だったはずですけど」

    業者「別にうちは金貸し屋ではないんでそんなこと聞かれても困るんですけど。
    一億で仕入れた商品も三億で売れる商品だと思ったから売ったんですから」

    27 :

    そりゃそうじゃ

    28 :

    女ステマで大変な知名度になってんじゃねーのか

    29 = 1 :

    「だいたい一億で仕入れたってのもおかしいんじゃないですか?
    私普通の中学年ですよ?」

    業者「あなたは、なかなかのべっぴんですし、処女でしょ?
    マニアな金持ちなら数億は出すって……」

    「………」

    業者「そういうステマで仕入れてしまいました」

    「またステマかよ!」

    31 = 1 :

    業者「ついうっかり」

    「あなた達、そういう業者なんですよね?プロなんですよね?」

    業者「いやぁ、お恥ずかしい」

    「………で、あなた達もステマで私を売ったんですね」

    業者「……はい。だって仕方ないじゃないですか。売れなかったら大赤字ですよ」

    「……もういいです。あなた達は犯罪者ですけど、元をたどると悪いのは私の父ですから」

    業者「………」

    「失礼しました」

    ガチャン

    32 :

    >>30
    とんとんと言ったところだな

    33 = 1 :

    「……はぁ、疲れた」

    「どうだった?」

    「あ、はい。あの業者もステマで私を仕入れたみたいです」

    「やはり、ステマは憎むべき悪だな」

    「ところで…私はこれからどうすればいいんですか?」

    「児童養護施設にでもいけば?」

    「ごもっともな意見ですけど……」

    「何か不満なの?」

    「買ったものに責任は持たれないんですか?
    生き物ですよ私」

    「君、お母さんみたいなこと言うんだな」

    35 :

    いいな
    支援

    36 = 12 :

    いいね支援

    38 = 1 :

    「不安なんですよ……帰る家もない、何もない。そんな状況想像できますか?」

    「できないな」

    「そうですね。裕福な家庭で育ったみたいですし、できませんよね」

    「君、かわいくないな」

    「ステマでは可愛いって売りこみでした?」

    「いや別に。床上手とは書いてあったけど」

    「私……そういうことしたことないんですけど…」

    「だよね。処女なのに床上手っておかしいよね普通。畜生!あのステマ業者」

    40 = 1 :

    「いやさ、でも君を金で買った男のところにいるとか嫌だろ?」

    「私を売った家族や、人身売買業者の所に比べたら天国ですよ。
    それにあなたお金持ちなんですよね?」

    「意地汚いな」

    「…悪いですか?借金で身売りまでされた人間が意地汚くてちゃいけないんですか?」

    「………」

    「……すいませんでした。三億で買った女がこんなんじゃがっかりですよね」

    「あ、いや、別に……」

    「いいんです。ステマのせいで私を買ってしまったんでしたよね」

    「あ、だから…」

    「私が自立できるまでの最低限だけお願いします。
    厚かましいですけど助けて下さい」

    41 :

    「いいだろう。メイドとして家に使わす。」

    42 :

    「……あー、もう面倒くさい!」

    「………駄目ですか」

    「違う!えっと、君中学年だったね」

    「……はい」

    「高校とか入るつもりだったの?」

    「……借金のことでそんなこと考えもしてません」

    「学力的には?」

    「勉強は一生懸命してました。一応上位の成績もとれてます」

    「じゃあ高校入れば」

    「……でも今からじゃ間に合いませんよね?」

    「そのへんは気にするな。それより勉強しろ」

    「……勉強と言われても、鉛筆ひとつ無いんですけど」

    「わかった。今から買いにいこう」

    43 :

    いやぁこのuniのクルトガってシャーペンすごく書きやすいなぁ
    芯が回って常に尖り続けるんだってよw

    44 :

    >>43
    すげーw
    永遠に回り続けるとか永久機関じゃん

    45 = 1 :

    「中学生の教科書参考書各種、ノートその他諸々文具類。
    これだけで大丈夫か?家庭教師とかもつけようか?」

    「十分すぎます。もう大丈夫です」

    「そうか、じゃあその代わり……」

    「………覚悟はしてます」

    「落ちたら駄目だぞ」

    「あ……はい?」

    「とりあえず今日はゆっくり休めよ。
    明日からしっかり勉強するんだぞ」

    「………」

    「どうかしたか?」

    「…ありがとうございます」

    「なんだ、素直になったら可愛いじゃん」

    46 = 1 :

    「…………」

    「…いい人なのかな?あの人?」

    「頭は悪そうだったけど」

    「………疲れた」

    「言われた通り、今日は寝よう」





    「………何このベッド。すごいふかふかなんだけど。暖かいんだけど。寝心地いいんだけど………ぐすっ」
    ヒック……グスッ…ヒック……

    47 :

    なにこれ切ない
    続きはよ

    48 :

    スレタイから想像していたのと
    違っていた…GJ!

    49 = 41 :

    「しょうがねぇな。いっしょに寝てやるよ。」

    50 = 1 :

    コンコン

    「おーい。朝だぞ」

    カリカリカリカリ
    「おはようございます」

    「もう勉強してたのか……おはよう」

    「あなたが落ちるなって言ったんですよね?」

    「勉強もいいけど朝飯できたぞ」

    「何でそれを早く言ってくれなかったんですか。私昨日から何も食べてないんですよ」


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