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元スレあかり「ともこさんのことが好きだったんだぁ」
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まあだめだったわけじゃないからいいんだけど。
ともこ「あら、勉強中?」
ちなつ「うん、テスト近いから」
ともこ「教えてあげようか?」
ちなつ「えーっ、わかるの?」
ともこ「中学校の範囲忘れちゃったかも」
ちなつ「なら無理じゃん」
もう、と頬を膨らませつつ、私はお姉ちゃんの様子をうかがった。
どこもお変わりないようで。
そういえばお姉ちゃん、まだあかりちゃんの家に行ってるのかな。
いや、普通に考えれば恋人同士が別れたわけでもないのだから行かないことのほうが
おかしいんだけど。
ともこ「あら、勉強中?」
ちなつ「うん、テスト近いから」
ともこ「教えてあげようか?」
ちなつ「えーっ、わかるの?」
ともこ「中学校の範囲忘れちゃったかも」
ちなつ「なら無理じゃん」
もう、と頬を膨らませつつ、私はお姉ちゃんの様子をうかがった。
どこもお変わりないようで。
そういえばお姉ちゃん、まだあかりちゃんの家に行ってるのかな。
いや、普通に考えれば恋人同士が別れたわけでもないのだから行かないことのほうが
おかしいんだけど。
最近、お姉ちゃんとは普段どおり話すけれどあかりちゃんの話はしちゃだめだと
感じたのか、お姉ちゃんはあれ以来一度もあかりちゃんの話を持ち出さなくなっていた。
だからお姉ちゃんがあかりちゃんや、あかりちゃんのお姉さんとどうなっているのか
よく知らない。
ちなつ「それで、どうしたの?」
ともこ「ふふっ」
うっ。
なんか気持ち悪いよお姉ちゃん。ニヤニヤ笑っちゃって。
可愛いから許されるってやつだけど。
感じたのか、お姉ちゃんはあれ以来一度もあかりちゃんの話を持ち出さなくなっていた。
だからお姉ちゃんがあかりちゃんや、あかりちゃんのお姉さんとどうなっているのか
よく知らない。
ちなつ「それで、どうしたの?」
ともこ「ふふっ」
うっ。
なんか気持ち悪いよお姉ちゃん。ニヤニヤ笑っちゃって。
可愛いから許されるってやつだけど。
ともこ「明日ね、赤座さんのお家にお泊りなのっ」
ちなつ「今なんて?」
ともこ「だから、赤座さんのお家にお泊り」
今にも踊りだしそうなお姉ちゃんは、
さらにニヤニヤ笑いながら続ける。
ともこ「最近は赤座さんともあまり会えてなかったから楽しみでしかたないの!」
ちなつ「今なんて?」
ともこ「だから、赤座さんのお家にお泊り」
今にも踊りだしそうなお姉ちゃんは、
さらにニヤニヤ笑いながら続ける。
ともこ「最近は赤座さんともあまり会えてなかったから楽しみでしかたないの!」
お姉ちゃんがあまりに嬉しそうな理由はわかった。
あかりちゃんの様子が落ち着いていたのはお姉ちゃんと会わなかったからということも
あるのかも知れない。
けど、明日またお姉ちゃんがあかりちゃんの家へ行って、あかりちゃんとお姉ちゃんが
鉢合わせしちゃったら――
ちなつ「だめ!」
ともこ「なにが?」
ちなつ「やだ!行っちゃやだ!」
あかりちゃんの様子が落ち着いていたのはお姉ちゃんと会わなかったからということも
あるのかも知れない。
けど、明日またお姉ちゃんがあかりちゃんの家へ行って、あかりちゃんとお姉ちゃんが
鉢合わせしちゃったら――
ちなつ「だめ!」
ともこ「なにが?」
ちなつ「やだ!行っちゃやだ!」
お姉ちゃんが「えぇ?」と困ったような声を上げる。
って、この言い方じゃお姉ちゃんに行って欲しくなくって駄々こねてる餓鬼みたい
じゃない!行って欲しくないのはあってるけど!
ともこ「ちなつ、そんなにお姉ちゃんのことが大好きなの……?」
ちなつ「そういうわけじゃないよ」
ともこ「そこだけ一気に冷めないで欲しかったなあ、お姉ちゃん」
拗ねたように膨らむお姉ちゃんに、「ああもう」と頭をぐしゃぐしゃ。
とりあえずあかりちゃんとこには行っちゃだめなの!
あかりちゃん、きっとお姉ちゃん見るとまだ辛いに決まってるのに!
ちなつ「……好きだから」
ともこ「え?」
いいわよ、ここはこのチーナ、一世一代の大芝居付き合ってやろうじゃない!
お姉ちゃんがぱっと顔を上げた。
って、この言い方じゃお姉ちゃんに行って欲しくなくって駄々こねてる餓鬼みたい
じゃない!行って欲しくないのはあってるけど!
ともこ「ちなつ、そんなにお姉ちゃんのことが大好きなの……?」
ちなつ「そういうわけじゃないよ」
ともこ「そこだけ一気に冷めないで欲しかったなあ、お姉ちゃん」
拗ねたように膨らむお姉ちゃんに、「ああもう」と頭をぐしゃぐしゃ。
とりあえずあかりちゃんとこには行っちゃだめなの!
あかりちゃん、きっとお姉ちゃん見るとまだ辛いに決まってるのに!
ちなつ「……好きだから」
ともこ「え?」
いいわよ、ここはこのチーナ、一世一代の大芝居付き合ってやろうじゃない!
お姉ちゃんがぱっと顔を上げた。
ちなつ「お姉ちゃんのこと、好きだから!」
ともこ「ちなつぅ……!」
ちなつ「お姉ちゃんがあかりちゃんとこ行っちゃうと妬んじゃうよ!」
ともこ「うん、うん……」
ちなつ「あかりちゃんに近付いちゃだめなんだから!」
ともこ「うん……」
ちなつ「あかりちゃんを泣かせないで!」
ともこ「うん……?」
――あれ?
ともこ「ちなつぅ……!」
ちなつ「お姉ちゃんがあかりちゃんとこ行っちゃうと妬んじゃうよ!」
ともこ「うん、うん……」
ちなつ「あかりちゃんに近付いちゃだめなんだから!」
ともこ「うん……」
ちなつ「あかりちゃんを泣かせないで!」
ともこ「うん……?」
――あれ?
お姉ちゃんがきょとんと首を傾げる。
私もきょとん。
ともこ「ちなつ、あかりちゃんのことがそんなに好きなの?」
ちなつ「ち、ちちちちちち違うよ!」
だって、私が好きなのは結衣先輩だし!
今のはたぶん、ずっとあかりちゃんのこと考えてたから。
この考えてたっていうのも変な意味じゃなくって、普通に……って、私は何を
自分に言い訳してるんだろう。
ともこ「ちなつ、大丈夫よー、私はちなつの大切なあかりちゃんをとったりしないから」
ちなつ「だからべつにそういうわけじゃ!」
ていうかむしろあかりちゃんをとってあげてよ。
お姉ちゃんがふふっと笑う。
ともこ「ちなつの大好きなお姉ちゃんは赤座さんにとられちゃうかもしれないけどっ」
ちょっと何言ってるかわからないです。
お姉ちゃんは「ごめんねちなつ」と言いながら頭を二回、宥めるようにぽんぽんと
叩いてきた。
私もきょとん。
ともこ「ちなつ、あかりちゃんのことがそんなに好きなの?」
ちなつ「ち、ちちちちちち違うよ!」
だって、私が好きなのは結衣先輩だし!
今のはたぶん、ずっとあかりちゃんのこと考えてたから。
この考えてたっていうのも変な意味じゃなくって、普通に……って、私は何を
自分に言い訳してるんだろう。
ともこ「ちなつ、大丈夫よー、私はちなつの大切なあかりちゃんをとったりしないから」
ちなつ「だからべつにそういうわけじゃ!」
ていうかむしろあかりちゃんをとってあげてよ。
お姉ちゃんがふふっと笑う。
ともこ「ちなつの大好きなお姉ちゃんは赤座さんにとられちゃうかもしれないけどっ」
ちょっと何言ってるかわからないです。
お姉ちゃんは「ごめんねちなつ」と言いながら頭を二回、宥めるようにぽんぽんと
叩いてきた。
ちなつ「謝るならあかりちゃんに……」
ともこ「何か言った?」
なんでもない、と私は顔を逸らした。
本当にお姉ちゃんはあかりちゃんの気持ちに気付いてないのかな。
あかりちゃんのお姉さんもお姉さんだ。妹想い(たぶん)のお姉さんが、
あかりちゃんのことで何も気付かないはずなんてないはず。あかりちゃんが
うちのお姉ちゃんが好きなこと、知ってるはずなのに。
それとも相当鈍感なのかも。
お姉ちゃんがどれだけデレデレしてるか知らないけどお姉ちゃんってたぶん、
すごく分かりやすいアピールしてるのに。
ともこ「それじゃあお姉ちゃん、そろそろ寝るね」
私が黙り込んだのを機にか、お姉ちゃんは小さく息を吐いてからそう言って、
私の髪をもふもふ触ってから「おやすみ」と出て行った。
ちなつ「あ……」
お姉ちゃんを、止められなかった。
けど、あんなに嬉しそうにされてちゃいくら私でも止めらんないよ。
お姉ちゃんはずるい。
ともこ「何か言った?」
なんでもない、と私は顔を逸らした。
本当にお姉ちゃんはあかりちゃんの気持ちに気付いてないのかな。
あかりちゃんのお姉さんもお姉さんだ。妹想い(たぶん)のお姉さんが、
あかりちゃんのことで何も気付かないはずなんてないはず。あかりちゃんが
うちのお姉ちゃんが好きなこと、知ってるはずなのに。
それとも相当鈍感なのかも。
お姉ちゃんがどれだけデレデレしてるか知らないけどお姉ちゃんってたぶん、
すごく分かりやすいアピールしてるのに。
ともこ「それじゃあお姉ちゃん、そろそろ寝るね」
私が黙り込んだのを機にか、お姉ちゃんは小さく息を吐いてからそう言って、
私の髪をもふもふ触ってから「おやすみ」と出て行った。
ちなつ「あ……」
お姉ちゃんを、止められなかった。
けど、あんなに嬉しそうにされてちゃいくら私でも止めらんないよ。
お姉ちゃんはずるい。
◆
ちなつ「……あ、あのね、あかりちゃん」
あかり「どうしたの、ちなつちゃん?」
翌日の昼休み。
私はかちこちと給食を運びながら、さりげなくあかりちゃんの隣に並ぶ。
朝から何度もあかりちゃんを誘おうとして誘えずにいるけど、次こそは……!
ちなつ「あのね!昨日勉強しててわからないとこがあって」
櫻子「おーいあかりちゃーんちなつちゃーん」
向日葵「櫻子、あまり大声出さないでくださる?」
櫻子「うっさいなー、早く食べちゃおうよー!」
それで教えて欲しいなあ、なんて……。
あかり「あ、うん!」
ちなつ「……」
ちなつ「……あ、あのね、あかりちゃん」
あかり「どうしたの、ちなつちゃん?」
翌日の昼休み。
私はかちこちと給食を運びながら、さりげなくあかりちゃんの隣に並ぶ。
朝から何度もあかりちゃんを誘おうとして誘えずにいるけど、次こそは……!
ちなつ「あのね!昨日勉強しててわからないとこがあって」
櫻子「おーいあかりちゃーんちなつちゃーん」
向日葵「櫻子、あまり大声出さないでくださる?」
櫻子「うっさいなー、早く食べちゃおうよー!」
それで教えて欲しいなあ、なんて……。
あかり「あ、うん!」
ちなつ「……」
わざとらしくないように、できるだけ自然に……。
そう思っていながら、どうしてもあかりちゃんを家へ誘えない。
今日、お姉ちゃんがあかりちゃん家に行っちゃうから私の家に泊まりに来ない?
なんてそんなこと言えるわけないし。
いきなり泊まりに来てなんて言うのも変で。
あぁーもう!
どうして私がこんなに頭悩ませなきゃいけないのよ!
向日葵「吉川さんー?」
ちなつ「あ、今行く!」
笑顔を振りまきつつ、
なんだか泣きたくなってきた。
そう思っていながら、どうしてもあかりちゃんを家へ誘えない。
今日、お姉ちゃんがあかりちゃん家に行っちゃうから私の家に泊まりに来ない?
なんてそんなこと言えるわけないし。
いきなり泊まりに来てなんて言うのも変で。
あぁーもう!
どうして私がこんなに頭悩ませなきゃいけないのよ!
向日葵「吉川さんー?」
ちなつ「あ、今行く!」
笑顔を振りまきつつ、
なんだか泣きたくなってきた。
―――――
―――――
そんなこんなでいつのまにか放課後になっていて、
結局あかりちゃんを誘えないままに帰ることになってしまった。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
ちなつ「どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう……」
京子「ちなつちゃんこわい……」
ちなつ「はっ」
思わず心の声が駄々漏れに。
結衣先輩が、「どうしたの?今日やけに落ち着かないみたいだったけど」と
声をかけてくる。
―――――
そんなこんなでいつのまにか放課後になっていて、
結局あかりちゃんを誘えないままに帰ることになってしまった。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
ちなつ「どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう……」
京子「ちなつちゃんこわい……」
ちなつ「はっ」
思わず心の声が駄々漏れに。
結衣先輩が、「どうしたの?今日やけに落ち着かないみたいだったけど」と
声をかけてくる。
ちなつ「ぜ、ぜんぜんそんなことないんですけど!」
ちらっちらっ。
あかりちゃんは気付いてくれない。
蝶々目で追ってる場合じゃないよ私に気付いてあかりちゃん!
結衣「そ、そう?」
京子「おーいあかりー。帰るぞー」
あかり「あ、うん、帰ろぉ」
けれどあかりちゃんは私に気付かないままに、京子先輩たちのあとに続いて
私に背を向けてしまった。
せめてあかりちゃん家と帰る方角が一緒だったら……。
ちらっちらっ。
あかりちゃんは気付いてくれない。
蝶々目で追ってる場合じゃないよ私に気付いてあかりちゃん!
結衣「そ、そう?」
京子「おーいあかりー。帰るぞー」
あかり「あ、うん、帰ろぉ」
けれどあかりちゃんは私に気付かないままに、京子先輩たちのあとに続いて
私に背を向けてしまった。
せめてあかりちゃん家と帰る方角が一緒だったら……。
京子「じゃあちなつちゃん、また明日ー」
京子先輩が振り返って、ひらひら呑気に手を振る。
あのひらひらに腹が立ってくる。
結衣「ちなつちゃん、何かあったらいつでも相談乗るから……」
結衣先輩も振り向いて、心配そうに言ってくれる。
キャーッさすが結衣先輩!
けどあかりちゃんは連れてかないでくださいぃー!
いつもの私ならあかりちゃんをとっつかまえて無理矢理にでもうちに引っ張ってく
ことができるのに。
今思えばあかりちゃんが何も無いのに家に来るはずなんてないんだよね。
今日は違っても、家にはお姉ちゃんがいるはずなんだから。
あかり「ちなつちゃん」
あかりちゃんも振り返った。
そのまま私に手を振ろうとして――「結衣ちゃん、京子ちゃん、ちょっと先行ってて!」
何かを思い出したように私のほうへ駆け戻ってきた。
京子先輩が振り返って、ひらひら呑気に手を振る。
あのひらひらに腹が立ってくる。
結衣「ちなつちゃん、何かあったらいつでも相談乗るから……」
結衣先輩も振り向いて、心配そうに言ってくれる。
キャーッさすが結衣先輩!
けどあかりちゃんは連れてかないでくださいぃー!
いつもの私ならあかりちゃんをとっつかまえて無理矢理にでもうちに引っ張ってく
ことができるのに。
今思えばあかりちゃんが何も無いのに家に来るはずなんてないんだよね。
今日は違っても、家にはお姉ちゃんがいるはずなんだから。
あかり「ちなつちゃん」
あかりちゃんも振り返った。
そのまま私に手を振ろうとして――「結衣ちゃん、京子ちゃん、ちょっと先行ってて!」
何かを思い出したように私のほうへ駆け戻ってきた。
ちなつ「あかりちゃん……」
あかり「ちなつちゃん、さっき何か言おうとしてたよね?」
ちなつ「さっきって……?」
あぁ、そんなことより!
チーナ、せめて時間稼ぎしなきゃ!
あかりちゃんがまた落ち込んじゃう!
あかり「お昼休みのときかなぁ。あと、今日はずっとちなつちゃんに見られてるなぁって思ってたから……」
ちなつ「気付いてたんかい!」
あかり「へ?」
思わず取り乱してしまった。
気付いてたならこっち向いてよね、あかりちゃん。
でも、わざわざそれを聞くために戻ってきてくれたのかな。
あかり「ちなつちゃん、さっき何か言おうとしてたよね?」
ちなつ「さっきって……?」
あぁ、そんなことより!
チーナ、せめて時間稼ぎしなきゃ!
あかりちゃんがまた落ち込んじゃう!
あかり「お昼休みのときかなぁ。あと、今日はずっとちなつちゃんに見られてるなぁって思ってたから……」
ちなつ「気付いてたんかい!」
あかり「へ?」
思わず取り乱してしまった。
気付いてたならこっち向いてよね、あかりちゃん。
でも、わざわざそれを聞くために戻ってきてくれたのかな。
>>73
情強VIPPERなら電話越しで相手の動きや考えてる事を見抜くなんて朝飯前だよな
情強VIPPERなら電話越しで相手の動きや考えてる事を見抜くなんて朝飯前だよな
ちなつ「ごめん、今のは取り消し」
あかり「う、うん……」
ちなつ「えっと、それでね、あかりちゃん」
単純に家へおいでよって言うだけなのに、妙に緊張してしまう。
結衣先輩でもないのにさらっと言えればいいのにぐちゃぐちゃ考えちゃって、
私のバカ。
京子「おーい、あかりー?」
結衣「おいこらうるさい」
なにこのデジャヴ感。
あかりちゃんが「待ってー!」と振り返って、もう一度私に顔を戻した。
ちなつ「……あぁ、えっと。やっぱいいかな、なんて……」
あかり「う、うん……」
ちなつ「えっと、それでね、あかりちゃん」
単純に家へおいでよって言うだけなのに、妙に緊張してしまう。
結衣先輩でもないのにさらっと言えればいいのにぐちゃぐちゃ考えちゃって、
私のバカ。
京子「おーい、あかりー?」
結衣「おいこらうるさい」
なにこのデジャヴ感。
あかりちゃんが「待ってー!」と振り返って、もう一度私に顔を戻した。
ちなつ「……あぁ、えっと。やっぱいいかな、なんて……」
やっぱよくなんてないよ私!
でも今のあかりちゃんのこと、よくわからないし……。
それでハッとした。
最近ずっと感じていた違和感って、たぶんこれなんだ。
今の私は、今のあかりちゃんのことが何もわからない。もやもやしてて、
本当のあかりちゃんが見えないというか。あかりちゃんの気持ち一つすら、
悟ることができないのだ。こんなに一緒にいるのに。
あかり「……ちなつちゃん?」
あかりちゃんが不思議そうに私を見る。
そりゃそうだ、こんだけ引っ張っておいて何もないなんて……。
何か言わなきゃ、そう思ったとき、あかりちゃんは突然鞄からノートを取り出した。
でも今のあかりちゃんのこと、よくわからないし……。
それでハッとした。
最近ずっと感じていた違和感って、たぶんこれなんだ。
今の私は、今のあかりちゃんのことが何もわからない。もやもやしてて、
本当のあかりちゃんが見えないというか。あかりちゃんの気持ち一つすら、
悟ることができないのだ。こんなに一緒にいるのに。
あかり「……ちなつちゃん?」
あかりちゃんが不思議そうに私を見る。
そりゃそうだ、こんだけ引っ張っておいて何もないなんて……。
何か言わなきゃ、そう思ったとき、あかりちゃんは突然鞄からノートを取り出した。
ちなつ「って、落ちる!落ちるよ!」
あかり「わ、わあっ!あかりの筆箱がぁーっ」
ノートを出すときに引っ掛かったのか何かで筆箱がぐしゃりと嫌な音をたてて
地面に落ちた。
あかりちゃんは慌ててそれを拾い上げながら、今度はノートから何かひらひらと
落ちてきた。
あかり「あぁっ」
ちなつ「……もう、何やってるのーあかりちゃん」
そそっかしいというかなんというか。
私も拾うのを手伝おうとして、そしてはたと手を止めた。
白紙のプリントが数枚。
数学とか、国語とか、色々な種類のものが。
あかり「わ、わあっ!あかりの筆箱がぁーっ」
ノートを出すときに引っ掛かったのか何かで筆箱がぐしゃりと嫌な音をたてて
地面に落ちた。
あかりちゃんは慌ててそれを拾い上げながら、今度はノートから何かひらひらと
落ちてきた。
あかり「あぁっ」
ちなつ「……もう、何やってるのーあかりちゃん」
そそっかしいというかなんというか。
私も拾うのを手伝おうとして、そしてはたと手を止めた。
白紙のプリントが数枚。
数学とか、国語とか、色々な種類のものが。
ちなつ「あかりちゃん、これ……」
あかり「え、えへへ、授業、ちゃんと聞いてなくって……」
あかりちゃんは困ったように笑いながら私から拾ったプリントを受取った。
あの真面目なあかりちゃんが?
結衣「どうしたの?大丈夫?」
さすがに結衣先輩も痺れをきらしたのか、京子先輩共々駆け戻ってきた。
それから私と同じくプリントを見て絶句。
京子先輩だけは「あ、私と一緒」とか言っていたけど。
あかり「え、えへへ、授業、ちゃんと聞いてなくって……」
あかりちゃんは困ったように笑いながら私から拾ったプリントを受取った。
あの真面目なあかりちゃんが?
結衣「どうしたの?大丈夫?」
さすがに結衣先輩も痺れをきらしたのか、京子先輩共々駆け戻ってきた。
それから私と同じくプリントを見て絶句。
京子先輩だけは「あ、私と一緒」とか言っていたけど。
結衣「あかり、これはさすがにやばいだろ」
ちなつ「そ、そうだよあかりちゃん!テストどうするの?それにそのプリントほとんど
提出だったんじゃ……」
あかり「あ、うん、そうなんだぁ」
結衣「そうなんだってそんな軽く……」
あかり「だからちなつちゃんにノート貸してもらおうと思って」
いいかなぁ、とあかりちゃんが申し訳なさそうに私を見てくる。
これって、今ならあかりちゃんを簡単に家に誘うことできるんじゃ。
そうよ私、今なら……!
ちなつ「もちろんだよあかりちゃん!あ、でもほら、今ノート貸すと後々私が大変だし……」
あかり「そうだよねぇ……」
ちなつ「だからあかりちゃん、今から家に来て全部写してったら?」
ちなつ「そ、そうだよあかりちゃん!テストどうするの?それにそのプリントほとんど
提出だったんじゃ……」
あかり「あ、うん、そうなんだぁ」
結衣「そうなんだってそんな軽く……」
あかり「だからちなつちゃんにノート貸してもらおうと思って」
いいかなぁ、とあかりちゃんが申し訳なさそうに私を見てくる。
これって、今ならあかりちゃんを簡単に家に誘うことできるんじゃ。
そうよ私、今なら……!
ちなつ「もちろんだよあかりちゃん!あ、でもほら、今ノート貸すと後々私が大変だし……」
あかり「そうだよねぇ……」
ちなつ「だからあかりちゃん、今から家に来て全部写してったら?」
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