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    元スレ梨花「ここは雛見沢なのです」 岡部「聞いたことがないな」

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    みんなの評価 : ★★★
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    401 = 319 :

    お色気はイランぞ

    402 = 1 :

    岡部「ありがとうございました」

    「お大事にねー」


    岡部「圭一達は?」

    紅莉栖「お祭りの準備を手伝うって言ってた。梨花ちゃんも儀式のリハーサルですって」

    岡部「そうか。何時からだったか」

    紅莉栖「圭一くん達と6時に待ち合わせしてる」

    岡部「そうか、まだ5時間近くあるか」

    紅莉栖「疲れたでしょ?一度魅音さんちに戻りましょ」

    岡部「そうだな。今日は色々なことがありすぎた」

    紅莉栖「本当にお疲れ様。ゆっくり休んで」

    岡部「・・・鷹野さん、どうなるんだろうな」

    紅莉栖「さっき聞いたけど、診療所のほうに入院するんですって」

    岡部「・・・そうか、ひとまずは安心だな」

    紅莉栖「ええ、富竹さんと入江先生もつきっきりで対処してるみたい」

    403 = 1 :

    紅莉栖「はあ、到着」

    部屋の襖を開けると、朝と変わらぬ状態で布団が敷かれていた。

    紅莉栖「なんか、すごく久々に戻ってきたみたいな感じ。岡部もそう思わな・・・ひゃぁっ!」

    帰路の途中からすっかり黙りこくっていた岡部に、強く抱きしめられた。

    紅莉栖「え、ちょ、あの、え?え?」///

    岡部「よかった・・・お前が無事で、本当によかった・・・」

    紅莉栖「っ・・・岡部・・・泣いてるの?」

    岡部「怖かった。また、お前を失ってしまうのではないかと。それだけが、怖くて仕方が無かった」

    紅莉栖「また・・・ラジ館の時のこと?」

    岡部「・・・違う。その、もっと前の話だ。日付でいえば後になるがな」

    紅莉栖「・・・どういうこと?」

    岡部「お前には全てを話したい。俄かに信じ難いだろうが聞いて欲しい」

    紅莉栖「うん。聞かせて」

    岡部「だが、少しでいい。あと少しでいいから、このままでいさせてくれ・・・」

    紅莉栖「・・・わかった。3分間待ってやる。ふふ」

    404 :

    地面か…

    フンッ!

    うわ、なんだこれ!熱っ!
    マグマ!?マグマだ!

    405 = 315 :

    >>404
    久しぶりに見たなそれ

    407 = 1 :

    岡部「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

    紅莉栖「ほんと、体力、ないわよね、私たち」

    レナ「あっ、岡部さんたち、こっちですよー!」

    魅音「ちょっとちょっとー、階段だけで疲れてたら今日の部活の勝ち目はないですよー?」

    岡部「部活だと?こんな日にもやるというのか」

    魅音「早食い、射的、型抜き、これ以上ない大舞台ですよ!」

    沙都子「ま、圭一さんにはどれも勝機が見えませんわね」

    圭一「なっ、何だと!いいだろう、俺の本気を見せてやる!後で吠え面かくなよ!」

    詩音「はろろ~ん、お待たせしましたー」

    魅音「お、詩音も来たね。一人?」

    詩音「葛西なら、わたあめ買って帰りましたよ」

    408 = 21 :

    いいゾ~これ!

    409 = 1 :

    遅れること数分、梨花と羽入が小走りでやってきた。

    レナ「はっぅ~!巫女服姿の梨花ちゃん、かぁいいよぉ~!」

    岡部「古手梨花。古手神社の一人娘。巫女服がとても似合っている・・・だがおと

    紅莉栖「違う違う違う」

    魅音「よっしゃ、今年の部活は盛り上がっていくぞー!」

    岡部「すまないが、俺は辞退させて欲しい。生憎手負いなものでな」

    紅莉栖「私も。審査員側にまわるわ」

    魅音「そっか、お疲れですもんね。じゃあ7人で勝負!」

    岡部「そのかわり」

    おもむろに財布から1枚の紙幣を抜き出す。

    岡部「フゥーハハハ!見事総合優勝を飾ったものには、俺から1万円を贈呈しようではないか!」

    圭一「おおお1万円!大学生ってすげぇ!」

    紅莉栖「あら太っ腹。じゃあ私からは2位の人に5千円!」

    魅音「さぁさぁ、今年はスポンサー付きだ!七凶爆闘、開始!」

    410 = 400 :

    ナニをして疲れてるのかと思ったら階段でか…

    411 = 1 :

    ―――1時間後―――

    魅音「いっちまんえーん!」

    沙都子「ごっせんえーん!」

    圭一「ちくしょう、早食いですら勝てないとか何者なんだよお前ら・・・」

    岡部「総合1位の園崎魅音、栄誉を称え、ここに1万円を贈呈する」

    魅音「へへぇー。ありがてぇありがてぇ」

    紅莉栖「はい、沙都子ちゃん。大事に使うのよ」

    沙都子「しばらくは夕食にもう一品追加できそうですわね」

    梨花「では、ボクはそろそろ儀式の準備に入るのですよ」

    圭一「よし、俺達も行こうぜ!最前列とらなきゃな!」

    魅音「オッケー!岡部さん達も絶対見に来てくださいよー!」


    岡部「やれやれ、ついさっきまで闘志むき出しだったというのに」

    紅莉栖「試合以外では敵見方なし。ノーサイドの精神ってやつよ」

    412 = 1 :

    岡部「儀式まではもう少しありそうだな」

    紅莉栖「もうちょっと色々見て回らない?」

    岡部「そうだな、何でも買ってやろう。なんたって今の俺は超リッチメンだからな」

    紅莉栖「ったく、ちょっと財布が潤っただけで態度が大きくなるんだから」

    岡部「”ちょっと”だと・・・?このセレブめが」

    紅莉栖「私だってこんな大金手にしたことないわよ。お札で財布がパンパンなんて初めて」

    岡部「・・・似合っているぞ、その財布」

    紅莉栖「ふぇ・・・あ、ありがと」

    岡部「その財布を買ったとき、なにか失礼な事を言った気がする」

    紅莉栖「『そういった小物の可愛らしさで中和しないとな』って言ったわ。ハッキリと」

    岡部「なぜ一字一句覚えているのだ・・・その、すまなかった」

    紅莉栖「・・・手、繋いでくれたら許してあげる」


    圭一「お、羽入、遅いぞー」

    羽入「ごめんなさいです。お手洗いが混んでたのです」

    413 :

    助手可愛すぎだろmjd

    414 = 1 :

    富竹「お、岡部くん達」

    岡部「富竹さん、間に合ったんですね」

    富竹「うん、今日の儀式はどうしても写真に収めたくてね」

    紅莉栖「鷹野さんはどうなりました?」

    富竹「うん、容態も少し落ち着いて、ぐっすり眠っているよ」

    紅莉栖「そう・・・よかった」

    富竹「雛見沢症候群の予防には、9時間以上の睡眠がいいといわれているんだよ」

    岡部「じゃあ俺達は知らぬうちに予防対策を行っていたのだな」

    紅莉栖「そういえばそうね、10時には寝てたもの」

    富竹「しかし、二人ともいつの間にそんな仲に?」

    二人の繋がれた手に視線を落とし、少年のような笑顔を見せた。

    富竹「ここで始めて会ったとき、そうは見えなかったんだけどなぁ」

    岡部「い、いや、そんなんじゃないですよ」

    415 = 1 :

    富竹「僕にもいつかそういう相手が出来たらいいなぁなんて。あっはっは」

    紅莉栖「・・・鷹野さんは、この後どうなるんですか?」

    富竹「彼女の件は、僕が全面的に引き受けた。近いうちに投薬療法を進めていこうと思っている」

    岡部「投薬?もう薬が完成したのですか?」

    富竹「今はまだ実験段階さ。これから改良を加えていくんだ」

    紅莉栖「お願いです。絶対に鷹野さんを助けてあげてください」

    富竹「・・・彼女は雛見沢症候群の”最大の被害者”だ。全力を尽くすつもりだよ」

    岡部「献身的な姿を見せて、鷹野さんの気持ちを引きつけるんですね」

    富竹「あれ?僕の完璧な作戦がもう見破られちゃったのかい?なんてね。あっはっは」


    わざとらしい乾いた笑いが収まると、帽子を脱いで遠くを見つめた。

    富竹「・・・今年の綿流しは、今までで一番忘れられない日になりそうだよ」


    『皆様、これより古手梨花様による綿流しの儀式が行われます。境内までお集まりくださいませ』

    416 = 397 :

    417 = 46 :

    やだこの富竹かっこいい

    418 = 1 :

    巫女服姿の梨花が姿を見せると、観客からは小さなどよめきが起こった。

    身の丈よりも長い鍬を振り上げる度に、小さな体がよろめきかける。

    紅莉栖「ふふ、かわいい」

    岡部「たとえ何年ループしようと、体は小学生のままだものな」


    梨花(くっ・・・子供用の鍬ぐらい、用意しといてよ・・・!)

    さすがに重い。額にジワリと汗が滲む。

    チラリと横目で観客を見渡すと、老人達は皆手を合わせ拝み続けている。


    そんな中、仲睦まじく手を繋ぐ岡部と紅莉栖の姿があった。

    梨花(あら、あの二人ったらいつの間に)

    次いで羽入と目が合うと、ニッコリと微笑み返してきた。

    梨花(? 何よあいつ・・・ああ、そういうことね。すっかり忘れてたわ)

    観客には聞こえないよう、フフッと小さく鼻で笑う。



    ―――オヤシロ様は元々 縁結びの神様なんだっけ―――

    419 = 1 :

    詩音「あら、梨花ちゃま、お帰りなさい」

    梨花「はふー、緊張したのですー」

    レナ「ヨタヨタしてて、とーってもかぁいかったよぉ~!」

    沙都子「でも、あの真剣な表情はとてもかっこよかったですわ!」

    羽入「大役お疲れ様なのです」

    圭一「さて、この後どうする?綿流しまではまだあるんだろ?」

    梨花「ボクは着替えたりなんだりで忙しいので、皆で楽しんできて欲しいのです」

    岡部「俺達もちょっとその辺をブラっと散歩してくる。気にせず遊んでてくれ」

    魅音「はーい。そんじゃ各自、自由行動ー」


    魅音「・・・さて、と、ちょっと行く所があるんで」

    圭一「おや魅音さん、奇遇ですな、私もちょっとアテがありまして」

    レナ「はぅ~、二人とも悪い顔してるー」

    圭一「そういうお前だって、目が笑ってるぞぉー?」

    420 :

    ほっすほっす

    421 = 106 :

    覗きタイムか

    422 = 319 :

    祭具殿か

    423 = 21 :

    なぜ、女なんだ

    424 = 1 :

    紅莉栖「はあ、楽しかった。こういうお祭りなんて久しぶり」

    岡部「ちょうどいい、そこに腰掛けるか」

    紅莉栖「祭具殿・・・何かしら、この建物」

    岡部「名前から察するに、さっきの鍬みたいな物の保管庫だろう」


    入り口前の石段に、並んで腰掛ける。

    紅莉栖「本当に、夢じゃないのよね、これって」

    岡部「もし夢だとしたら、悲しいな」

    紅莉栖「また今まで通りの貧乏学生に戻るから?」

    岡部「いや。・・・それも無くはないが」


    体の向きを変え、紅莉栖の顔を正面に見据えた。

    紅莉栖はつい目を逸らしてしまう。


    岡部「お前の気持ちを聞けたことが、幻となってしまうからだ」

    425 = 1 :

    紅莉栖「あ、あれはその、今までの感謝の気持ちというか、その」

    岡部「言うまでもないが、あえて言わせて欲しい。お前のことが好きだ」

    紅莉栖「うが・・・」///

    岡部「これが俺の本心だ。お前の気持ちも聞かせて欲しい」

    紅莉栖「え、わ、私だって、あんたのこと、尊敬できたり頼りになる面とかもあるけど・・・」


    ―――心を開けば、自ずといい結果が導き出されるものだ―――


    紅莉栖「っ・・・」

    岡部「どうした」

    紅莉栖「・・・うん、私ももう隠さないことにする」

    覚悟を決め、岡部の顔を正面に見据える。

    紅莉栖「・・・わ・・・私も、す、すすす、すす好きです!」

    岡部「うぉっ、声でかい」


    少し離れた所の草場が風もないのにガサリと揺れたが、二人は気付かなかった。

    426 :

    これは…

    427 = 420 :

    えんだあああああああああああああああああああああ

    428 :

    羽入「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

    鈴羽「失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した」

    429 = 176 :

    くりすてぃーなって何でこんなに可愛いの

    430 = 51 :

    イヤァァァァァァァァア

    431 = 1 :

    紅莉栖「・・・はぁー、か、顔が熱い・・・!」

    岡部「・・・やっと、聞けた。長かった」

    紅莉栖「や、やっとって、どういうことですか?」

    岡部「何故敬語になる。まあ、8月に色々と、な」

    紅莉栖「ああ、さっき聞かせてくれた話・・・」

    岡部「あの時ほどEnterキーを憎んだ日はない」

    紅莉栖「・・・その時の私って、もう岡部のことが好きだったのかな」

    岡部「好きでもない相手と2回もキスするのか、お前は」

    紅莉栖「ふぇ!?キ、キスって何それ、早くない!?って2回!?」


    梨花「賑やかなのですー☆」

    紅莉栖「ひわぁっ!!」

    432 = 258 :

    助手可愛いよ助手

    433 = 243 :

    うひょおおおおおおおお

    434 = 1 :

    梨花「せっかくの所邪魔してごめんなさいね」

    紅莉栖「え、えっと、いや、その」

    羽入「あぅあぅ、恋愛成就、恋愛成就なのです~♪」

    紅莉栖「・・・ど、どこから聞いてた?」

    梨花「お前の気持ちを聞けたことが、幻となってしまうからだ。  ってあたりね」

    紅莉栖「ほぼ最初からじゃないのよ・・・!」

    梨花「初めて会った時のお返しよ、ふふ」

    岡部「・・・あー、見事な流れだ」

    梨花「実は二人を探してたの。そしたら羽入がここにいるんじゃないかって」

    岡部「それもオヤシロパワーか」

    羽入「いいえ、必然なのです」

    梨花「オヤシロパワーって何よ」

    435 = 1 :

    梨花「二人にどうしてもお礼が言いたかったの」

    岡部「なんだ、それくらい別に皆の前でもよかっただろう?」

    梨花「今まで、数え切れないほどの6月を繰り返してきた」

    岡部「・・・そういう話か」

    梨花「今回が最後って時にこのバカ先祖が間違って二人を連れてきたときは心底ムカついたけど」

    羽入「あぅー」

    梨花「まさか、その二人のお陰で助かるなんてね・・・」


    ポタリ、梨花の目から雫がこぼれ落ちた。

    サッと地面を足でもみ消し、顔を見られないように俯く。


    岡部「隠さなくてもいい。存分に泣くといい」

    梨花「な、泣いてなんか・・・」

    岡部「強がるな。お前はもうただの小学生だ」

    436 = 1 :

    岡部「今日は”100年を生きた魔女・古手梨花”から”小学生・古手梨花”に戻れた記念日だ」

    梨花「っ・・・!」

    岡部「だから泣け。小学生らしく精一杯な」

    梨花「・・・っく、ひっく、う、うぁ・・・うわあああああん!」

    体にしがみついて泣きじゃくる梨花の頭をやさしく撫でる。

    彼女の心を覆い尽くしていた魔女の影は、満天の星空の光によって霧消した。




    圭一「よかったな、梨花ちゃん」

    レナ「ほんと、よかった・・・ぐす」

    沙都子「梨花が泣いてる所なんて、初めて見ましたわ」

    魅音「あーだめだ。おじさんこういうの弱いんだー。ほら、皆もう戻るよ」

    圭一「そうだな。今はそっとしといてあげよう」

    詩音「やれやれ、盗み聞きなんて悪趣味ですこと」

    魅音「って、あんたも最初からいたじゃんか」

    438 = 46 :

    梨花と岡部の涙は重い

    439 = 426 :

    >>438
    同じ時間遡行者だからな…

    440 = 21 :

    自分、涙いいすか

    441 = 1 :

    梨花「・・・ありがと、もう大丈夫。羽入、戻るわよ」

    羽入「先に戻っててください。ボクも岡部とお話があるのです」

    梨花「そう、あまり邪魔しちゃだめよ。私は夜風に当たってくる」


    羽入「岡部、そして紅莉栖。二人の多大なる働きに改めてお礼を言わせてもらいます」

    絶対に恋バナ(笑)が来ると思っていた二人は、羽入の真剣な表情にたじろいだ。

    岡部「いや、感謝の言葉はもういい。当然のことをしたまでだ」

    紅莉栖「私はまだ研究の途中だもの。まだ終わってないわ」

    岡部「で、話とは何だ。お礼を言うために残ったわけではないのだろう?」

    羽入「・・・お二人には、謝らなければならないことがあります」

    岡部「・・・話してみろ」

    羽入「以前、お二人は私の不注意でこの世界に紛れ込んだという話をしましたね」

    岡部「ああ、俺達のカケラを拾って、途中で落としたとかいう」


    羽入「・・・実は不注意ではなく 私の意志でお二人をこの世界へと招いたのです」

    442 :

    やはり

    443 = 428 :

    >>440
    しょうがないにゃあ

    444 :

    小説版のオカリンだと梨花並みに時間遡行やってるからなぁ・・・
    世界線別のを合わせるとのべで梨花以上かも

    445 = 21 :

    え、なにそれは(困惑)

    446 = 231 :

    結構似てるしな
    狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶魔になった岡部と100年の魔女になった梨花ちゃん

    447 = 1 :

    岡部「・・・ほう?」

    羽入「今にして思えばなんという愚行か、ましてや命の危機に晒してしまうなど。詫びても詫びきれません」

    岡部「どういう経緯で俺達のカケラを手に入れた?」

    羽入「それ自身は偶然といいましょうか。たまたま目に入ったカケラが、不規則な動きをしていたのです」

    岡部「不規則、か。理由はわかる」

    羽入「時を遡り、世界を移動し、そしてまた時を跳躍する。そのようなカケラは初めて目にしました」

    岡部「あの頃は必死だった。命も顧みずな」

    羽入「この男達ならば、塞がれた迷路に光を呼び込める、・・・つい、魔が差したのです」

    岡部「・・・」

    羽入「許しをいただけるのであれば、今はどのような罵りの言葉でさえも心に受け止めましょう」

    岡部「・・・」

    深々と頭を下げる羽入に、大股でズカズカと近づく。

    紅莉栖「お、岡部、優しくしてあげて・・・」


    岡部「そんなことはどうでもよい!というか、脅かすな!」

    448 :

    今日だけは許してやる
    早く続き投下しろハゲ

    449 = 1 :

    岡部「てっきり”これは全て夢”とか”もう2010年に戻れない”とかいうのかと思ってビクビクしたわ!」

    紅莉栖「あ、あれ・・・?」

    羽入「・・・お怒りにはなられないのですか?」

    岡部「怒る?別に怒る理由などない」

    羽入「・・・あ、あぅ・・・」

    岡部「むしろ感謝している。その・・・紅莉栖と、な?」

    紅莉栖「ま、まぁ確かにそれはこの事が無かったら言えなかった、かも」

    岡部「まあ、鷹野さんとのアレだって気にはしない。あの程度のピンチなど慣れっこだ」

    紅莉栖「腰ぬかしてたけどね。くすくす」

    岡部「あっ!笑いやがった!慣れているとはいえ怖いものは怖いのだ!」

    紅莉栖「うふふ、ごめんごめん」


    羽入「あぅ、あぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅ・・・」

    岡部「なっ!?お前まで泣き出すのか!なんか俺が泣かしてばかりいるみたいではないか!」

    450 = 1 :

    羽入「だ、だってだって、絶対怒られると思ったのですー!」

    羽入はヘナヘナと、力なく地面に膝をついた。

    羽入「難しい言い回しも練習して、少しでも反省してる感を出そうと頑張ったのですよ!」

    岡部「まあ、確かに威厳はあったが」

    紅莉栖「もし本当に罵りの言葉をぶつけられ続けたとしても、耐えられたの?」

    羽入「・・・途中で、静かに涙を流す作戦だったのです」

    岡部「うわ、こいつ小賢しい!」

    羽入「あぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅ」

    岡部「・・・もういい。泣きやめ。怒ってないから」

    羽入「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」

    岡部「これが夢でもなく、ちゃんと2010年に戻れるのならば何も問題はない」

    紅莉栖「ほら、そろそろ梨花ちゃんの所に戻らないと、それこそ怒られちゃうわよ」

    羽入「あぅ!?じゃ、じゃあボクは戻るのです!また後で!」


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