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    元スレ咏「もっと甘えて良いんだぜ?」

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    101 = 3 :

    えり「はーぁいっ」

    えり「咏さん♪」ニコッ

    (呼び方……!)

    えり「咏さん咏さん」

    「…なぁに?」

    えり「あったかいですね」ニコッ

    えり「落ち着く…」ギュー

    「」キュンッ

    (おぅふ、間違いねぇ…夕べのえりちゃんだ…)ドキドキ

    (………)ドキドキ

    (…さーて)

    「詳しく聞かせてもらおうかぁ?」

    えり「………!」

    102 = 3 :

    えり「…何を?」

    「すっとぼけんじゃないぜ~?なぁんか隠してるっしょ」

    えり「………」

    「さぁさ、言っちまいな?」

    えり「……し」

    「お?」

    えり「知らんしー……」

    えり「……です」プイ

    「」

    (やばい、なんだ今のカウンターパンチ)キュンキュン

    104 :

    ふんふむふんふむ

    105 = 3 :

    「…いーや、知らん。誤魔化されないね!」

    えり「………」

    「言わないと、アレだよ?えーっと…」

    えり「…?」

    「えっと、えーっと……ち、ちゅーするよ!?」

    えり「っ!」

    「ほ、ほら、どうなのさ!」

    (うわー勢いでなーに言ってんだ…でも)

    「ほら、しちゃうよ~ちゅー」ジリジリ…

    えり「…ぁ…あ…っ…」

    「正直に言ったら許したげるぜ?」

    えり「わ……わかりました……」

    「よぅし」

    (…なんだこの複雑な気分…)

    106 = 16 :

    二人ともかわいい

    108 :

    しえん

    109 = 3 :

    えり「正直に言いますから……」

    「おぅ、はけはけ」

    えり「えっと、その前に。…お腹、空いてません?」

    「……そういやそーだねぃ」

    えり「ご飯食べてからにしましょう?」ニコッ

    「ん!」

    えり「何が食べたいですか?」

    「んーと、シチューの素買わなかったっけ?シチュー食べたい」

    えり「はーい♪」パタパタ

    「…ご機嫌だねぃ」

    111 :

    いつもの人ではないね?

    こんな咏えりもいいものです

    112 = 3 :

    ………………

    えり「♪」コトコト

    (うーむ……わっかんねー…)

    えり「咏さん?」

    「お、おう!?」

    えり「そろそろできますから、お手伝いして貰っても良いですか?」

    「なになに?」

    えり「お皿出して、並べててください」

    「おっけぃ!」

    (えりちゃん……だよな?間違いなく…)カチャカチャ

    (…ま、考えても仕方ない。後でジックリ聞くかねぃ…)カタン

    113 = 37 :

    かわしえ

    114 = 81 :

    115 = 3 :

    (今は…とりあえず)

    えり「さ、どうぞ♪」

    「うひょーっ!うまそーっ!」

    (楽しんだモン勝ちじゃね~?知らんけど!)

    「いっただっきまー!」

    えり「………」ドキドキ

    「うん、美味い!美味いよえりちゃん、天才!」

    えり「…よかった」ニコッ

    116 = 37 :

    おなかすいたしえ

    117 :

    すばらです

    118 = 3 :

    ……………

    「食べ終わったし?」

    えり「……」

    「さぁて、聞かせてもらおっか~?」

    えり「…わかりました…」

    「まず、」

    えり「あ、あの!…は、話す前に、その…」モジモジ

    「?」

    えり「…お隣…いいですか…?」

    「隣?」

    えり「…咏さんの隣に…座っても…」カァァ

    「………」キューン

    「…へいカモン」ポフポフ

    えり「!」

    えり「…♪」イソイソ

    119 = 3 :

    「で、本題なんだけど…えりちゃんだよね?」

    えり「ええ。正真正銘、針生えりです」

    「ん~…?」

    えり「まぁ、単刀直入に言ってしまうなら…」

    えり「別人格とでも思っていただければ」

    「…………」

    (…予想は、してたけど…ねぃ)

    「……マジで?」

    えり「後日でよろしければ、医師の診断書を見ますか?」

    「…いんや、いい。信じる」

    120 = 17 :

    一粒で二度おいしい

    121 = 37 :

    ふぅーむなるほどなるほどーまったくもって!

    122 = 3 :

    (しっかし……)

    えり「!」スッ

    (別人格って言うには、えりちゃんはえりちゃんって感じだし…)

    えり「…………」ニギ…

    (えりちゃんって言うには、あまりに駆け離れている)

    えり「………♪」キュ

    「…何してるん?」

    えり「咏さんに手のマッサージを」キュッキュッ

    「…………」

    えり「指のここの部分をつまんでグリグリすると良いんですよ?」グリグリ

    「~~~…!」

    (これが…これがコイビト同士のイチャイチャ…!)シアワセカミシメ

    123 :

    えりちゃんは幼女にされたり猫にされたり二重人格にされたり忙しい人

    124 = 3 :

    えり「まぁ、別人格というのは言い過ぎですが…」グリグリ…

    えり「もう少し細かく言いますと……あ、次は人差し指やりますね」

    「う、うん…」

    えり「私って…ええと。普段の私、今の私じゃない私…“表”とでも言いましょうか」キュッキュッ

    えり「表の私はストレスを溜め込むタイプ、というのはなんとなく知っているでしょう?」グリグリ…

    「そ、そうだねぃ」

    えり「そのストレスって、大抵は何かをやりたいのに抑え込んでるから生まれてるんです。私の場合は、ですが…」

    125 :

    ブラック羽川的な

    126 = 3 :

    えり「次、中指しますよー」キュッ

    「……」

    えり「それで生まれたのが、今の私…そうですね…“裏”の針生えりでしょうか」グリグリ

    えり「表がどうしてもやりたいのに、どうしてもできない。そんなジレンマの解消のためだけに出てくるのが私…裏です」

    「………」

    えり「次は小指…薬指はダメなんです。…何か質問はありますか?」キュッキュッ

    「えーっと…何から聞けば良いのやら」

    えり「無理もないです」グリグリ

    (つーかマッサージで若干集中して聞けねぇっつの…)

    127 :

    なんだっけ?アビスだっけ?ナマ宮さん

    128 = 3 :

    「え、えーっと、じゃあ今のえりちゃんは…自分の好きなことやってるってこと」

    えり「ええ。…あ、ご心配なく。モラルや常識は守れますから」グリグリ

    「あ、ああ…」

    えり「…と、言いますか。“針生えり”が常識はずれなことをしたがるって想像、できます?」

    「…無理だねぃ」

    えり「でしょう?基本的には理不尽なことや…自分にとって不慣れなこと、そのくらいです」

    「…じゃ、じゃあ、さ……」ドキドキ

    129 = 3 :

    えり「はい?…あ、次は左手やりますね」スッ

    「お、おう…。昨日とか、さっきも…その、裏えりちゃんのやってたことって…」

    えり「表…いや。針生えりがやりたいこと、です。今しているマッサージを含めて」キュッキュッ

    「………!」ドキドキ

    「じゃ、じゃあ、言ってることも……」

    えり「私が、どうしても言いたいこと……」

    えり『ふふ……だーいすき♪』ニコッ

    (きたあああああああ!!!)キラキラキラ

    130 = 81 :

    いいじゃん

    131 = 3 :

    えり「はい、次は人差し指……」

    「あ、あとさ…」

    えり「ええ」

    「ストレスって言ってたけど…ストレス発散とか、えりちゃんは無いの?」

    えり「ありますよ?」

    「でも、今裏がいるっつーことは発散できてなくね?」

    えり「…針生えりのストレス発散は…仕事ですから」

    「仕事……?でも仕事なら…」

    えり「…咏さんとの仕事は…ストレスが溜まる、とは言いませんが…」

    えり「かなりのジレンマがおきますから」

    「…なるほど。素直に言ってくれりゃいいのに」

    133 = 3 :

    えり「…恋愛に不慣れなんですよ」

    「不慣れ?」

    えり「ええ。経験は人並み以下、限りなく0に近いかと」

    「えりちゃんモテそうなのにねぃ」

    えり「…まぁ、昔色々ありまして」

    「ふーん?そういえばさ、裏えりちゃんが出てきたのって、初めてじゃないよねぃ?」

    えり「ええ。ここ最近は全くなかったですが…」

    「大体どのくらい?」

    えり「ストレスの種類で言えば、4個目くらいですね。回数もあまり」

    134 = 37 :

    135 = 3 :

    「初めて出てきたのはいつ?」

    えり「高校…でしょうか」

    「……結構早いねぃ」

    えり「……昔のことです」

    「もしかして、さっきの恋愛がどーちゃらの、昔の色々?」

    えり「……よくわかりましたね」

    「い、いや、なんとなくだけど」

    えり「さ、他に質問は?」

    「…あ、大事なこと聞くの忘れた」

    えり「どうぞ」

    136 = 3 :

    「裏えりちゃんの発動条件と、表に戻る条件」

    えり「ああ、簡単です。まず、戻るにはですが…」

    「ま、なんとなく察しはついてるけどねぃ」

    えり「ええ。寝れば戻ります」

    「単純だねぃ」

    えり「そして裏になる方法ですが、今回の場合…」

    「………」ゴクリ

    えり「“恥ずかしい”って感情が限界を突破したら、ですね」

    「…恥ずかしい?」

    えり「ええ」

    137 = 108 :

    しえん

    139 = 37 :

    しえーん

    140 = 3 :

    「恥ずかしがってたん?」

    えり「…あ、有り体に言えば」

    「全然そんな風に見えなかったんだけど」

    えり「…………表情に、出ないんですよ」

    「出ない?」

    えり「…いえ、出なくなった…が正しいでしょうか」

    「…それも、昔の色々?」

    えり「…ええ」

    「…ん?昨日ってさ、えりちゃんはいつ裏になったん?」

    えり「たしか…咏さんがお風呂に入っているとき、だったかと」

    141 = 3 :

    「何にそんなに恥ずかしがってたのかわかんねーんだけど」

    えり「…………」ウツムキ

    「だってさ、こっちは風呂入ってたわけだし。えりちゃんに何も…」

    えり「…お風呂入る前に…何て言っていたか覚えていますか?」

    「入る前?えーっとたしか、えりちゃんが出てきてー…」

    『いや、かわいい』

    えり『…へ』

    『いっつもカッチリした服しか着ないじゃん?なんか新鮮だわー可愛い!』

    「…おお」

    えり「…思い出しました?」

    142 = 138 :

    しえんだよー

    143 = 3 :

    「それで照れちゃったと」

    えり「…………」ウツムキ

    「そういえばさっきも、かわいいって言ったら裏になったねぃ~」ニヤニヤ

    えり「…そりゃ、恥ずかしいですよ…」

    「なーるほど。恥ずかしいと俯くんだねぃ~?」

    えり「あ……」カァ

    「…裏えりちゃんは表えりちゃんより表情が豊かだねぃ」

    えり「そ、そうかもしれません」

    「ちょっと赤くなったよ、顔」

    えり「えっ!?」ペタ

    145 = 3 :

    「あっはは、かーわいー」

    えり「咏さんのいじわる…」

    「」キューン

    「…そだよ~咏さんはいじわるだぜ~?」ナデナデ

    えり「うぅ……」

    「お、抵抗しないんだ?」

    えり「…わ、私は…裏ですから…」

    「嬉しいんだ?」

    えり「……あぅ……」カァァ

    「ほら、また赤くなったー♪」

    えり「あ、あんまりいじめないでください!」

    「知らんしー♪」

    147 = 37 :

    148 = 3 :

    えり「もう…質問なければ、終わりにしましょう?」

    「あ、そだそだ。もう一個」

    えり「どうぞ」

    「裏の記憶は、表には引き継がれないの?」

    えり「基本的にはそうです」

    「基本的には?」

    えり「ええ」

    「……そんだけ?」

    えり「ええ、それだけ」

    「表えりちゃんは裏えりちゃんのこと…」

    えり「知っていますよ、もちろん」

    「そ、そか…」

    えり「…以上ですか?」

    「ん。だいたいわかった。多分」

    149 = 37 :

    ふんふむ


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