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    元スレ梨花「ここは雛見沢なのです」 岡部「聞いたことがないな」

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    みんなの評価 : ★★★
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    201 = 147 :

    さるよけ

    202 = 1 :

    紅莉栖「じゃあ、寝ましょうか。今日はすごく疲れた」

    岡部「ああ、心労とエンジェル・モートあたりを起こした」

    紅莉栖「1日2回はさすがにね」

    岡部「・・・離さないのだな」

    紅莉栖「へ?あ、布団・・・もういいわ。めんどくさい」

    岡部「ほう、どんな心境の変化だ」

    紅莉栖「・・・信用してるから。あんたの事」

    岡部「だから最初からそう言っただろうが」

    紅莉栖「ほら、いいからとっとと寝なさい」

    岡部「おやすみ」

    紅莉栖「おやすみ」

    岡部「・・・」

    紅莉栖「・・・」

    岡部「・・・なあ」

    紅莉栖「そっちから来たか」

    203 = 1 :

    岡部「梨花の家には、梨花のフリをして赤坂さんが泊まっていると言っていたな」

    紅莉栖「ええ、それが何か?」

    岡部「『やあ牧瀬さん、ボクは警視庁公安部の赤坂なのですよ、にぱー☆』」

    紅莉栖「ブフッwwwwww夜中に笑わすな馬鹿wwwwww」

    岡部「それだけだ」

    紅莉栖「氏ねwwwwwww」

    岡部「今俺が言ったことは誰にも内緒だ。いいな」

    紅莉栖「言わねーよwwwwww」

    岡部「・・・」

    紅莉栖「・・・www」

    岡部「『こう見えても小学生なのですよ。にぱー☆』」

    紅莉栖「だwwwwwまwwwwwれwwwwwwwwwwww」


    沙都子「岡部さん達のお部屋、賑やかですわね?」

    204 = 1 :

    岡部「・・・」

    紅莉栖「・・・」

    岡部「・・・」

    紅莉栖「・・・」

    背中を向けた紅莉栖の肩に、優しく触れた。

    紅莉栖「ひわぁっ!?ちょ、あんた、絶対手は出さないって言っ・・・!」

    岡部「昼間は、すまなかった」

    紅莉栖「ふぇ?」

    岡部「つい感情的になってしまった。俺の悪いクセなのかもしれない」

    紅莉栖「あ、ああ・・・ううん、気にしてない」

    岡部「肩、痛かっただろう?すまない」

    紅莉栖「・・・大丈夫、これくらい。心配しないで」

    岡部「今度こそおやすみ」

    紅莉栖「・・・おやすみ」

    205 = 86 :

    しえん

    206 = 1 :

    「「「おお・・・」」」

    2件の実験データの照合が終わると、研究所内にどよめきが響いた。

    紅莉栖「予想通りだわ」

    「ほ、本当に改善されている・・・!」

    紅莉栖「ええ、でもまだ2件。もう少しデータを取っていきたいですね」

    「す、すごいです牧瀬さん!たった一人でここまで結果を出されるなんて!」

    紅莉栖「いいえ、皆さんが出した過去のデータがあったからこその成功です」

    「順調に行けば近いうちに新薬の試作も・・・!」

    紅莉栖「ええ、そちらは専門の方々にお任せします。期待しています」

    三四「・・・すごいわ、紅莉栖ちゃん、本当に天才なのね」

    紅莉栖「あ、鷹野さん。これも全て病気の解明のためです。お役に立てたようで何よりです」

    207 :

    暗殺フラグが……

    208 = 1 :

    「なあ、牧瀬さんってすごいな」

    「ああ、すごい」

    「かわいいよな」

    「ああ、かわいい」

    紅莉栖「お疲れ様です。岡部見ませんでした?」

    「おっ、お疲れ様。岡部くんだったらまだそこの部屋に、あ、出てきた」

    紅莉栖「いたいた、岡部ー、お昼行きましょうよ」

    岡部「ああ、もうすぐ終わる」

    紅莉栖「早くしないと置いてくぞー」

    岡部「わーかったわかった、あと5分で終わらせるから待ってろ」

    紅莉栖「300、299、298、297、296・・・」

    岡部「だー!カウントするな!」


    「・・・いいな」

    「・・・ああ、いいな」

    209 = 21 :

    やべえよ…やべえよ…

    210 = 1 :

    紅莉栖「~♪」

    一足先に外に出ていようと、地上への階段を上る。

    今日は気分がいい。天気もよく、研究も順調。

    それに、少しづつお互いの距離が近づいてきた気がしなくもない。


    「・・・ええ、実行は例年通り、明日の予定です」

    どこからか話し声がする。声は一人だけだった。

    紅莉栖(電話かな?静かにしないと)

    落ち着いた、艶のあるトーン。この声は鷹野さんだ。

    「はい、そちらは幾らでも破棄は可能です。データなんて物は所詮、紙切れに過ぎませんから」

    紅莉栖(・・・何の話かしら、破棄?)

    息を潜め、聞き耳を立てる。

    行儀が悪いことは分かっている、だが今、彼女の前に姿を現すのは得策でないと直感的に感じた。


    「ええ、もしご希望なさるのでしたら『研究所に来たのは岡部くん一人』ということにもできますよ?」

    211 :

    暗殺フラグが立ったから

    タイムリープマシン制作か…?

    212 = 1 :

    岡部「待たせたな。どこへ行く?」

    紅莉栖「・・・」

    岡部「いい天気だな。絶好のエンジェル・モート日和だ」

    紅莉栖「・・・」

    岡部「おい、ツッコミはどうした。本当に行ってしまうぞ?」

    紅莉栖「・・・え?あ、ああ、いいんじゃないかしら」



    「「「いらっしゃいませー!エンジェル・モートへようこそー!」」」


    岡部「・・・」

    詩音「・・・はろろーん。ついにカントクと並びましたね」

    岡部「何がだ?」

    詩音「連続来店日数です。カントクは3食全部でしたけど」

    岡部「なんという紳士」


    紅莉栖「・・・」

    213 = 1 :

    紅莉栖「・・・」

    岡部「・・・何かあったのか?」

    紅莉栖「えっ、何が?」

    岡部「絵に描いたようなうわの空だぞ」

    紅莉栖「あぁ、ううん、気にしなくても大丈夫」

    岡部「・・・俺が6分遅れたことに怒っているとか?」

    紅莉栖「失礼ね。そんなことで怒るような小さい人間じゃないわよ」

    岡部「ふむ・・・では、なんだというのだ。相談ならのってやるぞ」

    紅莉栖「・・・ねぇ、岡部」

    岡部「どうした」

    紅莉栖「ううん、やっぱいい」

    岡部「・・・何があったかは知らないが、一人で抱え込むのだけはよすんだ」

    214 :

    先の展開が読めなくて面白い

    215 = 21 :

    やべえよ…やべえよ…

    216 = 1 :

    岡部「失礼します」

    入江「どうぞ。どうなさいました?」

    岡部「紅莉栖が、相談したいことがあるということで連れてきました」

    入江「ま・・・まさか・・・ついにメイド服を着る気に・・・?」

    紅莉栖「失礼しました」

    入江「じょ、冗談ですって!半分は記録映像を誤魔化す為の演技ですから!」

    岡部(半分・・・?)

    部屋を出ようとしていた紅莉栖が踵を返し、入江の机に強く両手を突いた。

    入江「ひぃッ、な、何でしょうか・・・?」

    紅莉栖「・・・じゃあ、私も”賃上げ交渉”を装って話をさせて頂きます」



    「入江先生の部屋に訪問者。記録開始します」

    「訪問者は・・・岡部と牧瀬です」

    217 = 1 :

    「牧瀬が部屋を出ようとしましたが、戻って机に両手を突きました。怒っているようです」

    小此木「賃上げ要求に来たら、メイド服着用を勧められたって所だろうな。映像だけでもわかる」

    「牧瀬が笑顔に戻りました。・・・映像の保存はどうしましょうか」

    小此木「必要だと思うか?」



    入江「・・・では、確かに『実行は明日』と・・・?」

    紅莉栖「はい、間違いなく鷹野さんの声でした」

    入江「・・・明日は綿流しのお祭りの日です。そして、例年通りと・・・」

    岡部「まさか、”5年目の祟り”を・・・?」

    入江「・・・明日は忙しくなりそうです。ご報告ありがとうございました」

    紅莉栖「はい、それでは失礼いたします」


    机についた両手を戻すと、紅莉栖はニッコリ微笑み、部屋を後にした。

    220 = 1 :

    魅音「あ、おかえりなさい!大石さんももう来てますよ!」

    岡部「おお、で、どうだった?」

    魅音「へっへーん」

    白い歯を見せながら、右手でOKサインを出した。

    岡部「本当か!礼を言わないとな。部屋にいるんだろ?」

    魅音「うん、こっち」


    レナ「はぅ~、大石さんのポヨポヨお腹、かぁいいよぉ~」

    大石「いやはやこれは困りましたねぇ、身動きが取れませんよ。んっふっふ」


    岡部「なんだこれ」

    魅音「気にしなくても大丈夫ですよ。よくある光景ですから」

    221 = 1 :

    岡部「鑑識の方の説得には成功したんですね」

    大石「いやぁそれがね、二つ返事でOKが出たんですよ。しかも私の部下までその気になっちゃいまして」

    圭一「酔わせなくても、最初からやる気だったって事ですか?」

    大石「なぜか私の周りには血気盛んな輩が多いんですよ。私も含めてね。んっふっふ」

    岡部「大石さん、改めて礼を言わせて貰います」

    大石「打ち上げ花火は大勢で見たほうがより楽しめるんですよ。それと園崎さん」

    魅音「ぷぇ?」

    大石「私は長年、園崎家を疑っていました。全ての黒幕はあの園崎お魎なんじゃないかってね」

    魅音「その件は、全部うまくいったあとに改めて話して下さい。もちろん婆っちゃとサシでね」

    大石「おお怖い、五体満足で園崎家から出られるんでしょうかねぇ?」

    やんや、やんやー!


    岡部「・・・フ・・・フフ・・・」

    紅莉栖「岡部?」

    222 = 189 :

    おまえを見ているぞ

    224 = 1 :

    岡部「フゥーハハハ!どうやら運命は我等に味方をしたようだな!」

    一同「!?」

    岡部「よもやファースト・ムーブからスインドルとはな!これ以上ないオープニングだ!」

    圭一「そ、そうだぜ!作戦は完璧だ!」

    岡部「全ての駒はここに揃った!鷹野三四率いる”東京”など、恐るるに足らん!」

    圭一「そうだ!俺達の力、見せ付けてやりましょう!」

    岡部「これより、本作戦を”オペレーション・ヴォルスパー”と命名する!」

    圭一「おお!なんか分かんないけどかっけー!」

    岡部「既に勝利は手中に収めたも同然である!フゥーハハハ!」

    圭一「よっしゃ!面白くなってきたー!フゥーハハハ!」

    レナ「はぅー!レナも頑張っちゃうよ!」



    大石「こういうのって、若い人の間で流行ってるんですかねぇ?」

    紅莉栖「・・・いずれ、流行るんじゃないでしょうか」


    紅莉栖は呆れながら答えるも、その顔には安堵の笑みが広がっていた。

    225 = 1 :

    梨花「岡部、すごいわ、一瞬で士気を高揚させた」

    羽入「レナが青く燃える炎なら、圭一は真っ赤に燃える炎なのです」

    梨花「じゃあ岡部は送風機ってとこね」

    羽入「どういう意味なのですか?」

    梨花「二つの炎に風を送って皆に炊き付け、風向きを変えて敵に送る」

    羽入「確かにその通りですが・・・あまりかっこよくないのです」

    梨花「うっさいわね」

    羽入「でも・・・彼はボク達に、新しい風を運んできてくれたのです」

    梨花「ほら、やっぱり送風機よ」

    羽入「あうぅ・・・もう送風機でいいのです」

    梨花「じゃあ牧瀬は何になるのかしら」

    羽入「牧瀬は、この強力な送風機を動かすための強力な電源なのですよ☆」

    梨花「・・・うまいこと言うわね」


    226 = 1 :

    岡部「さて、梨花は何時に死ぬのがいいだろうか」

    梨花「みぃ!?」

    沙都子「そうですわね、明け方、4~5時に死ぬなんてのはいかがでしょう?」

    岡部「大石さん、お願いできますか?」

    大石「やれやれ、年寄り相手に遠慮がないですねぇ」

    レナ「大石さん、ごめんなさい。ワガママばかりで」

    大石「ま、この後はひとっ風呂浴びて、ビールでもかっくらって早々に寝る予定でしたがね」

    圭一「じゃあ、梨花ちゃんは昨日の朝4時に死亡、警察の発表が今日の5時ってことで」

    紅莉栖「ふむ、寝起きでそんな報告が来たら、パニックは必至ね」

    岡部「ああ、自然だな」


    梨花「できればもう少しオブラートに包んで欲しいのですよ?」

    227 = 218 :

    鳳凰院くるか

    228 = 1 :

    魅音「じゃ、今日はこれにて解散!各自、英気を養うように!」

    圭一「じゃーなー!また明日!」

    レナ「明日は5時前には来るからねー!」

    大石「失礼しました。ご武運をお祈りしますよ。んっふっふ」


    沙都子「さてと。私も裏山のトラップの準備にかかりますわよ」

    岡部「トラップって、こないだみたいなヤツか。一人で出来るのか?」

    沙都子「できたら、お二人のどちらかに手伝っていただけると助かりますわ」

    岡部「よし、そっちは紅莉栖に任せる。俺は梨花達と打ち合わせだ」

    紅莉栖「おk。じゃあこっちも打ち合わせしよっか」

    沙都子「牧瀬さんの頭脳があれば百戦危うからずですわね!」

    紅莉栖「トラップは足止め程度?それとも、心身ともに二度と立ち直れなくなるくらい?」

    沙都子「え、えっと・・・その中間くらいがよろしいですわ」

    229 = 140 :

    フェイリスがいたら・・・

    230 = 46 :

    ヴォルスパーでクグったらびっくりしたわ

    231 :

    何だかんだいってラボメンって全員かなり有能だよな

    232 = 1 :

    岡部「さて、そろそろ寝る準備だ」

    紅莉栖「明日って私たちはどうしたら?」

    岡部「俺達は普通に研究所へ行き、入江先生と行動を共にしよう」

    紅莉栖「そうね、迂闊に動いたら怪しまれるし」

    岡部「梨花達と大石は朝5時前から行動に移るそうだ」

    紅莉栖「だから梨花ちゃんたち、もう寝てるのね」

    岡部「お、ちょっと見てみろ、なんとも綺麗な星空だ」

    紅莉栖「あっ、ほんと。雲ひとつ無い」

    岡部「星がこんなにも輝いているとは、よほど空気が澄んでいるのだろうな」

    紅莉栖「綺麗。都会じゃ絶対見られないわね、こんなの」

    岡部「いい所だな。雛見沢というのは」

    紅莉栖「ええ、この景色は守らないと」

    233 = 140 :

    >>231
    タイムマシンつくっちゃうし

    234 = 1 :

    岡部「おやすみ」

    紅莉栖「ねえ、岡部」

    岡部「早いな」

    紅莉栖「もしも、もしもだけどさ」

    岡部「言ってみろ」

    紅莉栖「もし、私が危ない目とかに逢ったとしちゃったら・・・どうする?」

    岡部「・・・」

    岡部は体を紅莉栖の方へ向け、そっと手を伸ばし、

    紅莉栖「・・・!」

    頭をワシャワシャと撫でた。

    紅莉栖「ひっ、な、なによ・・・?」

    岡部「いつもの強気はどこへいったのだ」

    紅莉栖「な・・・なんでもない!おやすみっ」

    235 = 1 :

    岡部「・・・」

    紅莉栖「・・・」

    岡部「・・・」

    紅莉栖「・・・まだ起きてる?」

    岡部「うむ」

    紅莉栖「明日って、お祭りがあるんですってね」

    岡部「ああ、古手神社でな。綿流しとかいう」

    紅莉栖「明日、全部が片付いたら一緒に行かない?」

    岡部「ああ、そのつもりだった」

    紅莉栖「そこでまた・・・二人で星空を見たいな」

    岡部「そうだな。約束しよう」

    紅莉栖「・・・ありがと。おやすみ」

    236 :

    ダルとクリスティーナが天才すぎる

    237 = 1 :

    三四「ふぁ・・・誰よこんな時間に・・・まだ5時じゃないのよぅ・・・もしもし・・・」

    小此木「三佐、おはようございます。小此木です」

    三四「うぁ、小此木、なんの用よ」

    小此木「それが、興宮署でRの死亡が確認されました・・・!」

    三四「死亡・・・ちょうどいいじゃない・・・」

    小此木「発表によると、死亡推定時刻は24時間以上前との事なのですが・・・」

    三四「・・・・・・うーーーー・・・・・・」

    小此木「・・・三佐?起きて下さい!」

    三四「24時間・・・24時間・・・・・・はぁ!?」

    小此木「うぉっ、はい、間違いなく」

    三四「ちょっと待って、どういうことよ!説明しなさい!」

    小此木「いや、今確認を取っている所です」

    三四「わかった、すぐ行くわ!」

    238 = 26 :

    まゆりも何気に感察力あるし

    239 = 1 :

    興宮 某ホテル―――

    富竹「うぇひひ・・・鷹野さぁん・・・にへへへへ・・・ムニャムニャ」


    「突入!ドアを蹴破れ!」

    「・・・ダメです!一足先に逃げられました!」

    「くそ、窓から飛び降りたか!急いで回り込め!」


    富竹「くそ・・・あと一歩だったのに・・・!」


    「いたぞ!囲め!」


    富竹「・・・山狗の連中か・・・」

    「さあ、もう逃げられんぞ!」

    富竹「・・・ああ、夢さ、夢とはいえ」

    「・・・?」


    富竹「鷹野さんといい雰囲気だったのに!許さんぞ貴様ら!死して償えぇぇぇぇ!」

    240 = 1 :

    三四「入江先生」

    入江「あ、おはようございます」

    三四「昨日、梨花ちゃんの家に診察に言ったと言っていましたわよね?」

    入江「はい、それが何か?」

    三四「梨花ちゃん、元気だった?」

    入江「え、ええ、まだ体調は優れないそうですが、お祭りには間に合いそうだと」

    三四「それは何時ごろ?」

    入江「え、えーと、午後4時頃だったと思いますが」

    三四「・・・そう、わかりました」

    入江「・・・? 何だったんだ・・・?」


    岡部「おはようございます。早速ですが重要な話がありまして」

    入江「あ、はい。では私の部屋で」

    241 = 1 :

    「入江先生の部屋に訪問者です」

    「訪問者は・・・岡部と牧瀬ですが」

    小此木「もういい。その二人は放っておけ。今はそれ所じゃない」



    岡部「・・・という作戦です。死角はないと思います」

    入江「古手さんが、24時間以上前に死亡・・・?」

    紅莉栖「どうしました?表情が引きつってますけど」

    入江「・・・私、昨日古手さんの家に伺ってしまいまして」

    岡部「ええ、行くと言ってましたね」

    入江「・・・さっき、その事を鷹野さんに言ってしまいました」

    紅莉栖「oh...」

    岡部「いきなり暗礁に乗り上げた、だと・・・?」

    紅莉栖「でもまあ、これはこれで情報が錯綜できてるわね」

    岡部「そうだな。入江先生と警察が違うことを言っているのだからな」

    242 = 106 :

    イリーに伝わってなかったのか・・・

    244 = 38 :

    入江ハブられたのか・・・

    245 = 21 :

    いいゾ~これ!

    246 = 1 :

    窓から外を見下ろすと、白いワゴンからゾロゾロと男達が降りるのが見えた。

    入江「っ!あ、あれは・・・富竹さん!?」

    岡部「どうしました?」

    入江「ボコボコにされた富竹さんが男達に担がれています!」

    そう言うと、慌てた様子でどこかに電話をかけ始めた。

    入江「お二人とも、一緒に来てください!ここにいては危険です!」



    「・・・あっ!入江先生の部屋から電話の発信です!」

    小此木「な、なにぃ!?どこへだ!」

    「発信先はRの自宅です!ですがもうカメラに姿はありません!」

    小此木「くそ、油断した・・・!警邏中の奴らに尾行させろ!」

    247 = 1 :

    岡部「さっきはどこへ電話を?」

    入江「古手さんの自宅です。赤坂さんへ避難のサインを送りました」

    紅莉栖「今はどこへ?」

    入江「園崎家に向かっています。前原くんたちと合流しましょう」

    岡部「そうですね。そこまで行けばなんとか」

    入江「間違いなく追跡されるはずです。後方の確認をお願いできますか」

    岡部「はい、わかり・・・もういます。白いワゴンが」



    小此木「何人乗っている?」

    「3人の姿が確認できます。岡部と牧瀬が同乗している模様」

    小此木「ヘタに部外者は巻き込めん。足止め程度でいい」

    「了解」

    248 = 1 :

    岡部「っ!紅莉栖!頭を下げろ!」

    紅莉栖「え?きゃっ!な、何!?」

    岡部「助手席の男が銃を構えています!」

    入江「くっ、二人とも、絶対に頭を出さないで!」



    男の放った銃弾は、入江の車のリアタイヤを打ち抜く。

    バランスを失った車体はスピンし、後部側面が立ち木に激突。

    その勢いで10mほど斜面を数回横転しながら下の道路へ転がり落ちていった。



    「馬鹿野郎!やりすぎだ!」

    「す、すいません!まさか下に落ちていくなんて!」

    「急げ!逃げられるぞ!」

    249 = 1 :

    入江「ぐ・・・大丈夫ですか、二人とも」

    岡部「・・・紅莉栖、怪我はないか」

    紅莉栖「うぅ・・・多分平気」

    強く抱きしめた両手を緩めると、紅莉栖はゆっくりと顔を上げた。

    紅莉栖「岡部は大丈、あっ・・・!」

    岡部「どうした?どこか痛むか」

    紅莉栖「す、すごい血出てる・・・頭から・・・!」

    岡部「え?・・・うおっ、本当だ!」

    頭に触れると、粉々になったガラス片がパラパラと落ちてきた。

    岡部「どうやら、割れた窓ガラスの破片を浴びたようだ」

    紅莉栖「いや・・・また私のせいで・・・」

    岡部「・・・まだ、昨日の夜の質問に答えていなかったな」

    紅莉栖「昨日の夜?・・・あっ・・・」


    岡部「この状況が、俺の答えだ」

    250 = 1 :

    入江「だめです、エンジンがかかりません。ひとまず外へ出ましょう」


    車外へ出ると、入江先生が傷を診てくれた。

    入江「あまり深くはないですね。少しの間安静にしてハンカチなどで患部を押えていれば大丈夫でしょう」

    紅莉栖「あ、私持ってます」


    岡部「大丈夫なんですか?こんな所に長居していて」

    入江「上の道路とこの道路は繋がってないんです。急いでも30分はかかると思います」

    岡部「田舎道に感謝ですね」


    紅莉栖は、ずっと俺の頭にハンカチをあててくれている。

    目を合わせると、今にも泣きそうな目をふっと逸らしながら俯いてしまった。


    岡部「心配するな。これくらいかすり傷だ」

    頭をポンポンと軽く叩いてやると、紅莉栖は俯いたまま小さく頷いた。


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