私的良スレ書庫
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元スレあかり「ともこさんのことが好きだったんだぁ」
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遅くなったすまん
>>380から
>>380から
あかり「……なんでかな、突然思い出しちゃったよぉ」
声も表情も、あくまでも明るいのに、私にはとても辛く重く響いた。
お姉ちゃんのこと思い出さないように、考えずにすむように、会わないでいいようにと
連れてきたはずなのに、これじゃあ意味ない。
あかり「……ごめんね、変なこと言っちゃって」
私はううん、と首を振りかけて。
今ちょうど注いだばかりのジュースを勢いよく喉に流し込んだ。
ちなつ「ほんとだよもう!ほら、ノートやっちゃおう!」
あかり「……うん、そうだよね!」
せめて私が明るくならなくっちゃ。
声も表情も、あくまでも明るいのに、私にはとても辛く重く響いた。
お姉ちゃんのこと思い出さないように、考えずにすむように、会わないでいいようにと
連れてきたはずなのに、これじゃあ意味ない。
あかり「……ごめんね、変なこと言っちゃって」
私はううん、と首を振りかけて。
今ちょうど注いだばかりのジュースを勢いよく喉に流し込んだ。
ちなつ「ほんとだよもう!ほら、ノートやっちゃおう!」
あかり「……うん、そうだよね!」
せめて私が明るくならなくっちゃ。
私まであかりちゃんに感情移入しちゃったら、この家すごく暗くなっちゃうんだから。
あかりちゃんには無理して笑ってほしくもないけど、悲しい顔もしてほしくない。
ちなつ「さあ、あかりちゃん、わからないとこ教えてあげるから言って!」
あかり「えぇ!?い、今のところは大丈夫だよぉ」
ちなつ「そんなことないでしょ!ほら!」
あかり「ち、ちなつちゃん、そんなにこわい顔して近付いてこないでぇー!」
暗くなっちゃったら、本当のあかりちゃんの居場所も、
わからなくなっちゃうもんね。
◆
あかりちゃんには無理して笑ってほしくもないけど、悲しい顔もしてほしくない。
ちなつ「さあ、あかりちゃん、わからないとこ教えてあげるから言って!」
あかり「えぇ!?い、今のところは大丈夫だよぉ」
ちなつ「そんなことないでしょ!ほら!」
あかり「ち、ちなつちゃん、そんなにこわい顔して近付いてこないでぇー!」
暗くなっちゃったら、本当のあかりちゃんの居場所も、
わからなくなっちゃうもんね。
◆
あかり「そろそろ外、暗くなってきちゃった」
ふと顔を上げて窓の外を見たあかりちゃんが、呟くように言った。
私はそうだねと生返事。
ノートもプリントも、あともう少しで終わっちゃう。そうしたら、あかりちゃんも
帰ってしまう。今度はなんと言って引き止めようか。
ちなつ「あ、あかりちゃん、ここ間違ってる」
あかり「えっ、ほんと?」
とりあえず間違いを隅々まで探して時間稼ぎ。
お母さんが帰って来れば、あかりちゃんを泊められる確立だって増えるんだから、
それまでにどうかあかりちゃんが帰るって言い出しませんように。
突然、家の電話が鳴った。
ぎょっとする。
ふと顔を上げて窓の外を見たあかりちゃんが、呟くように言った。
私はそうだねと生返事。
ノートもプリントも、あともう少しで終わっちゃう。そうしたら、あかりちゃんも
帰ってしまう。今度はなんと言って引き止めようか。
ちなつ「あ、あかりちゃん、ここ間違ってる」
あかり「えっ、ほんと?」
とりあえず間違いを隅々まで探して時間稼ぎ。
お母さんが帰って来れば、あかりちゃんを泊められる確立だって増えるんだから、
それまでにどうかあかりちゃんが帰るって言い出しませんように。
突然、家の電話が鳴った。
ぎょっとする。
あかり「ちなつちゃん、電話?」
ちなつ「そうみたい……ちょっとごめんね」
一応あかりちゃんに断りをいれてから、私は部屋を出た。
鳴っている電話に表示されている番号は、案の定お母さん――ではなかった。
私は慌てて電話機に飛びつく。
ちなつ「もしもし!?」
ともこ『あ、ちなつ?』
ちなつ「そうみたい……ちょっとごめんね」
一応あかりちゃんに断りをいれてから、私は部屋を出た。
鳴っている電話に表示されている番号は、案の定お母さん――ではなかった。
私は慌てて電話機に飛びつく。
ちなつ「もしもし!?」
ともこ『あ、ちなつ?』
なんでお姉ちゃんが家に電話なんてしてくんのよ!
お姉ちゃんはあかりちゃんのお姉さんとキャッキャッウフフしとけばいいのに!
それはそれで見たくないけど、できればあかりちゃんがいるときはお姉ちゃんの声なんか
聞きたくなかった。
ともこ『良かった、出てくれた』
ちなつ「家にいるんだからそりゃ出るよ」
ともこ『携帯にかけても出ないんだもん』
ちなつ「え?」
お姉ちゃんの言葉に、私は制服のポケットから携帯を取り出した。
そういえば着替えるの忘れてたなあ、と思いながら携帯を開けると、
お姉ちゃんから着信が七件。
ちなつ「どれだけかけてきてるの!?」
ともこ『だって、慌ててたから……』
ちなつ「お姉ちゃんの口調からはどうもそんなふうには聞こえないよ」
ともこ『私じゃなくって、赤座さん』
お姉ちゃんはあかりちゃんのお姉さんとキャッキャッウフフしとけばいいのに!
それはそれで見たくないけど、できればあかりちゃんがいるときはお姉ちゃんの声なんか
聞きたくなかった。
ともこ『良かった、出てくれた』
ちなつ「家にいるんだからそりゃ出るよ」
ともこ『携帯にかけても出ないんだもん』
ちなつ「え?」
お姉ちゃんの言葉に、私は制服のポケットから携帯を取り出した。
そういえば着替えるの忘れてたなあ、と思いながら携帯を開けると、
お姉ちゃんから着信が七件。
ちなつ「どれだけかけてきてるの!?」
ともこ『だって、慌ててたから……』
ちなつ「お姉ちゃんの口調からはどうもそんなふうには聞こえないよ」
ともこ『私じゃなくって、赤座さん』
赤座さんっていうのは、当然あかりちゃんのお姉さんのことだよね。
びくりと固まってしまった。
固まっているうちに、電話の向こうはなんだかうるさくなってきて、
??『もしもし、お電話代わりました』
誰か知らない人の声が。
私代わってなんて言った覚えはないんですけど!
びくりと固まってしまった。
固まっているうちに、電話の向こうはなんだかうるさくなってきて、
??『もしもし、お電話代わりました』
誰か知らない人の声が。
私代わってなんて言った覚えはないんですけど!
ちなつ「えっと……」
とりあえず何か言わなくちゃいけない。
こんばんは?それとも初めまして?
あかりちゃんに似て、すごく優しそうな声の人なのにこんなにも緊張してしまうのは、
頭のどこかでこの人がお姉ちゃんの好きな人なんだと意識してしまっているからかも知れない。
??『吉川、ちなつちゃん?』
ちなつ「は、はい、そうです!」
??『突然だけど、私のあか……妹、知らないかな?何も言わずに遅くなるなんて、
あの子しないから心配でしかたなくって……』
とりあえず何か言わなくちゃいけない。
こんばんは?それとも初めまして?
あかりちゃんに似て、すごく優しそうな声の人なのにこんなにも緊張してしまうのは、
頭のどこかでこの人がお姉ちゃんの好きな人なんだと意識してしまっているからかも知れない。
??『吉川、ちなつちゃん?』
ちなつ「は、はい、そうです!」
??『突然だけど、私のあか……妹、知らないかな?何も言わずに遅くなるなんて、
あの子しないから心配でしかたなくって……』
遅いっていってもまだ六時をまわったところだしだいたい今『私のあかり』って
言いかけなかっただろうか。
よっぽど心配性なのか、よっぽど妹想いなのか。
ちなつ「えーっと、あかりちゃんは今家にいて……」
??『えっ!?』
ちなつ「えっ!?」
??『何を、してるのか聞いても……?』
ちなつ「何をって……普通に遊びに来てもらってるだけ、です……」
なんだか突然声が威圧的になったような。
お姉ちゃん、どうしてこんな人に代わらせたのよー!?
言いかけなかっただろうか。
よっぽど心配性なのか、よっぽど妹想いなのか。
ちなつ「えーっと、あかりちゃんは今家にいて……」
??『えっ!?』
ちなつ「えっ!?」
??『何を、してるのか聞いても……?』
ちなつ「何をって……普通に遊びに来てもらってるだけ、です……」
なんだか突然声が威圧的になったような。
お姉ちゃん、どうしてこんな人に代わらせたのよー!?
??『……そう、それならいいんだけど』
何をしていると思ったんだろう。
とりあえず落ち着いたみたいなのでほっと一息。
あかりちゃんのお姉さんがこんな人だとは思わなかった。
??『なら何時に帰って来れそう?』
ちなつ「そ、それは……」
お姉ちゃんが帰って来てくれれば(お姉さんの声が怖いので)
あかりちゃんをすぐにでもお返ししたいけど。
何をしていると思ったんだろう。
とりあえず落ち着いたみたいなのでほっと一息。
あかりちゃんのお姉さんがこんな人だとは思わなかった。
??『なら何時に帰って来れそう?』
ちなつ「そ、それは……」
お姉ちゃんが帰って来てくれれば(お姉さんの声が怖いので)
あかりちゃんをすぐにでもお返ししたいけど。
ああ、いつの間にか吉川姉妹が赤座姉妹にお熱な感じになってるのか
でも、お姉ちゃんがあかりちゃんの家にいるのならいくらあかりちゃんのお姉さんが
こわくたってあかりちゃんを帰らせるわけにはいかない。
??『帰らせたくない?』
うっ。
ふわりと微笑みさえ浮かびそうな言葉遣いだというのに、
ぎしりと音がしそうなくらい声が怖い。
それでも私は負けてられない。
だいいち、そんなに心配なら逆にあかりちゃんがずっと落ち込んでる原因だって
知らないはずない。なのにお姉ちゃんを呼ぶなんて。
ちなつ「……帰らせません、あかりちゃん」
こわくたってあかりちゃんを帰らせるわけにはいかない。
??『帰らせたくない?』
うっ。
ふわりと微笑みさえ浮かびそうな言葉遣いだというのに、
ぎしりと音がしそうなくらい声が怖い。
それでも私は負けてられない。
だいいち、そんなに心配なら逆にあかりちゃんがずっと落ち込んでる原因だって
知らないはずない。なのにお姉ちゃんを呼ぶなんて。
ちなつ「……帰らせません、あかりちゃん」
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