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    元スレ絢辻「まさか手帳落とした…?」

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    351 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:00:44.94 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-124)
    「うん、当たり前じゃないか」

    絢辻「一向に…良くなって無いのに? ただの風邪?」

    「風邪をひいた時期が悪かったせいじゃないかな、だから長引いちゃったんだよ」

    絢辻「……普段の貴方はよりも、弱弱しいのに」

    「それは……」

    絢辻「……」

    「……仕方ない、ことだよ」

    絢辻「……」

    「……平気だよ、僕は」

    「ちゃーんと学校に戻ってくるから、そして、絢辻さんの所へ戻ってくるよ」

    絢辻「……嘘」

    「僕は嘘をつかない、絶対に」

    絢辻「……じゃあ、明日に戻ってきて」
    352 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:04:13.77 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-145)
    「うーん……?」

    絢辻「…やっぱりダメじゃない」

    「明日ってのは…ちょっとなぁ…ごめんね…」

    絢辻「……ううん、わたしもごめんなさい。変なこと…言っちゃって」

    「……寂しい?」

    絢辻「え…?」

    「絢辻さんは、僕が居ないと……僕がいない学校は…」

    「…寂しいかなって」

    絢辻「……そん、なの」

    絢辻「…当たり前、じゃない」

    「そっか、ごめんね…本当にごめん」

    絢辻「…早く、戻ってきて。待ってるから、わたし」

    「うん、うん」

    絢辻「…ちゃんと、貴方を…待ってるから」

    ぎゅう…
    353 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:09:27.67 ID:xbDUUXa+0 (+70,+30,+0)
    354 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:09:29.10 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-162)
    ~~~~~~~

    絢辻「くぅ……くぅ…」

    「…寝ちゃった、絢辻さん?」

    絢辻「んっ……くぅ……すぅ…」

    「そっか、寝ちゃったか…」なでなで

    「……毎日毎日、どうも忙しそうだし」なで…

    「……ッ───」

    「ゲホッ…んく、だめっ…だ!」

    (ここでっ…咳きしちゃ、絢辻さんをさらに心配させちゃう…!)

    「ッ……ッッ……!」ぐっぐぐ…

    「──ッ~~~~……っはぁ……ふぅ」

    「……」ちら

    絢辻「すぅ…すぅ…」

    「……よかった、起きなくて」なで…
    355 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:13:02.11 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-216)
    「っはぁー……時間は、九時ちょうど」

    「三十分ぐらい、寝かせておこう…かな」

    「……美也たちも、十時ぐらいだろうし」

    絢辻「…すぅ…」

    「……」

    「───ねえ、絢辻さん」

    「僕はまだ、学校にいけそうにないんだ…実は」

    「だけど、だけどね? 絶対に僕は……必ず絢辻さんの所へ戻ってくるから」

    「どんなことがあろうとも、もしかして僕が死んで────」

    「───幽霊になってでも、絶対に戻ってくる」

    「……多分、君はどうして? って聞くんだろうね」

    「…そんなの、答えは簡単だよ?」

    「───好きな女の子の前ぐらい、カッコ付けたいじゃないか」
    356 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:13:49.42 ID:xbDUUXa+0 (+70,+30,+0)
    357 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:18:05.39 ID:oxH5Q7bv0 (+14,+29,+0)
    寝れねーぞ
    358 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:18:27.52 ID:eyY4tvis0 (-22,-10,-1)
    支援
    359 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:20:57.96 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-185)
    「……」

    絢辻「…すぅ…ん…」

    「今日は、月が綺麗だなぁ……空に一つも雲が無くて、星たちも輝いてる」

    「……」

    「絢辻さん……僕は貴方に憧れて、そして好きになった」

    「だから、だからね。どうかいつまでも……輝いててほしい」

    「僕は心からそう願ってる、ずっとずっと…」

    「…これからさき、永遠に」

    「うーん、っはぁ~」

    「…そろそろ、起き出そうかな」

    「のんびりしているのは…もう〝僕の限界だ〟」


    「───さーて、僕らしく僕ならではのやりかたで……」


    「カッコ付けに行こうかな」
    360 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:23:26.52 ID:qv+V1BLOO (+16,+28,+0)
    僕も限界です
    361 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:24:04.85 ID:OJeKPAVQ0 (+19,+29,-1)
    めしをくう
    362 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:25:57.64 ID:an7oddzp0 (+0,+11,-1)
    363 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:29:15.82 ID:Luz5AYitO (+22,+29,-16)
    俺も食いたい
    何食ってんの?
    364 : 握ったおにぎり - 2012/09/24(月) 04:32:47.55 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-102)
    ~~~~
    教室

    絢辻「次はっ…!」

    「…帰ろう」

    「うん、そうだね…」

    絢辻「んっ…まだそっちが終わって無いから、こっちをまず…きゃっ!?」どたっ

    「……」

    絢辻「あ、ごめんなさい…」

    「……」すっ…

    絢辻「……」パンパン…

    絢辻「…よしっ」

    ~~~~

    絢辻「……」うとうと…

    絢辻「…はっ!? いけないけない…」ぶんぶん!

    ~~~~

    絢辻「はぁっ…はぁっ…!」
    365 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:33:12.48 ID:R8xcm+DT0 (+22,+29,-1)
    極上のバットでオナシャス
    366 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:36:12.95 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-158)
    絢辻(──負けない、こんなことでは絶対に私は…!!)

    絢辻(──絶対に、創設祭に……間に合わせる…!!)


    「………」

    田中「…頑張るね、絢辻さん」

    「………」

    田中「ほら見てごらん、薫……これ全部絢辻さんが一人でやったんだよ?」

    「…わかるわよ」

    田中「…そうだよね、わかるよね」

    「……」

    田中「…揺らいで無い? 薫の心は、ちゃんと真っ直ぐのまま?」

    「………」

    「…アタシは、アタシ。大丈夫よ」くる…

    すたすた…

    田中「…うん、知ってたよ」すたすた…
    367 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:40:47.51 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-294)
    ~~~~~~
    ~~~~
    ~~

    絢辻「……」ぴんぽーん

    「──はーい」がちゃ

    絢辻「…こんばんわ」

    美也「あ…絢辻、先輩……」

    絢辻「ごめんなさいね、また夜分遅くに」

    美也「…うん」

    絢辻「それで……その、今回もまた橘くんのお見舞いに来たのだけれど───」

    美也「───ごめんなさいっ!」

    絢辻「っ……え?」

    美也「その、えっと…今日は、にぃには……ダメ、なんです」

    絢辻「ダメって…え、えっと…どう言う意味なのかしら…?」

    美也「………」

    絢辻「あ、つまりその…具合がまた悪くなったってコト? しょうがないわね橘くんは…」
    368 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:41:33.03 ID:hGkw/Db+O (-22,-10,-1)
    支援
    369 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:41:42.80 ID:xbDUUXa+0 (+84,+30,-56)
    寝るから最後に無粋なツッコミを
    >>274の梅原の台詞は正しくは貶めてじゃないかな
    370 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:44:03.03 ID:QuiFjJS5O (+22,+29,+0)
    絢辻さんかわいいよお
    371 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:45:43.26 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-247)
    美也「……ごめんなさい」

    絢辻「っ……どうして、橘さんが謝るの? 貴方は別になにも悪くなんて…」

    美也「……」

    絢辻「……何かあったわけ、じゃないわよね?」

    美也「………」

    絢辻「…え、橘…さん? ま、待って…違うわよね? 橘くんに限って…でも、え…?」

    美也「…ごめんなさい、絢辻先輩」

    美也「今は…その、家族だけで話を……したいんです」

    絢辻「家族…だけで…」

    美也「……はい、ごめんなさい」

    絢辻「あっ……うん、わかったわ…そう、よね…うん…」
    372 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:47:08.36 ID:/A5LhPiQ0 (-10,-14,-1)
    >>369
    1枚目ワロタ
    374 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:50:35.01 ID:QuiFjJS5O (-12,+0,+0)
    まだか
    375 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:51:13.04 ID:VVFRnCcU0 (+21,+28,-1)
    追いついてしまったず
    376 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:51:56.39 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-219)
    美也「……来てくれたことは、にぃにも…感謝してると思います」

    絢辻「感謝してるって……あはは、まるでここに居ないみたいな言い方よねそれ…」

    美也「………」

    絢辻「……いない、の…?」

    美也「ひっぐ…」

    絢辻「えっ…!? あ、ごめん、なさい…! わたし、えっと…!」

    美也「ぐすっ……い、いいんです。また、きちんと…お話、しましょうね…っ」

    絢辻「あ……うん…わかった、わ」

    美也「それじゃあ……ごめんなさい…」

    ぎい……ばたん

    絢辻「…………」

    絢辻「…橘、くん? なにそれ……嘘でしょ?」

    絢辻「……なんなの…?」

    絢辻「どうして、家に居ないの…?」
    377 : 忍法帖【Lv= - 2012/09/24(月) 04:53:19.28 ID:EHjHJaIF0 (+27,+29,-4)
    ちょ、紳士どうしちゃったんだよ
    まるで聖人にでもなったような
    378 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:54:22.81 ID:7QFNLQze0 (+27,+29,-7)
    おめでとう!
    紳士は天使にランクアップした!
    379 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:55:38.98 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-124)
    とある道

    絢辻「………」すた…すたすた…

    絢辻「………」すた…

    ぽつ…

    絢辻「あ………」

    ぽつぽつ……ざぁああああ…

    絢辻「………」

    絢辻「…やっぱり、隠してたんじゃない」

    絢辻「わたしに、あたしに、私にっ……隠してたんじゃないっ」

    ざああああああ……

    絢辻「なによっ! 隠し事しないって……言ったくせに…!」

    絢辻「わたしの所へっ…ちゃんと、ちゃんと戻ってくるって…!」

    絢辻「いった…くせ、にぃい……っ」

    ざああああああああ………
    380 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:57:01.66 ID:QuiFjJS5O (+22,+29,-3)
    あああきゅんってするうううううう
    381 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 04:59:15.17 ID:Luz5AYitQ (+24,+29,-7)
    どういうことやねん

    手術で入院とか?
    382 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:00:16.03 ID:R9E157A00 (+22,+29,-13)
    死亡フラグとかやめてあげてよぉ
    383 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:00:15.45 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-131)
    絢辻「…………」

    絢辻(…あの様子だと、妹さんは私が色々と知ってると勘違いしてたんでしょうね)

    絢辻(だから何も言わなかった。むしろ口に出さないことが良いことだと思ってたのね)

    絢辻「…わたしはなにも、聞かされてないのに」

    ざああああああー……


    絢辻「…彼から一言も、何もウチ開けられてないのに」


    絢辻「彼のことを、大切に思う時間さえ……無かったのに」


    絢辻「貴方はどうして……そう身勝手なのよ」


    ざあああああー………


    絢辻「今までの私の頑張りは、なんだったの」


    絢辻「それなら、全てを放って貴方の傍にいた方が良かった」


    絢辻「……どうして、居ないのよ。わたしの傍に」
    384 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:04:03.80 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-132)
    絢辻「…貴方は一体、何処に居るの?」

    絢辻「わたしは……今、ここに居るのに」

    絢辻「……橘くん、橘くん……」


    すた……すたすたすた……すた…


    絢辻「…橘くん、傍にいてよぉ……」


    とぼ……とぼ…


    絢辻「たち、ばなっ……くぅんっ…」


    とぼ…


    ざぁあああああああああー……

    ~~~~~~~

    創設祭当日

    「……嘘、だろ」
    385 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:04:07.03 ID:IkWhjoeD0 (+19,+29,-4)
    紳士はそれでもやってくれんだろ?
    386 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:04:19.02 ID:eyY4tvis0 (+17,+29,-2)
    いつ終わるんだ...
    387 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:06:03.52 ID:Z+nGW9Aq0 (+14,+29,-3)
    嘘だろ…
    388 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:08:52.09 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-140)
    絢辻「…遅かったわね」

    クラス一同『っ……』

    絢辻「出来たわよ」

    「…出来たわよって、本当に…?」

    「マジかよ…」

    「全部、全部一人で……?」

    絢辻「…貴方達が証明者じゃない」

    「っ……だけど、本当に出来るなんて…!」

    「……本当にヤバいな…」

    「こりゃすげぇ…」

    絢辻「………」

    絢辻「───これで、十分かしら」

    「………」

    絢辻「やったわ、全て。私が計画したことを全部全部───」

    絢辻「───百パーセント、ちゃんと現実にしたわ」
    389 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:11:38.00 ID:HtLBdgS/0 (+19,+29,-5)
    薫は知っててわざとか
    390 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:13:25.89 ID:OJeKPAVQ0 (+33,+30,-180)
    「…全部やったの?」

    絢辻「ええ、もちろん」

    「あの分厚い図案の中身が全部?」

    絢辻「不足は無い、全てをやりきってる」

    「……馬鹿なの?」

    絢辻「そうね、だけど…」

    絢辻「…貴方達がやらなかったことを、私はやってのけた」

    絢辻「ただただ、それだけよ」

    「………」

    絢辻「…みんな、このお化け屋敷でやることはこの紙に書いてあるから」

    クラス一同「……」

    絢辻「一人ひとり、名前のを確認して各自持ち場についてください。
       ですが……この文面に言う通りに動く必要は無いと思ってる」

    「…どういうこと?」

    絢辻「…好きにすればいいってことよ」

    「あ、うん……」
    391 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:17:57.54 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-192)
    絢辻「それで……約束は守ってもらうわよ」

    「……ええ、もちろん。守るわよ」

    絢辻「絶対に、創設祭を成功させること」

    「当たり前じゃない」

    絢辻「………」

    「…なによ、まだ何か言い足りないことがあるワケ?」

    絢辻「……橘くん」

    「っ……純一がどうかしたの」

    絢辻「…今日、来てないけど」

    「…風邪でしょ、高橋先生もそういってたじゃない」

    絢辻「……。そう、風邪ね」

    「っ……なに、それ。アンタなにか純一のこと知ってんの…?」

    絢辻「……知らない、わたしは」

    「え…?」

    絢辻「知らないって…言ってるでしょッ!」
    392 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:20:17.97 ID:7t3k0KST0 (+3,+13,-2)
    393 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:22:12.26 ID:UBN5aleB0 (-27,-15,+0)
    394 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:22:39.18 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-173)
    「っ……」

    絢辻「あんな人っ…わたしは知らない! なにもかも、なにもかも秘密にするあの人なんてッ…!」

    絢辻「例え今頃呑気に歌種でもしてるんじゃない!? だからッ…わたし、私なんてっ…彼にとって必要ではなかったのよっ!!」

    「…え、なに?」

    「どうしたの…?」

    「わからん、どういうこと…?」

    「橘がどうしたって…?」

    「…絢辻、さん…? アンタは何を知ってんの…っ?」

    絢辻「………………」

    「お、教えなさいよっ…! アイツになにがあったっていうの…ッ?!」

    絢辻「……じゃない」ぼそっ

    「え…?」

    絢辻「…死んだんじゃないの、彼」

    「……死ん、だ?」

    「あ、あははっ…ちょっと待ちなさいよ、冗談キツイって言うか、へたくそっていうか…なにそれ」
    395 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:23:10.70 ID:yi79WMkrO (+29,+29,-8)
    クラスって最後まで手伝いしなかったのか…屑過ぎる
    396 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:24:14.16 ID:R8xcm+DT0 (+27,+29,-22)
    もっとこう色の濃いBADオナシャス
    仕事したくなるようなキツイの
    397 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:28:52.04 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-199)
    絢辻「……可哀そうに」

    「っ……」

    絢辻「──貴方もまた、なんにも知らされてないのね。可哀そうに」

    「……───」バン!

    田中「薫っ!」

    「…どういうことよソレ、ちゃんと答えなさい!」

    絢辻「そのままの意味よ」

    「ぜんっぜんわっかんない! 言葉にして喋りなさいよ!」

    絢辻「……。じゃあ橘くんがただの風邪なら、どうしてここまで休んでるの」

    「ッ…それは、なにかしらの理由が…!」

    絢辻「そう何かしらの理由」

    「……風邪じゃなかったとでも、言うの?」

    絢辻「彼の状態は、日に日に悪くなってた」

    「なんっ……」

    絢辻「あたしはそれがわかってたし、だけど敢えて何も聞かなかった。
       彼がわたしに何も言わなかったから、その程度の問題と私は区切りを付けていた」
    398 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:33:38.25 ID:OJeKPAVQ0 (+35,+30,-162)
    「……」

    絢辻「そして昨日、彼は家に居なかった」

    「…家に、居ないって…」

    絢辻「…そして、彼を除いた家族全員が家にいたのよ」

    「……なにそれ、風邪ひいてるのならどうして…」

    絢辻「…入院の可能性、または」

    「っ……やめて」

    絢辻「彼がなにかしら、危険な状態であることが───」

    「──やめなさいよっ!」

    絢辻「………」

    「やめ、てよ……そんな不安になること言うの、やめて…!」

    絢辻「…知らないわよ、そんなこと」

    「っ……アンタはっ…! それでいいのかもしれないけど! アタシはッ!」

    絢辻「ッ…それでいいです、って…ッ!? ふざけないでよっ! 貴方にわたしの何が分かるっていうのよッ!!」
    399 : 以下、名無しにか - 2012/09/24(月) 05:34:41.87 ID:/Uz/n8kt0 (-21,+26,-16)
    (´;ω;`)後生だから止めておくれよ・・・
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