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    元スレ男「モテる代わりに難聴で鈍感になるんですか?」

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    タグ : - ハーレム + - ホラー + - 難聴スキル + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    552 = 533 :

    待ってましたよ続きだ~

    553 :

    やったぜ

    554 = 372 :

    (大体の美少女は皆決まって獲物を前にした肉食獣の如きベタベタアタックと決まっていた。言いすぎだろうか、だが少なくとも間違いではあるまい)

    (なるほど嬉しい。ここから俺が委員長とのイベントをこなしていけば、それまでの反動で一気にデレ期へ突入するのだろう。実に攻略し甲斐がある美少女ではないか)

    (最近ではこの手のキャラは食傷気味とも言われているが、初めから積極的に仕掛けてくる美少女の中、彼女のようなタイプの存在は中々嬉しいものだ)

    の娘「男、お帰りなさい。今までどこに行ってたの? [ピーーーーーーーーーーーー]……」

    「何だって?」

    の娘「な、何でもないよっ、気にしないで? ……それよりさ、男。転校生さんと何かあったの…?」チラ

    (男の娘に倣って視線を転校生へ向ければ、そこには教科書を読む振りして、この俺に熱い眼差しを送る彼女の姿である。教科書が逆さまだぞ、うっかり転校生かわいい)

    「……おい、とっくにバレてるぞ。まるで必死に巨乳のお姉さんをチラ見する中学生みたいな感じだ」

    転校生「! べ、べつにあんたの事なんて見てないしっ、私は見ての通り勉強中よ! 変態とは違って時間を無駄にしないの、私は…」

    「どこの帰国子女が今さら英語の勉強しなきゃいけないんだよ。しかもお前、それ逆に読んでるから」

    転校生「は、ああーーーっ!? あ、うぅ……[ピーーーーーーー]……///」

    「へっ、それじゃあどうぞ気にせず続けてくださいよ。俺も見なかった事にしてやるからさ」

    転校生「う、うるさいわよ!! 犬に追い回されて車に轢かれろ、変態マジン!!」

    556 = 539 :

    いいね

    558 = 324 :

    きたか

    559 = 528 :

    きたな

    560 :

    やっとか

    561 = 372 :

    転校生「ちょっと、どうして私の隣に座るのよ! また変態する気でいるの!?」

    「バカ! もっと人目を気にしろ、要らん誤解が生まれるわ!!」

    「……ていうか、お前の記憶力は鶏並みか? 俺の席は元々お前の隣だった筈だが」

    転校生「うっ……し、知ってるわよ…………な、なによ、こっち見ないで。…ていうか許可なく机寄せるな!」

    「1時限目の数学の教科書な、今日家に置き忘れたんだよ。一緒に見せてくれないか?」

    転校生「はぁ? …ふん、やっぱり変態でバカな奴だわ、あんた。…まぁ、仕方ないから見せてあげてもいいけど」

    「そいつはどうもサンキュー、助かるよ。ところでお前、どうして胸抑えてるんだ?」

    転校生「……///」

    (やはり昨日のイベントが後を引いているか。もはや顔どころではない、手から足まで、全身が風呂上がりすぐのように紅潮していたのである)

    「なぁ、昨日は本当にすまん。俺も別にお前との約束を忘れていたわけじゃないんだ」

    転校生「わかってるわよ……べ、別にあやまらなくていいから……」

    「胸を揉んだのも悪かった!! 本当にすまん!!」

    転校生「へ……」

    ざわざわざわ・・・ぴたっ

    562 = 528 :

    よし

    564 = 362 :

    わっくわく

    566 = 467 :

    んほおおおぉおお

    568 = 372 :

    男子たち・女子たち「いまの聞こえたか……転校生さんの胸だと……が、学校で……まさか、転校初日から男くんと……積極的……」

    転校生「あ、う、っ……いやぁあああああああぁぁ~~~!!? ///」ブンブンブンブン…

    (まるでボイルされた蟹だ。この分ならば彼女の頭から蒸気が発生してもおかしくはないだろう)

    (しかし、これでは鈍感以上にマイナスである無神経の烙印が押されても文句は言えまい。だが、この展開は転校生に対し良く作用してくれるだろう。彼女は完全に俺の虜となっている。クラスの連中も手伝って、盛り上げてくれる、筈)

    子たち「おい、男!! 転校生とやっぱり付き合ってるって噂、マジなのか!!」

    子たち「ていうか、男くんサイテー! いくら何でも教室で、しかも大声であんなこと言わないよフツー!……転校生さん、大丈夫?」

    転校生「あ、あ……あっ……」ピク、ピク

    「わ、悪い転校生……さっきから謝りっぱなしだが、さすがに無神経すぎた」

    「でも昨日はお前、揉んですぐ俺があやまる前に突然帰ったからタイミング見失っちまって!!」

    転校生「わぁああああああーーー!? やめてっ、これ以上喋らないでド変態クズーっ!!」

    転校生「あ、ああ、あんたねぇ! 一体その頭、脳味噌の代わりに何が詰まってるの!? それとも何か飼ってるの!?」

    「お、おい、少し落ち着けってば……」

    転校生「これが落ち着いていられる状況だと思えるのなら、やっぱりあんたはある意味で変態だわ!! 最低よっ!! ……さ、さいてい、ほんとに」

    転校生「っー……しねっ…!」ポロポロ

    (間違いない。俺はこの美少女が言う通りの変態クズといま真になり下がったのだろう。だが、問題はない。全ては俺の計算通りに事が進み始めたのである……本当にすまない、心が痛むぞ、転校生)

    569 = 408 :

    わくわく

    573 = 441 :

    どう展開するの

    576 :

    もし落ちたり荒らし来たらパー速使えよ
    絶対需要はあるから

    577 = 372 :

    子たち「男、ここは責任持って交際宣言をする場面だ。俺たちも鬼じゃない」

    子たち「ちょっと男子は黙ってて! ……でも、男くん。このまま逃げるのは卑怯だよ」

    転校生「み、みんな何おかしなこと言い出すのよ……!?」

    子たち「とりあえず俺たちの前でキスでもしとけって。ほら、転校生さんもまんざらでもなさそうだぜ?」

    転校生「いや、ちょっ……はぁ!?///」

    子たち「キース!キース!キース!」

    子たち「男子いい加減やめなさいよ!! 転校生さんも困ってるじゃない!!」

    転校生「う、うぅ……」

    「やれやれ。場所を変えるぞ、転校生。1時限目の数学は休む。男の娘、あとでノート頼めるか」

    の娘「え? あ、うん……問題ないよ……男のためなら……[ピーーーーーーーー]」

    (次の相手は男の娘にしておいた方が良さそうだ。彼女、いや彼にもそろそろ手をつけておかねば、後に回すたびに攻略が難しくなるだろう)

    (と、思考を巡らせる間もなく、俺は再び転校生の手を取って教室から逃走するのである。何度やっても本当に心地が良い。これこそが主人公特権か)

    「行こう、転校生!」グ

    転校生「またなの!? [ピーーーーーー]……///」ぐい

    578 = 528 :

    しえん

    579 = 528 :

    581 = 372 :

    「はぁはぁ……いやー、こんな形で授業をサボった経験、お前にはないだろ?」

    転校生「あるわけないでしょ! 全部あんたのせいよ、全部全部全部……[ピーーーーーー]」

    「転校生、もう一度しっかり謝らせて欲しい。悪かった。勉強の約束の件も、胸も…」

    転校生「あんた絶対真面目に詫びる気ないでしょ!? ほんっと、最低のクズよ!」

    転校生「私、まだ転校して来て2日しか経ってないのよ? …そ、それであんな風にみんなに言われて、私にイギリスへ帰れってことなの!?」

    「別に悪ふざけでも、嫌がらせのつもりでもなかったんだ。今さら信じて貰えるとは思っちゃいないが」

    転校生「じゃあ何だっていうのよっ…もう、私 教室へ戻れないじゃない……バカ変態……っ」ポロポロ

    (目からダイヤモンドでも流しているのか。転校生の涙は、一滴一滴その頬を伝い、制服や床へ落ちる。その美麗たる光景に、時の流れをも忘れ、恍惚とするしか俺はなかったのだ)

    「ほら、ハンカチやるよ」

    転校生「変態臭いハンカチなんて受け取りたくないっ!! ……[ピーーーーーー]…!」

    (それでも無理に手渡してやれば、恐る恐るとそれを胸の前で握りしめ、顔を下に向けた転校生である)

    「問題なく教室へ戻っていい。大丈夫だ、俺がお前を守ってやろうじゃないか。今回ばかりは俺の責任なんだしな…」

    転校生「はぁ!? ああああ、あわわわ……///」

    584 :

    追いついた
    面白い

    585 = 472 :

    転校生可愛い

    587 :

    やっと追いついた
    おもろい

    589 = 372 :

    (落ちた、または、落とした、確実な確信を持って思える。転校生のこの異常なうろたえを見よ、この通り、間違いないではないか)

    (動揺する彼女をこの俺は黙って真剣に見つめるのみ。ここから先はもはやお約束の方法で)

    転校生「……あ、あんた。[ピーーーーーーーーーーーーーーーー]……?」

    転校生「それって、つまり、よ? ……そのぅ、あのー……[ピーーーーーーーーーーーーーーーーガーーーーーーーーーーーー---]……」

    「え? 何だって?(逃げるのだ)」

    転校生「っー……!」プシュー

    「ほら、ボサっとしてないでそろそろ戻るぞ。それともやっぱりサボったままで構わないか?」

    転校生「も、戻るわよ! じゃなきゃまた変な噂が立っちゃうでしょ! 行きましょ、えっと……[ピーーー]///」

    「は?」

    転校生「何でもないっ!! ……ほんとあんたって[ピーーーーーーーーー]、[ピーーーーー]」

    転校生「…[ピーーーーーーーー]……あははっ…///」ニコニコ

    「ブツブツ一人で何喋ってんだよ。ここは日本だ、日本語を話せ!」

    転校生「じゃあ、責任持ってあんたが私に教えてよね? いい? 今度は絶対だから!」

    「了解、了解……ふ、ふふふ」

    (攻略完了)

    590 :

    だめだこれ読むと死にたくなる

    591 :

    肝心な部分が見えなくて歯がゆい

    592 :

    難聴スキルがこんなにも厄介なものだなんて・・・

    593 :

    バッドエンドオチしか想像できなくて怖い…

    594 = 402 :

    難聴鈍感は苦労するんだな
    モヤモヤする

    595 = 392 :

    幼馴染と転校生は落ちたか…
    早く先輩二人をハーレムに入れて欲しい

    596 = 329 :

    難聴なんてレベルじゃなくてワロタ

    597 = 329 :

    てす

    598 :

    まだあったのかよ

    600 = 372 :

    (今でこそ得意気になって高笑いたいのだが、正直なところ、二人きりになった辺りから、しばらくは冷や冷やさせられていた)

    (一歩間違えれば、俺は転校生ルートへ一直線どころか、ゴールへ向かっていたのだから)

    (彼女らが俺を鈍感と認識している、そして神から受けた枷とも呼べる難聴スキル。上手く利用してやった。まるでハーレム主人公のように立ち振舞ってやったのだ)

    (転校生とはこれ以上、以下を狙って目指すつもりはもはやない。切り替え時が訪れたのである。転校生との重要イベントは避け、これからは簡易イベント限定で接するのみよ)

    (……しかし、あそこまで好感度を上げてストップをかけておくのも実に惜しい話ではある。ハーレムを投げ出してくっ付いても悪くは)

    (ある。この俺が目指すべき道はただ一つなのだ。けして妥協は許されないし、しない。揺ぎ無きこの思いを貫き通せば、きっと待ってる 僕らの楽園)

    (転校生には感謝しなければならないだろう。彼女は俺をステップアップさせる糧へと昇華されたのである。ありがとう、転校生。本当に、ありがとう……)

    の娘「男、男ってば……ねぇ、聞いてる?」

    「すまん……久しぶりにこの大した事ない頭脳をフルで使ったからか、いま眠くて仕方がない」

    の娘「へぇ、男が真面目に授業を聞いてたの? 今日は空から槍の日だね」

    の娘「……って! そうじゃなくて[ピーーーーー]」

    「えぇー? 何だってー?」

    の娘「だから……実はこれ、その……」

    の娘「く、クッキー買ってきたんだ! 今日の朝、近くのパン屋で! ほら、あそこ、こういうお菓子も売っててさ……」

    (と、俺の前でモジモジと目線が泳いでいる男の娘の手には、どう見ても市販で売って良いような形状ではないクッキーの袋詰めが握られていたわけだ)


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