私的良スレ書庫
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元スレ岡部「みんな俺から離れていく……」
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>>500ドンッ★
天王寺「……大丈夫だ、それより──」
天王寺「未来ガジェット研究所に行くぞ」
岡部「ラボへ……?」
萌郁「そんな、どうして、いきなり……?」
天王寺「タイムマシンも持っていく」
萌郁「……え?」
岡部「電話レンジを?」
天王寺「未来ガジェット研究所に行くぞ」
岡部「ラボへ……?」
萌郁「そんな、どうして、いきなり……?」
天王寺「タイムマシンも持っていく」
萌郁「……え?」
岡部「電話レンジを?」
8月16日 20:00
~ラボ~
天王寺「……」
岡部「なぜラボに電話レンジを……?」
天王寺「送る準備、してくれや……」
萌郁「もしかして……」
天王寺「そう、送るんだよ、Dメール。過去の俺によ……」
岡部「でも、なぜいきなり……」
天王寺「もうな、流されんのはやめたんだ」
岡部「……その前に、話してくれませんか、あの日のことを」
岡部「1999年 12月14日に何があったのかを──」
天王寺「……分かった、よく聞いとけよ」
そう、話さなきゃならねえ──
ずっと、後悔してきたから。
きっと、俺がこいつを変えちまったから。
~ラボ~
天王寺「……」
岡部「なぜラボに電話レンジを……?」
天王寺「送る準備、してくれや……」
萌郁「もしかして……」
天王寺「そう、送るんだよ、Dメール。過去の俺によ……」
岡部「でも、なぜいきなり……」
天王寺「もうな、流されんのはやめたんだ」
岡部「……その前に、話してくれませんか、あの日のことを」
岡部「1999年 12月14日に何があったのかを──」
天王寺「……分かった、よく聞いとけよ」
そう、話さなきゃならねえ──
ずっと、後悔してきたから。
きっと、俺がこいつを変えちまったから。
>>504
黙ってろよ気づかなかったわ
黙ってろよ気づかなかったわ
1999年 12月14日
プルルルル
ピッ
天王寺「こちらM2」
男『私だ』
天王寺「……」
男『仕事だ。要観察者、橋田鈴が所持しているPCをなんとか探ってほしい』
天王寺「……なんだと?」
男『彼女は何年も前から我々SERNにハッキングを仕掛けてきている、目的はいくつか考えられるものの不明だ』
男『だが、近いうちに何かを仕掛けてくる可能性がある』
天王寺「何を……仕掛けるんだ?」
男「……」
男『……それが分からないからこうして君へ電話している』
天王寺(鈴さんは何をしようと……?)
プルルルル
ピッ
天王寺「こちらM2」
男『私だ』
天王寺「……」
男『仕事だ。要観察者、橋田鈴が所持しているPCをなんとか探ってほしい』
天王寺「……なんだと?」
男『彼女は何年も前から我々SERNにハッキングを仕掛けてきている、目的はいくつか考えられるものの不明だ』
男『だが、近いうちに何かを仕掛けてくる可能性がある』
天王寺「何を……仕掛けるんだ?」
男「……」
男『……それが分からないからこうして君へ電話している』
天王寺(鈴さんは何をしようと……?)
男『要観察者は今、どこにいる?』
天王寺「よ、要観察者は……病院だ」
男『病院? 体調でも崩しているのか?』
天王寺「いや……どうもついさっき、目の前でガキが倒れたらしく、付き添ってるらしい」
男「……」
天王寺「しばらく戻らないかもしれない……そう言っていた」
男『好都合だな』
男『M2、君はこれから、要観察者の自宅に向ってくれ』
天王寺「……了解」
男『30分後、コンピュータに精通しているM1をそちらに向かわせる』
男『彼がPC内のデータを探っている間はサポートに回って欲しい。万が一要観察者が戻って来ることがあれば……殺せ』
天王寺「……りょ、了解」
男『以上だ』
天王寺「よ、要観察者は……病院だ」
男『病院? 体調でも崩しているのか?』
天王寺「いや……どうもついさっき、目の前でガキが倒れたらしく、付き添ってるらしい」
男「……」
天王寺「しばらく戻らないかもしれない……そう言っていた」
男『好都合だな』
男『M2、君はこれから、要観察者の自宅に向ってくれ』
天王寺「……了解」
男『30分後、コンピュータに精通しているM1をそちらに向かわせる』
男『彼がPC内のデータを探っている間はサポートに回って欲しい。万が一要観察者が戻って来ることがあれば……殺せ』
天王寺「……りょ、了解」
男『以上だ』
~橋田家~
M1「……これは驚きました」
天王寺「何か……分かったのか」
M1「彼女はどうやら2000年クラッシュを防ごうとしてるみたいですよ」
天王寺「2000年クラッシュ? コンピュータが誤作動を起こすっていうあれか」
天王寺「でもよ、そんなの個人で防げるもんじゃねーだろ」
M1「なるほど、あなたは知らされてないのですね」
天王寺「……?」
M1「あ、内緒ですよ?」
天王寺「あん?」
M1「SERNは2000年クラッシュを人為的に引き起こそうとしてます」
天王寺(何……?)
M1「……これは驚きました」
天王寺「何か……分かったのか」
M1「彼女はどうやら2000年クラッシュを防ごうとしてるみたいですよ」
天王寺「2000年クラッシュ? コンピュータが誤作動を起こすっていうあれか」
天王寺「でもよ、そんなの個人で防げるもんじゃねーだろ」
M1「なるほど、あなたは知らされてないのですね」
天王寺「……?」
M1「あ、内緒ですよ?」
天王寺「あん?」
M1「SERNは2000年クラッシュを人為的に引き起こそうとしてます」
天王寺(何……?)
M1「バグを防ぐためのワクチンは実はウィルス」
M1「そう、薬だと思って飲んだら毒だったっていうオチですよ、愉快でしょ?」
天王寺「……っ」
M1「そのウィルス──アンゴルモアが明日ばら撒かれるんですが、どうやらターゲットはこれをクラッキングで改竄しようとしてるみたいです」
M1「アンゴルモアに非常に似通ったプログラムがあったので、気になって覗いてみたのですが
中身はなんのことはない……誤作動のごも起こさせない様な欠陥品でした。ガッカリです」
天王寺「つまり彼女は、SERNサーバー内のウィルスを改ざんして、2000年クラッシュを阻止しようと……?」
M1「でしょうね、きっと情報を覗きみた際に計画に気づいたんでしょう、健気なことです」
天王寺「……なあ、2000クラッシュなんて起こしてどうしようってんだ」
M1「それは、あなたの知る必要の無いことです」
天王寺「……」
M1「不安ですか? 大丈夫、この地域はさほど被害が出ないと思いますよ」
天王寺「おい、どういうことだ」
M1「おっと、ちょっと喋りすぎました」
M1「そう、薬だと思って飲んだら毒だったっていうオチですよ、愉快でしょ?」
天王寺「……っ」
M1「そのウィルス──アンゴルモアが明日ばら撒かれるんですが、どうやらターゲットはこれをクラッキングで改竄しようとしてるみたいです」
M1「アンゴルモアに非常に似通ったプログラムがあったので、気になって覗いてみたのですが
中身はなんのことはない……誤作動のごも起こさせない様な欠陥品でした。ガッカリです」
天王寺「つまり彼女は、SERNサーバー内のウィルスを改ざんして、2000年クラッシュを阻止しようと……?」
M1「でしょうね、きっと情報を覗きみた際に計画に気づいたんでしょう、健気なことです」
天王寺「……なあ、2000クラッシュなんて起こしてどうしようってんだ」
M1「それは、あなたの知る必要の無いことです」
天王寺「……」
M1「不安ですか? 大丈夫、この地域はさほど被害が出ないと思いますよ」
天王寺「おい、どういうことだ」
M1「おっと、ちょっと喋りすぎました」
M1「これでよしっと」
天王寺「何をした」
M1「無事に2000年クラッシュが起こるようにしただけですよ」
天王寺「……無事にって、おい……」
天王寺(鈴さん……俺はどうしたら……)
天王寺(あんたには世話になった、恩を讐で返すような真似はしたくない……)
M1「変な気は起こさないほうがいいですよ。最近お子さん、生まれたんですよね?」
天王寺「くっ……」
天王寺「何をした」
M1「無事に2000年クラッシュが起こるようにしただけですよ」
天王寺「……無事にって、おい……」
天王寺(鈴さん……俺はどうしたら……)
天王寺(あんたには世話になった、恩を讐で返すような真似はしたくない……)
M1「変な気は起こさないほうがいいですよ。最近お子さん、生まれたんですよね?」
天王寺「くっ……」
──2000年 1月1日
恐怖の大王は予言の半年遅れて落ちた。
たくさん人が死んだ。
結局俺は流された。
選ばないことを、選んだ──
Chapter 8 『恩讐のディーレクトゥス』 END
恐怖の大王は予言の半年遅れて落ちた。
たくさん人が死んだ。
結局俺は流された。
選ばないことを、選んだ──
Chapter 8 『恩讐のディーレクトゥス』 END
Chapter 9 『収束のデスペディーダ』
8月16日 20:32
~ラボ~
岡部「……電話レンジの設定、完了です。42型ブラウン管も点灯済み」
天王寺「……」
岡部「では……放電現象が発生したらメールを……」
天王寺「なぁ岡部、別の場所から送ることって出来んのか?」
岡部「可能ですが……」
天王寺「なら俺は下に行ってブラウン管眺めながら送ることにするよ」
岡部「……分かりました。それでは激しく揺れだしたら、メールの送信をお願いします」
萌郁「……私、FBと一緒に、いる」
岡部「……萌郁?」
8月16日 20:32
~ラボ~
岡部「……電話レンジの設定、完了です。42型ブラウン管も点灯済み」
天王寺「……」
岡部「では……放電現象が発生したらメールを……」
天王寺「なぁ岡部、別の場所から送ることって出来んのか?」
岡部「可能ですが……」
天王寺「なら俺は下に行ってブラウン管眺めながら送ることにするよ」
岡部「……分かりました。それでは激しく揺れだしたら、メールの送信をお願いします」
萌郁「……私、FBと一緒に、いる」
岡部「……萌郁?」
萌郁「さっき、岡部くんからは聞いたから、お別れの言葉」
岡部「そうか……今度こそ、本当に別れになるんだよな」
萌郁「名前……呼んでくれて、嬉しかった」
岡部「……さよなら……萌郁」
萌郁「うん……さよなら、岡部くん、また……会えるんだよね、それがたとえ、今の私じゃなくても……」
岡部「……」
岡部「……店長も、色々とすみませんでした」
岡部「まだガキだった俺に良くしてくれたこと、感謝しています」
天王寺「気にすんなよ、俺はただ恩を返そうと思っただけだ」
岡部「そうか……今度こそ、本当に別れになるんだよな」
萌郁「名前……呼んでくれて、嬉しかった」
岡部「……さよなら……萌郁」
萌郁「うん……さよなら、岡部くん、また……会えるんだよね、それがたとえ、今の私じゃなくても……」
岡部「……」
岡部「……店長も、色々とすみませんでした」
岡部「まだガキだった俺に良くしてくれたこと、感謝しています」
天王寺「気にすんなよ、俺はただ恩を返そうと思っただけだ」
天王寺「……」
天王寺「──なぁ岡部」
岡部「……なんです?」
天王寺「人間がどれだけ科学を進歩させようと、所詮ただの人間だ」
天王寺「決して神のようにはなれねえ」
岡部「……?」
天王寺「年寄りの戯言だよ、聞き流せや」
天王寺「──なぁ岡部」
岡部「……なんです?」
天王寺「人間がどれだけ科学を進歩させようと、所詮ただの人間だ」
天王寺「決して神のようにはなれねえ」
岡部「……?」
天王寺「年寄りの戯言だよ、聞き流せや」
────
───
──
岡部「しかし……なぜ店長はDメールを送ろうなどと……」
岡部「電話を取る前は頑なに拒んでいたはずだが……」
岡部(電話! もしかして──)
ガチャリ
紅莉栖「は、はろー……」
紅莉栖「あ、岡部……!」
岡部「紅莉栖……どうしてここに……」
紅莉栖「あの……店長さんの家に行って綯ちゃんに聞いたら、ラボに行くって言ってたから……」
岡部「なに? 店長の家に行ったのか?」
紅莉栖「いや、あの……」
紅莉栖「隠してもしょうがないわよね……」
岡部「……」
紅莉栖「これ……見て」
───
──
岡部「しかし……なぜ店長はDメールを送ろうなどと……」
岡部「電話を取る前は頑なに拒んでいたはずだが……」
岡部(電話! もしかして──)
ガチャリ
紅莉栖「は、はろー……」
紅莉栖「あ、岡部……!」
岡部「紅莉栖……どうしてここに……」
紅莉栖「あの……店長さんの家に行って綯ちゃんに聞いたら、ラボに行くって言ってたから……」
岡部「なに? 店長の家に行ったのか?」
紅莉栖「いや、あの……」
紅莉栖「隠してもしょうがないわよね……」
岡部「……」
紅莉栖「これ……見て」
From:chris-m@docono.ne.jp
Sub:
本文:タイムリープ
ピッ
From:chris-m@docono.ne.jp
Sub:
本文:マシン作って
ピッ
From:chris-m@docono.ne.jp
Sub:
本文:岡部を助けて
Sub:
本文:タイムリープ
ピッ
From:chris-m@docono.ne.jp
Sub:
本文:マシン作って
ピッ
From:chris-m@docono.ne.jp
Sub:
本文:岡部を助けて
岡部「これは……送信日時が未来の日付になっている!」
紅莉栖「そ、Dメール。未来から……。送ったのは多分私……」
紅莉栖「タイムリープマシンの構想自体は、すでに私の頭の中にあったから……。さっき抜けだしてパーツを買ってきたの」
岡部「お前……電話レンジを改良するためにラボ……店長の家に?」
紅莉栖「電話レンジを改良してタイムリープも出来るようにしたいって言えば、店長さんも了承してくれるかなって思って」
岡部「……全く、無茶を……。お前は今、ラウンダーに追われてるんだぞ」
紅莉栖「だって、岡部の力になりたかったんだもの……」
岡部「紅莉栖っ……!」
『忘れないで』
『あなたはどの世界線にいても一人じゃない』
『──あたしがいる』
紅莉栖「ふぇっっ!? ちょ、あんた何いきなり抱きついて!」
岡部「……すまない、紅莉栖」
紅莉栖「そ、Dメール。未来から……。送ったのは多分私……」
紅莉栖「タイムリープマシンの構想自体は、すでに私の頭の中にあったから……。さっき抜けだしてパーツを買ってきたの」
岡部「お前……電話レンジを改良するためにラボ……店長の家に?」
紅莉栖「電話レンジを改良してタイムリープも出来るようにしたいって言えば、店長さんも了承してくれるかなって思って」
岡部「……全く、無茶を……。お前は今、ラウンダーに追われてるんだぞ」
紅莉栖「だって、岡部の力になりたかったんだもの……」
岡部「紅莉栖っ……!」
『忘れないで』
『あなたはどの世界線にいても一人じゃない』
『──あたしがいる』
紅莉栖「ふぇっっ!? ちょ、あんた何いきなり抱きついて!」
岡部「……すまない、紅莉栖」
俺はこれから、お前を……。
お前を見捨てる選択をしなくちゃいけないんだ。
なのに、お前は……そんな俺に力を貸してくれる。
岡部「すまない……」
岡部「どうしてお前なんだよって思ってた……」
紅莉栖「おか……」
岡部「本当に、すまない……俺はお前を……助けられない……」
紅莉栖「よく、分からないけれど……」
紅莉栖「最初会った時も、こうやって、いきなり……抱きしめられたのよね」
岡部「あぁ……そうだったな」
紅莉栖「ふふ、あんたってばホントに強引なんだから」
岡部「今度は、殴らないんだな……」
紅莉栖「当たり前、でしょ。今のあんた……こっちが痛くなるくらい弱々しいんだもの……」
お前を見捨てる選択をしなくちゃいけないんだ。
なのに、お前は……そんな俺に力を貸してくれる。
岡部「すまない……」
岡部「どうしてお前なんだよって思ってた……」
紅莉栖「おか……」
岡部「本当に、すまない……俺はお前を……助けられない……」
紅莉栖「よく、分からないけれど……」
紅莉栖「最初会った時も、こうやって、いきなり……抱きしめられたのよね」
岡部「あぁ……そうだったな」
紅莉栖「ふふ、あんたってばホントに強引なんだから」
岡部「今度は、殴らないんだな……」
紅莉栖「当たり前、でしょ。今のあんた……こっちが痛くなるくらい弱々しいんだもの……」
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天王寺「ったく、いつもイライラさせられてたあの揺れを待つ日が来るたぁ夢にも思わなかったぜ」
萌郁「FB……過去が変わったら私たちの関係、どうなるの、かな」
天王寺「……さあな」
萌郁「また、会えるよね」
天王寺「そうだといいな」
萌郁「FBは……私にとって、父みたいな存在、だった」
天王寺「……俺もお前のことは娘みたいに思ってたよ」
────────────────────────────────────────
紅莉栖「電話レンジ、改造しなくていいの?」
岡部「問題ない。近いうちに完成されるマシンを使って跳躍してきた人物がいる」
岡部「その人物がすでにDメールを送るために待機している」
紅莉栖「……そっか……ちゃんと、力になれたんだね、私」
岡部「あぁ、お前の作ったマシンの出来はガチだった」
紅莉栖「と、とと当然でしょ! なんて言ったってこの私が手がけたんだからっ!」
天王寺「ったく、いつもイライラさせられてたあの揺れを待つ日が来るたぁ夢にも思わなかったぜ」
萌郁「FB……過去が変わったら私たちの関係、どうなるの、かな」
天王寺「……さあな」
萌郁「また、会えるよね」
天王寺「そうだといいな」
萌郁「FBは……私にとって、父みたいな存在、だった」
天王寺「……俺もお前のことは娘みたいに思ってたよ」
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紅莉栖「電話レンジ、改造しなくていいの?」
岡部「問題ない。近いうちに完成されるマシンを使って跳躍してきた人物がいる」
岡部「その人物がすでにDメールを送るために待機している」
紅莉栖「……そっか……ちゃんと、力になれたんだね、私」
岡部「あぁ、お前の作ったマシンの出来はガチだった」
紅莉栖「と、とと当然でしょ! なんて言ったってこの私が手がけたんだからっ!」
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萌郁「覚えてる? 綯ちゃんがみんなで一緒にプールに行きたいって言った時」
天王寺「はは、忘れもしねーよ。あの時、頑なに拒んだんだよな、岡部」
萌郁「そ……プールなんて、子供の行くところ、だって」
天王寺「実際には泳げねえからだったんだよな。そっちの方がガキだっつーの」
萌郁「ふふ、岡部くんの、数少ない欠点」
天王寺「……あぁ、あん時は傑作だった」
────────────────────────────────────────
バリバリバリバリ
岡部「放電現象、始まった……」
紅莉栖「岡部……目、閉じて」
岡部「え?」
紅莉栖「いいから、早く閉じなさいよ!」
岡部「あ、あぁ……」
萌郁「覚えてる? 綯ちゃんがみんなで一緒にプールに行きたいって言った時」
天王寺「はは、忘れもしねーよ。あの時、頑なに拒んだんだよな、岡部」
萌郁「そ……プールなんて、子供の行くところ、だって」
天王寺「実際には泳げねえからだったんだよな。そっちの方がガキだっつーの」
萌郁「ふふ、岡部くんの、数少ない欠点」
天王寺「……あぁ、あん時は傑作だった」
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バリバリバリバリ
岡部「放電現象、始まった……」
紅莉栖「岡部……目、閉じて」
岡部「え?」
紅莉栖「いいから、早く閉じなさいよ!」
岡部「あ、あぁ……」
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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
天王寺「……来たか」
萌郁「……」
天王寺「……」
────────────────────────────────────────
紅莉栖「……」
ふと……・
唇に触れる柔らかい感触。
岡部「紅莉栖……お前……」
紅莉栖「……っ」
紅莉栖「キス……だけだからな!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
天王寺「……来たか」
萌郁「……」
天王寺「……」
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紅莉栖「……」
ふと……・
唇に触れる柔らかい感触。
岡部「紅莉栖……お前……」
紅莉栖「……っ」
紅莉栖「キス……だけだからな!」
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To:future-gadget8@hardbank.ne.jp
Sub:
本文:覚悟を決めろ
流されるな
選択しろ
天王寺「頼んだぞ……1999年の俺……」
ピッ
萌郁「……」
萌郁「さようなら、私のお父さん。きっとまた、会おうね……」
その瞬間、周りの景色が琥珀色に包まれ、ぐにゃぐにゃと揺れ始める。
平衡感覚は失われ、立っていられなくなり──
やがて世界は元の形へと収束する。
Chapter 9 『収束のデスペディーダ』 END
To:future-gadget8@hardbank.ne.jp
Sub:
本文:覚悟を決めろ
流されるな
選択しろ
天王寺「頼んだぞ……1999年の俺……」
ピッ
萌郁「……」
萌郁「さようなら、私のお父さん。きっとまた、会おうね……」
その瞬間、周りの景色が琥珀色に包まれ、ぐにゃぐにゃと揺れ始める。
平衡感覚は失われ、立っていられなくなり──
やがて世界は元の形へと収束する。
Chapter 9 『収束のデスペディーダ』 END
Last Chapter
ここ……は?
ラボのようだ。
目の前には紅莉栖、世界線が変わる前と同じ光景。
だが、体中の痛みは消えている。
岡部「紅莉栖……」
紅莉栖「岡部……あんたは選ばなくちゃいけない。分かってるはずよ」
岡部「あぁ……分かっている」
紅莉栖「まゆりか……私か……二人共選ぶなんて都合のいい話は……ない」
岡部「……分かっている」
ここ……は?
ラボのようだ。
目の前には紅莉栖、世界線が変わる前と同じ光景。
だが、体中の痛みは消えている。
岡部「紅莉栖……」
紅莉栖「岡部……あんたは選ばなくちゃいけない。分かってるはずよ」
岡部「あぁ……分かっている」
紅莉栖「まゆりか……私か……二人共選ぶなんて都合のいい話は……ない」
岡部「……分かっている」
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