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    元スレ恒子「ライバルぅ?」咏「そーそー…」

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    152 = 65 :

    えり「とにかく……咏さん?立てます?」

    「知らんしー…」グデグデ

    えり「もう…。………仕方ない」

    えり「よっ……と」ダキッ

    恒子「…おお」

    えり「福与さんも車、乗っていきますか?」

    恒子「んーん、私は大丈夫」

    えり「では、失礼しますね」

    恒子「お気をつけてー」

    恒子「…………」

    恒子「あれが天然かぁ…」

    恒子「…動けないとはいえ、まさかお姫様抱っことは」

    恒子「…何人オトしてきたんだか」

    153 = 65 :

    三尋木宅

    えり「ほら、着きましたよー」

    「ん~…」

    えり「とりあえず、ソファで横になっててくださいね」トサッ

    「んー……」

    えり「お水飲みます?」

    「のーむー…」

    えり「ちょっと待ってくださいね…」トクトク…

    「えーりーちゃーんはーやーく」

    えり「はいはい…」

    154 = 65 :

    「…んぐっ…んぐっ」ゴクゴク

    「…ぷはぁ~…」

    えり「…少し落ち着きました?」

    「わかんねぇー…」

    えり「…まったく。なにがあったんですか、ここまで酔いつぶれた咏さん、見たことないですよ」

    「…えりちゃんのせーだしー」ボソッ

    えり「はい?」

    「……なーなーえりちゃーん」

    155 = 65 :

    「…あの、射水総合の子と、どーゆーカンケイ?」

    えり「へ?…ああ、遊月さん?」

    「」ズキッ

    えり「そう、ですね…最近よく会ってお喋りするくらい…」

    「…知り合い?」

    えり「まぁ、お互い友達と呼べるような関係でもないでしょう」

    「…………」

    えり「でも、どうして急に?」

    156 = 67 :

    しえん

    157 = 65 :

    「……あの子は、そうは思ってないみたいだけどねぃ~」

    えり「…どういうことですか?」

    「…本当に、わかってないの?」

    えり「……?」

    「……もう、いい」

    えり「あの、」

    「いいってば!」

    えり「何をそんなに怒ってるんですか?」

    「………」

    えり「私、あなたの気にさわるようなこと……」

    「………じん…」ボソッ

    えり「え?」

    158 = 121 :

    しえん

    159 = 65 :

    「鈍感!ニブチン!朴念仁!!」

    えり「なッ……」イラッ

    「えりちゃんのわからずやッ!!」

    えり「わからずや…って、咏さんがちゃんと言ってくれないから!」

    「知らんし!この天然スケコマシぃッ!!」

    えり「すけこ……っなんなんですか急に!」

    「知らんし!知らん!!」

    「人の気も知らずに、えりちゃんのお人好し!そんなだから狙われるんだ!」

    えり「意味がわかりません!」

    「それがニブいってんだよ!」

    160 = 65 :

    「えりちゃんなんてもう知らん!」

    えり「………」

    えり「…わかりました」

    「…!」ハッ

    えり「…そこまで言うのでしたら、私たち距離を置きましょう」

    「え、えりちゃ……」

    えり「では、私は自宅の方へ帰ります」スッ

    「待っ…」

    えり「…お世話になりました」

    「えりちゃん!」

    えり「失礼します。…おやすみなさい」

    パタン

    「……ぁ……あ……」

    162 = 65 :

    「…どう…しよ…」

    「どうしよ……どーしよ……」

    「…わかんねーよ…なんも、わかんねーよぉ……」

    「えりちゃぁん…!」

    (あんなこと、言わなきゃよかった)

    (あんなこと、………)

    (…………)

    「…えりちゃんが悪いんだ」

    「えりちゃんが、……あの子に優しくするから…」ズキッ

    (……寂しいよ……)

    164 = 65 :

    針生宅

    カチャン

    えり「…ただいま」

    えり(…久しぶりに、帰ってきた…)

    えり「…別に、懐かしいわけでもないけど…」

    えり「……………」

    えり「……一人、か……」

    えり(…今日は…シャワー浴びて、寝よう)

    えり(……明日も、仕事だから……)

    えり(…………)

    165 = 65 :

    (…一人で布団に入るのって、いつぶりだろ……)

    「…あったかくない…」

    (…布団、つめたい……)ジワ

    「………っ」ゴシゴシ

    (…えりちゃんのばか)

    (なんでこんな気持ちにさせるんだよ…なんで…)

    (…なんであんなこと言っちゃったんだよ…私…)

    (…もう、知らん。…寝よ…)

    167 = 65 :

    翌日 会場

    「あ……」

    えり「…………」

    「……あの……」

    えり「おはようございます、三尋木プロ」

    「っ…おはよ…」

    (三尋木、プロ…か…)

    えり「では、打ち合わせどおりにお願いします」

    「…あの、えりちゃ…」

    スタッフ「針生さーん!」

    えり「はい、今行きます」パタパタ

    「………」

    168 = 67 :

    ぎゅってなる

    169 = 65 :

    (…なんだよ…)

    (なんだよ、なんだよ!)

    (私は昨日事実を言っただけだ!なんで申し訳なくなってんだよ!)ムカムカ

    (えりちゃんのわからず屋ぁぁ!!)


    えり(…嫌なことがあるなら、ちゃんと言ってくれればいいのよ)

    えり(なのに、悪口ばっかり並べて…!)イライラ

    えり(へんなところで頑固なんだから!)

    えり(咏さんの、意地っ張り!)


    咏・えり(もう、知らないっ!)

    171 = 65 :

    朝昼ご飯食べてきます

    172 = 67 :

    ほっほ

    173 = 67 :

    174 = 67 :

    175 = 65 :

    ………………
    休憩所

    遊月「…………」ソワソワ

    遊月「…………」キョロキョロ

    遊月(まだかな?まだかな?)ワクワク

    コツ…

    遊月「!」

    遊月(この靴音!)バッ

    遊月「えりさん!」パァッ

    えり「あ……」

    176 = 65 :

    遊月「お仕事、お疲れ様!」

    えり「………」

    えり「ありがとう」ニコ

    遊月「へへっ♪」

    えり(…モヤモヤしてたけど…)

    遊月「こっち、座って!」ポンポン

    えり「…お邪魔します」

    えり(…なんか、癒されるなぁ…)

    177 = 67 :

    おかえりちゃん

    178 = 65 :

    遊月「…えりさん、どうしたの?」

    えり「はい?何がですか?」

    遊月「なんかさ、えっと…オーラってか…雰囲気が違う」

    えり「雰囲気……」

    遊月「来るときも俯いてたし…何か嫌なことあった?」

    えり「!」

    えり(…はぁ…高校生に見抜かれるなんて…)

    えり「なんでもありませんよ」

    遊月「でも…」

    えり「気にしないでください。…大丈夫ですから」

    180 = 65 :

    遊月「話、聞くよ?愚痴でもなんでも」

    遊月「…あたし、前にえりさんに愚痴ちゃったからさ」

    えり「…優しい子ですね、あなたは」ナデナデ

    遊月「…っ」カァァ

    えり「本当に大丈夫ですから。心配かけてすみません」

    遊月「…ううん」

    遊月(そんな顔しないでよ)

    遊月(…えりさんの力になりたいのに)

    遊月(えりさんのこと…もっと知りたいのに)

    182 = 109 :

    いいね~

    183 = 65 :

    遊月(…もしかして…)

    遊月(…今、このタイミングがベスト?)ゴソゴソ

    遊月(…………よし)

    遊月「えりさん、さ」

    えり「はい?」

    遊月「今月中に…その、暇な日とか…ある?」

    えり「暇な日…どうして?」

    遊月「あ、あのさ、この前…遊園地のチケット、貰ったんだ。…ペアチケット」

    遊月「…前のお礼も兼ねて…一緒に、どうかなって」

    184 = 67 :

    いったか

    185 = 65 :

    えり「ゆ、遊園地…」

    遊月「それに!その…なんでだか知らないけど、…落ち込んでるっぽいし」

    遊月「パァーっと遊ぼう!ね!?」

    えり「………」

    遊月「…こ、子供じみた発想だってことはわかってるんだ。遊園地なんてチョイスも」

    遊月「…でも、これしか思い付かなかったんだ。…つくづく、子供だな。あたしは」

    186 :

    行くな!行くんじゃないえりちゃん!

    187 = 67 :

    遊月ちゃん健気な子や・・・

    188 = 65 :

    えり(遊園地……遊月さんと、二人で)

    えり(……………)

    『えりちゃんなんてもう知らん!』

    えり(………)イラッ

    えり「…………ん」

    えり「…行きましょうか」

    遊月「…!」パァッ

    189 = 65 :

    遊月「ほ、ほんと?…ホントに!?」

    えり「ええ。…来週の日曜日でしたら、オフですから」

    遊月「い…いいの?」

    えり「せっかくのお誘いですから」

    えり「…お受けします」ニコッ

    遊月「!」ドキッ

    遊月「……よ……っ…」

    遊月「よっしゃあああ!」

    えり「大げさですよ…」クスクス



    健夜(…ま…)

    健夜(…マズいこと、聞いちゃったかな……)ドキドキ

    191 = 65 :

    三尋木宅

    「…………」ボー

    「…あ…夜ごはん……」

    「……まぁ、いっか……」

    ~♪

    「!」

    (で、電話……!)バッ

    『小鍜治 健夜』

    「……はぁ……なんだ……」タメイキ

    ピッ

    「もしもーし」

    健夜『も、もしもし?ねぇ、咏ちゃんは知ってるの』

    「いや知らん。てか、何を?」

    健夜『えりさんの………』

    「………!?」

    192 = 65 :

    ピンポーン

    「おう」ガチャッ

    恒子「おっじゃましまーす」

    健夜「お邪魔します…」オズオズ
    「さぁ座って、飲み物これね」コトッ

    健夜「あ、ありがと…」

    「で、詳しく聞かせてもらおうか」

    恒子「うんうん、聞きたい聞きたい」

    「…なんでふくよんまでいるん?」

    恒子「私たちの仲じゃん?あ、ワイン持ってきたー」

    「うは、マジで!?」

    恒子「安物で悪いけどねー」ケラケラ

    健夜「…あのー…」

    193 = 65 :

    「おぅそーだったそーだった」

    「…えりちゃんが…何?」

    健夜「今日、休憩所行ったら、えりさんと…えっと、帽子の女の子が座ってたの」

    健夜「なんだか仲良さそうで、入りにくかったから、私はずっと入口のとこにいたんだ」

    恒子「すこやん立ち聞き~?」

    健夜「そ、そんなことする気無かったんだよ!?ただ、その、たまたま…」

    「いーから、それで」

    194 = 65 :

    健夜「そしたら、遊園地のペアチケットがあるから、一緒に行かないかって帽子の子が」

    恒子「……なるほど?」

    「それで……えりちゃんは……」

    健夜「…“お受けします”って…」

    「…………」

    恒子「あのさー私咏ちゃんにも聞きたいことあるんだけどさ」

    「……なに、ふくよん」

    恒子「今、えりさんはどこにいるの?」

    「!」

    195 = 65 :

    恒子「…一緒に住んでるんだよね?」

    「………」

    「…昨日…喧嘩した」

    健夜「え…!?」

    恒子「昨日っつーと…私と飲んでて、えりさんに迎えたのんで…」

    「…帰った、あと」

    恒子「へぇー。原因は?」

    「……………」

    恒子「言いたくないなら良いけどね~」

    「………」

    196 = 65 :

    恒子「…ねーすこやーん」

    健夜「?」

    恒子「その帽子ちゃんとえりさんの遊園地、いつだって言ってた?」

    健夜「え?えと…たしか、来週の日曜日…」

    恒子「おー好都合好都合」

    健夜「なに考えてるの?」

    恒子「私たちも行こう!」

    「…ほ?」

    恒子「来週日曜、遊園地!」

    健夜「…へ?」

    恒子「名づけて、えりさん尾行作戦~!」

    咏・健夜「……えぇ!?」

    197 = 108 :

    いい友達や

    198 = 65 :

    ――――日曜日
    遊園地入場門前

    遊月「…………」ソワソワ

    遊月「…………」ドキドキ

    遊月(緊張する…やばいな~、あたしらしくもない)

    遊月(待ち合わせの1時間も早く来るとか…ベタすぎる。実際にあるんだな、こういうこと)

    遊月(…ヘン…じゃ、ないよな?)

    遊月(ああああ、楽しみ!楽しみだけど…楽しんでもらわないと!)

    遊月(それで、…タイミングが合えば…そのまんま……)

    遊月(…こ、こく、…こくはk)

    えり「遊月さんっ!」タッタッタ…

    遊月「ひょゎいッ!?」ビックゥ

    199 = 65 :

    えり「はぁっ…はぁ…おはようございます。…お待たせしました」

    遊月「うっううん!今来たトコ!」

    遊月(これ一回言ってみたかった!……あれ)

    遊月「えりさん、ずいぶん早くない?まだ待ち合わせまで30分以上…」

    えり「…私より早く来ていたあなたが言いますか?」

    遊月「え?…いやー…たはは」ポリポリ

    えり「?」キョト

    遊月「……………」ジーッ

    200 = 65 :

    えり「…あの、なにか…?」

    遊月「えっ、あっ、いや、その…」アセッ

    遊月「…私服、初めて見たから、さ」

    えり「あ……」

    えり「…前に、白や黒が似合う、と言ってくれたのを思い出して、着てみたんですが…」

    えり「…どうでしょう?」

    遊月「に、似合う!やっぱり似合う!あたしが前言ったとおり!」

    えり「…よかった」ニコ


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