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元スレ美希「ミュウツー……?」
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ガチャッ
美希「おはようございますなのー」
ミュウツー「……」
美希「えっ、誰?」
小鳥「ああ、おはよう美希ちゃん」
美希「小鳥、この紫っぽい人、誰? 角生えてるけど」
小鳥「プロデューサーさんよ」
美希「プロデューサー?」
ミュウツー「みゅー」
小鳥「そう! うふふ、765プロに、ついに待望のプロデューサーさんがやってきたのよ!」
美希「へー……」
高木「街で偶然彼に出会ってね、一目見た瞬間にティンときたのだよ。
『この若者は只者じゃない!』とね」
美希「ふーん」
高木「美希君も、自己紹介するといい。これから彼と私達は、
長い時間を共に過ごすことになるのだからね」
美希「うん! ミキの名前は星井美希だよ、よろしくね、プロデューサー!」
ミュウツー「……」
美希「あれ? ねぇプロデューサー、あの……うっ」
『よろしくおねがいします』
美希「な、なに!? 頭に直接、声が……」
ミュウツー「ミュー」
高木「彼はどうやら物静かなタイプらしく、口をあけても『ミュー』としか言わないのだ。
でも大丈夫、こんな風にテレパシーが使えるようだから、コミュニケーションに支障はないだろう」
美希「そ、そうなんだ……」
ミュウツー「……」ティーン
『これから一生懸命頑張ります!』
美希(みょんみょんって頭の中で声が響いてる……ちょっと気持ちワルイの……)
『この若者は只者じゃない!』とね」
美希「ふーん」
高木「美希君も、自己紹介するといい。これから彼と私達は、
長い時間を共に過ごすことになるのだからね」
美希「うん! ミキの名前は星井美希だよ、よろしくね、プロデューサー!」
ミュウツー「……」
美希「あれ? ねぇプロデューサー、あの……うっ」
『よろしくおねがいします』
美希「な、なに!? 頭に直接、声が……」
ミュウツー「ミュー」
高木「彼はどうやら物静かなタイプらしく、口をあけても『ミュー』としか言わないのだ。
でも大丈夫、こんな風にテレパシーが使えるようだから、コミュニケーションに支障はないだろう」
美希「そ、そうなんだ……」
ミュウツー「……」ティーン
『これから一生懸命頑張ります!』
美希(みょんみょんって頭の中で声が響いてる……ちょっと気持ちワルイの……)
美希(目つきも悪いし、肌の色もちょっとヘンだし、スーツに穴あけて尻尾生やしてるし……)
美希(あんまり、ミキのタイプじゃないかも……あーあ、もっとカッコいい人なら良かったのにな)
ミュウツー「……みゅー」シュン
美希「? どうしたの、なんかガッカリしてるみたいだけど……」
ガチャッ
春香「おっ、おはようございますっ! すみません、遅刻しちゃ……」
くらっ
春香「う、うわっ、うわわあ! 転んじゃ──」
ミュウツー「……」スッ
ミュウツーの サイコキネシス!▼
春香「……? あ、あれ? 転んでない?」フワフワ
美希「え!? は、春香、なんで浮いてるの!?」
春香「浮いて……わぁっ!? ほ、ほんとだっ!」
美希(あんまり、ミキのタイプじゃないかも……あーあ、もっとカッコいい人なら良かったのにな)
ミュウツー「……みゅー」シュン
美希「? どうしたの、なんかガッカリしてるみたいだけど……」
ガチャッ
春香「おっ、おはようございますっ! すみません、遅刻しちゃ……」
くらっ
春香「う、うわっ、うわわあ! 転んじゃ──」
ミュウツー「……」スッ
ミュウツーの サイコキネシス!▼
春香「……? あ、あれ? 転んでない?」フワフワ
美希「え!? は、春香、なんで浮いてるの!?」
春香「浮いて……わぁっ!? ほ、ほんとだっ!」
春香「わ、私、いつの間にこんな力を……! やったぁ、これでもう転ばなくて済むかも!」
高木「ウォッホン! あー、天海君。残念だがそれは、君の力ではないのだよ」
春香「え?」
ミュウツー「……」ミョンミョン
美希「? 目が光ってる……もしかしてこれって、プロデューサーがやったの?」
ミュウツー「ミュー」コクン
高木「彼はテレパシーだけでなく、このように手を触れなくても物体を動かす力……
いわゆる超能力も嗜んでいるようだ。今天海君が浮いてるのは、その力だよ」
春香「そうなんですか……あーあ、ちょっとガッカリ」
ストン
春香「っていうか、あの……その、あなたは?」
小鳥「春香ちゃん、この人はね──……」
美希「……」
美希(プロデューサー、春香を助けてくれたんだ)
美希(見た目はちょっと気持ちワルイけど、案外優しいところあるのかも……)
高木「ウォッホン! あー、天海君。残念だがそれは、君の力ではないのだよ」
春香「え?」
ミュウツー「……」ミョンミョン
美希「? 目が光ってる……もしかしてこれって、プロデューサーがやったの?」
ミュウツー「ミュー」コクン
高木「彼はテレパシーだけでなく、このように手を触れなくても物体を動かす力……
いわゆる超能力も嗜んでいるようだ。今天海君が浮いてるのは、その力だよ」
春香「そうなんですか……あーあ、ちょっとガッカリ」
ストン
春香「っていうか、あの……その、あなたは?」
小鳥「春香ちゃん、この人はね──……」
美希「……」
美希(プロデューサー、春香を助けてくれたんだ)
美希(見た目はちょっと気持ちワルイけど、案外優しいところあるのかも……)
ミュウツー(ファミチキください)
美希「こいつ脳内に直接なの」
美希「こいつ脳内に直接なの」
美希「……ねぇねぇ、プロデューサー!」
ミュウツー「?」
美希「プロデューサーのお名前は、なんていうの?」
ミュウツー「……」
『私の名前……研究所では、ミュウツーと呼ばれていました』
美希「ミュウツー……?」
『はい』
美希「っていうか、ケンキュージョ? プロデューサーは学者さんだったの?」
ミュウツー「みゅー……」
美希「……」
美希(なんだろ、声も聞こえなくなって、ちょっとしょんぼりしてるみたい。
あんまり昔のこと、思い出したくないのかな? イジめられっ子だったのかも……)
『……私のことを呼ぶなら、プロデューサーで結構です』
美希「う、うん」
美希(きっとこんな見た目だから、いろいろ苦労してたんだね……ちょっとかわいそう)
ミュウツー「?」
美希「プロデューサーのお名前は、なんていうの?」
ミュウツー「……」
『私の名前……研究所では、ミュウツーと呼ばれていました』
美希「ミュウツー……?」
『はい』
美希「っていうか、ケンキュージョ? プロデューサーは学者さんだったの?」
ミュウツー「みゅー……」
美希「……」
美希(なんだろ、声も聞こえなくなって、ちょっとしょんぼりしてるみたい。
あんまり昔のこと、思い出したくないのかな? イジめられっ子だったのかも……)
『……私のことを呼ぶなら、プロデューサーで結構です』
美希「う、うん」
美希(きっとこんな見た目だから、いろいろ苦労してたんだね……ちょっとかわいそう)
……
美希「すぅ、すぅ……むにゃむにゃ」
ミュウツー「……!」
『星井さん、星井さん!』
美希「う、頭が……プロデューサー……?」
『レッスンの時間ですよ、起きてください!』
美希「わ、わかったの! わかったから、あんまりおっきな声、直接頭に聞かせないで!」
……
美希「あふぅ……あれ、春香は?」
『仕事にいきました。他のアイドルの皆さんも、星井さんが眠っている間に』
美希「そっか~。みんな忙しいんだね」
ミュウツー「……」
『他の皆さんは、仕事が少なくても自分達で取りにいっているようですが、
星井さんはそうしないんですか?』
美希「んー、ミキはそういうの、ちょっと……」
美希「ミキ的には、のーんびり、自分のペースでアイドルが出来れば、それでいいかなーって」
ミュウツー「……」
美希「一生懸命お仕事を探してるみんなはとっても偉いって思うけど、
ミキにはそういうの合ってないって思うな。疲れちゃうし……」
『……いいんですか?』
美希「え?」
『せっかくの人生の若い時間を、そんな風に無為に過ごして、
星井さんはそれでいいんですか?』
美希「な、何? プロデューサー、怒っちゃった……? 目がもっと怖くなってるよ」
ミュウツー「……ミュー」
『見たところ、星井さんの個体値はかなり高いようです』
美希「コタイチ?」
『才能があるということです。それなのに、努力値がまったく振られていない。
それではもったいないですよ』
『……個体値が低いという理由だけで捨てられる者を、私はたくさん見てきました。
それなのに星井さんは、天から才能を授かったにも関わらず……!』
美希「や、やめてやめて! 頭、いたいよ!
そんなにいっぺんに頭に話しかけないで~!」
ミュウツー「……」
美希「一生懸命お仕事を探してるみんなはとっても偉いって思うけど、
ミキにはそういうの合ってないって思うな。疲れちゃうし……」
『……いいんですか?』
美希「え?」
『せっかくの人生の若い時間を、そんな風に無為に過ごして、
星井さんはそれでいいんですか?』
美希「な、何? プロデューサー、怒っちゃった……? 目がもっと怖くなってるよ」
ミュウツー「……ミュー」
『見たところ、星井さんの個体値はかなり高いようです』
美希「コタイチ?」
『才能があるということです。それなのに、努力値がまったく振られていない。
それではもったいないですよ』
『……個体値が低いという理由だけで捨てられる者を、私はたくさん見てきました。
それなのに星井さんは、天から才能を授かったにも関わらず……!』
美希「や、やめてやめて! 頭、いたいよ!
そんなにいっぺんに頭に話しかけないで~!」
あれミュウツーってもっとタメじゃなかったか?映画版黒歴史扱いされたのか
美希(なんかよくわかんないけど、怒られちゃった)
美希(ミキの考えって、そんなにダメなことかな?
アイドルって楽しいお仕事でしょ? それなのに……)
テクテク……
ミュウツー「……」
美希「……」
美希(……もう話しかけてもこないし)
美希(さっきは優しい人かな? って思ったけど……
やっぱりプロデューサーって、あんまりミキとは合わない人かも)
『……レッスンスタジオが見えてきましたよ』
美希「……うん」
美希(あーあ。これから、どうなっちゃうのかな……)
美希(ミキの考えって、そんなにダメなことかな?
アイドルって楽しいお仕事でしょ? それなのに……)
テクテク……
ミュウツー「……」
美希「……」
美希(……もう話しかけてもこないし)
美希(さっきは優しい人かな? って思ったけど……
やっぱりプロデューサーって、あんまりミキとは合わない人かも)
『……レッスンスタジオが見えてきましたよ』
美希「……うん」
美希(あーあ。これから、どうなっちゃうのかな……)
一方その頃……
黒井「……ええい! まだ奴は見つからないのか!」ドンッ
研究員「す、すみません!」
黒井「クソっ! だからあれほど、目を離すなと……」
黒井「ミュウツー……。我が961プロが長年研究し生み出した、
最強のアイドル……」
黒井「誰かの手に渡る前に、一刻も早く連れ戻すのだ!」
研究員「はいぃっ!」タタッ
……バタン
ガタガタ……!
黒井「ん? ……ククク、どうした、怒っているのか?」
黒井「それはそうだろうな。しかし、ボールの中にいる限り、貴様には何も出来まい」
ミュウ『……!』
黒井「──奴の強大な力さえあれば、この芸能界は私達961プロのもの……」
黒井「見た目はちょっぴり怖くなってしまったが、問題ない。
これから更に改造を重ね、イケメンフェイスにさえすればそれでいいのだ」
ミュウ『……』
黒井「貴様はこのボールの中で、自分の子供が華麗なるアイドルデビューを果たす瞬間を見ているがいい」
黒井「ククク……ハーッハッハ!」
──────
────
──
黒井「ん? ……ククク、どうした、怒っているのか?」
黒井「それはそうだろうな。しかし、ボールの中にいる限り、貴様には何も出来まい」
ミュウ『……!』
黒井「──奴の強大な力さえあれば、この芸能界は私達961プロのもの……」
黒井「見た目はちょっぴり怖くなってしまったが、問題ない。
これから更に改造を重ね、イケメンフェイスにさえすればそれでいいのだ」
ミュウ『……』
黒井「貴様はこのボールの中で、自分の子供が華麗なるアイドルデビューを果たす瞬間を見ているがいい」
黒井「ククク……ハーッハッハ!」
──────
────
──
数日後……
ガチャッ
美希「ふわぁ~……おはようございまーす……」
春香「えへへ、本当ですか?」
ミュウツー「ミュー」モグモグ
『本当においしいですよ、この天海さん特製のポロック。
思わずうつくしさが上がってしまいそうだ』
春香「よかったぁ、頑張って本読んで練習したかいがありました!」
美希「……」
美希(春香とプロデューサーが、楽しそうに話してるの)
美希(初めてプロデューサーが事務所に来て春香を助けてあげたときから、
あのふたりはずっと仲良しなんだよね……)
美希(……もしかして春香って、あーいう怖い系の男の人がタイプなのかな?
春香ならもっと普通の人を好きになりそうだけど……人は見かけによらないってカンジ)
春香「……あっ! 美希、おはよ!」
美希「おはよーなの。……ねぇ、春香、耳貸して」
春香「え? なになに?」
ヒソヒソ……
美希「……あんまり、良い趣味じゃないって思うな」
春香「趣味? なんのこと……?」
美希「プロデューサーのこと、お気に入りなんでしょ?」
春香「お気に入り、って……」
春香「……」
春香「……ちっ、ちち、ちがうわよ! 何言ってるの、美希!」カァァ
美希「アハッ☆ 隠さなくてもいーの。なんとなくわかっちゃうんだから」
春香「ちょ、ちょちょ、やめてよ、もうっ!」
ミュウツー「……」
美希「おはよーなの。……ねぇ、春香、耳貸して」
春香「え? なになに?」
ヒソヒソ……
美希「……あんまり、良い趣味じゃないって思うな」
春香「趣味? なんのこと……?」
美希「プロデューサーのこと、お気に入りなんでしょ?」
春香「お気に入り、って……」
春香「……」
春香「……ちっ、ちち、ちがうわよ! 何言ってるの、美希!」カァァ
美希「アハッ☆ 隠さなくてもいーの。なんとなくわかっちゃうんだから」
春香「ちょ、ちょちょ、やめてよ、もうっ!」
ミュウツー「……」
春香「もう……っていうか、私がどう思ってるかっていうのはともかく、
見た目でそんな風に判断するなんてダメだよ。
プロデューサーさんが優しい人っていうのは、美希だってわかるでしょ?」
美希「うーん、そうだけど~……」
美希(あれからプロデューサーは、あんまりミキに怒ってこなくなったの。
毎日遅くまでみんなのためにお仕事してるみたいだし、
悪い人じゃないっていうのはわかるんだけど……)
美希「でも、ミキ的には、もっと肌色っぽい人のほうが良いなぁ。
それにプロデューサー、髪の毛も散っちゃってるみたいだし」
春香「髪の毛って……」
ガチャリ……
真「おっはようございまーす!」
ミュウツー「っ!」ガタッ
『お、おはようございます、菊地さん!』
真「あ、プロデューサー! へへっ、今日も元気そうですねっ!」
『は、はい……』
春香・美希「……あれ?」
見た目でそんな風に判断するなんてダメだよ。
プロデューサーさんが優しい人っていうのは、美希だってわかるでしょ?」
美希「うーん、そうだけど~……」
美希(あれからプロデューサーは、あんまりミキに怒ってこなくなったの。
毎日遅くまでみんなのためにお仕事してるみたいだし、
悪い人じゃないっていうのはわかるんだけど……)
美希「でも、ミキ的には、もっと肌色っぽい人のほうが良いなぁ。
それにプロデューサー、髪の毛も散っちゃってるみたいだし」
春香「髪の毛って……」
ガチャリ……
真「おっはようございまーす!」
ミュウツー「っ!」ガタッ
『お、おはようございます、菊地さん!』
真「あ、プロデューサー! へへっ、今日も元気そうですねっ!」
『は、はい……』
春香・美希「……あれ?」
真「あっ、ていうかプロデューサー。なんかよそよそしく感じるし、
ボクのことは菊地さんじゃなくて、真って呼んでくださいって言ってるじゃないですか。
それに敬語だっていりません!」
ミュウツー「……」モジモジ
『そ、そうか? それじゃあ……真』
真「はいっ! なんですか?」
『いや、特に用はないんだけど……へへ』
春香・美希「……」
美希「……ね、春香」
春香「な、なによ」
美希「真くんとプロデューサー、なんか仲良いね」
春香「……うん」
美希「……プロデューサーってもしかして、真くんみたい子が好きだったり」
春香「か、関係ないでしょ!」
ボクのことは菊地さんじゃなくて、真って呼んでくださいって言ってるじゃないですか。
それに敬語だっていりません!」
ミュウツー「……」モジモジ
『そ、そうか? それじゃあ……真』
真「はいっ! なんですか?」
『いや、特に用はないんだけど……へへ』
春香・美希「……」
美希「……ね、春香」
春香「な、なによ」
美希「真くんとプロデューサー、なんか仲良いね」
春香「……うん」
美希「……プロデューサーってもしかして、真くんみたい子が好きだったり」
春香「か、関係ないでしょ!」
真「いやーでもやっぱり、初めて会ったときとは見違えるなぁ!」
美希(初めて会ったとき?)
真「あのときはなんていうか、荒れてたみたいだったけど……
それが今では、スーツ着て、ボク達のプロデューサーをやってるんですもんね!」
『も、もういいじゃないか、そんなこと』
真「へへ、そうですね! それじゃあプロデューサー、今日もバリバリ頑張っていきましょう!」
……
美希「……ねぇ、真くん」
真「え? どうしたの、美希」
美希「さっき、初めて会ったときって言ってたけど、
真くんが会ったときはプロデューサー、今とは違ってたの?」
真「ああ、そのこと? 実はね……」
真「ボクとプロデューサーは、プロデューサーが765プロに来る前に、
一回会ってるんだ」
美希・春香「え!?」
真「あれはいつだったかなぁ、確か、二週間くらい前……」
美希(初めて会ったとき?)
真「あのときはなんていうか、荒れてたみたいだったけど……
それが今では、スーツ着て、ボク達のプロデューサーをやってるんですもんね!」
『も、もういいじゃないか、そんなこと』
真「へへ、そうですね! それじゃあプロデューサー、今日もバリバリ頑張っていきましょう!」
……
美希「……ねぇ、真くん」
真「え? どうしたの、美希」
美希「さっき、初めて会ったときって言ってたけど、
真くんが会ったときはプロデューサー、今とは違ってたの?」
真「ああ、そのこと? 実はね……」
真「ボクとプロデューサーは、プロデューサーが765プロに来る前に、
一回会ってるんだ」
美希・春香「え!?」
真「あれはいつだったかなぁ、確か、二週間くらい前……」
~回想~
チャリンチャリン
真「……好きだよ♪ 心込めて♪ 好きだよ♪ 力込めて♪」
真「うーん、やっぱり良いなぁ、このニュー自転車!
さっすが百万円もするだけあるよね、最高の乗り心地だ!」
真「まさかそれが商店街の福引で当たっちゃうなんて、本当にラッキーだったよ」
シャー……
真「好きだよ♪ 声をあげ──」
──ドガァァァァァン!!!!
真「っ!? な、なんだ!? 爆発!? あっちから……」チラッ
パラパラ……
ミュウツー「……! ……!」
真「……なに、あの人……?」
チャリンチャリン
真「……好きだよ♪ 心込めて♪ 好きだよ♪ 力込めて♪」
真「うーん、やっぱり良いなぁ、このニュー自転車!
さっすが百万円もするだけあるよね、最高の乗り心地だ!」
真「まさかそれが商店街の福引で当たっちゃうなんて、本当にラッキーだったよ」
シャー……
真「好きだよ♪ 声をあげ──」
──ドガァァァァァン!!!!
真「っ!? な、なんだ!? 爆発!? あっちから……」チラッ
パラパラ……
ミュウツー「……! ……!」
真「……なに、あの人……?」
ミュウツー「……」ギロッ
『人間……?』
真(や、やばい、目が合った! なんだかよくわかんないけど、あの人は絶対ヘンだ!
早くここから逃げないと……!)
ググッ……
真「……!? な、なんだ……ペダルが、重い?」
ミュウツー「……」ミョンミョン
真「くそうっ、全然動かない……!」
『──人間、人間人間人間……!』
真(それに、さっきからなんだよ、この頭に響く声……!)
ミュウツー「……!」ブンッ
ミュウツーの シャドーボール!▼
ゴォォォォ!!
真「……うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」
『人間……?』
真(や、やばい、目が合った! なんだかよくわかんないけど、あの人は絶対ヘンだ!
早くここから逃げないと……!)
ググッ……
真「……!? な、なんだ……ペダルが、重い?」
ミュウツー「……」ミョンミョン
真「くそうっ、全然動かない……!」
『──人間、人間人間人間……!』
真(それに、さっきからなんだよ、この頭に響く声……!)
ミュウツー「……!」ブンッ
ミュウツーの シャドーボール!▼
ゴォォォォ!!
真「……うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」
パラパラ……
真「……ハァ、ハァ……! いつつ……」
『……避けられた? いや、かすかに当たった。
格闘タイプか……効果はいまひとつのようだ』
真(なんだよ、今の……!? とにかく本当にやばい!)
真「早く自転車乗って──って」
自転車だったもの「」ボロ……
真「……」
ミュウツー「……」
『しかし、格闘タイプなら話が早い。サイコブレイクで──』
真「ちょっとぉぉぉぉぉ!!!!」
『えっ』
真「じ、自転車! 壊れちゃったじゃないか!! どうしてくれるんだよ!!」
『いや、その……』
真「ボクの大事な自転車だったんだぞ! 百万円もするんだから!!」
『百万円……だと……?』
真「……ハァ、ハァ……! いつつ……」
『……避けられた? いや、かすかに当たった。
格闘タイプか……効果はいまひとつのようだ』
真(なんだよ、今の……!? とにかく本当にやばい!)
真「早く自転車乗って──って」
自転車だったもの「」ボロ……
真「……」
ミュウツー「……」
『しかし、格闘タイプなら話が早い。サイコブレイクで──』
真「ちょっとぉぉぉぉぉ!!!!」
『えっ』
真「じ、自転車! 壊れちゃったじゃないか!! どうしてくれるんだよ!!」
『いや、その……』
真「ボクの大事な自転車だったんだぞ! 百万円もするんだから!!」
『百万円……だと……?』
ミュウツー「……」オロオロ
『……いや、そんなことは関係ない!
確かに百万円は大金だけど、ここで口を封じてしまえば……』
真「フンっ!!」
まことの インファイト!▼
ミュウツー「ゴフッ」
『速い……! それに、効果はいまひとつなのに……この威力……!』
真「……勘違いするなよ。ボクは、そう簡単に人に暴力なんて振るわない」
ミュウツー「……?」
真「でも、あの爆発もお前の仕業だろ? さっきの不思議な力でやったんだな」
『それがなんだと言う……』
真「人に迷惑をかけるお前は、悪い奴だ! それならボクは容赦しない!」
真「正義の鉄拳を食らえっ!」
がっし! ぼか!
ミュウツー「……!? ……!!?」
『つ、強い……! 本当に人間か!?』
『……いや、そんなことは関係ない!
確かに百万円は大金だけど、ここで口を封じてしまえば……』
真「フンっ!!」
まことの インファイト!▼
ミュウツー「ゴフッ」
『速い……! それに、効果はいまひとつなのに……この威力……!』
真「……勘違いするなよ。ボクは、そう簡単に人に暴力なんて振るわない」
ミュウツー「……?」
真「でも、あの爆発もお前の仕業だろ? さっきの不思議な力でやったんだな」
『それがなんだと言う……』
真「人に迷惑をかけるお前は、悪い奴だ! それならボクは容赦しない!」
真「正義の鉄拳を食らえっ!」
がっし! ぼか!
ミュウツー「……!? ……!!?」
『つ、強い……! 本当に人間か!?』
……
真「ハァ、ハァ……」
ミュウツー(瀕死)「……」
真「反省したか?」
『お前は一体……人間じゃないのか? ポケモン?』
真「ポケモン? なに言ってるんだ?」
『人間の力を大きく超えている……』
真「……ボクは、人間だよ。人間の、アイドルだ。
まだ全然仕事はないけどね」
ミュウツー「……」
真「……って、やばっ! レッスンにいかないと!
もう悪いことするんじゃないぞ! じゃあねっ!」
タッタッタ……
ミュウツー「……」
『アイドル……』
~回想おわり~
真「ってことがあって」
春香・美希「……」
高木「おそらく、そのあとだろうね。私は街中で、
スーツを着て職を探していた彼に出会ったのだよ」
春香「しゃ、社長!? いつの間に……」
高木「ハハ、いいじゃないかそんなことは」
……
高木「……どうやら彼は、すぐにでも大金が必要だったらしい。
もしかしたらそれは、菊地君の自転車を弁償するつもりだったのかもしれないな」
高木「しかし、世界は実にせまいようだねぇ。菊地君と彼との間にそんなことがあり、
今ではこうしてアイドルとプロデューサーという関係になっているとは……」
真「へへっ、本当ですね!」
美希「……真くん、もう怒ってないの? 自転車壊されちゃったのに……」
真「うん! 今はもう反省してくれたみたいだし……
プロデューサーがボク達のために頑張ってくれてるのは、ちゃんとわかってるからね」
真「ってことがあって」
春香・美希「……」
高木「おそらく、そのあとだろうね。私は街中で、
スーツを着て職を探していた彼に出会ったのだよ」
春香「しゃ、社長!? いつの間に……」
高木「ハハ、いいじゃないかそんなことは」
……
高木「……どうやら彼は、すぐにでも大金が必要だったらしい。
もしかしたらそれは、菊地君の自転車を弁償するつもりだったのかもしれないな」
高木「しかし、世界は実にせまいようだねぇ。菊地君と彼との間にそんなことがあり、
今ではこうしてアイドルとプロデューサーという関係になっているとは……」
真「へへっ、本当ですね!」
美希「……真くん、もう怒ってないの? 自転車壊されちゃったのに……」
真「うん! 今はもう反省してくれたみたいだし……
プロデューサーがボク達のために頑張ってくれてるのは、ちゃんとわかってるからね」
ミュウツー「……ミュー」
『……皆さん、そろそろ仕事の時間ですよ。
久しぶりのテレビの仕事、頑張っていきましょう』
春香・真「はーい!」
美希「……」
美希(真くんの話だったら、今よりもっともっと怖い人だったみたいだけど……、
プロデューサーは今ではミキ達のために、頑張ってくれてる)
美希(……それって、なんでかな? なんでそんなに、変われたんだろ)
『星井さん』
美希「……うん。今行くの」
美希(……あとで、聞いてみよっと)
『……皆さん、そろそろ仕事の時間ですよ。
久しぶりのテレビの仕事、頑張っていきましょう』
春香・真「はーい!」
美希「……」
美希(真くんの話だったら、今よりもっともっと怖い人だったみたいだけど……、
プロデューサーは今ではミキ達のために、頑張ってくれてる)
美希(……それって、なんでかな? なんでそんなに、変われたんだろ)
『星井さん』
美希「……うん。今行くの」
美希(……あとで、聞いてみよっと)
──────
────
──
司会『……はい、ナムコエンジェルの皆さんでした!
三人ともとっても可愛らしく歌ってくれましたね』
司会『続いては……』
……
テクテク……
真「いやぁ、やっぱりテレビの仕事って楽しいね!」
春香「うん! でも私、ちゃんと喋れたかなぁ……
うぅ、緊張しちゃって頭真っ白だったよ」
真「大丈夫だよ! 春香はちゃんとおしり──って、美希? どこいくの?」
美希「あ、えーっと……ちょっと、おトイレ」
真「そ、そっか。ごめん、ヘンなこと聞いちゃった」
美希「……すぐ戻るから、ふたりは先に行ってて!」タタッ
────
──
司会『……はい、ナムコエンジェルの皆さんでした!
三人ともとっても可愛らしく歌ってくれましたね』
司会『続いては……』
……
テクテク……
真「いやぁ、やっぱりテレビの仕事って楽しいね!」
春香「うん! でも私、ちゃんと喋れたかなぁ……
うぅ、緊張しちゃって頭真っ白だったよ」
真「大丈夫だよ! 春香はちゃんとおしり──って、美希? どこいくの?」
美希「あ、えーっと……ちょっと、おトイレ」
真「そ、そっか。ごめん、ヘンなこと聞いちゃった」
美希「……すぐ戻るから、ふたりは先に行ってて!」タタッ
~収録スタジオ~
アイドル「~♪」
美希「あ、いた……プロデューサー!」
ミュウツー「……?」
『星井さん? どうしたんですか、衣装のままで』
美希「……プロデューサーこそ、何やってるの?
もうミキ達の出番おわったのに、まだスタジオにいるなんて」
『研究です。他のアイドルの皆さんから、少しでも技術を盗まないと』
美希「研究? でも、見てるだけでしょ?」
『……記憶力には、自信があるんですよ』
……
美希「……ねぇ、プロデューサー」
『はい』
美希「プロデューサーは、どうして、ミキ達のために頑張ってくれてるの?」
ミュウツー「……」
アイドル「~♪」
美希「あ、いた……プロデューサー!」
ミュウツー「……?」
『星井さん? どうしたんですか、衣装のままで』
美希「……プロデューサーこそ、何やってるの?
もうミキ達の出番おわったのに、まだスタジオにいるなんて」
『研究です。他のアイドルの皆さんから、少しでも技術を盗まないと』
美希「研究? でも、見てるだけでしょ?」
『……記憶力には、自信があるんですよ』
……
美希「……ねぇ、プロデューサー」
『はい』
美希「プロデューサーは、どうして、ミキ達のために頑張ってくれてるの?」
ミュウツー「……」
美希「真くんの自転車壊しちゃったみたいだけど……それをベンショーするため?」
『……それもあります』
美希「……でもそんなの、知らんぷりしちゃえばよかったんじゃないかな。
百万円なんてお金、簡単に用意できないよ、たぶん……」
『星井さんが私の立場だった場合、そうするんですか?』
美希「ち、ちがうよ! ミキだって、壊しちゃったらちゃんとベンショーする!」
美希「……でも前のプロデューサーは、今よりもっと、
なんていうか……怖い人だったんだって聞いたの。
そういう人って、そうするんじゃないの? 知らんぷり……」
ミュウツー「……」
『……確かに、真の自転車のことを無視することも出来ました。
それに正直に言ってしまえば、私はそれほど、あのことを悪いとは思っていません』
美希「じゃあ、なんで?」
『……私は、人類──特にその中でも、
アイドルという種族の人間について興味を持ったんですよ』
『……それもあります』
美希「……でもそんなの、知らんぷりしちゃえばよかったんじゃないかな。
百万円なんてお金、簡単に用意できないよ、たぶん……」
『星井さんが私の立場だった場合、そうするんですか?』
美希「ち、ちがうよ! ミキだって、壊しちゃったらちゃんとベンショーする!」
美希「……でも前のプロデューサーは、今よりもっと、
なんていうか……怖い人だったんだって聞いたの。
そういう人って、そうするんじゃないの? 知らんぷり……」
ミュウツー「……」
『……確かに、真の自転車のことを無視することも出来ました。
それに正直に言ってしまえば、私はそれほど、あのことを悪いとは思っていません』
美希「じゃあ、なんで?」
『……私は、人類──特にその中でも、
アイドルという種族の人間について興味を持ったんですよ』
『……アイドルという存在は、圧倒的な力をもって人々を支配するものだと聞いていました』
美希「え!? なにそれっ!?」
『研究所で、そう教えられていたのです。そして私は──……』
ミュウツー「……」
美希「? プロデューサーは……どうしたの?」
『……いえ』
……
ミュウツー「みゅー……」
『……しかしあのとき──真の拳を受ける中で、
不思議なことが起こったのです』
『私の中の暴力的な部分が静かになっていく……
それはまるで、母に抱きしめられているときのようでした』
美希「お母さん?」
『……もう随分と会っていませんが、私は確かに覚えている。
母の胸のあたたかさを……』
美希(こういうの確か、マザコンっていうんだよね。小鳥が言ってたの)
美希「え!? なにそれっ!?」
『研究所で、そう教えられていたのです。そして私は──……』
ミュウツー「……」
美希「? プロデューサーは……どうしたの?」
『……いえ』
……
ミュウツー「みゅー……」
『……しかしあのとき──真の拳を受ける中で、
不思議なことが起こったのです』
『私の中の暴力的な部分が静かになっていく……
それはまるで、母に抱きしめられているときのようでした』
美希「お母さん?」
『……もう随分と会っていませんが、私は確かに覚えている。
母の胸のあたたかさを……』
美希(こういうの確か、マザコンっていうんだよね。小鳥が言ってたの)
『……本気を出してしまえば、反撃し真を傷つけることも出来たでしょう。
しかしそのとき私には、そんなことをする気にもならなかった』
『そして、去り際に真は言いました。「自分はアイドルだ」、と……』
美希「……」
『……アイドルは、私が思っているような暴力的な存在ではない。
なぜなら私の中の「はかいのいでんし」は、真によって全て消え去ってしまったのですから』
『だから私はその後、スーツに身を包み、アイドルに関わる仕事を探し始めたのです。
人間の世界ではこうすることが通例だと聞いていましたから』
『「アイドル」とは何か──その本当の存在理由を、知るために』
美希「……そーだったんだ」
……
ミュウツー「……ミュー」
『あなた達をプロデュースし、真のアイドルといえるまで育て上げる。
そうすることで私は、「アイドル」について深く知ることができる……』
『それが、先ほどのあなたの質問の答えです。
なぜ私が星井さんたちのために頑張るのか、という質問の……』
美希「……ふーん」
『だから結局は、自分のためですよ。ご期待に沿う答えでなく、申し訳ありませんが』
しかしそのとき私には、そんなことをする気にもならなかった』
『そして、去り際に真は言いました。「自分はアイドルだ」、と……』
美希「……」
『……アイドルは、私が思っているような暴力的な存在ではない。
なぜなら私の中の「はかいのいでんし」は、真によって全て消え去ってしまったのですから』
『だから私はその後、スーツに身を包み、アイドルに関わる仕事を探し始めたのです。
人間の世界ではこうすることが通例だと聞いていましたから』
『「アイドル」とは何か──その本当の存在理由を、知るために』
美希「……そーだったんだ」
……
ミュウツー「……ミュー」
『あなた達をプロデュースし、真のアイドルといえるまで育て上げる。
そうすることで私は、「アイドル」について深く知ることができる……』
『それが、先ほどのあなたの質問の答えです。
なぜ私が星井さんたちのために頑張るのか、という質問の……』
美希「……ふーん」
『だから結局は、自分のためですよ。ご期待に沿う答えでなく、申し訳ありませんが』
美希「……なーんか、ムズかしいこと考えてるんだね。
アイドルがどんな人かだなんて、そんなの、考えなくても簡単にわかるのに」
ミュウツー「?」
『簡単?』
美希「そーなの! アイドルはね……」
美希「ステージの上でキラキラ輝いて、みんなを笑顔にする人のことだよ」
『……笑顔……ですか』
美希「うん!」ニコッ
ミュウツー「……、」
美希「……あっ! プロデューサー、今ちょっと笑った?」
『え?』
美希「アハッ☆ もしかして、プロデューサーが笑うとこ、初めて見たかもしれないな~。
いつもは怖い顔してるけど、笑うとちょっとだけ、可愛いんだねっ!」
『か、可愛いって……』
美希「そうやって、ずっと笑ってればいいの! そうしたらきっと、今よりモテると思うよ?
どーせ彼女、いないんでしょ?」
『そ、そう言われても……どうせ私は、タマゴみはっけんグループですから』
アイドルがどんな人かだなんて、そんなの、考えなくても簡単にわかるのに」
ミュウツー「?」
『簡単?』
美希「そーなの! アイドルはね……」
美希「ステージの上でキラキラ輝いて、みんなを笑顔にする人のことだよ」
『……笑顔……ですか』
美希「うん!」ニコッ
ミュウツー「……、」
美希「……あっ! プロデューサー、今ちょっと笑った?」
『え?』
美希「アハッ☆ もしかして、プロデューサーが笑うとこ、初めて見たかもしれないな~。
いつもは怖い顔してるけど、笑うとちょっとだけ、可愛いんだねっ!」
『か、可愛いって……』
美希「そうやって、ずっと笑ってればいいの! そうしたらきっと、今よりモテると思うよ?
どーせ彼女、いないんでしょ?」
『そ、そう言われても……どうせ私は、タマゴみはっけんグループですから』
ミュウツー「……」
ミュウツー(無邪気に笑う彼女の姿を見ていたら、
この顔の筋肉が、私の意志とは関係なく、自然に弛緩してしまった)
ミュウツー(……これが、笑顔……。これが、アイドルの力)
美希「それじゃあ、もういこ? 研究なんてつまんないことしてないで、
みんなで事務所に帰ろーよ」
ミュウツー(……今、少しだけ、知ることが出来たのかもしれない)
ミュウツー(この私が生まれた理由──『アイドル』について……)
『……はい! そうですね──』
カツ、カツ……
黒井「……ようやく見つけたぞ、ミュウツー……!」
ミュウツー「っ!?」
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