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元スレ岡部「紅莉栖!」千早「はい?」
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岡部(β世界線に行けば、まゆりは助かるが紅莉栖が死ぬ)
岡部(α世界線に残れば、紅莉栖は助かるがまゆりが死ぬ)
岡部(どちらかを選ぶなんて、出来るわけないじゃないか)
岡部(…………)
岡部(なんで、こんなことになってしまったんだろうな)
紅莉栖「どちらも救うなんて無理なのよ。だから、まゆりを助けてあげて」
岡部「だがそれではお前が!」
紅莉栖「アンタ、今まで何のために頑張ってきたか分かってるの? まゆりを助けるためでしょーが」
岡部「それは分かっている! だがそのためにお前を犠牲になど出来るはずがないだろう!」
紅莉栖「じゃあまゆりが死んでもいいって言うわけ?」
岡部「そんなことは言っていない!」
紅莉栖「言ってるじゃない!」
岡部(α世界線に残れば、紅莉栖は助かるがまゆりが死ぬ)
岡部(どちらかを選ぶなんて、出来るわけないじゃないか)
岡部(…………)
岡部(なんで、こんなことになってしまったんだろうな)
紅莉栖「どちらも救うなんて無理なのよ。だから、まゆりを助けてあげて」
岡部「だがそれではお前が!」
紅莉栖「アンタ、今まで何のために頑張ってきたか分かってるの? まゆりを助けるためでしょーが」
岡部「それは分かっている! だがそのためにお前を犠牲になど出来るはずがないだろう!」
紅莉栖「じゃあまゆりが死んでもいいって言うわけ?」
岡部「そんなことは言っていない!」
紅莉栖「言ってるじゃない!」
紅莉栖「そもそもDメールを送ったりしなければ、私はとっくに死んでいるのよ」
紅莉栖「でも岡部のおかげで死なずにすんで、ラボに誘われて……」
紅莉栖「悪くなかったわ、この二週間。岡部にはすごく感謝してる」
岡部「紅莉栖……」
紅莉栖「私はもう十分幸せだから。だから、まゆりを助けてあげなさい」
岡部「……それしか、ないのか」
紅莉栖「えぇ。まゆりを助ける方法は、それしかないのよ」
岡部「クソッ……なんで俺は、電話レンジ(仮)やタイムマシンなんか作ってしまったんだ!」
紅莉栖「ちょっと……タイムマシンがなかったら、私は7月28日に死んで終わりだったんだけど?」
岡部「そ、そうだったな。すまない」
紅莉栖「ていうか作ったのはアンタじゃなくて私と橋田だし」
岡部「細けぇことは(ry」
紅莉栖「でも岡部のおかげで死なずにすんで、ラボに誘われて……」
紅莉栖「悪くなかったわ、この二週間。岡部にはすごく感謝してる」
岡部「紅莉栖……」
紅莉栖「私はもう十分幸せだから。だから、まゆりを助けてあげなさい」
岡部「……それしか、ないのか」
紅莉栖「えぇ。まゆりを助ける方法は、それしかないのよ」
岡部「クソッ……なんで俺は、電話レンジ(仮)やタイムマシンなんか作ってしまったんだ!」
紅莉栖「ちょっと……タイムマシンがなかったら、私は7月28日に死んで終わりだったんだけど?」
岡部「そ、そうだったな。すまない」
紅莉栖「ていうか作ったのはアンタじゃなくて私と橋田だし」
岡部「細けぇことは(ry」
岡部(十分幸せ? そんなわけないだろ!)
岡部(紅莉栖はまだ18歳。もっともっと、これから先にいくらでも楽しいことがあるだろうに)
岡部(タイムマシンなど作らなければよかった……)
岡部(って過去を悔やんでも何にもならないだろう)
岡部(考えろ、考えるんだ岡部倫太郎! 何か……何か抜け道があるはずだ!)
岡部(…………)
岡部(ん……待てよ?)
岡部(紅莉栖はまだ18歳。もっともっと、これから先にいくらでも楽しいことがあるだろうに)
岡部(タイムマシンなど作らなければよかった……)
岡部(って過去を悔やんでも何にもならないだろう)
岡部(考えろ、考えるんだ岡部倫太郎! 何か……何か抜け道があるはずだ!)
岡部(…………)
岡部(ん……待てよ?)
岡部「紅莉栖が科学者じゃなかったらどうなってたんだろうな」
紅莉栖「私が科学者じゃなかったら? いきなり何を言い出すのよ岡部ってば」
岡部「もしかしたら、SERNのタイムマシン研究は完成しないのではないだろうか……と思ってたな」
紅莉栖「はぁ? いや……待てよ」
紅莉栖「えっと、私って未来ではタイムマシンの母って呼ばれてたんだっけ?」
岡部「そうだ……どうやら、気づいたようだな」
紅莉栖「Dメールが察知されたから、SERNによるディストピアが作られた……岡部はそう思っていた」
紅莉栖「でもDメールが直接的な問題なのではなく、Dメールによって変化した世界線で、私が生き残っているという事が問題」
紅莉栖「私がSERNに拉致され、研究に協力させられたせいで……タイムマシンが完成し、ディストピアとなってしまった。そう言いたいわけ?」
岡部「その通りだ。もし実際にそうだとしたら、紅莉栖が死ぬことなくα世界線から抜け出せるかもしれん」
紅莉栖「そこで、私が科学者じゃなかったら……ということね」
岡部「そうだ。だがもしうまく行ったとしても、今のお前とはまったくの別人になってしまうだろう」
紅莉栖「そうね。私にとっての研究は、人生そのものと言っても過言じゃないし」
岡部「それでも俺は、お前に生きていて欲しいんだ……紅莉栖」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「私が科学者じゃなかったら? いきなり何を言い出すのよ岡部ってば」
岡部「もしかしたら、SERNのタイムマシン研究は完成しないのではないだろうか……と思ってたな」
紅莉栖「はぁ? いや……待てよ」
紅莉栖「えっと、私って未来ではタイムマシンの母って呼ばれてたんだっけ?」
岡部「そうだ……どうやら、気づいたようだな」
紅莉栖「Dメールが察知されたから、SERNによるディストピアが作られた……岡部はそう思っていた」
紅莉栖「でもDメールが直接的な問題なのではなく、Dメールによって変化した世界線で、私が生き残っているという事が問題」
紅莉栖「私がSERNに拉致され、研究に協力させられたせいで……タイムマシンが完成し、ディストピアとなってしまった。そう言いたいわけ?」
岡部「その通りだ。もし実際にそうだとしたら、紅莉栖が死ぬことなくα世界線から抜け出せるかもしれん」
紅莉栖「そこで、私が科学者じゃなかったら……ということね」
岡部「そうだ。だがもしうまく行ったとしても、今のお前とはまったくの別人になってしまうだろう」
紅莉栖「そうね。私にとっての研究は、人生そのものと言っても過言じゃないし」
岡部「それでも俺は、お前に生きていて欲しいんだ……紅莉栖」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「分かったわ。その可能性に、かけてみましょう」
岡部「すまない、紅莉栖」
紅莉栖「何で謝るのよ。死なずに済むかもしれないっていうのに」
紅莉栖「それに……科学者じゃない私っていうのも、ちょっと面白いかもね」
岡部「そうだな。例えば……この鳳凰院凶真の第二の弟子になる、とかよさそうだ」
紅莉栖「お断りします。もっと女の子ウケしそうなもの考えなさいよね、まったく」
岡部「ふむ、女の子ウケするものか……では、アイドルなんてどうだ?」
紅莉栖「はぁ?」
岡部「前にカラオケ行った時、紅莉栖の歌は素晴らしかったしな」
岡部「特にあれだ。約束のパラダイムとかいう曲はなんというか、紅莉栖によく似合っていたぞ」
紅莉栖「そ、そう?」
岡部「あぁ。もし紅莉栖がアイドルになったら、俺は全力で応援するぞ!」
紅莉栖「もう、おだてないでよね!」
岡部「おだててなどいないさ。さては褒められて恥ずかしいのだろう?」
紅莉栖「そ、そんなんじゃないんだからな!」
岡部「すまない、紅莉栖」
紅莉栖「何で謝るのよ。死なずに済むかもしれないっていうのに」
紅莉栖「それに……科学者じゃない私っていうのも、ちょっと面白いかもね」
岡部「そうだな。例えば……この鳳凰院凶真の第二の弟子になる、とかよさそうだ」
紅莉栖「お断りします。もっと女の子ウケしそうなもの考えなさいよね、まったく」
岡部「ふむ、女の子ウケするものか……では、アイドルなんてどうだ?」
紅莉栖「はぁ?」
岡部「前にカラオケ行った時、紅莉栖の歌は素晴らしかったしな」
岡部「特にあれだ。約束のパラダイムとかいう曲はなんというか、紅莉栖によく似合っていたぞ」
紅莉栖「そ、そう?」
岡部「あぁ。もし紅莉栖がアイドルになったら、俺は全力で応援するぞ!」
紅莉栖「もう、おだてないでよね!」
岡部「おだててなどいないさ。さては褒められて恥ずかしいのだろう?」
紅莉栖「そ、そんなんじゃないんだからな!」
岡部「というわけで幼い頃の助手にアイドルを目指すというメールを送るか」
紅莉栖「おい、勝手に話をすすめるな」
岡部「ダメだったか? 紅莉栖のアイドル姿は楽しみなんだがな、わりと本気で」
紅莉栖「次にふざけたこと言ったら、開頭して海馬に電極ぶっ刺してやるから」
岡部「おぉ、こわいこわい……で、どんなメールを送るんだ。あと一つ気になることがあってだな……紅莉栖は、何歳からケータイを持っているんだ?」
紅莉栖「物心ついた時には持ってたわね。ま、時間の設定は私がやるから気にしないで」
岡部「物心ついた時には持ってたとか……さすがセレブセブンティーンッ!」
紅莉栖「セレセブ言うな! うーん、メールの内容はどうしようかな……」
紅莉栖「おい、勝手に話をすすめるな」
岡部「ダメだったか? 紅莉栖のアイドル姿は楽しみなんだがな、わりと本気で」
紅莉栖「次にふざけたこと言ったら、開頭して海馬に電極ぶっ刺してやるから」
岡部「おぉ、こわいこわい……で、どんなメールを送るんだ。あと一つ気になることがあってだな……紅莉栖は、何歳からケータイを持っているんだ?」
紅莉栖「物心ついた時には持ってたわね。ま、時間の設定は私がやるから気にしないで」
岡部「物心ついた時には持ってたとか……さすがセレブセブンティーンッ!」
紅莉栖「セレセブ言うな! うーん、メールの内容はどうしようかな……」
数時間後――
岡部(結構な時間が経ってるな。まぁ無理も無いんだが、もう夜だ。ホテルに返した方がいいかもしれん)
岡部「なぁ、そろそろ……」
紅莉栖「決めた!」
岡部「っとと……決まったのか」
紅莉栖「それじゃ、岡部のケータイ貸して。Dメール送るから」
岡部「内容は?」
紅莉栖「秘密」
岡部「待て待て待て。どんな人間になるか分からなければ、変動後の世界線で紅莉栖の生存を確かめづらいではないか」
紅莉栖「大丈夫だって。今時、ググれば何でも出てくるでしょ」
岡部「それはお前が目指すものによるだろう」
紅莉栖「大丈夫。名前でググればヒットするたぐいのものだから。まぁ名前が売れてればの話だけどね」
紅莉栖「それじゃ、タイマーをセットするわ」
岡部(結構な時間が経ってるな。まぁ無理も無いんだが、もう夜だ。ホテルに返した方がいいかもしれん)
岡部「なぁ、そろそろ……」
紅莉栖「決めた!」
岡部「っとと……決まったのか」
紅莉栖「それじゃ、岡部のケータイ貸して。Dメール送るから」
岡部「内容は?」
紅莉栖「秘密」
岡部「待て待て待て。どんな人間になるか分からなければ、変動後の世界線で紅莉栖の生存を確かめづらいではないか」
紅莉栖「大丈夫だって。今時、ググれば何でも出てくるでしょ」
岡部「それはお前が目指すものによるだろう」
紅莉栖「大丈夫。名前でググればヒットするたぐいのものだから。まぁ名前が売れてればの話だけどね」
紅莉栖「それじゃ、タイマーをセットするわ」
岡部「今からやるのか? ならばまゆりやダルも呼ばねば……」
紅莉栖「それは駄目」
岡部「なぜだ。今の紅莉栖がみんなに会えるのは、もうこれが最後なのかもしれないんだぞ」
紅莉栖「会ったら、決意が鈍っちゃうかもしれないでしょ」
紅莉栖「それに……成功したとしたら、この世界線はなかったことになる」
岡部「それはそうだが……」
紅莉栖「岡部。目、閉じて」
岡部「? なぜだ」
紅莉栖「いいから、早く閉じて」
岡部「……いいだろう」
紅莉栖「それは駄目」
岡部「なぜだ。今の紅莉栖がみんなに会えるのは、もうこれが最後なのかもしれないんだぞ」
紅莉栖「会ったら、決意が鈍っちゃうかもしれないでしょ」
紅莉栖「それに……成功したとしたら、この世界線はなかったことになる」
岡部「それはそうだが……」
紅莉栖「岡部。目、閉じて」
岡部「? なぜだ」
紅莉栖「いいから、早く閉じて」
岡部「……いいだろう」
岡部(な、なんだ? 紅莉栖は一体何をするつも……っ!?)
岡部(唇に柔らかいものが触れてる。ま、まさか紅莉栖の唇!?)
紅莉栖「……ぷはぁ」
岡部「なっ、ななななにをするんだいきなり……っ!」
紅莉栖「より強烈な感情と共に海馬に記銘されたエピソード記憶は、忘却されにくいのよ」
紅莉栖「童貞な岡部にとってはこれがファーストキスであって、ファーストキスについて精緻化リハーサルがされるはずで……」
岡部「残念だったな。ファーストキスではないぞ」
紅莉栖「なっ、何ですって! おのれ、HENTAI童貞のくせに……!」
岡部「誰がHENTAI童貞だ……ともかくファーストキスではないから、すぐに忘れてしまうかも知れない」
紅莉栖「え……」
岡部「だから、もう一度だ」
紅莉栖「ちょ、顔が近……あんっ!」
岡部(唇に柔らかいものが触れてる。ま、まさか紅莉栖の唇!?)
紅莉栖「……ぷはぁ」
岡部「なっ、ななななにをするんだいきなり……っ!」
紅莉栖「より強烈な感情と共に海馬に記銘されたエピソード記憶は、忘却されにくいのよ」
紅莉栖「童貞な岡部にとってはこれがファーストキスであって、ファーストキスについて精緻化リハーサルがされるはずで……」
岡部「残念だったな。ファーストキスではないぞ」
紅莉栖「なっ、何ですって! おのれ、HENTAI童貞のくせに……!」
岡部「誰がHENTAI童貞だ……ともかくファーストキスではないから、すぐに忘れてしまうかも知れない」
紅莉栖「え……」
岡部「だから、もう一度だ」
紅莉栖「ちょ、顔が近……あんっ!」
岡部「……ふぅ」
紅莉栖「はぁ、はぁ……舌まで入れるなんて、やっぱりHENTAIじゃない」
岡部「顔が真っ赤で可愛いぞ、紅莉栖」
紅莉栖「くっ、覚えてなさいよ……」
岡部「あぁ、絶対に忘れない。ずっと覚えている」
紅莉栖「……ありがと」
紅莉栖「はぁ、はぁ……舌まで入れるなんて、やっぱりHENTAIじゃない」
岡部「顔が真っ赤で可愛いぞ、紅莉栖」
紅莉栖「くっ、覚えてなさいよ……」
岡部「あぁ、絶対に忘れない。ずっと覚えている」
紅莉栖「……ありがと」
岡部「放電現象、始まったぞ!」
紅莉栖「分かった。それじゃ……メール、送るわよ」
岡部「あぁ……」
紅莉栖「送信」
岡部(目の前の光景が歪み、崩れ去っていく)
岡部(そして何もかもがなくなったと思えば、次の瞬間にはまばゆい閃光)
岡部(その眩しさも徐々に薄れ、目の前にあるのは……いつものラボの風景だった)
紅莉栖「分かった。それじゃ……メール、送るわよ」
岡部「あぁ……」
紅莉栖「送信」
岡部(目の前の光景が歪み、崩れ去っていく)
岡部(そして何もかもがなくなったと思えば、次の瞬間にはまばゆい閃光)
岡部(その眩しさも徐々に薄れ、目の前にあるのは……いつものラボの風景だった)
岡部「リーディング・シュタイナー……」
岡部「紅莉栖はどうなったんだろうか……ググってみよう」
岡部「牧瀬紅莉栖……っと」カチッ
岡部「どうやら科学者である牧瀬紅莉栖はいないみたいだな」
岡部「しかし、今の紅莉栖がどうなってるかが分かりそうなものが見当たらない」
岡部「まさか、消えたりしてないよな……?」
岡部「ってまだこちらの世界線に来たばかりだろう。早合点しすぎだ!」
岡部「しかしどうやって調べればいいのだろう……興信所にでも相談に行ってみるか?」
ダル「オカリン、少し静かにしてくれよ。今いい所なんだからさ」
岡部「いい所……ってなんだこれは」
岡部「紅莉栖はどうなったんだろうか……ググってみよう」
岡部「牧瀬紅莉栖……っと」カチッ
岡部「どうやら科学者である牧瀬紅莉栖はいないみたいだな」
岡部「しかし、今の紅莉栖がどうなってるかが分かりそうなものが見当たらない」
岡部「まさか、消えたりしてないよな……?」
岡部「ってまだこちらの世界線に来たばかりだろう。早合点しすぎだ!」
岡部「しかしどうやって調べればいいのだろう……興信所にでも相談に行ってみるか?」
ダル「オカリン、少し静かにしてくれよ。今いい所なんだからさ」
岡部「いい所……ってなんだこれは」
ダル「ちーちゃんのライブDVDだお」
岡部「ちーちゃん?」
ダル「今微妙にブームになってる、765プロの如月千早ちゃんだお」
岡部「待てよ? この声は……紅莉栖っ!?」
ダル「なんだ、オカリン詳しいじゃん! 下の名前はクリスっていう噂があるのだぜ」
ダル「まさかオカリンがドルオタだったとはねぇ……」
岡部「ダルよ、紅莉栖……ではなく如月千早に一目会いたいんだが、どうすればいいんだ?」
ダル「んーっと……次のライブは秋にやるはずだお」
岡部「秋か……」
ダル「ま、気長に待とうぜ」
岡部「そうだな」
岡部(声が紅莉栖そのまんまである上に、本名が紅莉栖という噂……そして何より、こんなアイドルは元の世界で聞いたことがない)
岡部(間違いないとは思うが、念のために一度会ってみたい所だな)
岡部(とりあえず今日は、ダルと一緒にライブDVDを鑑賞するとしよう)
岡部「ちーちゃん?」
ダル「今微妙にブームになってる、765プロの如月千早ちゃんだお」
岡部「待てよ? この声は……紅莉栖っ!?」
ダル「なんだ、オカリン詳しいじゃん! 下の名前はクリスっていう噂があるのだぜ」
ダル「まさかオカリンがドルオタだったとはねぇ……」
岡部「ダルよ、紅莉栖……ではなく如月千早に一目会いたいんだが、どうすればいいんだ?」
ダル「んーっと……次のライブは秋にやるはずだお」
岡部「秋か……」
ダル「ま、気長に待とうぜ」
岡部「そうだな」
岡部(声が紅莉栖そのまんまである上に、本名が紅莉栖という噂……そして何より、こんなアイドルは元の世界で聞いたことがない)
岡部(間違いないとは思うが、念のために一度会ってみたい所だな)
岡部(とりあえず今日は、ダルと一緒にライブDVDを鑑賞するとしよう)
>>24GJ
http://www.youtube.com/watch?v=NKZc4iSeTIE
千早『蒼い鳥……自由と孤独、ふたつの翼で』
千早『あの天空(そら)へ、私は飛ぶ。はるかな夢へと』
千早『この翼、もがれては……生きて行けない私だから――』
ダル「やっぱ蒼い鳥はいいっすなー」
岡部「うっ、ううっ……」
ダル「オカリンマジ泣きっすか。ま、気持ちは分かるけど」
ダル「今までは超マイナーだった765プロだけど、最近人気が出てきてるっていう」
ダル「このライブDVDはちーちゃん初めてのソロライブなのだぜ」
ダル「でも急に忙しくなったせいで、765プロは人手不足らしい。今までは弱小事務所だったからなぁ」
千早『蒼い鳥……自由と孤独、ふたつの翼で』
千早『あの天空(そら)へ、私は飛ぶ。はるかな夢へと』
千早『この翼、もがれては……生きて行けない私だから――』
ダル「やっぱ蒼い鳥はいいっすなー」
岡部「うっ、ううっ……」
ダル「オカリンマジ泣きっすか。ま、気持ちは分かるけど」
ダル「今までは超マイナーだった765プロだけど、最近人気が出てきてるっていう」
ダル「このライブDVDはちーちゃん初めてのソロライブなのだぜ」
ダル「でも急に忙しくなったせいで、765プロは人手不足らしい。今までは弱小事務所だったからなぁ」
岡部(蒼い鳥……もし幸せ、近くにあっても)
岡部(あの空へ、私は飛ぶ。未来を信じて)
岡部(あなたを、忘れない……でも、昨日には帰れない――)
岡部(この歌、まるで紅莉栖そのものを歌ってるかのような歌じゃないか!)
岡部(これも、運命石の扉の選択なのか?)
岡部(あの空へ、私は飛ぶ。未来を信じて)
岡部(あなたを、忘れない……でも、昨日には帰れない――)
岡部(この歌、まるで紅莉栖そのものを歌ってるかのような歌じゃないか!)
岡部(これも、運命石の扉の選択なのか?)
数時間後――
ダル「んじゃ、そろそろ帰るお。乙」
岡部「待ってくれダル!」
ダル「何?」
岡部「頼む、そのDVDを貸してくれ!」
ダル「顔が必死すぎだろ……ま、いいけどさ。はい」
岡部「ありがとう! さすが我が右腕(マイフェイバリットライトアーム)にしてスーパーハカーッ!」
ダル「はいはい、それ長すぎだから。あとハカーじゃなくてハッカーでよろ」
ダル「あ、もし別の曲や聞きたくなったら、PCの中に入ってるからー」
ダル「あと765プロが全員でやってるライブの動画とかもあるから」
岡部「おぉ……何から何まですまんな」
岡部(よし、まずは765プロ全員のライブDVDを見るぞ!)
ダル「んじゃ、そろそろ帰るお。乙」
岡部「待ってくれダル!」
ダル「何?」
岡部「頼む、そのDVDを貸してくれ!」
ダル「顔が必死すぎだろ……ま、いいけどさ。はい」
岡部「ありがとう! さすが我が右腕(マイフェイバリットライトアーム)にしてスーパーハカーッ!」
ダル「はいはい、それ長すぎだから。あとハカーじゃなくてハッカーでよろ」
ダル「あ、もし別の曲や聞きたくなったら、PCの中に入ってるからー」
ダル「あと765プロが全員でやってるライブの動画とかもあるから」
岡部「おぉ……何から何まですまんな」
岡部(よし、まずは765プロ全員のライブDVDを見るぞ!)
三日後――
ダル「なぁまゆ氏、オカリンヤバくね?」
まゆり「うん……そろそろ、止めた方がいいかも。三日も休まずに聞き続けるなんて……」
ダル「さすがオカリン! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ! そこにシビれる! あこがれるゥ!」
まゆり「オカリン。ねぇ、オカリン……? そろそろ、お家に帰って休んだほうがいいと思うのです」
ダル「まゆ氏に同意。顔色がかなりヤバいぞ。ほら、ヘッドホン取るぞ」
岡部「あ、待て! 今スタ→トスタ→を……クソッ、ギターソロカモンを聞きそこねたではないか!」
岡部「いや、聞こえる……聞こえるぞ! 今、紅莉栖がギターソロカモンって言ったのがばっちり聞こえたぞ!」
ダル「オカリン、あなた疲れてるのよ……」
ダル「なぁまゆ氏、オカリンヤバくね?」
まゆり「うん……そろそろ、止めた方がいいかも。三日も休まずに聞き続けるなんて……」
ダル「さすがオカリン! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ! そこにシビれる! あこがれるゥ!」
まゆり「オカリン。ねぇ、オカリン……? そろそろ、お家に帰って休んだほうがいいと思うのです」
ダル「まゆ氏に同意。顔色がかなりヤバいぞ。ほら、ヘッドホン取るぞ」
岡部「あ、待て! 今スタ→トスタ→を……クソッ、ギターソロカモンを聞きそこねたではないか!」
岡部「いや、聞こえる……聞こえるぞ! 今、紅莉栖がギターソロカモンって言ったのがばっちり聞こえたぞ!」
ダル「オカリン、あなた疲れてるのよ……」
スタートスターにギターソロカモンあったっけ?キラメキラリには間違いなくあるけど
>>37
だから疲れてるんだろ
だから疲れてるんだろ
岡部(ラボから追い出されてしまった……)
岡部(フッ、だがこれぐらいで俺と紅莉栖の絆を引き裂けると思うなよ?
岡部(クックックッ……自分の金でCDやDVDを買えばいいだけの話ではないか!)
岡部(さて、財布をチェックするとしよう……)
岡部(…………)
岡部(72円しかないぞ……これでは100円レンタルすら利用できん!)
岡部(フッ、だがこれぐらいで俺と紅莉栖の絆を引き裂けると思うなよ?
岡部(クックックッ……自分の金でCDやDVDを買えばいいだけの話ではないか!)
岡部(さて、財布をチェックするとしよう……)
岡部(…………)
岡部(72円しかないぞ……これでは100円レンタルすら利用できん!)
割ろうとしてダルに頼むが拒否られて自分で何とかしようとした結果トロイの木馬に感染してダル
に切れられるオカリン
に切れられるオカリン
>>41
らむりんの親戚みたいだな
らむりんの親戚みたいだな
岡部「ん? 電話……ダルか。ふん、無視してくれる! さっきヘッドホンを無理やり外したことへの復讐だ」
岡部(……電話?)
岡部(そうだ、電話があるではないか! 紅莉栖の生存を確認する方法!)
岡部(紅莉栖の携帯番号が変わってなければいいが……頼むぞ)ピッポッパ
岡部「…………」
千早『あの、どちら様ですか?』
岡部「その声は……紅莉栖!」
千早『な、なぜ私の本名を!? あなたは一体……』
岡部「よかった、本当によかった……!」
千早『ちょっと、聞いてますか?』
岡部「す、すまない。牧瀬紅莉栖が生きているという事を確認できて……つい取り乱してしまった」
岡部「愛してるぞクリスティーナッ!」
千早『ひぃっ! あなた、ストーカーか何かですか? もう絶対に電話しないでください!』ガチャ
岡部「…………」
岡部「やってしまったあああああああああああっ!」
岡部(……電話?)
岡部(そうだ、電話があるではないか! 紅莉栖の生存を確認する方法!)
岡部(紅莉栖の携帯番号が変わってなければいいが……頼むぞ)ピッポッパ
岡部「…………」
千早『あの、どちら様ですか?』
岡部「その声は……紅莉栖!」
千早『な、なぜ私の本名を!? あなたは一体……』
岡部「よかった、本当によかった……!」
千早『ちょっと、聞いてますか?』
岡部「す、すまない。牧瀬紅莉栖が生きているという事を確認できて……つい取り乱してしまった」
岡部「愛してるぞクリスティーナッ!」
千早『ひぃっ! あなた、ストーカーか何かですか? もう絶対に電話しないでください!』ガチャ
岡部「…………」
岡部「やってしまったあああああああああああっ!」
岡部「あっちからしたら俺のことなんて知るわけないじゃないか」
岡部「なのに、俺はなぜ告白などしてしまったのだ」
岡部「ダメ元で、もう一度かけてみるか……」
『この電話はお客様のご要望によりおつなぎできません』
岡部「着信拒否されてる……もうおしまいだ」
岡部「もう、自宅に戻って寝るとしよ……うっ!?」
岡部「な、なんだ? 身体に力が、入らない……」
岡部(そうか。三日三晩何も食わずに過ごしてたから、腹が減って……)
岡部(こ、このままでは餓死しそうだ)
フェイリス「あれ、キョーマ?」
岡部「フェイリス!」
フェイリス「どうしたのニャ、キョーマ! 顔が真っ青ニャ!」
岡部「は、腹が減って死にそうなんだ……」
フェイリス「仕方ないニャあ……メイクイーンで何か食べさせてあげるニャ」
岡部「す、すまん……」
岡部「なのに、俺はなぜ告白などしてしまったのだ」
岡部「ダメ元で、もう一度かけてみるか……」
『この電話はお客様のご要望によりおつなぎできません』
岡部「着信拒否されてる……もうおしまいだ」
岡部「もう、自宅に戻って寝るとしよ……うっ!?」
岡部「な、なんだ? 身体に力が、入らない……」
岡部(そうか。三日三晩何も食わずに過ごしてたから、腹が減って……)
岡部(こ、このままでは餓死しそうだ)
フェイリス「あれ、キョーマ?」
岡部「フェイリス!」
フェイリス「どうしたのニャ、キョーマ! 顔が真っ青ニャ!」
岡部「は、腹が減って死にそうなんだ……」
フェイリス「仕方ないニャあ……メイクイーンで何か食べさせてあげるニャ」
岡部「す、すまん……」
鈴羽「この水瀬伊織って子、なんか気になるんだよねー」
ダル「それ以上いけない」
ダル「それ以上いけない」
――メイクイーン+ニャン2
岡部「ふぅ……生き返った! 助かったぞフェイリス」
フェイリス「どういたしましてニャ。でもキョーマ……72円しか持ってないっていうのはちょっとどうかと思うニャ」
岡部「まったくだ……。次のバイト代が入ったら、すぐに返すよ」
フェイリス「ひとつ聞きたいことがあるんだけど、いいかニャ?」
岡部「いいぞ。なんせフェイリスは命の恩人だからな」
フェイリス「ニャッニャッニャッ……汝の命の代償として、その身に起きた悲劇の結末(カタストロフィ)を我に教えるがいいニャ」
岡部「なっ、なんだと!? キサマ、それを知ってどうする……?」
フェイリス「決まっているニャ。世界を、世界を再結合(リユニオン)するのニャ!」
岡部「な、何ということだ! クッ、まんまとはめられてしまったぞ……」
岡部「ふぅ……生き返った! 助かったぞフェイリス」
フェイリス「どういたしましてニャ。でもキョーマ……72円しか持ってないっていうのはちょっとどうかと思うニャ」
岡部「まったくだ……。次のバイト代が入ったら、すぐに返すよ」
フェイリス「ひとつ聞きたいことがあるんだけど、いいかニャ?」
岡部「いいぞ。なんせフェイリスは命の恩人だからな」
フェイリス「ニャッニャッニャッ……汝の命の代償として、その身に起きた悲劇の結末(カタストロフィ)を我に教えるがいいニャ」
岡部「なっ、なんだと!? キサマ、それを知ってどうする……?」
フェイリス「決まっているニャ。世界を、世界を再結合(リユニオン)するのニャ!」
岡部「な、何ということだ! クッ、まんまとはめられてしまったぞ……」
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