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元スレ岡部「みんな俺から離れていく……」
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──くん!
──かべくん!
萌郁「岡部くん!」
岡部「……っ! 俺は……一体……」
ダル「桐生氏と店長が階段降りてった後、放心状態だったお……」
岡部「そうか……」
ブーブー ブーブー
岡部「……?」
ピッ
From:M4
Sub:
本文:FBが後で御徒町の家に来いって
内緒の話があるみたい
──かべくん!
萌郁「岡部くん!」
岡部「……っ! 俺は……一体……」
ダル「桐生氏と店長が階段降りてった後、放心状態だったお……」
岡部「そうか……」
ブーブー ブーブー
岡部「……?」
ピッ
From:M4
Sub:
本文:FBが後で御徒町の家に来いって
内緒の話があるみたい
岡部「……」
岡部「橋田、そういえば紅莉栖はどこへ?」
ダル「あぁ、まゆ氏のとこに行くって言ってたお」
岡部「そうか……」
岡部「橋田、お前は紅莉栖のことを頼む。FBはああ言っていたが紅莉栖の身が心配だ」
ダル「え、ええ!? まだ危険なんすか!?」
岡部「わからないから頼んでいるんだ」
ダル「う、えっと……オーキードーキー!」
萌郁「それじゃ、岡部くん……肩」
岡部「あぁ、たの──うぐっ!」
萌郁「ごめん、なさい……まだ、痛むよね」
岡部「……大丈夫だ、気にするな」
岡部「橋田、そういえば紅莉栖はどこへ?」
ダル「あぁ、まゆ氏のとこに行くって言ってたお」
岡部「そうか……」
岡部「橋田、お前は紅莉栖のことを頼む。FBはああ言っていたが紅莉栖の身が心配だ」
ダル「え、ええ!? まだ危険なんすか!?」
岡部「わからないから頼んでいるんだ」
ダル「う、えっと……オーキードーキー!」
萌郁「それじゃ、岡部くん……肩」
岡部「あぁ、たの──うぐっ!」
萌郁「ごめん、なさい……まだ、痛むよね」
岡部「……大丈夫だ、気にするな」
8月16日 19:30
~天王寺家~
天王寺「来たな」
岡部「一体どういうつもりです? 近づくなと言ったり、来いと言ったり」
天王寺「まあ座れや、萌郁もな」
萌郁「……さ、岡部くん、座って……」
岡部「あぁ……すまない」
岡部「う……くっ……ぅっ……」
天王寺「ったく、何発撃たれてやがんだ。ホントに死ぬぞ岡部」
岡部「問題はないですよ、この世界では俺は死ぬようにはなっていない……」
天王寺「……? まあいい、話ってのはつまり、あれだ」
天王寺「これを……」
ピラッ
岡部「手紙……?」
~天王寺家~
天王寺「来たな」
岡部「一体どういうつもりです? 近づくなと言ったり、来いと言ったり」
天王寺「まあ座れや、萌郁もな」
萌郁「……さ、岡部くん、座って……」
岡部「あぁ……すまない」
岡部「う……くっ……ぅっ……」
天王寺「ったく、何発撃たれてやがんだ。ホントに死ぬぞ岡部」
岡部「問題はないですよ、この世界では俺は死ぬようにはなっていない……」
天王寺「……? まあいい、話ってのはつまり、あれだ」
天王寺「これを……」
ピラッ
岡部「手紙……?」
天王寺「今日になったらおめーに渡すように言われてたんだよ」
岡部「……これは……この手紙は……橋田鈴から!?」
天王寺「ったく、よりによってなんで今日なんだか」
岡部(この世界線でもFBは鈴羽の世話に……)
岡部(そう言えば出会った時にも……)
『なぁおめぇ、鈴さん……橋田鈴って知ってるか?』
岡部(因果はある程度収束するということか……例え大分岐によって変動した世界線でも…‥)
天王寺「茶、淹れてくるからよ。読んでろや」
岡部「……」
岡部(読むのが……怖い)
パラッ
岡部「……これは……この手紙は……橋田鈴から!?」
天王寺「ったく、よりによってなんで今日なんだか」
岡部(この世界線でもFBは鈴羽の世話に……)
岡部(そう言えば出会った時にも……)
『なぁおめぇ、鈴さん……橋田鈴って知ってるか?』
岡部(因果はある程度収束するということか……例え大分岐によって変動した世界線でも…‥)
天王寺「茶、淹れてくるからよ。読んでろや」
岡部「……」
岡部(読むのが……怖い)
パラッ
岡部りん太郎様
おひさしぶりです。あまねすずはです。はしだいたるの娘です。
あなたにとっては、つい数時間前以来のことかもしれない。
今は、西暦2000年の、6月13日です。
これをあなたが読んでいる、だいたい10年前ということになります。
結論だけ、書く。
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
あたしは失敗した失敗した失敗した失敗した
あたしは失敗した失敗
おひさしぶりです。あまねすずはです。はしだいたるの娘です。
あなたにとっては、つい数時間前以来のことかもしれない。
今は、西暦2000年の、6月13日です。
これをあなたが読んでいる、だいたい10年前ということになります。
結論だけ、書く。
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
あたしは失敗した失敗した失敗した失敗した
あたしは失敗した失敗
今は、西暦2000年の、6月14日です。
これをあなたが読んでいる、大体9年前、10年前になります。
失敗した。
ワクチン、いや、ウィルスが配布される1999年12月15日15時
それを阻止するためにあたしは14日、SERNサーバー内クラッキングを仕掛けることにした
訳あってクラッキングは15日朝にした、でも問題なかった、間に合ったはずなんだ
あたしは確かにクラッキングに成功した
でも失敗した
あたしは確かにウィルスを改ざんした
でも失敗した
それがSERNにバレた形跡もなかった
でも失敗した
恐怖の大王は落ちた
予言より半年も遅れて
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
あたしは失敗
何が原因なのクラッキングはうまくいかなかったいやうまくいったはずだった
これをあなたが読んでいる、大体9年前、10年前になります。
失敗した。
ワクチン、いや、ウィルスが配布される1999年12月15日15時
それを阻止するためにあたしは14日、SERNサーバー内クラッキングを仕掛けることにした
訳あってクラッキングは15日朝にした、でも問題なかった、間に合ったはずなんだ
あたしは確かにクラッキングに成功した
でも失敗した
あたしは確かにウィルスを改ざんした
でも失敗した
それがSERNにバレた形跡もなかった
でも失敗した
恐怖の大王は落ちた
予言より半年も遅れて
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
あたしは失敗
何が原因なのクラッキングはうまくいかなかったいやうまくいったはずだった
一回目は失敗って相場が決まっているからまだ許容範囲だな。
てかこれはやっとかないとな。
てかこれはやっとかないとな。
ゴメン
ゴメンね
あたしは、なんのためにこの歳まで生きてきたんだろう
あたしの計画は狂ってしまった。
その原因を、この1年考え続けていた。
そして、わかった。
12月14日と15日の間に、何者かがあたしのPCに忍び込んだ。
いや、盗み見たんだと思う。
そしてあたしの用意したウィルスを有害なウィルスへと書き換えた。
あたしはあの日、クラッキングを仕掛けなければならなかったんだ。
あの日を逃したらダメだったんだ。
でももう遅い。
ゴメンね
あたしは、なんのためにこの歳まで生きてきたんだろう
あたしの計画は狂ってしまった。
その原因を、この1年考え続けていた。
そして、わかった。
12月14日と15日の間に、何者かがあたしのPCに忍び込んだ。
いや、盗み見たんだと思う。
そしてあたしの用意したウィルスを有害なウィルスへと書き換えた。
あたしはあの日、クラッキングを仕掛けなければならなかったんだ。
あの日を逃したらダメだったんだ。
でももう遅い。
訂正
そしてあたしの用意したウィルスを有害なウィルスへと書き換えた。
↓
そしてあたしの用意した偽装ウィルスを有害なウィルスへと書き換えた。
そしてあたしの用意したウィルスを有害なウィルスへと書き換えた。
↓
そしてあたしの用意した偽装ウィルスを有害なウィルスへと書き換えた。
ゴメン。
ゴメン。
ゴメン。
こんな人生は、無意味だった──
なんだよこれ……・。
ああ……俺はまた鈴羽に絶望を味わわせて──
俺はまた──
俺は──
Chapter 7 『自己喪失のアポティヒア』 END
ゴメン。
ゴメン。
こんな人生は、無意味だった──
なんだよこれ……・。
ああ……俺はまた鈴羽に絶望を味わわせて──
俺はまた──
俺は──
Chapter 7 『自己喪失のアポティヒア』 END
Chapter 8 『恩讐のディーレクトゥス』
俺は──
俺は変わったか?
なあ、鈴さん。
天王寺「茶入ったぞ。まっ、ゆっくり飲んでけや。会うのは……最後になるだろうからな」
萌郁「……っ」
岡部「……」
天王寺「どうしたんだよ、固まっちまって」
岡部「FB……鈴……橋田鈴とはどういう関係だったんで……」
天王寺「……昔世話んなった人だよ」
岡部「FB、あなたは……橋田鈴の正体──いや、使命を……ご存知ですか?」
天王寺「……」
鈴さんの使命、それは恐らく──
2000年問題の阻止──だった。
俺は──
俺は変わったか?
なあ、鈴さん。
天王寺「茶入ったぞ。まっ、ゆっくり飲んでけや。会うのは……最後になるだろうからな」
萌郁「……っ」
岡部「……」
天王寺「どうしたんだよ、固まっちまって」
岡部「FB……鈴……橋田鈴とはどういう関係だったんで……」
天王寺「……昔世話んなった人だよ」
岡部「FB、あなたは……橋田鈴の正体──いや、使命を……ご存知ですか?」
天王寺「……」
鈴さんの使命、それは恐らく──
2000年問題の阻止──だった。
>>485
綯が怖い…
綯が怖い…
天王寺「なんのことだ?」
岡部「……邪魔したのはあなたなのか?」
天王寺「その手紙に何が書いてあるのかわかんねーけどよ、もう終わったことだろ?」
岡部「終わったことだと……?」
岡部「橋田鈴は……鈴羽はそんなことをさせるためにあなたの世話をしたんじゃない!」
天王寺「お前に何が分かる! お前に鈴さんの何が分かるってんだ!」
岡部「分かるさ……彼女はさっきまで、ほんのさっきまで近くにいた」
天王寺「何言って……」
岡部「……邪魔したのはあなたなのか?」
天王寺「その手紙に何が書いてあるのかわかんねーけどよ、もう終わったことだろ?」
岡部「終わったことだと……?」
岡部「橋田鈴は……鈴羽はそんなことをさせるためにあなたの世話をしたんじゃない!」
天王寺「お前に何が分かる! お前に鈴さんの何が分かるってんだ!」
岡部「分かるさ……彼女はさっきまで、ほんのさっきまで近くにいた」
天王寺「何言って……」
岡部「ずっとあなたのそばにいたんだよ……」
天王寺「なっ……」
天王寺(鈴さんがうちのバイトだと?)
『なあ鈴さん』
『ん?』
『あんた、なんで縁もゆかりもない俺にここまで親身にしてくれるんだ?』
『そうだね……』
『人は巡り巡って誰かに親身にしてもらうことになってる』
『だから君もいずれ誰かに親身にしてあげる事だよ』
『……』
だから俺は、こいつらをどうにかして救ってやりたかった。
鈴さんや綴が俺にしてくれたように。
天王寺「なっ……」
天王寺(鈴さんがうちのバイトだと?)
『なあ鈴さん』
『ん?』
『あんた、なんで縁もゆかりもない俺にここまで親身にしてくれるんだ?』
『そうだね……』
『人は巡り巡って誰かに親身にしてもらうことになってる』
『だから君もいずれ誰かに親身にしてあげる事だよ』
『……』
だから俺は、こいつらをどうにかして救ってやりたかった。
鈴さんや綴が俺にしてくれたように。
岡部「話してくれませんか?」
天王寺「……何をだよ」
岡部「あの日……1999年12月14日に何があったのかを」
天王寺「聞いてどうする」
岡部「鈴羽は……未来を変えるために……変えるためだけに……タイムトラベルして自分の時間を犠牲にしたんだ」
岡部「それなのに……使命を果たせないなんて、あんまりじゃないか……」
天王寺「……」
天王寺「……鈴さんには悪いと思ってるよ。だがな、俺にはどうすることもできなかったんだ」
岡部「……」
岡部「……後悔してるんだな? ならば過去にDメールを送るんだ、そうすれば鈴羽もあなたも救──」
天王寺「過去を変える? 次は綯の命まで危険に晒せってのか」
天王寺「SERNを裏切ればどうなるかってことくらい……痛いほどわかってんだ、俺はよ」
天王寺「……何をだよ」
岡部「あの日……1999年12月14日に何があったのかを」
天王寺「聞いてどうする」
岡部「鈴羽は……未来を変えるために……変えるためだけに……タイムトラベルして自分の時間を犠牲にしたんだ」
岡部「それなのに……使命を果たせないなんて、あんまりじゃないか……」
天王寺「……」
天王寺「……鈴さんには悪いと思ってるよ。だがな、俺にはどうすることもできなかったんだ」
岡部「……」
岡部「……後悔してるんだな? ならば過去にDメールを送るんだ、そうすれば鈴羽もあなたも救──」
天王寺「過去を変える? 次は綯の命まで危険に晒せってのか」
天王寺「SERNを裏切ればどうなるかってことくらい……痛いほどわかってんだ、俺はよ」
岡部「だが……!」
天王寺「綴……綯の母親はSERNに殺された、俺のせいでな」
萌郁「……っ」
天王寺「ここまで言えばもう分かるだろ、俺のことはともかく、綯まで巻き込むわけにはいかねえんだよ!」
岡部「し、しかし、綯は世界線の収束で命は保証──」
天王寺「もう話す気はねえ! 茶飲んだらさっさと帰れ。そして──」
天王寺「二度と面見せんな」
天王寺「綴……綯の母親はSERNに殺された、俺のせいでな」
萌郁「……っ」
天王寺「ここまで言えばもう分かるだろ、俺のことはともかく、綯まで巻き込むわけにはいかねえんだよ!」
岡部「し、しかし、綯は世界線の収束で命は保証──」
天王寺「もう話す気はねえ! 茶飲んだらさっさと帰れ。そして──」
天王寺「二度と面見せんな」
天宮綴だっけか
>>1はブラウニアンモーションも読んでんだな
>>1はブラウニアンモーションも読んでんだな
岡部「それでは鈴羽もまゆりも……救われない……あんまりじゃないか……!」
プルルルル
プルルルル
天王寺「電話か……」
ピッ
天王寺「……」
天王寺「……っ」
萌郁「……?」
天王寺「……っ!?」
岡部「FB……?」
天王寺「……いや、問題はない。……了解した」
ピッ
萌郁「大丈夫……? すごい、汗……」
プルルルル
プルルルル
天王寺「電話か……」
ピッ
天王寺「……」
天王寺「……っ」
萌郁「……?」
天王寺「……っ!?」
岡部「FB……?」
天王寺「……いや、問題はない。……了解した」
ピッ
萌郁「大丈夫……? すごい、汗……」
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