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元スレ絢辻「まさか手帳落とした…?」
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>>399
へんたい?
へんたい?
田中「ちょっと…二人とも…!」
絢辻「貴方になにがわかるっていうのよッ…! わたしのことを、一切知らないくせにっ…!」
薫「アンタだってッ…! なんにも、何にもッ! アイツのことを分かって無いクセにッ!」
梅原「ちょ、お前ら止めるぞあの二人…!」
「え、お、おう…」
絢辻「ッ……どういう、ことよ!」
薫「アイツがッ…純一がどれだけあんたのことでっ悩んでたかわかってんのかってことよッ!」
薫「アンタのことずっとずっとっ…アイツは悩んでたッ!
馬鹿みたいに、どうしたらいいのかって、他人のことなのに…真面目にアホみたいにずっとよ!?」
絢辻「ッ……」
薫「だけど、それなのに! アンタはそんなアイツにっ……なんて、なんで…あんなことを思えるのよッ…!」
絢辻「……」
薫「アンタは最低な奴よッ! そうやって人の心を騙してッ…!
なにもかもわかったようにしてるくせに、全然っわかってない! なによっ! 全部理解しておきなさいよッ!」
絢辻「貴方になにがわかるっていうのよッ…! わたしのことを、一切知らないくせにっ…!」
薫「アンタだってッ…! なんにも、何にもッ! アイツのことを分かって無いクセにッ!」
梅原「ちょ、お前ら止めるぞあの二人…!」
「え、お、おう…」
絢辻「ッ……どういう、ことよ!」
薫「アイツがッ…純一がどれだけあんたのことでっ悩んでたかわかってんのかってことよッ!」
薫「アンタのことずっとずっとっ…アイツは悩んでたッ!
馬鹿みたいに、どうしたらいいのかって、他人のことなのに…真面目にアホみたいにずっとよ!?」
絢辻「ッ……」
薫「だけど、それなのに! アンタはそんなアイツにっ……なんて、なんで…あんなことを思えるのよッ…!」
絢辻「……」
薫「アンタは最低な奴よッ! そうやって人の心を騙してッ…!
なにもかもわかったようにしてるくせに、全然っわかってない! なによっ! 全部理解しておきなさいよッ!」
薫「アンタは全くッ…凄くなんて無い! やれる女でも無く、出来る女でもないッ!」
薫「出来そこないでっ…人の気持ちを履かれなくてッ……馬鹿な、女じゃないッ…!」
絢辻「………」
薫「アンタみたいな女をっ…好きになった奴が、可哀そうじゃないのっ…!」
薫「アンタのそれはっ…! 優しさなんかじゃないわよッ!
ただの自意識過剰でっ…クソみたいな自尊心の塊じゃないのよっ…!」
薫「そんなものがあるからッ…アイツはずっと悩みっぱなしだったんでしょ!?
だったそんなの…そんなの、アタシがかえてやるわよ! アンタの性格を!!」
絢辻「……」
薫「なにもかもっ……全部、全部このアタシが…全部っ…!」
薫「…なのに、なんなのよっ……馬鹿、みたい…やめてよ…」
薫「…頑張る勇気を無くすようなこと、言わないでよ……」
薫「出来そこないでっ…人の気持ちを履かれなくてッ……馬鹿な、女じゃないッ…!」
絢辻「………」
薫「アンタみたいな女をっ…好きになった奴が、可哀そうじゃないのっ…!」
薫「アンタのそれはっ…! 優しさなんかじゃないわよッ!
ただの自意識過剰でっ…クソみたいな自尊心の塊じゃないのよっ…!」
薫「そんなものがあるからッ…アイツはずっと悩みっぱなしだったんでしょ!?
だったそんなの…そんなの、アタシがかえてやるわよ! アンタの性格を!!」
絢辻「……」
薫「なにもかもっ……全部、全部このアタシが…全部っ…!」
薫「…なのに、なんなのよっ……馬鹿、みたい…やめてよ…」
薫「…頑張る勇気を無くすようなこと、言わないでよ……」
想ってさえすれば、自分の行為が正当化出来ると思ってる奴って質が悪い
薫「……いや、よ…純一が死んだとか…」
田中「………」
梅原「……」
クラス一同「……」
薫「…ふざけないでよ……そんなこと、アタシ…絶対に…絶対に…」
絢辻「…身勝手ね、棚町さん」
薫「……」
絢辻「貴方は勝手にそうやって、自分自身が正しいことをしてると思えれば」
絢辻「──人に対して傲慢に出来ると、勘違いしてる」
薫「…知ってるわよ、そんなこと……」
絢辻「…だけど、私もそう」
薫「……」
絢辻「私も自分が正しいんだって思えれば、なんだって出来ると思ってる」
田中「………」
梅原「……」
クラス一同「……」
薫「…ふざけないでよ……そんなこと、アタシ…絶対に…絶対に…」
絢辻「…身勝手ね、棚町さん」
薫「……」
絢辻「貴方は勝手にそうやって、自分自身が正しいことをしてると思えれば」
絢辻「──人に対して傲慢に出来ると、勘違いしてる」
薫「…知ってるわよ、そんなこと……」
絢辻「…だけど、私もそう」
薫「……」
絢辻「私も自分が正しいんだって思えれば、なんだって出来ると思ってる」
薫「………」
絢辻「貴方は気付いてたのね、私と…自分の考えが似てることを」
絢辻「…だから棚町さん、貴方は私に今まで強く出てこれた」
絢辻「───そう簡単に折れる人間ではないと、わかってたから」
薫「………」
絢辻「…大した演技力ね、惚れちゃいそうだわ」
薫「……違う」
絢辻「…いいわよ、何も言わなくて」
薫「違う、わよ……」
絢辻「…そう、じゃあそういうことにしておくわ」
すっ…
絢辻「……もういいわよ、全部わかったから」
薫「………」
絢辻「貴方は気付いてたのね、私と…自分の考えが似てることを」
絢辻「…だから棚町さん、貴方は私に今まで強く出てこれた」
絢辻「───そう簡単に折れる人間ではないと、わかってたから」
薫「………」
絢辻「…大した演技力ね、惚れちゃいそうだわ」
薫「……違う」
絢辻「…いいわよ、何も言わなくて」
薫「違う、わよ……」
絢辻「…そう、じゃあそういうことにしておくわ」
すっ…
絢辻「……もういいわよ、全部わかったから」
薫「………」
絢辻「私は最低な奴、陰でこそこそ人に対して文句や愚痴、はたまた弱点を伺う猫かぶり」
絢辻「…もうわかってるから、そんな大根芝居しなくてもいいわ」
薫「………」
絢辻「…もういいのよ、全部」
絢辻「いいんだから、終わったの。わたしの全てが、頑張らなきゃいけないことが……」
絢辻「…無いんだから、もう」
薫「………」
絢辻「…みんな」くる
絢辻「…ごめんね、こんな空気にしてしまって。だけど…みんなには創設祭を頑張ってほしいと思ってる」
絢辻「こんな物でよかったら……是非、創設祭を楽しんでください」ぺこ
クラス一同「……」
絢辻「……じゃあ、これで」くる…
絢辻「…もうわかってるから、そんな大根芝居しなくてもいいわ」
薫「………」
絢辻「…もういいのよ、全部」
絢辻「いいんだから、終わったの。わたしの全てが、頑張らなきゃいけないことが……」
絢辻「…無いんだから、もう」
薫「………」
絢辻「…みんな」くる
絢辻「…ごめんね、こんな空気にしてしまって。だけど…みんなには創設祭を頑張ってほしいと思ってる」
絢辻「こんな物でよかったら……是非、創設祭を楽しんでください」ぺこ
クラス一同「……」
絢辻「……じゃあ、これで」くる…
薫「……」
田中「……」
梅原「……」
クラス一同「……」
絢辻「……」すたすた…
絢辻「……ぐすっ…っはー……」すた…
絢辻「………」すたすた…
絢辻「……橘くん、頑張ったよわたし」ぼそ…
絢辻「なにもかも、全部終わらせたよ……全部、全部だよ」
絢辻「……なのに、貴方は…」
絢辻「…どうして、今、わたしの傍にいてくれてないの…」
絢辻「……どうして、どうしてよ……!」
田中「……」
梅原「……」
クラス一同「……」
絢辻「……」すたすた…
絢辻「……ぐすっ…っはー……」すた…
絢辻「………」すたすた…
絢辻「……橘くん、頑張ったよわたし」ぼそ…
絢辻「なにもかも、全部終わらせたよ……全部、全部だよ」
絢辻「……なのに、貴方は…」
絢辻「…どうして、今、わたしの傍にいてくれてないの…」
絢辻「……どうして、どうしてよ……!」
廊下
がやがや…がやがや…
「おーい、そっちはどうだ?」
「…看板が曲がってるよ、もっと右」
「え、うそだろ? まじかよー」
絢辻「……どうして、いないのよ」
絢辻「……わたし、これからどうしたら…」
「お皿が足りないよー!」
「あ、こっちにありましたよ? どうぞどうぞ」
「あ、ありがとう! へ? なにかのコスプレですか…?」
絢辻「もう、わかんないわよっ……!」すた…
絢辻「わたしは…これから、なにを頑張れば…っ」
絢辻「………」
絢辻「……ん?」
がやがや…がやがや…
「おーい、そっちはどうだ?」
「…看板が曲がってるよ、もっと右」
「え、うそだろ? まじかよー」
絢辻「……どうして、いないのよ」
絢辻「……わたし、これからどうしたら…」
「お皿が足りないよー!」
「あ、こっちにありましたよ? どうぞどうぞ」
「あ、ありがとう! へ? なにかのコスプレですか…?」
絢辻「もう、わかんないわよっ……!」すた…
絢辻「わたしは…これから、なにを頑張れば…っ」
絢辻「………」
絢辻「……ん?」
絢辻「………」
絢辻「………」くる
絢辻「……?」
「へーそうなんですかー!」
「ええ、実はねこれ手造りでして…凄いでしょう?」キリ
「手造り!? なんかマントもかっこよくて凄いです!」
絢辻「………」
「あはは、いや~…でしょ? いやー作った人が凄いからさ!」
「凄いですね~、それってやっぱりあれでしょう?」
「ええ、そうですよ!」
「───吸血鬼、ヴァンパイヤです!」
絢辻「………」くる
絢辻「……?」
「へーそうなんですかー!」
「ええ、実はねこれ手造りでして…凄いでしょう?」キリ
「手造り!? なんかマントもかっこよくて凄いです!」
絢辻「………」
「あはは、いや~…でしょ? いやー作った人が凄いからさ!」
「凄いですね~、それってやっぱりあれでしょう?」
「ええ、そうですよ!」
「───吸血鬼、ヴァンパイヤです!」
「やっぱり!」
「あはは、がおー! ……所で可愛いお嬢さん、血を吸ってもいいですか?」
「え、それはちょっと…?」
「あ、いえいえ! 本当に吸うわけじゃなくて! …ちょっと首を噛みたいだけなんです」
「え…?」
「うーん、じゃあ産毛を! 産毛を噛むのは!? ダメ…?」
絢辻「………」すたすた…
「え、えっとぉー…」
「ダメかー…吸血鬼的に、けっこう遠慮したと思うんだけどなぁ~」
絢辻「…そこの吸血鬼さん」
「んっ!? この可愛らしい声は──……なにようですかお嬢さ…………ん~~~、ん~~! ぴゅ~♪」
「あはは、がおー! ……所で可愛いお嬢さん、血を吸ってもいいですか?」
「え、それはちょっと…?」
「あ、いえいえ! 本当に吸うわけじゃなくて! …ちょっと首を噛みたいだけなんです」
「え…?」
「うーん、じゃあ産毛を! 産毛を噛むのは!? ダメ…?」
絢辻「………」すたすた…
「え、えっとぉー…」
「ダメかー…吸血鬼的に、けっこう遠慮したと思うんだけどなぁ~」
絢辻「…そこの吸血鬼さん」
「んっ!? この可愛らしい声は──……なにようですかお嬢さ…………ん~~~、ん~~! ぴゅ~♪」
絢辻「………」
「ぴゅ~♪ …んむ、どうしたのかね可憐なお嬢さん?」
絢辻「それ、素敵な衣装ですね」
「だ、だろう!? こ、これはだなぁ!」
絢辻「ええ、どうやら…私たちのクラスで使う…衣装に似ている気が…?」
「ま、まさか! そんなわけがない! これは私の一張羅出会ってでね~、ごほん!」
絢辻「まあ、そうなんですか~」
「そうなのだよ、うむ!」
絢辻「………」にこにこ
「……」
絢辻「…で?」
「…謝れば、許してもらえる感じですか?」
絢辻「無理です」
「…土下座という選択肢は…」
絢辻「ダメです」
「ぴゅ~♪ …んむ、どうしたのかね可憐なお嬢さん?」
絢辻「それ、素敵な衣装ですね」
「だ、だろう!? こ、これはだなぁ!」
絢辻「ええ、どうやら…私たちのクラスで使う…衣装に似ている気が…?」
「ま、まさか! そんなわけがない! これは私の一張羅出会ってでね~、ごほん!」
絢辻「まあ、そうなんですか~」
「そうなのだよ、うむ!」
絢辻「………」にこにこ
「……」
絢辻「…で?」
「…謝れば、許してもらえる感じですか?」
絢辻「無理です」
「…土下座という選択肢は…」
絢辻「ダメです」
「……すべからく、逃げ道を閉ざされていくだけとなる」
絢辻「…ところで吸血鬼さん」
「いや、絢辻さん…? もう分かってるんだよね…? そうだよね…?」
絢辻「吸血鬼さん」
「……なんでしょうか」
絢辻「具合は?」
「……ほぼ治りました」
絢辻「本当の病名は?」
「……肺に色々、と」
絢辻「へえ、なのに…風邪、と?」
「………シンパイカケタクナカッタンデス」
絢辻「心配、今してますけど?」
「……面目ない限りです!」
絢辻「…………」
絢辻「…ところで吸血鬼さん」
「いや、絢辻さん…? もう分かってるんだよね…? そうだよね…?」
絢辻「吸血鬼さん」
「……なんでしょうか」
絢辻「具合は?」
「……ほぼ治りました」
絢辻「本当の病名は?」
「……肺に色々、と」
絢辻「へえ、なのに…風邪、と?」
「………シンパイカケタクナカッタンデス」
絢辻「心配、今してますけど?」
「……面目ない限りです!」
絢辻「…………」
「……えっと、絢辻さん」
純一「…本当にごめんなさい」
絢辻「……」
純一「僕は……なんていうか、その…」
絢辻「……」ふら…
純一「っ……絢辻さんっ!?」
ぎゅうっ
絢辻「あ……」
純一「ちょ、ちょっと…! 急に倒れるとかどうしたっていうのっ…!?」
絢辻「ごめん、なさい……なんだか安心したら急に脚の…力が…」
純一「だ、大丈夫? 飲み物とかいる…? トマトジュースしかないけど…」
絢辻「…ううん、いいの…大丈夫、平気だから…」
純一「そ、そっか…よかった」
絢辻「───全然、良くないわよ! ばか!」ぎゅっ!
純一「…本当にごめんなさい」
絢辻「……」
純一「僕は……なんていうか、その…」
絢辻「……」ふら…
純一「っ……絢辻さんっ!?」
ぎゅうっ
絢辻「あ……」
純一「ちょ、ちょっと…! 急に倒れるとかどうしたっていうのっ…!?」
絢辻「ごめん、なさい……なんだか安心したら急に脚の…力が…」
純一「だ、大丈夫? 飲み物とかいる…? トマトジュースしかないけど…」
絢辻「…ううん、いいの…大丈夫、平気だから…」
純一「そ、そっか…よかった」
絢辻「───全然、良くないわよ! ばか!」ぎゅっ!
純一「おおっ…!?」
絢辻「ばかばかばか! 橘くんのばかっ…! 心配、心配すっごくしたんだからっ…!」
純一「う、うんっ…!」
絢辻「全然橘くんのこと、わかんなくてっ…! わたし! わたしっ…ふぇええっ…」
純一「えー!? ちょ、ちょっと泣くのは…!」
絢辻「ばかばかっ…」
純一「う、うーんと……」ポリポリ…
「ひゅ~ひゅ~」
「そこの吸血鬼! 女の子襲うなよ!」
「あははは!」
純一「あ、あははっ…! すいません、ちょっと可愛すぎて困ってます!」
絢辻「………」ぎゅうっ…
絢辻「ばかばかばか! 橘くんのばかっ…! 心配、心配すっごくしたんだからっ…!」
純一「う、うんっ…!」
絢辻「全然橘くんのこと、わかんなくてっ…! わたし! わたしっ…ふぇええっ…」
純一「えー!? ちょ、ちょっと泣くのは…!」
絢辻「ばかばかっ…」
純一「う、うーんと……」ポリポリ…
「ひゅ~ひゅ~」
「そこの吸血鬼! 女の子襲うなよ!」
「あははは!」
純一「あ、あははっ…! すいません、ちょっと可愛すぎて困ってます!」
絢辻「………」ぎゅうっ…
純一「…絢辻さん、とりあえずね」
絢辻「……」
純一「僕はちゃんと、ここに戻ってきたよ」
絢辻「…遅いわよ…」
純一「でも、約束は守った。ちゃーんと、絢辻さんの傍に居る」
絢辻「…うん」
純一「…色々と、心配掛けたよね。うん、わかってるんだ」
絢辻「…泣いちゃったわよ、わたし一人で」
純一「本当に? それは困った……なんで傍に僕はいなかったんだろうね、その時の僕を叱ってやりたいよ!」
絢辻「…いいの、怒らないで上げて」
純一「え、いいの?」
絢辻「うん、だって…」
絢辻「…今の貴方が、一番だから」
絢辻「……」
純一「僕はちゃんと、ここに戻ってきたよ」
絢辻「…遅いわよ…」
純一「でも、約束は守った。ちゃーんと、絢辻さんの傍に居る」
絢辻「…うん」
純一「…色々と、心配掛けたよね。うん、わかってるんだ」
絢辻「…泣いちゃったわよ、わたし一人で」
純一「本当に? それは困った……なんで傍に僕はいなかったんだろうね、その時の僕を叱ってやりたいよ!」
絢辻「…いいの、怒らないで上げて」
純一「え、いいの?」
絢辻「うん、だって…」
絢辻「…今の貴方が、一番だから」
絢辻「その時の貴方も、そして今の貴方も……好きな橘君だから」
絢辻「…皆悪い子だけど、みんな好きな貴方だから」
絢辻「怒らないで、あげて」
純一「ほ、ほう……僕はよくわからないんだけど、とにかく僕のこと…好き?」
絢辻「……大好き」
純一「───よし、来た!」ぐいっ
絢辻「きゃあっ!?」
純一「…任せてよ、後は」
絢辻「えっ…なに!? どうしてお姫様抱っことか…! やめなさいよ! は、恥ずかしいから…!」
純一「今さらだよそんな事! もう恥ずかしいこといっぱいやってるよ既に!」
絢辻「…皆悪い子だけど、みんな好きな貴方だから」
絢辻「怒らないで、あげて」
純一「ほ、ほう……僕はよくわからないんだけど、とにかく僕のこと…好き?」
絢辻「……大好き」
純一「───よし、来た!」ぐいっ
絢辻「きゃあっ!?」
純一「…任せてよ、後は」
絢辻「えっ…なに!? どうしてお姫様抱っことか…! やめなさいよ! は、恥ずかしいから…!」
純一「今さらだよそんな事! もう恥ずかしいこといっぱいやってるよ既に!」
>もう恥ずかしいこといっぱいやってるよ既に!
色んな意味でその通りだろうな
色んな意味でその通りだろうな
絢辻「う、うん……」もじもじ
純一「…と、とにかく! えーと、そうそう! 後はもう全部、僕に任せていいよ」
絢辻「…任せるって?」
純一「今起こってる、クラスでの問題だよ」
絢辻「…え?」
純一「……大丈夫、全部どうにかしてあげる」
絢辻「いや、でも…というかどうしてそれを知ってるの…?」
純一「当たり前じゃないか! だって僕だよ?」
純一「──貴方が好きだと言ってくれた僕に、絢辻さんのことで知らないことなんて……」
純一「…一つもないってことさ! 僕にはね!」
~~~~~~
田中「え、えっとー……」
純一「おはよう田中さん!」
純一「…と、とにかく! えーと、そうそう! 後はもう全部、僕に任せていいよ」
絢辻「…任せるって?」
純一「今起こってる、クラスでの問題だよ」
絢辻「…え?」
純一「……大丈夫、全部どうにかしてあげる」
絢辻「いや、でも…というかどうしてそれを知ってるの…?」
純一「当たり前じゃないか! だって僕だよ?」
純一「──貴方が好きだと言ってくれた僕に、絢辻さんのことで知らないことなんて……」
純一「…一つもないってことさ! 僕にはね!」
~~~~~~
田中「え、えっとー……」
純一「おはよう田中さん!」
「た、橘ぁっ!?」
純一「よう、マサ! そしてケン!」
「お、おう……お前、すげーな…」
純一「ん、どういうこと?
「その格好もそうだけどよ……」
絢辻「っ………」かぁあああ…
「……その抱えてる人は、なんだ」
純一「僕の大切な人だよ、わかるだろ…? んっふふ」
「おうわかった、一発殴らせろ」
純一「ええっ!?」
絢辻「た、橘くんっ…! 橘くん!」
純一「いたッ!? あ、お前ッ…! ん、どうしたの?」
絢辻「ど、どうしてっ…わたしお姫様抱っこのままなのよっ…!?」
純一「それは、うん…それなりの理由があるかな」
純一「よう、マサ! そしてケン!」
「お、おう……お前、すげーな…」
純一「ん、どういうこと?
「その格好もそうだけどよ……」
絢辻「っ………」かぁあああ…
「……その抱えてる人は、なんだ」
純一「僕の大切な人だよ、わかるだろ…? んっふふ」
「おうわかった、一発殴らせろ」
純一「ええっ!?」
絢辻「た、橘くんっ…! 橘くん!」
純一「いたッ!? あ、お前ッ…! ん、どうしたの?」
絢辻「ど、どうしてっ…わたしお姫様抱っこのままなのよっ…!?」
純一「それは、うん…それなりの理由があるかな」
純一「……っと、言ってればお出ましだ」
「……ずいぶんと、アタシが想像してるより元気じゃない」
純一「うん? 僕がいつ、元気がなさそうなアピールをお前にしたかな」
薫「…よーくわかってるわね、アタシがアピールが嫌いなコト」
純一「当たり前だよ、そんなこと知ってて当然だ。付き合い長いしな」
薫「…んで?」
純一「ん?」
薫「アンタの空気でだいたいわかるわよ……このアタシを説得しに来たワケ?」
純一「………」
薫「……変わらないわよ、アタシの覚悟は揺るがない」
薫「例え、アンタに嫌われても絶対に」
純一「…絢辻さんを変えようとするのか、お前は」
「……ずいぶんと、アタシが想像してるより元気じゃない」
純一「うん? 僕がいつ、元気がなさそうなアピールをお前にしたかな」
薫「…よーくわかってるわね、アタシがアピールが嫌いなコト」
純一「当たり前だよ、そんなこと知ってて当然だ。付き合い長いしな」
薫「…んで?」
純一「ん?」
薫「アンタの空気でだいたいわかるわよ……このアタシを説得しに来たワケ?」
純一「………」
薫「……変わらないわよ、アタシの覚悟は揺るがない」
薫「例え、アンタに嫌われても絶対に」
純一「…絢辻さんを変えようとするのか、お前は」
薫「…へえ、知ってるんだ。色々と」
純一「当たり前だろ」
薫「…まあ、思いつく人はいるけど」ちら
梅原「……」ぐっ!
純一「……」ぐっ!
絢辻「……梅原くん…」
薫「陰でこそこそ……してたのは知ってたし、まぁ予想してた展開ね」
純一「ほう、そうなのか。見くびってたよ、お前ってそんなに頭良かったか?」
薫「…人の為なら、なんであれ」
純一「…かっこいい女だよ、相変らずな」
薫「褒めてもダメよ、純一」
純一「わかってるよ、まあ焦るなって薫」
純一「……順々に、お前を懐柔してやるから、期待しておけ」
純一「当たり前だろ」
薫「…まあ、思いつく人はいるけど」ちら
梅原「……」ぐっ!
純一「……」ぐっ!
絢辻「……梅原くん…」
薫「陰でこそこそ……してたのは知ってたし、まぁ予想してた展開ね」
純一「ほう、そうなのか。見くびってたよ、お前ってそんなに頭良かったか?」
薫「…人の為なら、なんであれ」
純一「…かっこいい女だよ、相変らずな」
薫「褒めてもダメよ、純一」
純一「わかってるよ、まあ焦るなって薫」
純一「……順々に、お前を懐柔してやるから、期待しておけ」
薫「…まあとりあえず、期待しておくわ」
純一「…おう、それじゃあ行くぞ?」
純一「───さっき、僕はお前を順々に…懐柔してやると言ったけど」
純一「ありゃ嘘だ、すまん!」
薫「は…?」
絢辻「え…?」
純一「一発で終わらせる、一言でお前を納得させてやるよ」
薫「…なに、言う気よアンタ…っ」
純一「なーに、今の僕だからこそ言えることだ」
純一「…それに、僕の責任だからこそ言えるんだ」
薫「……そう、じゃあ言ってみなさいよ!」
純一「おう! じゃあ言うぞ!」
純一「───ごめん、お前のこと好きになり掛けてたけど、やっぱ絢辻さんのことが好きだ!」
純一「…おう、それじゃあ行くぞ?」
純一「───さっき、僕はお前を順々に…懐柔してやると言ったけど」
純一「ありゃ嘘だ、すまん!」
薫「は…?」
絢辻「え…?」
純一「一発で終わらせる、一言でお前を納得させてやるよ」
薫「…なに、言う気よアンタ…っ」
純一「なーに、今の僕だからこそ言えることだ」
純一「…それに、僕の責任だからこそ言えるんだ」
薫「……そう、じゃあ言ってみなさいよ!」
純一「おう! じゃあ言うぞ!」
純一「───ごめん、お前のこと好きになり掛けてたけど、やっぱ絢辻さんのことが好きだ!」
薫「なっ……!」
絢辻「えっ……?」
田中「ふえっ……!?」
梅原「……あーあ」
クラス一同『……え?』
純一「…うむ、口にすると清々しい位に最低だな僕…」
薫「ちょ、ちょっと待ちなさいっ……アンタ~ッ…」
純一「ん、なんだ薫」
薫「どぉ~してッ…それがアタシの懐柔させるっ…一言なワケ?」
純一「…そのまんまの意味じゃないか、わからなかった?」
薫「ッ……分からなかったどころじゃないわよ!」
純一「ストレートだったろ、期待させて悪かった」
薫「き、期待って…!」
純一「───そんな男なんだよ、僕は。薫」
絢辻「えっ……?」
田中「ふえっ……!?」
梅原「……あーあ」
クラス一同『……え?』
純一「…うむ、口にすると清々しい位に最低だな僕…」
薫「ちょ、ちょっと待ちなさいっ……アンタ~ッ…」
純一「ん、なんだ薫」
薫「どぉ~してッ…それがアタシの懐柔させるっ…一言なワケ?」
純一「…そのまんまの意味じゃないか、わからなかった?」
薫「ッ……分からなかったどころじゃないわよ!」
純一「ストレートだったろ、期待させて悪かった」
薫「き、期待って…!」
純一「───そんな男なんだよ、僕は。薫」
純一「最低なんだ、女の子を期待させて…そうやって中に入り込む」
純一「そしてその子がどんな風に動いてくれるかを、僕は考えながら付き合いを進める」
純一「……そして今のお前だ、薫」
薫「………」
純一「実に分かりやすいよな、お前って。動かし易かったよ、本当に」
純一「…結局は僕の為に動いた結果だろ? 今回のことって」
薫「………」
純一「ありがとう、素直にお礼を言うよ。そしてごめん、やっぱ好きになれなかった」
純一「騒動を色々と起こしたみたいだけど、ダメだったな。僕はお前を好きになれなかった」
薫「……それ、アンタの本音?」
純一「うん」
純一「そしてその子がどんな風に動いてくれるかを、僕は考えながら付き合いを進める」
純一「……そして今のお前だ、薫」
薫「………」
純一「実に分かりやすいよな、お前って。動かし易かったよ、本当に」
純一「…結局は僕の為に動いた結果だろ? 今回のことって」
薫「………」
純一「ありがとう、素直にお礼を言うよ。そしてごめん、やっぱ好きになれなかった」
純一「騒動を色々と起こしたみたいだけど、ダメだったな。僕はお前を好きになれなかった」
薫「……それ、アンタの本音?」
純一「うん」
薫「だから、アタシが悪くないって……そう言う風に言ってるわけ?」
純一「それは言いすぎだよ、そこまで考えてないし」
純一「…そこまで考える僕に見えるか? そもそも?」
薫「……」
純一「それに……今回の発端である、手帳の件」
絢辻「……」
純一「───ねえ、絢辻さん……もうしっかりしなよ?」
絢辻「…どういう意味?」
純一「そのまんまの意味じゃないか、もうちょっとそういうのは上手く管理しなきゃいけないって」
純一「いつも口を酸っぱくしていってるじゃないか、僕が」
絢辻「……橘くん、それ…」
純一「ん? だからそういってるじゃないか───」
純一「───僕が流した情報は、キチンと管理しなきゃって」
純一「それは言いすぎだよ、そこまで考えてないし」
純一「…そこまで考える僕に見えるか? そもそも?」
薫「……」
純一「それに……今回の発端である、手帳の件」
絢辻「……」
純一「───ねえ、絢辻さん……もうしっかりしなよ?」
絢辻「…どういう意味?」
純一「そのまんまの意味じゃないか、もうちょっとそういうのは上手く管理しなきゃいけないって」
純一「いつも口を酸っぱくしていってるじゃないか、僕が」
絢辻「……橘くん、それ…」
純一「ん? だからそういってるじゃないか───」
純一「───僕が流した情報は、キチンと管理しなきゃって」
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