私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレあかり「ともこさんのことが好きだったんだぁ」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★★
レスフィルター : (試験中)
>>798
おっぱい禁止!
おっぱい禁止!
ほんと、どうしてあかりちゃんはこんな人がいいのかな……。
ちなつ「めんどくさい」
ともこ「ちなつったらひどい」
ちなつ「お姉ちゃんのほうがもっとひどい」
ともこ「あらどうして?」
あかりちゃんを独り占めしてるし、そのくせお姉ちゃんはあかりちゃんのお姉さんが
好きで。お姉ちゃんはひどい。
ともこ「……」
ちなつ「先帰るよ」
ともこ「……ちなつ、お姉ちゃん、心配しなくても大丈夫だと思うな」
なんのことだろう。
そう思ってお姉ちゃんを振り返ると、お姉ちゃんは私の頭をぽんぽんと、
ゆっくり二回、叩いてきた。
ちなつ「めんどくさい」
ともこ「ちなつったらひどい」
ちなつ「お姉ちゃんのほうがもっとひどい」
ともこ「あらどうして?」
あかりちゃんを独り占めしてるし、そのくせお姉ちゃんはあかりちゃんのお姉さんが
好きで。お姉ちゃんはひどい。
ともこ「……」
ちなつ「先帰るよ」
ともこ「……ちなつ、お姉ちゃん、心配しなくても大丈夫だと思うな」
なんのことだろう。
そう思ってお姉ちゃんを振り返ると、お姉ちゃんは私の頭をぽんぽんと、
ゆっくり二回、叩いてきた。
◆
それからいつのまにか時間は過ぎていて、私があかりちゃんの一番近くに
いられる時間はあとわずかだった。
明日でちょうど一週間後。
あかりちゃんがお姉ちゃんのことを忘れられたにしろ、忘れられなかったにしろ、
私は用済みになっちゃうのかな。
あかりちゃんにとって、私はただの友達だもん。
私にとっては――
あかり「雨降ってきちゃったねぇ」
ちなつ「うん……」
いつもの昼休み。
あともう少しで花壇の草は全部抜けそうだけど、この雨じゃとてもできそうにない。
私たちは花壇の傍にある体育館倉庫の恒の下に立ち、「教室帰れないね」と笑った。
それからいつのまにか時間は過ぎていて、私があかりちゃんの一番近くに
いられる時間はあとわずかだった。
明日でちょうど一週間後。
あかりちゃんがお姉ちゃんのことを忘れられたにしろ、忘れられなかったにしろ、
私は用済みになっちゃうのかな。
あかりちゃんにとって、私はただの友達だもん。
私にとっては――
あかり「雨降ってきちゃったねぇ」
ちなつ「うん……」
いつもの昼休み。
あともう少しで花壇の草は全部抜けそうだけど、この雨じゃとてもできそうにない。
私たちは花壇の傍にある体育館倉庫の恒の下に立ち、「教室帰れないね」と笑った。
ちなつ「ねえ、あかりちゃん。このままチャイム鳴っても止まなかったらいっそ
授業サボっちゃう?」
一度やってみたかったんだよねーと言うと、あかりちゃんは「やってみたいねぇ」と
頷いた。
空は暗いままで、一向に止みそうに無い。
もっとあかりちゃんと一緒にいたい。その気持ちがあかりちゃんに
伝わったのか、あかりちゃんが「止まなきゃいいなぁ」と呟いた。
ちなつ「あかりちゃん」
私はさりげなく、あかりちゃんの名前を呼んだ。
あかりちゃんが「どうしたの?」と私を見る。私はあかりちゃんを見ないままに、
言った。
ちなつ「キスしよっか」
授業サボっちゃう?」
一度やってみたかったんだよねーと言うと、あかりちゃんは「やってみたいねぇ」と
頷いた。
空は暗いままで、一向に止みそうに無い。
もっとあかりちゃんと一緒にいたい。その気持ちがあかりちゃんに
伝わったのか、あかりちゃんが「止まなきゃいいなぁ」と呟いた。
ちなつ「あかりちゃん」
私はさりげなく、あかりちゃんの名前を呼んだ。
あかりちゃんが「どうしたの?」と私を見る。私はあかりちゃんを見ないままに、
言った。
ちなつ「キスしよっか」
/ 、 ヽ、
〃 } ',
/ ノ / / } 八 八
┏┓ ┏━━┓┏━┓┏┓┏━━┓┏━━┓ ./ , ´ ′{ 八 ', ( \. ┏┓┏┓┏┓
┏┛┗┓┗━┓┃┗━┛┃┃┃┏┓┃┃┏┓┃ ./ i{ ト、{ ∧{ ノ ∨ハ ヽ }.. ┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛ ┃┃┏━┓┃┃┃┗┛┃┗┛┃┃┏━ ′ 八 { \トヘ / r ´/ } ノ Vハ━┓┃┃┃┃┃┃
┏┛┗┓┏┓┃┃┗━┛┃┃┃┏┓┃ ┃┃┃ { ハノ { /》==ミ \八{r≦==ミヘ Y... ┃┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃ ┏┛┃┗┛┃┃ ┃┃┗ ∨/ , Y { {トrヘハ {トrヘハ } } } ━┛┗┛┗┛┗┛
┃┃ ┗┓┏┛┏━┛┏┛ ┃┃ ┏┛┃ . { ,ハ { 弋辷ソ 弋辷ソ リ 、 人 ┏┓┏┓┏┓
┗┛ ┗┛ ┗━━┛ ┗┛ ┗━┛ ヽ{八 乂_, ; / 丿}/ ヽ.......┗┛┗┛┗┛
/{ 个ー┬'/// | ////`T´ ノ ト、 ',
( ´ { } 人 r| 、 イ´ }ノ }ノ
乂{ 八 > . | イ ノハ}ノ
乂 ヽ{ ハ ≧ ト- -=〔 ノ}八(
〃 } ',
/ ノ / / } 八 八
┏┓ ┏━━┓┏━┓┏┓┏━━┓┏━━┓ ./ , ´ ′{ 八 ', ( \. ┏┓┏┓┏┓
┏┛┗┓┗━┓┃┗━┛┃┃┃┏┓┃┃┏┓┃ ./ i{ ト、{ ∧{ ノ ∨ハ ヽ }.. ┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛ ┃┃┏━┓┃┃┃┗┛┃┗┛┃┃┏━ ′ 八 { \トヘ / r ´/ } ノ Vハ━┓┃┃┃┃┃┃
┏┛┗┓┏┓┃┃┗━┛┃┃┃┏┓┃ ┃┃┃ { ハノ { /》==ミ \八{r≦==ミヘ Y... ┃┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃ ┏┛┃┗┛┃┃ ┃┃┗ ∨/ , Y { {トrヘハ {トrヘハ } } } ━┛┗┛┗┛┗┛
┃┃ ┗┓┏┛┏━┛┏┛ ┃┃ ┏┛┃ . { ,ハ { 弋辷ソ 弋辷ソ リ 、 人 ┏┓┏┓┏┓
┗┛ ┗┛ ┗━━┛ ┗┛ ┗━┛ ヽ{八 乂_, ; / 丿}/ ヽ.......┗┛┗┛┗┛
/{ 个ー┬'/// | ////`T´ ノ ト、 ',
( ´ { } 人 r| 、 イ´ }ノ }ノ
乂{ 八 > . | イ ノハ}ノ
乂 ヽ{ ハ ≧ ト- -=〔 ノ}八(
>>816
壊死しろ
壊死しろ
あかり「えっ……?」
ちなつ「練習だよ」
私はたぶん、焦っていた。
自分で何を言っているのか理解できずに、よけいに焦って。
それなのに頭のどこかでは冷静な私もいる。
ちなつ「あかりちゃん」
あかり「ち、ちなつちゃ……」
倉庫の壁に、あかりちゃんの身体を押し付ける。
怯えたような顔のあかりちゃんが、いつかのあかりちゃんに重なった。
あかり「だ、だめだよ、ちなつちゃん……」
ちなつ「どうして?」
あかり「だって……」
まだ、お姉ちゃんのことが忘れられないから?
ちなつ「練習だよ」
私はたぶん、焦っていた。
自分で何を言っているのか理解できずに、よけいに焦って。
それなのに頭のどこかでは冷静な私もいる。
ちなつ「あかりちゃん」
あかり「ち、ちなつちゃ……」
倉庫の壁に、あかりちゃんの身体を押し付ける。
怯えたような顔のあかりちゃんが、いつかのあかりちゃんに重なった。
あかり「だ、だめだよ、ちなつちゃん……」
ちなつ「どうして?」
あかり「だって……」
まだ、お姉ちゃんのことが忘れられないから?
>>806のともこさんは鈍感なだけなんだろうか…
>>1さん
後どのくらいですか?
後どのくらいですか?
ちなつ「……」
まだ、声にすら出していないのに。
突然、頭の奥が痺れたようになって、視界が霞んだ。
よくわからなくなって、私はあれ?とあかりちゃんを離してごしごし目をこする。
あかり「ちなつちゃん……」
あかりちゃんが悲しそうな顔をして私を見ていた。
こんな顔をさせるつもりじゃなかったのに。
私は、雨の中を飛び出した。頭が混乱して、どうにかなっちゃいそうで。
―――――
―――――
まだ、声にすら出していないのに。
突然、頭の奥が痺れたようになって、視界が霞んだ。
よくわからなくなって、私はあれ?とあかりちゃんを離してごしごし目をこする。
あかり「ちなつちゃん……」
あかりちゃんが悲しそうな顔をして私を見ていた。
こんな顔をさせるつもりじゃなかったのに。
私は、雨の中を飛び出した。頭が混乱して、どうにかなっちゃいそうで。
―――――
―――――
初めて学校を抜け出した。
帰りの用意もなにも持たずに、私は闇雲に走る。
風邪引いちゃいそうだなあ、なんてこんなときに似つかわしくないことを考えた。
ふと、名前を呼ぶ声が聞こえた気がした。
一瞬あかりちゃんかと思ったけど、違う。俯いていた顔を上げると、お姉ちゃんがいた。
なにかの帰りなのか、小さな箱を抱えている。お姉ちゃんは、慌てて私に駆け寄ってくると
私に傘を差し掛けて「風邪引いちゃうよ」とさっき私が考えていたことと同じことを言って、
つい私は噴出した。噴出して、ついでにまた泣けてきた。
ちなつ「バカ……」
ともこ「……ちなつ」
ちなつ「お姉ちゃんのバカ!」
帰りの用意もなにも持たずに、私は闇雲に走る。
風邪引いちゃいそうだなあ、なんてこんなときに似つかわしくないことを考えた。
ふと、名前を呼ぶ声が聞こえた気がした。
一瞬あかりちゃんかと思ったけど、違う。俯いていた顔を上げると、お姉ちゃんがいた。
なにかの帰りなのか、小さな箱を抱えている。お姉ちゃんは、慌てて私に駆け寄ってくると
私に傘を差し掛けて「風邪引いちゃうよ」とさっき私が考えていたことと同じことを言って、
つい私は噴出した。噴出して、ついでにまた泣けてきた。
ちなつ「バカ……」
ともこ「……ちなつ」
ちなつ「お姉ちゃんのバカ!」
認めたくなかった。
だって、私は結衣先輩が好きであかりちゃんは同じ学年で友達で。
あかりちゃんと一緒にいるとドキドキしたし、なのに安心できた。
結衣先輩と一緒にいるとドキドキもしたし、嬉しかった。
どちらが本当の気持ちなんて、ほんとはわかってたのに認めたくなくて。
ちなつ「あかりちゃんを好きになってあげてよっ!」
いつのまにか私は、あかりちゃんのことをびっくりするくらい好きになっていた。
会いたいのはあかりちゃん。
話したいのもあかりちゃん。
私ってば、なんでこんなに鈍感なんだろう。お姉ちゃんのこと、言えないな。
バカ、バカ。私のバカ。
どうしてあかりちゃんなんか。どうしてお姉ちゃんなんか。
だって、私は結衣先輩が好きであかりちゃんは同じ学年で友達で。
あかりちゃんと一緒にいるとドキドキしたし、なのに安心できた。
結衣先輩と一緒にいるとドキドキもしたし、嬉しかった。
どちらが本当の気持ちなんて、ほんとはわかってたのに認めたくなくて。
ちなつ「あかりちゃんを好きになってあげてよっ!」
いつのまにか私は、あかりちゃんのことをびっくりするくらい好きになっていた。
会いたいのはあかりちゃん。
話したいのもあかりちゃん。
私ってば、なんでこんなに鈍感なんだろう。お姉ちゃんのこと、言えないな。
バカ、バカ。私のバカ。
どうしてあかりちゃんなんか。どうしてお姉ちゃんなんか。
お姉ちゃんは何も言わずに私を雨から守ってくれていた。
だから私は、思う存分傘の中で雨を降らすことが出来た。
こういうときのお姉ちゃんはちょっとだけかっこいい。私は泣きながらぼんやりそう思った。
あかりちゃんがお姉ちゃんのこと忘れられない気持ち、少しだけわかる気がする。
やがて泣きつかれてお姉ちゃんの足許に崩れ落ちた私の頭を、お姉ちゃんは
撫でてくれた。前に私があかりちゃんにしたように優しく優しく。
ともこ「ごめんね」
突然、お姉ちゃんが言った。
ぴちゃり、と私の背後で足音。
振り返らなくてもわかる。
きっと、あかりちゃんだ。
だから私は、思う存分傘の中で雨を降らすことが出来た。
こういうときのお姉ちゃんはちょっとだけかっこいい。私は泣きながらぼんやりそう思った。
あかりちゃんがお姉ちゃんのこと忘れられない気持ち、少しだけわかる気がする。
やがて泣きつかれてお姉ちゃんの足許に崩れ落ちた私の頭を、お姉ちゃんは
撫でてくれた。前に私があかりちゃんにしたように優しく優しく。
ともこ「ごめんね」
突然、お姉ちゃんが言った。
ぴちゃり、と私の背後で足音。
振り返らなくてもわかる。
きっと、あかりちゃんだ。
前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS スレッド一覧へ
みんなの評価 : ★★★類似してるかもしれないスレッド
- まどか「ほむらちゃんのことが気になっちゃう……」 (390) - [63%] - 2011/8/30 8:02 ★★★×7
- あかり「ずっと贈りたかった言葉があるんだよ」 (1001) - [63%] - 2011/11/8 4:15 ★★★×6
- シンジ「ミサトさんの頭がおかしくなっちゃった」 (259) - [62%] - 2012/12/21 4:00 ★
- まどか「ほむらちゃんのぬいぐるみつくっちゃった」 (1001) - [62%] - 2011/8/11 1:00 ★★★
- あかり「あかりにとって、初恋はあなたでした」 (260) - [62%] - 2011/11/13 5:45 ★★
- シンジ「ミサトさんって黒が好きなんですか?」 (477) - [62%] - 2010/7/1 8:30 ★★★×6
- まどか「さやかちゃんの体が幼女になっちゃった…」 (147) - [60%] - 2012/1/29 11:45 ★
- あかり「京子ちゃんかわいい!かわいいよぉ!」 (212) - [60%] - 2012/10/21 8:45 ☆
- あかり「あかりの大好きな幼なじみさんたちへ」 (157) - [60%] - 2012/9/29 8:15 ☆
- まどか「ほむらちゃんが普通の子になっちゃった」 (192) - [60%] - 2013/2/3 8:30 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について