元スレ咏「もっと甘えて良いんだぜ?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
301 = 167 :
えりちゃん…
302 = 165 :
咏「…怖かったんだね…」
えり「……っ…」コクッ
えり「それ以来…なんだか、その…」
えり「い、一応…全部未遂では…あるんですが…」
咏「…………」
咏「…ちょっと待って?」
えり「は、はい…?」
咏「“それ以来”?“全部”?」
えり「え、ええ……途中で、助けていただいたり…あとは…」
咏「…ごめんね、ちょっとツラいこと聞くかも」
えり「…どうぞ…」
咏「…どれくらいの人に、何回くらい、襲われた?」
えり「……ええと……」
304 = 167 :
うたちゃん
えりちゃんを頼む
305 = 189 :
なんてことを・・・
306 = 165 :
えり「高校ではその最初の人と……それから、…2人がかりで、体育館倉庫に…とか…」
えり「中学は近所でしたから徒歩だったんですけど、高校からは電車通学になりまして」
えり「…満員電車…とか……その…スカートの、………っ」
えり「…さすがにもう電車に乗るのは、と思って免許をとって…それ以来は車で…」
えり「あと、仕事で上司の……」
えり「…………っ」ジワ
えり「………も、もう……いいですか……?」プルプル ウルウル
咏「…ごめん、ありがと」クラッ
307 = 286 :
うわあ……
308 = 174 :
うたえりは運命
309 = 172 :
女性専用車両でも痴漢?されそうだな
支援
311 = 165 :
咏「とりあえず、最初の男だれ?」
えり「?」
咏「調べて殴ってくる」
えり「あの…私、女子校で……」
咏「…え?」
えり「男性では……」
咏「………」
咏「うん、何でもない。気にすんな」
えり「は、はい…」
咏「………」
えり「……多分……」
咏「え?」
313 = 165 :
えり「…多分、それがきっかけ…なんです…」
咏「…何が?」
えり「“私”が」
咏「……!」
咏『初めて出てきたのはいつ?』
えり『高校…でしょうか』
咏『……結構早いねぃ』
えり『……昔のことです』
咏「…裏…えりちゃん…」
えり「……」コクリ
316 = 165 :
えり「女子校だったから、クラスメイト同士のスキンシップ…とか。あるでしょう?」
咏「あー、ある…んだ?知らんけど」
えり「ええ。それが、ちょっと過激なものだったりして…」
咏「例えば?」
えり「た、たとえば………ボディタッチがエスカレートして、その……素肌……に…」
咏(それスキンシップじゃねぇ。ただのセクハラだ)
317 = 174 :
部長「スキンシップだからセーフよね!」モミモミ
318 = 189 :
やめるのです!
319 :
さすが部長
320 = 165 :
えり「私もその、色々あって…冗談として受け止められないレベルにまでなったときに…」
えり「…私が」
咏「…なるほど」
えり「表には何がなんだか判らなかったでしょうね」
えり「意識が戻ったら、同級生が反省文50枚土下座しながら渡してきましたから」
咏「…おお…」
えり「それ以来、過激なスキンシップは無くなりましたけど…」
322 = 165 :
えり「まぁ、そんなに回数裏の私にはなりませんでしたけどね…」
咏「そっか…」
えり「あ、でも。こういうことばかりじゃないんですよ?」
咏「?」
えり「誰かに…その、身体を…まさぐられて……怖くて、嫌と言えない自分、だけじゃなくて」
えり「仕事で、絶対に間違ってると思っても話が進んでいってしまっているとき、とかに呼ばれたりもしました」
咏「…大変だねぃ」
えり「言いたいこと、言えちゃいますから。そのときはちょっとスッキリしました」ニコ
323 = 167 :
しえん
324 = 165 :
えり「だから……初めてなんです」
咏「なにが?」
えり「今までは、嫌なことを嫌と言えない…駄目なことを駄目と言えない…」
えり「裏の私は裏らしく、負の部分ばかりをやってきました」
えり「…でも、今は…」スッ
咏「あ……」
えり「好きな人に、目を見て…はっきりと“好き”って言える」
えり「すごく、幸せなんです」ニコッ
咏「!」ドキッ
325 = 173 :
えりちゃーん
329 = 165 :
えり「…さて。私の話はおしまいです」
咏「ん…」
えり「………」
咏「………」ウツムキ
えり「私……咏さんと…したくないってわけじゃ…ないんです」
咏「…!」
えり「…でも…私…未遂とはいえ、…唇、だけは…」
咏「あ……」
えり「…守り、きれませんでした。…この年になっても、好きな人とは……」
えり「一度も…したこと、ない…のに…」
330 = 167 :
うたちゃん!
331 :
うたたそ~
332 = 165 :
えり「…だから、咏さんには…触れて欲しくないんです」
咏「な、なんで?」
えり「私の唇は……汚れているから」
えり「あなたに、そんな―――」
グイッ
…チュ…ッ…
えり「――――!?」
333 = 165 :
咏「……ん」
えり「う、……うた、さ……どうして……!?」
咏「知らんし」
えり「わっ…私は!わた、…し…は……!」
咏「わっかんねーよ。そんなの」
咏「えりちゃんはえりちゃんだ。汚れてなんかいない、綺麗だよ」
咏「…もし、汚れてるって思うなら…」
咏「…私が、消毒ついでに、上書きしてやる」ギュ
えり「……うた……さ…ん……」
334 = 167 :
うたちゃんはうたちゃんだった
いい…
336 = 165 :
咏「だから、自分が汚れてるなんて思うんじゃねーよ…」
えり「…私……わたし……」
咏「えりちゃんは、綺麗だよ」
えり「でも………!」
咏「まだ言うか…もっかい消毒、するかい?」
えり「!」
咏「えりちゃんが納得するまで、何回でもしてやるよ」
えり「………」
えり「…わたしを……」
咏「…うん」
えり「…わたしを…きれいに…してください…」
えり「嫌な思い出…全部、上書きしてください…」
咏「…任せとけ」
チュ…
338 :
えんだあああ
339 :
いやあああ
340 :
………………
翌朝
えり「……ん……」
えり「……………」
えり「………!?」ガバッ
えり「また…三尋木プロの……家……!」
咏「なにさ、文句あるかい?」
えり「!!」バッ
咏「おっはよーえりちゃん♪」
えり「み、三尋木プロ…」
咏「ほれ、一日の始まりは挨拶から。っしょ?」
えり「…おはよう、ございます…」
咏「おぅ、おはよ」ニコッ
342 :
やったあ
343 = 340 :
えり「………」
咏「………」ニコッ
えり「……あの、私…また泊まったりなんかして…」
咏「いーのいーの、全然いーんだよ」
えり「…わ、私そろそろ仕事の……」
咏「オフ、だよねぃ?」
えり「…!」
咏「えりちゃんは今日はオフの日だぜ。忘れたん?」
えり「………そ、そう…でした、ね」
咏「………」
えり「…で、では私はお暇させていただ……」
咏「だめ」
344 = 340 :
えり「は……?」
咏「帰さない」
えり「な、何を言っているんですか…三尋木プロ」
咏「すっとぼけんのもいい加減にしな?」
えり「…と、とにかく、私はこれで…」スッ…
ジャラッ…
えり「…!?」
咏「もう既に、逃げらんないようにしてあったりするんだよねぃ~」
えり「こ、これは一体!?」
咏「手錠だよ手錠。まんま」
えり「だから、どうして私が手錠に……」
咏「…“アッチ”のえりちゃんには、言っておいたよ」ニヤ
えり「………!サァァ」
345 = 340 :
>>344
× えり「………!サァァ」
○ えり「………!」サァァ
ねむい
346 = 337 :
しえん、だよっ
347 :
しえんしー
348 = 338 :
愛ちゃん化わろた
頑張って
349 = 340 :
咏「ちゃぁんと許可取った上で、逃げらんないよーに」
えり「………っ」
咏「一昨日ははぐらかされたし、昨日は逃げられた」
咏「…今日はどうする?」ニッ
えり「っ……卑怯ですよ」
咏「知らんし」
えり「……どうする気ですか」
咏「別に?えりちゃんとお喋りしたいだけだぜ~?」
えり「じゃあ、これを外してください」
咏「それは駄目」
えり「何故!」
咏「知らんし~」
えり「………」イラッ
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