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    元スレ男「よりによって最後の村に生まれてしまった」

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    151 = 1 :

    ―火の大陸?水の大陸間の海上―

    海竜「クエーッ」

    「はあ…」

    妖精「いいじゃない。水の大陸ではきっと重宝するわよ、かえんぎり(笑)」

    「おまっ…かえんぎりなめんなし!」

    妖精「まだ一回も使った事ないくせに」

    「うっ…」

    152 = 1 :

    ちょっとだけ休憩します


    妖精さん

    153 = 1 :

    ミスったかしら


    /nox/remoteimages/7d/60/0648b4b87f887db3982d30fcb546.png妖精さん
    /nox/remoteimages/37/c0/c98dca8af48b4f29103daed1663a.png

    154 = 33 :

    妖精さんのエロ画像はよ

    156 = 1 :

    獅子人さん

    /nox/remoteimages/cc/26/6fc58fd1350064e7d8cd1edbb844.png火の族長さん
    /nox/remoteimages/9a/04/18d93552a59dd1e9efc606c22557.pngこれから出てくる人
    /nox/remoteimages/88/97/8680610a1e4ddf398bc2589adc76.png

    157 :

    獅子人クォリティ高いな

    158 = 155 :

    美剣士は?

    159 = 1 :

    >>158
    テリーを意識した結果なんかうまく描けなかった…
    らくがきはこれで全部
    そろそろはじめます

    160 = 1 :

    ―水の大陸 東の海岸―

    海竜「クエェ…」

    「だいぶ無理させちゃったな」

    妖精「世界の端から端まで移動させたんだもの。そりゃ疲れるわよ」

    「えっ」

    妖精「世界の狭さを思い知った?」

    「えっ」

    161 = 1 :

    「こんなに淡々と世界の狭さを思い知らされた。感動も何もあったもんじゃない。もうだめだ」

    妖精「まあ、この世界を狭く感じたなら、それだけこの海竜が優秀だって事よ」

    海竜「クエッ!」

    「あっ、そうだ。そういや世界の果てってどうなってるんだ!?」

    妖精(世界の最果ての住人が何か言ってるわ)

    162 = 1 :

    妖精「この世界がどういう形をしているかは知ってるの?」

    「知らないから聞いてるんだよ」

    妖精「お盆」

    「えっ」

    妖精「世界はお盆の形なのよ。世界の果てでは、海が滝のように流れ落ちているわ」

    「滝って…その水はどこに流れているんだよ」

    妖精「さあ」

    「なにそれ怖い」

    163 = 1 :

    妖精「まあ、世界の形なんて今はどうだっていいでしょ。そんな事よりほら、さっさと水の都を目指すわよ」

    「えっあっはい」

    海竜「クェッ!」 ズブズブ

    「おっ、帰るのかシドラヌー! じゃなー!」

    164 = 1 :

    ―水の大陸 フィールド―

    「な、何だよこれ…水の大陸だって聞いて、何か勝手に綺麗なところを想像してたけど…」

    妖精「見渡す限りの毒の沼でしょ」

    「何でこんな事に」

    妖精「水の三闘神の仕業ね」

    「なにそれひどい」

    妖精「倒せば元通りになるわよ。何っ回も何っ回も元に戻してきたんだから」

    (…何か、妖精さんがこんな性格してる理由がちょっと理解できる気がする)

    165 = 1 :

    「で、これどうやって進むの。妖精さんは浮いてるからいいけどさ」

    妖精「本当はね。あそこに見える洞窟の奥にある、“ペガサスのくつ”を履いて進みます」

    「…妖精さんの攻略方法は」

    妖精「>じゅもん “フロート”!」

    「わっ、体が浮いた」

    妖精「これで無問題ね」

    166 = 1 :

    ―水の都ウォーティス―

    「絶望した。街の中にまで及ぶこの惨状に絶望した」

    妖精「美しき水上都市だもの。水が汚染されてりゃ、そりゃきったなくなるわよ」

    「うう…で、どうしてこの街に寄ったんだ? 直接神殿に行っちゃだめなのか?」

    妖精「…そろそろね」

    ドンッ

    「きゃっ!?」

    「うわっ」

    168 = 1 :

    「いってー」

    「ごめんなさい、大丈夫ですかっ…!?」

    その時、男に電流

    (!? あ、亜麻色の…長い髪を…!!)

    妖精「かぜがやーさしくつつーむー」

    169 = 1 :

    「だっ、大丈夫ですか…!?」

    「」 ポワワワーン

    「あ、あの…?」

    「ひゃ、ひゃい!」

    妖精(ここはこいつの好みの女が出てくる事になってるからね。無理もないでしょ)

    170 = 1 :

    「怪我? いえっ、ありません。ありませんとも」 ニカッ

    妖精(どっかで見た笑い方だわ…)

    「あの…旅の方、ですか…?」

    「ええ、そうです。そうですとも」 ニカッ

    妖精(うぜっ)

    171 = 1 :

    >>168
    訂正

    ×その時、男に電流
    ○その時、男に電流走る

    172 = 1 :

    「そうですか。あの…今、この街の宿はどこも営業していないんです」

    「そうなのか。そうなのですか」 ニカッ

    「大陸じゅうが毒の沼地になってから、旅人なんて訪れないので…なので良かったら、私の家に泊まっていってください」

    「」 ガタッ

    「あの…どうされました?」

    「泊まります!泊まりますとも!」 ガタガタッ

    妖精(ペッ)

    173 = 1 :

    ―少女の家―

    「ただいまー、おばあちゃん!」

    老婆「うう…おかえり、少女…」

    「お邪魔します。お邪魔しますとも」

    老婆「誰かえ…?」

    「旅人さんよ。街の宿はやっていないから、うちに泊まっていってもらおうと思って」

    妖精(毎度毎度思うけど…こんな都会の街に、そんなお人好しがいるわきゃねーだろ…)

    174 = 1 :

    老婆「そうかい…この子とこんな年寄りしかいない家だけど、まあゆっくりしていっておくれ…ごほっ、ごほっ」

    「お婆さん、体が悪いの?」

    「毒にやられてしまって…直接沼に接触しなくても、体の弱いお年寄りはこの大陸に漂う毒気に耐えられないんです」

    老婆「ごほっ、ごほっ…おかげでこの娘には苦労をかけっぱなしじゃよ…」

    「もう、お婆ちゃん。それは言わない約束でしょ」

    「…」

    妖精(そら来た…)

    175 = 1 :

    「安心してください、お二人とも」

    「えっ…?」

    「この大陸の清らかで美しい水は、この俺が元に戻してみせます」

    妖精(お前は正常なこの街を見たことすらねーだろうがよ)

    老婆「元に戻す…? おまえさんは、一体…」

    「何を隠そう! この俺は! いや、この俺こそが! 妖精に選ばれた、最後の勇者なのです!」

    老婆「ええっ」

    「まあっ」

    176 = 1 :

    妖精「はい、そういう事なんで今晩は泊まらせてもらいますよっと」

    「えっ!? 泊まってもいいの!? 妖精さんの事だから、てっきりダメとか言い出すと思ってたのに!」

    妖精「ここで一晩明かさなきゃ、話が進まないの」

    「ひっ…一晩を、明かすッ…!」

    「まさか、あなたが伝説の勇者さまだったなんて…今夜はゆっくりしていってくださいね!」

    「はっ、はひっ!」

    妖精(好きにしろ)

    177 = 1 :

    ―夜 少女の家、屋上―

    妖精「いくら何でも鼻の下伸ばしすぎだろ、あの男…くそっ、デレデレしやがって」

    妖精(…)

    妖精(待っててね、みんな…もうすぐ、もうすぐだからね…)

    コッ… コッ…

    妖精(? 誰か、来る…? って、男とあの子…!?) ササッ

    「は、話って…何かな…?」

    「…///」

    178 = 1 :

    妖精(えっ!? おいおいおいどういう事だよ、いくらお楽しみイベントだっていっても、今までここまでの進展は…)

    「えっと…少女、さん…?」

    「あの…わ、私っ…! 街でぶつかった時から、男さんの事が…!」

    妖精「」

    「」

    179 = 1 :

    妖精(いやいやいやいやいや! おかしいって! 絶対おかしいからっ!)

    「男さんは…あたしの事、どう思ってますかっ…!?」

    「」

    「や、やっぱり…いきなりすぎますか…?」

    「好きです」

    「えっ?」

    「好きですとも」 ニカッ

    180 = 1 :

    「えっ…あのっ…それじゃあ、あのっ…!」

    「何ですか?何でしょうか?」

    「…してください…」

    「はい?」

    「ちゅー…してください…」

    「えっ」

    妖精(えっ)

    181 = 1 :

    「だ、だめ…ですかっ…?」

    「…ですとも」

    「えっ?」

    「いいですとも!」 ガバッ

    「きゃっ…!」

    妖精()

    182 = 1 :

    「そっ、それじゃあ…恥ずかしいので、目を瞑って…」

    「はっ、はひっ!」

    「んっ…」

    「んっ、んーっ!」

    妖精(えっ…ホントに? ホントにしちゃうの!?) チラッ

    (…) ニコッ

    妖精(!? こっちを見てる…!? あの笑い方、どこかで…)

    183 = 1 :

    妖精(! もしかして…いや、そんなまさか…その正解は、さすがの私もドン引きだわよ…!?)

    「>じゅもん… “シェイプ”、解除だ…」

    ドロローン

    妖精(! あ…ああっ…!)

    「んーっ!!!」

    ぴとっ

    (!? お、思ったより冷たくて、カタいな…!)

    184 = 1 :

    「どうだ、ファーストキッスの味は」

    「ひ、ひやっこくて…かたいれす…」

    「そうか。思うざま吸い付いて構わないぞ」

    「!? ほ、ほんとうれすか!?」

    「構わないとも。それは俺の便所サンダルだがな!」

    「えっ」 カッ

    妖精「あちゃー」

    185 = 1 :

    「ぶわっははははははは!久しぶりだな、男!」

    「なっ…なっ…なっ…」

    妖精(世界一気味の悪い、感動のご対面だわ)

    「う…うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

    「おっ、おっ、おっ…おっ、おやっ…親父…!? 親父ぃ!?!?」

    「よう、息子よ」

    186 = 1 :

    「ぶっ…ぶへぇっ、ペッペッ!!! ペェエッ!!!!」

    妖精「子が子なら親も親ね」

    「妖精さん!? 見てたの!?」

    「あんたが俺の息子を預かってるっていう、妖精さんかい」

    「ちょっ…あの、これ…どういう事?」

    187 = 1 :

    妖精「勇者の特性。“父親と、必ず敵対する”」

    「えっ」

    妖精「ってのが、あるわね」

    「そういう事だ、息子よ」

    妖精「いやまあ、何で女の子に化けているのかはさっぱり何だけど」

    「ハッハッハ、息子をからかいたかっただけさ」

    「じゃあ…親父は今、敵って事なのか!?」

    188 = 1 :

    「そうだ。…そして、戦いは既にはじまっているんだぜ」

    「えっ」

    「俺こそが…この大陸の千の毒沼の主、水の闘神なのだ!」

    「えっ」

    妖精「そのポジションで出てくるのは正直予想外だった」

    「さあ、息子よ。刃を交えよう! さあ、ターン1だ! コマンド!?」

    ―ターン 1―

    「ここでやるのかよ」

    190 = 1 :

    「くそっ…どうすればいいんだ、妖精さん!」

    妖精「さあ。あたしも初めてのケースで何がなにやら」

    「えっ」

    妖精「でもまあ、これで水の神殿に行く手間も省けたってもんよね。 >じゅもん…」

    「くそっ、やるしかないのか… >たたかう だ!」

    「さあ来るが良い、息子よ!!」

    191 = 1 :

    妖精「とにかく、そのワケわかんない素性を暴かせてもらうわ。…“アナライズ”!」

    妖精さんはアナライズを唱えた!

    ミス! 父にはこうがかなかった!

    妖精「はあっ!?」

    「ふははははは! 効かぬ! 効かぬなあ!!」

    「よ…妖精さんのじゅもんが、効かない…だと…!?」

    妖精「ちょっ、どういう事!? これが効かない敵キャラなんて、古今東西どこにもいない筈なのに!」

    192 = 1 :

    「フッフフ…お嬢さん、ちょいと頭が固いんじゃないのかい?」

    妖精「なっ…賢さ1の父親のくせに、生意気なっ…!」

    「どこにもいない筈の敵がここにいる。そう考える事はできまいかな」

    妖精「!」

    「そう。俺は規格外なんだよ、お嬢ちゃん…」

    妖精「そんな…!?」

    (やだ…! 用務員のオッサンみたいな格好してるくせに、ちょっとかっこいい…!)

    193 = 1 :

    「そして! 今の1ターンで先手を打たなかったのは、致命的! フェイタリティだぜ!」

    妖精「なっ…! アナライズを弾いたくらいで、調子に乗るんじゃないわよ!」

    「そうだぜ親父! 体力全振りの俺を一撃で沈めるのは無理だろうし、百戦錬磨の妖精さんに何が通じるっていうんだ!」

    妖精「そうよ。あたしのレベルは255…おまけに物理回避100%、全属性・状態異常耐性も完璧。どう? 絶望したかしら?」

    「…レベル255だと?」

    妖精「ええ。あなたのAIじゃ、あたしを攻撃対象に取る事すらできないでしょう?」

    「どうかな…? 次の行動の対象は、アンタだぜ…?」

    「何っ!?」

    194 = 1 :

    ※親父の声は藤原啓治に脳内変換してお楽しみ下さい

    195 = 1 :

    妖精「は、はったりよ…!」

    「それは自分の目で確かめてみるんだな。>じゅもん… モード反転、裏コード! ザ・チートッ!!」

    「えっ」

    妖精「ば、ばかなっ!? そのコードは…!」

    「そう…! 前時代的、オールドタイプな五文字制限の呪文など、俺は超越した…!」

    妖精「禁忌の技を使う気なのね…!?」

    「そう! 世界の“均衡”を破壊しかねないがために、神々が封印した禁呪だ!」

    (えっと、これって誰の親父なんだっけ…?)

    196 = 1 :

    「クックク…お前さん、レベルが255なんだってな? わざわざ教えてくれてありがとうよ!」

    妖精「!? し、しまったっ!」

    「とくとテイスティングしろ! >うらじゅもん… “レベル5パラライ”ッ!!!」 バリバリバリッ

    妖精「きゃああっ!?」

    妖精さんは麻痺してしまった!

    「よ、妖精さーんっ!?」

    妖精「くっ、くそっ…!」

    197 = 1 :

    妖精(うかつだった…まさか、伝説の耐性無視呪文を使える者がいただなんて…!)

    (妖精さんが行動不能に陥るなんて…くそっ、一体どうすれば!?)

    「どうした息子よ。女の子のサポートがなければ、お前は戦えないのか?」

    「なっ…何だとっ」

    「ここまで一人でやってこられたのか? 相変わらず、誰かの助けがなきゃあ何にもできないガキのままか?」

    「うるさいっ! フラッと出たまま何年も帰ってこない無責任親父のくせに…俺に、説教するなあっ!」

    198 = 1 :

    男の攻撃!

    「だりゃあああああっ!」

    「はっはは…やっぱり、ガキのまんまだな!」

    水の障壁が攻撃を防いだ!
    ミス! 父にダメージを与えられない!

    「なっ…!?」

    「言っただろ? 俺は水の闘神なんだぜ?」

    「くっ、くそっ… !?」 クラッ

    199 = 1 :

    妖精「男っ!?」

    「な、何だ…体が…」

    男の体に毒がまわる… 男は35のダメージをうけた!

    「そんな…?い、一体いつ…!?」

    「どうだ? 俺からお前に贈るハニー・トラップ…恋の罠の味、もとい、便所サンダルの味は!」

    「あっ」

    妖精「うわっ」

    200 = 1 :

    「ふっはは! さあ、続けるぞ…さあ、ターン2だ! コマンド!?」

    ―ターン 2―

    (くそっ…このままじゃ、マズい!)

    妖精「男…あたしが許すから、>にげる を選択しなさい…!」

    「妖精さん!?」

    「ほう…逃げる気か? それもいいだろう。だが、この父…ファーザーからは逃げられんぞ…?」

    「っ…!」


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