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    元スレ咲「ここどこ?」憧「あれは……」

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    1 :

    「ツモ、1000,2000」

    優希「うぇー相変わらず、のどちゃんと咲ちゃん強過ぎるじぇー」

    まこ「わしもいるんじゃが……」

    「あはは……」

    「そういえば明日から連休に入りますが、咲さんは何か予定ありますか?」

    「えっと……特にないかな」

    「溜まってる本でも読むくらいかなー……」

    優希「咲ちゃんは相変わらずインドア派だじぇー」

    優希「たまには外にでないと、頭に苔とか生えて来ちゃうじょ」

    「もうー、優希ちゃん、私そこまでひきこもりじゃないよう」

    「そうですよ、失礼ですよゆーき」

    優希「あはは、ごめんごめん」

    まこ「どうせ生えてくるなら、食べられるヤツがいいのう」

    「染谷先輩……」

    2 :

    ワカメェ……

    4 :

    久しぶりに殺虫剤の名前を見た気がする

    5 = 1 :

    「……」

    「あの、咲さん」

    「もしお暇なのでしたら、良ければその――」

    「みんなー、おはようっ!」

    「……っ」

    まこ「随分遅いおはようじゃのう」

    優希「もう5時前だじぇ」

    「これからみんなでカラオケに行かない?」

    まこ「あんたはホントに唐突じゃのう」

    6 = 1 :

    「たまには、部員同士の親睦を深めるのも良いと思ってね」

    まこ「とか言って、自分が行きたいだけじゃろう?」

    「あら、バレたか」

    「バレバレです」

    優希「バレバレだじぇ!」

    「あはは……」

    7 = 1 :

    「みんなも知ってるかもしれないけど、最近ここから歩いて十分くらいのところに、新しくカラオケ屋さんがオープンしたの」

    「みんなで行ってみない?」

    「丁度閉店セールで半額らしいし」

    まこ「開店セールの間違いじゃろ」

    「細かいことは気にしない気にしない」

    「いえ、かなり大きな違いだと思いますけど……」

    優希「でも楽しそうだじぇ!」

    優希「私は行きたいじょ! カラオケ!」

    京太郎「俺も俺も!」

    (須賀君いたんですか……?)

    8 = 2 :

    和ちゃんヒドス…

    9 = 1 :

    まこ「わしも特に反対する理由はないのう」

    「咲さんはどうですか?」

    「私は……みんなが行くんなら、行ってみたいかな……?」

    (この主体性の無い答え……実に咲さんらしいですね)

    優希「それでのどちゃんはどうなんだじぇ?」

    「みんなが賛成してるのに、私一人反対するわけにはいかないでしょう」

    優希「素直に行きたいって認めるんだじょ!」

    「べ、別に私は! ……咲さんとカラオケに行きたいなんてひとことも……」ごにょごにょ

    「?」

    10 = 1 :

    「決まりね!」

    「今日の部活はおやすみ!」

    「みんなでカラオケに行くわよ!」

    優希「おー!」

    京太郎「おー!」

    「おー……」

    「しかたないですね」

    ……

    11 = 3 :

    のどっち可愛い

    12 = 1 :

    てくてく

    優希「カラオケなんて久々だじぇ」

    優希「なんかもうワクワクしてきたじょ! うおー」

    京太郎「落ち着け、どうどう」

    「半額ってことは、つまりタダってことよね?」

    まこ「いや、その理屈はおかしい」

    「どういう計算したら、そうなるんですか」

    「うーん、部費で落ちないかしら」

    まこ「あんたってやつは……」

    「完全に横領ですよ、それ」

    優希「大丈夫だじぇ! 京太郎が全額払ってくれるじぇ!」

    京太郎「はあぁ?!」

    13 = 1 :

    「あら、須賀君中々やるじゃない」

    「見直したわ」

    まこ「よっ! イケメン!」

    京太郎「いえ、コイツの嘘ですから!」

    京太郎「自分の分しか払いませんよ!」

    優希「ちぇっ」

    優希「じゃあこうするじぇ」

    優希「京太郎が私に一万円渡す」

    優希「その一万で私がみんなを奢ってやるじぇ」

    優希「これなら、京太郎も奢られて、みんなも幸せだじょ!」

    京太郎「まあそれなら…………って、結局俺が払ってるじゃないか!」

    京太郎「むしろ、お前が奢ったことになってて余計悪いわ!」

    優希「うぇー、犬が怒ったじぇー、逃げろー」たったっ

    京太郎「あ、こらっ、待て!」だっ

    14 = 1 :

    まこ「元気じゃのうー」

    「むしろ須賀君のほうは、麻雀やってる時より元気そうに見えるのは気のせいかしら」

    優希「あれ?」

    京太郎「うおっ」

    京太郎「急に止まんなよ!」

    優希「咲ちゃんは、どこに行っちゃったんだ?」

    「……」

    「……」

    まこ「……」

    京太郎「……」

    「咲さん、また迷子ですか」

    「みたいね」

    ……

    15 :

    しえん

    17 = 1 :

    奈良

    「ココどこ…?」ふるふる

    (あれは……?)

    (決勝でシズと戦った)

    (宮永咲)

    (どうしてこんなところに?)

    「うううー、どうしよ……」

    (なんか困ってるみたいだから、声かけたほうがいいよね?)

    (でもいきなり声かけて、『麻雀楽しませるぞ』とか『いきなり現れて好き勝手言ってんじゃねー』とか急にキレられたらどうしよう?)

    穏乃「ん? どうしたの憧?」

    「いや、なんで――」

    穏乃「あー! あれ宮永さんじゃない?!」

    「ミヤナガッ?」びくっ

    18 :

    しえん

    20 = 1 :

    穏乃「おーい宮永さーん!」

    「あ、ちょっとシズ!」

    「あああ……」がくがく

    「たかかもさん……?」びくっ

    穏乃「やっぱり宮永さんだ!」

    穏乃「どうしたの? こんなところで」

    「悪霊退散悪霊退散……」びくびく

    「実は……ちょっと迷子になっちゃって」

    穏乃「え? うん?」

    「迷子?」

    「遠足の途中とか?」

    「修学旅行かも?」

    「オンキリキリバサラウンハッタ」びくびく

    21 = 1 :

    「それでなんで宮永さんはこんなとこにいるわけ?」

    「ミヤナガコワイ」ぶるぶる

    「くろちゃん……」

    「みんなでカラオケに行こうとしたら……それで……」

    穏乃「奈良までわざわざカラオケしに来たんですか?」

    「シズはちょっと黙ってて」

    穏乃「ええー」ぶーぶー

    「ごめん、宮永さん、話が全然見えないんだけど」

    「臨! 兵! 闘! 者! 皆! 陣! 裂! 在! 前!」ぷるぷる

    「もう少し詳しく説明してくれる?」

    「はい……」

    22 :

    クロチャーそろそろ楽しまされるぞ

    23 = 2 :

    くろちゃんは一体なにやってるんですかねぇ…

    24 = 1 :

    「あと、玄も少し静かにして」

    「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空」びくびく

    「えっと、麻雀やってたら、部長がやってきて」

    穏乃「ふむふむ」

    「それでカラオケ行くことになって……」

    穏乃「ふむふむ」

    (なんで部長が来たらカラオケ行くことになるのよ?)

    (話の繋がりが……)

    (もしかして説明とか苦手なタイプなのかな?)

    25 = 1 :

    「みんなでカラオケのお店に向かったんだけど、私だけはぐれちゃって、気付いたらここに……」

    穏乃「ふむふむ」

    「……」

    「……」

    「……」

    「不生不滅不垢不浄不増不減是故空中」びくびく

    「えっと……」

    「宮永さんは、どこで麻雀やってたの?」

    「ヒエー、ミヤナガオソロシス」がくがく

    「その……部室で」

    「あの、まさかとは思うけど、清澄の部室じゃないよね?」

    「いえ、清澄麻雀部の部室ですけど……」

    26 :

    憧ちゃんキレそう

    27 :

    亜空間迷子咲ちゃんかわいい!

    28 = 1 :

    穏乃「どゆことー」

    「……」

    「……」

    「……」

    「天にまします我らの父よ、願わくは、御名をあがめさせたまえ……」

    「えっと……」

    「部室で麻雀やってて、流れでカラオケ行くことになって、気付いたらここにいたと?」

    「はい、そうです」

    「……」

    「あいたたたたたた」

    「なんかあたし頭痛くなってきた」

    「灼パスっ」

    「え? 私?」

    29 :

    玄:リーチ!

    「怖いよ...」

    衣:トン

    淡:ロン!

    「!...淡かーよかったー」

    「玄さんだったら数えだもんね...」

    「うん...」

    30 = 29 :

    間違えました...
    ごめんなさい

    33 = 1 :

    「このままじゃ宮永さんが可哀想でしょう? でもあたしじゃあ宮永さんの話を理解するのは無理」

    「だから灼にまかせたっ」

    「私だって理解できないよ」

    「ぅぅ……」ぐすっ

    「大丈夫です……自分でなんとかしますから……」ぐすっ

    (いやいや、どう考えても大丈夫じゃないでしょ)

    「とりあえず部室に戻って緊急会議を開こう!」

    「ほらっ、宮永さんもついて来て」

    「あの、その前に一つ提案が」

    「ん? なに?」

    「」ごにょごにょ

    穏乃「なるほど」

    「さっすが宥ねえ」

    「?」

    34 :

    時空間の歪みが

    35 = 26 :

    脱がせるのか

    36 = 15 :

    殺虫剤、阿知賀メンバー好きやなぁ。

    37 = 1 :

    「ねえ、咲って呼んでいい? あたしのことは憧って呼んでいいから」

    「はい、別にいいですけど……」

    「じゃあ、よろしくね、咲」

    「えっとよろしくお願いします、憧さん」

    「さんづけ禁止」

    「えっと……憧、ちゃん?」

    「まあそれでいっか」

    「あと敬語も禁止だから」

    「ええー……」

    穏乃「私のことは穏乃って呼んでよ!」

    「よろしく、穏乃……ちゃん」

    穏乃「うん、よろしく! 咲!」

    穏乃「これも何かの縁だよ! 仲良くしようよ!」

    38 = 1 :

    「ねえ、くろちゃんくろちゃん」

    「祓い給へ清め給へ守り給へ」がくがく

    「どうでもいいけど、節操のない信仰だねえ」

    「それが日本のいいところ」

    「くろちゃん、あれは、咲ちゃんだよ」

    「サキ……チャン?」

    「うん、そう。咲ちゃん」

    「サキチャン? ミヤナガチガウカ?」

    「うん、宮永じゃなくて、咲ちゃん」

    「咲ちゃん困ってるから、助けてあげないと」

    「いつもの玄ちゃんなら、困ってる人を見過ごせないはずだよ」

    「サキチャン、タスケル」

    「咲ちゃんを、助ける……」

    穏乃「おお! 玄さんが正気に戻った」

    40 :

    宮永照登場

    41 = 1 :

    「すごい」

    「さすが宥ねえ、玄の扱いは手慣れてるね」

    「うーん」

    「これはお見苦しいところをお見せしました」

    「私は阿知賀女子の高等部二年、松実玄」

    「以後、お見知りおきください」

    「はい、よろしくお願いします」

    「くろちゃん、咲ちゃんは迷子みたいなの」

    「そうなのですか!?」

    「はい……」

    42 = 1 :

    「でも大丈夫ですよ、咲ちゃん!」

    「この松実玄に、お任せあれ!」

    「いやいや、この流れで絶対に玄だけは頼りたくないよね」

    「ついさっきまでブツブツと祝詞を唱えてた人に、誰だって自分の行く末を任せたくないよ!」

    「泥舟」ぼそっ

    「もう、憧ちゃん酷いのです!」

    43 = 1 :

    「とにかく、部室に戻るよ」

    「晴絵も廊下をぶらぶらしてるかもしれないし」

    「はるちゃんを暇人みたいに言わないで……」

    穏乃「ほらっ、咲も行くよ!」

    「うん」

    ……


    阿知賀麻雀部部室

    「私は鷺森灼。一応部長をやってます」

    「よろしく」

    「よろしくお願いします、灼さん」

    「私は松実宥。くろちゃんのおねーちゃんなのです」

    「おねーちゃんはすっごく寒がりだから、いつでも厚着なんだよ」

    「宥さんもよろしくお願いします」

    45 = 1 :

    「さて、自己紹介も済んだところで、第一回『咲を無事に家まで届けよう会議』を始めます」

    「おー!」

    穏乃「おー!」

    「名前そのまんまだね」

    「まあぶっちゃけ、あたしが長野までの交通費くらいならおごってあげてもいいんだけどさあ」

    「咲を一人で行かして、モスクワとかネパールとかに行かれても困るし」

    「さすがにそこまで方向音痴じゃないよう……」

    「や、長野で迷子になって、なぜか奈良にいる人に言われても説得力ないから」

    「ううう……」

    「あ、ていうか今思ったけど部員に連絡とればいいじゃん! 和とか」

    46 = 1 :

    「なんで今まで思いつかなかったんだろ?」

    穏乃「憧は肝腎なところで抜けてるからなー」

    「そういうところあるよね」

    「憧ちゃんはウッカリ屋さんなのです」

    「あはは……」

    「いやいや、あんたらも思いつかなかったでしょうがっ!」

    「あの……」

    「ん? どした?」

    「もしかして、電池きれてるとか、そういうベタなオチ?」

    「私、携帯持ってない……」

    「へっ?」

    47 = 1 :

    「部室に忘れちゃった、とか?」

    「そういうことじゃなくて……」

    「元々持ってない……」

    「う、うそでしょ……ありえない……」

    「そんな人いるの?」

    「ちょっとしたカルチャーショックだね」

    穏乃「咲は本当に携帯持ってないの?」

    「うん……」

    穏乃「勝った」

    「なに変なところで張り合ってるの!?」

    「咲ちゃん、これが携帯電話というもので、遠くの人とお話出来るんだよ」ドヤ

    「いや玄、それは逆に失礼でしょ!」

    「持ってないだけで、どういう物かはさすがにわかるから!」

    「あはは……」

    49 = 1 :

    「部員の電話番号とかは覚えてない?」

    「ごめんなさい……」

    「まあそうだよねえ」

    「あたしも覚えてないし」

    「あ、じゃあ自宅の電話番号は?」

    「それなら」

    「よしっ、ビンゴ!」

    ……

    50 = 1 :

    「……」ぷるるるる

    「でない」

    「この時間は家に誰もいないかも……」

    「それを先に言ってよ!」

    穏乃「咲だけにね」

    「ご、ごめんなさい」

    「や、別に怒ってるわけじゃないから」

    「もうー、憧ちゃんが大声だすから咲ちゃんが怯えてるのです」

    「よしよし、咲ちゃん大丈夫ですよー」なでなで

    (なに玄のやつ……急におねえさんぶって、さっきまで自分が怯えてたくせに……)

    「咲ちゃんも誤解しないでね、憧ちゃんは基本いい子なんだけど、時々無神経なところがあるだけなのです」

    「その発言がむしろ無神経なんだけど……」

    「あはは……」


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